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サシャ「じっくり吟味しましょうか」

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Part5
100 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/28(木) 21:54:20 ID:C9xoV3yY
サシャ「……そう、ですよね。迷惑ですよね。ごめんなさい、変なこと言って」
ライナー「違う。迷惑なんかじゃない。お前の気持ちは嬉しい。……だが、あまり物は持たないようにしてるんだ」
サシャ「それは……荷物になっちゃうから、ですか?」
ライナー「……そうだな。間違ってはいない」
サシャ「……そうですか」
ライナー「……」
ライナー(……これでいいんだ。俺が……俺たちが故郷に帰る時は、今手元にある荷物は全て壁内に置いていくことになる)
ライナー(今の関係だって相当やばいってのに……何か形に残る物を俺が受け取ったら、残されたサシャがいらない疑いをかけられるかもしれない)
ライナー(……俺がやってることは、間違ってない。ーーだが)
ライナー(ああ、ちくしょう……こんな悲しそうな顔は、サシャにはさせたくなかったな)
ライナー(本当は……誰にだって渡したくない。触らせたくない。隣にいてやりたい)
ライナー(……なんで、好きになっちまったんだろうな)

101 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/28(木) 21:55:12 ID:C9xoV3yY
ライナー「……もう帰るぞ。最近は日が落ちるのも早い。暗くなる前に訓練所に戻ろう」グイッ
サシャ「……」
ライナー「サシャ、行くぞ」
サシャ「ーー食堂が、できるんです」
ライナー「……食堂?」
サシャ「今度、大通りの近くに、新しく食堂ができるんです。卒業試験の、直前になっちゃうんですけど」
ライナー「……」
サシャ「一番最初に、二人で街に出かけた時……氷菓子を食べましたよね。覚えてますか?」
ライナー「……ああ。ちゃんと覚えてるぞ」
サシャ「あの氷菓子、すごく甘くて、おいしくて……その日の夜は、ミカサに教えるのがもったいないくらいでした」

102 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/28(木) 21:56:14 ID:C9xoV3yY
サシャ「今だって、あの時の味は忘れられません。ーーでもそれって、ライナーと一緒だったからって思うんです。他の誰でもなくて……ライナーと一緒じゃなかったら、あそこまでおいしくなかったと思います」
サシャ「だから……一番最初は、ライナーと一緒に行きたいんです。他の人じゃ、だめなんです」
ライナー「……サシャ、あのな」
サシャ「物は無理でも! ……思い出は、持って行けますよね? 手元に、置いておけますよね?」
サシャ「それとも……私との思い出も、持って行けませんか? 邪魔に、なっちゃいますか……?」

103 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/28(木) 21:57:31 ID:C9xoV3yY
ライナー「……」
サシャ「……こっち、向いてください。ちゃんと私のほうを見て、喋ってください」
ライナー「……」クルッ ーーガシッ
サシャ「……? あの」
ライナー「……人が黙ってるのをいいことに、好き勝手言いやがって」グッ...
サシャ「!? いた……っ! らっ、ライナー、肩が痛いですっ……ーーふぎゃっ!?」ゴンッ!!
ライナー「……邪魔なわけ、ねえだろ」

104 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/28(木) 21:58:43 ID:C9xoV3yY
ライナー「……」
サシャ「……」
ライナー「……すまん。なんでもない」スッ
サシャ「……」
ライナー「……? サシャ、頭押さえてどうした?」
サシャ「……ひっ」ジワッ...
ライナー「日?」
サシャ「ひっ、額が、額が割れそうですぅ……」グラグラ
ライナー「額? ーーあっ! 悪い、加減するの忘れたな、強すぎたか!?」オロオロ


105 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/28(木) 21:59:51 ID:C9xoV3yY
サシャ「なんなんですか……なんなんですかもうっ!! 断るにしたってやりかたってものがあるでしょうが!!」
ライナー「!? い、いや、今のは違う! 違うんだ! 断るためにやったんじゃーー」オロオロ
サシャ「そりゃあこっち向いて話せって言ったのは私ですけどね、両肩掴むのはともかく頭突きはないでしょう頭突きは!! 見てくださいよほらここ真っ赤っかですよ真っ赤っか!!」ジンジンジンジン
ライナー「おおー……思ったより腫れてるな。かわいそうに」ヨシヨシ
サシャ「アニといいライナーといいどうしてみなさん私のことばしばし叩くんですか私は楽器じゃないんですよ!? これ以上馬鹿になったらどうしてくれるんですかぁっ!!」
ライナー「一周回ってよくなるかもしれないぞ」
サシャ「……身長縮んだらライナーに請求しますからね」
ライナー「そりゃ怖いな」

106 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/28(木) 22:01:03 ID:C9xoV3yY
ライナー「……」ポリポリ
サシャ「……」ゼエハア
ライナー「これ以上ここで騒いでたら迷惑になるな。……続きは戻ってからにしないか?」
サシャ「……やだ」フイ
ライナー「やだって……お前なぁ」
サシャ「だって、答え聞いてないです。……返事、くれないんですか?」
ライナー「後からじゃ、……ダメだよな。その様子だと」
サシャ「嫌です。……今がいいです。今、ください……」ギュッ...
ライナー「んなこと言われたって……試験前だろ? まだ一ヶ月以上もあるし、当日はどうなるかわからんぞ?」
サシャ「それでもいいです。後からじゃ意味がないんです。……たった今、ライナーが思ってる答えが、欲しいんです」

107 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/28(木) 22:02:06 ID:C9xoV3yY
ライナー「今の時点の、俺の答えか」
サシャ「はい。……教えてください」
ライナー「…………わかった。行こう」
サシャ「……いいんですか?」
ライナー「新しくできるって食堂にも興味があるしな。……ただし、当日になってみないと本当にどうなるかわからないからな? それでもいいんだろ?」
サシャ「いいです。充分です。……じゃあ、楽しみにしてますね」

108 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/28(木) 22:03:05 ID:C9xoV3yY
ーー 夕方 食堂近くの廊下
ミカサ「ーーそれで、毛糸のぱんつの柄はアニが選んでくれた。私は代わりにマフラーを選んであげた」ペラペラペラペラ
エレン「ああ、そうだなー……うん」
ミカサ「エレン、アルミン。私の話を聞いてる?」クイクイ
アルミン「聞いてるよ……ずっと聞いてるよ……」
エレン(その話はもう十五回目だって、ミカサ……)ゲンナリ
アルミン(流石の僕も辛くなってきた……)グッタリ
エレン(……っていうか、あいつの趣味派手だな)
アルミン(あのアニが、あんな柄をねえ……)
ミカサ「それと、アニにアルミンの話もした」
アルミン「えっ、僕の話も? なんだか照れるなぁ……どんな話?」テレテレ
ミカサ「アルミンがニンニンしてにゃんにゃんした話」
アルミン「えっ」

109 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/28(木) 22:03:59 ID:C9xoV3yY
ミカサ「……! ーー二人が帰ってきたみたい。ちょっと行ってくる」イソイソ
アルミン「うん、行ってらっしゃい。先に食堂に行って席取っておくね」
ミカサ「ありがとうアルミン。じゃあ行ってくる」タタタッ
アルミン「いってらっしゃーい」フリフリ
エレン「……やっと行ったか。あいつ、街からここまでずっと喋りっぱなしだったぞ」ハァ
アルミン「いいことじゃないか。今日のミカサ、すごく楽しそうだったよ」
エレン「ミカサがよく一人で行動してる理由がわかった気がするな……女子寮でも俺たちの話しかしてないんじゃねえか?」
アルミン「でも、今日はアニやサシャやミーナの話ばっかりだったね」
エレン「……」
アルミン「お兄ちゃん離れされるとさみしい?」クスクス
エレン「……うっせ」ムスッ
アルミン「あはは、ごめんごめん」

110 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/28(木) 22:04:48 ID:C9xoV3yY
ーー 屋外 女子寮近く
ミカサ「おかえり、サシャ。ライナー」タタタッ
ライナー「おう、ただいま。……ところでミカサ、この背中についてるひっつき虫をなんとかしてくれ」
ミカサ「サシャは虫じゃない」
ライナー「比喩だ比喩。……訓練所に入った途端これなんだ。このままじゃお互い寮に戻れないからな、なんとか頼む」
ミカサ「なるほど、それは大変。……とうっ」ベリッ
ライナー「どうも。……裾伸びてないか?」チラチラ
ミカサ「びろんびろんになってる」
ライナー「……戻って着替えてくる」ハァ
ミカサ「うん、また後で。サシャは私に任せてほしい」
ライナー「頼んだぞ。じゃあな」トボトボ...

111 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/28(木) 22:05:36 ID:C9xoV3yY
ミカサ「サシャはすごい。私はエレンやアルミンのシャツをびろんびろんにしたことがない。どうやってやったの? 何かコツはある?」
サシャ「……」
ミカサ「……? サシャ、どうしたの? 元気がないみたい。医務室に行く?」
サシャ「……ねえミカサ。お昼にした話、覚えてますか?」
ミカサ「食堂ができる」
サシャ「そっちじゃないです。……私、あの顔をいつ見たのか思い出しました。さっきライナーに頭突きされた時、ピンと来たんです」

112 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/28(木) 22:06:36 ID:C9xoV3yY
サシャ「このまま放っておくと、何か……何かよくないことが起こる気がするんです。あの時、あの次の日は……布団から出られなくて。でもこのまま放っておいちゃいけないような気がして、追いかけたんです。……あの時は、私から頭突きしちゃったんですけど」
ミカサ「……」
サシャ「えっと、すみません。自分でもまだ考えがまとまってなくて……変なこと言ってるって自覚はあるんですが、誰かに話したくて」
ミカサ「いい、大丈夫。ーーちゃんと聞いてるから、続けて」
サシャ「……私、知ってるんです。この、胸がざわざわする感じ」
サシャ「あの時は、ライナーに拒絶されたからだと思ってました。だから胸が痛いんだって……ざわざわするんだって、思いこんでました。もちろんそれもあったと思います。でも、それだけじゃないんです」
サシャ「何か……触れちゃいけない何かがある気がするんです。もうちょっと、踏み込んだところに。それに触るなって、触っちゃいけないって……あの時は、直感的に悟ったんだと思います」
サシャ「今日……今日だけじゃ、ないんですけど。でも、あの時と同じ顔を、ライナーはたまにするんです。それがなんだか……行っちゃいけないところに行った時とか、見ちゃいけないものを見た時の感覚と、似てるんです」
サシャ「今までは、それを見ないふりしてたんです。それでいいと思ってたんです。……でも、よくないんです」
ミカサ「……どうして?」

113 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/28(木) 22:07:26 ID:C9xoV3yY
サシャ「この何かをなんとかしないと……これから先、仮にライナーの隣に並んだとしても、私のことを見てもらえません」
サシャ「私がやらないと、ダメなんです。他の人じゃなくて、私を見てほしいんだから……私がやらないと」
サシャ(……やっぱり、私から動かなくちゃ)
サシャ(このままだと、きっと……私が知らないうちに、置いていかれる)
サシャ「ミカサ。ーー少しだけ、手を貸してくれますか?」
ミカサ「もちろん。何をしたらいい?」
サシャ「……少し、調べたいことがあるんです」
おわり

114 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/28(木) 22:08:54 ID:C9xoV3yY
終わりです。途中乙くださった方、いつも乙くださる方ありがとうございます
次回、サシャから密命を受けたくノ一ミカサが巨人の謎に迫るニンニン活劇 ではなく、いろいろ終わりに向けて切なかったりきゅんきゅんしたりほのぼのしていきます
きゅんきゅんが足りない方は、前回の話のお尻に『ライナー「ポッキーゲーム?」』というイチャイチャするだけのSSをくっつけたのでそちらをどうぞ
んでもって今回のオマケはジャンの目から黄金が出る話です。本編は置いといて軽い気持ちでお読みください

115 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/28(木) 22:09:46 ID:C9xoV3yY
ーー ある日 食堂近くの廊下
ジャン「……うっすいな、今日のスープ」
マルコ「物資不足は食料品や生活必需品にモロに出るよね。雪が降る前に買い出し行っておいてよかったよ」
コニー「買い出しかー。ーーそうだ、明日は立体機動装置の部品買ってこねえと」ガタッ
マルコ「教官に頼まれてたのだよね? 一人で大丈夫? 行ける?」
コニー「ガキじゃねえんだし一人で行けるって。マルコも必要な部品あったら言えよ? 俺が買ってきてやるからさ!」
マルコ「じゃあネジを頼もうかな。予備を買い足しに行こうと思ってたところだったから」
コニー「おう、任せとけ! ジャンはいいのか? ついでに行ってやるけど」
ジャン「俺は自分で行くからいらねえよ。……あーあ。明日は休日だし、俺もミカサと遊びに行きてえなぁ」ハァ
マルコ「無理だよ」
コニー「無理だろー」
ジャン「……もういっそ女子なら誰でもいいから誘ってくれねえかな」チラチラ
マルコ「そういう態度はよくないよ、ジャン」
コニー「そうそう、いつかしっぺ返し食うぞ」

116 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/28(木) 22:11:00 ID:C9xoV3yY
ミーナ「あっ! ーージャン、いたいた!」
ジャン「ん? アニとミーナか。なんだ?」
アニ「ちょっといい? 話があるんだけど」
ジャン「話……? なんだよ急に」
アニ「いいから、ちょっとこっち来て」グイッ
ジャン「うわっ!? おい、腕引っ張るなよ!」ヨロッ
マルコ「!?」ガタッ
コニー「?」キョトン
ミーナ「ごめんねマルコ、コニー。ジャンは少し借りてくね?」スタスタ...
マルコ「……」
コニー「行っちまったな。……なあマルコ、ジャンのスープどうする? このままじゃ冷めちまうよな」
マルコ「……そうか、ついにジャンにもモテ期が来ちゃったかぁ」
コニー「モテ期ってなんだ? あとスープどうする?」
マルコ「僕らには無縁の言葉だよ、コニー。……どうせモテモテで戻ってこられないだろうから、スープは二人で分けることにしよう」イソイソ

117 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/28(木) 22:11:51 ID:C9xoV3yY
ーー 食堂近くの廊下
ジャン「……で、なんだよ話って。まだメシ食い終わってねえから手短にな」
ミーナ「安心して、ジャン。たぶんアニが納得したらすぐ終わるからさ」
アニ「ミカサからあんたの話を聞いてね。確かめてみようってことになったんだ」
ジャン「えっ? ミカサが俺の話を……?」ドキーン
アニ「あんた目から黄金が出るんだって?」
ジャン「…………は?」
アニ「あんた目から黄金が出るんだって?」
ジャン「……あー悪い、どうやら耳が遠くなったみたいだ。もう一回言ってくれるか?」
アニ「あんた目から黄金が出るんだって?」
ジャン「……」チラッ
ミーナ『「本気」と書いて「マジ」と読む』サササッ クルクル
ジャン(ええー……?)

118 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/28(木) 22:13:11 ID:C9xoV3yY
アニ(ジャンから黄金が出たら、ライナーからスパイスが出ることもありえるかもしれない。……ちゃんとこの目で確かめておかないと気が済まないからね)フフン
アニ「それで出るの? 出ないの? 正直に答えてくれる?」
ジャン「いや出ねえよ? 当たり前だろ」
アニ「ふん、なるほどね。……あくまでシラを切るわけだ」
ジャン「俺がしらばっくれてお前に何の得があるんだ」
アニ「一粒千金だからね、億万長者になる絶好の機会だ。あんたが教えたくない気持ちもわかる。でもねーー私たちも真剣なんだよ」キリッ
ミーナ「真剣なのはアニだけだよー?」
ジャン「俺も真剣に対応したいところなんだけどよ、いい加減イライラしてきたんだが。腹も減ってるしな」イライラ
ミーナ「がんばってー」フリフリ

119 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/28(木) 22:14:09 ID:C9xoV3yY
アニ「どうやっても自分からは出さない気だね。わかったよ。ーーじゃあ飛びな」
ジャン「はぁ?」
アニ「飛べって言ったんだよ。揺すられたらポロッと出てくるかもしれないだろ?」
ジャン「なんだその理屈」
アニ「これで出てこなかったら諦めるからさ」
ジャン「……」チラッ
ミーナ『たぶんそのうち一人で納得するからもうちょっと付き合ってあげて? お願い』グイングイン ミョローン
ジャン「……わかったよ。やりゃあいいんだろやりゃあ」チッ
アニ「話が早いね。ーーさあ、やってみて」
ジャン「……」ピョン
アニ「……」
ジャン「これでいいか? 俺戻るからな?」
アニ「真剣さが足りない」
ジャン「お前は真剣になる方向が間違ってる」


120 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/28(木) 22:15:21 ID:C9xoV3yY
アニ「動作の端々から無理矢理やらされてる感が見え隠れしてるんだよね。もうちょっと頑張ってみようか」
ジャン「すっげー、俺こんなわがままな奴はじめて見たー」
ミーナ「がんばれー」フリフリ
ジャン「そもそもなんで俺から黄金が出るなんて話になってんだ? ミカサが本当にそんな話したのか?」
アニ「今はそんなことどうでもいいでしょ?」
ジャン「何言ってんだ一番大事なところだろ」
アニ「重要なのは、あんたが真面目に飛ぶことだ」
ジャン「真面目にって言われてもよ……」ポリポリ
アニ「ほら、鳥の気持ちになってごらん……? 立体機動が得意なあんたのことだ、きっとできるよ……!」ウフフ
ジャン「……」チラッ
ミーナ「ふぁいとー、いっぱーつ」エイエイオー
ジャン(……鳥の気持ち、なぁ)ウーン...

121 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/28(木) 22:16:20 ID:C9xoV3yY
ジャン「……」ピョン パサパサ
アニ「……何あんた、ふざけてるの?」イラッ
ジャン「ふざけてねえよ。……こんなくだらねえことにいつまでも付き合ってられるか。俺もう帰るからな」スタスタ...
ミーナ「おつかれー」フリフリ
アニ「そっか、やっぱり出ないのか……。じゃあミカサは嘘吐きだったってことになるね」
ジャン「……ちょっと待った。ミカサは嘘なんかつかねえぞ」ピタッ
アニ「それはどうかな。……あの子だって人間だ。嘘の一つや二つくらい吐くに決まってるよ」

122 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/28(木) 22:17:34 ID:C9xoV3yY
ジャン「いいや、ミカサは嘘なんかつかねえ!! ーー見てろよアニ、俺は……ミカサが嘘なんかつかねえってことを証明してみせる!!」ピョンピョンピョンピョンピョンピョンピョンピョン
アニ「ジャン……! 嬉しいよ、そこまでやる気になってくれたんだね……!」ウルッ
ミーナ(……ジャンに後でパン分けてあげよっと)
クリスタ「……ねえねえユミル。ジャンがアニとミーナに捕まってるよ?」
ユミル「見ちゃいけませんクリスタ。行きますよ」スタスタ...
クリスタ「でもジャンが吠えながらぴょんぴょこジャンプしてるよ? 手を羽根みたいに小刻みに動かしてるよ?」ズルズル...
ユミル「おやめなさい。あれを助けてもいい子にはなれませんからね」スタスタ...

123 : ◆H4iwFNXQsw:2013/11/28(木) 22:18:24 ID:C9xoV3yY
というわけでオマケもおしまい 次回のジャンは予定通り書ければそこそこ幸せ のはず

124 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/28(木) 22:27:24 ID:gvTZ1jeQ
乙です!
今回はかなり進展があってドキドキしました
これから終わりに向かっていくと思うととても寂しいですが、続き楽しみにしてます

125 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/11/28(木) 22:46:24 ID:mGYiyBhQ
年内に終わりそうって言ってたからもうちょっとだもんな
終わってほしくない気持ちでいっぱいだけど、結末も気になる…
乙でした

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