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3センチメンタル・ヤング・ピーポー【2】
[8] -25 -50 

1: ◆UTA.....5w:2012/7/31(火) 17:25:45 ID:N3rkjbtVuM


高校生の馬鹿馬鹿しくて、

ちょっぴりセンチメンタルな

青春グラフィティ───続行。


【前スレ目次】
http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch3/1327757079/993-995

【登場人物】
>>2-3

【当スレ目次】
>>768-769


595: ◆UTA.....5w:2013/1/9(水) 03:44:07 ID:S51Korxz1o

──小話


篠原「明けましておめでとうございまーす」

鳴海「2013年ー!」

桃山「……随分今更なご挨拶だこと」

橘「本編では既に年を越しているからな。ちゃんとした挨拶はしておくべきだろう」

篠原「あはは、本編はもう2月だからねー」

鳴海「年越し話も書こうと思ってたみたいだけど、俺達住んでる所バラバラだからな」

桃山「公立の中学生設定ならもう少しご近所さんになれたのに……なんて1は少し後悔していたみたいだけどね」

橘「そうすると俺達のセンチメンタル話に矛盾が生じるから無理らしいがな」


596: ◆UTA.....5w:2013/1/9(水) 03:48:42 ID:1wpZF1u5xk

篠原「丁度良い機会だし、少し本編のおさらいを簡潔にしてみようと思います!」ビシッ

鳴海「最初のセンチメンタル話はオカマだったよな」

桃山「そう。アタシがまだ本当の自分を隠して“僕”って言ってた頃のお話ね。梅川さんっていう可愛い彼女まで居たのよ」

橘「結局、気持ち悪いオネエ口調で女装している所を見られて、全てがバレてしまった訳だ」

桃山「そうねぇ……あの時は本当に、全て終わったと思っていたの」

篠原「だけど違ったんだよね。梅川さんも桃ちゃんに好かれる為に大和撫子を演じて、本当の自分を隠してたんだっけ」

鳴海「で、前向きな梅川の発言に背中を押されて、地元から離れたこの学校でオカマ爆発。迷惑な話だよなー」

桃山「何が迷惑なのよ!アタシなりのケジメを付ける為に、高校生活の三年間は本当の自分を曝け出そうって決意しただけじゃない!」

桃山「まったく失礼しちゃうわね。ほら、とっとと次に行くわよ!」


597: ◆UTA.....5w:2013/1/9(水) 03:49:53 ID:S51Korxz1o

橘「ふむ。次は俺の話だったか」

篠原「橘は年の離れた妹が居て、ずっと嫉妬してたんだよね」

鳴海「しかも母ちゃんのお腹には弟も居たんだよな。メガネはマザコンだから弟にも母ちゃんを取られると思って、全然喜んでねぇっつー最低兄貴」

桃山「酷い言い草ね。メガネだってまだ子供だったんだから仕方ないわよ」

橘「母さんは重い病気を患っていた。弟を出産するか、堕胎するか……選択を迫られていたんだ」

篠原「お母さんは前者だった。子供達への大きな愛を橘に教えて、亡くなったんだよね……」

橘「気付くのが遅すぎたがな。だから、俺はあの二人の為に出来る限りの事をしてやりたいと思っている」

鳴海「メガネは俺達の中で唯一バスも電車も必要ないぐらい学校の近くに住んでんだよな」

橘「妹と弟はまだ保育園児だからな。その為にランクの高い学校は選ばず、自宅から一番近い学校を選んだという裏設定がある」

桃山「なるほどね、学年一位の秀才くんがアタシ達と同じレベルの高校を受験したのには訳があったのね」

橘「そういう事だ。さあ、次に行くぞ」


598: ◆UTA.....5w:2013/1/9(水) 03:50:21 ID:1wpZF1u5xk

鳴海「次は俺かー」

篠原「鳴海ん家は実はお金持ち!両親はブランドを立ち上げて成功したんだよね!」

桃山「そうそう、それにコンプレックスを感じてたのよ」

篠原「私立の良い学校に行く筈だったのに反抗して、自分の事を知らない地元から離れたこの学校に進路を変えたんだよね」

桃山「その辺は少し、アタシと似たような理由よね」

橘「俺と同じで親の愛情に気付けず、一人でいじけてた所を従妹の鳴子に喝を入れられたんだな。それも当時小学生だった小娘に」

鳴海「あん時は俺もガキだったんだよ。でも、変に物事考える年齢でさ。純真無垢な鳴子がうざくてしょうがなかったんだって」

篠原「だけど鳴子ちゃんのお陰で両親に言えたじゃん、将来の夢。カラーコーディネーターとか格好良いと思うよ」

桃山「なるみんが制服を着崩してあれこれ着るっていう設定は、此処にあったのよねぇ」

鳴海「ん、まあな。もういいだろ!次!」


599: ◆UTA.....5w:2013/1/9(水) 03:52:12 ID:S51Korxz1o

篠原「あはは、次は俺でーす」

桃山「篠くんにはハルくんっていう、双子のお兄ちゃんが居たのよね」

鳴海「篠原は劣等感の塊だったからなー。化けの皮が剥がれた時は別人すぎてビビったわ」

篠原「今の俺は殆どハルのコピーだからねー」

橘「互いに欺き合って一人の女を愛す双子の兄弟……考えれば考える程気持ち悪い設定だったな」

篠原「喘息持ちのハルを真冬の夜に置き去りにして死なせちゃったんだ。幼馴染みのナツも俺の母さんも、その所為で壊れちゃった」

桃山「だから篠くんは自分自身である“アキ”を殺して、“ハル”として生きようと決意した……重い話だったわね……」

鳴海「篠原も結局、自分の事を知ってる人が居ないこの学校を選んだんだっけ?皆似たようなもんだな」

篠原「俺は皆と違って二次試験で滑り込みセーフ!って設定だけどね」


600: 600レス突破! ◆UTA.....5w:2013/1/9(水) 03:52:58 ID:S51Korxz1o

清瀬「あ、あのう……うちらも居るんやけど気付いてはります……?」

鳴海「居たのかよ!何か言えよ!」

鈴木「実は最初から居たんだよ、しょんべんくん」

篠原「あはは、二人もこのSSには欠かせない重要人物だもんねー」

橘「二人共さっさと告白でもして終われ。今の展開は俺とオカマには関係なさすぎてつまらん」

桃山「あら、アタシは本編で二人の気持ちに気付いてるから蚊帳の外って訳じゃないわよ?」

橘「鈴木に関しては最近まで気付いていなかったくせに」

篠原「橘は何にも知らないくせにー」ヘラヘラ

鳴海「お前も人の事言えねぇだろ」

桃山「寧ろアンタ達全員に言われたくないわよ。鈍感なんだからっ」


601: ◆UTA.....5w:2013/1/9(水) 03:55:33 ID:S51Korxz1o

鳴海「ピヨは分かりやすいけど、鈴木は全然分かんねぇよ。お前いつの間に俺に惚れてんだよ」

鈴木「それは本編で考えるから此処では語らない」

篠原「清瀬さんは俺の事が好きなんだよね?」

清瀬「うひ!?は、はい!///」

橘「肝心の鳴海と篠原はどうなんだよ。お前達はこの女共に惚れているのか?」

鳴海「いや、本編の俺は何も気付いてねぇから。つーか、こんな番外編でそんな重要な事言っちゃっていいのかよ」

篠原「俺はよく分かんないよね。分かってても流石に此処では秘密だけど」

橘「そうやって曖昧にするからだらだらといつまでも終わらないんだよ、このSSは」

桃山「もはやSSと呼んでいいのか分からない作品になってるわよね」


602: ◆UTA.....5w:2013/1/9(水) 03:56:39 ID:S51Korxz1o

清瀬「で、でも、着実に完結に向かって進行していますよ……!」

鈴木「バレンタインが終わったらそろそろ──」

桃山「ストーップ!ネタバレ駄目!絶対!」

鳴海「これだけメタ発言しといて今更……」

橘「まあ、1はリクエストでもしてくれれば小話を幾つか書いて終わりたいと思っているようだがな」

篠原「そうなんだ。皆さん、何かリクエストがあればいつでも受付中でーす!」

桃山「完結が近付いたら改めて募集させて貰うわね。なければ適当に1が何か書くかもしれないけれど」

鈴木「じゃあ、そろそろ本編に戻ろう」

清瀬「そうやね。本編では新しくうちの──」

桃山「だから!ネタバレ駄目!絶対!」

篠原「前回の更新は>>570-581だったよね」

鈴木「随分間が空いてしまった事をお詫び申し上げます」

清瀬「が、頑張ります……!」


603: ◆UTA.....5w:2013/1/9(水) 04:03:19 ID:S51Korxz1o
>>595-602
激しくメタ発言を連発の番外編を書いたところで、投下終了させて頂きます。

改めまして、更新が滞ってしまって申し訳ございませんでした。そんな中でも支援や投票をして下さった事、本当に有難く思っています。
スローペースではありますが必ず完結はさせますので、たまの暇潰し程度に覗いて頂けると幸いです。

2013年も楽しくSSを書いていられますように。
それでは、読んで下さった皆さんに最大級のありがとうを!
604: 名無しさん@読者の声:2013/1/9(水) 06:30:33 ID:/2q.AjqILU
支援じゃーーー!
去年のネタに入れなかったので今やりますん
つ吉田しゃん
明けおめことよろ!
605: 名無しさん@読者の声:2013/1/9(水) 16:33:17 ID:GO6q6taDVk
待ってましたー!

リ、リクエストしてもいいの…?ドキドキ
4馬鹿の中身が入れ替わっちゃう話とか、どうかな…?ドキドキ

つCCCCC
つ吉田沙保里
606: 名無しさん@読者の声:2013/1/9(水) 23:17:28 ID:0u6D75m6ek
こうやって振り返ってみると本当に中身の詰まったSSだなぁと思います
これからもマイペースで更新していって下さいね
いつも楽しみにしています

っCCCCC
607: 名無しさん@読者の声:2013/1/10(木) 17:36:55 ID:8Lpe9PYaR6
だからいつも言っているだろう。
>>1が可愛すぎると!!!!!!聞いているのか!!!!!
608: 名無しさん@読者の声:2013/1/11(金) 02:43:51 ID:HFMy.YC3T.
うむ!同意する!
>>1からはイイ子オーラが出まくっとる!
だから結婚してくれと何度も言ってるのに!
支援するから結婚してくれ!
609: 名無しさん@読者の声:2013/1/15(火) 19:17:48 ID:IUq7hRbTBQ
>>605をちょっと見てみたい自分がいるww

>>1さん応援してます!
つC×100
610: ◆UTA.....5w:2013/1/15(火) 21:53:55 ID:.nSeJwBfx.
>>604
霊長類最強の乙女をどう扱うのが正解なのか去年から考えあぐねていますw
今年も宜しくお願い申し上げます。

>>605
まさかこんなに早くリクエストして頂けるとは。とても嬉しいです、ありがとうございます!
吉田沙保里は置いておいて、妄想が膨らめば605さんのリクエストを形にさせて頂きたいと思います!

>>606
あまりにも余計な設定があり過ぎてぎゅうぎゅう詰めになってしまった部分はありますが、606さんが少しでも楽しんで頂けているのなら幸いです。
本当にもう、ペースが上がらず申し訳ございません。上手く纏まらず、四苦八苦しておりますorz

>>607
いつからそんな話になっていたのでしょうか!?
実際は607さんの期待を大いに裏切るような人間だとは思いますが、それでも褒めて頂けるのは嬉しいものですね。ニヤニヤしてしまいますw

>>608
そんな事を言われたのは初めてなので、少しばかり動揺してしまいましたw
支援を頂けるのはとても嬉しいのですが、608さんにはもっと相応しい方がいらっしゃいますよ。どうか血迷わないで下さいね。

>>609
とても妄想が膨らむようなリクエストなので、私も書かせて頂きたいと思っています。
が、問題は誰と誰を入れ替えるかですよねw何方か良い案がありましたらご助言頂きたいです!
611: ◆UTA.....5w:2013/1/15(火) 21:54:26 ID:0z7MCrLKMA

──バレンタイン前日、清瀬宅


鈴木「お邪魔します」

清瀬「そ、そんな畏まらんで大丈夫!お父さんは仕事で遅くなる言うてたし、お母さんはパートの人らとご飯行く言うてたから」

鈴木「そう。初めてお会いするからご挨拶を、と思っていたんだけれど」

清瀬「えへへ、家に呼ぶん初めてやもんね」テレ

鈴木「機会があれば私の家にも呼ばれてね」

清瀬「うんっ……!」

清瀬「よーし!チョコレート作ろ!」

鈴木(……可愛らしい)

清瀬「」ルンルン


612: ◆UTA.....5w:2013/1/15(火) 21:55:26 ID:.nSeJwBfx.

\ 簡単生チョコ講座 /


清瀬「板チョコを細かく刻んで、」

鈴木「板チョコ二枚」ストトトン

清瀬「湯煎で溶かします」

鈴木「はい」マゼマゼ

清瀬「生クリームを沸騰しない程度に温めて、」

鈴木「生クリーム50グラム」

清瀬「チョコレートと混ぜます」

鈴木「ちゃんと溶かす」マゼマゼ

清瀬「無塩バターと水飴を混ぜます」

鈴木「5グラムずつくらい」マゼマゼ

清瀬「洋酒を混ぜると美味しいけど、うちらは未成年やから止めておきます」

鈴木「真面目だね」

清瀬「あとは型に流して冷蔵庫で固めて、ココアパウダーを塗せば出来上がりです!」

鈴木「という事で作業工程終了」


613: ◆UTA.....5w:2013/1/15(火) 21:57:11 ID:.nSeJwBfx.

──リビング


鈴木「チョコレート、一年女子さん達にもあげようね」

清瀬「うん、皆喜んでくれるとええなあ」ニコニコ

清瀬「ところで、固まるまでする事ないから暇やね……」

鈴木「そう?私は初めての清瀬の家だし、退屈しないよ」

清瀬「でも、何にもおもろい物あらへんよ?」

鈴木「そんな事ないよ。家族写真に混ざって韓流スターのスナップが飾られているのとか、さっきから気になって仕方ないもの」

清瀬「うちのお母さん、冬○ナ見てから韓流にハマってしまいまして……」

鈴木「この写真に写っているのがお母さん?優しそうな顔してる」

清瀬「えへへ、怒ったら家族で一番怖いんやけどね」


614: ◆UTA.....5w:2013/1/15(火) 22:02:32 ID:0z7MCrLKMA

鈴木「隣に居るのはお父さんと……お兄さん?」

清瀬「あ、うん。うちとお母さんはお父さんの転勤に付いて来たけど、お兄ちゃんは仕事してやるから関西に残って……」


 ガチャガチャ──バタン!


清兄「たっだいまー!」

鈴木「」ビクッ

清兄「……あれ?どちら様……家間違えた?」

清瀬「お、お兄ちゃん!?」

清兄「なんや、間違えてへんやんかー。ちょっと焦ってしもたやん」ヘラヘラ

清兄「正月忙しくてこっち来れんかったから有給使って来ちゃった……ちゅうか、この子どちら様?」

鈴木「どうも初めまして、鈴木です」

清兄「どうもどうも、お兄ちゃんです」ニッコリ

清瀬(な、なんか恥ずかしい……)


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