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のび太「ドラえもんが消えて、もう10年か……」

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Part11
573 :◆9XBVsEfN6xFl :2014/08/13(水)23:08:27 ID:H3kqmpeHo
翌日の仕事は、かなり早めに終わった。
咲子さんは舞さんと食事に行くらしく、誘われたが断った。
姉妹水入らずの食事会に、僕が言ってはアレだろうし。
家に帰ったころは、空は黄昏時だった。
茜空を見上げた後、アパートの階段を上る。
ーーふと、僕の部屋の前に、何かが立っているのを見つけた。
「あれは……」
少し早歩きに、その場所へ向かう。
そこにいたのは、ペットボトルくらいの大きさのロボットだった。
服装は執事のような恰好をしている。しかし全身かなりボロボロで、ところどころ錆びていた。
そのロボットは、僕が目の前に立ったところで、深々とお辞儀をした。
「……のび太さん。待っておりました……」
「……僕を?」
「はい。あなたに、お話があります。ーー私の主人、ドラえもん様の件です……」
「ーーーッ!?ドラえもん!?」
ロボットは、静かに頷いた。
「それでですが、差支えなければ、少々お時間をよろしいでしょうか……」
「……うん」

576 :名無しさん@おーぷん :2014/08/13(水)23:17:00 ID:2q8OGhaob
ついに真相が明らかに(ゴクリ)

577 :名無しさん@おーぷん :2014/08/13(水)23:21:16 ID:j044F0L6Z
これで咲子さん裏切るなんて胸糞だったからほんとによかった、万歳

578 :◆9XBVsEfN6xFl :2014/08/13(水)23:21:41 ID:H3kqmpeHo
ロボットに案内されたのは、僕と咲子さんが来た、高台にある公園だった。
周囲に人の姿はない。いるのは僕と、ロボットだけだった。
ロボットは僕に正対し、話を始めた。
「……このようなところまで連れて来たことを、深くお詫びします」
「それはいいんだ。……それより……」
「はい。……もうお気づきかもしれませんが、私は、ドラえもん様が取り出した道具なのです」
「やっぱり……」
「今より10年前、家にいたドラえもん様に、とある通知が届きました」
「……通知?」
「はい。……ドラえもん様の時代で制定された、異時空軸接触禁止法の件です」
「……異時空軸、接触禁止法……」
「増加する時間犯罪を抑止するために制定された法律です。その法律により、特別の許可を得た人物以外の、タイムトラベルは全面的に禁止されました。
ーー当然、ドラえもん様についても例外ではございませんでした」
「そ、それじゃ……」
「そうです。ドラえもん様は、未来に帰られたのです」
「……で、でも、どうして忽然と……」
「その法律は、過去、未来との接触の一切を禁止する法律。罰則者には、重い刑罰が科せられます。
接触の一切とは、文字通り全てのこと……写真も、痕跡も、そして、記憶さえも残すことは許されません」
「で、でも!僕は……僕達は、覚えているよ!?彼のこと……ドラえもんのことを!!」
「はい。……それは、特例的に残すことが許されたからです」
「……特例的?」
「はい。ドラえもん様は、これまで幾度となく、時間犯罪を防ぎ、世界の危機を救ってきました。その功績が考慮され、一切の痕跡を消す中で、関係者の記憶を残すことが許されました。
ですから、写真等は全て処分しながら、のび太さん達の心には、ドラえもん様が残り続けていたのです……」
「………」

579 :名無しさん@おーぷん :2014/08/13(水)23:26:37 ID:vmjt3Zy4T
ドラえもん。。。うわぁぁぁぁぁ


583 :名無しさん@おーぷん :2014/08/13(水)23:30:52 ID:vmjt3Zy4T
エンドに近づいてきた。。。
楽しみがなくなってしまう(泣)

584 :◆9XBVsEfN6xFl :2014/08/13(水)23:31:04 ID:H3kqmpeHo
「ーーそして、特例的に認められたことは、もう一つあります」
「……え?もう一つ?」
「……それは、ひみつ道具を、一つだけこの時代に残すことです」
「じゃ、じゃあ……」
「そうです。そこで残されたのが、この私です」
「………」
「私は、執事ロボット。主人の依頼を、厳正に守るロボットです」
「………」
「ドラえもん様は、悩みました。何をこの時代に残すべきか。何を残せば、のび太さんの助けになるか……残されたわずかな時間の中で、ドラえもん様が選ばれたのが、この私です。
そしてドラえもん様は、私に、手紙を託されました。そして、こう言いました。
『この手紙のそれぞれが、のび太くんが一番必要だと判断された時に、届けてほしい』と……」
「じゃ、じゃあ……これまで手紙を届けていたのは……」
「はい。私です。手紙は私に備え付けられた四次元バッグに収納され、色褪せることなく保管され続けていました」
「………」
「……そしてこれが、ドラえもん様からの最後の手紙です……」
そしてロボットは、僕に一通の手紙を差し出してきた。

587 :◆9XBVsEfN6xFl :2014/08/13(水)23:48:30 ID:H3kqmpeHo
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
のび太くんへ
この手紙を読んでいるということは、執事ロボットから全部聞いたと思う。
ごめんね、のび太くん。黙って帰ってしまって。
本当は、僕もずっと一緒にいたかったんだけど、だめなんだ。
大した道具を残せなくてごめんね。
ジャイアンに虐められても、仕返しできなくてごめん。
スネ夫にバカにされても、見返すことができなくてごめん。
しずかちゃんに嫌われても、機嫌を戻させることもできなくてごめん。
それでもキミなら、きっと、色んなことを乗り越えてこれたと信じてるよ。
だって僕は、誰よりもキミのことを知っているから。
大切な、友達だから。
キミといた時間は、僕にとって、すごく幸せで、すごく大切な時間だったよ。
僕は、キミと出会えて、本当に良かった。キミと友達になれて、本当に良かったよ。
この気持ちは、キミとの思い出は、未来に帰っても忘れないよ。
ずーっと、僕の宝物だ。
最後になるけど、のび太くん、どうか、元気でね。どうか、幸せにね。
僕は、未来から、ずっとキミを応援してるからね。
それを、忘れないでね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

588 :◆9XBVsEfN6xFl :2014/08/13(水)23:49:36 ID:H3kqmpeHo
「ーーど、ドラえもん……!!」
ドラえもんの手紙を読み終えた僕は、その場で蹲った。彼の涙で滲んだ手紙を握り締めて、僕もまた涙が止まらなくなった。
「……そんなことない……そんなことないよ……!!
キミが残したものは、これまでのどの道具よりも素晴らしいものだった!!……僕を……助けてくれた……!!
キミの手紙があったから……僕は……頑張ることが出来たんだよ……!!」
ドラえもんの記憶が、頭の中に甦る。
一緒に笑ったこと、泣いたこと、びっくりしたこと、怖がったこと、遊びに行ったこと、ご飯を食べたこと、ジャイアンの歌を聞いたこと、ケンカしたこと……
その全てが僕を包み、その全てが、止めどなく涙を流させる。
とても暖かい涙……とても寂しい涙……そして、止めどない感謝の涙……それが全て入り混じり、僕は泣き続けた。
「……ドラえもん……ありがとう……ドラえもん……!!」
遥か遠くにいる彼に向けて、必死に声を出す。震えながらも、うまく出なくても、必死に言い続けた。
彼への感謝を。そして、別れを。
ロボットが見守る中、黄昏が空を染める中、僕はドラえもんに、最後の別れをした。

589 :名無しさん@おーぷん :2014/08/13(水)23:51:10 ID:iRglAosWf
ダメだ
俺が泣くなんて・・・

590 :名無しさん@おーぷん :2014/08/13(水)23:56:30 ID:tSBJukO27
泣きそう…

591 :名無しさん@おーぷん :2014/08/13(水)23:58:19 ID:vmjt3Zy4T
頼む。のび太が生きてる間に法律が変わって、またドラえもんにあわせてやってくれ!
涙がとまらねぇ

594 :◆9XBVsEfN6xFl :2014/08/14(木)00:03:44 ID:5ATncYawb
「……ありがとう。全部を話してくれて……」
ひとしきり泣いた後、僕はロボットに感謝を告げた。
「……いいえ。私は、主人の依頼を果たしただけです。ーーこれでようやく、私も役目を終えれます……」
そう言うと、ロボットは足元から光に変わり始めた。
「……キミも、消えちゃうのかい?」
「はい。役目を終えた道具は、そのまま未来へ転送されます。……私も、あるべきところへ帰る時が来ました」
光は徐々に体を包み始める。ぼろぼろの彼の体は、足元から消え始めた。
「……最後にさ、キミの主人に伝言を頼んでいいかい?」
「……はい。主人のためなら……」
「ありがとう。……ドラえもんに、伝えておいてよ。
ーー“僕も、キミのことをずっと忘れない。キミはずっと、僕の大切な友達だ”って……」
「……かしこまりました。では……」
最後に深々とお辞儀をして、ロボットは光と共に消えた。
彼の光は空へと昇り、すっかり日が落ちて暗くなった空に、一つの橋をかける。
ーー僕とドラえもんを繋ぐ、最後の橋を……
僕は、その光が完全に消えるまで、見送った。
光が消えた空には、星が輝く。
その一つ一つが揺れるように光を放ち、まるで、僕に別れを言っているようだった。
そして僕は、最後に告げる。
「……ばいばい。ドラえもん……」

598 :名無しさん@おーぷん :2014/08/14(木)00:10:54 ID:dtbvBbUPN
別れ…か

599 :名無しさん@おーぷん :2014/08/14(木)00:11:53 ID:4bZcVdkWG
どんでん返しありそうな

601 :◆9XBVsEfN6xFl :2014/08/14(木)00:17:01 ID:5ATncYawb
それから僕は、家に帰った。
家の前に付くと、入り口に誰かがいることに気が付いた。
「あれは……」
その人は僕に気が付くなり、小走りで駆け寄って来た。
「……のび太くん、遅かったね」
「咲子さん……」
咲子さんは、笑顔で僕を出迎えた。
その手には、お弁当があった。
「……それは?」
「え?ああ、これね。これはのび太くんの分。結局家でご飯作っちゃって、残り物で悪いけどおすそ分け」
溢れるような笑顔を見せる彼女。その姿が、とても愛しく思えた。
そして気が付けば、僕は彼女の体を抱き締めていた。
「ーーッ!?ちょ、ちょっとのび太くんーー!?」
「……ありがとう咲子さん……僕は、キミとずっと一緒にいたい……」
「え?え?」
「少しだけ、このままでいさせてほしい。お願い……」
「……う、うん……」
ドラえもん……僕は、ダメな奴だよ。仕事も怒られてばっかりだし、最後の最後まで優柔不断だったし……
でも、この人は、咲子さんは守っていきたいんだ。こんな僕でも、そのくらいはしたいんだよ。
僕なら出来るよね、ドラえもん……
満点の星の下に、僕らは立っていた。
外の空気は冷たい。だけど、僕らの体は暖かかった。
とても、暖かかったーーー

602 :名無しさん@おーぷん :2014/08/14(木)00:18:22 ID:VGUjRDF1Q
セワシ君が生まれないとタイムパラドクスがうんたら

603 :名無しさん@おーぷん :2014/08/14(木)00:19:28 ID:EUcO3kR0g
ジャイ子の未来でもセワシは生まれるだろJK

604 :名無しさん@おーぷん :2014/08/14(木)00:20:46 ID:Wdt57rn3b
誰と結婚しても生まれてくるセワシの生命力

605 :名無しさん@おーぷん :2014/08/14(木)00:22:32 ID:tcRzu4WwO
セワシ強いw


606 :◆9XBVsEfN6xFl :2014/08/14(木)00:26:52 ID:5ATncYawb
〜数年後〜
「ーーーのび太!!咲子の準備が終わったぞ!!」
けたたましい叫び声を上げながら、舞さんは部屋に入って来た。
「ちょ、ちょっとちょっと!ノックぐらいしてくださいよ!!」
「細かいことを気にしない!!……へえ……似合ってるじゃないか……」
舞さんは、僕のタキシード姿をじろじろと眺めながらそう言った。
「……馬子にも衣装とは、よく言ったものだ」
「ありがとうございます。……それより舞さん、その手に持っているビールは何ですか?」
「あ?ああ、これか……飲む前の、景気付けの一杯ってところだ」
「いやもう飲んでるじゃないですか……。
ホント、酒の飲み過ぎはよくないですよ?……そんなんだから、また彼氏に逃げられーーー」
ーーボクッ
言い終わる前に、顔面に舞さんの拳が突き刺さる。
「……殴るぞのび太」
「……も、もう殴ってます、舞さん……」
「……まったく……式の前に、顔面に青あざでも出来たらどうするんだ……」
「いやいや、殴ったのは舞さんであって……」
「ーーほらほら!無駄話をしてる暇があるなら、とっとと行くぞ!」
舞さんは話を終える前にとっとと部屋を出ていった。
……これは、逃亡したか……
何はともあれ、僕は咲子さんの元へ向かう。
今日は、僕らの結婚式だーーー

607 :名無しさん@おーぷん :2014/08/14(木)00:28:32 ID:dYp7jNAlr
神父役はこの日のために未来から戻ってきたドラえもんだな

608 :名無しさん@おーぷん :2014/08/14(木)00:31:50 ID:vl3z5Ob2K
ジャイ子は誰と結婚すればいいの

609 :名無しさん@おーぷん :2014/08/14(木)00:32:35 ID:XE3c6TK4u
>>608
す、スネ夫・・・

610 :◆9XBVsEfN6xFl :2014/08/14(木)00:36:01 ID:5ATncYawb
「……咲子さん?」
ドアを開くと、目の前にはウエディングドレスを着た彼女がいた。
「あ、のび太くん……」
ドレス姿の彼女は、とても綺麗だった。なんだか、感無量。
「……どうかなのび太くん。変じゃない?」
彼女は少し照れ臭そうにそう訊ねる。
「ううん!全然変じゃないよ!……本当に、綺麗だよ……」
「あ、ありがとう……」
「……」
「……」
僕達は向かい合い、互いに顔を隠すように表情を伏せる。なんだか、すごく恥ずかしい……
「ーーああ、お二人さん?そろそろ行かないと始まるぞ?」
そんな中、舞さんの呆れるような声が響いた。
「え!?あ、うん!……のび太くん……」
「うん。行こうか……」
僕らは手を繋ぎ、部屋を出た。
そして、みんなが待つ式場へと向かって行った。

611 :名無しさん@おーぷん :2014/08/14(木)00:37:37 ID:tcRzu4WwO
ううっ。。。のび太。。。
どらえもぉぉぉぉぉん

615 :◆9XBVsEfN6xFl :2014/08/14(木)00:45:38 ID:5ATncYawb
「ーーーおめでとう!!」
「幸せになれよ!!」
晴れ渡る空の下、式を終えた僕らを、みんなが出迎えた。
紙吹雪が舞い、祝福の声と拍手が僕らを包む。
僕らは照れながらも、頭を下げて今日という日を迎えれたことを、みんなに感謝した。
ーーーふと、僕は、式場の入り口に立つ何かを見つけた。
みんなが僕らに注目する中、入り口で、満面の笑みを浮かべて僕らを見守る、青いその姿ーーー
(あーーーー)
すると祝福していた人が、一瞬彼の姿を隠した。そして再び入り口が見えた時、そこには、誰もいなかった。
(……あれは……)
「……?のび太くん、どうかしたの?」
咲子さんは、僕の顔を覗き込む。彼女の顔を見て、僕はもう一度笑みを浮かべた。
「………いや、なんでもないよ。なんでも……」
「……?」
不思議そうな顔をする彼女だったが、僕が笑うと、すぐに笑みを取り戻した。
(……見に、来てくれたんだね……。僕、幸せになるよーーー)
空を見上げながら、彼に言葉を送る。
澄み切った空は、まるで彼のように、どこまでも青かったーーーーー
終わり

616 :名無しさん@おーぷん :2014/08/14(木)00:45:48 ID:lvJwrxWvZ
咲子幸せエンドはドラえもんじゃねーー!!泣

617 :名無しさん@おーぷん :2014/08/14(木)00:46:57 ID:k29n87rOi

さて、後日譚はまだかな?

618 :名無しさん@おーぷん :2014/08/14(木)00:47:31 ID:XE3c6TK4u
激しく乙

619 :名無しさん@おーぷん :2014/08/14(木)00:47:59 ID:tcRzu4WwO
ジーンときたーーーー!
たまんねぇな!おい!

620 :◆tRZ1JSBHm. :2014/08/14(木)00:48:15 ID:xuXAX2dZe

よかったぜ

621 :◆9XBVsEfN6xFl :2014/08/14(木)00:48:38 ID:5ATncYawb
やっと終わりましたよ
四日かかりましたよ
これはショートストーリーと呼べるかどうかは別にして、疲れましたよ

622 :名無しさん@おーぷん :2014/08/14(木)00:48:41 ID:MDG3LVWeB
異時空軸接触禁止法があるのにどうやって来たんだよ

623 :名無しさん@おーぷん :2014/08/14(木)00:48:55 ID:tcRzu4WwO
でも、最後の方は、早く終わらせようって感じだったのが残念

624 :◆9XBVsEfN6xFl :2014/08/14(木)00:50:14 ID:5ATncYawb
>>622
と、特例的処置……
>>623
ああ、ちょっと熱出てまして……
あんまり考えてなかったんですよね
もう少し練れば良かったかなあとは思ってる

677 :名無しさん@おーぷん :2014/08/14(木)16:22:22 ID:4NYTKDYqs
超絶感動したァァァァァ!!!!!

678 :名無しさん@おーぷん :2014/08/14(木)16:46:52 ID:F1l9uCQtO
ものすごい文章力とプロット力
泣いた泣いたありがとう!

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