姫「ありえないわ。しかも私より可愛いし」
王子「ありがとうございます」
姫「褒めてないから。……あんたちゃんとキンタマついてんの?」
王子「は?」
姫「見せてみなさい」ガバッ
王子「ちょっ、やめ…!うわあああああああぁ」 >>0
642: 名無しさん@読者の声:2011/11/14(月) 20:35:14 ID:Lh8ZAZXuuE
王子……愛してる
643: ◆qoozyz1NgY:2011/11/14(月) 20:35:40 ID:UdCBQzYwOk
王「……ロイか」
第2王子「名前なんて知らないよ。とにかく侵入者が入ってバレちゃったから、強引に攻めるしかなくなったわけ」
姫「……」
姫「…そりゃ戦争は一番嫌だけど、だからっていきなり降伏させられて土地を渡すのだってごめんだわ」
姫「……ホント、王子がなに考えてたのかわかんない」
第2王子「……」
第2王子「…ねぇ、お姫様」
姫「? なによ」
第2王子「何で今、戦いが本国優勢になってるか知ってる?」
644: 名無しさん@読者の声:2011/11/14(月) 20:39:18 ID:5RiZkxhOv2
王子が本国のために頑張ってるの想像して泣ける
CCCCC
645: ◆qoozyz1NgY:2011/11/14(月) 20:40:55 ID:q2dqERqijw
姫「はぁ…?そりゃ、うちの兵士が頑張ってるからでしょ」
第2王子「頑張って戦争に勝てれば苦労しないよ。それに、軍事力そのものなら隣国の方が絶対に強い」
姫「……?」
第2王子「この際だから言っちゃうけど…… あんねぇ、隣国の兵士たちの戦意が喪失しかけてるんだわ」
「!!」
第2王子「王子に変なこと吹き込まれちゃってね」
姫「変なこと?」
646: ◆qoozyz1NgY:2011/11/14(月) 20:44:31 ID:4HN.k5LX7c
第2王子「隣国が戦争に勝っても幸せになれない、隣国は本国に支配されるべきだーとか、うんたらかんたら」
「!!」
第2王子「どうやら王子、1週間本国に滞在したら、色々気が変わったみたい」
姫「そんな…」
第2王子「……ホント、迷惑だよ。ボクがやる気を出せって言って奮い立たせても、みんな心の奥底で負けてもいいって思ってるんだ」
第2王子「おかげで今は隣国劣勢。ボクも左腕折っちゃうし、捕まっちゃうし、散々だよ」
647: 名無しさん@読者の声:2011/11/14(月) 20:46:48 ID:Lh8ZAZXuuE
王子……王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子王子…
(((´;Д;`)))
648: ◆qoozyz1NgY:2011/11/14(月) 20:49:22 ID:hwWDAEBxtk
姫「……それで、」
第2王子「?」
姫「お、王子は今、どこにいるの!王子がそんなこと言って、あんたたちは……」
第2王子「……そりゃあ、許せないよ。王子のやったことは隣国への裏切りだ」
姫「……!」
姫「ま、まさか…」
第2王子「──殺したよ」
姫「え?」
第2王子「王子はもう、この世にいない」
649: 名無しさん@読者の声:2011/11/14(月) 20:50:31 ID:5RiZkxhOv2
いやぁぁぁぁぁあああああ王子ぃぃぃぃあああああ!
650: 名無しさん@読者の声:2011/11/14(月) 20:50:45 ID:BhHGk/K4Z6
やだぁ…(´;Д;`)
651: ◆qoozyz1NgY:2011/11/14(月) 20:53:15 ID:bd.VSVzfCA
姫「……」
姫「………嘘……」
第2王子「嘘なもんか。あいつから先に歯向かってきたんだ。ボクたちは迎え討っただけ」
王「な、なんと…」
第2王子「バカだよねぇ… 軍隊の中に飛び込んだりしたら死ぬに決まってるのに」
姫「あ、あんた…」
第2王子「ん?」
姫「あんた、王子の兄でしょ!
何で止めなかったのよ!弟が死んで平気なわけ!?」
第2王子「ちゃんと引き止めたよ?でもねぇ、ボクたちにとっては王子1人よりも戦争に勝つことの方が大切なんだよ」
姫「……!」
652: ◆qoozyz1NgY:2011/11/14(月) 20:58:38 ID:E41Ru0zsdI
第2王子「……まぁ、そうだよねぇ。仮にも婚約者みたいなもんだったし、死んだりしたらショックか」
第2王子「あ、なんなら代わりに俺が結婚してあげようか?俺まだ婚約者とかいな──」
バチイイィンッッ!!
突如、姫の平手打ちが飛んだ。
「!?」
王「姫!」
第2王子「……いったぁ」
赤くなった頬に触れる。
姫「……」
第2王子「……いきなり何なの? 女の子にぶたれるとか、初めてなんだけど」
姫「……あんたが嫌いだからよ」
第2王子「……」
第2王子(泣いてる……)
653: 名無しさん@読者の声:2011/11/14(月) 21:25:20 ID:nMDefqkDLo
えwwwwちょwwww
さっき全部読んで今に至るけど気になるとこで更新止まってたwwwwwwwwwwww
っ C!!!
654: 名無しさん@読者の声:2011/11/14(月) 21:43:30 ID:0YTV4R7azg
>>653
俺も一気に読んできたwww
気になるww
655: 名無しさん@読者の声:2011/11/14(月) 21:48:53 ID:yHp6xpyjuo
遅くなったけど…
一位おめでとう(*^▽^)/☆★!!!
支援っCCCCC
656: ◆qoozyz1NgY:2011/11/15(火) 21:48:00 ID:tII4jXRnG2
姫「……お父様」
王「ひ、姫…」
姫「──失礼するわ」
バタンと音を立て、姫が王間から出ていった。
王「……むぅ」
大臣「姫さま…」
第2王子「……何これ。ボクのせい?ボクのせいなの?」
兵士「そうだ」
第2王子「意味わかんねー。教えろって言ったから教えただけじゃん…」
王「…第2王子よ」
第2王子「そういや、何かの本に女を泣かす男は最低だとかって書いてあったなぁ」
うーん、と考える動作をしてから、頷く。
第2王子「…決めた。拷問希望」
657: ◆qoozyz1NgY:2011/11/15(火) 21:54:20 ID:yMRb0gueNs
王「……そんなことはせん」
第2王子「なんで?隣国の軍事情報が欲しいんでしょ?」
王「拷問は、この国では禁じている」
第2王子「…へぇ」
王「おい、兵士」
兵士「はい」
王「第2王子を医務室へ連れていってやれ。腕を折っているらしいからな」
第2王子「!?」
兵士「わかりました」
兵士「おらっ、行くぞ」 グイ
第2王子「……」
第2王子「…王子は、このぬるま湯に当たっちゃったんだね」
哀しげに目を細めて、小さく呟いた。
658: ◆qoozyz1NgY:2011/11/15(火) 21:59:24 ID:KdRzS59wow
────中庭
姫「……」
おぼつかない足取りで、中庭の芝生を踏みしめる。
姫「……」
姫「……王子が……」
姫「死んじゃった……」
ポロポロと涙が落ちていく。
姫「……なんで…?」
姫「何でいつも、勝手なことするのよ…」
ぎゅっ、とドレスの裾を握り締めた。涙が止まらない。
喉の奥から押し出る声を、我慢できない。
姫「っ…」
姫「わあああぁぁ……っ」
そのままそこに、崩おれた。
659: ◆qoozyz1NgY:2011/11/15(火) 22:16:10 ID://Pq5MFqdI
───隣国、城
第1王子「父さん、」
バタンと扉を開ける。
ディナーの最中だった隣王が目を向ける。
隣王「ん、なんじゃお前。帰ってきたのか」
第1王子「第2王子が捕まりました」
隣王「な、なんだと!?」 ガチャン
第1王子「これで戦力も大幅に減るし、こちらの情報が漏れる恐れがあります」
隣王「ぬうぅ… あやつめ、またどこかで気を抜いておったな」
660: ◆qoozyz1NgY:2011/11/15(火) 22:20:29 ID:OXmxEE5H02
第1王子「どうしますか。思ったより戦況が悪いですし、何か別の作戦を…」
隣王「お前に任せる」
第1王子「は?」
隣王「お前は頭も良いし、しっかり者じゃから、何とかできるであろう!」
第1王子「俺がどうするというより、兵士の戦意がないので困っているんです」
第1王子「父さんに戦場へ出向いて頂き、兵士たちを叱咤してもらいたい」
隣王「……」
661: ◆qoozyz1NgY:2011/11/15(火) 22:24:36 ID:etb2FfO1cY
隣王「…やむを得ん。明日、出向こう」
第1王子「ありがとうございます」
隣王「しかし、第1王子たるもの、兵士にやる気を出させることもできんようでは困るぞ」
第1王子「……はい」
隣王「第2王子はどこか抜けておるし、第3王子に至っては裏切りの大馬鹿者。お前以外にワシのあとを継げる者はおらんのだ」
第1王子「……父さん」
隣王「ん?」
288.35 KBytes
[4]最25 [5]最50 [6]最75
[*]前20 [0]戻る [#]次20
【うpろだ】
【スレ機能】【顔文字】