書きたいことが出来たので、以前書いてたSSの続きを書かせていただきます。
お手数おかけして申し訳ございませんが、知らない方は前作から読んだ方がいいと思います。
一応貼っておきます。前作→http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch3/1316008982/1-10
基本長いので携帯だと読めなくなる可能性があります。また、支援返レスを飛ばして読みたい方もいらっしゃると思います。
それらに該当する方は、本編とわけてまとめたので、こちらから読んでみてください。→>>981-984
注意事項は以上です。何卒よろしくお願い致します。
451:🎏 1「後者の二匹はたぶん今後出番ないww」:2012/10/19(金) 22:39:28 ID:6xWpg1Pyas
女勇者「……共存の街で待ってるけどさあ」
女勇者「人や魔物は来てくれるのかなあ……」
女勇者「来てくれなかったらどうしよう……」
女勇者「元々は悪人の造った街で、移住者もいないような街の復旧だもんなあ……」
側近「何をネガティブになってんだよ、お前は?」
女勇者「あ、側近」
側近「そんなもんは杞憂だって教えてやるよ。ほら、賛同者だ」
女勇者「え?」
ゴーレム「女勇者さん、我々も協力いたします」
ビッグフット「我々なら力仕事も、戦争派からの防衛もしっかりこなせますよ」
サイクロプス「前魔王様の遺志を継ぎ、平和の象徴を完成させましょう!」
側近「とりあえずゴーレム族、ビッグフット族、サイクロプス族から協力してもらえることになった」
女勇者「……皆さん、いいんですか?」
ゴーレム「いいんですよ。こう言う時こそ種族の壁を越えて協力することが大切でしょう」
ビッグフット「女勇者さんの考えに感動しました。今こそ世界に平和を取り戻しましょう!」
女勇者「皆さん……ありがとうございます」
452:🎏 1:2012/10/19(金) 22:40:39 ID:6xWpg1Pyas
ゴーレム「さっそく作業に移りましょうか!」
サイクロプス「……しかし、我々には建設に関する知識はありませんよ」
女勇者「で、でも……瓦礫をどかすとか、それくらいのことは出来ますよ!」
ビッグフット「そうですね。出来ることだけでも確実にやっておきましょう」
ハーピー「……あ、魔界の方でも賛同者がいたんですね!」バッサバッサ
女勇者「あ、ハーピーさん。魔界の方でもってことは……」
ハーピー「はい!人間界の各地でも賛同者がたくさんいらっしゃいましたよ!」
ハーピー「……ちょっと多すぎて、連れて飛べなかったんですけど」
側近「大丈夫だ。そいつらは俺が移動魔法で連れてこよう。……魔力がちょっと心配だが」
ゴーレム「ハーピー族の娘さん、協力してくれる人の中で建設業に詳しい者はいませんか?」
ハーピー「え?うーん……すみません、ちょっとそこまで訊いてませんのでわかりません」
女勇者「そういうのは……工学の街ってとこだとそういう技術者がいると思うから、そこで呼び掛けするといいかも」
ハーピー「工学の街ですね、わかりました!」
側近「じゃあハーピーはそこに向かってくれ。俺は移動魔法で人間の協力者を迎えに行く」
ゴーレム「……女勇者さん、共存の街、どうにかなりそうですね」
女勇者「……そうですね!」
453:🎏 1:2012/10/19(金) 22:42:08 ID:6xWpg1Pyas
獣人壱「……共存の街をやり直してる?」
獣人弐「ああ。一部の魔物と人間が一緒になってやってるらしい」
獣人壱「共存の街ってあれだろ?戦争派の中の馬鹿が騙されて無駄死にしたやつだろ?何でそんなもん連中が直してんだよ?」
獣人弐「何でも今回は本当に平和の象徴として蘇らせるつもりらしい」
獣人壱「ふーん……前魔王の時のような平和も、協力し合えば実現できる!っていうアピールか」
獣人壱「そんな共存派の健気な行動……壊す以外の選択肢があるか?」ニヤリ
獣人弐「魔物と人間が手を取り合っても結局は無駄だと世界中にアピールする大チャンスだな」ニヤリ
獣人壱「魔界の魔物共は自分の一族を守るのに手一杯、人間界で驚異的な勇者一行は要所を守るので手一杯……」
獣人壱「つまり、共存の街を潰すのは容易い……!」
獣人弐「行くしかねえな。皆殺しにしてぶっ壊して、魔物と人は憎み合うべき関係だと気付かせてやろうぜ」
454:🎏 1:2012/10/19(金) 22:43:19 ID:6xWpg1Pyas
獣人壱「おらおらぁ!死にてえ奴から前に出ろぉ!」
ハーピー「側近、女勇者さん、大変です!獣人族の方々が攻めてきました!」
側近「そうか……戦闘の心得がある者は作業中断して、応戦してくれ」
女勇者「了解!」
獣人弐「おらおら……え?」
ゴーレム「獣人の方、この街の破壊を企むのであれば、我々がお相手致しますよ」
女勇者「死なせはしないから安心して。ただ、痛いのは我慢してよね」
側近「さあ、怪我したい奴から前に出るんだな」
獣人壱「側近!?それに他の魔物も強い奴ばかり……!」
獣人弐「側近!てめえ、引き籠ってたんじゃねえのかよ!?」
側近「悪いな、こないだ立ち直ったんだよ。女勇者の言葉でな」
獣人弐「女勇者だと?……っ!じゃあその女が……!」
女勇者「そうだよ、女勇者さんその人だよ」
獣人壱「何だよ、これ!この戦力差じゃ到底……!」
側近「このまま戦うか?それとも退くか?それくらいは選ばせてやるよ」
獣人弐「……失礼しました」スタコラサッサ
455:🎏 1:2012/10/19(金) 22:45:07 ID:6xWpg1Pyas
獣人壱「何だよ!何で共存の街にあんだけ戦力集まってんだよ!」
獣人弐「側近が復活してやがったとは……くそ!」
獣人壱「でも落ちつけよ。あれだけの戦力が集まってるってことは、他の場所の戦力は落ちてるだろう」
獣人弐「……そうか!今こそ魔物の集落や人間界の要所を落とすチャンス!」
獣人壱「そういうことだ。俺達は遠征組の良い知らせを待っとけばいいんだよ」
獣人下っ端「失礼します!各地の襲撃状況について報告します!」
獣人壱「それ来たぁ!何だ、報告してみせろ!」
獣人下っ端「……人間界、魔界の両部隊とも、撃退されているようです」
獣人壱「……はい?」
獣人下っ端「また、同じく戦争派の機人族も、襲撃は成功してないようです」
獣人壱「何でだよ!?共存派の連中、共存の街に戦力割いてんじゃねえのかよ!?」
獣人下っ端「情報によりますと、側近が共存派の各種族に協力を仰いでうまくやってるみたいです」
獣人下っ端「それぞれの戦力を精密に把握し、各種族の集落の防衛、共存の街の防衛が両立できるように絶妙に戦力を分けているそうで……」
獣人壱「くそっ!側近めぇっ!前魔王の犬が調子に乗りやがってぇ!」
456:🎏 1:2012/10/19(金) 22:46:22 ID:6xWpg1Pyas
獣人弐「前魔王が死んだことで革命の時が来たと思ったが、こんな調子じゃあ……」
獣人下っ端「……人間界侵攻の方も、各街の住民が落ち着きを取り戻し、襲撃が難しい状況になってるとのことです」
獣人下っ端「正直……各地の戦争派の戦意は落ちるとこまで落ちてます」
獣人壱「……前魔王さえいなくなれば、どうにかなると思っていた」
獣人壱「奴の戦闘力さえなくなれば、やり方次第で世界を争いに染めることができると信じていたのに……」
獣人壱「なのに!どうして奴のいない世界でこうも共存派がまとまる!?」
獣人弐「……魔物と人が手を取り合って生まれる力か」スッ
獣人壱「お、おい!どこに行くんだ!?今後どうするか決めなきゃ……」
獣人弐「俺はもう降りるよ……前魔王がいなくてこれじゃ、到底勝ち目はない」
獣人弐「連中の思想を認めるわけじゃないが、負け戦で自らを危険に晒す気もない」
獣人弐「平和ボケした世界の片隅で、仲良しごっこから離れて孤独に生きていくことにするよ」
獣人壱「お前……お前ぇ!いいのかそれでぇ!?そんなんだったら、獣人族にお前の居場所なんてないぞ!」
獣人弐「覚悟の上さ。今までありがとな。お前も思想を追い求め過ぎて無駄に命を削るのは避けろよ」
獣人下っ端「あの……その……どうしましょう?」オロオロ
獣人壱「ふざけやがって……俺は諦めないぞ……!」
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