受験生「喫茶店で勉強してくれるわッッッ!」マスター「来たかッ!」
Part3


93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 00:54:53.72 ID:CRnHjDkK0
受験生「…………」カリカリ…
紳士「やぁ、勉強ははかどっているかね?」
受験生「何用か」
紳士「私は冥帝大学の総帥をやらせてもらっている者だ」
受験生「!」ピク…
紳士「ところで、相談があるのだが……」
紳士「今すぐ勉強をやめて喫茶店を出れば、無条件で君を我が校に入学させてあげよう」
紳士「むろん、特待生待遇でね。入学金も授業料も一切不要だ」
紳士「ただし──」
紳士「もしやめないのであれば、君の冥帝大合格はなくなるものと思いたまえ」
紳士「たとえ試験で満点を取ったとしても、君を入学させない」
紳士「さあ、どうだろう?」ニコッ
マスター(これしか方法はなかった……)
マスター(どう考えてもフェアではないが……私にも意地があるのだ……すまん)

94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 00:57:00.54 ID:aSfuNwM/O
マスター顔広すぎだろ

95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 00:57:49.33 ID:SLFWmfcz0
マスター何者だよ

96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 00:58:53.76 ID:6G/6t74iO
マスターの人脈やべえ

97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 00:59:28.77 ID:mqSqp3Ds0
すきだこれ

98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 00:59:49.95 ID:iIOZySEkP
マスターすげぇ

100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 01:01:31.94 ID:CRnHjDkK0
受験生「吾輩は勉強をやめぬ」
紳士「!」ピクッ
紳士「ほう……では、冥帝大は諦めるということか」
受験生「諦めぬ」
紳士「……は?」
受験生「たとえ志望する大学の長に、不合格の烙印を押されようとも──」
受験生「吾輩は絶対に諦めぬッッッ!」
紳士「な……!?」
紳士「な、ならばなぜ……私の誘いを受けない?」
紳士「今ここで勉強をやめれば、簡単に冥帝大に入れるのだぞ!?」
受験生「吾輩はただ冥帝大に入りたいのではない……」
受験生「我が実力にて入りたいのだッ!」
受験生「我が文房具と参考書を用い、我が愛する場所で勉強し、我が頭脳を駆使して──」
受験生「合格を勝ち取りたいのだッッッ! でなくば受験など無意味ッッッ!」
紳士「〜〜〜〜〜ッ!」

101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 01:02:49.49 ID:D2BPaJgk0
くぅ〜シビれましたw

102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 01:04:46.07 ID:5J9Xosz50
くだらないことを全力でやってるのが面白いな

103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 01:06:20.90 ID:CRnHjDkK0
紳士「フ、フフ……」
紳士「フハハハハハハハハハハッ! ──どうやら私の敵う相手ではないらしい」
紳士「話はここまで……いや、なかったことにしてくれたまえ」
紳士「君が我が校に入ってくることを祈っているよ。むろん、実力でね」
受験生「お心遣い、感謝ッッッ!」
紳士「すまんな、マスター。私が不甲斐ないばかりで、力になれなくて……」
マスター「いえ、かまいません」
マスター「ご足労いただき、ありがとうございました」
マスター(そこまでの覚悟か、小僧ッ!)
マスター(こうなれば……もはや打つ手は一つッッッ!)

104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 01:07:04.93 ID:SLFWmfcz0
閉店させれはいいんじゃ

105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 01:07:28.42 ID:y1cc8DTW0
わくわく

106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 01:11:21.62 ID:CRnHjDkK0

PM20:30──
閉店まで残り30分。
マスターの表情が変わった。
マスター「ウェイトレス君、今日はもうあがりたまえ」
ウェイトレス「マスター、まだ早い──」
マスター「すぐ着替えて店を出るんだ……早くッ!」
ウェイトレス「マスター、まさか……まさか!? ダメですッ!」
マスター「いいから早く出るんだ! 君には君の人生がある! 店長命令だッ!」
ウェイトレス「マスター……!」

107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 01:12:30.53 ID:sipR0odn0
もう諦めろよwwwwww

110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 01:16:47.76 ID:CRnHjDkK0
マスター「やっと二人きりになれましたな、お客さん……いや小僧ッ!」
マスター「刺客や妨害の数々……全て乗り切られるとはな。恐れ入ったよ」
受験生「…………」カリカリ…
マスター「だが、このままでは終わらんッ! 私にも意地があるッ!」
マスター「押させてもらうよ……“自爆スイッチ”をッ!」グッ…
ポチッ
アナウンス『自爆装置が作動しました』
アナウンス『当店はあと60秒で爆発します』
アナウンス『店内にいらっしゃる店員ならびにお客様は、至急避難して下さい』
アナウンス『繰り返します……』
マスター「あと一分でこの店は木っ端微塵だァッ! どうする、小僧ォッッッ!?」
受験生「…………」カリカリ…

111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 01:17:49.88 ID:7ijz/gjaP
ええええええええええええええ

112 : 忍法帖【Lv=38,xxxPT】(1+0:15) :2014/02/04(火) 01:18:26.23 ID:ye9et59B0
受験生さんなら・・きっと受験生さんならなんとかしてくれる!

113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 01:19:34.22 ID:6G/6t74iO
どうするじゃない

114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 01:22:41.80 ID:CRnHjDkK0
ゴゴゴゴゴ……!
マスター「閉店時刻まで君が居座れば私の負け……だが」
マスター「その前に喫茶店そのものがなくなれば、君もここで勉強できなくなる……」
マスター「──ゆえに引き分け!」
マスター「敗北するぐらいならば、私は引き分けを選ぶッ!」
受験生「…………」カリカリ…
ゴゴゴゴゴ……!
マスター「残り30秒を切った……」
マスター「あと30秒でこの店は私と君もろとも消えてなくなる……」
マスター「私は命と店を引き換えに、誇りを守ったんだァ!」
受験生「…………」カリカリ…
ゴゴゴゴゴ……!

115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 01:25:21.13 ID:kxCq9q0z0
ありがとう
笑顔になれたよ

116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 01:26:42.71 ID:CRnHjDkK0
ゴゴゴゴゴ……!
マスター「残り10秒……」
マスター「さァ、これでこの喫茶店は閉店を待たずして消滅──」
受験生「…………」ピタッ
マスター(──む? 勉強を止めた!?)
マスター「そう、それでいい! 早くここから出ていけ、まだ間に合うッ!」
受験生「吾輩は……勉強をやめるつもりはない。しかしッッッ!」
バッ!
マスター「!?」
次の瞬間、店内は激しい光に包まれた。

118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 01:31:04.13 ID:CRnHjDkK0
ドッグワァァァァァンッ!!!!!
ウェイトレス「いやぁぁぁっ! マスターッ! お客さんッ!」ダッ
通行人「やめろ、巻き添えになるぞ!」ガシッ
ウェイトレス「でも……! あの店にはまだ……!」
通行人「もう手遅れだ……この爆発では……!」
牛「モォ〜……」
ゴゴゴゴゴ……! ズズゥ……ン……!

119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 01:34:07.78 ID:DdUzQI8A0
平日の深夜は面白い

120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 01:35:41.79 ID:DuWd1xCGO
支援

121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 01:36:48.98 ID:6G/6t74iO
ウエイトレスいたか

122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 01:37:40.72 ID:CRnHjDkK0
カリカリ…… カリカリ……
ウェイトレス「!?」ハッ
通行人「なんだ、この音は!?」
ウェイトレス「この音は……勉強をしている音だわ!」
炎と煙に包まれた瓦礫の中には──
受験生「…………」カリカリ…
ウェイトレス「お客さんだわ!」
ウェイトレス(すごい……爆発でペンもノートも机も、何もかもふっ飛んだのに)
ウェイトレス(空気イスに座り、指で空中に字を書いて勉強してるんだわ!)
ウェイトレス「……そうだ、マスターは!?」

124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 01:43:24.21 ID:CRnHjDkK0
マスター「……ここだ」ケホッ…
ウェイトレス「マスター! 無事だったんですね!」
ウェイトレス「でも、どうやって助かったんですか!?」
マスター「爆発する瞬間──彼が全ての参考書やノート、そして自分自身を盾にして」
マスター「私をかばってくれたのだよ……」
ウェイトレス「そうだったんですか……!」
マスター「まもなく、閉店時刻だが……」
マスター「店が崩壊しても、受験道具が燃え尽きても、彼はあの場所で勉強している」
受験生「…………」カリカリ…
店長「見事だ……受験生!」ニヤッ

PM21:00──

125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 01:45:03.76 ID:EUJQiV8D0
受験生だけどこのスレのおかげで明日から頑張れそうだわ

126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 01:48:16.26 ID:hVesfl+P0
もうわけがわからないよ

127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 01:49:02.21 ID:CRnHjDkK0
受験生「閉店時刻なので、帰宅するとしよう」スッ…
受験生「代金はいくらか?」
マスター「沸騰コーヒーと最強コーヒーで、お会計800円です」
受験生「ふむ……馳走になった」チャリン…
受験生「店主よ、今日一日ありがとうッッッ! ご迷惑をおかけした……ッ!」
マスター「こちらこそ……また来て下さい! 是非……ッ!」
受験生「応ッッッ!」
受験生とマスターは再戦を誓い合うと、それぞれ帰路についたのであった。
若きウェイトレスはそんな二人を見て、感動の涙を流すのであった。
ウェイトレス「ステキ……」
牛「モォ〜……!」

128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 01:50:34.90 ID:5Y2YmL2H0
>>1乙

131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 01:52:37.83 ID:y1cc8DTW0


132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 01:54:25.10 ID:6G/6t74iO
( ;∀;)イイハナシダナー

133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 01:56:02.12 ID:CRnHjDkK0
それからしばらくして──
喫茶店は復活していた。
しかも、自爆前よりあらゆる面がパワーアップしての再開である。
店の雰囲気、コーヒーの味、音楽、座席の快適さ、全てが以前の喫茶店を上回っていた。
ウェイトレス「マスター、お店の再開おめでとうございます!」
マスター「ありがとう。また心機一転、頑張るよ!」
そんなのどかな空間に、開店時刻と同時に足を踏み入れる者があった。
ザンッ……!

134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 01:58:17.84 ID:hVesfl+P0
まだ続くのかよ

135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 02:00:47.49 ID:CRnHjDkK0
大学生「珈琲を飲みに参上ッッッ!」
マスター「おお、君か!」
ウェイトレス「いらっしゃ〜い」
大学生「おかげさまで……かろうじて冥帝大に合格することができた。感謝ッッッ!」
マスター「なんの、紛れもない君の実力だよ」
大学生「恐悦至極……」
マスター「ところで、どこの学部に入ったんだい?」
大学生「経営学部であるッ!」
大学生「あの日、自爆までしてみせたマスターの覚悟に、吾輩は大いに感動した」
大学生「吾輩もいずれはマスターのような、超一流の喫茶店を開きたく……ッ」
マスター「おおっ……応援しているよ。この道の先輩としてね」
牛「モォ〜……」

136 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 02:03:14.88 ID:vPWje0NJ0
誰も牛に突っ込んでないな

137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 02:05:21.10 ID:D2BPaJgk0
てっきり落ちてるのかと思った

138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 02:06:34.93 ID:CRnHjDkK0
マスター「ま、一杯どうだい? 前は沸騰したのを飲ませたから、今度は冷たいのでも」
ウェイトレス「アイスコーヒーで〜す」スッ…
大学生「いただこう」ゴクッ…
大学生「!」
大学生「冷たァァァァァいッッッ!!!」ブバッ
マスター「!?」
マスター(そうか……彼は熱いのは平気だが、冷たいのは苦手だったのか……ッ!)
マスター(なんという盲点ッッッ!)
マスター「しかし……冷たい飲み物を飲めなければ、喫茶店経営など到底不可能だ」
マスター「どうだね大学生君、ここで修業(アルバイト)してみないかね?」
ウェイトレス「一から教えてあげるわよ」
大学生「ありがたくッッッ!!!」ガバッ
                                   ─ 完 ─

139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 02:07:14.05 ID:CRnHjDkK0
この物語はフィクションです。
喫茶店等での勉強を肯定・否定するものではありません。

143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 02:11:29.75 ID:2aFeR4370
感銘を受けた

149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 02:16:40.66 ID:zyDHmzMY0

面白かった

150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/04(火) 02:24:35.30 ID:cKa6g3ivi
もう1浪を決意して東大目指すわ

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