姫「ありえないわ。しかも私より可愛いし」
王子「ありがとうございます」
姫「褒めてないから。……あんたちゃんとキンタマついてんの?」
王子「は?」
姫「見せてみなさい」ガバッ
王子「ちょっ、やめ…!うわあああああああぁ」 >>0
697: ◆qoozyz1NgY:2011/11/17(木) 21:49:51 ID:Ck6no1fVS2
第1王子「……お前らが興味をもちそうなものを、見せてやろうか」
ロイ「は?」
第1王子「ついてこい」
第1王子はスッと立ち上がると、2階へと続く階段を上り始めた。
ロイ「お…おい!」
慌ててロイも階段をあがる。
ロイ「いきなり何だよ、勝手に動くな」
第1王子「ここは俺の城だ。わざわざ案内してやるって言ってんだから、黙ってついてこい」 スタスタ
698: ◆qoozyz1NgY:2011/11/17(木) 21:52:54 ID:vmIGY5yfM.
第1王子は2階の廊下を歩き、一番突き当たりの部屋へやってきた。
一人の兵士と侍女もいる。
兵士「あ…!隊長、丁度いいところに!」
ロイ「どうした?」
兵士「侍女さんが、ここの部屋を見せてくれないんです」
侍女「ここはあなたのような薄汚い兵士が入ってよい部屋ではありません!」
兵士「な、なんだとー!?」
第1王子「──侍女よ」
侍女「はっ… 第1王子さま!」
第1王子「ご苦労だったな。下がっていいぞ」
侍女「はっ、はいぃ!」 サササッ
ロイ「……?」
699: ◆qoozyz1NgY:2011/11/17(木) 21:56:20 ID:l5Pa902z2Y
ロイ「何があるんだ、この部屋は」
第1王子「…別に。宝物や国家の秘密があるわけじゃない」
ドアノブに手をかける。
第1王子「ただ──」
ギイイィ、と扉を開けていく。
第1王子「──裏切り者が寝てるだけだ」
ロイ「……!!」
……真っ白な部屋。
その中心でベッドに横たわっていたのは、
ロイ「王、子…!?」
700: 名無しさん@読者の声:2011/11/17(木) 21:56:36 ID:aFLpXIlUeE
これは…まさか…!
っフルーツ盛り合わせ
701: 名無しさん@読者の声:2011/11/17(木) 21:57:42 ID:SFi0c66N7.
予測変換でフルーツ盛り合わせになってしまった…
っCCC
702: ◆qoozyz1NgY:2011/11/17(木) 21:59:42 ID:WpDpWV85XM
第1王子「……フフ、驚いたかい」
ロイ「ちょっ… ちょっと待て、これはどういうことだ!!」
ロイ「王子は死んだんじゃねぇのか!?」
第1王子「誰がそんなこと言った」
ロイ「第2王子だよ!本国でそう吐いたって知らせが…」
第1王子「アイツは嘘つきだからな」
ロイ「な…」
703: ◆qoozyz1NgY:2011/11/17(木) 22:02:31 ID:u154Dzic7I
第1王子「信じられないか?それもそうだよな、王子は1ヶ月ずっとここにいたんだから」
ロイ「っ… まさか、てめぇらが王子を生かしておくとは思わなかったんだよ」
第1王子「なぜ?」
ロイ「隣国の人間は冷酷だからな… 何よりこいつは、てめぇらにとって裏切り者だ」
第1王子「……確かにな」
第1王子「だがこいつは、俺の弟だ」
ロイ「!」
第1王子「……俺も第2王子も、非情になりきれなかった。弟を、殺しきれなかったんだよ」
704: ◆qoozyz1NgY:2011/11/17(木) 22:05:54 ID:9OlYbe6a82
第1王子「しかし、こいつのせいで我が軍の士気は大幅に下がり、結果的に敗因に繋がった」
第1王子「……本当に、しょうもない弟だ」
ロイ「……」
ロイ「……まぁ、王子が生きてるんならそれでいい。うちの王も喜ぶだろうよ」
第1王子「……」
ロイ「……どうした?」
第1王子「…生きている、か…。果たして本当にそう言えるのかな」
ロイ「? どういうことだ」
第1王子「……」
第1王子「……王子は、この1ヶ月、一度も目を覚ましていない。
1ヶ月、ずっとだ」
705: 名無しさん@読者の声:2011/11/17(木) 22:05:57 ID:H6mdcGME.s
キター!!!
706: 名無しさん@読者の声:2011/11/17(木) 22:16:53 ID:lNbS31iwTM
目を覚ましてくれぇぇぇぇ!!!!!
707: 名無しさん@読者の声:2011/11/17(木) 22:19:42 ID:SFi0c66N7.
姫がひっぱたくに期待
708: 名無しさん@読者の声:2011/11/17(木) 22:33:09 ID:y5G9XV1F1g
眠り王子は白馬が似合うお姫様のちっすでなんとやら
709: 名無しさん@読者の声:2011/11/17(木) 23:03:04 ID:NJj.6Hm5WM
ロイのキスで目覚めてここからBL展開
710: 名無しさん@読者の声:2011/11/18(金) 02:18:09 ID:KXnfP1O8Pc
>>709
アッー
711: 名無しさん@読者の声:2011/11/18(金) 05:54:52 ID:nfXWrQKYlE
>>709
腐女子は自重を覚えようか。
王子ぃぃぃぃぃぃ
生きててよかったああああああ(;Д; )
712: 名無しさん@読者の声:2011/11/18(金) 10:16:23 ID:Sbys4aIzKQ
第1王子がイケメン過ぎる…
俺もこんな長男になりたい…(´;ω;)
713: ◆qoozyz1NgY:2011/11/18(金) 22:04:28 ID:9u8vOEqdD6
──その後、本国主導のもと、和平や隣国への処置に関する話し合いが行われた。
第1王子が本国に全面的に従うという姿勢を見せたため、隣国の土地は全て本国の支配下に置かれることになった。
隣王は極刑は免れたが、今までの悪政の責任をとるという意味で、最低1年は刑に服することで一致。
事実上隣王は引退したことになったが、まだ王子達が未婚のため、王の代理という形で第1王子が隣国の政権を握ることになった。
ただし、無論本国の支配・監視のもとでの話であり、政策なども全て本国の指示に従うという条件つきである。
714: ◆qoozyz1NgY:2011/11/18(金) 22:08:01 ID:UavECGF.sw
しかし、本国に支配されるおかげで食物が安定して供給され、悪政からも解放されることになったので、隣国の人々からは大いに歓迎された。
捕虜となっていた第2王子は、隣国が本国に歯向かうことがないように、あくまで建前上ではあるが、人質として暫くの間本国に滞在することになった。
第3王子は、本国側の要望により、病室を本国へ移された。
そして、戦争の後始末に追われる日々が過ぎ、穏やかな日常が戻りつつあった。
──終戦から、2週間。
王子はまだ、目を覚まさない。
715: ◆qoozyz1NgY:2011/11/18(金) 22:11:16 ID:/Wp6oG/dVo
- 本国 -
──コンコン
王「…入れ」
ガチャ
ロイ「──失礼します。戦死者の埋葬が全て終了しましたので、報告に参りました」
王「…うむ。ご苦労であった」
大臣「これで、戦争の事後処理はほぼ終わりましたな」
ロイ「はい」
王「……これでお前も、近衛隊長を退任か」
ロイ「…はい。これからは、結核の治療に専念します」
王「隔離治療室だったか…。感染を防ぐためとはいえ、心苦しいのぅ」
716: ◆qoozyz1NgY:2011/11/18(金) 22:18:30 ID:7ZmvR.FKR.
ロイ「今まで他に感染者が出ていないことに感謝するばかりですよ。色々好き勝手やらせてもらいましたから」
王「うむ…」
大臣「…大分、痩せましたね」
ロイ「……そうですね。10キロくらい、減りました」
王「……」
王「……お前はまだ若い。しっかり休んで、早く治すんだぞ」
ロイ「ありがとうございます」
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