姫「ありえないわ。しかも私より可愛いし」
王子「ありがとうございます」
姫「褒めてないから。……あんたちゃんとキンタマついてんの?」
王子「は?」
姫「見せてみなさい」ガバッ
王子「ちょっ、やめ…!うわあああああああぁ」 >>0
677: ◆qoozyz1NgY:2011/11/16(水) 22:02:27 ID:/kU2jJP7Ck
第1王子「──まぁ、父さんが戦えというなら、戦ってもいいですよ。俺は死なんか怖くない」
第1王子「でも… 戦えば、隣国は本当に滅ぶことになる。それでもいいんですか?」
隣王「…降伏したところで、隣国に何が残る」
第1王子「わかりません。終わった後に決まることですから」
隣王「……」
隣王「馬鹿らしい話だ。余裕綽々だった1ヶ月前が嘘のよう」
第1王子「それは俺も同じですよ」
678: 名無しさん@読者の声:2011/11/16(水) 22:07:17 ID:yTWeyWMdBg
第1王子……(´;Д;`)
679: ◆qoozyz1NgY:2011/11/16(水) 22:12:25 ID:qf7Rx7Huy.
──第1王子が立ち上がり、王間を出ていこうとする。
隣王「……おい、どこへ行く」
第1王子「白旗を揚げるなら俺で十分でしょう?」
隣王「殺されるかもしれんぞ」
第1王子「そう簡単に殺されたりしないのでご安心を」
隣王「……」
第1王子「…兵士たちには、これ以上戦う必要はないと伝えますので……父さんも、覚悟をきめてくださいね」
隣王「……」
悩むように顔を歪めてから、頷く。
隣王「……わかった」
隣王「世話を、かけたな」
第1王子「俺のことはいいので、怠惰な弟たちを叱ってやってください。長男ばかりに働かせるなってね」
苦笑して、王間をあとにした。
680: ◆qoozyz1NgY:2011/11/16(水) 23:03:57 ID:ZwYLXgVxwU
ロイ「──全員、城のまわりを囲め!不用意に攻撃するなよ!」
ダダダダッ、と慌ただしく兵士たちの足音が響く。
兵士1「…!」
兵士1「た、隊長!隊長!」
ロイ「ん?」
兵士1「城の中から人が…!」
ロイ「…!」
不意に、城門に人影が現れた。
黒い外套をまとい、長剣を腰に差した若い男。
ロイ「…第1王子…!」
681: ◆qoozyz1NgY:2011/11/16(水) 23:22:03 ID:8C0o4sgn8A
バッ、と兵士たちが一斉に剣を構える。
ロイ「待て!何もするんじゃねぇ!!」
制止して、再び第1王子を見つめる。
ロイ(…様子がおかしい…?)
第1王子「……」
すると、前触れなく第1王子が腰の剣に手を当てた。
ロイ「!」
思わず警戒して身構える─が、
─────ガシャッ
第1王子は、自分の剣を取るやいなや、兵士たちの目の前に投げ捨てた。
ロイ「……!?」
第1王子「……」
ロイを一瞥してから敵国の兵士を見据える。
…やがて、ゆっくりと口を開いた。
第1王子「──我々の、負けだ」
静かで、凛とした声だった。
682: 名無しさん@読者の声:2011/11/17(木) 00:21:13 ID:Lh8ZAZXuuE
よかった……(´;ω;`)…
隣国も本国もこれで争わなくて済むんですね…
683: 名無しさん@読者の声:2011/11/17(木) 02:40:20 ID:sMCa5523Yo
なんかやだこの感じ
フラグ臭い
大丈夫だよね?ハッピーエンドだよね?(´;ω;)
684: 名無しさん@読者の声:2011/11/17(木) 10:49:42 ID:Sbys4aIzKQ
凄く気になる…(´・ω・)
皆がハッピーエンドになるのだろうか。
685: 名無しさん@読者の声:2011/11/17(木) 16:39:26 ID:HXlFouP9Ao
っCCCCC
>>1頑張ってね
686: 名無しさん@読者の声:2011/11/17(木) 16:50:01 ID:owdFNQ5OBY
>>683
>>1のSSなんだからフラグたてるのもバッドエンドにするのも>>1の自由だよ
CCC!!!
687: 名無しさん@読者の声:2011/11/17(木) 18:17:17 ID:emIXT3i.Lo
そりゃそうだ
すまん
688: 名無しさん@読者の声:2011/11/17(木) 18:54:54 ID:xu.SRBrCIs
みんなかわいくて好き
(*´ω`)つCCCCCC
689: 名無しさん@読者の声:2011/11/17(木) 19:32:19 ID:X/tdU9QhMo
皆さんがCって投稿されてるのは
支援の略かなんかですか?
スレチですみません(´・ω・`)
>>1さん
初めてSS見ましたがはまりました!
大変とは思いますが頑張って下さい><
690: 名無しさん@読者の声:2011/11/17(木) 21:07:33 ID:Xo4UbfHLPE
>>689
C→4円→4(し)えん→しえん→支援
691: 支援ありがとうございます!! ◆qoozyz1NgY:2011/11/17(木) 21:26:33 ID:ITpyHk7dP2
「か…」
ざわ...
「か…!」
ざわ...ざわ...
「か…!!」
「勝ったあああああぁぁっ!!!!!!!!!」
一斉にガッツポーズをする。
「やった、ついに本国が勝ったぞ!!」
「戦争が終わるぞ!帰れるんだ!!」
「よっしゃあぁ…!!!!」
「俺たちの、勝ちだあああああぁっ!!!!」
ワーワー、と本国の兵士たちが歓声をあげはじめた。
ロイ「ちょっ… おめぇら早えーよ!罠かもしんねぇだろ!!」
692: ◆qoozyz1NgY:2011/11/17(木) 21:29:36 ID:oaV8sFVAmA
第1王子「罠じゃないから安心しろ。これは正式な降伏宣言だ」
ロイ「…!」
第1王子「…どうした?お前は歓声をあげなくていいのか?」
ロイ「っせーよ!降伏するってんなら、城内の兵士全員の武器を集めてきて、ここに置け!!」
第1王子「おぉっと、それもそうだな。少し待ってろ」
───────10分後
ガシャガシャ、ドサッ
ロイ「……マジか」
城門の前に、数えきれないほどの剣や弓矢が山積みにされた。
第1王子「──これで、信じてもらえるかな」
693: ◆qoozyz1NgY:2011/11/17(木) 21:35:05 ID:3inC/w3.6k
ロイ「……」
ロイ「……勝った…」
──身体中の力が抜けていくのがわかった。
張り詰めていたものが切れてしまったのか、足元がふらつく。
兵士「……隊長?」
ロイ「っ…」
ロイ「ごほっ、ごほっ」
脱力すると同時に、今まで少しおさまっていた咳が、待っていたかのように襲ってきた。
兵士「た、隊長!?大丈夫ですか!」
よろめくロイを、慌てて兵士が後ろから支える。
ロイ「ごほっ、ごほっ」
兵士「……!?」
ロイの手のひらにつく血を見て、ドキッとする。
第1王子「……前も咳をしていたな、お前」
ロイ「……」 ハァ、ハァ
ロイ「……っせぇよ…」
兵士「隊長……」
694: ◆qoozyz1NgY:2011/11/17(木) 21:38:43 ID:hwWDAEBxtk
ロイ「……指示を出す」
兵士「は、はいっ」
ロイ「──第1、2部隊はそのまま城のまわりを包囲して待機。第3〜5部隊は俺と一緒に城へ入り、城内の兵士、およびその他の人間を全て拘束する」
ロイ「第6、7部隊は国門周辺で待機。第8部隊は本国へ連絡しに行け」
「はっ!!!!」
ダダダダッ、と勢いよく兵士たちが駆け出した。
695: ◆qoozyz1NgY:2011/11/17(木) 21:43:54 ID:qWiM/K5756
───隣国、城内
バタバタと慌ただしく兵士たちが走り回り、隣国の兵士を拘束したり、一つ一つの部屋を注意深くチェックし始めた。
第1王子「……父さん」
隣王「安心せい。もはや抵抗する気なぞないわい」
第1王子「はい。他の兵士たちもそうみたいですね」
第1王子や隣王も、黙ってロイの指示に従った。
隣王「…これからワシらはどうなるのかのぅ」
第1王子「早めに降伏したので、殺されることはないと思いますが。とりあえず本国へ送られるでしょうね」
隣王「第2王子がいる本国か…。
頭をひっぱたいてやらねば気が済まんわい」
696: ◆qoozyz1NgY:2011/11/17(木) 21:46:52 ID:aotAc0vzsc
ロイ「──おい、第1王子」
第1王子「なんだ」
ロイ「この城にいる病人やケガ人だが、とりあえずまだ暫くここで療養させた方がいいよな」
第1王子「…そうだな。特に一人では動けんような重症の奴は、安静にさせておく必要がある」
ロイ「わかった。んじゃ、本国から少し医療品を手配させる」
第1王子「……」
第1王子「おい」
ロイ「あんだよ」
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