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魔王「何でイチャイチャちゅっちゅできないんだよ!」
[8] -25 -50 

1: :2012/9/14(金) 23:05:11 ID:4.MWSg5KoU
書きたいことが出来たので、以前書いてたSSの続きを書かせていただきます。
お手数おかけして申し訳ございませんが、知らない方は前作から読んだ方がいいと思います。
一応貼っておきます。前作→http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch3/1316008982/1-10

基本長いので携帯だと読めなくなる可能性があります。また、支援返レスを飛ばして読みたい方もいらっしゃると思います。
それらに該当する方は、本編とわけてまとめたので、こちらから読んでみてください。→>>981-984

注意事項は以上です。何卒よろしくお願い致します。


424: :2012/10/17(水) 23:31:38 ID:6xWpg1Pyas
女勇者「……そんなこんなでここに足を運んじゃった」

女勇者「共存の街……今は街とも呼べないくらい荒れてるけど」

女勇者「やっぱり魔王の戦闘力は凄いなあ。どうやって戦ったらここまで街が壊れるんだろ」

女勇者「……街がこんなになるまで頑張って、それで死んじゃって……」ウルウル

女勇者「いけないいけない。また悲しくなって泣いちゃうとこだった。魔王のために、笑顔で頑張るぞ!」グシグシ

女勇者「……本当に共存の街をやってたら、どういう結果になってたのかなあ?」

女勇者「魔道師の企みなんてなくて、本当に人と魔物の住む街っていうのがあったら……」

女勇者「……そうだ。思いついちゃったよ!これならいけるかもしれない!」

女勇者「でも、これにはたくさんの協力者が必要ね……私だけじゃどうしようもない……」

女勇者「……魔王城に行こう!魔界の皆にも協力を仰いで、世界の平和を確たるものにするの!」

女勇者「決めた。私の次の目的地は魔王城よ!」

女勇者「……」

女勇者「今の世界情勢で、魔界一人旅とか、大丈夫かなあ?」
425: :2012/10/17(水) 23:33:17 ID:6xWpg1Pyas
女勇者「大丈夫じゃなかったあああ!!」ダダダ

獣人共「人間の女だ!殺せ!」ダダダ

女勇者(やばい!個人の戦闘力では勝ってても、この人数差じゃさすがに厳しい!)

女勇者(打倒魔王を目指して旅してた時はけっこう順調だったけど、あの時は皆がいてくれたからなあ!)

女勇者(やっぱり仲間って大切だったんだなあ!私は今猛烈に仲間が欲しい!)

ハーピー「……あれ?女勇者さん?」

女勇者「仲間がいたあああ!ハーピーさん、助けて!私ちょっと隠れるから!」ササッ

ハーピー「え?え?どういうことですか……っ!」

獣人共「はあ……はあ……人間、どこ行きやがったあ!」

獣人共「そこのハーピー族の娘!今こっちに人間が来なかったか!?」

ハーピー「……いいえ。人間は見ていません」

獣人共「本当だろうなあ?嘘ついてたら……てめえら一族がどうなるか知ってんだろうなあ?」

ハーピー「……」

獣人共「やめとけ。ハーピー族には側近の女がいるんだ。側近と真正面から争うことになれば、敗色濃厚になる」

獣人共「……ちっ!おい、女!人間見かけたら俺達のところまで報告に来いよ!」

ハーピー「わかりました。……女勇者さん、もう大丈夫ですよ」

女勇者「ふー、助かったあ。ハーピーさん、ありがとう!」

ハーピー「いえいえ、どういたしまして」
426: :2012/10/17(水) 23:34:56 ID:6xWpg1Pyas
ハーピー「女勇者さん、今一人で魔界を出歩くのは危険ですよ」

女勇者「うん、たった今痛感したよ」

ハーピー「魔界は今……その、魔王様が亡くなって……暴徒化してる方が多いので」

女勇者「うん、魔物って戦争派多いみたいだね」

ハーピー「統一して魔物と呼称される私達ですけど、実際は多くの種族に分かれますから。中には種族ごと未だに戦争派って方々もいらっしゃいます」

ハーピー「そういう方々が、魔王様が亡くなったのをきっかけに、人や共存派へ攻撃してるみたいです」

女勇者「こういう時こそ上の者が率先して解決を図るべきなのに……側近は何してるのって話よね!」

ハーピー「……」

女勇者「あっ……ごめん。側近も頑張ってるんだろうし、こんな言い方はなかったね……」

ハーピー「いえ、気にしないでください。……あの、女勇者さん」

女勇者「ん、何?」

ハーピー「私、これから魔王城に行こうと思ってたんですけど、よかったら一緒に来ませんか?空の旅を案内しますよ」

女勇者「え、いいの?私も魔王城に行こうと思ってて……」

ハーピー「そうなんですか。ハーピー族の飛行能力を用いれば、比較的早く着きますよ」

女勇者「空の旅か……それじゃあお言葉に甘えさせてもらおうかな」
427: :2012/10/17(水) 23:36:03 ID:6xWpg1Pyas
女勇者「……ねえ、何かすっごいフラフラしてるけど、大丈夫なの?」フワフワ

ハーピー「だ、大丈夫です!頑張ります!」バッサバッサ

女勇者「……ごめんね、重たくて」フワフワ

ハーピー「そ、そんな!女勇者さんは羨ましくなるくらい軽いですよ!私が極端に非力なだけです!」バッサバッサ

女勇者「ハーピーさん、この調子で魔王城に行けるの?正直、歩いた方が早いんじゃない?」フワフワ

ハーピー「大丈夫です!戦闘力は低いハーピー族ですが……飛行能力だけは魔界トップの実力です!しっかりつかまっててくださいね!」ギュンッ!

女勇者「っ!」
428: :2012/10/17(水) 23:38:00 ID:6xWpg1Pyas
ハーピー「ふう、着きましたよ」

女勇者「ハーピーさん……凄いじゃない!比較的早くとか、そんなレベルじゃないよ!圧倒的に早く着いたじゃない!」

ハーピー「これくらいしか取り柄ないですから。でも……嬉しいです。ありがとうございます」

女勇者「本当に凄いよ!本当に……私が一ヶ月近く人間界回ってたのは一体何だったんだろうってくらい……」

ハーピー「えっと……その……ドンマイです……」

女勇者「……まあいいや。ありがとう、ハーピーさん!魔王城に用事があったから、助かったよ!」

ハーピー「いえ、魔王城に用事があったのは私もですから」

女勇者「そう言えばそうだったね。やっぱり側近絡み?」

ハーピー「そうですね……あの、女勇者さん!」

女勇者「ん?」

ハーピー「側近を……助けて下さいませんか!?よろしくお願いします!」

女勇者「……え?」
429: :2012/10/17(水) 23:39:55 ID:6xWpg1Pyas
今日はここまでにします。

今更なんですが、週刊少年ジャンプの45号にニセコイのポスターがあることに気付きました。

家宝にすることに決めました。

今回の更新のまとめです。
>>420-428
430: 名無しさん@読者の声:2012/10/17(水) 23:46:14 ID:NgI1IJ5u4Y
ハーピーちゃん久しぶりいいいいいいぃぃ!
元気だった!?寒くなってきたけど風邪とかひいてない!?

そして愛しの女戦士ちゃんに
試験の支援ありがとう!
ちょっと何かしら1位とってくる
(*´∇`*)つCCCCC


魔王も側近も心配(;´д`)
431: 名無しさん@読者の声:2012/10/17(水) 23:58:47 ID:n5SpKGfylU
側近大丈夫か?
魔王に間接技かけられなくて落ち込んでんのか?

つ支援
つゴライアスバードイーター
432: 名無しさん@読者の声:2012/10/18(木) 03:03:32 ID:AbeZYtaf4o
魔王帰ってきて(´うω;`)っ支援×一億
433: 名無しさん@読者の声:2012/10/18(木) 06:23:52 ID:E4SxfhN7f.
ぅにーーーー!!!!!!魔王おおおおおおおお!(泣)ひぎゃああああああああああ!
最後の更新まとめの所に本編魔王でてくるまで魔王出して!
にゃああああああ!ぬおおおおおおおおん!

つ四円

ぬにーーー!ぎゃあああああん!びゃあああああん!
りゃあああああああああん!ひぐーーーーーーー!なだまああああああああん!らだあああああああああ!
(言葉として読みとれるもの以外泣き声です)
434: 名無しさん@読者の声:2012/10/18(木) 21:58:10 ID:JwQYWUGszg
毎日更新お疲れ様です。
ここに出てくる女性は、みんな芯が強くて素敵ですよね。
みんな大好きですv
私もここの皆さんと一緒に、魔王が帰ってくるのを
心待ちにしております。
435: たくさんの支援やレスをありがとうございます:2012/10/18(木) 22:53:04 ID:6xWpg1Pyas
>>430
ハーピー「あ、はい。元気ですよ。風邪をひくようなこともありません」
ハーピー「すっかり寒くなってきましたよね。お互い体調管理には気をつけないといけませんよね」
ハーピー「特にあなたは受験されるそうで、大切な時期ですからね。健康を保てるといいですよね」

女戦士「男は度胸だ!死ぬ気で好成績取ってこい!でも無理はすんなよ!」

>>431
ありましたねえ、魔王様にそんな大技かけてた時もwww
ゴライアスバードイーターは言葉じゃ説明できないと思いますし、複雑すぎる&久しく見てないから正直記憶もあやふやになってます。
あんまり知名度の無い技だと、読んでる方がポカンとなっちゃいそうだから基本はアームロックを側近の得意技にしておりますが。
たまに一般的に知名度なさそうで、何だか良い感じな名前の関節技をかけさせたくなります。今後狙いたいのはラソ・フロム・エルパソです。

>>432
大量の支援ありがとうございます。一億ですかwww
空から降る一億の支援ですよ。これだけ多くの支援だと溺れてしまいそうな勢いですね。
期待量や応援に飲みこまれて消えてしまわないよう頑張りきる所存です。

>>433
終始激しく泣く様と、最後の解説とのテンションの差にちょっと吹いてしまいましたww
大魔神・佐々木を思わせるほどの落差にちょっと度肝抜かされました。
それはともかく、本編でほんと魔王様出てくるといいですね。って感じで、何で俺が他人事なんでしょうね。

>>434
女性キャラ素敵ですか。ありがとうございます。
彼女いない歴=年齢のマダオな俺でして、とにかく経験のない俺はどこか女性を神格化してる節さえあるのでは、と自分で思ってるのですが。
そういう理想像を全面に押し出しているので、その辺がいい感じにまとまってる要因かもしれませんね。
よかったです、彼女出来たことなくて。いや、泣いてませんよ。泣いてませんって。
436: :2012/10/18(木) 22:54:17 ID:6xWpg1Pyas
ドラゴン「……あっ、ハーピーに女勇者。いらっしゃい」

女勇者「ドラゴン、久し振りー」

ドラゴン「女勇者……このご時世によく魔界に来れたね」

女勇者「ハーピーさんが助けてくれてね」

ハーピー「ドラゴンさん、側近は……」

ドラゴン「……相変わらずの職務放棄状態だよ」

女勇者「職務放棄?」

ドラゴン「ああ。魔王様を殺したのは自分だーとか、自分は器じゃないーとか言って、軽く引き籠り状態なんだよ」

女勇者(……私と一緒だ)

ドラゴン「側近様と龍人がいれば、魔界の暴徒制圧と魔王城死守を同時にできるから問題ないんだけどさ」

ドラゴン「今は側近様がこんな状態だからね。暴徒制圧の方に人員を割けないんだよ」

女勇者「……ドラゴンやゾンビが城守って、龍人が制圧に向かえばいいんじゃないの?」

ドラゴン「いや、俺らそんな強くないもん。機人族とか獣人族みたいな強い戦争派が攻めてきたら守りきれんよ」

女勇者「……意気地無し」

ドラゴン「ぐふっ!む、胸に突き刺さる御言葉……」

ハーピー「私も側近を一生懸命励ましてるんですが効果がなくて……女勇者さんも側近を励ましてください!お願いします!」

女勇者「……側近の部屋に案内して」
437: :2012/10/18(木) 22:56:23 ID:6xWpg1Pyas
ハーピー「側近、入るよ」ガチャッ

側近「……ハーピーか」

ハーピー「側近、横……座ってもいい?」

側近「いいよ」

ハーピー「ありがとう。座るね」

側近「……」

ハーピー「……ねえ、側近。世界が大変なことになってるよ。側近は頑張らなくていいの?」

側近「頑張っても仕方ないんだよ。俺に世界をどうこうする力はないからな」

ハーピー「私はそうは思わないよ。側近なら出来るよ!私も支えるから、一緒に頑張ってみようよ!」

ハーピー「新しい魔王になった側近の助けを信じて待ってる弱い種族の魔物もいっぱいいるよ!お願い、魔界を助けてあげて!」

側近「俺は魔王様のようなことはできない。魔王様にはなれない。魔王の器じゃないんだよ」

側近「魔界の魔物達が望んでるのは魔王様だろう。魔王様を越せない俺が頑張ったところで、そんな魔物達の助けにはなれないんだよ」

ハーピー「そんなことないよ!側近なら皆の力になれるよ!」

側近「いや、俺には出来ないよ」

女勇者「……ああもうめんどくさい!」ドアバーン

側近「っ!?」
438: :2012/10/18(木) 22:57:53 ID:6xWpg1Pyas
側近「……女勇者?」

ハーピー「女勇者さん……しばらく様子見をするのではなかったのですか?」

女勇者「そのつもりだったけど、ちょっともう言っちゃおうかなって思って」

女勇者「側近!……少し前まであんたと同じように塞ぎ込んでた私が言うのもあれなんだけどさ」

女勇者「いつまでうじうじしてんのよ!世界を助けるべく一緒に頑張るわよ!」

側近「女勇者、俺は……」

女勇者「魔王のようなことはできない!魔王にはなれない!魔王の器じゃない!当たり前でしょ!!」

側近「……っ!」

女勇者「魔王と比較しちゃったら皆駄目だよ!私だって器じゃないよ!でも、それでも頑張るの!」

女勇者「魔王と比べて……過程が違っても、時間がかかっても、一人じゃ出来なくても!それでも、魔王の描いた理想に近づくことはできる!」

女勇者「そのために、一人一人が頑張る必要があるのよ!そしてあんたも必要な一人なのよ!」

側近「俺なんかを必要としてる奴なんかいるのか?」

女勇者「いる!ここに既に二人いるし、世界に目を向ければもっとたくさんいるわよ!」

側近「……」
439: :2012/10/18(木) 23:01:10 ID:6xWpg1Pyas
女勇者「私ね、世界に平穏を取り戻すための作戦を考えたんだけど、私一人じゃどうしようもないのよ。器じゃないから」

女勇者「だから側近の力を借りに来たのよ」

側近「……その作戦というのは?」

女勇者「共存の街をやり直す!」

側近「共存の街を……」

女勇者「こないだのは魔道師が悪事に利用しただけだったけど、今度は私達で真剣に共存の街を造るの」

側近「それをして何になる?」

女勇者「……魔王が死んで、民はショックを受け、秩序が崩れた。そしてそれを機に戦争派の活動が活発になったわ」

女勇者「でもそれは、秩序だけのせいじゃない。魔王という強大な抑止力がなくなったことで、これなら勝てるかもって連中が思ったからよ」

女勇者「それらを共存の街で解決するの!」

女勇者「各地で争いが起き、別たれつつある人と魔物の心を、一緒に共存の街を造ることで繋ぐの!私達は敵じゃなくて、やっぱり味方なんだと再認識させるのよ!」

女勇者「共に未来を見据えて、共に行動できる……それは、とても素晴らしいことよ!絶望してる皆の心に活力を与えることができるわ!」

側近「確かに大きなことをやり遂げると達成感がある。それを共に達成することで仲間意識も芽生える。共存派の士気を高めるにはいいかもしれない」

側近「だが、それをわかってて見逃すほど戦争派は甘くないだろう。共存の街に戦力を集めてくると予想できる」

側近「それに合わせてこっちも共存の街に戦力を集めたら、手薄になった要所を攻められる可能性もある。そうして裏をかきはじめたらきりがないぞ」
440: :2012/10/18(木) 23:03:18 ID:6xWpg1Pyas
女勇者「そこで魔物の力を借りたいの!」

側近「魔物……」

女勇者「はっきり言うけど、戦闘力じゃ人間は魔物に勝てないわ。ほとんどの種族が脅威的な強さを持ってるでしょ」

女勇者「ハーピーさんから訊いたけど、魔物は種族ごとに集落をつくって過ごしているそうね」

女勇者「種族もばらばらで、もちろん価値観も色々あるわ。種族ごと戦争派っていうのもあれば、共存派だっているはずよ」

女勇者「側近には、強い共存派である魔物達をまとめてほしいの!種族の垣根を越えて活動すれば、きっと各界の要所も共存の街も守れるわ!」

女勇者「そして戦争派にわかってもらうの!たとえ魔王がいなくても、暴力で訴えかける限り私達には勝てないって!」

女勇者「人と魔物が協力し合って生まれる強さは、戦争派にとって脅威的な抑止力になる!」

側近「種族の垣根を越えて魔物をまとめる……そんなことが俺に出来るか?」

女勇者「出来る!」

側近「……じゃあ質問を変えるが、強さで戦争派を黙らせて何になる?戦争派の考えが変わらぬなら根本的な解決には繋がらない」

女勇者「……魔王ならきっとこう言うよ。考えを変える必要はない。それでいて共に生きていける方法を探そうって」

側近「っ!」

女勇者「暴力を用いないなら私達も戦争派と向き合える。言葉を交えることが出来る」

女勇者「平穏さえ取り戻せば、私達には時間がある。彼らの意見を尊重しながら共に生きる方法をゆっくり探して行けばいんだよ」

女勇者「それを私達ならできるんだよ。だから側近、ちっぽけな私に力を貸して!お願い!」
441: :2012/10/18(木) 23:05:10 ID:6xWpg1Pyas
側近「考えを変える必要はない、か。そうか、そうだよな……」

側近「……わかったよ。俺でよければ協力しよう」

女勇者「っ!」

ハーピー「側近……!」

側近「器じゃない……でも、そんな俺でも出来ることがあるんだな」

側近「こんな俺でも魔王様を支えてこれたんだ。なら……これからの世界を担う新しい力も、俺なら支えていけるかもしれない」

側近「魔王様のようになれなくても、それでいいんだ。俺は俺でいい、変わる必要はないんだ」

側近「……ありがとう、女勇者。何だか気が楽になった。長らく自分を見失っていたみたいだ」

側近「だけどもう大丈夫だ。魔王様に成り代わる等という出来もしない幻想にはもう惑わされない」

側近「俺は側近だ。俺は俺に出来ることで魔王様の遺志を継ごうと思う」

ハーピー「よかった……側近……!」ウルウル

側近「ただいま、ハーピー。ごめんな、いっぱい心配かけちゃったな」

ハーピー「ううん、大丈夫だよ。側近、これから一緒に頑張っていこうね!」

側近「……ああ!」
442: :2012/10/18(木) 23:07:25 ID:6xWpg1Pyas
女勇者「側近も復活したことだし、共存の街再生計画を始動しよう!」

女勇者「……でも、具体的にどうしたらいいんだろ?」

側近「俺は移動魔法で魔界の共存派に呼び掛ける。ハーピーは飛びまわって人間界の方で呼び掛けをしてくれ」

ハーピー「うん、わかった」

女勇者「……あれ?私は?」

側近「女勇者は共存の街で待ってて、やってきた賛同者に指示を出してくれ。移動に関する能力は俺やハーピーの方が勝ってるからな」

女勇者「側近は大丈夫だとして、今の御時世にハーピーさんを一人で活動させるのは危なくない?」

側近「大丈夫だろ。人間界の街は今、勇者達が守ってくれてるんだろう?問題ないさ」

側近「復興の作業のためには寝床や食料の確保も必要だな。女勇者、まずは作業環境を整えるよう活動してくれ」

側近「損傷の少ない建物もそこそこあるからそれを利用するのもいいが、限界はあるだろう。簡易的にでも居住スペースを造った方がいいかもな」

側近「移動魔法で送り迎えが出来るなら不安もないが、その場合は使い手の魔力が心配だ。魔法に精通した者が多く集まると助かるな」

側近「食料は魔界側がどうにかしよう。お飾りでも、一応今は俺が魔王だからな。どうにかしてみせるさ」

女勇者「……側近って本当に頼りになるね」

側近「そうか?」

女勇者「そうだよ。魔王が側近を頼ってたのも頷けるよ」
443: :2012/10/18(木) 23:10:34 ID:6xWpg1Pyas
女勇者「じゃあとりあえずはそんな感じで行動だね!」

側近「共存の街まで送ってやるよ。女勇者、俺に触れろ」

女勇者「うん、わかった」ピトッ

側近「それじゃ……ハーピー、よろしく頼むぞ」シュンッ

ハーピー「任せて!……行っちゃった。私も活動頑張ろう!」ガチャッ

龍人「うおっと!ハーピー、来てたんか」

ハーピー「あ、龍人さん、すみません!私、急いでるんで!」

龍人「急ぐって、何でだよ?」

ハーピー「側近に頼まれて、共存の街の復興を人間界で呼び掛けてくるんです!」

龍人「側近って……あいつ、復活したんか!長い間待たせやがって……で、俺はどうすればいい!?」

ハーピー「……すみません、特には聞いてません」

龍人「……マジで?」

ハーピー「側近は城の外で活動するみたいなので、龍人さんは城の警備を担当すればいいんじゃないでしょうか?」

龍人「……結局今まで通りかよ」

ハーピー「すみません……あの、それじゃ私、行きますね!」バッサバッサ

龍人「おう、気を付けてなぁ」

龍人「……なんかさあ、今作での俺の扱い、ずさんじゃねえか?」
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sage:


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