しんのすけ「いい所に、おでかけだゾ！」
154 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 15:09:39.57 ID:4j++4rZDO
【野原家】
バタンッ
しんのすけ「ただいマンモスイカメ！」
みさえ「」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ…
しんのすけ「母ちゃん？ただいま…」
みさえ「」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ…
しんのすけ（そうだ！）
しんのすけ「母ちゃん！見て！」
155 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 15:11:14.67 ID:4j++4rZDO
しんのすけ「チョコビ！」ﾊﾞｯ
みさえ「」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ…
しんのすけ「母ちゃん、おなか減ってるでしょ？」
みさえ「」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ…
みさえ「！」
156 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 15:12:15.31 ID:4j++4rZDO
しんのすけ「母ちゃん？」
バチンッ！
157 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 15:15:18.02 ID:4j++4rZDO
しんのすけ「母ちゃん、痛い…どうして叩く…」
みさえ「あんた！これ、どこから盗ってきたの？！」
しんのすけ「違うよ！」
みさえ「嘘おっしゃい！そんな子に育てた覚えはありません！」ﾊﾞｼｯ
しんのすけ「痛い…違うよ。オラ、盗ってない…」
みさえ「うぅっ…うああああああ！！」ﾊﾞｼﾊﾞｼｯ
158 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 15:17:40.39 ID:4j++4rZDO
・
・
・
ひろし「…ただいま」
バタンッ
みさえ「うっうぅぅ…うぅぅ…」
ひろし「みさえ？何かあったのか？」
みさえ「何か…あったですって？」
みさえ「全部、あなたの所為じゃない！」
159 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 15:20:43.95 ID:4j++4rZDO
ひろし「だから、何がだよ…」
ひろし「俺は疲れてるんだ…」
みさえ「私の方が疲れてるわよ！」
ひろし「何だよ、お前ずっと家にいるじゃないか」
みさえ「家にいたくているんじゃなくて、外に出られないの！」
ひろし「みさえ…」
160 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 15:21:46.75 ID:4j++4rZDO
ひろし「子供達の前だ…これ以上は…」
みさえ「あ…」
しんのすけ「母ちゃん…」
161 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 15:23:07.53 ID:4j++4rZDO
しんのすけ「母ちゃん。オラ、盗ってない」
しんのすけ「命を賭けてもいいぞ…」
みさえ「しん、のすけ…」
162 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 15:25:00.44 ID:4j++4rZDO
みさえ「しんちゃん、ごめんね！叩いてごめんね！ダメなママでごめんね！」
しんのすけ（母ちゃんが…ダメなのはとっくに知ってるぞ）
しんのすけ（だけど、母ちゃんは…何にも悪くないぞ）
163 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 15:27:14.70 ID:4j++4rZDO
【ファミレス】
ピンポーン
店員「はい。お伺いします」ﾆｺｯ
ボーちゃん「ポテト２つとドリンクバー４つ」
店員「はい、かしこまりました。ドリンクバーはセルフサービスとなっております」
店員「ご自由にどうぞ」
164 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 15:28:19.48 ID:4j++4rZDO
ネネ「ボーちゃん、本当にしんちゃんが見えてるの？」
ボーちゃん「見える」
165 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 15:30:22.32 ID:4j++4rZDO
風間「僕はボーちゃんを信じるよ」
風間「あの時、僕らは何も出来ない子供だったけど、今は違う」
風間「僕も、しんのすけを助けたいと思っている」
166 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 15:32:37.73 ID:4j++4rZDO
マサオ「でも、ボーちゃん。去年助けようとしたけど、できなかったんでしょ？」
ボーちゃん「うん。それにしんちゃんは、去年の事を覚えていないみたいだ」
マサオ「それに、僕らには見えないし、話しも出来ないよね？」
ボーちゃん「そう」
167 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 15:35:19.99 ID:4j++4rZDO
ネネ「去年はどうやって助けようとしたの？」
ボーちゃん「声をかけたり、構ったり…最後は警戒されて失敗した」
マサオ「今年はどうするつもりなの？」
ボーちゃん「…まだ分からない。去年、しんちゃん以外は、話も通じなかったし」
ボーちゃん「だから、みんなの力を貸して欲しい」
168 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 15:37:51.03 ID:4j++4rZDO
マサオ「力って言っても…」
ネネ「…また、誰も死なないようにすれば良いのよね？」
マサオ「でも、死のうとしてる人…じゃない、幽霊を止められるの？」
ネネ「じゃあ、本当の事をしんちゃんに言ったら、どう？」
風間「それは、もうやったんだってさ」
169 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 15:40:22.82 ID:4j++4rZDO
風間「それで、ボーちゃんは完全に警戒された」
ボーちゃん「…タイミングが悪かった」
マサオ「じゃあ…力付くで止めるとか」
風間「日曜日に外出しない様に、ボーちゃんが家の周りに盛り塩をしたらしいけど…」
ボーちゃん「効果はなかった…」
170 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 15:46:31.42 ID:4j++4rZDO
マサオ「ええ？でも、幽霊なんでしょ？」
ボーちゃん「盛り塩の部分だけ、１５年前の空間を通ったんだと、思う」
マサオ「…どういう事？」
ボーちゃん「しんちゃん達は現在と１５年前の空間を跨ぐように存在しているんだと、思う」
ボーちゃん「例えば橋が壊れて渡れなくなっていた場合、僕らは渡れないけど、しんちゃん達には壊れて見えないし、普通に渡る事も出来る」
マサオ「意味が分からないよ」
ネネ「…しんちゃん達が、１５年前に見た事も渡った事もない橋でも？」
ボーちゃん「多分、その場合はしんちゃん達が渡る必要があるかによる」
171 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 15:47:40.97 ID:4j++4rZDO
ネネ「その、１５年前の空間を通れないようにする事は、出来るの？」
ボーちゃん「出来ない」
ネネ「…」
172 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 15:49:29.50 ID:4j++4rZDO
ネネ「じゃあ、自主的に死ぬのを止めて貰う他、ないのかしら…」
マサオ「生きたくないくらい追い詰められた人間を、止める事なんて出来るのかな？」
風間「！」
173 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 15:51:56.75 ID:4j++4rZDO
ネネ「それでも止めるのよ！」
風間「そうだよ。生きたくないくらい追い詰められた人間を、止められる訳がない！」
ネネ「風間君！あんた！」
ボーちゃん「そうか…そう言う事か」
風間「そうだよ！」
マサオ「え？どういう事？」
174 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 15:54:52.42 ID:4j++4rZDO
ボーちゃん「生きていたくないなら、生きる気力を与えれば、良い」
ネネ「！」
マサオ「え…でも、相手は幽霊だし…生きる気力って…」
ネネ「しんちゃん達に生きる気力を与える方法、何か思い付いたの？大丈夫なの？」
ボーちゃん「うん。多分、不可能じゃない」
175 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 15:56:49.27 ID:4j++4rZDO
マサオ「でもどうやって？話が通じないんでしょ？」
ボーちゃん「そう。それが一番困ってる」
風間「僕に考えがある」
ネネ「なに？」
風間「みんな、耳を貸してくれ」
176 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 15:58:39.41 ID:4j++4rZDO
ちょっと休む。
177 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 16:09:27.35 ID:9XnsN85TO
>>176
乙
ハッピーエンドを期待している。
178 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 17:39:28.08 ID:4j++4rZDO
続き始めます。
179 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 17:42:11.23 ID:4j++4rZDO
ー水曜日ー
ボーちゃん「しんのすけ君、何かあった？」
しんのすけ「…別に」
ボーちゃん「お母さんに、チョコビを盗んだって思われた？」
しんのすけ「何でそれを…」
ボーちゃん（やっぱり、去年と同じだ…）
180 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 17:44:15.74 ID:4j++4rZDO
ボーちゃん（去年は慰めるしか出来なかったけど、今年は違う…）
ボーちゃん「しんのすけ君？」
しんのすけ「なに？」
ボーちゃん「僕が、お母さんに言ってあげるよ」
しんのすけ「本当？」
181 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 17:46:01.56 ID:4j++4rZDO
しんのすけ「あ、でも…知らない人を家に上げたら、母ちゃんに…」
ボーちゃん「大丈夫。しんのすけ君のママなら、知り合いだから」
しんのすけ「本当？大丈夫なの？」
ボーちゃん「大丈夫」
182 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 17:47:12.74 ID:4j++4rZDO
ボーちゃん「もう直ぐ、バイト終わるから、そうしたら一緒に行こう？」
しんのすけ「うん！」
183 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 17:49:06.07 ID:4j++4rZDO
・
・
・
しんのすけ「」ｺｿｺｿ…
しんのすけ「」ｷｮﾛｷｮﾛ…
ボーちゃん「…どうしてコソコソしてるの？」
しんのすけ「悪い人に、見つからないようにだぞ」
ボーちゃん「悪い人？」
184 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 17:52:07.90 ID:4j++4rZDO
しんのすけ「大きな声を出して母ちゃんやひまを苛める奴ら。オラも蹴られた」
しんのすけ「オラは蹴られるのも殴られるのも平気なのに、母ちゃんはそれを見てもっと泣く」
にゃああお…
しんのすけ「」ﾋﾞｸｯ!
ボーちゃん「…猫だよ」
しんのすけ「別にビックリしてなんかないぞ！」
185 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 17:54:16.46 ID:4j++4rZDO
しんのすけ「家の近くに隠れてるかも…」
しんのすけ「母ちゃんを家に一人にしちゃったし…」
しんのすけ「母ちゃんを、お助けしなくちゃいけないのに…」
ボーちゃん「…分かった」
186 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 17:55:53.64 ID:4j++4rZDO
ボーちゃん「僕が見てくるよ」
しんのすけ「そんな事したら、お兄さんが…」
ボーちゃん「大丈夫。僕は、強い」
しんのすけ「…」
ボーちゃん「大人を、頼りなさい」
187 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 17:58:55.09 ID:4j++4rZDO
ボーちゃん（…相変わらず、荒れ放題）
ボーちゃん（暴走族が肝試しに来ないのが、不思議なくらいだ）
ボーちゃん（…じゃあ、不動産屋から借りた鍵で）ｶﾞﾁｬﾘ
ボーちゃん「しんのすけくーん！誰もいないよ」
しんのすけ「！」
188 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 18:00:52.51 ID:4j++4rZDO
たたたた…
しんのすけ「本当だ、誰もいない…」ﾎｯ
ボーちゃん「じゃあ、お邪魔するよ」
しんのすけ「どうぞ」
189 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 18:02:02.48 ID:4j++4rZDO
しんのすけ「母ちゃん…ただいま？」
みさえ「」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ…
190 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 18:04:36.42 ID:4j++4rZDO
みさえ「どうして…私達がこんな目に…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ
みさえ「何をしたって言うの？」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ
みさえ「あの男…川口…殺してやる…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ
みさえ「借金取り共々…地獄に堕ちろ…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ
みさえ「主人の世話になった癖に…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ
191 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 18:06:53.41 ID:4j++4rZDO
みさえ「今日もご飯が出せなかった…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ
みさえ「子供達がお腹を空かしている…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ
みさえ「彼に当たり散らした…彼だって大変なのに…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ
みさえ「私は…妻も母親も…失格…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ
ボーちゃん（やっぱり去年と同じ…）
192 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 18:09:11.30 ID:4j++4rZDO
ボーちゃん（でも…去年は鍵を持っていなかったから、窓越しにしか見られなかったけど、今年は…）
ボーちゃん「…すみません？」
みさえ「」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ…
しんのすけ「母ちゃん？」
みさえ「」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ…
しんのすけ「母ちゃん…」
ボーちゃん「…」
193 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 18:10:18.80 ID:+pdTfFKvo
アニメで川口見るたびに殺意わくわこれ
194 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 18:11:49.37 ID:4j++4rZDO
しんのすけ「ごめん。やっぱり母ちゃん、疲れてるみたい…」
ボーちゃん「しんのすけ君、ちょっと耳を貸して？」ｺｿｯ
しんのすけ「ん？お？うん…」
ボーちゃん「出来る？」
しんのすけ「…うん！」
195 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 18:13:13.44 ID:4j++4rZDO
しんのすけ「母ちゃん！」
みさえ「」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ…
しんのすけ「いい加減にするんだぞ！」
みさえ「」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ…
しんのすけ「う…」
196 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 18:17:00.68 ID:4j++4rZDO
しんのすけ「け、ケツだけ星人～ぶりぶり～！」
みさえ「」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ…
しんのすけ「母ちゃんの口紅でイタズラ…ほら、オラのゾウさんに目と耳を書いたぞ？」
みさえ「」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ…
しんのすけ「ぞーさん、ぞーさん♪」ﾌﾟﾗﾌﾟﾗ…
みさえ「」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ…
しんのすけ「おーはなが♪」ﾌﾟﾗﾌﾟﾗ…
みさえ「」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ…
しんのすけ「…」
【野原家】
バタンッ
しんのすけ「ただいマンモスイカメ！」
みさえ「」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ…
しんのすけ「母ちゃん？ただいま…」
みさえ「」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ…
しんのすけ（そうだ！）
しんのすけ「母ちゃん！見て！」
155 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 15:11:14.67 ID:4j++4rZDO
しんのすけ「チョコビ！」ﾊﾞｯ
みさえ「」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ…
しんのすけ「母ちゃん、おなか減ってるでしょ？」
みさえ「」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ…
みさえ「！」
156 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 15:12:15.31 ID:4j++4rZDO
しんのすけ「母ちゃん？」
バチンッ！
157 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 15:15:18.02 ID:4j++4rZDO
しんのすけ「母ちゃん、痛い…どうして叩く…」
みさえ「あんた！これ、どこから盗ってきたの？！」
しんのすけ「違うよ！」
みさえ「嘘おっしゃい！そんな子に育てた覚えはありません！」ﾊﾞｼｯ
しんのすけ「痛い…違うよ。オラ、盗ってない…」
みさえ「うぅっ…うああああああ！！」ﾊﾞｼﾊﾞｼｯ
158 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 15:17:40.39 ID:4j++4rZDO
・
・
・
ひろし「…ただいま」
バタンッ
みさえ「うっうぅぅ…うぅぅ…」
ひろし「みさえ？何かあったのか？」
みさえ「何か…あったですって？」
みさえ「全部、あなたの所為じゃない！」
ひろし「だから、何がだよ…」
ひろし「俺は疲れてるんだ…」
みさえ「私の方が疲れてるわよ！」
ひろし「何だよ、お前ずっと家にいるじゃないか」
みさえ「家にいたくているんじゃなくて、外に出られないの！」
ひろし「みさえ…」
160 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 15:21:46.75 ID:4j++4rZDO
ひろし「子供達の前だ…これ以上は…」
みさえ「あ…」
しんのすけ「母ちゃん…」
161 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 15:23:07.53 ID:4j++4rZDO
しんのすけ「母ちゃん。オラ、盗ってない」
しんのすけ「命を賭けてもいいぞ…」
みさえ「しん、のすけ…」
162 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 15:25:00.44 ID:4j++4rZDO
みさえ「しんちゃん、ごめんね！叩いてごめんね！ダメなママでごめんね！」
しんのすけ（母ちゃんが…ダメなのはとっくに知ってるぞ）
しんのすけ（だけど、母ちゃんは…何にも悪くないぞ）
163 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 15:27:14.70 ID:4j++4rZDO
【ファミレス】
ピンポーン
店員「はい。お伺いします」ﾆｺｯ
ボーちゃん「ポテト２つとドリンクバー４つ」
店員「はい、かしこまりました。ドリンクバーはセルフサービスとなっております」
店員「ご自由にどうぞ」
164 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 15:28:19.48 ID:4j++4rZDO
ネネ「ボーちゃん、本当にしんちゃんが見えてるの？」
ボーちゃん「見える」
165 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 15:30:22.32 ID:4j++4rZDO
風間「僕はボーちゃんを信じるよ」
風間「あの時、僕らは何も出来ない子供だったけど、今は違う」
風間「僕も、しんのすけを助けたいと思っている」
166 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 15:32:37.73 ID:4j++4rZDO
マサオ「でも、ボーちゃん。去年助けようとしたけど、できなかったんでしょ？」
ボーちゃん「うん。それにしんちゃんは、去年の事を覚えていないみたいだ」
マサオ「それに、僕らには見えないし、話しも出来ないよね？」
ボーちゃん「そう」
167 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 15:35:19.99 ID:4j++4rZDO
ネネ「去年はどうやって助けようとしたの？」
ボーちゃん「声をかけたり、構ったり…最後は警戒されて失敗した」
マサオ「今年はどうするつもりなの？」
ボーちゃん「…まだ分からない。去年、しんちゃん以外は、話も通じなかったし」
ボーちゃん「だから、みんなの力を貸して欲しい」
168 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 15:37:51.03 ID:4j++4rZDO
マサオ「力って言っても…」
ネネ「…また、誰も死なないようにすれば良いのよね？」
マサオ「でも、死のうとしてる人…じゃない、幽霊を止められるの？」
ネネ「じゃあ、本当の事をしんちゃんに言ったら、どう？」
風間「それは、もうやったんだってさ」
169 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 15:40:22.82 ID:4j++4rZDO
風間「それで、ボーちゃんは完全に警戒された」
ボーちゃん「…タイミングが悪かった」
マサオ「じゃあ…力付くで止めるとか」
風間「日曜日に外出しない様に、ボーちゃんが家の周りに盛り塩をしたらしいけど…」
ボーちゃん「効果はなかった…」
170 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 15:46:31.42 ID:4j++4rZDO
マサオ「ええ？でも、幽霊なんでしょ？」
ボーちゃん「盛り塩の部分だけ、１５年前の空間を通ったんだと、思う」
マサオ「…どういう事？」
ボーちゃん「しんちゃん達は現在と１５年前の空間を跨ぐように存在しているんだと、思う」
ボーちゃん「例えば橋が壊れて渡れなくなっていた場合、僕らは渡れないけど、しんちゃん達には壊れて見えないし、普通に渡る事も出来る」
マサオ「意味が分からないよ」
ネネ「…しんちゃん達が、１５年前に見た事も渡った事もない橋でも？」
ボーちゃん「多分、その場合はしんちゃん達が渡る必要があるかによる」
171 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 15:47:40.97 ID:4j++4rZDO
ネネ「その、１５年前の空間を通れないようにする事は、出来るの？」
ボーちゃん「出来ない」
ネネ「…」
172 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 15:49:29.50 ID:4j++4rZDO
ネネ「じゃあ、自主的に死ぬのを止めて貰う他、ないのかしら…」
マサオ「生きたくないくらい追い詰められた人間を、止める事なんて出来るのかな？」
風間「！」
173 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 15:51:56.75 ID:4j++4rZDO
ネネ「それでも止めるのよ！」
風間「そうだよ。生きたくないくらい追い詰められた人間を、止められる訳がない！」
ネネ「風間君！あんた！」
ボーちゃん「そうか…そう言う事か」
風間「そうだよ！」
マサオ「え？どういう事？」
ボーちゃん「生きていたくないなら、生きる気力を与えれば、良い」
ネネ「！」
マサオ「え…でも、相手は幽霊だし…生きる気力って…」
ネネ「しんちゃん達に生きる気力を与える方法、何か思い付いたの？大丈夫なの？」
ボーちゃん「うん。多分、不可能じゃない」
175 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 15:56:49.27 ID:4j++4rZDO
マサオ「でもどうやって？話が通じないんでしょ？」
ボーちゃん「そう。それが一番困ってる」
風間「僕に考えがある」
ネネ「なに？」
風間「みんな、耳を貸してくれ」
176 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 15:58:39.41 ID:4j++4rZDO
ちょっと休む。
177 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 16:09:27.35 ID:9XnsN85TO
>>176
乙
ハッピーエンドを期待している。
178 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 17:39:28.08 ID:4j++4rZDO
続き始めます。
179 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 17:42:11.23 ID:4j++4rZDO
ー水曜日ー
ボーちゃん「しんのすけ君、何かあった？」
しんのすけ「…別に」
ボーちゃん「お母さんに、チョコビを盗んだって思われた？」
しんのすけ「何でそれを…」
ボーちゃん（やっぱり、去年と同じだ…）
180 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 17:44:15.74 ID:4j++4rZDO
ボーちゃん（去年は慰めるしか出来なかったけど、今年は違う…）
ボーちゃん「しんのすけ君？」
しんのすけ「なに？」
ボーちゃん「僕が、お母さんに言ってあげるよ」
しんのすけ「本当？」
181 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 17:46:01.56 ID:4j++4rZDO
しんのすけ「あ、でも…知らない人を家に上げたら、母ちゃんに…」
ボーちゃん「大丈夫。しんのすけ君のママなら、知り合いだから」
しんのすけ「本当？大丈夫なの？」
ボーちゃん「大丈夫」
182 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 17:47:12.74 ID:4j++4rZDO
ボーちゃん「もう直ぐ、バイト終わるから、そうしたら一緒に行こう？」
しんのすけ「うん！」
183 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 17:49:06.07 ID:4j++4rZDO
・
・
・
しんのすけ「」ｺｿｺｿ…
しんのすけ「」ｷｮﾛｷｮﾛ…
ボーちゃん「…どうしてコソコソしてるの？」
しんのすけ「悪い人に、見つからないようにだぞ」
ボーちゃん「悪い人？」
184 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 17:52:07.90 ID:4j++4rZDO
しんのすけ「大きな声を出して母ちゃんやひまを苛める奴ら。オラも蹴られた」
しんのすけ「オラは蹴られるのも殴られるのも平気なのに、母ちゃんはそれを見てもっと泣く」
にゃああお…
しんのすけ「」ﾋﾞｸｯ!
ボーちゃん「…猫だよ」
しんのすけ「別にビックリしてなんかないぞ！」
185 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 17:54:16.46 ID:4j++4rZDO
しんのすけ「家の近くに隠れてるかも…」
しんのすけ「母ちゃんを家に一人にしちゃったし…」
しんのすけ「母ちゃんを、お助けしなくちゃいけないのに…」
ボーちゃん「…分かった」
186 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 17:55:53.64 ID:4j++4rZDO
ボーちゃん「僕が見てくるよ」
しんのすけ「そんな事したら、お兄さんが…」
ボーちゃん「大丈夫。僕は、強い」
しんのすけ「…」
ボーちゃん「大人を、頼りなさい」
187 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 17:58:55.09 ID:4j++4rZDO
ボーちゃん（…相変わらず、荒れ放題）
ボーちゃん（暴走族が肝試しに来ないのが、不思議なくらいだ）
ボーちゃん（…じゃあ、不動産屋から借りた鍵で）ｶﾞﾁｬﾘ
ボーちゃん「しんのすけくーん！誰もいないよ」
しんのすけ「！」
188 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 18:00:52.51 ID:4j++4rZDO
たたたた…
しんのすけ「本当だ、誰もいない…」ﾎｯ
ボーちゃん「じゃあ、お邪魔するよ」
しんのすけ「どうぞ」
189 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 18:02:02.48 ID:4j++4rZDO
しんのすけ「母ちゃん…ただいま？」
みさえ「」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ…
190 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 18:04:36.42 ID:4j++4rZDO
みさえ「どうして…私達がこんな目に…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ
みさえ「何をしたって言うの？」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ
みさえ「あの男…川口…殺してやる…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ
みさえ「借金取り共々…地獄に堕ちろ…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ
みさえ「主人の世話になった癖に…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ
191 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 18:06:53.41 ID:4j++4rZDO
みさえ「今日もご飯が出せなかった…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ
みさえ「子供達がお腹を空かしている…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ
みさえ「彼に当たり散らした…彼だって大変なのに…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ
みさえ「私は…妻も母親も…失格…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ
ボーちゃん（やっぱり去年と同じ…）
192 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 18:09:11.30 ID:4j++4rZDO
ボーちゃん（でも…去年は鍵を持っていなかったから、窓越しにしか見られなかったけど、今年は…）
ボーちゃん「…すみません？」
みさえ「」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ…
しんのすけ「母ちゃん？」
みさえ「」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ…
しんのすけ「母ちゃん…」
ボーちゃん「…」
193 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 18:10:18.80 ID:+pdTfFKvo
アニメで川口見るたびに殺意わくわこれ
194 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 18:11:49.37 ID:4j++4rZDO
しんのすけ「ごめん。やっぱり母ちゃん、疲れてるみたい…」
ボーちゃん「しんのすけ君、ちょっと耳を貸して？」ｺｿｯ
しんのすけ「ん？お？うん…」
ボーちゃん「出来る？」
しんのすけ「…うん！」
195 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 18:13:13.44 ID:4j++4rZDO
しんのすけ「母ちゃん！」
みさえ「」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ…
しんのすけ「いい加減にするんだぞ！」
みさえ「」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ…
しんのすけ「う…」
196 ：以下、新鯖からお送りいたします ：2013/09/19(木) 18:17:00.68 ID:4j++4rZDO
しんのすけ「け、ケツだけ星人～ぶりぶり～！」
みさえ「」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ…
しんのすけ「母ちゃんの口紅でイタズラ…ほら、オラのゾウさんに目と耳を書いたぞ？」
みさえ「」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ…
しんのすけ「ぞーさん、ぞーさん♪」ﾌﾟﾗﾌﾟﾗ…
みさえ「」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ…
しんのすけ「おーはなが♪」ﾌﾟﾗﾌﾟﾗ…
みさえ「」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ…
しんのすけ「…」
しんのすけ「いい所に、おでかけだゾ！」
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