姫「ありえないわ。しかも私より可愛いし」
王子「ありがとうございます」
姫「褒めてないから。……あんたちゃんとキンタマついてんの?」
王子「は?」
姫「見せてみなさい」ガバッ
王子「ちょっ、やめ…!うわあああああああぁ」 >>0
284: ◆qoozyz1NgY:2011/10/26(水) 21:13:53 ID:YKW6x3TXVw
ラン「………ふぅ」
ランが投げ終えたとき、板はナイフでびっしりになり、見事に人型を描いていた。
もちろん王子には当たっていない。
\パチパチパチパチ!!/
大きな拍手が起こる。
王子「す…すごいな」
ラン「当たり前っしょお?私を誰だと思ってるのー」
ラン「…………あ」
王子「?」
ラン「1本残ってた」
285: ◆qoozyz1NgY:2011/10/26(水) 21:16:17 ID:mP9KidIxe.
王子「………え」
もう板に刺さるところは残っていない。残っているのは──
ラン「えーい、投げちゃえ」
王子「!」
ヒュンッ
ランは振りかぶり、最後のナイフを投げた。
……だがそれは、王子の顔に向かって直線上を走っていた。
王子「────っ…」
反射的に顔を右に引く。
ドスッ!
──ナイフは王子の左頬があった位置に刺さっていた。
286: ◆qoozyz1NgY:2011/10/26(水) 21:18:20 ID:8CvlVX4ZxU
ラン「……!」
王子「あ、危ないなぁ… 当てるつもりだっただろ、今の」
ラン「……へぇ、意外。よく避けられたね」
王子「避けなきゃ困る」
ラン「そりゃそーだけど…… ねぇ、あんたひょっとしてデキる?」
王子「は?」
ラン「強いのかって聞いてんの」
王子(……何か嫌な予感)
王子「……強くないけど」
ラン「……ふーん」
287: ◆qoozyz1NgY:2011/10/26(水) 21:27:12 ID:ScZrKHOJSw
>>280
あばば支援ありがとうございます(´///`)
>>283
姫「王子の泣き顔、ちょっと見てみたいかも」
王子「え」
姫「ほらほら」
王子「姫がそう言うなら…」
王子「……ひっぐ、ぇ、…ぅっ-…」 シクシク
1「うっ………ふぅ」
288: ◆qoozyz1NgY:2011/10/26(水) 21:47:26 ID:Nr3eU51cGc
──舞台裏、檻のなか
姫「……」 ゲシッゲシッ
姫「……」 ガションガション
姫「……」
姫「あーもうっっ!!!何で出られないのよ馬鹿!!!!」
姫「私を誰だと思ってるの!?この国の王女よ!? 無礼にもほどがあるわ!!」
防音のせいで、外の音は全く聞こえない。
姫「……私だって… 一人でこんなところにいたら…」 グスッ
姫(何やってんのよアイツ…)
姫「早く助けにきなさいよ、王子いいいぃぃっ!!!」
289: 名無しさん@読者の声:2011/10/26(水) 23:12:23 ID:ZoYc6yK4vU
姫可愛い
しえん(*゚∀゚*)
290: ◆qoozyz1NgY:2011/10/27(木) 18:34:47 ID:aw.NT1r60Y
>>289
支援ありがとうございます!
(*´∀`)
最近、みんな見てくれてるのかちょっぴり不安だったので嬉しいです。少し投下しますねー
291: ◆qoozyz1NgY:2011/10/27(木) 18:38:38 ID:aw.NT1r60Y
──舞台では、ピエロが玉乗りをしたり、動物が火の輪くぐりをするなどの芸が披露されていた。
王子(僕の出番はもうないかな…芸なんて何もできないし)
ラン「ねぇ」
王子「え?」
ラン「私このあと剣技披露なんだけど、あんたって剣使える?」
王子「け、剣…?いや、ムリムリ」
ラン「うっそだぁ。さっきあんたの荷物の中に剣があるの見たもん」
王子「あれは護身用で… ていうか、知ってるなら聞くなよ」
292: ◆qoozyz1NgY:2011/10/27(木) 18:41:22 ID:BzrtlN2WkQ
ラン「私、いっつも一人で剣振り回してるんだけどぉ、さすがに飽きてきちゃってさー」
王子「剣を振り回すと芸になるの?」
ラン「やだ、馬鹿にしてんのぉ?よくあるじゃん、カッコよく剣を回したり投げたりしてポーズ決めるやつ!あんな感じ」
王子「僕はそんな芸したことないんだけど…」
ラン「違う違う!今日の場合はあんたと私の試合を披露しようって言ってんの!」
王子「…………え」
ラン「団長にはもう許可とってあるから―」 ムフフ
王子「はやっ!」
293: ◆qoozyz1NgY:2011/10/27(木) 18:44:26 ID:0k2PYN1fOY
パンドラ「───さぁ、空中ブランコが終わったところで、再びバニーちゃんに登場してもらいましょう!」
王子「…!」
ワーワー ワーワー
パンドラ「今度は我がメンバーの一人、ランちゃんと剣技勝負をしてくれるとのこと!楽しみですねぇ」
ラン「ね」
王子「む…無茶振りすぎるだろ。僕が剣使えなかったらどうするつもりだったんだ」
ラン「実際使えるんだからいいじゃーん。あ、言っとくけどラン強いよ?特に女相手には容赦しないから」
王子「待って、本物の剣は危ないよ。当たったらケガする」
ラン「あんたは絶対私に当てられないから大丈夫」
王子「すごい自信だな…」
294: 名無しさん@読者の声:2011/10/27(木) 19:06:13 ID:4i0OkmvnaE
とあるコラボスレから
原作のこっちも面白くてわらたwww
295: 名無しさん@読者の声:2011/10/27(木) 22:49:14 ID:yCl96nADP2
みんな可愛すぎてやばいw
イラスト描いてもいいですか…!
296: ◆qoozyz1NgY:2011/10/27(木) 23:14:55 ID:8PDjJTANHw
>>294
ま、マジですかあぁあ!!///
ホントにもうキノとコラボとか夢みたいでした!しかもそのおかげで読者さまが増えるなんて幸せすぎてぐはあぁ(´///`)
ありがとうございます!!!
>>295
可愛いですか!!ひゃー、嬉しいです!王子でも姫でもロイでも誰でも描いてくださってかまいませんので!全裸待機しとります!!
297: ◆qoozyz1NgY:2011/10/27(木) 23:15:43 ID:OErSI1ldIc
観客の歓声の中、剣を持った二人がステージへあがる。
王子(……まさかこんなところで剣を振るはめになるとは)
与えられた剣は王子の自前のものではなく、装飾が派手な安っぽい剣だった。
ラン「ふふふー♪」
ランは得意気に剣を弄んでいる。
王子(……かなり使い慣れてるみたいだけど…)
ラン「なぁに、深刻な顔して。ビビってんの?」 クスクス
王子「……わざと負ける理由もないか」
298: ◆qoozyz1NgY:2011/10/27(木) 23:17:45 ID:1h9cqhfM4c
パンドラ「ランちゃん、いつでも始めてもらっていいよ」
ラン「はーい」
くるりとこちらを向き、ニコッと笑う。
ラン「……覚悟はいい?」
王子「いいよ」
ラン「それじゃ」 スッ
ランは懐から十数本のナイフを取り出した。
王子「え…ナイフ?」
ラン「てりゃっ」
ヒュンヒュンヒュンヒュンッッ!
王子「ちょ…!」 バッ
カンカンカンカンッ!
前触れなく投げられたナイフをバク転で避ける。
王子「け、剣勝負って言ってたのに…!」
299: ◆qoozyz1NgY:2011/10/27(木) 23:20:31 ID:O2iLUoTt4M
ラン「──剣だけが芸だと思って?」
王子「!」
ナイフに気をとられているうちに、ランが至近距離まで間合いを詰めていた。
ガキィンッ! 王子「ぐっ…」
一気に振り下ろされた剣を受けとめる。
王子「いつのまに…」
ラン「足の速さには自信があるの」
そのままクルッ、と1回転して王子の真横に着地すると、
ラン「えーい」 ガシッ
王子「な…」
態勢を低くしたかと思うと、なんと王子の足首を掴み、思い切り引き寄せた。
王子「うわああああぁっ」
びたーん!!!
仰向けの状態で叩きつけられた。
300: ◆qoozyz1NgY:2011/10/27(木) 23:27:35 ID:ocxqtmFaOg
ラン「………あれ?」
王子「いつつ…」
ラン「なんかショボくない、あんた?」
ラン「ごめんごめん、これくらい避けられると思ってたからさー」
王子「……」 ムッ
ラン「次からはもうちょっと手加減したげるね!」
王子「……女だと思って引け目に捉えてたのが間違いだったな…」
ラン「は?」
王子「やっぱほら、女の子相手だとやりづらいわけで」
ラン「何言ってんの、あんたも女でしょー」
王子「でももういいや。結構痛い一撃くらっちゃったし」
ラン「…人の話聞いてる?マジいみふなんだけど」
王子「…つまり…」
スッと立ち上がり、剣を持ち直す。身体のホコリを払う。
王子「──手加減してやるのは僕の方だってこと。遊んでやるから全力でかかってきなよ」
301: 295:2011/10/27(木) 23:27:41 ID:EgJaIXV9H6
快諾してくれてありがとう!
早速上げてきましたっw
少しでも支援の気持ちが伝わるといいな><
302: ◆qoozyz1NgY:2011/10/27(木) 23:37:11 ID:kkv4gh8dE.
>>301
ありがとうございました!!
お返事はあちらでさせていただきました(*・∀・)
支援のお気持ちありがたく受け取りましたっっ!!
これからもよろしくお願いしますm(*__)m
303: ◆qoozyz1NgY:2011/10/27(木) 23:38:47 ID:ZcWpf5xQ5g
──────
姫「……はぁ…」
姫「王子のばか… 何で来ないのよ…」
姫「……絶対ほっぺたビンタしてやる…っ!」 グスッ
──そのとき、
ガチャリ 姫「!」
突然檻の鍵があけられ、ぬっと男が顔を覗かせた。
姫「あーっ!!あんた!!」
パンドラ「ご気分はいかがですか?」
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