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姫「結婚相手が男の娘だなんて」
[8] -25 -50 

1: ◆qoozyz1NgY:2011/10/7(金) 21:06:35 ID:qdMevyRfro

姫「ありえないわ。しかも私より可愛いし」

王子「ありがとうございます」

姫「褒めてないから。……あんたちゃんとキンタマついてんの?」

王子「は?」

姫「見せてみなさい」ガバッ

王子「ちょっ、やめ…!うわあああああああぁ」 >>0


691: 支援ありがとうございます!!
◆qoozyz1NgY:2011/11/17(木) 21:26:33 ID:ITpyHk7dP2

「か…」

ざわ...

「か…!」

ざわ...ざわ...

「か…!!」


「勝ったあああああぁぁっ!!!!!!!!!」

一斉にガッツポーズをする。

「やった、ついに本国が勝ったぞ!!」

「戦争が終わるぞ!帰れるんだ!!」

「よっしゃあぁ…!!!!」

「俺たちの、勝ちだあああああぁっ!!!!」

ワーワー、と本国の兵士たちが歓声をあげはじめた。


ロイ「ちょっ… おめぇら早えーよ!罠かもしんねぇだろ!!」
692:
◆qoozyz1NgY:2011/11/17(木) 21:29:36 ID:oaV8sFVAmA

第1王子「罠じゃないから安心しろ。これは正式な降伏宣言だ」

ロイ「…!」

第1王子「…どうした?お前は歓声をあげなくていいのか?」

ロイ「っせーよ!降伏するってんなら、城内の兵士全員の武器を集めてきて、ここに置け!!」

第1王子「おぉっと、それもそうだな。少し待ってろ」


───────10分後


ガシャガシャ、ドサッ


ロイ「……マジか」

城門の前に、数えきれないほどの剣や弓矢が山積みにされた。

第1王子「──これで、信じてもらえるかな」

693:
◆qoozyz1NgY:2011/11/17(木) 21:35:05 ID:3inC/w3.6k

ロイ「……」

ロイ「……勝った…」

──身体中の力が抜けていくのがわかった。
張り詰めていたものが切れてしまったのか、足元がふらつく。


兵士「……隊長?」

ロイ「っ…」

ロイ「ごほっ、ごほっ」

脱力すると同時に、今まで少しおさまっていた咳が、待っていたかのように襲ってきた。

兵士「た、隊長!?大丈夫ですか!」

よろめくロイを、慌てて兵士が後ろから支える。

ロイ「ごほっ、ごほっ」

兵士「……!?」

ロイの手のひらにつく血を見て、ドキッとする。

第1王子「……前も咳をしていたな、お前」

ロイ「……」 ハァ、ハァ

ロイ「……っせぇよ…」

兵士「隊長……」
694:
◆qoozyz1NgY:2011/11/17(木) 21:38:43 ID:hwWDAEBxtk

ロイ「……指示を出す」

兵士「は、はいっ」

ロイ「──第1、2部隊はそのまま城のまわりを包囲して待機。第3〜5部隊は俺と一緒に城へ入り、城内の兵士、およびその他の人間を全て拘束する」

ロイ「第6、7部隊は国門周辺で待機。第8部隊は本国へ連絡しに行け」

「はっ!!!!」

ダダダダッ、と勢いよく兵士たちが駆け出した。
695:
◆qoozyz1NgY:2011/11/17(木) 21:43:54 ID:qWiM/K5756

───隣国、城内


バタバタと慌ただしく兵士たちが走り回り、隣国の兵士を拘束したり、一つ一つの部屋を注意深くチェックし始めた。


第1王子「……父さん」

隣王「安心せい。もはや抵抗する気なぞないわい」

第1王子「はい。他の兵士たちもそうみたいですね」

第1王子や隣王も、黙ってロイの指示に従った。

隣王「…これからワシらはどうなるのかのぅ」

第1王子「早めに降伏したので、殺されることはないと思いますが。とりあえず本国へ送られるでしょうね」

隣王「第2王子がいる本国か…。
頭をひっぱたいてやらねば気が済まんわい」
696:
◆qoozyz1NgY:2011/11/17(木) 21:46:52 ID:aotAc0vzsc

ロイ「──おい、第1王子」

第1王子「なんだ」

ロイ「この城にいる病人やケガ人だが、とりあえずまだ暫くここで療養させた方がいいよな」

第1王子「…そうだな。特に一人では動けんような重症の奴は、安静にさせておく必要がある」

ロイ「わかった。んじゃ、本国から少し医療品を手配させる」

第1王子「……」

第1王子「おい」

ロイ「あんだよ」
697:
◆qoozyz1NgY:2011/11/17(木) 21:49:51 ID:Ck6no1fVS2

第1王子「……お前らが興味をもちそうなものを、見せてやろうか」

ロイ「は?」

第1王子「ついてこい」

第1王子はスッと立ち上がると、2階へと続く階段を上り始めた。

ロイ「お…おい!」

慌ててロイも階段をあがる。

ロイ「いきなり何だよ、勝手に動くな」

第1王子「ここは俺の城だ。わざわざ案内してやるって言ってんだから、黙ってついてこい」 スタスタ
698:
◆qoozyz1NgY:2011/11/17(木) 21:52:54 ID:vmIGY5yfM.

第1王子は2階の廊下を歩き、一番突き当たりの部屋へやってきた。
一人の兵士と侍女もいる。


兵士「あ…!隊長、丁度いいところに!」

ロイ「どうした?」

兵士「侍女さんが、ここの部屋を見せてくれないんです」

侍女「ここはあなたのような薄汚い兵士が入ってよい部屋ではありません!」

兵士「な、なんだとー!?」

第1王子「──侍女よ」

侍女「はっ… 第1王子さま!」

第1王子「ご苦労だったな。下がっていいぞ」

侍女「はっ、はいぃ!」 サササッ

ロイ「……?」
699:
◆qoozyz1NgY:2011/11/17(木) 21:56:20 ID:l5Pa902z2Y

ロイ「何があるんだ、この部屋は」

第1王子「…別に。宝物や国家の秘密があるわけじゃない」

ドアノブに手をかける。

第1王子「ただ──」

ギイイィ、と扉を開けていく。



第1王子「──裏切り者が寝てるだけだ」


ロイ「……!!」


……真っ白な部屋。
その中心でベッドに横たわっていたのは、


ロイ「王、子…!?」
700: 名無しさん@読者の声:2011/11/17(木) 21:56:36 ID:aFLpXIlUeE
これは…まさか…!
っフルーツ盛り合わせ
701: 名無しさん@読者の声:2011/11/17(木) 21:57:42 ID:SFi0c66N7.
予測変換でフルーツ盛り合わせになってしまった…
っCCC
702:
◆qoozyz1NgY:2011/11/17(木) 21:59:42 ID:WpDpWV85XM

第1王子「……フフ、驚いたかい」

ロイ「ちょっ… ちょっと待て、これはどういうことだ!!」

ロイ「王子は死んだんじゃねぇのか!?」

第1王子「誰がそんなこと言った」

ロイ「第2王子だよ!本国でそう吐いたって知らせが…」

第1王子「アイツは嘘つきだからな」

ロイ「な…」
703:
◆qoozyz1NgY:2011/11/17(木) 22:02:31 ID:u154Dzic7I

第1王子「信じられないか?それもそうだよな、王子は1ヶ月ずっとここにいたんだから」

ロイ「っ… まさか、てめぇらが王子を生かしておくとは思わなかったんだよ」

第1王子「なぜ?」

ロイ「隣国の人間は冷酷だからな… 何よりこいつは、てめぇらにとって裏切り者だ」

第1王子「……確かにな」

第1王子「だがこいつは、俺の弟だ」

ロイ「!」

第1王子「……俺も第2王子も、非情になりきれなかった。弟を、殺しきれなかったんだよ」
704:
◆qoozyz1NgY:2011/11/17(木) 22:05:54 ID:9OlYbe6a82

第1王子「しかし、こいつのせいで我が軍の士気は大幅に下がり、結果的に敗因に繋がった」

第1王子「……本当に、しょうもない弟だ」

ロイ「……」

ロイ「……まぁ、王子が生きてるんならそれでいい。うちの王も喜ぶだろうよ」

第1王子「……」

ロイ「……どうした?」

第1王子「…生きている、か…。果たして本当にそう言えるのかな」

ロイ「? どういうことだ」

第1王子「……」

第1王子「……王子は、この1ヶ月、一度も目を覚ましていない。
1ヶ月、ずっとだ」
705: 名無しさん@読者の声:2011/11/17(木) 22:05:57 ID:H6mdcGME.s
キター!!!
706: 名無しさん@読者の声:2011/11/17(木) 22:16:53 ID:lNbS31iwTM
目を覚ましてくれぇぇぇぇ!!!!!
707: 名無しさん@読者の声:2011/11/17(木) 22:19:42 ID:SFi0c66N7.
姫がひっぱたくに期待
708: 名無しさん@読者の声:2011/11/17(木) 22:33:09 ID:y5G9XV1F1g
眠り王子は白馬が似合うお姫様のちっすでなんとやら
709: 名無しさん@読者の声:2011/11/17(木) 23:03:04 ID:NJj.6Hm5WM
ロイのキスで目覚めてここからBL展開
710: 名無しさん@読者の声:2011/11/18(金) 02:18:09 ID:KXnfP1O8Pc
>>709
アッー
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sage:


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