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俺「あ~、ハエトリグモたん可愛いよぉ」

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Part3
73 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/04(土) 22:15:42 ID:GgWxod3A
俺「……ん?」
クモ「……」
俺「おぉ、久しぶりに見た!まだ俺の部屋にいたのかぁ~。くぅー!可愛い奴め!ぺろぺろしちゃうぞ☆」スッ
クモ「……!」サッ
俺「あ、逃げられた」
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ハエトリグモ「外の世界?」
ヒラタ「おう、見てみたくねえか?」
ハエトリグモ「そりゃあ……見たくないといや嘘になるけどよ……」

74 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/04(土) 22:21:37 ID:GgWxod3A
ヒラタ「……見せてやろうか?」
ハエトリグモ「ほう………出来るのか?」
ヒラタ「多分無r」
ハエトリグモ「死ね!!」バシッ
ヒラタ「ききませんwwww」
小ハエ「外に出る方法なら知ってるぜぇー!!!」
ハエトリグモ「あぁん?」
小ハエ「教えてもいいが、それは俺を解放してくれたらの話なんだぜーー!!!」
ハエトリグモ「……どうする?」
ヒラタ「そりゃまあ……お前次第じゃね?」

75 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/04(土) 22:28:17 ID:GgWxod3A
ハエトリグモ「……ふーむ。ま、そこまで腹減ってねーしなぁ……」
ハエトリグモ「いいぞ。」パッ
小ハエ「ひゃっはーー!!久々のシャバだぜーー!!」
ハエトリグモ「うるせえ。食うぞ。」
小ハエ「う、うっす……。」
小ハエ「じゃあ、教えるぜーー!!やり方は簡単!!餌をかえる時に抜け出すだけ!!」
ハエトリグモ「そうか、ご苦労」パシッ パクッ
ヒラタ「ひゅう~、えげつねぇ~」
ハエトリグモ「ふん、一度逃げるチャンスをあげただろうが……」

76 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/04(土) 22:35:55 ID:GgWxod3A
ハエトリグモ「餌をかえるのっていつだ?」
ヒラタ「夜だな。今は夕方だからもう少しだ。」
ハエトリグモ「……ふーん……」ワクワク
ヒラタ「好奇心を抑えきれてねーぞ。」
ハエトリグモ「う、うるせー!」
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俺「ん、そろそろ餌かえねーとなー。」
俺「あぁー……さすがに眠い……もう家の中で餌かえよ………」
パカッ
ヒラタ「…今だ!!」
ハエトリグモ「っしゃあオラァ!!」ピョーン

77 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/04(土) 22:41:05 ID:GgWxod3A
俺「ん?」
ハエトリグモ「…」
俺「気のせいか……寝よ………」
ハエトリグモ(やった!やったぞ!!)
ハエトリグモ「おーい!ヒラター!やったぞぉー!」
ヒラタ「よくやった!……いいか?あいつが起きる朝までにはここに帰ってこい!心配させちまうからな……」
ハエトリグモ「わかってるって!じゃ!色々見てくる!!」ピョーンピョーン
ヒラタ(本当にわかってんのかよオイ……)


78 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/04(土) 22:47:07 ID:GgWxod3A
ハエトリグモ「ん?俺らだけじゃなくて他にも虫がいるのか。」
ハエトリグモ「ど、どうもー………」
ノコギリ「あぁ?……誰お前」
ハエトリグモ「え、えと……ハエトリグモです……」
ノコギリ「……って言われてもなぁ……まぁ、あいつの睡眠の邪魔だけはしてやるなよ。」
俺「ぐがー……ぐがー………」
ハエトリグモ「……お、おう……」
ノコギリ「……そうか、なら良い。俺はあいつに恩を感じてるんだ。」
ハエトリグモ「おう、俺も……ちょっとだけ……」

79 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/04(土) 22:56:23 ID:GgWxod3A
ノコギリ「素直じゃねーなー。ま、外の世界じっくり楽しめや。」
ハエトリグモ「え、どうしてそれを……!?」
ノコギリ「ははは!隣の馬鹿共が似たような事やってたからな!!」
ハエトリグモ「ま、マジっすか………ちょっと話聞いてみたい……かも」
ハナムグリ「んん??俺らの話ィ??」
カナブン「聞きたいか俺らの武勇伝!」
コフキコガネ「武勇伝♪武勇伝♪」
ハエトリグモ(うわぁ………)
ノコギリ「出たなバカトリオ」
ハナムグリ「君の樹液をs」
ノコギリ「ごめんなさい俺が悪かったです」

80 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/04(土) 23:01:33 ID:GgWxod3A
ハエトリグモ「君の樹液を……何?」
ノコギリ「純粋な目が心に刺さる」
ハナムグリ「あー、それはな?」
ノコギリ「マジやめて」
ハナムグリ「ったくしょうがねえな。……さて、俺らが外に出た時の話だったな。」
ハエトリグモ「長そうだからアドバイスとかだけにしてくんね?」
ハナムグリ「これは手厳しいwww」
ハナムグリ「んー……アドバイスねえ……」
ハナムグリ「ここには外歩きの達人が住んでる………そいつに会う事だな。」

81 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/04(土) 23:03:16 ID:GgWxod3A
今日はここまで
続きは明日の深夜

82 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/04(土) 23:12:17 ID:nuOgBGkU
オールスターか


83 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/04(土) 23:13:43 ID:NEogz5h.

クモは可愛い(御世話になってます的な意味で)

84 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/05(日) 08:01:49 ID:SwEvtuN2

ハエトリグモをずっとハエトリグサだと思ってた…

85 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/05(日) 12:44:11 ID:3G66JTdY
植物じゃねえかw
夏ごろになると家の色んなとこにピョンピョンしてるなー
多いときはぼんやり部屋全体を眺めると二、三匹はうろうろしてる

86 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/05(日) 23:50:23 ID:5CZWj7ZQ
ハエトリグモ「外歩きの……達人?」
ハナムグリ「おう、そうだ。」
ハエトリグモ「ふーん、わかった。じゃあね。」
ハナムグリ「待てぃっ!!」
ハエトリグモ「……何?」
ハナムグリ「俺らも行く。」
ハエトリグモ「嫌だ」
ハナムグリ「ですよねー」
ハナムグリ「……ま、一人で楽しんでこいや。朝までには帰れよ」
ハエトリグモ「おう!」ピョーンピョーン
ハナムグリ「そういや外歩きの達人もクモだったな……あいつみたいな動きは出来てなかったが。」

87 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/05(日) 23:57:21 ID:5CZWj7ZQ
ハエトリグモ「……うーん、何から見てまわろうかなー」
ハエトリグモ「よいしょっと」ピョーン
ハエトリグモ「何だコレ?木……?でも中に変なのが入ってるな……」
???「それは“えんぴつ”という物ですよ」
ハエトリグモ「っ!?」バッ
ハエトリグモ「何者だ……ッ!姿をあらわせ!!」
クモ「ふふ……さすがは徘徊型のクモですね……その機敏な動き……いくら鍛練しても真似出来そうにありません。」
ハエトリグモ「……な、何だお前……」
クモ「うーん、そうですね……あなたにわかりやすく言えば………」
クモ「外歩きの達人です」

88 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/06(月) 00:04:03 ID:/BWcgk4.
クモ「と、言うわけで……警戒を解いていただけませんか?」
ハエトリグモ(……何だコイツ……構えに隙がまったくねえ……身体能力は俺の方が上だってのに……何しても攻撃が当たるイメージがわかねえ………!)
ハエトリグモ「……ま、あんたと争ってもいい事はなさそうだな。」スッ
クモ「ふふ……そうですか……」
ハエトリグモ「……で?俺に何か用事でも?」
クモ「いえ、ここを案内してあげよう、と思いまして……」
ハエトリグモ「……へえ、あんた詳しい風だったしな。そういうことなら、案内を頼むぜ。」

89 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/06(月) 00:08:16 ID:/BWcgk4.
クモ「ふふふ……わかりました。ではついて来てください……」
ハエトリグモ「おう」テクテク
クモ「こちらをご覧ください……」
ハエトリグモ「な、何だコリャ……雲……?」
クモ「“耳かき”と呼ばれる物の……飾りの部分でございます……」
ハエトリグモ「……乗ってみていい?」
クモ「どうぞ?」
ハエトリグモ「うっひょーーー!!!」ピョーン

90 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/06(月) 00:16:56 ID:/BWcgk4.
モフッ
ハエトリグモ「すっげえ!何だコレ!!モフモフだ!!!」
クモ「ふふ……では次の場所に案内しましょうか?」
ハエトリグモ「おう!」
クモ「こちらが、“写真”でございます……」
ハエトリグモ「しゃしん?」
クモ「はい。姿を写しとるという摩訶不思議な物でございます。」
ハエトリグモ「ふーーん……あ、これヒラタじゃん。」
クモ「ほほう、お知り合いですか?」
ハエトリグモ「ああ、同居人だ。」

91 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/06(月) 00:25:25 ID:/BWcgk4.
ハエトリグモ「お、これはさっき会った奴ら……」
ハエトリグモ「……おい、俺のは無いのか。」
クモ「……貴方は、飼い主を愛していますか?」
ハエトリグモ「かいぬし?」
クモ「そこで寝ている人間の事ですよ。」
ハエトリグモ「嫌いではねえな」
クモ「ふふ……素直じゃありませんね……」
ハエトリグモ「な!?別に俺は……!」
クモ「飼い主は……あなたの事を愛していますよ?」
ハエトリグモ「そ、そんな事……」
クモ「……あなたの写真の所まで案内します。」

92 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/06(月) 00:32:01 ID:/BWcgk4.
ハエトリグモ「え?急になんだよ……」
クモ「…」テクテク
ハエトリグモ「あーもう!行くから待てって!」
クモ「ここです。」
ハエトリグモ「……コレが俺?」
クモ「……はい。」
ハエトリグモ「……あんた、かいぬしが俺の事を愛してるって言ったけどよ……」
ハエトリグモ「そりゃありえねえだろ。」
クモ「……何故?」
ハエトリグモ「だってよ、形が違いすぎるぜ……そんなのを愛せるわけないよ。」
クモ「なら………愛していないのなら……何故……他の写真とは違う、綺麗な枠で囲まれているのでしょう?」


93 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/06(月) 00:39:26 ID:/BWcgk4.
クモ「そして……何故……そんな形の違いすぎる人間を貴方は愛しているのですか?」
ハエトリグモ「……!」
クモ「それは貴方が……彼の愛を……身をもって感じたからでは?」
ハエトリグモ「ち、違……」
クモ「いいえ、違いませんね。」
クモ「ハエトリグモ様……素直になるのが遅過ぎて……後悔する事になりますよ……」
ハエトリグモ「……素直になったって何になるんだよ!!……俺達の言葉は……あいつには伝わらないじゃねえか……!」
クモ「伝わりますよ。」
クモ「伝わらないはずがない。」
ハエトリグモ「な、何で……」

94 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/06(月) 00:45:57 ID:/BWcgk4.
クモ「あなたの隣の写真を見てみてください……」
ハエトリグモ「……それがどうしたんだよ」
クモ「飼い主によると、この写真の“コノハガ”という虫と、約束を交わしたそうですよ?……会話をして。」
ハエトリグモ「なっ……!?そ、そんなわけ……」
クモ「先程あなたは言葉……と言いましたが、会話に言葉など不要なのです。純粋な……心をぶつければ、きっと伝わる……私はそう思います……。」
ハエトリグモ「………」

95 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/06(月) 00:50:25 ID:/BWcgk4.
ハエトリグモ「………俺、あいつに伝えてみるよ。」
クモ「そうですか……!では、朝も近い……私は住処の引き出しに帰らせてもらいますね……」
クモ「あなたはここで待っていて下さい、きっと飼い主が来るはずです。」
ハエトリグモ「……ああ、わかった。」

96 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/06(月) 00:55:55 ID:/BWcgk4.
 チュン  チュンチュン……
俺「……っと、朝か……」
俺「朝の聖地巡礼だぜー!」バッ
俺「……ん?ハエトリグモたん?」
ハエトリグモ(本当に来た……!)
ハエトリグモ「……お、俺……お前の事さ……」
ハエトリグモ「愛してるってまではいかなくてもよ………」
ハエトリグモ「大好きだから!!」
俺「……」
ハエトリグモ「……」
俺「俺も大好きだよ!ハエトリグモたん!!」
ハエトリグモ「………!」

97 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/06(月) 01:03:32 ID:/BWcgk4.
ガラカラッ!
祖母「朝からやかましいぞ貴様ぁ!!」
俺「ひぇっ!……しゃーねーだろ!ハエトリグモたんから大好きって……言われた気がするんだ!!」
祖母「………ふっ、そうかそうか。だが次からはもう少し声をおとせよ。」
俺「う、ういっす……」
ハエトリグモ「や、やった!伝わった!」
クモ「ふふ、若干素直になりきれていない部分もありましたが……合格ですね。」
ハエトリグモ「あっ…!」
クモ「死ぬ前に見れて良かったですよ。」
ハエトリグモ「……ちょっと待て、死ぬってどういう事だよ!」
クモ「長い間ここに住んできましたが、一度たりとも私は素直になれなかった……私は、そんな私とあなたを何処かで重ねていたのかもしれませんね……」
ハエトリグモ「お、おい!そんなのでいいのかよ!!」

98 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/06(月) 01:08:20 ID:/BWcgk4.
クモ「……ふふ、いいんですよ。優しいですね、貴方は。……そろそろ別れの時間のようですね。」
ハエトリグモ「え……?」
ガシッ
ハエトリグモ「お、おいやめろよ!まだ戻れねえんだ俺は!!」
ハエトリグモ「あいつの……あいつの声を聞いてやってくれよ……!」
ハエトリグモ「なあ!!おい!!!お前もこんなんでいいのかよ!!n」
カチャ……  パタン

99 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/06(月) 01:12:04 ID:/BWcgk4.
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ーーーーーーーーーー
俺「えーっと、コンパス、コンパス……」ガラッ
俺「あった!………ん?」
俺「これは……この間のクモの……死骸……か。」
俺「……そうか、こうやって長年俺を見守ってくれてたのか……」
俺「……ありがとよ………お疲れ様……」
    完

100 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/06(月) 01:15:01 ID:/BWcgk4.
というわけで、見てくださった方、ありがとうございました。
少しでもこの世に虫好きが増える事を祈って。
次は人と虫同士がちゃんと会話できるSS書きたいなぁ~

101 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/06(月) 01:20:02 ID:xNbTHa8U
乙!
欲を言えばもっと読みたかった
馬鹿なこと聞くがクモってベープマットじゃ死なないよな?

102 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/06(月) 01:27:52 ID:/BWcgk4.
>>101
そのくらいで死なないとは思いますが……
やっぱりそんな環境ではクモたんもあまり心地良くはないと思いますよ?
……眠いので落ち

103 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/06(月) 02:02:23 ID:x2X2vtxs
乙乙
俺はウスタビガたんオシ
♀のあの色合いは美しい

104 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/06(月) 04:13:33 ID:FLpIPAkA
乙乙~
クモたん安らかに……
また虫SSあったら読むよ!

108 :以下、名無しが深夜にお送りします:2014/10/06(月) 14:31:13 ID:M9mdF0Gk
虫苦手だけど良かった


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