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魔王「何でイチャイチャちゅっちゅできないんだよ!」
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1: :2012/9/14(金) 23:05:11 ID:4.MWSg5KoU
書きたいことが出来たので、以前書いてたSSの続きを書かせていただきます。
お手数おかけして申し訳ございませんが、知らない方は前作から読んだ方がいいと思います。
一応貼っておきます。前作→http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch3/1316008982/1-10

基本長いので携帯だと読めなくなる可能性があります。また、支援返レスを飛ばして読みたい方もいらっしゃると思います。
それらに該当する方は、本編とわけてまとめたので、こちらから読んでみてください。→>>981-984

注意事項は以上です。何卒よろしくお願い致します。


462: :2012/10/20(土) 21:54:18 ID:6xWpg1Pyas
女勇者「魔王が死んでからどれだけの時間が流れただろう。とりあえず数ヶ月は経ったよね」

女勇者「その間、共存の街の復興にも人間魔物両方からどんどん協力者が来てくれて」

女勇者「ついに今日!完全復活を果たしました!」

「やったー!」「いえーい!」「ばんざーい!」「うっ!……ふぅ」

ゴーレム「戦争派の方々の攻撃を退けながら、無事に達成できたのは大きいですよね」

側近「そうだな。魔王様は亡くなられたが……残った俺達だけでも、手を取り合えば大きなことをやり遂げられると証明できた」

側近「この事実を世界が知るのは、とても大きな意味合いを持つだろう」

女勇者「そういうこと!世界中の皆で力を合わせれば、魔王がいなくても私達は希望に向かっていけるのよ!」

女勇者「ありがとう、皆。私だけじゃどうしようもなかった復興をやり遂げられたのは皆のおかげよ」

ゴーレム「よしてくださいよー。女勇者さんが中心となって動いてくれたからですよー」

女勇者「……その皆に引き続きお願いがあるんだけど、いいかな?」

ゴーレム「……え?」
463: :2012/10/20(土) 21:55:43 ID:6xWpg1Pyas
女勇者「共存の街は皆のおかげで蘇ったわ」

女勇者「だけど、街として機能するのはまだ難しいと思う」

女勇者「元々は魔道師が戦争派を集める場所として造られた街だしね」

女勇者「これから移住者を募集するとしても、今の居住を捨ててまで移り住むのは難しいと思うの」

女勇者「思想に賛成するのと、実際に自分がそれをやるのは別問題になるからね」

女勇者「でも、私はせっかく皆が蘇らせてくれた共存の街を人のいない街で終わらせたくはないの」

女勇者「だからここを世界平和のシンボルにしたいと思ってるの」

側近「その方法は?」

女勇者「……ここに魔王の墓を建てようと思うの」

ゴーレム「お墓……ですか?」

女勇者「うん。立派なお墓を造ってあげて、魔王をこの街で……この世界で眠らせてあげさせたいの」

女勇者「平和を確たるものにしてくれた魔王に、この世界を愛した魔王に、この世界で眠れる場所を造ってあげたい」

女勇者「私達としても、この世界に平和のきっかけをもたらせた魔王と言う存在を忘れず、いつまでも称えるためにも必要だと思う」

女勇者「魔王が確かにこの世界に在って、世界の平和のために頑張ってくれたことを形として残すの。だから立派なお墓を造りたいなって思って」

女勇者「そのために、引き続き協力してほしいなって思ってるの。駄目かな?」

側近「駄目ではないが、一つ訊ねておきたいことがある」
464: 軽く後付け設定:2012/10/20(土) 21:58:01 ID:6xWpg1Pyas
側近「魔王様にこの世界で眠ってほしい……そう言ったな?」

女勇者「うん」

側近「それは、異世界にあるであろう魔王様の遺体を回収するということだよな?」

女勇者「……うん」

側近「どうやってだ?それを可能とする魔道師は既に死んだ。それに、その方法は多くの命を犠牲にする。とてもじゃないが認められない」

女勇者「……今はまだわからないし、最後までわからないかもしれない」

側近「……どういうことだ?」

女勇者「悲劇を起こした魔道師のあの魔法陣……あれをどうにか利用できないかなって」

女勇者「あれはさ、対象者の魔力を全て吸い取り、集まった魔力を一つにまとめるっていう発動系魔法陣だったじゃない」

女勇者「その魔力を一つにまとめるってとこだけうまく利用したいんだよね」

側近「他者の魔力をまとめて一つにするのは魔法学の中でも高等技術に入るからな」

側近「でも、女勇者はメンバーの魔力を自らの剣にまとめてなかったか?魔王様と初対面の時に」

女勇者「あー、あれね……女戦士が、合体技みたいなの作ろうぜ!って言い出したのが始まりでね。三人分だけでも凄い苦労したもん」

女勇者「ましてや、あれだけ大きな魔力をまとめるなんて無理よ。魔道師の魔法陣を頼らなくっちゃ」
465: :2012/10/20(土) 22:00:32 ID:6xWpg1Pyas
女勇者「とにかく、魔道師のあの魔法陣を研究して、魔力を集めて一つにする効能だけ用いた持続系魔法陣にしたいわけよ」

女勇者「魔法学の街の住人や魔界の魔女さん達に協力してもらって、魔法学の街にある魔道師の家から資料とか探して研究したいのよ」

女勇者「それがうまくできたら、工学の街の人に協力してもらって、魔力を貯めるタンクみたいなのを造ってもらって、それに改良版の魔法陣を施す」

女勇者「膨大な魔力を安全に維持するために、それが必要だと思うの」

女勇者「それがうまくいったら、少しずつでいいから皆で魔力をそのタンクに注ぐの。これでいつかは大量の魔力が溜まるわ」

女勇者「行きと帰りの分の魔力が確保できたら、その魔力を使って異世界に繋ぐ穴を発生させる魔法を使う」

女勇者「こっちは魔道師の魔法をそのまま使うわけだからね。資料さえ見つかればどうにかなると思う」

側近「……そうして異世界に渡り、魔王様の遺体を回収し、戻って閉じておしまいってわけか」

女勇者「そういうことね。……不確定要素の多い作戦だけど、協力してくれる?」

側近「……不確定要素も多いし、何より危険だ。異世界に渡ったとして、もしあの男が生きてたらどうなる?」

女勇者「異界王……」

側近「ゼロ距離で魔王様の全魔力を浴びたんだ。重傷か死んでるかのどっちかだろう。死んでたら大丈夫だが、生きてたら……」

女勇者「私達じゃ太刀打ちできないね……」

側近「あれから長い時間が経ってる。怪我も完治して全力を出せる状態だろう。その場合を考えると、あまりにも危険すぎる」
466: :2012/10/20(土) 22:02:11 ID:6xWpg1Pyas
側近「魔王様が生きてたら、きっとこう言う。俺なんかのために、手に入れた平和を脅かす必要はないよってな」

女勇者「……」

側近「……でも、そんなの知るかってんだよ」

女勇者「え?」

側近「俺は元々良い部下をやってるつもりはない。あいつに嫌がらせするのが俺の趣味だったんだぞ」

側近「今更イエスマンになり下がる気は毛頭ねえよ。あいつが死んだ今でも、こっちの都合で困らせてやる」

側近「女勇者も困らせてやれ。大丈夫、魔王様は女性からのいじわるが大好きだからな」

側近「やろうぜ、女勇者。魔王様を異世界より奪回するんだ」

女勇者「えっと……皆もそれでいいですか?」

ゴーレム「もちろんですよ。前魔王様のために頑張りますよ!」

「頑張ります!」「前魔王様のために!」「前魔王様万歳!」「うっ!……ふぅ」

側近「決まりだな。これからもよろしく頼むぞ、女勇者」

女勇者「……うん!頑張ろうね!」
467: :2012/10/20(土) 22:03:35 ID:6xWpg1Pyas
側近「さて……まずは魔法陣の解明だな。移動魔法で魔力の森にでも行くか」

女勇者「魔女さん達に協力してもらうためだよね!」

側近「そういうことだ。女勇者は一足先に魔法学の街に行って魔道師の家を調べてこい」

女勇者「そうだね。魔法陣の改良が成功しないと、この作戦いきなり破綻するもんね」

ゴーレム「魔法学の知識がない我々はどうすればいいですか?」

女勇者「共存の街復興の時と同じように、工学の街の人に指示受けて動いて!」

工学人「墓の形や規模等はどうしたらいいです?」

女勇者「形は任せるよ!でかくて立派なお墓にしてあげてね!」

工学人「わかりました!偉大なる前魔王様にお眠りいただけるよう立派なお墓を建ててみせます!魔物の皆さん、よろしくお願いしますね!」

ゴーレム「こちらこそ。力仕事を頑張りますので、街の復興の時と同様に指示をお願いしますね!」

女勇者「よかった……計画はちゃんと始動したみたいだね。私も頑張らなくっちゃ!」
468: :2012/10/20(土) 22:05:07 ID:6xWpg1Pyas
魔王「今日はここまでだよー!」

魔王「最近はPSPのパワプロ2012で遊んでんだけどね!」
魔王「サクサクセスで選手作んの楽しいなーって!」
魔王「でもね、気付いてしまったんよね。普通のサクセスのが安定して強い選手作れるって」
魔王「でもねー、サクサクセスで作った選手の方が能力に特徴が出て好みなんよね」
魔王「能力値見てストーリーとか浮かぶしね!」
魔王「要するにどっちにも利点があるから今後も両刀でいきたいねって話だよ!」
魔王「あと、マイライフの麻耶ちゃん可愛い!麻耶ちゃんと結婚したい!」
女勇者「っ!?」

魔王「今回の更新のまとめだよ。破ぁー!>>462-467
469: 名無しさん@読者の声:2012/10/20(土) 22:09:14 ID:wFBMesljCc
魔王…お前というヤツは…
いい加減気付けよ!

女勇者タンと側近おつかれさんです
つCCCCC

今後の展開楽しみにしてます
1ガンガレ!!
470: 名無しさん@読者の声:2012/10/20(土) 22:19:05 ID:dYjUAH.9VA
みんな心身ともに成長してるのがわかります!
魔王でないかな〜

つCCCCC
471: 名無しさん@読者の声:2012/10/20(土) 22:31:35 ID:5DhxIxj3Ng
おい…なんかイカくさいぞw

C
472: 名無しさん@読者の声:2012/10/21(日) 00:10:32 ID:sF1XQdlJCo
大規模な計画だな…
これで魔王はかえってくるのか…
パワプロしてんじゃねえ!破ぁ!

支援
473: 名無しさん@読者の声:2012/10/21(日) 06:24:52 ID:E4SxfhN7f.
うわああああ(@#@川)ノシ==四円
474: たくさんの支援やレスをありがとうございます:2012/10/21(日) 22:48:38 ID:6xWpg1Pyas
>>469
女勇者「支援ありがとう!」
女勇者「ほんと魔王に気付いてほしいよね。でも、気付かれたら気付かれたで、振られるのが怖かったりするんだよね……」
側近「……お前もいい加減気付けよ」

>>470
そういう風に言ってもらえると嬉しいですね。
何気にキャラクターの成長が作品を通して見受けられるような、そういう流れが好きなんですよね。
そういう好きな展開をできてるという風に言ってもらえて、感激です。ありがとうございます。

>>471
本当ですよね。何でこんなイカ臭いんでしょうか。
まるで俺の部屋みたいじゃないですか。何なんでしょう、この臭いは。

>>472
大型計画が始動しました。
でも、本編で言った通り問題は山積みです。
本当に異世界に行けるんでしょうか。魔王様はどうなってるんでしょうか。答えはまだ先なのでパワプロでもして待ってましょう。

>>473
これ見て俺は井川慶投手を思い出しました。ちょうど左投げっぽいですし。
支援はありがとうなんですが、井川さんも頑張らな、って思ってしまいました。(`・Å・´)イガー
475: :2012/10/21(日) 22:50:50 ID:6xWpg1Pyas
女僧侶「……それで、私達にも協力してほしいということですか」

女勇者「魔法陣の解明と言ったら、二人の協力は必要でしょ」

女僧侶「そうですね……私も魔法学の知識については自信がありますし、女魔法使いさんは今なお勉強する真面目な御方ですからね」

女魔法使い「……」ピース

女僧侶「ただ……異世界の住人である魔道師さんのオリジナル魔法陣ですからね……解明し、改良できるかは未知数ですよね」

女勇者「やってみるだけやってみようよ!駄目ならその時に次なる手を考えよう!」

女僧侶「……そうですね。じゃあとりあえず資料があるかどうか、魔道師さんの家を確認してみましょう」

女勇者「そうだね。家の場所は……街の人に訊けばわかるよね。早速行ってみよう!」
476: :2012/10/21(日) 22:52:29 ID:6xWpg1Pyas
女勇者「ここが魔道師の家か。何か普通だね」

女勇者「何かこう……カラスが一斉にカーッみたいな、そういうの想像してたよ」

女僧侶「要領は得ませんけど、何となくわかります。私もそんな想像してました」

女勇者「さてと……入ってもいいんだよね?」

女僧侶「この家の主である魔道師さんは既に死亡し、この街の代表者にも許可を得ました。問題ないでしょう」

女勇者「そっか……よし!お邪魔しまーす!」ギイィ

女勇者「うっわ!何この資料や本の山!?生活感ゼロじゃない!」

女僧侶「これら全部がオリジナル魔法に関する資料なのでしょうか?」

女勇者「え?この中からあの魔法陣の資料を探し当てろっていうの?うっわ〜……」

女僧侶「これは……骨の折れる作業になりそうですね。今から気落ちしてしまいますね……」

女勇者「女戦士がいたら速攻酒場に逃げ込んでるとこだよ……」

女魔法使い「……」キラキラ

女僧侶「……あれ?女魔法使いさん、どうしました?」

女勇者「何か目が輝いてるけど……」

女魔法使い「魔法の資料があんなに……」キラキラ

女勇者「女魔法使いさんがやる気になってらっしゃる……!」

女僧侶「女魔法使いさん、魔法学の勉強好きですからねえ……」
477: :2012/10/21(日) 22:55:02 ID:6xWpg1Pyas
女魔法使い「……」メラメラ

女勇者「燃えてる……資料を読むのに燃えてる……!」

女僧侶「やる気になってるのは助かりますけど、それでも目的の魔法陣に関する情報が集まるかどうか……」

女勇者「もうちょっと人手が欲しいのが本音だよね。さすがにこれを私達三人で捌くのはちょっと……」

側近「苦戦してるみたいだな」

女勇者「あ、側近」

側近「そんなお前らに助っ人だ。ほら、入ってこい」

ウィッチ「え、えっと……はじめまして」

女勇者「わー、綺麗な魔女さんだね!彼女も協力してくれるの?」

ウィッチ「側近様から話を伺いました。魔法学の知識でなら私でも貢献できると思います」

ウィッチ「私は以前、魔王様にご迷惑をおかけしてしまいました……」

ウィッチ「死後ではあまりにも遅いかもしれませんが、それでも魔王様への償いをしたいと思ってます」

ウィッチ「なので、女勇者さんの計画に協力したいと思ってます。よろしいでしょうか?」

女勇者「当たり前ですよ!魔法陣の解明、よろしくお願いしますね!」
478: :2012/10/21(日) 22:55:57 ID:6xWpg1Pyas
ウィッチ「それで、今は何をしているんでしょうか?」

女勇者「目的の魔法陣に関する情報を探しているんです。一緒に探してもらえますか?」

ウィッチ「もちろんです!一生懸命探します!」

女勇者「ご丁寧に受け答えしてもらって、ありがとうございます」

女僧侶「ウィッチさんは見た目同様に心も美しい方ですね」

ウィッチ「美しいだなんて、そんな……私は一年前には戦争派だった女ですよ」

女勇者「あ、そうなんですか……でも今は改心して、優しい御方になられてるじゃないですか」

女勇者「過去を悔いて改めることが出来る方は、立派で素敵だと思いますよ」

ウィッチ「ありがとうございます……そう言ってもらえると救われます」

側近「……」

側近(魔王様が生きてたら、この光景を見て喜んでただろうな)

側近(魔物と人の和解的な意味でも、綺麗な女性がたくさんいる的な意味でも)
479: :2012/10/21(日) 22:59:17 ID:6xWpg1Pyas
こうして女勇者パーティ三人にウィッチを加えて、魔法陣解明を目指す日々が始まった。
とはいえ、魔道師が残した魔法学の資料の数は尋常ではなく、目的の資料を探すだけでも数日が経過してしまった。
その間に女勇者達とウィッチは仲良くなり、敬語もいつしか消えて親しく喋れる間柄となっていた。

女勇者「ウィッチー、一つの資料に時間かけ過ぎだってー」

ウィッチ「待ってよー。この資料とか、本当に興味深いんだよ。ねー、女魔法使い」

女魔法使い「……」コクコク

女勇者「魔法馬鹿が二人……」

女僧侶「しかし本当に資料が多いですね。異世界の魔法学はかなり進んでるんですね」

女勇者「いや、ほとんどが魔道師のオリジナルらしいからさ、魔道師だけが凄かったんじゃないの?」

ウィッチ「これらを学んで活かせば魔女族のレベルもうんと上がるよね……」

女勇者「ウィッチー、私達の目的は魔法陣の解明だからねー」

ウィッチ「わ、わかってるって!やだなーあははは……」
480: :2012/10/21(日) 23:00:23 ID:6xWpg1Pyas
女魔法使い「……」クイクイ

ウィッチ「ん、どうしたの?服なんか引っ張って」

女勇者「服を引っ張るのは聞いてほしいことがある時だね」

ウィッチ「そうなんだ。何かあったの?」

女魔法使い「魔法陣の情報……これじゃない?」ピラッ

ウィッチ「この紙?……この魔法陣は確かに見たことのない型ね」

女勇者「見せて。……あー、何か見覚えあるような。文章は……一族秘伝の魔法陣としか書かれてないわね」

女僧侶「あの時、魔法陣の全景を確認できたのは魔王さんと側近さんだけでしたね。側近さんに確認してもらった方がいいのではないでしょうか?」

女勇者「そうね。ちょっとあいつ呼んでくるね」
481: :2012/10/21(日) 23:02:08 ID:6xWpg1Pyas
側近「……間違いないな。これはあの時魔道師が使用した魔法陣だ」

女勇者「やっぱり……これが戦争派の多くの命を奪った……」

側近「そして、異世界へ行くための最重要魔法だ」

女僧侶「これを解明し、改良しなければならないわけだが……出来そうか?」

女勇者「うーん……資料にもこれ以上詳しいことは書いてないっぽいしなあ」

女勇者「ああもう!何で一族秘伝の魔法なのに、こうも情報が書いてないの!?」

側近「一族秘伝の魔法だからこそだろ。無駄に情報を残すと他の奴に技術が盗まれるかもしれない。今俺達がそうしようとしてるしな」

側近「それを防ぐために最低限のことしか記されてないんだろう。魔法陣の詳しい構造などは魔道師の頭の中に保管されたんだろうな」

女勇者「くっ……陣の形しか記されてなくて、解明なんか出来るのかなあ?」

ウィッチ「出来るよ!」

女勇者「うわっ!……ウィッチ、やけにやる気だね?」

ウィッチ「魔女族は魔力と魔法学に長けた一族だもん。私は覚えてる魔法は少なく弱いけど、魔法の知識では負けない!」

ウィッチ「世界のために、前魔王様のために、過ちを犯した罪を償うためにも全力で解明してみせるわ!」

女魔法使い「私も頑張る……」

女僧侶「お二方はやる気ですね。魔法陣解明の方はお二人に任していいのではないでしょうか?」

女勇者「そうだね。正直私は魔法陣の形だけでどう解明するの?って状態だし……」
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