書きたいことが出来たので、以前書いてたSSの続きを書かせていただきます。
お手数おかけして申し訳ございませんが、知らない方は前作から読んだ方がいいと思います。
一応貼っておきます。前作→http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch3/1316008982/1-10
基本長いので携帯だと読めなくなる可能性があります。また、支援返レスを飛ばして読みたい方もいらっしゃると思います。
それらに該当する方は、本編とわけてまとめたので、こちらから読んでみてください。→>>981-984
注意事項は以上です。何卒よろしくお願い致します。
188:🎏 1:2012/10/2(火) 22:33:07 ID:6xWpg1Pyas
魔王「よーし、じゃあ共存の街に行って、おじいちゃんからいろいろ話聞こう!」
側近「あ、魔王様。俺は調べ物あるので魔法学の街に残ります」
魔王「え?」
側近「昨日の魔法陣に関して調べてみます。たぶん奴のオリジナルでしょうから望みは薄いですけど、一応」
側近「魔法学の街の図書館でも行けば、あの魔法陣について何かわかるかもしれませんしね」
側近「俺は俺でそう活動しますので、魔王様は魔道師から直接聞きだすのを試みてください」
魔王「待ってよ。それって……今日俺一人で共存の街行けって?」
側近「そうですよ。どうかしました?」
魔王「えええ……怖いじゃんかー。よく知らない街で一人でさー。迷ったらどうすんの?」
側近「……じゃあ女勇者達と一緒に行けばいいんじゃないですか?」
魔王「女勇者ちゃん達に迷惑じゃない?」
側近「おらあ!」アッパー
魔王「おぐぅ!な、何で殴るの!?」
側近「いいから行きなさい!女勇者達の迷惑にはならないから、仲間に入れてもらいなさい!」
側近「ああもう、本当にいい加減にしてくださいよ!鈍感すぎるでしょう!マジ致命傷与えるレベルでボコりますよ!?」
魔王「わ、わかった。わかったから怒らないで。あの、行ってきます」タッタッタッ
側近「……どうなってんだよ、あいつの頭は?」
189:🎏 1:2012/10/2(火) 22:34:19 ID:6xWpg1Pyas
魔王「というわけで、女勇者ちゃん達と共存の街に来てまーす!」
女戦士「よー魔王、ハーレム築けてよかったのうwww」
魔王「ホントだよ。口うるさい側近もいないし、幸せってこういう状況のためにある言葉だと思うよ」
女僧侶「本当に魔王さんは大げさですよね」
魔王「嘘偽りなく本心を言ってるだけなんだけどねー」
女勇者「とりあえず今日も魔道師さんに話を聞きに行ってみよう。……たぶん今日も魔法について教えてくれないと思うけど」
魔王「そうだね。ただ、今日はこっちも武器を持ってるからね」
女勇者「武器?」
魔王「逆転裁判だったら状況がひっくり返るほどの強烈なのだよ。それについて聞いてみよう!」
190:🎏 1:2012/10/2(火) 22:35:24 ID:6xWpg1Pyas
魔道師「……今日も私に話をしにきてくれましたか」
女勇者「そうですね。やっぱりチラシにかけてた魔法のことを教えていただきたいので」
魔道師「若い女性が毎日のように会いに来て下さるのは大変喜ばしいですが、何度聞かれようとそれを答えるつもりはありませんよ」
魔王「……じゃあ他のことだったら答えてくれます?」
魔道師「他のことですか?何でしょう?」
魔王「この街全域に描かれてる魔法陣について、説明してもらえます?」
魔道師「っ!お気づきでしたか……」
女勇者「魔法陣?それって……街の地面に書いてある模様のこと?」
魔王「これをね、空から見るとね、街サイズの巨大な魔法陣であることがわかるんだよ」
魔王「これ俺が気付いたからね。これ俺が気付いたからね!」
女勇者「やっぱり魔王は凄いね!」
魔王「えへへ〜///」
191:🎏 1:2012/10/2(火) 22:37:31 ID:6xWpg1Pyas
魔王「それはともかくとして……おじいちゃん!これはどういうことか説明してもらえます!?」
魔道師「……防御魔法の魔法陣ですよ」
魔道師「共存派が多数派となったとはいえ、世界にはまだ戦争派も存在します」
魔道師「そんな連中にはこの街は目の敵になるでしょう。襲撃も考えられます」
魔道師「そんな狂気から住民を守るための魔法陣です。わかっていただけましたか?」
女魔法使い「違う……」
魔道師「っ!」
女戦士「お、急にどうした?」
192:🎏 1:2012/10/2(火) 22:38:33 ID:6xWpg1Pyas
女魔法使い「こんな模様の防御魔法陣は……存在しない……」
女魔法使い「これはきっとオリジナルの……他の効果のある魔法陣……」
女僧侶「確かに普通の魔法陣なら、その模様を見ただけで女魔法使いさんならわかりますよね」
女魔法使い「勉強……ちゃんとしてるから……」ピース
女戦士「うちの魔法っ娘がこう言ってんだけど、何か言い訳あるか?」
魔道師「……言い訳も何も、これは防御魔法に関する魔法陣ですよ」
女勇者「えい!」ボンッ!
魔王「うわ!……女勇者ちゃん?」
女勇者「……魔道師さん。私、今簡単な攻撃魔法を空に向かって放ちましたけど、何の障害もなく発動できました」
女勇者「この街に防御魔法が魔法陣で常にかかってるとしたら、それはおかしいです。本当のことを教えてください!」
193:🎏 1:2012/10/2(火) 22:39:35 ID:6xWpg1Pyas
魔道師「……最初から本当のことしか言ってませんよ」
女勇者「魔道師さん!」
魔道師「失礼します。この街でやらねばならんことはまだまだありますゆえ……」スタスタ
女僧侶「……行ってしまいましたね」
女戦士「怪しさマックスじゃねーかよ。疑えっつってるようなもんだろ」
女勇者「……」
魔王「……」
女僧侶「ここまで来てしまうと、さすがに裏があると断定せざるを得ませんね。それも、あまりよくない方で……」
女勇者「共存の街……その考えは凄く立派だと思うけど、本当は何かの企みの隠れ蓑でしかないのかなあ……」
魔王「もしそうだったら、凄く残念だよね……」
女勇者「うん……」
194:🎏 1:2012/10/2(火) 22:42:57 ID:6xWpg1Pyas
女勇者「これ以上魔道師さんから話を聞けそうにないし、今日はもう魔法学の街に戻ろうか?」
女僧侶「そうですね。それでは戻り……きゃあ!」ドンッ
魔女っ娘3「きゃあ!……失礼しました」
女僧侶「いえいえ、こちらこそ不注意でした。申し訳ありません」
魔女っ娘3「すみません、急いでいるので私は……」
魔王「……っ!待って!」
魔女っ娘3「何ですか?……っ!」
女戦士「どした?好みの子なんか?」
女勇者「え……」
魔王「凄まじく可愛いのは認めるけど、そうじゃないよ!君、魔力の森で俺を殺そうとした魔女ちゃんだよね?」
女僧侶「殺そうとした?」
魔王「戦争派で、和平派の俺を憎んでる魔女さんだよ。そうでしょ!?」
魔女っ娘3「……どなたかと勘違いしてらっしゃいますよ。私じゃありません」
魔王「嘘だよ!俺が君みたいな可愛い女の子を忘れるもんか!間違えるもんか!」
195:🎏 1:2012/10/2(火) 22:44:46 ID:6xWpg1Pyas
魔王「戦争派の君がどうしてここに?君にとっては最も忌み嫌うべき街じゃない」
魔女っ娘3「……魔王様。魔物も人も変わるんですよ。私はあの日、魔王様を攻撃して、仲間から罰せられました」
魔王「側近が空気読まずに邪魔したあの日のことだね」
魔女っ娘3「私はそれまでの愚かな行動を悔い、生まれ変わったのです」
魔女っ娘3「そんな中、魔界に共存の街に関するチラシが配られました」
魔女っ娘3「これは運命だと感じ、移住を決意してここにやってきたのです」
魔王「疑って悪いけど、世界が和平に傾いていったこの一年でも変わらなかった君の憎悪が、そんな簡単に消えるとは思えないよ」
魔王「教えてよ!あのチラシやこの街には何か秘密があるんじゃないの!?」
魔王「情報を悪いようにはしないよ!君も、俺も、世界の誰しもが笑える世界のために頑張るから!だから本当のことを教えて!」
魔女っ娘3「……失礼します。先ほども言ったように、急いでるので」
魔王「待って!」
女僧侶「駄目です、行ってしまわれました」
女戦士「なんかもう怪しすぎるな、この街」
女勇者「……」
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