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姫「結婚相手が男の娘だなんて」
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1: ◆qoozyz1NgY:2011/10/7(金) 21:06:35 ID:qdMevyRfro

姫「ありえないわ。しかも私より可愛いし」

王子「ありがとうございます」

姫「褒めてないから。……あんたちゃんとキンタマついてんの?」

王子「は?」

姫「見せてみなさい」ガバッ

王子「ちょっ、やめ…!うわあああああああぁ」 >>0


304:
◆qoozyz1NgY:2011/10/27(木) 23:41:17 ID:HquBRzpqmg

姫「ふざけんじゃないわよ!こんなところに閉じ込めて、訴えてやるんだから!!」

パンドラ「まぁまぁ。それに関しては申し訳ありませんでした」

パンドラ「これから出して差し上げますので、どうぞ機嫌を直してください」

姫「はぁ!?ごめんなさいで済むと思ってんの!?早く財布返しなさいよ!あと、王子!王子はどこよ!!」

パンドラ(なんと凶暴な……まだ落ち着いてないのか…)

パンドラ「…オージさんなら丁度今、舞台にいます。案内して差し上げましょう」

姫「は?」
305:
◆qoozyz1NgY:2011/10/28(金) 00:06:55 ID:ZoYc6yK4vU

──────


ラン「……へぇ、驚いた。あんたそんな余裕ぶっこけるんだ」

王子「まぁね」

ラン「いいよ。ちょっとくらいケガしても文句いわないで──」

ラン「ねっ!!」

ダンッ、と地を蹴りランが王子に向かって駆け出す。

ガキィンッ!

先ほどと同様に、振り下ろされた剣を王子の剣が受けとめる。
───が、王子は剣を受けとめたまま微動だにしない。

ラン「……っ」

ググッ、と剣を押し込むが、全く王子の剣は揺らがない。

ラン「……これならどうだっ」

一旦身体を退き剣を構え直すと、今度は四方八方から剣撃を放った。

キンッ、キンッ、キンッ!

一辺倒な剣筋ではないはずなのに、王子は全て見切ったように受けとめる。
306:
◆qoozyz1NgY:2011/10/28(金) 00:09:36 ID:WPw5dFjMQg

ラン(こいつ… 一歩も動いてない……っ!?)

素早く王子の背後に回るが──

ガキィンッ!

王子は前を向いたまま、腕と剣だけを後ろに回してあっさりと止める。

ラン「な…!?」

王子「……」

ラン「な…何なのよあんた…!!」

王子「…君は女だから、やっぱり腕力がないよ。ロイの剣だったらこんなふうにはいかないけど」

ラン「何ですって…!?」

王子「もういいかな、」

ガキッッ!! 「!」

均衡していたランの剣を振りさばく。

王子「──これがオモチャみたいな剣で良かった」

ニッコリと笑って、勢いよく刀身に向かって自分の剣刃を叩きつけた。
307:
◆qoozyz1NgY:2011/10/28(金) 00:14:09 ID:1aUoG5Q0f2


───鈍い音がして、剣が空を舞った。

ラン「……!?」

カランッ、と剣が床に落ちる。
……だがその剣は、真っ二つに折れていた。

ラン「う、うそ…」

王子「まぁ、所詮サーカス用の剣だし」

そう言って、王子は自分の剣を示した。

ラン「……!」

ランの剣ほどひどくはないが、王子の剣も二つに割れている。

王子「こういうわけだから。引き分けってことにしない?」

会場に大きな歓声が上がった。
308:
◆qoozyz1NgY:2011/10/28(金) 00:16:33 ID:.an2ZGn4Bc

ワーワー ワーワー

ラン「……冗談じゃないわ。見ず知らずの女に、私が引き分けなんてありえない」

王子「でも…」

ラン「女に負けるのだけは絶対にイヤ。許せない」

ラン「……剣なんていらない」

王子「──!」

フッ、とランの姿が消えた。


王子(左っ…)

左横からやってきたアッパーを間一髪で避ける。

王子「やめろ、これはサーカスのパフォーマンスだろ。こんなの芸じゃない」

ラン「うっさいなぁ、新入りに決定権はないよ!」

そのまま、がむしゃらにパンチや蹴りを繰り出してくる。

王子(…相当イライラしてるな…。看板娘に不向きなわけだ)
309: 名無しさん@読者の声:2011/10/28(金) 00:17:22 ID:4N/yaiYbEA
王子かっこいいよぉぉお!
王子ください!(∵*)


しかしバニーちゃん姿でやってるのか…www
萌えるな!(・∀・)


310: 名無しさん@読者の声:2011/10/28(金) 00:21:31 ID:zb75NEKtkk
CCCCC
311:
◆qoozyz1NgY:2011/10/28(金) 00:39:40 ID:r7uU1uvmEE

王子「落ち着きなよ」

パンチを放ったランの腕をガシッ、とつかむ。

ラン「!」

次の瞬間、一気に体勢を低くしてランの足をなぎ払った。

ラン「くぅっ…」

ランは小さく声をあげたが、転ぶ瞬間に手を床について前転し、王子に向かって勢いよく跳ね、ひざ蹴りを繰り出した。

王子「っ…」 バッ

王子はそれをバク宙で避けると、そのままバク転を続けて距離をあける。


王子「しょうがないなぁ、」

ラン「!」

息をつく間もなく、今度は王子から間合いを詰めにいった。
312:
◆qoozyz1NgY:2011/10/28(金) 00:44:51 ID:QIyxlkKpbI

ラン(速いっ…)

あっという間に王子が自分の眼前に入る。

ラン「てりゃっ」 ビュッ

正面から来た王子に拳をうつが───

ラン「!?」

王子が視界から消えていた。

「……ちょっと痛いけど我慢してね」

ドカッ!!

王子はランの上空に飛翔。右足を引き寄せ加速をつけると、ランの背中を蹴り飛ばした。

ラン「きゃぁっ」

どてっ、とランが前のめりになり、転ぶ。

王子「ちょっと君調子にのりすぎだよね」

そのまま着地すると、倒れているランに近づいた。


ラン「!? いっ、いたたたたた」

ラン「きゃーっ、痛い痛いやめてっ!」

王子「ギブ?ギブ?」


……そこにはバニー少女が中華服少女に卍固めをかますという、異様な光景が広がっていた。
313: 名無しさん@読者の声:2011/10/28(金) 01:01:55 ID:.yw9LayCwY
シュールwww

C
314: 名無しさん@読者の声:2011/10/28(金) 01:07:40 ID:3Nsg4FPNeQ
wwwwwwwww
つCCCCC
315:
◆qoozyz1NgY:2011/10/28(金) 01:29:11 ID:jR1JaAuaqs

ワーワー ワーワー

姫「……なにこれ」

パンドラ「サーカスです」

姫「あれ誰?」

パンドラ「ランちゃんとオージさんですね」

姫「何で王子がバニーになってるの?何で王子が女の子に卍固めキめてるの?」

パンドラ「オージさんにはサーカスのお手伝いをしてもらっていたのです」

姫「……」 ダッ

パンドラ「あぁ!?お嬢さん困ります、勝手に舞台に上がられてはっ」
316: 295:2011/10/28(金) 01:38:21 ID:jo4dSKI5kg
姫頑張れ!
つCCC
コソ(性懲りもなくまた描きました…!)コソッ
317:
◆qoozyz1NgY:2011/10/28(金) 01:40:46 ID:6l3aJR6yFE

ラン「きゃーっ、ムリムリもうムリっ」

王子「……」 ギシギシ

ラン「ぎ…ギブ!ギブアップ!わ、私の負けだよぉ!!」

王子「……ふー」 スッ

解放すると、ランはヒーヒー喘ぎながらその場に倒れこんだ。

王子「…ごめん。そんなにキツかったかな」

ラン「ち、違うもん… 悔しいだけだもん…」

ラン「女に負けるなんて、一生の恥…」 グスッ

王子「……勘違いしてるみたいだけど、僕は男だからね」

ラン「は?」

王子「僕は男」

ラン「……は?」

王子「どいつもこいつも…」 ハァ
318:
◆qoozyz1NgY:2011/10/28(金) 01:46:09 ID:j3r3Hvi5Xw

ラン「し、信じらんない… こんな女みたいな男が存在するんだ」

王子「……」

ラン「じゃ、じゃあ私、女に負けてない…?」

王子「……何でそんなに女に負けるのを嫌がるのか知らないけど」

王子「君は十分強いよ。男の僕が言うんだから間違いない」

ラン「…よ…」

王子「よ?」

ラン「良かったああぁぁっ!!」ガシッ

王子「わっ」

いきなりランが王子に抱きついた。

ラン「私ね、小さい頃からずっと武芸を習ってたから、それに関しては人一倍自信もってたの!だから、絶対同じ女だけには負けたくなくて、」 ギュー

王子「わ、わかった、わかったから離して!」

ラン「やだ!!!」 ギュー



姫「………お〜う〜じ〜〜」

王子「!?」
319:
◆qoozyz1NgY:2011/10/28(金) 01:50:03 ID:jxhZHLJ7ek

王子「ひ、姫…!?」

姫「……」 ゴゴゴゴゴ

王子「あの、これは違うんです、そ、その、事故で」

ラン「♪♪」 ゴロゴロ

姫「…私はずっと一人で檻の中にいたのに……」

王子「ひっ…」

姫「助けにきてくれるのずっと待ってたのに…!」

王子「ぼ、僕は姫を助けるために、」



姫「うるさーいっ!そうやって女の子と楽しく遊んでればいいのよ!!!」

バチーーンッ!!!!

会場に子気味良い音が響いた。
320:
◆qoozyz1NgY:2011/10/28(金) 02:00:18 ID:QIyxlkKpbI
>>309
王子カッコいいと言ってもらえて嬉しいです!( ^ω^)
はい、王子あげます!もらっていってください!←

>>310>>313>>314
たくさんの支援ありがとうございます―!!

>>316
またまたありがとうございます!!すごく良かったです、大切にします!!良ければまた描いてくださいね(*・∀・)


このSSも半分は終わりました!
皆さんこれからもよろしくお願いしますm(*__)m
今日は強引にたくさん書いたので疲れますた…(笑)
321: 名無しさん@読者の声:2011/10/28(金) 02:01:18 ID:3Nsg4FPNeQ
乙!!
王子は私の嫁にほしいwww
322: 名無しさん@読者の声:2011/10/28(金) 02:05:57 ID:ge9IR0wMlk
乙支援
王子は叩かれてばかりですね
323: 名無しさん@読者の声:2011/10/28(金) 02:23:06 ID:rlDvAj2o/A
おつ
つ リポD
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sage:


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