書きたいことが出来たので、以前書いてたSSの続きを書かせていただきます。
お手数おかけして申し訳ございませんが、知らない方は前作から読んだ方がいいと思います。
一応貼っておきます。前作→http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch3/1316008982/1-10
基本長いので携帯だと読めなくなる可能性があります。また、支援返レスを飛ばして読みたい方もいらっしゃると思います。
それらに該当する方は、本編とわけてまとめたので、こちらから読んでみてください。→>>981-984
注意事項は以上です。何卒よろしくお願い致します。
171: まさかの新要素:2012/9/30(日) 21:12:44 ID:4.MWSg5KoU
魔王「……共存の街に来て、浮遊魔法使ってるけど、どゆこと?」フワフワ
側近「魔王様、暗いですけど街の様子は見えますね?」フワフワ
魔王「一応魔物だかんね。しっかりばっちり見えておりますよー」フワフワ
側近「では、この上空から共存の街全域を見ていただけるでしょうか?」フワフワ
魔王「いいよー。……えっ?これって……」フワフワ
側近「昼間に話題に上がりましたよね。街中に敷かれた石畳の模様について」フワフワ
側近「これがその正体です」フワフワ
魔王「街全体を覆い尽くすほどの魔法陣……!」フワフワ
側近「これも奴のオリジナル魔法なのかどうか知りませんけど」フワフワ
側近「とりあえず大規模な何かを仕出かそうというのだけはわかりますね」フワフワ
側近「これすらもだんまりを決め込むというのであれば、いよいよ彼は怪しいということになります」フワフワ
魔王「……俺は共存の街を否定したくないよ。魔物と人が共に在る形を否定したくない!」フワフワ
側近「そうですね。だから……彼の隠し事が悪い事でないのを祈りましょう」フワフワ
172: 1:2012/9/30(日) 21:14:11 ID:4.MWSg5KoU
側近「よっと」スタッ
魔王「……」スタッ
側近「これは本当に調査が必要ですね」
魔王「……何であのおじいちゃんは頑なに秘密にするんだろう?」
側近「さあ。それは本人のみぞ知るところでしょう」
魔王「……」
側近「心から信じられる日が来るように、今は調査に勤しむとしましょう。さあ、魔法学の街に戻りましょう」
魔王「うん……」
173: 1:2012/9/30(日) 21:16:17 ID:4.MWSg5KoU
今日はここまでにします。
どうでもいいことなんですが、前作を読み返してて思うことが一つほど。
龍人いるじゃないですか。敵から味方になったという、ジャンプ漫画システムの体現者ですよ。
そんな龍人の台詞を見てると、たまに「〜〜ぜぇ」とかいう口調になってるんですよ。
それを今見るとですね、何か頭の中でスギちゃんが再生されてしまって、思わず笑いそうになるんですよ。
忘れた頃にそれを繰り出して、シリアスな場面なのに笑わせようとする龍人はとんでもない奴だなと、そう思ったわけですよ。
それだけです。
今回の更新のまとめです。
>>166-172
174: 名無しさん@読者の声:2012/10/1(月) 02:01:55 ID:MNHaMYDmvw
支援支援!
175: 1:2012/10/1(月) 23:17:07 ID:6xWpg1Pyas
>>174
支援ありがとうございます。
一応書き溜めしている身でありまして。
こんだけ書き溜めあったら余裕だぜヒャッハー!と、ゆとりを持った生活をしていたわけですが。
とりあえず100KBytesくらい消化しましたが、その間新たに書き加えられたのは25KBytes程度でした。
あ、このペースやばいぞ、下手したら追いつかれるぞと、最近になって慌ててます。
そんなわけで、支援をエネルギーにして、ちゃんと書き溜めようと思います。
176: 1:2012/10/1(月) 23:19:04 ID:6xWpg1Pyas
側近「……この宿屋にも慣れてきましたね」
魔王「自分でびっくりしてるんだけど、俺は女勇者ちゃんと同じ部屋だということに慣れてきたよ」
側近「最初の頃なんて、魔王様も女勇者も寝不足でやばかったですもんね」
魔王「俺は一緒の部屋に女勇者ちゃんがいるってだけで緊張がやばくてね」
魔王「女勇者ちゃんは……たぶん俺に信用が置けなかったんだろうね。警戒心から寝れなかったんだと思うよ」
側近「わざとですか?わざと言ってるんですか?」
魔王「え?な、何が?」
側近「もういいです。たったいま魔王様が屑童貞だと再認識しただけです」
魔王「今のやり取りの中で何があったの!?今俺そんな悪口言われなきゃいけないこと言った!?」
側近「女勇者、戻ったぞ」ガチャッ
魔王「無視しないでよー!あ、女勇者ちゃん、ただいまー!」
女勇者「あ、おかえりー。遅かったね。どうしたの?」
側近「んー、別に大したことじゃねえよ。ね、魔王様」
魔王「う、うん」
177: 1:2012/10/1(月) 23:19:58 ID:6xWpg1Pyas
女勇者「……今更だけど、本当に宿代全部出してもらって大丈夫なの?」
魔王「大丈夫だよ!何の心配もなく過ごしていいからね!」
女勇者「いや、でも一週間くらいずっと泊まらせてもらってるし……」
側近「こっちはお金に困ってないから気にすることはないよ。魔王様は魔王城の金を私欲的に使うのを気にした方がいいですけど」
魔王「いいじゃない。女勇者ちゃんのために使えるなら、これ以上の有意義な使い方はないよ!」
女勇者「魔道師さんが魔法の効能を隠し続けるなら、それに伴って滞在期間も伸びるけど……それでも本当にいいの?」
側近「くどいぞ。魔王様がいいって言ってんだからお前はそれに甘えとけよ」
魔王「側近!女勇者ちゃんは善意で言ってくれてんだよ!そんな言い方ないじゃない!」
側近「魔王様は相変わらず女性に甘いですね。それとも女勇者だからですか?」
魔王「そ、側近!」
女勇者「え?どういうこと?」
魔王「何でもないよ!うん!何でもないから!」
178: 1:2012/10/1(月) 23:21:00 ID:6xWpg1Pyas
側近「さて、明日も早いですから俺はもう寝ますよ」ゴロンッ
魔王「側近は今日もベッドを使わないんだね」
側近「ツイン部屋ですから二人分しかないですしね。女勇者はまず優先として、一応魔王様のが身分上らしいですから、俺が床ってことになるでしょう」
魔王「側近。一応とか、らしいとかいらない。間違いなく俺のが身分上だから」
女勇者「なんかごめんね、側近。何なら私床で寝ても大丈夫だよ?」
側近「気にすんなよ。本気でベッドで寝たいんなら魔王様を追い出してるって」
魔王「追い出す必要なくない!?俺を床に寝かすだけでいいじゃん!」
側近「我慢しなくていいんなら、ベッドだけじゃ済みません。とりあえずこの世から追い出さないと」
魔王「部屋の話じゃなかったんだ!?ごめん、せめて宿から追い出すくらいで満足してよ!」
女勇者「相変わらず二人は愉快なやり取りをするよね」
魔王「女勇者ちゃんが喜んでくれるなら、側近の暴言も受け入れるよ!」
側近「……」
魔王「いや、今は言ってこいよ!何で急に黙っちゃった!?」
女勇者「あはははっ、本当に面白いよね」
女勇者「……私もそれくらい自然に楽しめる仲になりたいな」ボソッ
魔王「ん?何か言った?」
女勇者「ううん、何でもない」
179: 1:2012/10/1(月) 23:22:13 ID:6xWpg1Pyas
側近「電気消しますよー」
女勇者「はーい」
魔王「はーい」
側近「ポチッとな……」ショウトウ
女勇者「……側近ってたまにくだらないことを言ったりやったりするよね」
魔王「知恵の輪でムキになったりねwww」
側近「うるさいですよー。魔王様殴りますよー」
魔王「ごめんなさーい。黙って寝ることにしまーす」
女勇者「おやすみなさーい」
魔王「おやすみー、女勇者ちゃん」
180: 1:2012/10/1(月) 23:23:13 ID:6xWpg1Pyas
魔王「……」
女勇者「……」
側近「……」
魔王「……側近、起きてる?」
女勇者「……」
側近「……」タヌキネイリ
魔王「……寝てるか」
女勇者「……」
側近「……」ネテネーヨバカ
魔王「……ねえ女勇者ちゃん」
女勇者「ん、何?」
側近「……」オ?ナンダ?
魔王「俺らが初めて会った日のこと、覚えてる?」
女勇者「もちろん覚えてるよ。あの時はまだ敵同士って立場だったね」
181: 1:2012/10/1(月) 23:24:41 ID:6xWpg1Pyas
女勇者「魔王城のさ、魔王の間みたいなとこに入った瞬間に爆発が起こったのびっくりしたなー」
魔王「あったねー。あの時はごめんね。魔力の球でマー君ごっこしてたからさあ」
女勇者「出会う前から魔王はやっぱり魔王だったんだね……」
魔王「その後四人と戦闘になったよね。いやあ女勇者ちゃん達は強かったなあ」
女勇者「よく言うよ。私達の合体技受けても平気だったくせに」
魔王「皆の可愛さ、美しさにはKOされてたよ。だからこそ俺やられたふりしてついてったんだもん」
女勇者「あったねー、そんなことも。真相を知った時はびっくりしちゃったよ」
魔王「あの時はごめんね。演技してたからさ、かなり嫌な奴だったでしょ?」
女勇者「私の中で描いていた魔王という存在そのものだったね」
魔王「ごめんねー。嫌な奴になりきって、攻撃されてもおかしくない状態を作りたかったんだ。どうしてもいじめてほしくて」
女勇者「女の子からいじめられるのってそんなにいいの?」
魔王「もう最高ですよ。女勇者ちゃんも是非この卑しい男をいじめてやってください」
女勇者「私はいいよ。いじめられて嬉しい、か……私にはわからないなあ」
182: 1:2012/10/1(月) 23:25:52 ID:6xWpg1Pyas
魔王「そうこうしてるうちに龍人が暴れちゃってさ」
女勇者「龍人、強かったなあ。私、一方的にボコボコにされちゃったもん」
魔王「……その事実を思い出したらムカついてきた。帰ったらあいつ一発殴っとこう」
女勇者「許してあげなよ。私、もう全然気にしてないから。ね?」
魔王「女勇者ちゃんがそう言うなら、許してあげよう」
女勇者「よくよく考えたら龍人のあの行動のおかげで和平結べたところもあるよね」
魔王「そうだね。あの攻防がきっかけではあるもんね」
女勇者「そして人間界と魔界が仲良くなっていったんだよね」
魔王「あの時は想像も出来なかったなあ。女勇者ちゃんとこうして一緒に居られるなんて」
女勇者「本当だよね。私、魔王と一緒に居られて楽しいし、嬉しいよ」
魔王「え?」
女勇者「……あ、いや!ごめん、何でもないよ///」
魔王「……俺も」
女勇者「え?」
魔王「俺も女勇者ちゃんと一緒に居られて嬉しいよ」
女勇者「魔王……」
183: 1:2012/10/1(月) 23:27:46 ID:6xWpg1Pyas
側近「……」イケ!イケ!!
魔王「女勇者ちゃん……ちょっと言いたいことがあるんだけど」
魔王「俺ね、女勇者ちゃんのことが……」
魔王「すっ……すっ……すっ……!」
魔王「……スターフォックスってゲーム知ってる?」
側近「……」ドウシテソコデヤメルンダソコデ!
女勇者「う、ううん、知らない」
魔王「面白いゲームなんだよ。それに、面白いゲームは他にもいろいろあるしさ」
魔王「えっと……今度、機会があったら一緒にやろうね」
女勇者「……うん。共存の街の件が落ち着いたら、その時にでもね」
魔王「約束だよ」
女勇者「うん!約束!」
側近「……」マワリノコトヲオモエヨ、オウエンシテルヒトタチノコトヲオモッテミロッテ!
側近「……」ドウデモイイケドホントニヨミニクイヨネ、コレ
184: 1:2012/10/1(月) 23:28:59 ID:6xWpg1Pyas
朝になりました。
魔王「おはよう、側近!」
側近「ファッキュー、魔王様」
魔王「え〜……衝撃的な朝の挨拶来たぁ……」
側近「幾度となく魔王様には失望してきましたけど、今回はかなりの失望ですよ」
魔王「何?俺、側近の夢の中で何かやらかした?」
側近「現実ですよ。やらかしたってレベルじゃないですよ。この意気地無し野郎」
魔王「現実の話っすか!?えー、俺何かしたっけー?」
女勇者「まあまあ側近、あんまり魔王をからかわないであげてよ」
側近「……俺はお前のために言ってやってんだけどな」
女勇者「私のため?何が?」
側近「いや、もういい」
女勇者「よし!それじゃ今日も調査頑張りましょう!」
185: 1:2012/10/1(月) 23:30:23 ID:6xWpg1Pyas
今日はここまでにします。
前作から既に行われていたスレタイ詐欺は今作でも健在のようで、なんか普通にイチャついてますよね。
カップルみたいだろ。嘘みたいだろ。付き合ってないんだぜ、それ。
流石の松岡もこれには苦笑い。
そんな感じの回でしたね、今回は。
いい加減本編進めなくていいのかなと不安になったところで、また次回とさせていただきます。
今回の更新のまとめです。
>>176-184
186: 名無しさん@読者の声:2012/10/2(火) 09:24:28 ID:YaTth/9hro
おもしろい!CCC
187: 1:2012/10/2(火) 22:30:43 ID:6xWpg1Pyas
>>186
支援ありがとうございます。
面白いと言ってもらえて大変嬉しく思います。
パワプロのサクセスで天才選手が出た時くらいの嬉しさです。
そんな天才選手ですが、最後まで無事に育てないと意味がありません。
というわけで、こちらも支援を無駄にしないよう最後まで頑張ります。
188: 1:2012/10/2(火) 22:33:07 ID:6xWpg1Pyas
魔王「よーし、じゃあ共存の街に行って、おじいちゃんからいろいろ話聞こう!」
側近「あ、魔王様。俺は調べ物あるので魔法学の街に残ります」
魔王「え?」
側近「昨日の魔法陣に関して調べてみます。たぶん奴のオリジナルでしょうから望みは薄いですけど、一応」
側近「魔法学の街の図書館でも行けば、あの魔法陣について何かわかるかもしれませんしね」
側近「俺は俺でそう活動しますので、魔王様は魔道師から直接聞きだすのを試みてください」
魔王「待ってよ。それって……今日俺一人で共存の街行けって?」
側近「そうですよ。どうかしました?」
魔王「えええ……怖いじゃんかー。よく知らない街で一人でさー。迷ったらどうすんの?」
側近「……じゃあ女勇者達と一緒に行けばいいんじゃないですか?」
魔王「女勇者ちゃん達に迷惑じゃない?」
側近「おらあ!」アッパー
魔王「おぐぅ!な、何で殴るの!?」
側近「いいから行きなさい!女勇者達の迷惑にはならないから、仲間に入れてもらいなさい!」
側近「ああもう、本当にいい加減にしてくださいよ!鈍感すぎるでしょう!マジ致命傷与えるレベルでボコりますよ!?」
魔王「わ、わかった。わかったから怒らないで。あの、行ってきます」タッタッタッ
側近「……どうなってんだよ、あいつの頭は?」
189: 1:2012/10/2(火) 22:34:19 ID:6xWpg1Pyas
魔王「というわけで、女勇者ちゃん達と共存の街に来てまーす!」
女戦士「よー魔王、ハーレム築けてよかったのうwww」
魔王「ホントだよ。口うるさい側近もいないし、幸せってこういう状況のためにある言葉だと思うよ」
女僧侶「本当に魔王さんは大げさですよね」
魔王「嘘偽りなく本心を言ってるだけなんだけどねー」
女勇者「とりあえず今日も魔道師さんに話を聞きに行ってみよう。……たぶん今日も魔法について教えてくれないと思うけど」
魔王「そうだね。ただ、今日はこっちも武器を持ってるからね」
女勇者「武器?」
魔王「逆転裁判だったら状況がひっくり返るほどの強烈なのだよ。それについて聞いてみよう!」
190: 1:2012/10/2(火) 22:35:24 ID:6xWpg1Pyas
魔道師「……今日も私に話をしにきてくれましたか」
女勇者「そうですね。やっぱりチラシにかけてた魔法のことを教えていただきたいので」
魔道師「若い女性が毎日のように会いに来て下さるのは大変喜ばしいですが、何度聞かれようとそれを答えるつもりはありませんよ」
魔王「……じゃあ他のことだったら答えてくれます?」
魔道師「他のことですか?何でしょう?」
魔王「この街全域に描かれてる魔法陣について、説明してもらえます?」
魔道師「っ!お気づきでしたか……」
女勇者「魔法陣?それって……街の地面に書いてある模様のこと?」
魔王「これをね、空から見るとね、街サイズの巨大な魔法陣であることがわかるんだよ」
魔王「これ俺が気付いたからね。これ俺が気付いたからね!」
女勇者「やっぱり魔王は凄いね!」
魔王「えへへ〜///」
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