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幼少から続いてる恐ろしい体験を話す

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Part7
392 :C菜の夢 ◆OATxHqmYYE :2013/05/01(水) 01:41:16.74 ID:Cf9Z2/cF0
こ・・・ここは?
幼少の頃に見ていた夢。
周囲がどす黒く、空気が重い空間。
そう、C菜の夢と同じ空間。
また、C菜に出会ってしまうのか・・・?
いやだ・・・!何で今になって・・・!
幼少の頃から見ていない悪夢を見てしまい、俺はパニックになっていた。
そして、気が付くと、俺の後ろで何かの気配がした。
俺「・・・・・・」
振り返りたくない。でも・・・、見ないと。
俺はゆっくりと振り返った。

393 :C菜の夢 ◆OATxHqmYYE :2013/05/01(水) 01:42:02.20 ID:Cf9Z2/cF0
俺「・・・え?」
振り返ると、そこに居たのは青年の姿だった。
俺「C菜じゃ・・・ない?」
青年は虚ろな目をしていたが、しっかりと俺を見据えている。
青年「・・・・・・」
青年が何かを言っている。
何を言っているんだろう、全く分からない。
しかし、青年は俺に何かを訴えるようにまくしたてている。
聞き取りたくても、聞き取れない・・・。
次第に、青年の顔がぼやけていく・・・。
そうして俺は目が覚めた。

394 :C菜の夢 ◆OATxHqmYYE :2013/05/01(水) 01:42:33.10 ID:Cf9Z2/cF0
俺「・・・・・・」
C菜の夢じゃ・・・ない?何だろう・・・?
俺は何だか、妙な胸騒ぎがした。
あの青年・・・。
先輩「おーーーい!朝メシの準備するぞーーー!」
俺「あ!!はーい!!!」
一気に現実世界へと戻された俺は、朝食の準備に駆り出されることになった。
しかし、あまりにも不思議な夢。
合宿が終わるまで、そのことが常に頭の片隅にあった。

395 :C菜の夢 ◆OATxHqmYYE :2013/05/01(水) 01:43:18.92 ID:Cf9Z2/cF0
合宿が終わり、大学の日常が戻って来た。
サークルのメンバーに俺とE子が付き合い始めたことを告げると、F男を除いて皆驚いていたが、祝福してくれた。
E子とは毎日会って色んな話をした。バカみたいな話をして笑い転げたり
色んな場所にも行った。本当に幸せだった。
愛する人が居ると、生活に潤いが出てくるというもの。
勉学にも精が出て、成績は大きく上昇。全てが順調だった。
そんな順風満帆な中、俺はゼミへと入り、本格的に卒業へ向けて準備をすることになった。
そんな中ゼミの最初の授業で、とある人に出会うことになる。

396 :C菜の夢 ◆OATxHqmYYE :2013/05/01(水) 01:43:58.45 ID:Cf9Z2/cF0
俺「ん・・・?」
ゼミのメンバーが一人一人自己紹介をしていく。
俺は、ある女子に注目した。
俺「あれ・・・どっかで見たことがあるような・・・?」
長いサラッとした黒髪に、清楚そうな容姿と大人しそうな雰囲気。
美人と言っても良いだろう。
どこかで出会った気がするのだが・・・思い出せない。
んー、誰だっけか。
謎が解けないまま、3人組となり、課題を遂行していく時間になった。
奇しくも、先ほどの女子と一緒の組だ。


397 :C菜の夢 ◆OATxHqmYYE :2013/05/01(水) 01:44:46.25 ID:Cf9Z2/cF0
3人でぎこちなく自己紹介を行い、課題を進めていったが、一人がトイレに行くために離席した。
残されたのは、あの女子と俺。
俺「あ、初めまして、俺、○○と言います、よろしくお願いします」
???「さっきも聞いたわよ」
俺「・・・・・・」
なんという、とっつきにくい奴だ
それにしても、間近で見ると・・・
やはりどこかで会ったことがある。
???「それに初めましてじゃないでしょ」
俺「え?」
???「忘れたの?同じ小学校だったD子よ」

398 :C菜の夢 ◆OATxHqmYYE :2013/05/01(水) 01:45:34.31 ID:Cf9Z2/cF0
俺の記憶の片隅に居たD子が、像を結び始める。
俺「あっ・・・!」
D子「久しぶりね」
こんな所でD子と再開するとは・・・。
嫌でもC奈の夢のことが思い出される、D子は俺を助けてくれた存在なのだ。
俺「あの時は、ありがとう」
D子「何が?」
俺「お守り、助かったよ」
D子「いえ、でも」
俺「え?」
D子「やっぱり終わってないみたいね」
俺「は?」
終わってない・・・どういう意味だ?
色々と聞きたいことはあったが、離籍していたメンバーが戻って来たので
話は中断された。

401 :C菜の夢 ◆OATxHqmYYE :2013/05/01(水) 01:46:13.78 ID:Cf9Z2/cF0
その後も順調に大学生活を続けていった俺、しかし気がかりなことが出来た。
E子「・・・・・・」
俺「どうしたの?」
E子「んーん!なんでもない!」
俺「そうか?」
E子が時折、暗い表情を見せるようになったのだ、今まではそんなこと無かったのに。
それは日が経つにつれ顕著になっていき、周囲の人も気付いているようだった。
F男は、「何か悲しませたんじゃねーの!」と言っていたが、俺はまるで心当たりが無い。
そんな中、E子の家へ行くことになったある日。

402 :C菜の夢 ◆OATxHqmYYE :2013/05/01(水) 01:46:59.72 ID:Cf9Z2/cF0
E子はアパートの3階に住んでいる。どこにでもありそうな安い感じのアパートだ。
俺がアパートの中へ入っていくと、3階から声が聞こえてきた。
???「  して    の」
ん?
よく耳を澄ましてみたが、どうやらE子の声のようだ。
E子「  れ  じょ う  き  と   な  で 」
俺「???」
E子「 な  の と  は  すき  も」
距離が離れているから、断片的にしか聞こえない。
E子「そ ち  く  と  きな い」
何を言ってるんだ・・・?
俺は3階のE子の部屋へと急いだ。

403 :C菜の夢 ◆OATxHqmYYE :2013/05/01(水) 01:47:45.24 ID:Cf9Z2/cF0
部屋をノックし、E子を呼び出す。
しかし、返事がない。
俺「???」
再度ノックをするが反応がない。
俺「開けるぞ?」
俺は痺れを切らし、ドアを開けた、鍵は掛かってなかった。
しかし、中へと入った瞬間、俺は異変に気付いた。

404 :名無し:2013/05/01(水) 01:48:07.41 ID:0A2XGYAxO
あわわ((゚Д゚;)))

405 :C菜の夢 ◆OATxHqmYYE :2013/05/01(水) 01:48:19.75 ID:Cf9Z2/cF0
俺「うっ・・・」
何だ・・・?部屋が異常なくらいに寒い
俺「おい!E子!?」
俺は必死にE子を探した。 
リリビングには居ない・・・?どこだ?
トイレ
浴室
・・・・!!
いた、E子だ。
洗面台のシンクに突っ伏すように倒れこんでいる
俺「E子!俺だよ!大丈夫か!!」
必死にE子をさすり、気付けを行う

406 :C菜の夢 ◆OATxHqmYYE :2013/05/01(水) 01:49:06.59 ID:Cf9Z2/cF0
E子「・・・ん」
俺「あ・・・」
どうやら気付いたようだ
E子「俺君・・・」
俺「大丈夫か?何があったんだ!?」
E子「ちょっと・・・貧血起こしちゃったみたい・・・えへへ」
俺「とりあえず、場所を移して休もう」
E子「うん、ありがとう・・・」
それにしてもこの部屋全体が異常なまでに寒い
本当に寒すぎる
ただ室温が低いだけでなく、・・・なんというか心に重く圧し掛かるような寒さというか
・・・
・・・
・・・?
以前、これと同じような感覚を体験した気が・・・?

407 :名も無き被検体774号+:2013/05/01(水) 01:49:09.84 ID:lj268pVv0
怖い

408 :C菜の夢 ◆OATxHqmYYE :2013/05/01(水) 01:49:37.99 ID:Cf9Z2/cF0
俺「一旦、外に出よう」
本来ならベッドに寝かせるべきなのだが、俺は何かの危険を感じ
E子を抱えて公園のベンチまで連れて行った。
E子をベンチへと座らせ、俺は横へ座る。
温かい飲み物を購入し、E子へと手渡す。
最初は顔が真っ青だったE子だが、徐々に落ち着きを取り戻したようだ。
俺「E子?大丈夫か?」
E子「・・・うん、大丈夫だよ」
しかし、E子が貧血持ちだったなんて、初耳だ。
俺「貧血・・・今まで無かったけど急に?」
E子「うん、ちょっと・・・ふらふらっときちゃって、でも大丈夫だよ」
俺「そうか・・・」

409 :C菜の夢 ◆OATxHqmYYE :2013/05/01(水) 01:50:28.85 ID:Cf9Z2/cF0
俺「E子、誰かと話してなかった?」
E子「え?」
俺「誰かと話してた声が聞こえたんだけど」
E子「あ、うん、ちょっと来客中でね、俺君来る時間だから急いで帰って貰ったよ」
俺「そうか・・・」
E子「・・・・・・」
何だろう?何か違和感を感じる。
E子「ごめんね・・・今日はもう、休ませて貰っていいかな?」
俺「あ、うん、そうだよね」
E子「せっかく来てくれたのに、ごめんね」
俺「部屋まで送ろうか?」
E子「ううん、ここで大丈夫」
俺「そうか、じゃあまた、元気になったらね」
E子「うん」

410 :C菜の夢 ◆OATxHqmYYE :2013/05/01(水) 01:51:09.17 ID:Cf9Z2/cF0
俺は帰る際、違和感の正体について考えた。
あの寒さ・・・エアコンを付けているわけではないのに、あの寒さ・・・?
E子は来客中と言っていたが、俺がアパートに足を運んだ瞬間、声が聞こえた
E子の部屋に行くまで、あの会話を聞いてから、ものの数分だ。
そんな早さでアパートの外に出ることが出来るか・・・?
まあ、階段は二つあるから、俺が片側を上っている間に逆から急いで降りた可能性もあるが。
・・・
俺は妙な違和感を抱えながら、家へと帰った。
そしてその夜、俺は再び、あの夢を見ることになる。

411 :名も無き被検体774号+:2013/05/01(水) 01:51:21.34 ID:aiPwVqT50
伏線張りすぎて訳分からなくなってきた。D子が何だったか検索したわ
紙じゃなくて良かった
でもここまで頑張って読んでるから面白いんだと思う。がんばれ

412 :C菜の夢 ◆OATxHqmYYE :2013/05/01(水) 01:51:54.97 ID:Cf9Z2/cF0
空気が重く、どす黒い空間。
あの夢だ。
後ろに気配を感じ、振り返る。
俺「!!!!!!!!」
俺は一瞬にして総毛立った。
そこには、前の夢で見た青年が居た。
しかし青年の目がおかしかったのだ。
片目がない・・・。
俺「・・・・・・」
俺は青年の異様な風貌に、固まってしまう。
青年は必死に、また何かを訴えている。
だが・・・相変わらず聞き取る事が出来ない。
次第に青年の顔がぼやけていく・・・。
そして、俺は目が覚めた。

413 :C菜の夢 ◆OATxHqmYYE :2013/05/01(水) 01:52:57.07 ID:Cf9Z2/cF0
・・・・・・
俺はさっきの夢について考えた。
同じ夢を何回も見る、これはC菜の夢と同じ。
そして、あの青年、どこかで会ったことがある気がする。
俺は必死に、昔の記憶を頼りに、一致する人が居ないかを考えた。
・・・
・・・
・・・
・・・!
あっ!
俺は思わず声に出していた。
あの青年・・・。
あれは・・・・・・A男だ。


414 :C菜の夢 ◆OATxHqmYYE :2013/05/01(水) 01:53:54.29 ID:Cf9Z2/cF0
まさか、A男に何かが?
胸騒ぎの消えない俺は、A男に電話をしてみることにした。
そういえば、A男と電話するのなんて何年振りだろうか
A男から一回、電話が掛かって来たことはあった。
そう、俺が加奈子さんの噂に巻き込まれた時だ。
あの時、A男は何の用事だったんだろうか。
そんなことを考えながら、ダイヤルを回す。

415 :名も無き被検体774号+:2013/05/01(水) 01:53:57.42 ID:lj268pVv0
怖ー

416 :名も無き被検体774号+:2013/05/01(水) 01:54:29.25 ID:btHxL8IS0
お守りのD子も気になるがまさかのA男て

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