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幼少から続いてる恐ろしい体験を話す

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Part2
35 :名も無き被検体774号+:2013/04/30(火) 00:57:58.96 ID:H74f5dFw0
友人の死は、こどもながらに、かなりショックであり、しばらくは沈んだ日々を送っていた。
それでも徐々に日常を取り戻し、俺もA男も二ヶ月が経つ頃には新しい友人も増えて、普段通りの生活を送れるようになっていた。
そんなある日、俺は恐ろしい夢を見た。

36 :名も無き被検体774号+:2013/04/30(火) 00:58:10.19 ID:2vhPS2fL0
霊的なやつ?怖いはなしならトイレ行けなくなるから見るのやめるは

37 :名も無き被検体774号+:2013/04/30(火) 00:59:04.60 ID:c15v/8ZH0
病名、死因は知らないのか

38 :名も無き被検体774号+:2013/04/30(火) 00:59:37.73 ID:H74f5dFw0
>>37
覚えてない、すまん

39 :名も無き被検体774号+:2013/04/30(火) 01:00:11.68 ID:H74f5dFw0
空気が重く沈んだ空間に俺は居た。しかし、そこがどこなのか分からない、足が地面に着いているのかも分からない。辺り一面、どす黒く、先が見えない。
歩けているのか、歩けて居ないのか分からない状況だったが、俺は先に進んだ。
そこうしているうちに、後ろに気配を感じた。
振り返ると、頭を下げて俯いた少女が、かなり俺の近くに立っていた。
あれ?C菜!!C菜じゃないか!!
特徴のあるくせっ毛に、いつも履いていた靴。
間違いない、C菜だ。


40 :名も無き被検体774号+:2013/04/30(火) 01:00:15.42 ID:few+Qb1I0
今からフロ入る俺にはキツいスレ

41 :名も無き被検体774号+:2013/04/30(火) 01:00:51.90 ID:H74f5dFw0
声を掛けようと思ったが、なぜか声が出なかったので、身振り手振りでこちらへと気を引くと
C菜と思われる少女がゆっくりと顔を上げた。
俺「!!!!!!!!」
俺は一瞬にして鳥肌が立った。
そこに居た少女は間違いなくC菜だった、しかし
本来あるはずのもの、目がなかったのだ。

42 :名も無き被検体774号+:2013/04/30(火) 01:02:14.08 ID:H74f5dFw0
眼球があるはずの部分は空洞となっており、闇が覗いていた。
更には、口も歯と舌が無く、ぽっかりとした空間が広がっているだけだった。
俺「あ、、、あ、、、」
あまりの異様さに身体が全く動かない、逃げ出したいのに、金縛りにあっているのか身体が全く言うことを聞かないのだ。
C菜「・・・・・・・・・・」
C菜が口を開き、何かを言っているが、全く聞き取れない。
俺「何を・・・言ってるんだ」
ひとしきり、C菜が何かを言い終えた後、おもむろに俺の腕を掴んできた。
びっくりするほど冷たかった、夢なのにその冷たさが分かった。

43 :名も無き被検体774号+:2013/04/30(火) 01:02:49.73 ID:H74f5dFw0
俺「な、何をするんだ!離せ!!!」
C菜「・・・・・・・・・・」
C菜は無言で俺をどこかへ連れて行こうとする、俺は必死に抵抗した。
俺「やめろ!!!」
必死の抵抗のせいか、C菜は諦めたのか、俺の腕を離した。
俺「はあ、、、はあ、、、はあ」
C菜「・・・・・・・・・」
俺「!!!!!!!」
C菜は笑っていた、眼球と口の無い顔で、ニヤリと。
その瞬間、目が覚めた。

44 :名も無き被検体774号+:2013/04/30(火) 01:03:30.97 ID:H74f5dFw0
起きたのは夜中の3時だったが、急いで母親をたたき起こし、泣き付いた。
母親は優しくなだめてくれた、きっと友人が死んだショックがまだ抜けてないと思ったんだろう。
その後は一睡もすることが出来ず、学校へと行った。

45 :名も無き被検体774号+:2013/04/30(火) 01:04:08.67 ID:H74f5dFw0
俺「おう、A男おはよう、、、」
A男「ああ、、、」
勿論俺に元気などあるはずもないが、なんだかA男も元気が無いように見えた。
俺「何か元気ないな、どうした?」
A男「・・・・・・」
普段から元気ハツラツのA男、これは明らかに様子がおかしい。
A男「夢を・・・見たんだ・・・C菜の夢を」
俺「え、、、?」

46 :名も無き被検体774号+:2013/04/30(火) 01:05:27.71 ID:H74f5dFw0
詳しく話しを聞いてみて分かったが、あろうことか、A男が見た夢は、俺が見た夢と全く同じの内容だったのだ。
その事実をA男に告げると、A男はみるみる青ざめていった。
A男「どういうことだよ!これ!」
俺「お、俺に聞かれても分からないよ!!」
意味が分からず、パニックになる二人。しかし、かと言ってどうすることも出来ない。
俺もA男も無理やりに偶然と決めつけ、この問題を頭から消し去ろうとした。
二人で同じ夢を見るなんて偶然、あり得るはずがないのに。

47 :名も無き被検体774号+:2013/04/30(火) 01:06:18.91 ID:H74f5dFw0
そして、その日も夢を見た。全く同じ内容の夢だ。
全身が汗だくになって、飛び起き、また母親に泣き付いた。
やはり母親は優しくなだめてくれたが、俺の気持ちが治まるはずがない。
俺「何なんだよ・・・何なんだよ!!一体!!!」
翌日も満身創痍の状態で学校へ行ったが、A男は学校に居なかった。
何を言ってるのか分からない授業を聞き、急いで家へと帰宅。
家へ帰ってからは、何をするでもなくぼーっと過ごした

48 :名も無き被検体774号+:2013/04/30(火) 01:07:02.34 ID:H74f5dFw0
俺「寝るのが・・・怖い」
二日連続で同じ夢を見たのだ、三日連続も考えられる。
俺「どうしよう・・・どうすれば良いんだろう・・・・・・・そうだ!!!」
ふっと、俺の中で何かが閃いた。
俺「お母さんと一緒に寝れば良いんだ!」
当時の俺は、かなりのマザコンであり、何かあったらすぐに母親に泣き付いていた。
また恐ろしい夢を見ても、きっと母親が何とかしてくれる!そう信じて疑わなかった。
俺「おかあさん」
母「ん?」
俺「今日一緒に寝よう」
母「いいわよ」
心の中で俺はガッツポーズを取った。

49 :名も無き被検体774号+:2013/04/30(火) 01:08:11.74 ID:H74f5dFw0
そして、その日の夜、俺は母親と一緒の布団へと入り、心地良い安堵感の中眠りに付いた。
これなら大丈夫だろうと、俺は何一つ心配していなかった。
しかし、その晩、俺は再び夢を見た。
全く同じ内容、全く同じ悪夢。
唯一違ったのは、起きた部屋が一緒に母親と寝た部屋ではなく自分の部屋だったのだ。

50 :名も無き被検体774号+:2013/04/30(火) 01:09:17.50 ID:H74f5dFw0
俺「な・・・何で・・・」
俺は全速力で母親の部屋へと向かった。
母親は寝ていた、何事も無かったかのように。
再び叩き起こして、詳細を尋ねる。
俺「おかーさん!!なんで寝ている間に僕の部屋に帰したの」
母「はあ?」
寝ぼけ眼で母親が答える。
俺「僕が寝ている間に、僕の部屋まで連れていったでしょ!ひどいよ!!」
母「何を言ってるの?いきなり夜中に起きて、自分で部屋に戻ったんじゃない」
俺「え・・・」
母「声を掛けても何も答えないし、寝ぼけてたんじゃないの?」
俺「・・・・・・」

51 :名も無き被検体774号+:2013/04/30(火) 01:10:46.33 ID:H74f5dFw0
茫然自失の状態で自室へ戻る、時計を見ると夜中の三時だった。
俺「なんで・・・なんで」
こんな状況で再び眠れるはずもなく、俺はその後は一睡もせずに学校へ向かった。
授業なんて適当に聞き、放課後、A男の傍へ行った。

52 :名も無き被検体774号+:2013/04/30(火) 01:11:25.80 ID:H74f5dFw0
A男「よう・・・」
俺「ああ・・・」
A男「昨日、体調悪くて休んだんだけどさ・・・」
俺「うん」
A男「あれから二日続けて見るんだ・・・C菜の夢を」
俺「え?A男もか・・・?」
A男「え、じゃあお前も?」
俺「ああ」
A男「・・・・・・」
どうすれば良いのか、俺達は頭を抱えた。

53 :名も無き被検体774号+:2013/04/30(火) 01:11:44.37 ID:uDBLRbCHO
なるほど
>>1はあちらに連れて行かれそうにになったと言うことか・・
まぁ、何にせよそ行かないという行動は正しい
cちゃんは寂しいから引きずり込もうとしたんだよ
墓参りに行くと良いよ

54 :名も無き被検体774号+:2013/04/30(火) 01:12:15.11 ID:H74f5dFw0
俺「C菜・・・俺達に何かを伝えたいのか」
A男「え?」
俺「夢の中で、C菜は何か言ってるだろ?」
A男「ああ、でも何を言ってるか分からないんだ」
俺「口の動きからして・・・」
俺は必死に夢の中のC菜が、どう口を動かしていたかを思い出す。
さ む さ  い  さ  し  い  きて
さ い  む  い  みし  きて


55 :名も無き被検体774号+:2013/04/30(火) 01:13:11.38 ID:H74f5dFw0
俺「・・・・・・」
A男「何か分かったか?」
俺「寒い・・・寂しい・・・来て」
A男「・・・・・・」
俺「俺達を連れて行こうと・・・?」
死者であるC菜が俺達を連れて行こうとしている・・・
考えるだけで、鳥肌が立った。

56 :名も無き被検体774号+:2013/04/30(火) 01:13:43.16 ID:H74f5dFw0
俺は現状を打破するべく、新しい手がかりを探すことにした。
俺「そういえば写真」
A男「え?」
俺「俺とA男とC菜で撮った写真だよ」
A男「ああ、それがどうしたんだ?」
俺「ちょっと見てみよう」
A男「手がかりを探すってことか?」
俺「うん、もしかしたら何か分かるかもしれない」
俺は常日頃から、その写真を持ち歩いていた。
リュックから取り出し、覗きこむ。

57 :名も無き被検体774号+:2013/04/30(火) 01:15:32.80 ID:H74f5dFw0
俺「んー・・・・・・・!!!!!!!!!!」
A男「どうしたんだ?・・・・・・!!!!!!!!!」
絶句する俺、その様子を見て写真を見たA男も絶句する。
C菜の母親に向けてピースサインをする俺とA男、そして真ん中のC菜
しかしC菜には、眼球がなかったのだ。そう、夢と全く同じ。

58 :名も無き被検体774号+:2013/04/30(火) 01:17:09.34 ID:H74f5dFw0
A男「うわああああああああああああ!!!!」
A男が俺から写真をひったくって、ビリビリに破いた
俺「お、おい!!何をするんだ!!!」
A男「はぁはぁはぁ・・・・」
A男「なんなんだよこれ!!わけわかんねえよ!!」
俺「あああ・・・」
次々と起こる怪奇な現象、俺達は完全に発狂寸前だった。

59 :名も無き被検体774号+:2013/04/30(火) 01:17:51.56 ID:H74f5dFw0
???「ちょっと・・・」
俺&A男「うわっ!」
突然背後から話しかけられて、俺は面食らった。
振り向いてみると、クラスメートのD子だった。
D子は典型的な根暗なクラスメートで、友達は全くおらず
休み時間は、皆と話さずにどこかへと消えている、そんな女子だった。

60 :名も無き被検体774号+:2013/04/30(火) 01:18:24.94 ID:H74f5dFw0
俺「な・・・何だよ」
D子「その・・・恐ろしい念を感じたの」
俺「は?」
D子「それ」
D子がびりびりに破いた写真を指差す
俺「・・・何か分かるのか?」
D子「もうすぐ・・・こっちに来るよ」

61 :名も無き被検体774号+:2013/04/30(火) 01:19:15.75 ID:H74f5dFw0
俺「は!?どういうことだよ!?」
来るってまさか、俺達を連れに来るってことか・・・?
A男「何でなんだよ!俺らはC菜と親友だったんだぞ!」
D子「その子、地獄に行ったの」

62 :名も無き被検体774号+:2013/04/30(火) 01:19:46.38 ID:H74f5dFw0
俺&A男「・・・・・・」
俺「じゃ、じゃあどうすれば良いんだ!?」
D子「どうにもできないよ」
俺&A男「え・・・」
D子「誰かを引きずり込みたい念が強すぎて、どうしようもないよ」

63 :名も無き被検体774号+:2013/04/30(火) 01:21:08.57 ID:H74f5dFw0
俺「そんな・・・」
もう現実世界にC菜が現れて、俺達を連れて行くのを待つしかないのか・・・。
D子「これ・・・」
D子が何かをポケットから取り出し、俺達に手渡した。
俺「何だ・・・これ?」
渡されたのは、小さな小さなお守りだった。
D子「こんなんじゃ防げないと思うけど」
俺「あ、ありがとう」
A男「・・・・・・・」
D子「あまりにも恐ろしい念なの、多分これじゃ限界が来ると思う」
そう言い残して、D子は教室を出て行った。

64 :名も無き被検体774号+:2013/04/30(火) 01:21:44.33 ID:H74f5dFw0
教室から出て行ったD子をA男が追いかけたものの、D子はもう廊下に居なかった。
俺「何だったんだろう」
A男「さあ・・・」
突然現れて俺達にお守りを渡したD子、そのお守りも、俺の掌の3分の1程度の大きさだった。
A男「こんなんで防げるのかよ・・・」
俺「分からない、でも信じるしかないよ」
藁にもすがる思いだったが、俺はその効力を信じて枕下にお守りを置いて寝た。
しかし、その日、俺は夢を見てしまった。

65 :名も無き被検体774号+:2013/04/30(火) 01:22:01.47 ID:c15v/8ZH0
怖い、でも悲しい

66 :名も無き被検体774号+:2013/04/30(火) 01:22:28.25 ID:H74f5dFw0
だが、今までの夢とは内容が違った。
気が付いた時には、既にC菜が目の前に居て、俺を見据えていた。
眼球が無いので、表情は伺い知れないが、明らかに今までとは雰囲気が違う。
C菜「・・・・・・」
C菜が何かを言っている
C菜「・・・ない」
C菜「ゆるさな、い」
俺「!!!!!!!!!!」
その瞬間、俺は夢から覚めた。

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