書きたいことが出来たので、以前書いてたSSの続きを書かせていただきます。
お手数おかけして申し訳ございませんが、知らない方は前作から読んだ方がいいと思います。
一応貼っておきます。前作→http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch3/1316008982/1-10
基本長いので携帯だと読めなくなる可能性があります。また、支援返レスを飛ばして読みたい方もいらっしゃると思います。
それらに該当する方は、本編とわけてまとめたので、こちらから読んでみてください。→>>981-984
注意事項は以上です。何卒よろしくお願い致します。
255: 名無しさん@読者の声:2012/10/8(月) 00:22:08 ID:n5SpKGfylU
魔王強杉www
MPどんくらいあるんだろ・・・
支援
256: 名無しさん@読者の声:2012/10/8(月) 05:00:17 ID:0HFDaHFS5s
パワプロwwwwww
支援
257: 名無しさん@読者の声:2012/10/8(月) 05:44:19 ID:E4SxfhN7f.
返事が
「うん!」
って…w
魔王、かわいい
私と、結婚して!
258: 1:2012/10/8(月) 22:16:26 ID:6xWpg1Pyas
>>255
魔王様は本当に強杉くんですよね。
一人だけチートみたいなもので、その実力は測定不能って感じだと思います。
もはや別ゲーっていう雰囲気ですね。
>>256
一年前は仲良くパワプロしてたんですよ、こいつら。
今はこんなに大変な時期なのに、のほほんとしてたわけですよ。
まあ正直言うと、パワプロは番外編みたいなもので、前後の本編はけっこう緊迫したムードでしたけども。
>>257
こういう細かな部分で幼さが出ますよね、魔王様は。
その結果、かわいいとされて、こうして求婚されるんですよ。羨ましいですよ。
仮に俺が子どもっぽく振る舞っても、たぶん誰もかわいいなんて言いませんよ。何なんでしょう、俺と魔王のこの差は。
259: 1:2012/10/8(月) 22:17:29 ID:6xWpg1Pyas
側近「どうなってるんだ……魔王様は勝ってるのか?」
女勇者「……側近、どうして怪我してるの?魔道師は?街の人達は?魔王はどこにいるの?」
側近「あ、女勇者。遅かったな」
女勇者「女戦士がなかなか起きてくれなくて……」
女戦士「わりい、眠気には勝てなかったわ」
女勇者「それよりこれは一体どういうことなのよ?」
側近「詳しく話せば長くなるが……一言で言うと、新たな脅威と魔王様が戦ってる」
女勇者「新たな脅威……?」
魔王「……っ!今、女勇者ちゃんの声が聞こえた……」チラッ
異界王「ずいぶん余裕だな……戦闘中にどこ見てやがんだ?」
魔王「あっ……いや、何でもないよ!」
異界王「何でもないわけないだろ」チラッ
異界王「……なるほど。綺麗な女だな。お前の女か?」
魔王「えっ!?ち、違うし!俺なんか女勇者ちゃんには相応しくないし!」アセアセ
異界王「ふーん……まあお前にとってどういう存在かはわかったよ」ニヤリ
260: 1:2012/10/8(月) 22:18:35 ID:6xWpg1Pyas
女僧侶「新たな脅威とは?やはり魔道師さんが何かを行ったのですか?」
側近「魔道師の仕業と言えばそうかもしれんが……」
異界王「俺の仕業だよ、かわいこちゃん達」
側近「っ!?いつの間に!?」
女勇者「え?だ、誰?」
異界王「それを知る必要はねえよ、かわいこちゃん。死ね!」バシューッ!
魔王「させないよ!」バリアー
女勇者「きゃあ!……え?な、何これ?」
魔王「お前……女勇者ちゃんに手出しするとか、絶対に許さないぞ!」
異界王「別に許さなくていいさ。構わず俺はこいつを殺す!」ズドドド
女勇者「きゃああああ!」
魔王「くっ……防御魔法にもっと魔力を注がないと、女勇者ちゃんが危ない!」
異界王「……それだけの魔力と集中力をその女に使えば、俺にも勝機が見えてくるってもんだよ!おらあ!」シュッ
魔王「うわあ!」バキッ
女勇者「魔王!?」
側近「魔王様が真面目にダメージを負うところ、初めて見た……」
異界王「形勢逆転のようだな、イケメン!これからお前を支配してやるよ!」
魔王「くそぅ……やばいなあ」
261: 1:2012/10/8(月) 22:19:52 ID:6xWpg1Pyas
女戦士「側近!あいつ何なんだよ!?」
側近「とりあえず俺達の敵だ!それも、魔王様を脅かすほどの強敵だ!」
女勇者「魔王!私のことはいいから、そいつを倒すのに力を使って!」
魔王「女勇者ちゃん……それは……」
異界王「できねえよな、優男!誰かが傷つくのが嫌なお前が、その瞬間を前にして黙っていられるわけがねえ!」
異界王「そして俺はそれを利用してお前に勝つんだよ!ほらほら、もっと守ってやんなきゃ女が死ぬぞ!」
魔王「やめろぉ!女勇者ちゃんを傷つけようとするなぁ!!」
異界王「だったらてめえが傷つきな!おらあ!」
魔王「ぐぅっ!」
側近「……やばいな。魔王様が押されてる」
女戦士「側近!私達も加勢しよう!」
側近「無駄だ!相手は魔王様クラスの奴だぞ!俺らが束になっても、魔王様の邪魔にしかならない!」
女勇者(私が魔王の邪魔になってるせいで、魔王が苦しんでる……)
女勇者(状況も理解せずに私なんかが来てしまったから、魔王が苦しんでる……)ポロポロ
262: 1:2012/10/8(月) 22:21:27 ID:6xWpg1Pyas
魔王「はあ……はあ……」
異界王「はっはっはぁ!やっぱり一方的にいたぶるのは楽しいなあ!」
異界王「はっはっは……」
異界王「……はあ、冷めた」
魔王「……え?」
異界王「いや、元々いたぶるのは好きなはずだったんだがよ」
異界王「てめえと全力出しての真剣勝負が面白すぎて、いたぶるだけってのが大して面白く感じなくなったんだわ」
異界王「ましてや、てめえの戦闘力を封じて一方的にぶっ壊すとか、かなり勿体無いことしてんなって気付いたからよ」
異界王「ははは、初めての経験でテンパってたんだな。負けたくないあまり、お前という最高の玩具を無駄に壊すとこだった」
異界王「だからよ、後日に仕切り直しと行こうぜ。支配者たる俺様は、正々堂々のタイマンでも、強者としててめえをぶっ潰してやっからよ」
263: 1:2012/10/8(月) 22:23:40 ID:6xWpg1Pyas
側近「貴様、何を勝手にほざいている!?」
魔王「いや……それでいいよ」
側近「魔王様!?いいんですか!?」
魔王「本当は戦うこと自体考えなおしてもらうのがいいけど……無理そうだし。今はピンチだし、後日に回してもらえるなら助かるかな」
異界王「いやあ、俺も前半けっこうやられたからやばくてよ!……お前ほどの男なら回復も早いだろうな」
異界王「俺はここで待ってるから、明日の今頃にもう一度来い。お互いベストの状態で、一対一で遊ぶとしようや」
異界王「嫌とは言わせねえぜ。お前が応じないなら、俺はこの世界を壊して遊ぶだけだ」
魔王「わかってるよ。だから俺はお前の前に立ちはだかるんだよ」
異界王「そりゃけっこう。じゃあ俺は立ちはだかるお前を壊して、その後この世界も壊して遊ぶぜ」
異界王「お前がこの世界を守る方法はたった一つだ。明日の今頃に、この俺を倒してみせるんだな!」
異界王「てめえとのタイマン終えるまでは我慢しといてやるから、さっさと回復してくるんだな」
魔王「……わかった。じゃあ俺達は戻って回復するとするよ」
異界王「おう。明日、楽しみにしてるぜ」
魔王「……」
264: 1:2012/10/8(月) 22:24:59 ID:6xWpg1Pyas
魔王「……さて、俺らは一旦戻ろうか」
側近「はい……」
女勇者「魔王!」ポロポロ
魔王「……え?な、何で女勇者ちゃん泣いてるの?……あ、俺が守り切れなくて怖い思いさせちゃったから……ごめん」
女勇者「違うよ!私が足手まといになってせいで魔王がこんなに傷ついて……私のせいで……!」ポロポロ
魔王「ああ、そういうことか。女勇者ちゃんは悪くないよ。悪いのはあいつだけだよ」
女勇者「ごめん……ごめんなさい……!」ポロポロ
魔王「……すぐに戻ろう。女勇者ちゃんを宿で休ませてあげたい」
側近「……もうすぐ夜が明けます。ひとまず宿に戻って休んで、それからこれからのことを話しましょう」
女戦士「そうだな。私ら遅れてきたから、あいつが誰なのかってとこから理解出来てねえし」
側近「その辺も説明してやるって。とにかく、今は魔法学の街に戻ることにしよう」
265: 1:2012/10/8(月) 22:27:22 ID:6xWpg1Pyas
今日はここまでにします。
パワプロで思い出したんですが、俺は野球では楽天が好きです。
で、突然ですが、数年前まではファミ通を購読しておりました。
その中で「いい電子」という漫画がありまして。みずしな孝之さんの描く漫画です。
そんなしなっちが確か横浜ファンだったんですが、数年前の俺はこう思ってました。
「何でわざわざ弱いチームを贔屓にするんかねえ」
数年後には、俺が弱いチームを贔屓する立場になってました。
Bクラスが定着しつつある楽天ですが、弱くても好きなんや!って感じで今後も応援したいと思います。
楽天優勝の時は来るんかねえ。いい電子ってまだ掲載してるのかねえ。
今回の更新のまとめです。
>>259-264
266: 名無しさん@読者の声:2012/10/8(月) 22:45:14 ID:n5SpKGfylU
異界王って根は良い奴・・・いや、前言撤回。
女勇者ちゃん傷つけたから敵。許さん。
支援
267: 名無しさん@読者の声:2012/10/8(月) 23:14:33 ID:gFtlI362hQ
異界王が暴れんぼさんなのは異界に娯楽がないからだと思うよ
魔王と一緒にパワプロすれば仲良しになれると思うよ
しえん
268: 名無しさん@読者の声:2012/10/9(火) 03:10:24 ID:.JmhmQ0uJk
魔王に嫉妬する1かわゆすw
しえん
269: 名無しさん@読者の声:2012/10/9(火) 17:32:10 ID:E4SxfhN7f.
美術でマトリョシカ人形を作るんですが、魔王達をモチーフにしてもいいですか?
270: 支援ありがとうございます:2012/10/9(火) 22:30:46 ID:6xWpg1Pyas
>>266
確かに女勇者に怖い思いをさせたのはいただけませんね。俺も男ですからね、大いに賛同しますよ。
これはもう異界王にタイマンを後悔させる勢いで懲らしめてもらわないといけないですよね。
魔王の戦いっぷりに期待しましょう。
>>267
魔王と一緒にいる環境があれば改心できるかもしれませんね。
実際、龍人も魔王と絡んで変われましたからね。
異界王も仲良くなって、側近混ぜた四人でスマブラとか、そういう風になればいいですね。
そうなったら、きっと魔王は負けて泣くと思います。
>>268
可愛いと言ってもらえて僕、満足!
とは言うものの、俺と魔王の差は実はちゃんと理解しているのです。
たぶん俺の顔の出来を見れば皆さんも、うさみちゃんがクマ吉くんに向けるような目で見るようになると思うんですよ。そこですよね、大きな差は。
>>269
いいですよー。マトリョシカ人形制作、俺も応援させていただきますよ。
ただ、いわゆるトーシロのSSなので、モチーフ訊かれると説明するのが恥ずかしいかもしれません。
更にはそれをきっかけに読まれて「おい、これ書いてんの童貞じゃねーかwww」とかなったら俺が泣くかもしれません。
後半若干ネタに走ってしまいました。誤解されてはまずいのでもう一度書きますけど、何の問題もないです。YOU作っちゃいなよ。
271: 1:2012/10/9(火) 22:34:05 ID:6xWpg1Pyas
魔法学の街に戻った魔王達は宿で眠りについた。
深夜に突然現れた異世界からの脅威。それとの戦闘によって一同は心身共に疲れていた。
そのせいか深い眠りについてしまい、一同が目覚めた時には既に昼頃になっていた。
その頃には既に共存の街の事件のことが広まっていたようだ。共存の街の連中が消え、世界を滅ぼさんとする新たな敵が出現したことを人々は既に知っていた。
街は、世界は、強烈なる悪意の存在を知り、底知れぬ不安にざわめいていた。
側近「寝過ごしてしまいましたね……」
魔王「街の様子が騒がしいね……共存の街の件がもう噂になってんだろうね」
女勇者「ここ一年は平和ボケしてたからね。魔王を脅かす敵が現れたんだから、不安にもなるよね」
魔王「……女勇者ちゃん、大丈夫?」
女勇者「うん、休んだらだいぶ落ち着いたよ。昨日はごめんね……私のせいで」
魔王「……女勇者ちゃんのせいじゃないよ。悪いのはあいつだよ」
側近「……女戦士達はもう起きてるのか?」
女勇者「私、様子を見に行ってくるよ」
272: 1:2012/10/9(火) 22:35:06 ID:6xWpg1Pyas
女戦士「おはよーっす」
女僧侶「おはようございます、皆さん。すみません、寝過ごしてしまいましたね……」
側近「気にするな。皆一緒だ」
側近「それよりも、さっそく今後について話すとしよう」
女戦士「そうだよ。そろそろマジで説明してくれよ。あいつ一体誰なんだよ?戦争派の連中とかどうなってんだよ?」
側近「……そうだな。まずはそこからか」
それから側近は昨夜のことを女勇者達に説明した。
魔道師は実は異世界の王族で、その世界に戻るために悪だくみをしていたこと。
その悪だくみに戦争派の人や魔物が利用され、命を落とす結果になったこと。
その異世界へ繋がる穴を作ったら、そこから現在の異世界の王が現れたこと。
そいつがそのまま魔道師を殺し、更にはそのままこの世界を潰そうとしたこと。
それを阻止する過程で魔王の戦闘力を気に入り、改めてタイマン勝負で決着をつけることになったこと……全てを話した。
273: 1:2012/10/9(火) 22:36:36 ID:6xWpg1Pyas
女僧侶「……そのような展開になってたんですね」
女戦士「それで、魔王は素直にあの戦闘狂とタイマン勝負するのかよ?」
側近「どうなんですか?魔王様」
魔王「……するよ。あいつを止められるのは、たぶん俺だけだと思うし」
側近「そうですね。どちらにせよ、俺達の実力では邪魔にしかなりませんからね」
女勇者「……そうだね」
魔王「……邪魔だなんて思ってないよ。俺が頑張れるのは皆がいるからだもん」
魔王「それに得意不得意があるのは当たり前だよ。戦闘力は俺が一番なんだから、今回は俺が適任でしょ。……ただそれだけのことだよ」
側近「……では、その決戦の時に備えて体を休めたり戦う準備をしたりした方がいいですね」
魔王「そうだね……」
女勇者「……魔王!」
魔王「……何?女勇者ちゃん」
女勇者「私……信じてるから!あいつから、この世界を守ってくれるって信じてるから!」
魔王「……任せてよ。絶対に女勇者ちゃんを守ってみせるから」
274: 1:2012/10/9(火) 22:38:00 ID:6xWpg1Pyas
側近「よし、話はついたな」
側近「悪いが女子達はちょっと部屋出てくんねえか?魔王様にもいろいろ準備があるからよ」
魔王「側近……?」
女僧侶「私達が退出しなければならない準備があるんですか?」
側近「うん、まあ……それに魔王様って女性好きだろ?皆がいると緊張しちゃって休めやしねえよ」
女戦士「ああ、そういうこと。言われてみりゃそうかもなwww」
女勇者「そっか……わかった。じゃあ私達は……街の人達に説明しておこうか」
女僧侶「そうですね。街の方々も、悪意ある強敵が現れた、くらいの状況しか把握できてませんしね」
女戦士「じゃあ私達は魔王がどうにかすっから安心しとけやって言いふらしてくるわ」
女魔法使い「……」バイバイ
側近「……全員行ったか」
魔王「側近?どうして皆を部屋から出したの?」
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