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姫「結婚相手が男の娘だなんて」
[8] -25 -50 

1: ◆qoozyz1NgY:2011/10/7(金) 21:06:35 ID:qdMevyRfro

姫「ありえないわ。しかも私より可愛いし」

王子「ありがとうございます」

姫「褒めてないから。……あんたちゃんとキンタマついてんの?」

王子「は?」

姫「見せてみなさい」ガバッ

王子「ちょっ、やめ…!うわあああああああぁ」 >>0


741:
◆qoozyz1NgY:2011/11/19(土) 17:07:58 ID:tP/EhEtJvg


第2王子「──あれ、いたの」

姫「だ、第2王子…!」

第2王子「何でそんなビックリしてるの?」

姫「ノ…ノックぐらいしてよ」

第2王子「……あぁ、ごめんごめん」

第2王子は悪びれる様子もなく 端にあった椅子を持ってくると、姫の隣に座った。

姫「……何で隣に座るのよ」

第2王子「ん? いーじゃん、ボクも王子のお見舞いに来たんだからさ」
742:
◆qoozyz1NgY:2011/11/19(土) 17:10:04 ID:SroD4kWui2

姫「……珍しいわね、第2王子がここに来るなんて」

第2王子「そうでもないよ?たまに覗いたりしてる」

第2王子「でも、こいつずっと寝たままじゃん?もー暇で暇で」

姫「人質のくせにいい身分ねぇ」

第2王子「ほんとほんと。ボク、いつになったら隣国に帰れるんだろうね」 ケラケラ

姫「……」

姫「…第2王子は、さ」

第2王子「ん?」

姫「…王子が隣国軍と対峙したとき、どんな気持ちだったの?」
743:
◆qoozyz1NgY:2011/11/19(土) 17:12:02 ID:ucuJBTcCFk

第2王子「……変なこと、聞くね」

姫「変じゃないわよ。別に責めてるわけじゃないけど… あんたは、王子をこんなふうにした張本人の一人だから」

第2王子「ははっ、まーねぇ」

第2王子「実際、王子の腹あたりにある傷はボクがつけたものだし」

姫「……」

第2王子「でもさぁ、気持ちなんて聞かれても、そんな複雑なものはないんだよ」

姫「え…」
744:
◆qoozyz1NgY:2011/11/19(土) 17:14:11 ID:l5Pa902z2Y

第2王子「ボクも王子も、隣国が良くなるように… 隣国のためを思って、起こした行動だから」

第2王子「それがボクや兄さんと王子の間で食い違っちゃっただけなんだよね」

姫「……」

第2王子「まぁ、王子は本国のことまで考えてたみたいだから、王子の方が一枚上手なのかなぁ」 ケラケラ

姫「……ごめん」

第2王子「何が?」

姫「……あんたも、辛かったよね」
745:
◆qoozyz1NgY:2011/11/19(土) 17:16:27 ID:aMQyUdLMrI

第2王子「……」

姫「ほんとは… ほんとは、王子を傷つけたくなんかなかったよね」

姫「…大事な、家族だもん…」


第2王子「……」

第2王子「……ねぇ、お姫様」

姫「?」

第2王子「ボクと、賭けをしようよ」
746:
◆qoozyz1NgY:2011/11/19(土) 17:18:37 ID:yMRb0gueNs

姫「賭け…?」

第2王子「うん」

姫「どういうこと?」

第2王子「…そこの窓から、イチョウの木が見えるでしょ」

姫「えぇ」

第2王子「今、真っ黄色にイチョウの葉っぱがついてるけど、一枚一枚散っていってる」

姫「……?」

第2王子「あの葉が全部散ったら、王子は死ぬ」

姫「はぁ!?」
747: 名無しさん@読者の声:2011/11/19(土) 17:20:46 ID:cc5v0xbd.w
おお、初めて遭遇した

CCCCCCC
748:
◆qoozyz1NgY:2011/11/19(土) 17:21:18 ID:MD.Og/oBiw

姫「なに馬鹿なこといってるのよ、意味がわからないわ」

第2王子「ほら、童話とかでよくあるじゃん?病気を患ったいたいけな少女が、病室の窓から外を見て『あぁ…、あの木の葉っぱが全部散ったら、きっと私死ぬんだわ』って」

姫「王子をそんな世界へ連れていかないで」

姫「そんな話でたらめに決まってるし、第一賭けと全然関係ないじゃない」

第2王子「んー、まぁ死ぬってのは冗談だけど」

第2王子「タイムリミットが葉が散るまでってことで、どうかな?」

姫「…?」
749:
◆qoozyz1NgY:2011/11/19(土) 17:23:29 ID:WpDpWV85XM

第2王子「ボクは、葉が散ったら王子が一生目を覚まさないことに賭ける」

姫「!?」

第2王子「だから、お姫様は葉が散るまでに王子が目を覚ますことに賭けて」

姫「……」

姫「何で、そんなことしなくちゃいけないのよ」
750:
◆qoozyz1NgY:2011/11/19(土) 17:25:52 ID:9uEahCTKxM

姫「そんな期限必要ないわ。葉が散ったって、王子はいつかちゃんと目覚める」

第2王子「そうやって、いつまで待つつもりなの?」

姫「え…」

第2王子「いつかきっと目を覚ましてくれる、こうやって毎日傍にいて話しかければ、いつか起きてくれる」

第2王子「……そういうの、夢みすぎじゃない?」

姫「…何ですって?」

第2王子「もっと現実みようよ」
751:
◆qoozyz1NgY:2011/11/19(土) 17:28:32 ID:nky3KnsThQ

第2王子「起きる奴は起きるけど、寝てる奴は一生寝たままだよ」

姫「…!」

第2王子「だから、諦める期間を作ってあげようってわけ。葉が散るまでに王子が起きればいいけど、起きなかったら諦める」

姫「……諦めるって、何するのよ。まさか墓に入れろっての?」

第2王子「違うよ。王子を隣国にもどす」

姫「!」

第2王子「王子と本国の関係を断ち切るんだ。王子とお姫様は、サヨウナラ」
752:
◆qoozyz1NgY:2011/11/19(土) 17:31:33 ID:T77F4lTOsc

姫「っ… ふざけないで!そんなことする必要がどこにあるのよ!」

姫「私は王子が起きるまで傍にいるわ!」

第2王子「……」

第2王子「…それって、王子は喜ぶのかなぁ」

姫「……え」

第2王子「お姫様が毎日毎日、寝てる王子のところへやって来て時間を過ごす」

第2王子「自分を幸せにしてくれると言った男も振って、そばにいようとする」

姫「……!」

第2王子「王子はそれを、喜ぶのかな?」
753:
◆qoozyz1NgY:2011/11/19(土) 17:33:39 ID:uI2Wh2UJdg

姫「っ…」

第2王子「……ボク、間違ってないよね」

姫「……」

姫「……賭けは、」

第2王子「?」

姫「賭けは、私が勝ったら何があるの?」

第2王子「……そうだね、」

第2王子「お姫様が賭けに勝ったら、王子とお姫様の結婚式でスピーチ読んであげるよ」

姫「は!?」

第2王子「あと、子供の名前はボクがつけてあげる」
754:
◆qoozyz1NgY:2011/11/19(土) 17:35:26 ID:AAS5HN/OAk

姫「……それ、私が賭けに勝つ意味あるのかしら。全然得してない気がするんだけど」

第2王子「別にいいじゃん。お姫様は王子が目を覚ましてくれさえすれば、もう他に望むものなんてないでしょ?」

姫「……」

第2王子「あ、ちなみにボクが賭けに勝った場合だけど」

第2王子「ボクが勝ったら、ボクと結婚してね」
755:
◆qoozyz1NgY:2011/11/19(土) 17:36:58 ID:9uEahCTKxM

姫「はっ…」

姫「はあぁ!?」

第2王子「あ、勘違いしないでねー。ボク別に、お姫様のことが好きなわけじゃないから」

姫「じゃあ何で…!」

第2王子「あれ、こういう話きいてない?戦争が終わったけど、確実な和平を結ぶためにはやっぱり両国の姫と王子の結婚が必要だって話」

姫「…!?」

第2王子「兄さんは隣国の政治で手いっぱいだし、王子は寝てるし。ボクしかいないってわけ」
756: 名無しさん@読者の声:2011/11/19(土) 17:37:22 ID:7gpeoe13BM
初リアルタイム\(^O^)/

支援支援
っC
757:
◆qoozyz1NgY:2011/11/19(土) 17:42:24 ID:VtaVdMdf4E

姫「じょ、冗談じゃないわ!」

第2王子「まぁまぁ。別にチラッと出ただけで、今はそんな予定は全くないし。ボクが頼み込んだりしない限り、実現しないだろうね」

第2王子「…それに、こういう賭けの方が、王子も目を覚ましやすいんじゃないかなぁって」

姫「!」

第2王子は静かに立ち上がると、ドアに手をかけた。


第2王子「──ボクとお姫様を結婚させたくないなら、起きるよ」

ニッコリと笑って、病室から出ていった。
758: 名無しさん@読者の声:2011/11/19(土) 19:52:19 ID:kU0.TrIKHA
ラストに向けて頑張って!!
支援CCCCCCC
759: 名無しさん@読者の声:2011/11/19(土) 22:45:44 ID:Stzh54P18g
第2王子め…
キザったらしいのは次男特有だな…

んで次男らしく的を射た発言…

王子頑張れ!!
っ支援

今回は>>1にはナシだ
っ梨
760: 梨もぐもぐ(^〜^)
◆qoozyz1NgY:2011/11/19(土) 23:07:05 ID:9u8vOEqdD6

───────


姫「……」

姫「何だかんだで第2王子に乗せられちゃったけど…」

窓の外にたたずむイチョウの木を眺める。

姫「……もう散り始めてるし…」

ヒラヒラと黄色い葉が風にそよがされて舞っている。

姫「……」

姫「…全部散るまで、2週間くらい…?」
761:
◆qoozyz1NgY:2011/11/19(土) 23:09:55 ID:0YxcWEDMGI


───ただ淡々と、毎日が過ぎていく。


ロイは隔離治療室に入ったため、滅多なことがない限り会うことはなくなった。

第2王子は、あれから一度も王子の病室に来ていない。

廊下ですれ違っても軽く挨拶を交わす程度で、第2王子から話しかけてくることはほとんどなかった。

ただ、王子を隣国へ連れ帰りたいと王に掛け合っている光景を見たので、
葉が散るまでに王子が目覚めなかったら……という賭けは本気なのだろう。


そして、あっという間に2週間が過ぎた。
762:
◆qoozyz1NgY:2011/11/19(土) 23:13:14 ID:etb2FfO1cY

姫「っと…」 ギュウゥ-

タオルをお湯につけ、ぎゅっと絞る。

姫「熱くないかな?」

絞ったタオルを自分の頬に当ててみる。

姫「うん、大丈夫」

よいしょ、と身を乗り出すと、タオルで王子の顔を拭きはじめた。

擦りすぎないように、丁寧に拭いていく。

姫「……」

姫「……これでよしっ、と」

拭き終えると再び身体を椅子に戻して、ちゃぽんとタオルをお湯の中に入れた。


姫「……」

姫「……あーあ」

姫「もう、散っちゃいそう」
763:
◆qoozyz1NgY:2011/11/19(土) 23:15:22 ID:EgOrOssl86

イチョウの木は、もうほとんど葉が散って枝だけになっていた。

木の根元に鮮やかな黄色が積もっている。


姫(……別に葉が散ったからって王子が目覚めないなんて思わないけど)

姫(……なんか、不安)


再び王子の顔を見つめる。

もう自分はどれだけ、こうやって目を閉じている王子の顔を見たのだろうか。

毎日見ていて、王子の表情に全く変化はないのだけれど、何だか今にも瞼を開けてくれるような気がしてならない。


姫「……ねぇ、王子」

姫「まだ、起きないの?」
764:
◆qoozyz1NgY:2011/11/19(土) 23:18:58 ID:U0P6p.FErc

姫「……別に葉なんて散ったっていいんだけどね、」

姫「葉が散るまでに王子が起きないと、第2王子が王子を隣国に連れ帰っちゃうんだって」

姫「……そんなの、ダメよ」

姫「散々私に看病させといて、お礼も言わずに隣国に帰るの?それって凄く失礼だと思うわ」

姫「……」

姫「……それにね、ひょっとしたら私、第2王子と結婚させられちゃうかも」

姫「あんたそれでいいの?お兄さんに好き勝手されて平気なの?」

姫「……もし、このままずっと寝てるつもりなら、あんたのこと見損なうわよ」

姫「顔が女のくせして、心もヘタレなの?」

姫「………ほら、反論してみなさいよ。僕はそんな情けない男じゃないって」

姫「……」

姫「…でも、私はもう、そんなふうに思ってないわよ。王子のことはちゃんと認めてるから」

姫「……だから、」

姫「だから、起きてよ」

姫「ねぇ、」

姫「……お願い、だから……」


──いつのまにか、泣いていた。

もう数枚しか残っていないイチョウの葉を、眺める。

姫「……ばか……」

小さく呟くと、そのまま王子の胸元に顔を埋めた。


765:
◆qoozyz1NgY:2011/11/19(土) 23:21:58 ID:qWiM/K5756

─────────

──────


どれくらい、経っただろうか


肩に若干の重みを感じる

…そっか、きっと私が寝てる間にお父様が来て、上着をかけてくれたんだ

………

あぁ、目を開けたくない

開けたらきっと、イチョウの葉が全部散ってしまっているから

王子とさよなら、しなきゃいけなくなるから

………

ずっとこうやって、

王子の胸で眠っていたい

私も目を開かなければ、

王子と一緒にいられる気がする


766:
◆qoozyz1NgY:2011/11/19(土) 23:24:28 ID:zZ0LLNhnzs


──不意に、ぎしりと何かが軋む音がして

唇に柔らかい感触が落ちてきた


……?

今の、なに?


誰かが、自分の髪にふれている

私の髪を、優しく撫でている


これは誰?

お父様?

ロイ?


それとも────、



767:
◆qoozyz1NgY:2011/11/19(土) 23:26:20 ID:0VQbs4Y8tE


……うっすらと、目を開けた


寝起きだからか、視界がぼやけてよく見えない


「………?」


だんだん視界がはっきりしてくる


「………!」



見覚えのある顔


この2ヶ月、1日たりとも欠かさずにずっと見てきた、


「……おはようございます、姫」


王子の、顔



768:
◆qoozyz1NgY:2011/11/19(土) 23:28:55 ID:Zn..IGjcXM


姫「……おう、じ……?」


王子が少し困ったように顔を赤らめ、微笑む


王子「す…すみません、姫。姫の寝顔があまりに可愛かったもので…」

王子「……が、我慢できなくなって、その…き、キスをしてしまったんですが…」

王子「怒らないでください、ね…?」


姫「っ…!!」



もう、何も考えられなかった


ただ、王子が目を開けて喋っているのがどうしようもなく嬉しくて、嬉しくて


手をのばして、王子に触れる


王子「わっ… 姫!?」


夢だったら怖いから

絶対に逃がさないように、また眠らないように


──おもいきり力をこめて、王子を抱きしめた



769:
◆qoozyz1NgY:2011/11/19(土) 23:33:45 ID:9IAOdG2/VE

──────────

─────


第2王子「えーっ!ボクこんな長ったらしくてクサい文章読まなくちゃいけないの!?」

第1王子「結婚式のスピーチをすると言ったのはお前だろう。考えてやっただけありがたいと思え」

第2王子「うっわ〜、これボクのキャラ崩壊の危機だよ。『二人の和やかで幸せな結婚生活と、両国の今以上の親善な交流を望みます〜〜』なんて、笑っちゃって読めないよ!!」

第1王子「グダグダ言うな。俺は王に挨拶してくる」 スタスタ

第2王子「あっ、待ってよ!ボクも行くよー!!」 ダッ
770: 名無しさん@読者の声:2011/11/19(土) 23:34:40 ID:yL8Zs9ljV.
うおおおおおおおおお!!
王子ーーーーー!!
待ってたぞおおおおおおおお!!

支援支援しえーーーーーん!!
771: 名無しさん@読者の声:2011/11/19(土) 23:36:53 ID:cSpAHp.McE
わきゃーヽ(´∀`*)ノ
772: 名無しさん@読者の声:2011/11/19(土) 23:37:34 ID:y5G9XV1F1g
王子ぃぃぃぃぃぃ待ってたよぉぉぉぉぉぉぉぉ
773:
◆qoozyz1NgY:2011/11/19(土) 23:38:11 ID:Zje4slNxzY

ロイ「……」

クレア「……よしっ、できました!」 スッ

ロイ「……礼服とか……」

クレア「とってもお似合いです!かっこいいです!」

ロイ「すっげー動きづれぇ。何これ、敵来たらどうすんの?戦えねぇじゃん」

クレア「ロイさんは披露宴だけ出席を許されたんですから、文句いわないでください!」

クレア「あっ!マスクは絶対にとらないでくださいね。ご馳走も食べちゃダメですよ」

ロイ「わかってるよ、しつこいな」


──コンコン

ロイ「ん?」

クレア「誰か来ましたね」

ガチャ


王子「──どうも」

ロイ「っ…!」

クレア「おっ、王子様!この度はおめでとうございます!」 ペコリ
774:
◆qoozyz1NgY:2011/11/19(土) 23:41:09 ID:x4x9i9Nzlc

ロイ「…はっ、何の用だコノヤロー」

王子「相変わらず柄が悪いなぁ、お前」

ロイ「言っとくけど、俺はお前のことは祝福してねぇからな!姫の幸せを願う意味で結婚式に出るんであって、」

王子「はいはい、ありがとさん」

ロイ「だーっ!やっぱもっぺん喧嘩しねぇと気が済まねぇ!!」

クレア「きゃーっ、ロイさんやめてください!」 バタバタ
775: 名無しさん@読者の声:2011/11/19(土) 23:42:51 ID:yL8Zs9ljV.
ロイ、お前にはもうクレアがいるじゃないか
776:
◆qoozyz1NgY:2011/11/19(土) 23:45:37 ID:x4x9i9Nzlc

王子「……でも、」

王子「ロイには凄く感謝してる」

ロイ「……は?」

王子「今まで姫を守ってくれて、ありがとう」

ロイ「……!!」

王子「これからは、僕が姫を守る」

ロイ「なっ…」

王子「間違えた」

ロイ「!?」

王子「これからは一緒に、姫を幸せにして、この国を守っていこう」

ロイ「……!!」

王子「まぁ、姫を渡すつもりはないけどね」 ニッコリ
777:
◆qoozyz1NgY:2011/11/19(土) 23:48:50 ID:EgOrOssl86

ロイ「……はは…」

ロイ「お前にはかなわねぇなぁ…」

王子「…早く病気、治せよ」

ロイ「わかってるよ。俺の仕事は生涯、姫と国を守ることだ。病気になろうがなるまいが、関係ねぇ」

クレア「ロイさん…」

ロイ「…ま、そんなかっこつけても、俺はまだ暫く布団に寝てなきゃならねぇんだけどな」

王子「……」

ロイ「……だから、俺が復帰するまでは、」


ロイ「──姫のこと、よろしくお願いします」 ペコリ


778: 名無しさん@読者の声:2011/11/19(土) 23:56:45 ID:aMwffahcKs
王子!待ってた!!
ロイ…早く治せよ!!
779:
◆qoozyz1NgY:2011/11/19(土) 23:59:06 ID:fLSctY7Zi.


──ふわりと、純白のウエディングドレスが揺れた。


侍女「……とても綺麗です、姫さま」

大臣「うぅっ… ついにこの日が…うぅっ…」 グスッ

姫「ありがとう、みんな」

王「……ワシは娘の晴れ姿を見れて、幸せじゃ…。お前も幸せになるんじゃぞ、姫」

姫「はい、お父様」


くるりと回って、鏡の中の自分を見つめる。

姫「王子、可愛いって言ってくれるかな…」

無意識のうちに、頬が赤くなった。



──王子と出逢って、3ヶ月

色々あったけど、私はいま、このウエディングドレスを着ていることをすごく嬉しく思う


780:
◆qoozyz1NgY:2011/11/20(日) 00:05:16 ID:WDqI.QgUIw


楽しいこともつらいことも、王子との思い出は、全部心に残ってる


そしてこれからも、一緒に

ずっと一緒に、同じ道を歩んでいきたい


侍女「──姫さま、王子様がいらっしゃいましたよ」


姫「ありがとう、今行くわ」


ドレスの裾をきゅっと持ち上げて、大好きな人のところへ歩いていく


ありがとう


私はいま、とても幸せです



姫「……」


姫「結婚相手が男の娘だなんて」


姫「……悪く、ないかな!」




〜fin〜
781: 名無しさん@読者の声:2011/11/20(日) 00:06:24 ID:yL8Zs9ljV.
えんだああああああああああああ
782: 名無しさん@読者の声:2011/11/20(日) 00:07:10 ID:.SoJTZsdJo
>>1さんお疲れさま!
783: 名無しさん@読者の声:2011/11/20(日) 00:07:13 ID:ke8kDwatac
うわああああ乙でしたあああ!みんながこれからも幸せでありますように!
784: 名無しさん@読者の声:2011/11/20(日) 00:08:54 ID:JY6V4dC4Js
>>781
いやあああああああ

1乙!!!!
785:
◆qoozyz1NgY:2011/11/20(日) 00:09:20 ID:O9oYtu06ZI

はい!

読んでくださった方々、ありがとうございました!

これにてこのSSは終了です。

な、長かった…!
予定よりもどんどん長くなって、気がついたらこんなレス数にwwびっくりですよ!

しかし、これも一重に皆さんの支援のおかげです、本当にありがとうございました。

至らないところも多かったと思いますが、見逃してやってくださいw

今までかなりレス返さぼっていたので、最後くらいは超丁寧に全レスさせて頂こうと思います。今までレスしなくてごめんね!
雰囲気を壊したくなかったんです(´///`)

みんな大好きだ―――!!!
786: 名無しさん@読者の声:2011/11/20(日) 00:09:37 ID:E1vvQmQ3Ms
乙乙乙!!
最後まで楽しめました!
ほとんどのキャラにそれぞれの魅力があって感動した!!
本当に良い話だ!!ありがとう>>1!!
787: 名無しさん@読者の声:2011/11/20(日) 00:11:01 ID:VSZkNQQiMw
>>1乙!
キャラみんな大好きです
素晴らしいSSをありがとう!!
788: 名無しさん@読者の声:2011/11/20(日) 00:13:23 ID:evFZogwKZs
お疲れ様!お疲れ様っ!
姫たちも1も大好きだー!!!
789: 名無しさん@読者の声:2011/11/20(日) 00:15:29 ID:crm30tAqEA
1さんお疲れさまでした!こんなにSSに夢中になって更新ボタンを連打したのは初めてでした!
もう王子や姫達とさよならだと思うと寂しいですが、皆の幸せを願って…おめでとう(*´∀`*)

1さんもこのSSに出てくる全てのキャラクターも全員纏めて愛してる!!!
790: 名無しさん@読者の声:2011/11/20(日) 00:29:04 ID:.F.3lH/78g
うわぁぁぁぁぁぁ!

良かったぁぁぁぁ!
王子ぃぃぃぃぃ!

791: 名無しさん@読者の声:2011/11/20(日) 00:33:15 ID:adMUXkgFVg
王子…お前…ほんま泣かせるやっちゃのう…(´;ω;)


男の娘、悪くないね姫!
この2人には美人さんがうまれそうやなぁw

1ありがとう!
楽しかった!
792:
◆qoozyz1NgY:2011/11/20(日) 00:37:44 ID:E41Ru0zsdI

そういえば、ロイに対してのコメントがかなりの確率で「爆発しろ!」だったので、いつも「みんなイケメン嫌いなのねww」って思ってました(笑)
しかし、まさか姫に振られるシーンでも爆発しろと言われるとは思わなかった…w

>>781
えんどやああああああぁぁぁ
あなたは、ひょっとして「マダー?」って言っていた人かな?w

>>782
ありがとうございます!!

>>783
私のキャラ達の幸せを願ってやみません…!お疲れさまでした!

>>784
ありがとうございます!
(*´∀`)

>>786
マジですかああぁ////
感激です!終盤はやはりシリアス中心になってしまいましたが、楽しんで頂けて良かったです!
793: 名無しさん@読者の声:2011/11/20(日) 00:38:14 ID:AUzjhvMyrc
小説にここまではまったのは久しぶりです。最初は興味本意で読みましたが、最後の最後までドキドキワクワクしながら読ませて頂きました!!

>>1さま、今までお疲れさまでした。素敵なSSが見れて本当に良かったです!また機会があれば番外編なんかも見てみたいなーなんて(笑)

とりあえず、本当にお疲れ様でした!そしてありがとう!
794: 名無しさん@読者の声:2011/11/20(日) 00:46:15 ID:yL8Zs9ljV.
番外編マダー?w
795:
◆qoozyz1NgY:2011/11/20(日) 00:47:31 ID:S20/xVf06Q
>>783
×私のキャラ達
○私もキャラ達 すみませんw

>>787
素晴らしいSSだなんて、皆さんの支援のおかげですほんとに!
(´///`)

>>788
お疲れさまでした!
私もあなたが大好きですちゅっちゅ

>>789
更新ボタンを連打…!マジですか、超嬉しいです!
キャラが一人歩きするとはこのことで、私もキャラ全員に幸せになってほしいと願うばかりです。
はわああぁ、私もあなたが大好き!ありがとうございました!!


思い返すと、結構たくさんキャラいましたね…!
私もお別れするのが寂しいです
796:
◆qoozyz1NgY:2011/11/20(日) 01:06:58 ID:yTWeyWMdBg
>>790
最後の最後で、やっと目を覚ましてくれました、王子
王子が寝てる間は第1王子や第2王子に頑張ってもらいました(笑)

>>791
終盤はほんとどうしようかと、昨日くらいから悩んでおりました←
その日に書いたものをその日に投下していたので…w
二人の子供はどうなりますかね…わかっているのは、第2王子が命名するってことです(笑)

>>793
うおおぉ嬉しいお言葉ありがとうございます!!( ^ω^)
ワクワクドキドキしていただけてなによりです!!
番外編ですか、機会があったら是非書きたいですね!それまで皆さんに覚えていただけたら幸いです…!

>>794
IDもろばれじゃこらああぁwww
昨日5回くらいコメしていたのを、私は知っている←
番外編は考えときますね!


もし、他にレスくださった方がいましたら、明日レスしますね!
本当に皆さんありがとうございました!!おやすみなさい
797: 名無しさん@読者の声:2011/11/20(日) 01:56:21 ID:O2Dmey52w.
>>1
完結おめぇぇぇ!
めっさ感動しました!
番外編も期待してますよ?

>>796で気付いたんだが>>794ェ・・・
今日めちゃくちゃ別スレで見たぜぇ・・・
798: 名無しさん@読者の声:2011/11/20(日) 02:00:11 ID:wxB1uZfEsc
>>1さんお疲れさまです
素晴らしい物語ありがとうございます。
わたしは王子が本国をわざと裏切ったように見せかけて
本国と隣国のために戦うところが好きッス!!


番外編あるんですか?
楽しみにします(^O^)

お二人の子どもの話

イチャラブな話

イケメンとクレアのその後の話
などなどあれば楽しみにしてます
799: 名無しさん@読者の声:2011/11/20(日) 04:28:18 ID:BD5gqboGtA
全て読み、感動しました!!
>>1乙!!

番外編が有るなら期待!!
800: 名無しさん@読者の声:2011/11/20(日) 07:24:07 ID:RS4QTzybjU
お疲れ様でした!
番外編まってますw
801: 名無しさん@読者の声:2011/11/20(日) 07:57:00 ID:jokRDjDzWI
ついに終わってしまったか…ここ数日の一番の楽しみだったのに…

おつかれ>>1
802: 名無しさん@読者の声:2011/11/20(日) 08:18:56 ID:pfIgd/X5YY
ありがとう!楽しかった!!

王子!プロポーズの言葉は?ニヤニヤ
803:
◆qoozyz1NgY:2011/11/20(日) 08:47:48 ID:MD.Og/oBiw
>>797 >>799 >>800
ここまでお付き合い頂きありがとうございました!(´///`)
番外編は前向きに検討しますが、暫くSSを書くのはお休みしようかなって思ってますw
書きたい話はいっぱいあるんですけども!!

>>798さんのを読んで、ちょっと語りたくなったww
王子の裏切りは大きな山場で、一番最初から書こうと決めていました。
というのも、私はある1つのセリフとその状況をイメージして突き進む、という書き方をしているんですね。
そういう意味で、このSSを書きはじめた当初から私がイメージし続けていたのは、>>553のシーンで、特に王子の最後のセリフです。こういうセリフ大好きなんですよね、私www

だから>>798さんのお言葉は、私の気持ちが伝わった気がして、すごく嬉しいです。ありがとうございました!
804: 名無しさん@読者の声:2011/11/20(日) 08:52:10 ID:KQCSYmWF3Q
>>1お疲れ様!!感動した!!
805:
◆qoozyz1NgY:2011/11/20(日) 09:03:27 ID:qf2Xyjydl2
>>801
ついに終わってしまいました…!ここ数日はかなり大量投下でしたが、ついてきて頂けたでしょうかwこちらこそお疲れさまでした!

>>802
王子「そ…それは秘密です!」

番外編を書く機会があったら、二人のラブラブも書けたらなぁと思っております(笑)

>>804
ありがとうございました!
感動したと言って頂けてなによりです!!


何だかんだで800レス越えしてしまいましたw
まさか皆さんにこんなに支援やコメントを頂けるとは、全く思っていなくて、本当にレスがある度にテンション上がってました!
皆さんかなりフリーダムでしたね!( ^ω^)大好きだ!

それでは、保管庫申請してきますノシ
806: 名無しさん@読者の声:2011/11/20(日) 09:58:24 ID:lPJlqA.t5k

もうね、好きすぎてね、
大好きじゃあぁあぁああああぁああああぁあぁああああぁああああぁあぁああああぁあああ
807: 名無しさん@読者の声:2011/11/20(日) 10:52:44 ID:mYM8Ym1HnU
正直隣国の王様はもっと外道で降伏してもなにかやらかすかと思ってました。

それはともかく完結おめでとうございます。
808: 名無しさん@読者の声:2011/11/20(日) 11:27:16 ID:UOzzvGRKcw
完結おめでとうございます!お疲れ様でした!
今まで書き込ませてもらったことはないんですが、ずっと読んでました。

本当に作り込まれた作品で、話の繋がりも表現もキャラも、もう本当に全部魅力的で大好きでした。
綺麗にハッピーエンドで終わって……読んでてよかったと心から思える作品でした。
貴重な作品、有意義な時間をくださったことに深く感謝したい気分です。
とにかく、素晴らしい作品をありがとうございました!

王子と姫お幸せに!
809: 名無しさん@読者の声:2011/11/20(日) 15:53:30 ID:oLaq8djkcQ


    /\___ヘ
 /( ̄ ̄`<___ )
∠ |  \ 丶 > //
/ /| | /丶|Y / /
Y-丶| \ N|| L_∧
|N=  =V)| \__ノ
V( 〃_〃/ノ
  >ー- /丶-、
 / ||_V_/|| \
こ、これは乙じゃなくて
ポニーテールなんだからっ
変な勘違いしないでよね!


810: ◆qoozyz1NgY:2011/11/20(日) 19:20:59 ID:T77F4lTOsc

>>806
私もあなたが大好きだあああああああああああああああぁぁっ!!!

>>807
そこは私も悩みましたが、第2王子が理性的な人間なので、ストップをかけてくれるだろうなと思いましたw

>>808
あばばば、もったないほど嬉しい言葉を頂いてしまいました!!
ずっと読んでいてくださったんですね…!読んでて良かったと思って頂けたことが何より幸せです。

こちらこそ、ありがとうございました…!(´///`)感無量です!

>>809
あっ… ありがとうなんて言ってあげないんだからね///


さて、それではそろそろお別れです。今後の予定は全くわかりませんが、どこかに出没したら仲良くしてやってください(笑)

本当にありがとうございました!!!!( ^ω^)ノシノシ
811: 名無しさん@読者の声:2011/11/20(日) 21:50:49 ID:Sl1w3Jp5.o
あいさつ間に合わなかったか…1乙!!

けっこう序盤から読んでたけど、面白かった!!
1の作品また読みたいからまた来て欲しいな!!
812: 798:2011/11/20(日) 23:21:22 ID:b1/V3PVRds
>>1さん
ただの私の感想でそう言って頂けると幸いです
むしろ良い話をして下さってありがとうございます。
いっぱい書かはったんでゆっくり休んで下さい。
それで気が向いたらで書いて下さいな(・∀・)ノ
813: 名無しさん@読者の声:2011/11/21(月) 12:20:12 ID:AAS5HN/OAk
いつの間にか完結しておった!!!
しかもSSランキング一位!!!!!
おめでとうございます!!!!!
814: 名無しさん@読者の声:2011/11/22(火) 21:31:39 ID:819SGyCaMw

今、全部読みました。
こんなに泣いたSSは初めてです・゚・(ノдヽ)・゚・
萌えと感動と幸せを凝縮して詰め込んだような素晴らしい作品でした!!
こんな作品に出会えたこと、1さんに出会えたことに感謝しています!゚(゚´///`゚)゚。
お疲れさまでした、ありがとうございました!
815: 真・スレッドストッパー:停止
停止しますた。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)
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sage:


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