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女騎士「くっ!殺せっ!」キラキラ

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Part2
32 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 13:21:08.99 ID:aT6XxdbE0
女騎士「……これは!?」キラキラ

オーク「飯だ、食え」

女騎士「ほ……捕虜には木の根がお似合いだとでもいうのか!」キラキラ

オーク「ゴボウだよ、見た事ないのか。ほれ、口元まで運んでやるから食え」

女騎士「そうやって近づけておきながら、寸前で引っ込めるつもりだろう!」キラキラ

オーク「子供かお前は……いいから食え、ほら」

女騎士「ぐぐ……今は耐えねば……あー♪」キラキラ

オーク「(すっごい期待した目で、ゆっくり口を閉じてる……)」

女騎士「あー……あー……」キラキラ

オーク「…………」スッ

女騎士「(ガチン!)……お、おのれオークめ!」キラキラ

オーク「はいはい」

33 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 13:26:48.00 ID:aT6XxdbE0
女騎士「~~~♪」モキュモキュ

オーク「(美味そうに食べるなこいつ)」

女騎士「ごt……くっ、こんな物を食べて生き恥を晒さねばならないとは!」キラキラ

オーク「ご馳走様って言おうとしたろお前」

女騎士「言ってない!でもありがとう!」

オーク「…………なあ」

女騎士「何だ?」




オーク「何で一人で、俺たちに挑んできたんだ?」

34 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 13:29:00.12 ID:aT6XxdbE0





女騎士「決まっている!私は、騎士だからな!」

35 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 13:34:50.33 ID:aT6XxdbE0
―――王都、騎士団

団長「よいか、諸君!これより我々は、北の森に潜む魔物たちを駆逐しに向かう!」

団長「奴らは卑怯にも、我らの同胞である女騎士を捕らえ、民草にも侵略の手を伸ばそうとしている!」

団長「魔物の脅威に屈してはならない!今こそあの森を、我々人間の手に取り戻す時だ!」

団長「―――進めぇっ!」




「「「オオオオオオオオオオ!!!」」」

38 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 13:41:45.80 ID:aT6XxdbE0
―――オーク集落・ボロ小屋

女騎士「さあどうした!私に手も足も出せないのか魔物めっ!」キラキラ

オーク「今、手も足も出せないのはお前の方だからな」


<た、大変だー!


オーク「(ガチャッ)おい、どうした!何があった!」

オーク2「王都騎士団だ!奴らが真っ直ぐこの集落を目指してると、見回り組から伝令が!」

オーク「何だと……!?」

女騎士「何だと……!?」


40 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 13:48:48.10 ID:aT6XxdbE0
オーク2「先頭に騎士団長の旗印もあったらしい!自警組じゃあ太刀打ちできない、俺たちも加勢しないと!」

オーク「わかった!……まて、女騎士はどうする!」

オーク2「小屋に置いとけ!」

女騎士「……は、はははは……助けが、来たのか」

オーク「……」

女騎士「よかった……私、必要と……」

オーク「……いくぞ、オーク2」

41 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 13:53:17.95 ID:aT6XxdbE0
バタン!




女騎士「……」

女騎士「……助けに、来てくれたのか」

女騎士「てっきり、切り捨てられるかとばかり……そうか……」

女騎士「……私は」

ガチャ

女騎士「!」


下級騎士1「いたぞ、女騎士だ!」

下級騎士2「後ろ手に縛られているぞ!」

下級騎士3「団長に知らせてこい!……こっそりとな」

42 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 13:59:04.24 ID:aT6XxdbE0
―――オーク集落前

団長「進め進めぇー!奴らを皆殺しにするのだ!」

オーク「「「うわあああああ!!」」」

オーク5「不味い、もうバリケードが持たない……一時撤退だ!悔しいが、集落内に誘い込む!」

オーク4「畜生っ……!」


オーク2「くっ、間に合わなかったか……!」

オーク3「もうじき騎士たちが雪崩れ込んでくる!女子供は既に逃がした、例の場所まで退避するんだ!」

オーク「…………!」

43 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 14:05:27.06 ID:aT6XxdbE0
―――オーク集落・ボロ小屋

団長「やあ、女騎士。久しぶり……という訳でもないか」

女騎士「…………」

下級騎士1「だ、団長!約束です、女騎士を見つけた自分らに!」

団長「落ち着け、約束は守る。まだ“運よく”手も出されてないようだ、よかったな?」

団長「さて、逃げ出したオーク共を追「……貴様が」…ん?」




女騎士「貴様が、仕組んだのだな……ぐぅっ!」ガンッ!



団長「その通りだ!あの日の屈辱を、俺は一度も忘れた事はない!」グリグリ

45 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 14:22:11.33 ID:aT6XxdbE0
《数日前》

女騎士『―――今、何と?』

団長『俺の女になれ、と言ったのだよ女騎士』

女騎士『断る!』

団長『だろう?騎士団長の一人である俺の誘いを、断る……は?』

女騎士『話が以上なら、これで失礼させて頂く!』

団長『ま、待て!何故だ女騎士!』



女騎士『生憎私は、騎士に非ざる行いをする男と子を作る気はない!』



団長『―――!』

女騎士『騎士たちの見本である一人が、税金の一部を懐にしまっていたとは!恥を知れ!』

団長『どこで、それを……!』

女騎士『信頼できる筋からの情報だ!次の任務が終わるころには証拠固めも終わっているだろう!震えて待つがいい!』


バタンッ!


団長『…………馬鹿めが』ニヤァ

47 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 14:31:58.68 ID:aT6XxdbE0
女騎士「ぐ、ぐぐ……!」アタマヲグリグリ

団長「お前が俺の近辺を嗅ぎまわっていた事は、前々からわかってたよ……馬鹿正直に俺の息がかかった騎士共に聞いて回りやがって」

団長「オーク討伐の任務にもこうして、疑う事無く向かってくれた。魔物の集落一つを壊滅させれば、俺の名にもまた箔がつくという物」

団長「本当に、本当に馬鹿な女だよ、お前は……」



団長「だからこそ許せなかった」ガンッ!



女騎士「あぐっ!」

団長「お前のような奴に、お前のような奴に!俺の人生を滅茶苦茶にされてたまるか!」

団長「誰がこいつに喋ったか知らんが、こんな馬鹿一人の為に!もしあの足で直訴されていたなら、俺は危うく縛り首だ!」

49 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 14:37:04.50 ID:aT6XxdbE0
女騎士「き、さま……騎士としての、誇りはないのか……!」

団長「ふん、何を訳の分からない事をっ!」ゲシッ!

女騎士「ぐっ……!」

団長「……お前は、ここで死ぬんだよ。オーク共に単身挑んで殺された、勇敢な騎士としてな」


下級騎士「「「ふへへ……!」」」


女騎士「…………」

団長「さらばだ、女騎士。もう会う事もないだろう」クルッ スタスタ





パタン

50 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 14:44:47.97 ID:aT6XxdbE0
下級騎士1「さ、さあ楽しもうぜ女騎士さんよ!」

女騎士「…………」

下級騎士2「オークなんかより、やっぱり人間相手の方がいいよなあ……?」

女騎士「……おい」

下級騎士3「すぐにひぃひぃ言わせてやるからよ、楽しみに」

女騎士「おい」

下級騎士2「あ?さっきから何……言って……」




女騎士「何故ここにいるんだ、お前」

オーク「戦利品を取りに来た」






―――オーク集落

団長「―――先程、女騎士を発見した……彼女は、既に……」

副団長「…………」

団長「諸君!女騎士の仇を討つぞ!オーク共を一人も逃すなぁ!」


「「「オオオオオオオオオオ!!!」」」

52 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 14:52:57.33 ID:aT6XxdbE0
オーク王「……ふむ」

オーク5「申し訳ありませぬ、我らが王よ……我々の、力及ばずっ」



「いたぞー!オークの大将だ!」
「弓兵、構えーっ!」


オーク王「面を上げよ、オーク5。お主も早く逃げるがよい」

オーク5「……承知、しました……我らが王よ、どうか―――」



「狙え……撃てぇぇぇ!」

ヒュンヒュンヒュン!!





ブンッ、グシャァッ!!



「ば……馬鹿な」

「巨大なウォーハンマー※、だと!?」

「一振りしただけで、全ての矢が……」

「じ、地面が揺れる!馬が怯えて!」




オーク5「どうか―――やり過ぎませぬ様!」

オーク王「わかっておる」


※馬鹿でかいトンカチの様な武器の事

53 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 15:01:55.16 ID:aT6XxdbE0
オーク王「ついでじゃ、こいつを持っていくがいい」

オーク5「これは……はっ、承知しました!」タッタッタッ





団長「何だ、あの化け物は……!」

副団長「団長殿、兵が浮き足立っております!ここは一旦態勢を」

団長「だっ、黙れ!ここで引けば、私の評価に響く!休まずに矢を射かけ続けろ!」


ヒュンヒュンッ!


団長「よし!直撃―――」

オーク王「ふんぬっ!」


パスッ、ポトポト


団長「―――な」

「駄目です!皮膚が厚すぎて、矢が刺さりません!」

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