書きたいことが出来たので、以前書いてたSSの続きを書かせていただきます。
お手数おかけして申し訳ございませんが、知らない方は前作から読んだ方がいいと思います。
一応貼っておきます。前作→http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch3/1316008982/1-10
基本長いので携帯だと読めなくなる可能性があります。また、支援返レスを飛ばして読みたい方もいらっしゃると思います。
それらに該当する方は、本編とわけてまとめたので、こちらから読んでみてください。→>>981-984
注意事項は以上です。何卒よろしくお願い致します。
259:🎏 1:2012/10/8(月) 22:17:29 ID:6xWpg1Pyas
側近「どうなってるんだ……魔王様は勝ってるのか?」
女勇者「……側近、どうして怪我してるの?魔道師は?街の人達は?魔王はどこにいるの?」
側近「あ、女勇者。遅かったな」
女勇者「女戦士がなかなか起きてくれなくて……」
女戦士「わりい、眠気には勝てなかったわ」
女勇者「それよりこれは一体どういうことなのよ?」
側近「詳しく話せば長くなるが……一言で言うと、新たな脅威と魔王様が戦ってる」
女勇者「新たな脅威……?」
魔王「……っ!今、女勇者ちゃんの声が聞こえた……」チラッ
異界王「ずいぶん余裕だな……戦闘中にどこ見てやがんだ?」
魔王「あっ……いや、何でもないよ!」
異界王「何でもないわけないだろ」チラッ
異界王「……なるほど。綺麗な女だな。お前の女か?」
魔王「えっ!?ち、違うし!俺なんか女勇者ちゃんには相応しくないし!」アセアセ
異界王「ふーん……まあお前にとってどういう存在かはわかったよ」ニヤリ
260:🎏 1:2012/10/8(月) 22:18:35 ID:6xWpg1Pyas
女僧侶「新たな脅威とは?やはり魔道師さんが何かを行ったのですか?」
側近「魔道師の仕業と言えばそうかもしれんが……」
異界王「俺の仕業だよ、かわいこちゃん達」
側近「っ!?いつの間に!?」
女勇者「え?だ、誰?」
異界王「それを知る必要はねえよ、かわいこちゃん。死ね!」バシューッ!
魔王「させないよ!」バリアー
女勇者「きゃあ!……え?な、何これ?」
魔王「お前……女勇者ちゃんに手出しするとか、絶対に許さないぞ!」
異界王「別に許さなくていいさ。構わず俺はこいつを殺す!」ズドドド
女勇者「きゃああああ!」
魔王「くっ……防御魔法にもっと魔力を注がないと、女勇者ちゃんが危ない!」
異界王「……それだけの魔力と集中力をその女に使えば、俺にも勝機が見えてくるってもんだよ!おらあ!」シュッ
魔王「うわあ!」バキッ
女勇者「魔王!?」
側近「魔王様が真面目にダメージを負うところ、初めて見た……」
異界王「形勢逆転のようだな、イケメン!これからお前を支配してやるよ!」
魔王「くそぅ……やばいなあ」
261:🎏 1:2012/10/8(月) 22:19:52 ID:6xWpg1Pyas
女戦士「側近!あいつ何なんだよ!?」
側近「とりあえず俺達の敵だ!それも、魔王様を脅かすほどの強敵だ!」
女勇者「魔王!私のことはいいから、そいつを倒すのに力を使って!」
魔王「女勇者ちゃん……それは……」
異界王「できねえよな、優男!誰かが傷つくのが嫌なお前が、その瞬間を前にして黙っていられるわけがねえ!」
異界王「そして俺はそれを利用してお前に勝つんだよ!ほらほら、もっと守ってやんなきゃ女が死ぬぞ!」
魔王「やめろぉ!女勇者ちゃんを傷つけようとするなぁ!!」
異界王「だったらてめえが傷つきな!おらあ!」
魔王「ぐぅっ!」
側近「……やばいな。魔王様が押されてる」
女戦士「側近!私達も加勢しよう!」
側近「無駄だ!相手は魔王様クラスの奴だぞ!俺らが束になっても、魔王様の邪魔にしかならない!」
女勇者(私が魔王の邪魔になってるせいで、魔王が苦しんでる……)
女勇者(状況も理解せずに私なんかが来てしまったから、魔王が苦しんでる……)ポロポロ
262:🎏 1:2012/10/8(月) 22:21:27 ID:6xWpg1Pyas
魔王「はあ……はあ……」
異界王「はっはっはぁ!やっぱり一方的にいたぶるのは楽しいなあ!」
異界王「はっはっは……」
異界王「……はあ、冷めた」
魔王「……え?」
異界王「いや、元々いたぶるのは好きなはずだったんだがよ」
異界王「てめえと全力出しての真剣勝負が面白すぎて、いたぶるだけってのが大して面白く感じなくなったんだわ」
異界王「ましてや、てめえの戦闘力を封じて一方的にぶっ壊すとか、かなり勿体無いことしてんなって気付いたからよ」
異界王「ははは、初めての経験でテンパってたんだな。負けたくないあまり、お前という最高の玩具を無駄に壊すとこだった」
異界王「だからよ、後日に仕切り直しと行こうぜ。支配者たる俺様は、正々堂々のタイマンでも、強者としててめえをぶっ潰してやっからよ」
263:🎏 1:2012/10/8(月) 22:23:40 ID:6xWpg1Pyas
側近「貴様、何を勝手にほざいている!?」
魔王「いや……それでいいよ」
側近「魔王様!?いいんですか!?」
魔王「本当は戦うこと自体考えなおしてもらうのがいいけど……無理そうだし。今はピンチだし、後日に回してもらえるなら助かるかな」
異界王「いやあ、俺も前半けっこうやられたからやばくてよ!……お前ほどの男なら回復も早いだろうな」
異界王「俺はここで待ってるから、明日の今頃にもう一度来い。お互いベストの状態で、一対一で遊ぶとしようや」
異界王「嫌とは言わせねえぜ。お前が応じないなら、俺はこの世界を壊して遊ぶだけだ」
魔王「わかってるよ。だから俺はお前の前に立ちはだかるんだよ」
異界王「そりゃけっこう。じゃあ俺は立ちはだかるお前を壊して、その後この世界も壊して遊ぶぜ」
異界王「お前がこの世界を守る方法はたった一つだ。明日の今頃に、この俺を倒してみせるんだな!」
異界王「てめえとのタイマン終えるまでは我慢しといてやるから、さっさと回復してくるんだな」
魔王「……わかった。じゃあ俺達は戻って回復するとするよ」
異界王「おう。明日、楽しみにしてるぜ」
魔王「……」
264:🎏 1:2012/10/8(月) 22:24:59 ID:6xWpg1Pyas
魔王「……さて、俺らは一旦戻ろうか」
側近「はい……」
女勇者「魔王!」ポロポロ
魔王「……え?な、何で女勇者ちゃん泣いてるの?……あ、俺が守り切れなくて怖い思いさせちゃったから……ごめん」
女勇者「違うよ!私が足手まといになってせいで魔王がこんなに傷ついて……私のせいで……!」ポロポロ
魔王「ああ、そういうことか。女勇者ちゃんは悪くないよ。悪いのはあいつだけだよ」
女勇者「ごめん……ごめんなさい……!」ポロポロ
魔王「……すぐに戻ろう。女勇者ちゃんを宿で休ませてあげたい」
側近「……もうすぐ夜が明けます。ひとまず宿に戻って休んで、それからこれからのことを話しましょう」
女戦士「そうだな。私ら遅れてきたから、あいつが誰なのかってとこから理解出来てねえし」
側近「その辺も説明してやるって。とにかく、今は魔法学の街に戻ることにしよう」
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