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魔王「何でイチャイチャちゅっちゅできないんだよ!」
[8] -25 -50 

1: :2012/9/14(金) 23:05:11 ID:4.MWSg5KoU
書きたいことが出来たので、以前書いてたSSの続きを書かせていただきます。
お手数おかけして申し訳ございませんが、知らない方は前作から読んだ方がいいと思います。
一応貼っておきます。前作→http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch3/1316008982/1-10

基本長いので携帯だと読めなくなる可能性があります。また、支援返レスを飛ばして読みたい方もいらっしゃると思います。
それらに該当する方は、本編とわけてまとめたので、こちらから読んでみてください。→>>981-984

注意事項は以上です。何卒よろしくお願い致します。


448: 名無しさん@読者の声:2012/10/19(金) 09:06:55 ID:unJqJWEXgw
女勇者ちゃんハーピーちゃんでかしたッ!
側近立ち直ってよかった…


1大好きだぞ愛してるぞ
だから女戦士ちゃんと嫁に来ないか(キリッ
結納つCCCCCC
449: 名無しさん@読者の声:2012/10/19(金) 21:02:27 ID:3sSZgA1a16
ああすばらしい
前作からたのしませてもらってます
C
450: たくさんの支援やレスをありがとうございます:2012/10/19(金) 22:37:17 ID:6xWpg1Pyas
>>445
魔王様の更新まとめは好評なんでしょうか。だったら続けてもいいかもしれませんね。
ただ、魔王様の性格上、話題は女性かゲームかくらいなので、その辺は了承いただきたいところですね。
……あれ、俺の時と大して変わってない……?

>>446
「魔王どうなるんだエーコラ!」っていう声は思いの外多いんですよね。
一体全体どうなるんだって気になる方がけっこういらっしゃるようで。
そんな人でネタバレOKな人にオセロとかで言っちゃうのも一つの手かなーって最近思うようになりました。
もちろんその場合は他言は無しの方向で。ネタバレOKでいいから現段階で先を知りたいって人、います?

>>447
庇ってくれてありがとうございます。いや、そんな責められてた気もしていませんけども。
生死もわからぬまま異世界に渡って、その通り道はなくなってしまいました。
そんな状況で、こっちの世界がメイン舞台なので、異世界側の様子を書く機会って本当にないんですよね。
どうにかならないんでしょうかね、これ。

>>448
女戦士「最近さあ、二人同時に嫁もらおうとしてる奴多くねえか?」
女勇者「一夫多妻って言うんだよね、こういうの」
魔王「卑怯だよ!俺だって一夫多妻が可能なら、世界中の美女を嫁にしたいよ!」
女戦士「……まあでも、形はどうあれ、女勇者達みたいな綺麗なのがごろごろいる中で、私を選んでくれるのは正直嬉しいよな。ありがとな!」

1「私、男なんだけど……本当に私でいいの?」

>>449
前作からお世話になってるようで、ありがとうございます。
褒めてもらえるのは素直に嬉しいです。やる気が上昇していく感じですよ。
書き溜め頑張ってスムーズな更新を心掛けていきたいです。
451: 1「後者の二匹はたぶん今後出番ないww」:2012/10/19(金) 22:39:28 ID:6xWpg1Pyas
女勇者「……共存の街で待ってるけどさあ」

女勇者「人や魔物は来てくれるのかなあ……」

女勇者「来てくれなかったらどうしよう……」

女勇者「元々は悪人の造った街で、移住者もいないような街の復旧だもんなあ……」

側近「何をネガティブになってんだよ、お前は?」

女勇者「あ、側近」

側近「そんなもんは杞憂だって教えてやるよ。ほら、賛同者だ」

女勇者「え?」

ゴーレム「女勇者さん、我々も協力いたします」

ビッグフット「我々なら力仕事も、戦争派からの防衛もしっかりこなせますよ」

サイクロプス「前魔王様の遺志を継ぎ、平和の象徴を完成させましょう!」

側近「とりあえずゴーレム族、ビッグフット族、サイクロプス族から協力してもらえることになった」

女勇者「……皆さん、いいんですか?」

ゴーレム「いいんですよ。こう言う時こそ種族の壁を越えて協力することが大切でしょう」

ビッグフット「女勇者さんの考えに感動しました。今こそ世界に平和を取り戻しましょう!」

女勇者「皆さん……ありがとうございます」
452: :2012/10/19(金) 22:40:39 ID:6xWpg1Pyas
ゴーレム「さっそく作業に移りましょうか!」

サイクロプス「……しかし、我々には建設に関する知識はありませんよ」

女勇者「で、でも……瓦礫をどかすとか、それくらいのことは出来ますよ!」

ビッグフット「そうですね。出来ることだけでも確実にやっておきましょう」

ハーピー「……あ、魔界の方でも賛同者がいたんですね!」バッサバッサ

女勇者「あ、ハーピーさん。魔界の方でもってことは……」

ハーピー「はい!人間界の各地でも賛同者がたくさんいらっしゃいましたよ!」

ハーピー「……ちょっと多すぎて、連れて飛べなかったんですけど」

側近「大丈夫だ。そいつらは俺が移動魔法で連れてこよう。……魔力がちょっと心配だが」

ゴーレム「ハーピー族の娘さん、協力してくれる人の中で建設業に詳しい者はいませんか?」

ハーピー「え?うーん……すみません、ちょっとそこまで訊いてませんのでわかりません」

女勇者「そういうのは……工学の街ってとこだとそういう技術者がいると思うから、そこで呼び掛けするといいかも」

ハーピー「工学の街ですね、わかりました!」

側近「じゃあハーピーはそこに向かってくれ。俺は移動魔法で人間の協力者を迎えに行く」

ゴーレム「……女勇者さん、共存の街、どうにかなりそうですね」

女勇者「……そうですね!」
453: :2012/10/19(金) 22:42:08 ID:6xWpg1Pyas
獣人壱「……共存の街をやり直してる?」

獣人弐「ああ。一部の魔物と人間が一緒になってやってるらしい」

獣人壱「共存の街ってあれだろ?戦争派の中の馬鹿が騙されて無駄死にしたやつだろ?何でそんなもん連中が直してんだよ?」

獣人弐「何でも今回は本当に平和の象徴として蘇らせるつもりらしい」

獣人壱「ふーん……前魔王の時のような平和も、協力し合えば実現できる!っていうアピールか」

獣人壱「そんな共存派の健気な行動……壊す以外の選択肢があるか?」ニヤリ

獣人弐「魔物と人間が手を取り合っても結局は無駄だと世界中にアピールする大チャンスだな」ニヤリ

獣人壱「魔界の魔物共は自分の一族を守るのに手一杯、人間界で驚異的な勇者一行は要所を守るので手一杯……」

獣人壱「つまり、共存の街を潰すのは容易い……!」

獣人弐「行くしかねえな。皆殺しにしてぶっ壊して、魔物と人は憎み合うべき関係だと気付かせてやろうぜ」
454: :2012/10/19(金) 22:43:19 ID:6xWpg1Pyas
獣人壱「おらおらぁ!死にてえ奴から前に出ろぉ!」

ハーピー「側近、女勇者さん、大変です!獣人族の方々が攻めてきました!」

側近「そうか……戦闘の心得がある者は作業中断して、応戦してくれ」

女勇者「了解!」



獣人弐「おらおら……え?」

ゴーレム「獣人の方、この街の破壊を企むのであれば、我々がお相手致しますよ」

女勇者「死なせはしないから安心して。ただ、痛いのは我慢してよね」

側近「さあ、怪我したい奴から前に出るんだな」

獣人壱「側近!?それに他の魔物も強い奴ばかり……!」

獣人弐「側近!てめえ、引き籠ってたんじゃねえのかよ!?」

側近「悪いな、こないだ立ち直ったんだよ。女勇者の言葉でな」

獣人弐「女勇者だと?……っ!じゃあその女が……!」

女勇者「そうだよ、女勇者さんその人だよ」

獣人壱「何だよ、これ!この戦力差じゃ到底……!」

側近「このまま戦うか?それとも退くか?それくらいは選ばせてやるよ」

獣人弐「……失礼しました」スタコラサッサ
455: :2012/10/19(金) 22:45:07 ID:6xWpg1Pyas
獣人壱「何だよ!何で共存の街にあんだけ戦力集まってんだよ!」

獣人弐「側近が復活してやがったとは……くそ!」

獣人壱「でも落ちつけよ。あれだけの戦力が集まってるってことは、他の場所の戦力は落ちてるだろう」

獣人弐「……そうか!今こそ魔物の集落や人間界の要所を落とすチャンス!」

獣人壱「そういうことだ。俺達は遠征組の良い知らせを待っとけばいいんだよ」

獣人下っ端「失礼します!各地の襲撃状況について報告します!」

獣人壱「それ来たぁ!何だ、報告してみせろ!」

獣人下っ端「……人間界、魔界の両部隊とも、撃退されているようです」

獣人壱「……はい?」

獣人下っ端「また、同じく戦争派の機人族も、襲撃は成功してないようです」

獣人壱「何でだよ!?共存派の連中、共存の街に戦力割いてんじゃねえのかよ!?」

獣人下っ端「情報によりますと、側近が共存派の各種族に協力を仰いでうまくやってるみたいです」

獣人下っ端「それぞれの戦力を精密に把握し、各種族の集落の防衛、共存の街の防衛が両立できるように絶妙に戦力を分けているそうで……」

獣人壱「くそっ!側近めぇっ!前魔王の犬が調子に乗りやがってぇ!」
456: :2012/10/19(金) 22:46:22 ID:6xWpg1Pyas
獣人弐「前魔王が死んだことで革命の時が来たと思ったが、こんな調子じゃあ……」

獣人下っ端「……人間界侵攻の方も、各街の住民が落ち着きを取り戻し、襲撃が難しい状況になってるとのことです」

獣人下っ端「正直……各地の戦争派の戦意は落ちるとこまで落ちてます」

獣人壱「……前魔王さえいなくなれば、どうにかなると思っていた」

獣人壱「奴の戦闘力さえなくなれば、やり方次第で世界を争いに染めることができると信じていたのに……」

獣人壱「なのに!どうして奴のいない世界でこうも共存派がまとまる!?」

獣人弐「……魔物と人が手を取り合って生まれる力か」スッ

獣人壱「お、おい!どこに行くんだ!?今後どうするか決めなきゃ……」

獣人弐「俺はもう降りるよ……前魔王がいなくてこれじゃ、到底勝ち目はない」

獣人弐「連中の思想を認めるわけじゃないが、負け戦で自らを危険に晒す気もない」

獣人弐「平和ボケした世界の片隅で、仲良しごっこから離れて孤独に生きていくことにするよ」

獣人壱「お前……お前ぇ!いいのかそれでぇ!?そんなんだったら、獣人族にお前の居場所なんてないぞ!」

獣人弐「覚悟の上さ。今までありがとな。お前も思想を追い求め過ぎて無駄に命を削るのは避けろよ」

獣人下っ端「あの……その……どうしましょう?」オロオロ

獣人壱「ふざけやがって……俺は諦めないぞ……!」
457: :2012/10/19(金) 22:47:43 ID:6xWpg1Pyas
魔王「今日はここまでだよ!」

魔王「続投になったっぽいけど、急にそんなん決められても話題に困るよねー」
魔王「とりあえずさ、もしも女勇者ちゃん達にボコッてもらえたらって時の理想を考えてみたよ!」
魔王「まずね、女戦士ちゃんにタックル入られてマウントポジション取られるでしょ」
魔王「そっからもう顔面ガンガン殴られてね!」
魔王「その隙に女勇者ちゃんが俺に足の関節技かけるの。マウント取られてるから下半身余るしね!」
魔王「女魔法使いちゃんは杖で遠慮気味に俺を叩いてね」
魔王「女僧侶ちゃんは無様にやられる俺を見下して罵るの」
魔王「どう!?マジこれ理想的じゃない!?俺、本当にこの瞬間を夢見てっからね!」
魔王「あー、本当にいじめられたいね!皆は理想的ないじめられ方ってある?」
側近「魔王様、男性全員がドMってわけじゃないですからね」

魔王「今回の更新のまとめだよ。てやっ!>>451-456
458: 名無しさん@読者の声:2012/10/19(金) 22:56:58 ID:hVOWHfyEMI
いじめられなくてもいいから女戦士タンにのし掛かられたまま寝たい///

しかしあれだな、獣人壱は一回頭冷やすべきだな
つアイスノン

みんなに
つCCCCCC

女戦士タンに
つCCCCCC
459: 名無しさん@読者の声:2012/10/19(金) 23:21:41 ID:sF1XQdlJCo
共存派強え…頑張ってほしいな。
魔王はさっさと戻って来ないと間接技かけるよ?

側近が。
側近に
つチキンウィングフェイスロック

つ支援×100

460: 名無しさん@読者の声:2012/10/20(土) 06:58:18 ID:E4SxfhN7f.
魔王w貴様という奴はw
マトリョシカで思いっきり可愛く書いてやるー!
何でそんなに可愛いんだ、卑怯者ー!
魔王はあたいの嫁ばい!

そんな魔王にプレゼント for you.

つ極上ふわふわベット

つルービックキューブ

つ姻婚届け

つ四円
461: たくさんの支援やレスをありがとうございます:2012/10/20(土) 21:52:32 ID:6xWpg1Pyas
>>458
魔王「あー、いいねー。嬉しさと緊張で正直寝るどころじゃなくなりそうだけど、可能ならやってみたい夢だよね!」
魔王「獣人族で何かもめてるみたいだけど、皆と仲良く出来る方法があればいいのにねー」
魔王「嫌いなのはもう仕方ないとして、喧嘩したりしながら生きるのは悲しいと俺は思うよ」

>>459
側近「チキンウィングフェイスロックですか。いいですね、なかなか渋いとこ出してきますね」
側近「最近魔王様が消えたせいで本当に関節技かけてなくてイライラしてるんですよ」
側近「もし本編で魔王様が生きてて戻ってくるようなことがあれば、かけてもいいかもしれませんね」
魔王「……っ!?なんか悪寒が……」

>>460
魔王「何か俺、けっこう前からいろいろ貰ってるよね。ありがとう!」
側近「……婚姻届までありますよ」
魔王「え?何?結婚しちゃう?しちゃおっか!」
側近「魔王様、女勇者は諦めるんですか?」
魔王「え、いや、それは嫌だけど……一夫多妻で頑張ればいいじゃない!」
側近「一夫多妻は駄目です。きちんと一人を選びなさい」
魔王「何で皆で幸せになるって選択肢がないんよ……」
462: :2012/10/20(土) 21:54:18 ID:6xWpg1Pyas
女勇者「魔王が死んでからどれだけの時間が流れただろう。とりあえず数ヶ月は経ったよね」

女勇者「その間、共存の街の復興にも人間魔物両方からどんどん協力者が来てくれて」

女勇者「ついに今日!完全復活を果たしました!」

「やったー!」「いえーい!」「ばんざーい!」「うっ!……ふぅ」

ゴーレム「戦争派の方々の攻撃を退けながら、無事に達成できたのは大きいですよね」

側近「そうだな。魔王様は亡くなられたが……残った俺達だけでも、手を取り合えば大きなことをやり遂げられると証明できた」

側近「この事実を世界が知るのは、とても大きな意味合いを持つだろう」

女勇者「そういうこと!世界中の皆で力を合わせれば、魔王がいなくても私達は希望に向かっていけるのよ!」

女勇者「ありがとう、皆。私だけじゃどうしようもなかった復興をやり遂げられたのは皆のおかげよ」

ゴーレム「よしてくださいよー。女勇者さんが中心となって動いてくれたからですよー」

女勇者「……その皆に引き続きお願いがあるんだけど、いいかな?」

ゴーレム「……え?」
463: :2012/10/20(土) 21:55:43 ID:6xWpg1Pyas
女勇者「共存の街は皆のおかげで蘇ったわ」

女勇者「だけど、街として機能するのはまだ難しいと思う」

女勇者「元々は魔道師が戦争派を集める場所として造られた街だしね」

女勇者「これから移住者を募集するとしても、今の居住を捨ててまで移り住むのは難しいと思うの」

女勇者「思想に賛成するのと、実際に自分がそれをやるのは別問題になるからね」

女勇者「でも、私はせっかく皆が蘇らせてくれた共存の街を人のいない街で終わらせたくはないの」

女勇者「だからここを世界平和のシンボルにしたいと思ってるの」

側近「その方法は?」

女勇者「……ここに魔王の墓を建てようと思うの」

ゴーレム「お墓……ですか?」

女勇者「うん。立派なお墓を造ってあげて、魔王をこの街で……この世界で眠らせてあげさせたいの」

女勇者「平和を確たるものにしてくれた魔王に、この世界を愛した魔王に、この世界で眠れる場所を造ってあげたい」

女勇者「私達としても、この世界に平和のきっかけをもたらせた魔王と言う存在を忘れず、いつまでも称えるためにも必要だと思う」

女勇者「魔王が確かにこの世界に在って、世界の平和のために頑張ってくれたことを形として残すの。だから立派なお墓を造りたいなって思って」

女勇者「そのために、引き続き協力してほしいなって思ってるの。駄目かな?」

側近「駄目ではないが、一つ訊ねておきたいことがある」
464: 軽く後付け設定:2012/10/20(土) 21:58:01 ID:6xWpg1Pyas
側近「魔王様にこの世界で眠ってほしい……そう言ったな?」

女勇者「うん」

側近「それは、異世界にあるであろう魔王様の遺体を回収するということだよな?」

女勇者「……うん」

側近「どうやってだ?それを可能とする魔道師は既に死んだ。それに、その方法は多くの命を犠牲にする。とてもじゃないが認められない」

女勇者「……今はまだわからないし、最後までわからないかもしれない」

側近「……どういうことだ?」

女勇者「悲劇を起こした魔道師のあの魔法陣……あれをどうにか利用できないかなって」

女勇者「あれはさ、対象者の魔力を全て吸い取り、集まった魔力を一つにまとめるっていう発動系魔法陣だったじゃない」

女勇者「その魔力を一つにまとめるってとこだけうまく利用したいんだよね」

側近「他者の魔力をまとめて一つにするのは魔法学の中でも高等技術に入るからな」

側近「でも、女勇者はメンバーの魔力を自らの剣にまとめてなかったか?魔王様と初対面の時に」

女勇者「あー、あれね……女戦士が、合体技みたいなの作ろうぜ!って言い出したのが始まりでね。三人分だけでも凄い苦労したもん」

女勇者「ましてや、あれだけ大きな魔力をまとめるなんて無理よ。魔道師の魔法陣を頼らなくっちゃ」
465: :2012/10/20(土) 22:00:32 ID:6xWpg1Pyas
女勇者「とにかく、魔道師のあの魔法陣を研究して、魔力を集めて一つにする効能だけ用いた持続系魔法陣にしたいわけよ」

女勇者「魔法学の街の住人や魔界の魔女さん達に協力してもらって、魔法学の街にある魔道師の家から資料とか探して研究したいのよ」

女勇者「それがうまくできたら、工学の街の人に協力してもらって、魔力を貯めるタンクみたいなのを造ってもらって、それに改良版の魔法陣を施す」

女勇者「膨大な魔力を安全に維持するために、それが必要だと思うの」

女勇者「それがうまくいったら、少しずつでいいから皆で魔力をそのタンクに注ぐの。これでいつかは大量の魔力が溜まるわ」

女勇者「行きと帰りの分の魔力が確保できたら、その魔力を使って異世界に繋ぐ穴を発生させる魔法を使う」

女勇者「こっちは魔道師の魔法をそのまま使うわけだからね。資料さえ見つかればどうにかなると思う」

側近「……そうして異世界に渡り、魔王様の遺体を回収し、戻って閉じておしまいってわけか」

女勇者「そういうことね。……不確定要素の多い作戦だけど、協力してくれる?」

側近「……不確定要素も多いし、何より危険だ。異世界に渡ったとして、もしあの男が生きてたらどうなる?」

女勇者「異界王……」

側近「ゼロ距離で魔王様の全魔力を浴びたんだ。重傷か死んでるかのどっちかだろう。死んでたら大丈夫だが、生きてたら……」

女勇者「私達じゃ太刀打ちできないね……」

側近「あれから長い時間が経ってる。怪我も完治して全力を出せる状態だろう。その場合を考えると、あまりにも危険すぎる」
466: :2012/10/20(土) 22:02:11 ID:6xWpg1Pyas
側近「魔王様が生きてたら、きっとこう言う。俺なんかのために、手に入れた平和を脅かす必要はないよってな」

女勇者「……」

側近「……でも、そんなの知るかってんだよ」

女勇者「え?」

側近「俺は元々良い部下をやってるつもりはない。あいつに嫌がらせするのが俺の趣味だったんだぞ」

側近「今更イエスマンになり下がる気は毛頭ねえよ。あいつが死んだ今でも、こっちの都合で困らせてやる」

側近「女勇者も困らせてやれ。大丈夫、魔王様は女性からのいじわるが大好きだからな」

側近「やろうぜ、女勇者。魔王様を異世界より奪回するんだ」

女勇者「えっと……皆もそれでいいですか?」

ゴーレム「もちろんですよ。前魔王様のために頑張りますよ!」

「頑張ります!」「前魔王様のために!」「前魔王様万歳!」「うっ!……ふぅ」

側近「決まりだな。これからもよろしく頼むぞ、女勇者」

女勇者「……うん!頑張ろうね!」
467: :2012/10/20(土) 22:03:35 ID:6xWpg1Pyas
側近「さて……まずは魔法陣の解明だな。移動魔法で魔力の森にでも行くか」

女勇者「魔女さん達に協力してもらうためだよね!」

側近「そういうことだ。女勇者は一足先に魔法学の街に行って魔道師の家を調べてこい」

女勇者「そうだね。魔法陣の改良が成功しないと、この作戦いきなり破綻するもんね」

ゴーレム「魔法学の知識がない我々はどうすればいいですか?」

女勇者「共存の街復興の時と同じように、工学の街の人に指示受けて動いて!」

工学人「墓の形や規模等はどうしたらいいです?」

女勇者「形は任せるよ!でかくて立派なお墓にしてあげてね!」

工学人「わかりました!偉大なる前魔王様にお眠りいただけるよう立派なお墓を建ててみせます!魔物の皆さん、よろしくお願いしますね!」

ゴーレム「こちらこそ。力仕事を頑張りますので、街の復興の時と同様に指示をお願いしますね!」

女勇者「よかった……計画はちゃんと始動したみたいだね。私も頑張らなくっちゃ!」
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