俺「虫とりの季節がやってきたぞ!」友「…………は?」
Part3
68 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/06/15(月) 00:22:57 ID:LYTZN85s
女友「凄いじゃん女ちゃん!」
女「まあね!」フフン
俺「ぬおぉ……本当にコクワだ……しかも落ちたやつじゃない………」
友「奇跡おこしすぎだろ………」
俺「……まあいい。どうする?このコクワ。女が飼うか?」
女「んー……ちょっと家が寂しくなってたし、飼う事にするわ」
俺「そうか。了解……さて、他の樹液の出てる所は……っと」スッ
ヒラタ「……!」
俺「落ちさせねぇよ!!」ガッ
ヒラタ「……!……!」ジタバタ
俺「ふむ……小振りだが良い型だな」
友「おー、かっこいいなソイツ」
69 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/06/15(月) 00:37:13 ID:LYTZN85s
俺「ん?飼ってみるか?」
友「いいのか?」
俺「まあ家に一匹いるからな……責任持って飼えよ?」
友「そりゃ勿論!」
俺「…そうか。よし、じゃあ後は女友ちゃんの分を…」
女友「あー……私、犬飼ってるから……」
俺「んー、そうか……んじゃ俺の分を探しますかね……」スタスタ
友「ん、どこ行くんだ?」
俺「昼間にクワガタが好みそうな木の穴をチェックしといた」スタスタ
友「マジか」
俺「まぁいても取れない事の方が多いわけだが……」
女「私がとってあげるわ」フンスッ
女友「…女ちゃん。木の皮を剥ぐのは駄目だよ?」
女「え?そうなの?」
俺「当たり前だろ!!」
70 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/06/15(月) 00:50:21 ID:LYTZN85s
俺「うっし、この木だな」
友「この穴かー?……なんだこの黒いの」
俺「ん……お、クワガタだな」
友「どーすんだ?」
俺「とりまケツつついてみるかな…んで指を噛ませる」
友「正気かお前」
俺「…まぁピンセットとかも一応持ってきてるわけだが」
友「それ使えや」
俺「……そりゃそうか」ガサゴソ
俺「……むむ…」グイグイ
友「どうだ?」
俺「…むずいな……コレは……」
71 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/06/15(月) 01:00:51 ID:LYTZN85s
俺「……ここかッ!」ガッ
俺「おらぁっ!!とったりぃっ!!」グイッ
オオクワ♀「……?」ヒョコッ
俺「……リリースか…」
友「え?何で?」
俺「俺は基本メスはリリース派でな……メスとっちまうと森のクワガタの絶対数が減っちまうし………てかノコギリの番とってたしもうええかな、と」
友「そういやそうだったな」
俺「……うむ、そろそろ切り上げるかね…」
友「おう」
78 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/07/03(金) 23:04:14 ID:Rs3hnMog
ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーーーー
プルル… プルル…
俺「もしもーし」ガチャ
女『ねぇ!飼い方がわかんないんだけど!!』
俺「……今どうしてんの」
女『紙コップに入れてる』
俺「うん。そんな事だろうと思った………はあ、俺がよく買いに行くとこまで案内してやるよ」
女『ふーん。お金はいくらぐらい?』
俺「二千円もありゃなんとかなるが……一応、三千円はもっとけ」
女『わかったー』
79 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/07/03(金) 23:10:47 ID:Rs3hnMog
俺「んじゃ俺の方からそっち行くから」ガチャッ
俺「……はぁ、ハエトリグモたんと一日中イチャつく予定が……」
ハエトリグモ「そんな予定は俺には無いぞ」
俺「んあはぁん!ハエトリグモたんったら辛辣ぅ!」クネクネ
ハエトリグモ「その動きは何なんだよ……」
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーーーー
俺「…」ピンポーン
「はーい」
俺「俺だー。準備出来てるかー?」
女「はいはい……三千円でいいのよね?」ガチャ
俺「おう。もっと時間かかるかと思ってたが……」
女「財布を用意するのにそんな時間かかるわけないでしょ!!」
俺「普通のやつはな」
80 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/07/03(金) 23:17:36 ID:Rs3hnMog
ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーーーー
俺「到着だ」
女「ここペットショップじゃない?」
俺「……虫もペットだろうが」
女「いや、そういうつもりは無いんだけど……なんというか……」
俺「…まぁ、言いたい事はわからんでもないがな……だが何を飼うにせよ命の責任を負うってのは重大な事だ。それを肝に命じておけよ?」
女「…わかったわ」
俺「…よし。それじゃあ行くぞ」ウィーン
女「……ええ」
店員(なんか凄い深刻そうな顔した人達が入ってきた……)
81 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/07/03(金) 23:26:27 ID:Rs3hnMog
俺「ひとまずはケースだな。コクワ一匹だし、サイズは中でかまわんか」
女「そうね。あんまり大きいと置場所に困るし」
俺「…あ、置く場所はなるべく温度変化の少ない場時にしろよ?…玄関とかは日によると冷えすぎたりするからあんまり良くない」
女「わかったわ」
俺「さて、次は土だな……あ、霧吹きあるか?」
女「あるような無いような」
俺「無いな。買っとくぞ」
女「むう…」
俺「土の選び方だが……あまり良くない店だと去年のをそのまま置いてたりするんだ」
女「どうやって見分けるの?」
俺「古い土には小バエの幼虫が入ってたりする事が多い……まあ俺はこれを利用してハエトリグモたんの餌を確保するわけだが」
82 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/07/03(金) 23:33:15 ID:Rs3hnMog
俺「…ま、この店は安心できるしな……いつものこの土でいいか」ヒョイッ
俺「で、次に買うものは…」
女「ほえー…角が三本……」
俺「……迷子になるなよ」
女「……!失礼ね!!なってないわよ!!」
俺「ていうか何見てたんだ……ああー、外国産のカブト・クワガタコーナーか」
女「そうそう!見なさいよコレ!角が三本よ!」
俺「うん。わかったから騒ぐのやめような……アトラスか…懐かしいねぇ」
女「あんたはこういうの買わないわけ?」
俺「虫とりにまだ行ってないような歳の頃はこういう所で買ってもらってたもんだよ」
女「ふーん……あ、オスメスで別売りになってる……やっぱオスの方が高いのね……」
83 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/07/03(金) 23:40:45 ID:Rs3hnMog
俺「んー?…個人的にはメスの方が高くてもいい気がするがな」
女「なんで?」
俺「こうやって売ってる虫は二種類あってだな………野外採集個体と養殖個体だ……ワイルドとブリード、なんて言い方もあるが」
女「で?なんでメスの方が価値が高いと思うわけ?」
俺「野外採集個体だった場合……メスはかなりの確率でもう交尾をすましていて、オスと一緒にしなくても勝手に卵を産んでくれる場合が多い」
女「ふーん、で、こいつらはその……ワイルドなの?ブリードなの?」
俺「それは店員に聞かんとわからんな」
女「店員さぁーんっ!!」
俺「早速呼んじゃうのね……」
84 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/07/03(金) 23:48:04 ID:Rs3hnMog
店員「はい、どうされましたー?」
女「この虫ってワイルド?ブリード?」
店員「…えっと……」
俺「お前な……そういう専門用語使うのは専門店の時だけにしとけよ……」
俺「えーっとですね、聞きたかったのはこれが野外採集個体か養殖個体かっていう事でして……」
店員「……ああ!そうですね、確かここのコーナーはほぼ全部、野外採集個体だったと記憶しておりますが…」
俺「なるほど……ありがとうございます」
店員「いえいえ。また困った事があったらお聞きください」
俺「はい………親切な人で助かったな」
女「……」ジーッ
アトラス♀「……?」
俺「お、おい……?」
85 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/07/03(金) 23:51:11 ID:Rs3hnMog
俺「さっさと次のもんを…」
女「私、決めたわ」
俺「……」
女「この子、気に入ったからかうわ!!」
俺「…さいですか」
女「とりあえず土入れたケースに入れれば増えるのよね?」
俺「………それも教えなきゃならんのか……くっ……俺はいつになったらハエトリグモたんとイチャつけるんだ……!?」
86 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/07/03(金) 23:52:56 ID:Rs3hnMog
今回の投下はここまでです
明日は雨が降って虫とr……重要な用事がつぶれるので明日も投下します
87 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/07/04(土) 09:34:38 ID:hD6X05hg
そうか、虫t……重要な用事がつぶれるなんて大変だな
女がだんだんハマって来てるのが、なんか楽しいw
乙
88 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/07/07(火) 23:18:59 ID:wPqW1UlY
来てた乙
虫嫌いなのに知識が増えていく…!
93 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/07/24(金) 21:19:57 ID:AsKNhN7M
俺「…えーっとだな……アトラスは東南アジアのカブトだから………発酵済みマットと腐葉土を半々ってとこか」
女「……?」
俺「……まぁ、その反応は予想してたわ………とりま買うぞ」
女「わかったわ」
俺「……っとと、ゼリーと餌皿忘れるとこだった…」
女「しっかりしなさいよ」
俺「誰のためにやってると思ってんだ……っと、あぶねー、シートも買うんだった」
女「何よソレ」
俺「ハエだとかダニの侵入を防ぐシートだ。俺は家に大量に予備があるからな……普段は買わんし忘れるとこだったよ」
女「ふーん……ん、餌皿ってこんなの?」スッ
俺「おお、それだ……後はこの餌皿の穴と同じサイズのゼリーを探すぞ……お、コレか」スッ
94 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/07/24(金) 21:36:45 ID:AsKNhN7M
女「それで全部?」
俺「おう……まぁ足りない物があったら俺のをやるよ」
女「わかったわ」
俺(ふー、やっと家でハエトリグモたんとイチャつける……!!)グッ
ピロン♪
俺「…メール?」カチャッ
From:友
物を買ったは良いけどこれからどうすればいいかわからん。やばい
俺「………」
95 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/07/24(金) 21:41:15 ID:AsKNhN7M
女「買ってきたわよ」スタスタ
俺「……おう」
女「あー、あのさ、物を買ったは良いけどどうすればいいかよくわからないんだけど」
俺「………ぐぉお……マジですか……!」
女「…何、頭かかえてんの」
俺「お前らさては普通に仲良いだろ……!」
女「はあ?何の話?」
俺「……っだぁああっ、しゃーねー!まとめて教えてやっから友の家行くぞ!」
女「……はあ……いいけど」
96 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/07/24(金) 21:48:38 ID:AsKNhN7M
ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーーーー
ピンポーン……
友「はーい」ガチャ
俺「俺だ。あがるぞ」
女「私よ。あがるわよ」
友「………うえぇっ!?ちょ、ちょい待てって!!」
俺「そんな時間はない」スタスタ
女「外で待つなんて嫌」スタスタ
友「いや待てって!!今マジ汚いから!!」
俺「四六時中汚ねぇだろ。何言ってやがる」
女「見栄を張るのも大概にしなさい」
友「いや何でお前ら揃いも揃って不機嫌なの!?てか何しに来たんだよ!?」
俺「……はぁ、クワガタ入れるケースのセットアップ手伝いにきたんだよ……女のもついでにお前ん家ですます」
友「お、おう……わかった、ケースとかとってくるわ」
97 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/07/24(金) 21:58:18 ID:AsKNhN7M
俺「……しかし部屋が暗いな」
友「不要な電気はつけない派なんだ」ヌッ
俺「四六時中部屋が薄暗いとか何それゴキブリ的にポイント高い」
友「え゙……そういうとこかぁ……ゴキがすぐ増えるんだよ」
俺「もう人の家と呼べるのか怪しいレベルだな」
女「空き巣も扉をそっ閉じするレベルね」
友「ねぇお前ら俺をディスりにきたの?違うよね?はやく本題にはいってくれないと泣くよ?」
俺「……はぁ、じゃあとりまケース出せ」
友「よいしょっと」
女「コレね」
俺「……さて、ここでお前らに質問だ」
98 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/07/24(金) 22:04:57 ID:AsKNhN7M
俺「土はどのくらい入れると思う?」
女「ケースに入るだけ入れるんでしょ?」
俺「違いますぅー!てかそんなに土入れてどーすんだよ!?餌皿置くスペースすらねーぞ!?」
友「……クワガタ一匹分くらいの深さ?」
俺「浅すぎるわバカヤロー」
友「えぇー……」
俺「せめてケースの五割くらいは入れろ!」
友「土もったいなくね?」
俺「もったいなくねーよ!!このための土だろーが!!ケチったってどーせ使わんのだろうがっ!!」
女「この汚部屋の原因の一つをかいまみた気がするわ」
友「サ、サーセン……」
女友「凄いじゃん女ちゃん!」
女「まあね!」フフン
俺「ぬおぉ……本当にコクワだ……しかも落ちたやつじゃない………」
友「奇跡おこしすぎだろ………」
俺「……まあいい。どうする?このコクワ。女が飼うか?」
女「んー……ちょっと家が寂しくなってたし、飼う事にするわ」
俺「そうか。了解……さて、他の樹液の出てる所は……っと」スッ
ヒラタ「……!」
俺「落ちさせねぇよ!!」ガッ
ヒラタ「……!……!」ジタバタ
俺「ふむ……小振りだが良い型だな」
友「おー、かっこいいなソイツ」
69 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/06/15(月) 00:37:13 ID:LYTZN85s
俺「ん?飼ってみるか?」
友「いいのか?」
俺「まあ家に一匹いるからな……責任持って飼えよ?」
友「そりゃ勿論!」
俺「…そうか。よし、じゃあ後は女友ちゃんの分を…」
女友「あー……私、犬飼ってるから……」
俺「んー、そうか……んじゃ俺の分を探しますかね……」スタスタ
友「ん、どこ行くんだ?」
俺「昼間にクワガタが好みそうな木の穴をチェックしといた」スタスタ
友「マジか」
俺「まぁいても取れない事の方が多いわけだが……」
女「私がとってあげるわ」フンスッ
女友「…女ちゃん。木の皮を剥ぐのは駄目だよ?」
女「え?そうなの?」
俺「当たり前だろ!!」
70 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/06/15(月) 00:50:21 ID:LYTZN85s
俺「うっし、この木だな」
友「この穴かー?……なんだこの黒いの」
俺「ん……お、クワガタだな」
友「どーすんだ?」
俺「とりまケツつついてみるかな…んで指を噛ませる」
友「正気かお前」
俺「…まぁピンセットとかも一応持ってきてるわけだが」
友「それ使えや」
俺「……そりゃそうか」ガサゴソ
俺「……むむ…」グイグイ
友「どうだ?」
俺「…むずいな……コレは……」
71 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/06/15(月) 01:00:51 ID:LYTZN85s
俺「……ここかッ!」ガッ
俺「おらぁっ!!とったりぃっ!!」グイッ
オオクワ♀「……?」ヒョコッ
俺「……リリースか…」
友「え?何で?」
俺「俺は基本メスはリリース派でな……メスとっちまうと森のクワガタの絶対数が減っちまうし………てかノコギリの番とってたしもうええかな、と」
友「そういやそうだったな」
俺「……うむ、そろそろ切り上げるかね…」
友「おう」
78 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/07/03(金) 23:04:14 ID:Rs3hnMog
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プルル… プルル…
俺「もしもーし」ガチャ
女『ねぇ!飼い方がわかんないんだけど!!』
俺「……今どうしてんの」
女『紙コップに入れてる』
俺「うん。そんな事だろうと思った………はあ、俺がよく買いに行くとこまで案内してやるよ」
女『ふーん。お金はいくらぐらい?』
俺「二千円もありゃなんとかなるが……一応、三千円はもっとけ」
女『わかったー』
俺「んじゃ俺の方からそっち行くから」ガチャッ
俺「……はぁ、ハエトリグモたんと一日中イチャつく予定が……」
ハエトリグモ「そんな予定は俺には無いぞ」
俺「んあはぁん!ハエトリグモたんったら辛辣ぅ!」クネクネ
ハエトリグモ「その動きは何なんだよ……」
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俺「…」ピンポーン
「はーい」
俺「俺だー。準備出来てるかー?」
女「はいはい……三千円でいいのよね?」ガチャ
俺「おう。もっと時間かかるかと思ってたが……」
女「財布を用意するのにそんな時間かかるわけないでしょ!!」
俺「普通のやつはな」
80 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/07/03(金) 23:17:36 ID:Rs3hnMog
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俺「到着だ」
女「ここペットショップじゃない?」
俺「……虫もペットだろうが」
女「いや、そういうつもりは無いんだけど……なんというか……」
俺「…まぁ、言いたい事はわからんでもないがな……だが何を飼うにせよ命の責任を負うってのは重大な事だ。それを肝に命じておけよ?」
女「…わかったわ」
俺「…よし。それじゃあ行くぞ」ウィーン
女「……ええ」
店員(なんか凄い深刻そうな顔した人達が入ってきた……)
81 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/07/03(金) 23:26:27 ID:Rs3hnMog
俺「ひとまずはケースだな。コクワ一匹だし、サイズは中でかまわんか」
女「そうね。あんまり大きいと置場所に困るし」
俺「…あ、置く場所はなるべく温度変化の少ない場時にしろよ?…玄関とかは日によると冷えすぎたりするからあんまり良くない」
女「わかったわ」
俺「さて、次は土だな……あ、霧吹きあるか?」
女「あるような無いような」
俺「無いな。買っとくぞ」
女「むう…」
俺「土の選び方だが……あまり良くない店だと去年のをそのまま置いてたりするんだ」
女「どうやって見分けるの?」
俺「古い土には小バエの幼虫が入ってたりする事が多い……まあ俺はこれを利用してハエトリグモたんの餌を確保するわけだが」
82 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/07/03(金) 23:33:15 ID:Rs3hnMog
俺「…ま、この店は安心できるしな……いつものこの土でいいか」ヒョイッ
俺「で、次に買うものは…」
女「ほえー…角が三本……」
俺「……迷子になるなよ」
女「……!失礼ね!!なってないわよ!!」
俺「ていうか何見てたんだ……ああー、外国産のカブト・クワガタコーナーか」
女「そうそう!見なさいよコレ!角が三本よ!」
俺「うん。わかったから騒ぐのやめような……アトラスか…懐かしいねぇ」
女「あんたはこういうの買わないわけ?」
俺「虫とりにまだ行ってないような歳の頃はこういう所で買ってもらってたもんだよ」
女「ふーん……あ、オスメスで別売りになってる……やっぱオスの方が高いのね……」
83 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/07/03(金) 23:40:45 ID:Rs3hnMog
俺「んー?…個人的にはメスの方が高くてもいい気がするがな」
女「なんで?」
俺「こうやって売ってる虫は二種類あってだな………野外採集個体と養殖個体だ……ワイルドとブリード、なんて言い方もあるが」
女「で?なんでメスの方が価値が高いと思うわけ?」
俺「野外採集個体だった場合……メスはかなりの確率でもう交尾をすましていて、オスと一緒にしなくても勝手に卵を産んでくれる場合が多い」
女「ふーん、で、こいつらはその……ワイルドなの?ブリードなの?」
俺「それは店員に聞かんとわからんな」
女「店員さぁーんっ!!」
俺「早速呼んじゃうのね……」
84 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/07/03(金) 23:48:04 ID:Rs3hnMog
店員「はい、どうされましたー?」
女「この虫ってワイルド?ブリード?」
店員「…えっと……」
俺「お前な……そういう専門用語使うのは専門店の時だけにしとけよ……」
俺「えーっとですね、聞きたかったのはこれが野外採集個体か養殖個体かっていう事でして……」
店員「……ああ!そうですね、確かここのコーナーはほぼ全部、野外採集個体だったと記憶しておりますが…」
俺「なるほど……ありがとうございます」
店員「いえいえ。また困った事があったらお聞きください」
俺「はい………親切な人で助かったな」
女「……」ジーッ
アトラス♀「……?」
俺「お、おい……?」
85 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/07/03(金) 23:51:11 ID:Rs3hnMog
俺「さっさと次のもんを…」
女「私、決めたわ」
俺「……」
女「この子、気に入ったからかうわ!!」
俺「…さいですか」
女「とりあえず土入れたケースに入れれば増えるのよね?」
俺「………それも教えなきゃならんのか……くっ……俺はいつになったらハエトリグモたんとイチャつけるんだ……!?」
86 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/07/03(金) 23:52:56 ID:Rs3hnMog
今回の投下はここまでです
明日は雨が降って虫とr……重要な用事がつぶれるので明日も投下します
87 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/07/04(土) 09:34:38 ID:hD6X05hg
そうか、虫t……重要な用事がつぶれるなんて大変だな
女がだんだんハマって来てるのが、なんか楽しいw
乙
88 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/07/07(火) 23:18:59 ID:wPqW1UlY
来てた乙
虫嫌いなのに知識が増えていく…!
93 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/07/24(金) 21:19:57 ID:AsKNhN7M
俺「…えーっとだな……アトラスは東南アジアのカブトだから………発酵済みマットと腐葉土を半々ってとこか」
女「……?」
俺「……まぁ、その反応は予想してたわ………とりま買うぞ」
女「わかったわ」
俺「……っとと、ゼリーと餌皿忘れるとこだった…」
女「しっかりしなさいよ」
俺「誰のためにやってると思ってんだ……っと、あぶねー、シートも買うんだった」
女「何よソレ」
俺「ハエだとかダニの侵入を防ぐシートだ。俺は家に大量に予備があるからな……普段は買わんし忘れるとこだったよ」
女「ふーん……ん、餌皿ってこんなの?」スッ
俺「おお、それだ……後はこの餌皿の穴と同じサイズのゼリーを探すぞ……お、コレか」スッ
94 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/07/24(金) 21:36:45 ID:AsKNhN7M
女「それで全部?」
俺「おう……まぁ足りない物があったら俺のをやるよ」
女「わかったわ」
俺(ふー、やっと家でハエトリグモたんとイチャつける……!!)グッ
ピロン♪
俺「…メール?」カチャッ
From:友
物を買ったは良いけどこれからどうすればいいかわからん。やばい
俺「………」
95 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/07/24(金) 21:41:15 ID:AsKNhN7M
女「買ってきたわよ」スタスタ
俺「……おう」
女「あー、あのさ、物を買ったは良いけどどうすればいいかよくわからないんだけど」
俺「………ぐぉお……マジですか……!」
女「…何、頭かかえてんの」
俺「お前らさては普通に仲良いだろ……!」
女「はあ?何の話?」
俺「……っだぁああっ、しゃーねー!まとめて教えてやっから友の家行くぞ!」
女「……はあ……いいけど」
96 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/07/24(金) 21:48:38 ID:AsKNhN7M
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ピンポーン……
友「はーい」ガチャ
俺「俺だ。あがるぞ」
女「私よ。あがるわよ」
友「………うえぇっ!?ちょ、ちょい待てって!!」
俺「そんな時間はない」スタスタ
女「外で待つなんて嫌」スタスタ
友「いや待てって!!今マジ汚いから!!」
俺「四六時中汚ねぇだろ。何言ってやがる」
女「見栄を張るのも大概にしなさい」
友「いや何でお前ら揃いも揃って不機嫌なの!?てか何しに来たんだよ!?」
俺「……はぁ、クワガタ入れるケースのセットアップ手伝いにきたんだよ……女のもついでにお前ん家ですます」
友「お、おう……わかった、ケースとかとってくるわ」
97 :以下、名無しが深夜にお送りします:2015/07/24(金) 21:58:18 ID:AsKNhN7M
俺「……しかし部屋が暗いな」
友「不要な電気はつけない派なんだ」ヌッ
俺「四六時中部屋が薄暗いとか何それゴキブリ的にポイント高い」
友「え゙……そういうとこかぁ……ゴキがすぐ増えるんだよ」
俺「もう人の家と呼べるのか怪しいレベルだな」
女「空き巣も扉をそっ閉じするレベルね」
友「ねぇお前ら俺をディスりにきたの?違うよね?はやく本題にはいってくれないと泣くよ?」
俺「……はぁ、じゃあとりまケース出せ」
友「よいしょっと」
女「コレね」
俺「……さて、ここでお前らに質問だ」
俺「土はどのくらい入れると思う?」
女「ケースに入るだけ入れるんでしょ?」
俺「違いますぅー!てかそんなに土入れてどーすんだよ!?餌皿置くスペースすらねーぞ!?」
友「……クワガタ一匹分くらいの深さ?」
俺「浅すぎるわバカヤロー」
友「えぇー……」
俺「せめてケースの五割くらいは入れろ!」
友「土もったいなくね?」
俺「もったいなくねーよ!!このための土だろーが!!ケチったってどーせ使わんのだろうがっ!!」
女「この汚部屋の原因の一つをかいまみた気がするわ」
友「サ、サーセン……」
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