姫「ありえないわ。しかも私より可愛いし」
王子「ありがとうございます」
姫「褒めてないから。……あんたちゃんとキンタマついてんの?」
王子「は?」
姫「見せてみなさい」ガバッ
王子「ちょっ、やめ…!うわあああああああぁ」 >>0
2: ◆qoozyz1NgY:2011/10/7(金) 21:09:41 ID:SRX3C5IHRs
姫「ついてた」
王子「あ、当たり前じゃないですかぁ」
姫「しかもビッグマグナムとか。なに、ギャップ萌え?ギャップ萌え狙ってるの?」
王子「馬鹿なこと言ってないで早くパンツ返してください」
3: ◆qoozyz1NgY:2011/10/7(金) 21:12:38 ID:ymzI0KJTGY
姫「私ねー、ずっと白馬の王子様が迎えに来てくれるのを待ってたの」
王子「はぁ」
姫「背が高くて、イケメンで、男らしくて!……わかる?」
王子「姫よりは背が高いと思いますが」
姫「だめだめ!175pは必要よ!あんた170いってないでしょ。しかも全然男らしく見えない」
王子「どうせ政略結婚なんだから、しょうもない理想は捨てましょうよ」
姫「うっわ最低」
4: 名無しさん@読者の声:2011/10/7(金) 21:24:16 ID:SnP2cyRSbc
っC
5: ◆qoozyz1NgY:2011/10/7(金) 21:47:22 ID:QIyxlkKpbI
姫「悪いけど、あんたみたいな女もどき、全くタイプじゃないの。帰ってもらえるかしら」
王子「わざわざ隣国から半日かけて来たのに…」
姫「じゃあ半日かけて帰って。私はお父様に結婚を取り止めてくれるよう頼んでくるから」スタスタ
バタンッ(部屋から出ていく
王子「─……僕だって、好きでこんな容姿になってるんじゃないのにな」
6: ◆qoozyz1NgY:2011/10/7(金) 22:49:34 ID:B9LLUanOto
─ガタンッ!
姫「お父様!」
王「おぉ、姫ではないか。どうだ、隣国の王子は気に入ったかね?」
姫「お父様、お父様は私の好みの男性を知ってるはずよね」
王「知っているとも。背が高くて、イケメンで、男らしい人だろう」
姫「じゃあなんであんな奴を結婚相手に選んだの!的はずれもいいところよ!」
7: ◆qoozyz1NgY:2011/10/7(金) 23:26:58 ID:gctR7TVIS.
王「姫よ、人を見かけで判断してはいかんぞ。あの王子は可愛い外見とは裏腹に、武闘と剣の達人と聞いている」
姫「それが彼を選んだ理由?」
王「そうとも」
姫「嘘。お父様は、政略結婚させたいだけだわ」
王「姫……」
姫「私は外交の道具じゃない!自分の結婚相手くらい、自分で決めさせて!」
大臣「それはできません」
姫「!」
8: ◆qoozyz1NgY:2011/10/7(金) 23:31:21 ID:fKwTipKZmw
大臣「姫さまは、自分の立場をわかっておられますか」
姫「立場…?」
大臣「あなたは一国の王女。そこらへんにいる町娘ではないのですよ」
姫「だから何よ」
大臣「今、この国と隣国の仲が険悪化しているのはご存知でしょう。戦争を防ぐためにも、あなたは姫として国のために動く義務があります」
姫「だから好きでもない相手と結婚しろって言うの?」
大臣「姫さまは、自分ひとりが犠牲になるのと、大勢の国民が犠牲になるのとではどちらを選びますか?」
9: 名無しさん@読者の声:2011/10/7(金) 23:54:20 ID:jFGI/.r5Dw
試演C
10: ◆qoozyz1NgY:2011/10/8(土) 08:01:15 ID:AqiMF1SjsM
>>4>>9
支援ありがとうございます!^^
11: ◆qoozyz1NgY:2011/10/8(土) 08:08:26 ID:xNxxKHx.l2
姫「それは…」
大臣「理想は捨ててください。姫さまにこの国の命運がかかっていると言っても過言ではないのです」
王「その通りだ。お前と王子の結婚は、2つの国を救うのだ」
姫「………てよ」
王「ん?」
姫「勝手よ。隣国と仲が悪いのはただの国境争いでしょ。そんなくだらない喧嘩の仲介役をしろっての?なにが『2つの国を救う』よ、おとなしく土地を半分こすればいいじゃない」
大臣「姫、それは違いますぞ」
姫「それに、きっとあの王子だって政略結婚に迷惑してるはずよ!」
王「…………大臣、王子を呼んできてくれないか」
12: ◆qoozyz1NgY:2011/10/8(土) 08:31:46 ID:F4BvMARXc6
─────
王子「──お呼びでしょうか」
王「うむ。遠路はるばる来てくれたのにろくなもてなしもできず、すまんな」
王子「いえ、そんなことはありません」
王「単刀直入だが、姫のことは気に入ってくれたかね?」
王子「……」
姫(さっきあれほど苛めたんだから、気に入ってるはずないわ)
13: 名無しさん@読者の声:2011/10/8(土) 09:01:29 ID:u.qZdwGW4Q
期待C
14: ◆qoozyz1NgY:2011/10/8(土) 15:58:44 ID:7SfR0Jtw4k
王「どうなんだね?」
王子「……すみません、姫の美しさに見とれていました」
姫「はぁ!?」
王子「このように可憐で淑やかな女性には今までお会いしたことがありません。僕は、この胸の高まりをどう表現すればいいのか…」
姫「…!?」
王子「姫のためなら、この命を捨ててもかまわないと思っています」
王「素晴らしい…」
15: ◆qoozyz1NgY:2011/10/8(土) 16:02:09 ID:cTECjkj2mA
大臣「これはこれは。王子殿は姫をすっかり気に入ってらっしゃるようで」
姫「う、嘘よ!こいつ適当なこと言ってる!」
大臣「姫さま、人間というものは接してみて初めてお互いの良さがわかるというものです。いかがでしょう、王子殿に町を案内して差し上げては?」
姫「!?」
王「それは名案だ。姫はよく城下へ遊びに行ってるしな」
王子「しかし、この恰好では…」
王「安心しろ。ちゃんと変装用の服を用意させる」
16: ◆qoozyz1NgY:2011/10/8(土) 19:22:32 ID:9VR0S5JPWM
──────試着室にて
ワイワイ ガヤガヤ
侍女1「きゃーっ、王子様ちょー可愛い〜!絶対ゴスロリ似合うと思ったのっ」
侍女2「見てみて、肌しろーい!すべすべ!」
侍女3「王子様、このニーソ履いてみて!!パニエとニーソの間から垣間見える絶対領域は欠かせないわ!」
王子「ちょ、ちょっと待って、町人の恰好するんじゃないの!?」
侍女2「最終的にはそうなりますけどぉ、その前に色々試してみなくてはいけないんですっ」
侍女1「パットはどうする〜?」
侍女3「つるぺたでいいのっ!これからは貧乳の時代よ!」
王子「貧乳っていうか僕男ですから!わ、変なとこ触らないでください!」
侍女3「腰も細いんですねー」キラキラ
17: 名無しさん@読者の声:2011/10/9(日) 01:01:03 ID:yKtndiNjVY
つCC
18: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 08:51:20 ID:aw.NT1r60Y
>>13>>17
支援ありがとです!
亀更新で申し訳ないorz
19: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 08:52:19 ID:aw.NT1r60Y
姫「……やけに騒がしいわね…。なにをモタモタしてんのかしら」
ガラッ
姫「!」
王子「姫、助けてください!」
姫「王子!?ちょ、あんたなんて恰好して」
侍女2「王子様ぁ、逃がしませんよ〜♪」ガバッ
王子「あぁもう、抱きつかないでください!胸や尻を触るのもやめてください!」
姫「あんたたち、私をほっといてそんな破廉恥プレイやってたの…」
20: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 08:57:07 ID:KkTCZVzyVw
─────
王子「──やっと町人の恰好になれた…」
姫「全く、男のくせにパニエやらスカートやら履かされて恥ずかしくないの?」
王子「あの侍女たちの気迫でそれどころじゃなかったです」
姫「あの子たちは可愛いものが大好きだから。…ていうか、町人の恰好しても女の子に見えるわよ、あんた」
王子「そ、そうですか?できるだけ男らしくしてくれって頼んだのにな…」ショボン
21: 名無しさん@読者の声:2011/10/9(日) 10:38:52 ID:B4e878yC4E
王子かわゆす
つC
22: 名無しさん@読者の声:2011/10/9(日) 12:11:17 ID:CFD0b4ypFo
支援♪
23: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 12:54:00 ID:fKwTipKZmw
>>21>>22
おおぉ、やっぱり支援もらえると嬉しいですね!ありがとうございます!(^ω^)
24: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 12:55:58 ID:v9Rvk.Kov2
- 城下町 -
ワイワイ ガヤガヤ
王子「……賑やかで活気のある町ですね」
姫「そうね。食べ物もそこそこ足りてるし、自然もあるから景観が綺麗なの。住んでる人たちも陽気で元気いいから」
王子「……」
姫「あ。そういえば、さっきはよくも嘘ついてくれたわね!」
王子「え?」
姫「私に見とれたとか、可憐で淑やかとか、私のためなら命を捨ててもかまわないとか。心にもないこと言わないでよね!」
25: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 12:58:13 ID:YGMLEynOII
王子「あー…それは」
姫「あれのおかげでお父様が完全に乗り気になっちゃったじゃない!あそこで『こんな姫こっちから願い下げだ〜』とかなんとか言ってくれたらうまく言ったのに!」
王子「姫、」
姫「ううん、今からでも遅くないわ。あんただって私と結婚なんかしたくないでしょ?二人でお父様を説得しましょう!」
王子「姫!」
姫「な…なによ」
26: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 13:00:43 ID:DjGow5sBJA
王子「姫が僕を嫌うのは、僕が女の子みたいな容姿だからですか?」
姫「べ…別に嫌いっていうか、タイプじゃないだけ。結婚はやっぱ好きな人がいいし」
王子「じゃあ、僕がもっと背が高くて、男らしかったら僕のこと好きになってくれますか?僕と結婚してくれますか?」
姫「な…、なんでそんなに一生懸命なのよ。まさかあんた私と結婚したいの?」
王子「それは──」
『ピーッ!!』「!?」
?????「皆の者、税務官コルネオ様のお通りであるっ!!端へ寄れぃ、頭が高いぞー!!!!」
27: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 13:20:57 ID:S0L2PoK8to
ザワザワ
王子「コルネオ…?」
姫「確か、お父様の古い友人とかいう人で、町人からの税の徴収に関して一任されてる人…だったかしら」
王子「なんか派手な馬車が来ますけど」
姫「相当な金持ちらしいからね〜。って、私たちが言える話じゃないかしら」
町人A「ほら、あんたたち何やってるんだい!コルネオ様が来たんだから、端へ寄ってひざまずくんだよ!」
姫「はぁ?何で私がそんなことしなきゃなんないのよ」
町人A「さっさとしないと鞭で叩かれるよ!」
姫「!?」
王子「姫、僕たちは今町人なんですから。事を荒げないように、ここは従いましょう」
28: 名無しさん@読者の声:2011/10/9(日) 13:32:00 ID:QLtJnGYVdg
wktkC
29: 名無しさん@読者の声:2011/10/9(日) 18:00:07 ID:7hZUJ7s.K2
wktkCCCC
30: 名無しさん@読者の声:2011/10/9(日) 18:19:23 ID:tA6KOE9Ttw
こういうの大好き!!
期待つC
31: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 20:01:16 ID:9OzucEzTfM
こんなに支援頂けるとは…
ありがたやー(;´Д`)
32: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 20:04:28 ID:9OzucEzTfM
町人たちが道の脇で一列に並び、ひざまずく。
役人「──よし、全員並んだな」
役人「税務官コルネオ様の命により、これより今月の税未納者を晒しあげる!」
姫・王子「!?」
役人「こいつだ」
ドスンッ、と音がして手首を拘束された男が道の真ん中へ投げ出された。
役人「こいつは先月も税を半分しか納めなかったカス野郎だ。皆への見せしめに、鞭打ちの刑にしろとのコルネオ様の命である」
ザワザワ
男「た…助けてくれ!今月は、妻に子供が産まれたんだ。だから、」
役人「えぇい口答えするな!皆の者、よく見ておけ。税を滞納するとどうなるかを」
33: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 20:07:37 ID:5V2pnSlcCU
姫「信じらんない、町人に暴力をふるうつもり!?止めなきゃ!」
王子「お待ちください、今ここで出ていったら姫まで鞭で叩かれるかもしれません」
姫「私は王女だって名乗ればいいでしょ!」
バシンッ!! 「!」
鈍い音が響いた。
バシンッ! バシンッ!
使者が男の身体を鞭で激しく打ちはじめていた。
姫「──やめなさい!」ダッ
王子「姫!!」
34: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 20:12:52 ID:J4YZkVOK3.
役人「んん?なんだ小娘」
姫「その人を解放しなさい。いくら税を滞納してるからって、暴力に訴えるのはご法度のはずよ」
ザワザワ
役人「なにぃ?お前は誰に向かって口を聞いとるんだ」
姫「お生憎さま、私はこの国の王女よ」
役人「王女だと…?」
姫「そうよ。私に逆らわない方が身のためね」
役人「…はっ、姫が町人の恰好をしてるわけがないだろう。誰がそんな嘘にひっかかるかこの無礼者め!」バッ
(姫にめがけて鞭を振り上げる)
姫「!」
35: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 20:18:28 ID:J1gnA8ZFUc
バシンッ!
王子「くっ…!」
姫「王子!?」
瞬間に王子が姫の前へ飛び出し、姫の代わりに鞭を受けていた。
右腕に当たったのか、その部分の服が破れ血が滲んでいる。
姫「王子、大丈夫!?」
王子「た…ただのかすり傷です」
役人「…なんだ?今日はやけに楯つく小娘が多いな」
姫「……この腐れ役人…!」
ザワザワ
?????「──ほほほほ、最近の若い者は元気が良いのぉ」
突如、馬車の中から低いカバのような声が聞こえた。
36: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 20:22:51 ID:h1FU9y4QR2
役人「コルネオ様!」
コルネオ「馬車上から失礼。お嬢さん、あなたはさっき町人に暴力を振るうのはご法度…などとおっしゃったかな?」
姫「えぇ、言ったわ」
コルネオ「しかし、税を滞納する者に罰を与える…。これは国王から公認されていることなのですよ」
姫「な、なんですって…!?」
コルネオ「ふふ、当たり前でしょう。ルールを守れない者には然るべき裁きを下すべきなのですから」
姫「お父様がそんなこと認めるはずないわ!それに、暴力は良くないに決まってるじゃない!」
コルネオ「おやおや、暴力なしで治安ができるとお思いで?ずいぶんめでたい頭の持ち主だ」
姫「こ、こいつ…!!」
37: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 20:29:09 ID:fG9SKUvHl6
コルネオ「お嬢さんのしたことは立派な公務妨害です。さぁ、その未納者とともに鞭打ちの刑を受けなさい」
姫「……!!」
王子「──コルネオ様、お待ちください」
コルネオ「?」
姫「王子!?」
王子「コルネオ様、僕…いえ、私の願いを聞いてくれませんか」
姫「あんたなにを…」
コルネオ「ふふ。さきほどこのお嬢さんをかばった人ですね。いいでしょう、言うだけ言ってみなさい」
38: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 20:32:54 ID:3PUtevh2O6
王子「実は、そこに横たわっている未納者は私の父であり、公務を妨害したこの女は、私の姉であります」
姫「!?」
王子「二人の犯した罪は確かに鞭打ちに相当するもの…。しかし、どうかここは二人と血縁関係にある私に免じて二人を解放して頂けませんか」
コルネオ「ほほぅ…。つまり、あなた一人で罪をかぶると」
王子「その通りです」
姫「あんた何言って…!」
39: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 20:46:01 ID:w1j0WUkscs
ズルリ、と引きずる音を立てて、太った中年男が馬車から降りてきた。
役人「コ、コルネオ様…」
コルネオは王子に近づくと、グイッと顔を近づけた。
コルネオ「んん〜、なかなか可愛い顔をしていますねェ、お嬢さん」
王子「ありがとうございます」
コルネオ「細い身体と大きな瞳が実に私の好みです…。おお、髪もサラサラですねぇ。肌も白くすべすべだ。……ふふ、素晴らしい。気に入りましたよ」ジュルリ
姫(なにこいつキモい…!)
コルネオ「あなたの願い、叶えましょう。そこの未納者とお嬢さんを解放するかわりに、あなたの身体を売ってもらいます」
王子「はい」
40: 名無しさん@読者の声:2011/10/9(日) 21:10:15 ID:0xMKuL70YQ
コルネオに死亡フラグが立ったぞ
41: 名無しさん@読者の声:2011/10/9(日) 22:45:34 ID:u.qZdwGW4Q
CCCCCCCCC
42: 名無しさん@読者の声:2011/10/9(日) 23:29:21 ID:zRM3qmvt7o
姫と王子のイメージ画描いていいですか?
むしろ、勢いでかいてしまったので、お絵かきスレにのせていいですか?
43: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 23:37:33 ID:k4PK7qxgmg
>>40
( ^ω^)フフフ
>>41
あわわわ、たくさん支援ありがとうございます!!
>>42
ぎょえー!マジですか!!
どうぞどうぞ、全裸待機してます(*^ω^)超嬉しいです!
44: ◆qoozyz1NgY:2011/10/9(日) 23:40:45 ID:6l3aJR6yFE
姫「ちょっと王子!なに勝手なことしてんのよ!!」
王子「……」
コルネオ「さぁ、馬車にお乗りなさい」
王子「わかりました」
コルネオ「──っと、その前に」
バッ
王子「!」
突如コルネオの手が王子の腰にのび、何かを抜き取った。
コルネオ「いけませんねェ、こんな物騒なものを隠し持って」
ブラブラと王子の剣を左右に振ってみせる。
コルネオ「最近の娘は剣なんて持ち歩いてるんですか?怖い世の中になったものですねぇ」
王子「…!」
45: 42:2011/10/9(日) 23:57:52 ID:Dix0uZLpUY
さっそくうpしてきました><
イメージにあってなかったら申し訳ないです(;Д;)
46: ◆qoozyz1NgY:2011/10/10(月) 00:09:43 ID:3PUtevh2O6
>>45
見てきました、ありがとうございます!!あちらで主に感謝爆発させちゃってるんですが(笑)、可愛く描いてくださって嬉しいです!
47: ◆qoozyz1NgY:2011/10/10(月) 00:17:05 ID:3PUtevh2O6
コルネオ「これで問題はありません。さぁ、私と帰りましょう」
王子の腕を掴むと、強引に馬車の中へ押し込んだ。
姫「王子!!」
コルネオ「あなたと未納者の男は約束通り、解放します。ですが、今後は未納者や無礼を働いた者は一切見逃しませんので、皆さん肝に命じておいてくださいね」スッ
コルネオも乗り込み、ガタンゴトンと馬車が走りだす。
姫「こらっ、待ちなさいって言ってるでしょ!王子、王子!!」
ガシッ 「!?」
不意に身体が押さえこまれる。
役人「お前はおとなしくしてろ」
姫「離して、離しなさいっ!!」
ザワザワ
姫(は…早くお父様に報告して王子を助けてもらわなきゃ…!!)
48: 42:2011/10/10(月) 00:22:42 ID:tA6KOE9Ttw
喜んでくださって幸いです〜
頑張ってください><
つC
49: 名無しさん@読者の声:2011/10/10(月) 00:38:46 ID:QLtJnGYVdg
さて…姫がちょっとデレてきたわけだが
50: 名無しさん@読者の声:2011/10/10(月) 13:10:55 ID:nkjGDsskew
っCCCCC
51: ◆qoozyz1NgY:2011/10/10(月) 19:25:05 ID:ozxwJgEqGM
支援ありがとうございます!
( ^ω^)ノシ
姫デレてきましたかね?(笑
52: ◆qoozyz1NgY:2011/10/10(月) 19:26:27 ID:xNxxKHx.l2
- コルネオ邸 -
コルネオ「──これが私の屋敷です。立派でしょう?」
王子「はい」
コルネオ「そういえば、あなたのお名前は?」
王子「……おうじ、です」
コルネオ「オージですか。少し変わった名前ですねェ」
王子「……」
コルネオ「ま、今日からあなたは私のモノですから。自分の家だと思って頂いてかまいませんよ」
ギイィィィ...
53: ◆qoozyz1NgY:2011/10/10(月) 19:31:18 ID:qf6c.YL4uE
玄関を開けると、そこには十数人の女たちがズラリと並んでいた。
王子「…!?」
女1「─お帰りなさいませ、コルネオ様」ペコリ
女's「「「お帰りなさいませ!!」」」
コルネオ「ふふ、ただいま」
女1「……あら、そちらの方は?」
コルネオ「新しい妻ですよ。今日町で偶然手に入りましてね…。名前はオージです」
女1「左様でございますか。では、新しい部屋を用意致します」
コルネオ「明日でかまいませんよ。今夜は私の部屋で一緒に寝ますから」
女1「かしこまりました」ペコリ
54: ◆qoozyz1NgY:2011/10/10(月) 19:41:21 ID:C.YeTEqF1I
女1「……あら、コルネオ様。そのオージさんという方、腕にケガをしてらっしゃるようですけど」
コルネオ「ん?」
王子「……あ」
女1「とても痛そうですわ」
コルネオ「あぁ、さっき鞭で打たれたときの傷ですか」
女1「いけませんわ、せっかく綺麗な肌をしてらっしゃるのに」
女1「コルネオ様、まずはこの方の手当てをさせてください。その後にコルネオ様の部屋へ行かせますから」
コルネオ「ふふ、相変わらずあなたは気が回りますねぇ。傷など私が舐めてさしあげるのに」
王子(きも…)
55: ◆qoozyz1NgY:2011/10/10(月) 19:57:58 ID:BBW4yqMudk
- 城 -
─バタンッ!
姫「お父様!!」
大臣「ひ、姫?どうなさったのです、そんなに慌てて」
姫「大変なの、お父様はどこ!?」
大臣「王なら、護衛団と共に狩りにお出かけになっています」
姫「はぁ!?なんで狩りなんかに行ってんのよ!!」
大臣「姫と王子が親睦を深めている間暇だから、と…。最近キツネやタヌキの毛皮にハマっていらっしゃるようで」
姫「どうでもいいし!ていうかタイミング悪すぎ!」
大臣「何かあったのですか?」
56: 名無しさん@読者の声:2011/10/10(月) 20:16:18 ID:pAvdrFDKwc
っCCCCC
57: 名無しさん@読者の声:2011/10/10(月) 21:58:26 ID:.YOolMoLDs
ふむ…狩りということは、
王は今、飛び道具を
持っているということか…
58: ◆qoozyz1NgY:2011/10/11(火) 09:05:10 ID:7eieR24plI
>>56
支援もらえると書く気力が湧いてきますね!^^
>>57
まさかのwww
なるほど、使えるかも←
59: ◆qoozyz1NgY:2011/10/11(火) 09:09:16 ID:7eieR24plI
─────
大臣「──なるほど、コルネオ様が…」
姫「お父様が帰ってくるのなんて待ってられないわ、兵を貸して!」
大臣「なっ、まさかコルネオ様の家に攻め入るおつもりですか!?」
姫「違うわ、連れてくだけよ。私だけじゃ絶対取り合ってくれないもの」
大臣「落ち着いてください、コルネオ様は王のご友人です。脅すような手荒な真似はできません」
姫「じゃあどうしろっていうの!」
大臣「そんなに警戒する必要はありません。私が直々にコルネオ様に王子を返していただくようお願いすれば済む話です」
60: ◆qoozyz1NgY:2011/10/11(火) 11:19:04 ID:cTECjkj2mA
大臣「それに、もともとの原因は姫さまたちが公務を妨害されたことにあるのでしょう。非はこちらにあります」
姫「はぁ!?大臣までそんなこと言うの!?」
大臣「まぁ、それに関してはまた王とコルネオ様で話し合って頂けば良い話ですから。とりあえず今は、王子に何かあってはいけませんからね。ひとまず私と姫でコルネオ邸へ行きましょう」
姫「うぅ……なんか釈然としないけどわかったわ」
61: ◆qoozyz1NgY:2011/10/11(火) 20:12:45 ID:x7UqZMWZxI
─────
女1「──はい、手当てができましたよ」
王子「ありがとうございます」
女2「女の子は肌大事にしなきゃだめだぞー」
王子「はは…」
王子「ところで、あなた方はどういった…」
女1「あぁ、私たちは皆コルネオ様の妻ですよ」
王子「つ、妻…!?」
女2「あなたは14人目だよー」
62: ◆qoozyz1NgY:2011/10/11(火) 20:16:28 ID:8CvlVX4ZxU
王子「一夫多妻ですか…」
女1「今どき流行りませんよねぇ」
王子「………あの、女の人って、見た目で結婚相手を決めてるんじゃないんですか…?」
女2「?」
女1「ふふ、おかしなことを尋ねるんですね。あなたも女なのに」
王子「あっ、いや!ふ、深い意味はないんです。ただ、やっぱり背が高くてイケメンで、男らしい人が好きなのかなって…」
女2「コルネオ様ははっきり言ってデブで不細工だよねー」ケラケラ
63: ◆qoozyz1NgY:2011/10/11(火) 20:18:46 ID:OErSI1ldIc
女1「でも、見た目で結婚相手を決めるってのはひどい話だわ」
王子「え…」
女1「そりゃあはじめは見た目がものを言いますけど、『結婚』の段階までくると、嫌でも性格とか内面を気にしますよ」
王子「じゃあ、コルネオ様は…」
女1「あら、勘違いしないでくださいね。コルネオ様は性格も良くありません」
女2「強欲で、自分勝手で、女好きなんだよねー」
王子「…それならどうして、コルネオ様と結婚したんですか?」
女1「あなたと同じ。みんな色々訳あって拾われたり、拉致されて強引に妻にされたんです」
王子「……!」
64: ◆qoozyz1NgY:2011/10/11(火) 20:23:11 ID:OErSI1ldIc
女1「だから、私たちは誰一人としてコルネオ様を愛していません。私たちにそれなりの生活をさせてくれますが、コルネオ様は私たちを性欲処理機だと思っていますから」
王子「……もし、コルネオ様がいなくなったらどうしますか?」
女1「──帰ります。家族のもとへ」
女2「私は、帰るところがないなぁ」
女1「私が引き取ってあげるわ」
女2「ほんとー!?」
65: ◆qoozyz1NgY:2011/10/11(火) 20:30:29 ID:AOaUwiaPg6
王子「……」
女1「さ、こんな話はもう終わりにしましょう。オージさん、コルネオ様の寝室へ案内します」
王子「……最後にもう一つだけ、お尋ねしたいことがあるんですが」
女1「はい。いいですよ」
王子「──性格とかは置いといて、外見が女の子みたいな男と結婚できますか?」
女1「………」
女1「それが私の愛した人なら」
66: ◆qoozyz1NgY:2011/10/12(水) 16:20:00 ID:KSxQVUxEmU
───────
女1「ここがコルネオ様の寝室です」
コンコン
女1「コルネオ様、オージさんをお連れしました」
王子「……」
ガチャリ(ドアが開く
コルネオ「──おぉ、やっと来たかね。待ちくたびれましたよ」
女1「さ、オージさん。中に」
促されるままに、王子は部屋へと足を踏み入れる。
中は薄暗く、あまりはっきり見えない。
王子「……コルネオ様」
バタン、とドアが閉まった瞬間──突如腕をつかまれ、勢いよく引っ張られた。
王子「……っ!?」
コルネオ「……ふふっ」
声を上げる暇もなく、ベッドに押し倒された。
67: ◆qoozyz1NgY:2011/10/12(水) 16:41:15 ID:A/m73bWzEU
ちょっぴり卑猥なのでご注意を
しばらくsageます
68: ◆qoozyz1NgY:2011/10/12(水) 16:42:51 ID:A/m73bWzEU
コルネオ「……ふふ、本当に可愛い顔をしていますねェ。実にいい。そそられます」
毛むくじゃらの大きな手が、王子の髪から頬へ、撫でるように触れていく。
コルネオ「今夜はいっぱい可愛いがってあげますからねぇ…」
王子(顔近い…)
コルネオ「…そういえば、あなたは初めてですか?」ニヨニヨ
王子「…どういう意味でしょう」
コルネオ「ふふ。何も知らない処女ですか… 初めてなら、私が優しくしてあげますよ…」
69: 名無しさん@読者の声:2011/10/12(水) 17:15:12 ID:.YOolMoLDs
コルネオKIMEEEEEEEEEEEEEE!!!!
70: ◆qoozyz1NgY:2011/10/12(水) 17:27:27 ID:WPw5dFjMQg
すると、コルネオは王子の胸に手を這わせながら、首もとへ顔をうずめてきた。
王子(ひいいいぃぃぃ)
チクチクとした髭の感触に、身体中が鳥肌になる。
──ぺろり、と生温かい舌の感触が首に当たった。
首筋を舐められている。
王子(……!!)
コルネオ「とってもおいしいですよオージちゃん…」
次に胸もとに這っていた手が、王子の肌を堪能するかのように蠢きながら、シャツの中に侵入してくる。
コルネオ「おっぱいはどうかな…?」
ガバッ
いっきにシャツを捲りあげられた。
71: ◆qoozyz1NgY:2011/10/12(水) 17:41:28 ID:J4YZkVOK3.
コルネオ「……おや」
王子の平たい胸をさわさわと撫でる。
コルネオ「これは驚いた、あなたはスレンダーなのですね」
王子「は…はい」
コルネオ「ふふ…心配しなくていいですよ。私はおっぱいの大きさなんて気にしませんから…」
コルネオが自分の唇を王子の胸へ近づけていく。
王子(げ…!)
コルネオ「おっぱいはね、揉んだり舐めたり吸ったりすれば大きくなるんですよ…」
再び全身を鳥肌が駆けめぐった。
72: ◆qoozyz1NgY:2011/10/12(水) 18:26:26 ID:B9LLUanOto
王子「こっ、コルネオ様…!」
コルネオ「ん?」
今にも王子の胸にしゃぶりつきそうなところを制止する。
王子「……コルネオ様………だめです…」
コルネオ「ふふ、照れてるんですか?本当に可愛いですねェ、何がだめなんですか」
王子「ち、違うんです… 」
コルネオ「違う?」
王子は顔を真っ赤に紅潮させた。
目をつぶって、意を決してセリフを吐く。
王子「コルネオ様… 私、あそこが疼くんです… おっぱいじゃなくて、あそこを、見てください……」
73: ◆qoozyz1NgY:2011/10/12(水) 18:28:48 ID:dLCU9OGsOM
コルネオは薄汚い顔をニンマリと歪めた。
コルネオ「ずいぶん積極的ですねぇ…。いいでしょう、一足先にオージちゃんのあそこを堪能させてもらうとしましょう…」
王子「は…はい……」
王子は先ほど、女たちによってズボンの代わりにスカートを履かされていた。
コルネオの手が胸から下半身へと移動し、無遠慮にスカートの中をまさぐる。
そして、
コルネオ「────!?」
王子「……ばーか」
王子は思いきりコルネオの股間を蹴り上げた。
74: 名無しさん@読者の声:2011/10/12(水) 19:00:06 ID:oiC72V.arM
コルネオざまあwwwwwww
つC
75: 名無しさん@読者の声:2011/10/12(水) 19:39:09 ID:TmLelNOaS.
U^エ^Uざまあwww
つC
76: 名無しさん@読者の声:2011/10/12(水) 19:50:28 ID:yMDOTeggTE
コルネオm9(^Д^)プギャー
77: ◆qoozyz1NgY:2011/10/12(水) 20:23:37 ID:gctR7TVIS.
ちょwww
皆さんありがとうございますww
また少し書きためたら投下するのでよろしくです(^ω^)
78: 名無しさん@読者の声:2011/10/13(木) 02:24:49 ID:bHDcPRiTV6
コルネオwざまぁwwww
王子頑張れ(^Д^)
つCCC
79: 名無しさん@読者の声:2011/10/13(木) 04:35:59 ID:sBrVYo19lY
この時間に声出してワロタwww
つCCCC
80: ◆qoozyz1NgY:2011/10/13(木) 19:59:28 ID:9UTIFscckY
「ぬぉうっ…!」
コルネオが股間を押さえ悶える。
コルネオ「お…おまえ…」
王子「……急所は痛いですよね。僕もついてるんでよくわかります」
コルネオ「男だったのか…!!」
王子「……僕は一言も自分が女だなんて言ってない」
コルネオの胸元を掴むと、強引にグイッと引きよせた。
王子「あなたの種々の横暴を、僕は許せません」
コルネオ「なにを…」
王子「今すぐ軟禁している女たちを解放し、町人への対応を改めると誓ってください」
81: ◆qoozyz1NgY:2011/10/13(木) 20:01:10 ID:IFKL1janvs
コルネオ「ふ…ふふ、いきなり何を言うのかと思えば。横暴?何のことでしょう」
コルネオ「大体、剣を没収されて丸腰のあなたが、この私に何をできるというんです?」
そう言うと、コルネオは近くにあった赤いボタンを押した。
ジリリリリッ!!!!とけたたましい音が鳴る。
コルネオ「………警備団を呼びました。わかりますか?あなたは自分で自分を窮地へ追い込んだんですよ」
王子「警備団…」
コルネオ「黙って私に抱かれていれば良かったものを…。男どうしも、たまにはいいですし」ニヤリ
王子「僕にそういう趣味はない」
82: ◆qoozyz1NgY:2011/10/13(木) 20:04:36 ID:hnAX7VEYf2
ダダダダダッ
廊下を人が走る音が聞こえてくる。
コルネオ「…さぁ、早くも警備団が来てくれたみたいです。私に逆らった罰は、きっちり受けてもらいますよ」
ガタンッ!
警A「コルネオ様!」
勢いよくドアが開き、十数人の男たちが飛び込んできた。
あっという間に王子の周囲を囲む。
警B「貴様、死にたくなかったらおとなしくしろ!」
王子「……」
コルネオ「皆さん、警戒することはありませんよ、こいつは何も武器を持っていませんから」
王子「……あれ、言いませんでしたっけ」
コルネオ「ん?」
ドゴォッ! 「ぐはっ…!?」
次の瞬間、一人の警備員が吹っ飛び、ベッドの脇に叩きつけられた。
王子「──僕、剣だけじゃなくて体術もやるんですよ」
ニッコリと笑って、小さく首をかしげた。
83: 名無しさん@読者の声:2011/10/13(木) 21:33:14 ID:Q8rdfabC4M
王子かっけええええええええ!!
男の娘とは思えんwww
84: 名無しさん@読者の声:2011/10/13(木) 22:16:16 ID:dz7ykgEFtY
ハヤテが脳内再生されたww
85: 名無しさん@読者の声:2011/10/14(金) 10:40:25 ID:55nOZpGR0o
しえんしえん(*゚∀゚*)
86: ◆qoozyz1NgY:2011/10/14(金) 21:45:17 ID:BBW4yqMudk
支援ありがとうございます!
ハヤテは盲点でした…w
87: ◆qoozyz1NgY:2011/10/14(金) 21:46:22 ID:cqzjf8u.V6
警A「貴様…!!」
王子「僕が用があるのはコルネオだけです。他の人たちはどいていてくれませんか」
コルネオ「…に…、人数は圧倒的にこちらが有利だ!体術など恐るるに値しません!」
コルネオ「あなたたち、何をボーッとしているのです!早くそいつを捕らえなさい!!」
警「はっ」
チャキッと音を立てて警備員たちが剣を構えた。
そのまま、ジリジリと王子との間合いを詰めていく。
王子「……」
王子の周囲が、十数本の剣で囲まれた。少しでも身動きすれば刺さりそうな距離である。
警C「……さぁ、勘念しろ!」
警D「お前の逃げる場所はない!」
88: ◆qoozyz1NgY:2011/10/14(金) 21:54:33 ID:B9LLUanOto
王子「……せっかく忠告したのに…聞いてくれないならもういいですよ」
警C「なんだと?」
王子「……あ」
警「?」
王子「…し、志村後ろ!後ろマジやばい!!やばいって!!」アタフタ
警「!?」バッ
王子「─まさかひっかかってくれるとは」
バシッ! 警「うぉっ…!?」
王子は一気に体勢を低くし、数人の警備員の足をなぎ払った。
ドテッと男たちが尻もちをつく。
警A「な…」
王子はそのまま両手を床につき、勢いよく身体を倒立させ、開脚して警備員の顔面を蹴り飛ばした。
89: ◆qoozyz1NgY:2011/10/14(金) 22:02:38 ID:vIGoGXjj4M
警C「がはっ」
警G「ぐあぁっ…」
攻撃をくらった男たちがよろめき、倒れていく。
警A「きっ…、貴様ぁー!!」
王子「!」
警備員Aが剣を振り上げて王子に襲いかかった。
剣が振り下ろされる瞬間──
王子が丁度薙ぎ倒した一人の警備員の首根っこを掴み、警備員Aに向かって放り投げた。
警A「──!? ぐぁっ…!」
体勢を崩し、投げられた警備員とともに壁に叩きつけられる。
警H「ちぇすとおーっ!!!!」
ドカッ! 「ぎぇっ」
再び正面から襲いかかってきた警備員のみぞおちを蹴りとばすと、その反動を利用してバク宙し、背後で剣を振り上げていた男の顔面を踏みつけた。
そのままクーラーに手をのばしてつかまり、下半身に勢いをつけて飛翔。男に体当たりして押し倒すと、その近くにいた警備員も脚技で薙ぎ倒した。
90: ◆qoozyz1NgY:2011/10/15(土) 08:27:56 ID:oAdVYPzaZE
───────
女3「──なんだか、やけに騒がしいわね」
女4「警備団まで出動してるみたいだけど…」
女3「えーっ、マジで?」
女1「こら、あなたたちお喋りしてないで仕事しなさい」
女4「でも、あんなにドタバタ音を立てられたら気になりますよぉ」
女1「……あちらはあちらに任せておけばいいんです」
女3・4「?」
ピンポーン
女1「あら」
ピンポーン
女1(お客さんかしら…)パタパタ
91: ◆qoozyz1NgY:2011/10/15(土) 08:42:57 ID:dLCU9OGsOM
ガチャ(玄関を開ける
女1「どちらさまで…」
姫「あ、こんばんは」
女1「こんばんは」
大臣「突然お邪魔して申し訳ない。私は城の大臣、この方は王女であられます」
女1「おっ、王女さまと大臣さま…!?」
大臣「実は、コルネオ様が隣国の王子を連れていってしまったとの報告を受けまして…」
姫「この屋敷にいるはずよ」
92: 名無しさん@読者の声:2011/10/15(土) 15:24:47 ID:iTvQgHEoL2
しえんしえん(*゚∀゚*)
93: ◆qoozyz1NgY:2011/10/16(日) 09:28:55 ID:HquBRzpqmg
>>92
支援ありがとうございます!
亀更新でホントすみません…orz
94: ◆qoozyz1NgY:2011/10/16(日) 09:36:36 ID:Dvtd8unda.
女1「コルネオ様が王子様を!?ま、まさか…」
姫「今すぐコルネオを呼んで。姫と大臣が来たって」
女1「そ、それが今は取り込み中でして」
大臣「取り込み中…?」
女1「は、はい…」
\ドターン バキッ ガシャーン/
姫「……あの音はなに?喧嘩でもしてるの?」
女1「それは…」
姫「……」ダッ
女1「あっ」
大臣「姫さま!?お待ちください、勝手に入っては…!」
95: ◆qoozyz1NgY:2011/10/16(日) 09:39:02 ID:jxhZHLJ7ek
──バタッ
最後の警備員が倒れた。
王子「……」
気絶して床に転がる男たち。 その中心に、軽く息を切らす王子が立っていた。
コルネオ「な…何だ、なんなんだこいつは…!」
王子「あなたが抱こうとした男ですよ」
くるりと振り返り、コルネオの方へ歩みよる。
コルネオ「よ…寄るな!お前、このコルネオ様に働いた無礼がただで済むと思うなよ!!お、王に言って、お前を監獄行きにしてやる…!!」
王子「お好きにどうぞ。でも、あなたが今まで隠ぺいしてきた悪事みたいなのも、明るみに出るんじゃないですか?」
コルネオ「…!」
バタンッ (ドアが開く
王子「!」
姫「───王子!!!」
96: ◆qoozyz1NgY:2011/10/16(日) 09:50:47 ID:B9LLUanOto
王子「ひ、姫?」
姫「……このバカ王子!!」
バチーンッ!! 王子「!?」
思いきり平手打ちをされる。
王子「い、いきなり何するんですかぁ〜」ヒリヒリ
姫「何でこういう勝手な行動するのよ!馬鹿じゃないの!?殺されたりしたらどうするの!?私はこの国の姫なんだから、私に任せて──って、あれ?」
姫「何この状況」キョトン
王子「あ、あはは〜」
姫「まさかこれ全部王子がやったの?」
王子「ち、違いますよ。……ス…スパイダーマンが現れて」
姫「はぁ?」
王子(…何言ってるんだろ僕)
コルネオ「お前は昼間の小娘…。なぜここにいるんです」
姫「王子を返してもらいに来ただけ。あと、お父様にあなたのことを告発させてもらうわ」
97: 名無しさん@読者の声:2011/10/16(日) 10:40:45 ID:TUIybGqP9g
支援!面白いww
98: 名無しさん@読者の声:2011/10/16(日) 14:22:37 ID:.vzfPR1jHQ
っCCCCC
99: ◆qoozyz1NgY:2011/10/16(日) 20:21:35 ID:1h9cqhfM4c
>>97>>98
支援ありがとうございます!
(*・∀・)ノシ
ホントに嬉しいです!!
100: ◆qoozyz1NgY:2011/10/16(日) 20:23:59 ID:1h9cqhfM4c
ガタタッ
大臣「──姫さま!困りますよ、勝手に行かれては!」ハァハァ
コルネオ「だ、大臣殿!?」
大臣「おや、コルネオ様…。って何ですかこの部屋は!寝転がってる人ばかり!」
王子「……」
コルネオ「…ま、まさかこの小娘…いや、お嬢さんは本当に王女だったのか…!?」
姫「間抜けね。あなたとはもともと面識なかったけど、王女の顔も覚えてなかったなんて」
コルネオ「な、なんということでしょう…」
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