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死ぬ程洒落にならない怖い話 その五

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Part5
552 :本当にあった怖い名無し :2022/07/31(日) 14:00:12.19 ID:7As3PU0X0
とりま興味湧いたから投下してくわ

私高校生でバイトしてるわけ。
まぁ田舎だから1駅先なんだけども。
帰る時に家の最寄りに着いて自転車さあ乗りました。ってなって急に無人駅前のT字路。
駅からして右の脇道みたいな道路から変な奇声上げながらバタバタ走ってくる音が聞こえたんだよ。
まぁ近所じゃ有名なキチもいるわけだから関わらんとこみたいなかんじで自転車を走らせてたんだよ。

駅から見て左の道に行ってすぐ背中がゾクッとしたからチラッと斜め後ろをみた。
そしたらダボダボの白い服をきた(性別不詳)奴がなんか走って暴れてんの。

え、やば。って思って少しスピード上げたのよ。

私の家って線路の向こうにあるんだよ。
そんで踏切渡ってまた振り向こうとしたらいたんですよ。線路の向こうの道路。家に帰る道の反対方向に

さっきとおなじやつが。

田舎だからそんな短い感覚で踏切はなくて最低でも10mは空いてるわけ。そんなすぐにこっちに渡れないし、そもそもの話駅舎(線路)渡ろうにも危険なのは明らか。

それでもなお奴は走って暴れてるし
私が家に帰るために使ってる道に進んでるわで怖くなって思いっきり自転車で逃げた。
という話。語彙力なくてごめんね

553:本当にあった怖い名無し:2022/07/31(日) 14:04:45.41 ID:t2I2kYth0
>>552

こういう言葉短めな話は想像を掻き立てるからシンプルに怖いね



571:本当にあった怖い名無し:2022/08/01(月) 02:31:39.93 ID:r4L/2+cQ0
どこの世界にも問題を起こす人間はいるものだ。

大学生の頃、学生寮にいたんだが、そこで上級生Aの預金通帳や高価な腕時計が盗まれるという事件があった。

犯人は同じフロアの下級生Bで、通帳から金を引き出そうとして、銀行のATMで暗証番号を3回間違えたところが防犯カメラにバッチリ映っていてバレたらしい。

腕時計は何故か換金せず、廊下に投げ捨てたとかで、ゴミ置き場の隅に転がっていた。

動機は、自分はパチンコで負けて大損して寮費の支払いにも困っているのに、一緒に行って大勝ちしたAが気に食わなかったとか。

Aは訴えなかったが、Bは翌日には大学を退学し、学生寮も退去した。

実は腕時計が発見された時に俺も現場にいて、そのせいでAに疑われて嫌な思いをした。

572:本当にあった怖い名無し:2022/08/01(月) 08:50:44.12 ID:5cUtEUAy0
細かいけど通帳じゃなくてキャッシュカードたろ
通帳じゃ金おろせないべ

573:本当にあった怖い名無し:2022/08/01(月) 09:58:54.97 ID:r4L/2+cQ0
>>572

当時、通帳が無くなったと聞いたんだが。
ゆうちょとか一部の銀行では通帳でも下ろせるけど。
直接、関わったのは腕時計の件だけで、後は寮の他の人から聞いたから、実際はどちらだったか分からないな。




576:本当にあった怖い名無し:2022/08/01(月) 13:36:12.60 ID:2PCP+H1T0
ほんのり怖い話(スレがないのでここに投下)

仕事で遅くなった日の夜、帰りしなイオンに夕飯買いに寄った
でももう閉店時間近かったしロクなもんがなくて、疲れてボーっとしていたのもあり、買い物かごを
ぶら下げていろんな商品見ながらあまり目的もなくうろうろしていると、急に手をつかまれた
まあでも手をつかまれた感触で子どもってわかったから、ちょっと驚いたぐらいで、
親と間違えたんかねくらいの認識だった 見たところ幼稚園児くらいの小さい子だったし
微妙に笑いながら「間違ってるよお?w」って冗談みたいに言ってみたら、その子がこっちを見上げて
ちょっとふざけたようにニコニコ笑いながら「ええ~?w」って返してきて、なんか突然飛び込んできた
変わったことに面白くなってきたから、その子と変顔したり変なイントネーションで喋ったりと
じゃれ合うようにふざけ合った

そしたら急に目の前に女性が現れて、「あのう」と子どもとつないでる腕を掴まれた
「あ、この子のお母さんかな?俺怪しいよな、どう言い訳しようか」って誘拐犯みたいな状況にいる
自分にパニックになってたら、その女性が子どもに向かって「ダメだって何度言ったらわかるの」と
冷静に、ちょっとうんざりしたように言った
いや私もふざけてしまったので…とパニクりながらも子どもを擁護したら、女性は「ちょっと
黙っててもらえますか」と言って、こんこんと「もうやっちゃダメって言ったよね、約束したでしょ」
みたいな説教を始めた そこまで怒ることなくない?と思ったけど、まあ変な大人もいるしなーって
思いながら、ぶすくれながらも俺の手を両手つかんだままでぶらぶら動かしてる子どもを見てたら、
そのうち「知らないもん」って言ってパッと手を放して走って行ってしまった
反射的に追いかけようとしたところで、急にあたりの音が聞こえだして、今まで全然周囲の音が
聞こえていなかったことに気づいた それに、子どもをずっと見てて走り出したところも見てて
すぐに追いかけようとしたのに、子どもの姿が見つけられなかった
意味わからんすぎてまたパニックになってたら、女性が俺の腕を放して
「知らない人について行ったら危ないですよ」って言ってどっか行ってしまった
その後レジで女性を見かけたけど、子どもは連れてなかった

577:本当にあった怖い名無し:2022/08/01(月) 13:49:18.14 ID:YH5tRR940
>>576

危なかったね。

578 :本当にあった怖い名無し :2022/08/01(月) 14:58:22.55 ID:WC68TP0V0
>>576

怖e



589:本当にあった怖い名無し:2022/08/02(火) 01:09:28.58 ID:QrnOOz3/0
①私の唯一の霊体験(③まであります。長くてすいません!)
私は中学3年生の時に山口に引っ越してきた。
クラスは仲のいいメンツが固まってしまっており、その枠に入りそびれた私はクールぶって過ごし、いつの間にかヤンキーとつるむようになった。タバコを吸ったのも、バイクに二人乗りしたのもその時が初めて。
その年の夏祭り、祭りではしゃぐのがダセェとヤンキーたちとちょっと遠くの廃墟に肝試しに行くことになった。隣のクラスのヤンキーの兄がそこで心霊写真を撮れたか何かで、「他の奴も誘って行くぞ」と物見遊山くらいの感覚で向かった。
結局13人ぐらいが集まり、その中にいたのが吉野だった。吉野は違うクラスで目立つようなやつでもなかったので、自分にとってはモブAぐらいの感覚だった。

自転車で集まってちょっと遠くの山まで行き、山道を登って例の廃墟に着いた。20時くらいだったが、山の中ですごく暗かった。誰かが裏口から廃墟に入れることを発見し、私も入ったが、霊感も何もないので廃墟(山小屋?)に入っても「暗いし、古いし、雰囲気あるな」としか思えず、人の痕跡を見つけてはヤンキーたちと騒いでいた。
そうしたら急に裏口方向から「う“う”うぁ」みたいなおじさんの呻き声が聞こえ、同級生たちの「やばくない?」という声も聞こえてきた。今回のグループにあんな声のやつはいないので、私たちも怖くなって顔を見合わせていると、すぐに裏口の方からヤンキーたちが走ってきた。私たちも入口の方へ走った。
内側からカギが開くだろうって先頭の誰かがカギをガチャガチャしていると、何もいないのに「ウ“ヮ、ウ“ヮ、ウ“ヮ」って掠れた声が廃墟の奥の方からゆっくり近付いてくる。ヤンキーの中には「女が!女が!」って騒いでるやつがちらほらいて、その呻ってるやつがちゃんと存在しているんだと思うと更に怖くなった。
590:本当にあった怖い名無し:2022/08/02(火) 01:11:33.07 ID:QrnOOz3/0
①つづき(③まであります。長くて申し訳ない)
すぐにドアが開いて一斉に廃墟から飛び出した。なぜか私はちょっと廃墟から遠のいたところで「あの女性(?)が何を伝えたくて呻っているのだろうか」とふと疑問に思い、後ろを振り返ると吉野が廃墟の前で棒立ちになっていた。
呻り声は聞こえなくなっていて、何か危機感のようなものを感じ、急いで吉野のところに駆け寄って「もう帰ろう」と話しかけると吉野にものすごい顔でにらまれた。めっちゃ怖かったけどその分必死になって吉野の袖をつかんでいた。吉野は微動だにせず、体感10分くらいずっと吉野の顔も見れずに力を込めていたら、私が来ていないと気付いてくれたヤンキーたちが私のことを呼んでくれ、その瞬間に吉野から出てた圧(?)のようなものが軽くなり、案外すんなりと吉野は私たちについて来た。

それ以来、吉野は私のクラスにちょくちょく遊びに来るようになって、「恩人だから」と色々助けてくれた。高校時代に悪いヤンキーから離れて、しっかり勉強して東京に進学できたのも吉野のおかげ。

591:本当にあった怖い名無し:2022/08/02(火) 01:15:30.38 ID:QrnOOz3/0
2.吉野との再会(3までありますorz)
吉野とは高校から別だが高校時代はよく一緒に遊び、吉野が割と霊感があって「彼らの感情を読み取ることができる。可哀そうだと思ってしまい、よく魅入られる(憑りつかれる?)」と話してくれた。吉野はたまにオカルトチックな話をするやつで、たまに信じられないような話をする。

そんな吉野のおかげで私もオカルト好きになってしまい、大学に入って吉野とあんまり会わなくなった後も、オカルト好きな人と交流したり、怖い話をよく聞いたりしていた(毎日、部活で疲れて寝るぞって時に怖い話のYouTubeをつけながら寝るみたいなこともしていた)。
大学3年生になると人間関係で様々に大変なことがあって、家族に迷惑もかけたくないし、面倒だしと一人でふさぎ込んでいた時期があった。その夏、急に吉野から連絡があり、コロナで帰らない予定だったが帰省した。

吉野は私のことを詮索するようなことはせず、3年間で変わった山口の街並みを案内してくれた。(高校時代から10kgぐらい痩せてたけど、「あか抜けたな」ぐらいしか言わず泣きそうだった)
夕方ぐらいに錦川で座って話してたら、すぐ近くの木でカラスが「グァーウッグ、ガガガ、アゥガ、ッガー!」と狂ったように、最後は弱弱しく鳴いた。私が木の方を見上げているのに、吉野はまっすぐ川の方を見ており、普通に話す調子で「カラスが8回変に鳴いたら、その下にいる人が死ぬ」と言っていた。
私はいつものオカルト話だと思い、「縁起の悪いこと言わんでよ」と返した。

私が東京に帰って少しして、吉野が病気で亡くなったと連絡があった。私と外出してくれた時期もかなり体調が悪かったそうで、言葉にできないぐらい悲しかった。吉野は自分が死ぬことを知っていたのかと思うと、最後に言ってくれた「ずっとお前の味方だ」という言葉がすごく嬉しくて、切なかった。吉野が私にくれた思い出の分頑張ろうと、勇気をもらった。
592:本当にあった怖い名無し:2022/08/02(火) 01:19:28.08 ID:QrnOOz3/0
3.今
私は大学中退後、東京で働いていた。働いていたといっても大学3年生でとれなかった講義をとりきれず卒業シーズン直前に中退し、アルバイトで生計を立てていた。お金はないが、それなりに頑張っていたと思う。

外国の方が多く、色んな言語が聞こえる壁の薄い安アパートに住んでいたが、夜に私の部屋のチャイムが鳴る事件があった。深夜、寝ようと思って部屋の電気を消すと2分おきぐらいに部屋のチャイムが鳴る。初めて鳴ったのは5月ぐらいで、深夜2時にチャイムが鳴り、はじめは間違えているんだろうと思って確認もしなかった。
1週間ほど経ち「次で3日目、何か意図があるに違いない。次はチャイムが鳴った瞬間に内側から叩いて驚かせてやろう」と電気を消してドアの前で待ち伏せをした。仕事も忙しく気が立っていたため、私のアパートは人が通ると廊下の電気が自動で点くので、点くたびにカウンター体制をとっていた。

待ち伏せ2日目にチャイムが鳴った。廊下の電気が点いてなかったので、カウンターができず、しばらく硬直してしまった。電気が点かないまま何度もチャイムが鳴らされた。
怖くなって静かに布団に入ったが、開けっぱなしのリビングの扉の向こうで廊下の電気が点かないままチャイムは鳴り続けていた。鳴り止んだのは深夜の3時過ぎだった。

怖くなって大学時代の親しかった何人かに事情を説明して、仕事が終わったら泊まることにした。2週間ぐらいして自分の部屋に帰るとすごい臭いがした。曾祖母の家のぽっとん便所の臭い、玄関だけその臭いがして、一緒に来てくれた友人も嫌な顔をしていた。
警察に通報すると郵便受けから小便を入れられたらしく(汚くて申し訳ない)、不動産にも相談して実家に帰ることになった。それまでの数ヶ月に車道に突き飛ばされかけたり、階段から落ちたり、勤め先の私が使っているPCが壊れたり、かなり参っていた。

593:本当にあった怖い名無し:2022/08/02(火) 01:24:29.97 ID:QrnOOz3/0
3.つづき
その話を泊めてくれた友人にすると、「もしかしたら心霊かもしれない。沖縄出身の霊感の強い知人がいる」とマッチョを紹介してくれ、その沖縄出身のマッチョが私に中年の男性が憑いていると教えてくれた。中年の男性が私に強い負の感情を持っており、そいつから違う青年の霊が私を守っているらしい。マッチョの語る中年の男性の特徴に心当たりはないが、青年の方は間違いなく吉野だった。
マッチョは「中年男性の霊が相当に私を恨んでおり、守られていない人間に影響を及ぼし、あなたに害を与えようとしている。直接お祓いみたいなことはできないが」といくつか霊への対抗策を教えてもらった。気のいいマッチョだった。

私は今山口にいるが両親が離婚したり、とてもよくしてくれていた親戚のおじちゃん・おばちゃんが次々に亡くなったりしている。ただタイミングが合っただけかもしれないが、吉野と大学で離れてからドンドンと死にたいと思うようなことが多くなっています。

私を守ってくれている、すごくいいやつの吉野のことを私がいなくなった後も誰かに覚えていてもらいたくて、皆さんに紹介しました。

夜分遅く、お話をぶった切って長文を流してしまい、申し訳ないございません。

私は今、めっちゃ死にたくないです。

595 :本当にあった怖い名無し :2022/08/02(火) 13:57:43.61 ID:H8fGfpI50
>>593

その話が本当ならマッチョにお祓いできる人紹介してもらったら?

596 :本当にあった怖い名無し :2022/08/02(火) 13:58:23.74 ID:W7Vq27M70
怖すぎる

597:本当にあった怖い名無し:2022/08/02(火) 13:59:02.92 ID:ZX4iFe9u0
俺もマジでお祓いに行くべきと思った

598 :本当にあった怖い名無し :2022/08/02(火) 14:09:22.59 ID:LN4aY6dv0
>>593

とりまお祓い行きな
近くに病院かお寺ある?

599 :本当にあった怖い名無し :2022/08/02(火) 14:20:47.30 ID:Ttx33sTZ0
>>598

近くにはないです。
なんだか身体が痺れてきました。



661 :本当にあった怖い名無し :2022/08/04(木) 11:00:05.50 ID:dpCzRhYC0
霊が見える人っていつ自覚した?
今は見えなくなってしまったけど昔見えていた話
当時住んでいた家は築何年か分からないぐらい古いアパートで物心ついた時から祖父母と暮らしていた。小学校上がる前かそこらだった記憶ですが夜中目が覚めると黒いドラム缶サイズの渦が部屋を回っていた大きい物音がするのだが自分以外が起きない為不思議にしか思わなかった、またある日は空中におじさんがぶら下がっているのを何度も目撃して祖母に伝えたが受け流されるだけだった。別の日には部屋の中心が黒く穴が開いて居て近づくとなくなってしまう事が続いた。何も不思議にも思わなかったしそういうものだと思っておりそのまま何年もそこで過ごした。学校に通うようになると色んな知識がつくよね?そんな感じであれ?見えてるものって変なものなのかな?って思うようになり怖いと思うようになっていた。
夜中目が覚めて隣の部屋からテレビの音が聞こえていたので祖父母が起きているんだなと思い寝返りをうったときだった、なんかいる
黒い人型が自分の隣に立っていて影でしかないのに目があったと自覚した途端体を曲げて動き始め、恐怖が最高潮に達した時に祖母の怒鳴る声で体が瞬間的に動くようになった安心のあまりに泣きそうになってしまった。祖母に謝られ詳しく話を聞くことになった
曰く
昔祖父に連れられて引っ越してきた時に家に入った瞬間倒れるぐらい気持ち悪い家だった事、当時霊媒師をしていた方に頼ってお祓いなどをしているが不可解な現象は収まりきらなかったようです。
霊媒師の方曰くこの家は立地が悪いのと部屋の真ん中に霊道が通っておりどうにもならないから引っ越しした方がいいと言われるくらい良くない家と言われましたなぜ引っ越さなかったのかと聞いたところお金が無いのと祖父がそういうモノを一切信じ無い人だったかららしいです。
確かにあの家を出るまであの家では頭がおかしい人がいっぱい出てきました。逃げるように家を出てきて正解だったと思いました家を出てから霊のようなものはほとんど見えることが無くなり普通に過ごせています




694:本当にあった怖い名無し:2022/08/06(土) 10:37:05.52 ID:YUS+DKxt0
蛙の足を切るコウ君 1/2

小学4年の時、クラスにコウ君って子がいた。
コウ君は大人しくてあまり目立たないタイプだったけど、別に孤立してたわけではなく、他のクラスメイトともそつなく付き合う。
俺も別に仲が良かったわけじゃないけど、教室では普通に会話してた。

ある夏の日、学校帰りに通る藪の中でなにか黒いものが動いている。
なにかと思って目をこらすと、それはランドセルだった。
誰かがいる。
何をしてるのかと近づくと、ランドセルの主はコウ君だった。
「こんな所で何してんの?」
コウ君は俺の方に振り向くと「別に。蛙と遊んでただけ」と答えた。
「蛙、好きなんだ」
藪を流れる小川の縁にしゃがみ込み、コウ君は背中を向けたまま「そうだよ。蛙をこうするのが楽しいんだ」と言うと、一匹のトノサマガエルを左手でぶら下げて俺に見せた。
「えっ!なにそれ?」
コウ君はトノサマガエルの右足をつまんでぶら下げていたが、左足が太股の辺りからなくなっている。
「コウ君が切ったの?それ……」
コウ君の右手には工作で使うカッターナイフが握られていて、刃先には微かに赤い血が付いている。
「そうだよ。ここにいる蛙の左足を全部切るんだ」
そう言うとコウ君はぶら下げていたトノサマガエルを放し、近くを跳ねている蛙を捕まえようとしている。
放されたトノサマガエルはよたよたと這いずりながら、小川に入って流れていった。


695:本当にあった怖い名無し:2022/08/06(土) 10:37:25.40 ID:YUS+DKxt0
蛙の足を切るコウ君 2/2

昨日3年ぶりに帰省して、地元のスーパーでコウ君の幼馴染みのダイ君と偶然会った時、ふとこの話を思い出した。
ダイ君にこの話をする。コウ君は昔から蛙の左足を切るのが好きだったそうだ。
「あいつ、中でもオタマジャクシに生えかけた足を切るのがいちばん好きって言ってたな~」
上手く切ると傷口がふさがって、生まれつき左足のないような蛙になるそうだ。
「さすがに今はそんなことしてないよな」
俺たちはもう20代後半だ。いくら何でもそんなことはないだろうと冗談交じりに言った。
「ああ、あいつ死んだよ。バイクで事故って。なんかさ~、雨の日にガードレールに突っ込んで、どう当たったのか左足が太股から切断されててさ、出血多量で助からなかったらしい」
ダイ君の話に衝撃を受けた俺は絶句した。
「仲間内でもさー、蛙の祟りなんじゃねえかって話してたよ。コロナ前のことだからもう4年くらい経つのかな?お前も時間あったらコウの家に行って線香でも上げてくれよ」
ダイ君はそう言うとカートを引いてレジに向かったが、俺はしばらくその場に立ち尽くした。
呪いとか祟りとかそんなのは分からないが、頭の中で因果応報って言葉が過ってる。
なにがコウ君に蛙の左足を執着させたのかは全く分からないが、あの日藪の中で嬉しそうに蛙を見せる彼の笑顔が忘れられない。

696 :本当にあった怖い名無し :2022/08/06(土) 12:01:18.63 ID:kUXWBuxz0
ゾワーっとした!

699 :本当にあった怖い名無し :2022/08/06(土) 13:29:20.81 ID:bngsNZGn0
>>694

面白かったです
こういう人間の猟奇的な話大好きです!!



704:本当にあった怖い名無し:2022/08/06(土) 21:47:16.56 ID:8tDJd2kn0
学生時代のサークルで て言っても山岳とか登山じゃなく軽い感じのヤツね
人数だけは けっこう所属してて30人越えてたんですね
で総括が 普段 何もやってないから 次年度予算要求のために 突然 活動しようとか言い始めた訳です。
活動実績を提出して初めて予算が降りるって まー そんなもんですよね?(笑)
そんな訳で大号令が発布され ほぼ全員が珍しく集合 夏山のキャンプを企画してたんです。
中々の汎用な連中の集まりで酒と花火だけは買っとけよ! みたいな
705:本当にあった怖い名無し:2022/08/06(土) 22:02:46.74 ID:8tDJd2kn0
その年は おかしくて暑くないと言うより肌寒い夏でした。
凡庸な仲間達も おかしくて一人 また一人と不参加になっていきました。
で結局 参加者4人
総括先輩=A
先輩=B
同級生=C
オレ・・・だけ

今だから言うけど 何かが狂ってたんだ。 その夏は おかしい事ばかりで。
サークルで使ってた集会所 その頃から誰も来てないのに ギィ バタン ギィ バタン 決まって2回鳴る。
誰も来てないのに・・・だ。
渡り廊下を日中 白い人が歩いて来る。
とか・・・・そんな中の活動でした。



717 :本当にあった怖い名無し :2022/08/06(土) 23:30:40.26 ID:bLoviNrV0
小学生の頃。田舎のおじいちゃんおばあちゃんの家に行った時、たまたま親と喧嘩して、家を飛び出しました。しばらく田んぼのあぜ道を走って、ふと気づくと、田んぼの脇に、人が体育座りしていました。私はすごく怒っていて余裕がなかったこともあり、特に気にすることもなく通り過ぎ、30分くらいで祖父母の家に戻りました。すごく叱られました。
次の日。おばあちゃんと一緒に畦道を歩いていたら、昨夜体育座りしていた人がいました。踊ってました。びっくりするくらいに一心不乱に。それを見た祖母は、「ああ」といい、「あんまり見るもんじゃない」と言って引き返しました。
それだけです。その後祖母に聞いても、「そんなことはなかった」で通されました。
そんな祖母の今年5月に亡くなり、もうこの話を言える人がいません。なのでここに書き込ませていただきます。

718 :本当にあった怖い名無し :2022/08/06(土) 23:36:46.57 ID:bngsNZGn0
>>717

怖いですね
実在する人だったのかな
おばあちゃんが見るなと言ったからそのへんでは有名な人だったのかもしれないですね

719:本当にあった怖い名無し:2022/08/07(日) 02:22:11.28 ID:cMMQd66P0
>>717

くねくねかな



735:本当にあった怖い名無し:2022/08/08(月) 16:33:30.11 ID:xd82YPND0
子供の頃夏休み宿題をせず、ゲーム機で遊んでいたら「まじかよ!まじかよ!」と叫ぶ声が聞こえた
振り返ったら誰もいない
無視していたら、「はぁ~?興味ないし~!!」が聞こえた
振り返ったら、誰もいない
舌打ちして、ベッドで寝ようとしたら、「無理か!無理か!」と猫なで声が聞こえた
天井を見上げたら、二人組の中年男性の幽霊がいた 

737:本当にあった怖い名無し:2022/08/08(月) 18:46:32.98 ID:/fcNLedJ0
>>735

ゾクッときた!



776:本当にあった怖い名無し:2022/08/10(水) 15:53:46.32 ID:yjP73AYD0
変な話だけど真面目に読んでくれるとありがたい。

その当時オレはニートのようなものだった。
勤めてたバイト先が潰れて無職になったんだが、そのバイト先から格安で商材の一部を譲ってもらってフリマアプリで売って食い繋いでた。
次に15万から20万。
生活には不自由しなかったんだ。

外出は近くのコンビニに行って売れた物を発送するか近所のスーパーに買い物に行く程度。
あとはずっと部屋に篭ってゲームするか寝てるかだった。

777:本当にあった怖い名無し:2022/08/10(水) 16:10:36.88 ID:yjP73AYD0
そんな生活を続けて半年くらいした頃だった。

いつものように昼寝をしていると変な女が夢に現れてオレの首を絞めてきた。
オレは苦しいけどされるがままで、本当にヤバいと思った時にやっと振り払えた。
そこで目が覚めた。

あとで洗面台で確認したけど絞められた痕とかはなかった。

それ以降昼寝すると時々同じ目にあった。

779:本当にあった怖い名無し:2022/08/10(水) 16:28:22.33 ID:yjP73AYD0
最初にその夢を見てから半年くらい経った頃の事だ。
ちょうどバイト先から安く譲ってもらった商材が底を尽きかけた頃だった。

昼寝をしているとまた女が現れた。
また首を絞められると思ったんだけどその日は違った。
いきなりキスをされた。
それもディープな激しいやつ。
オレは動けなくてされるがままだった。
それでしばらくすると女の唇が離れてそこで目が覚めた。

それ以降女の夢を見ることはなくなった。
口に口紅が着いてたとかもなかった。
その頃は嫁とか彼女とかいなかったし、独り暮らしだから身内のイタズラって事はない。

潰れたバイト先は買取販売の店だったから商材にヤバい物が混ざってたかもしれんけど売ってしまったからお祓いとか確認のしようもない。

それから少しして就活してすぐに近所で仕事が見つかって働いている。
今は何の異常もない。



795:本当にあった怖い名無し:2022/08/11(木) 02:35:43.78 ID:O+hsy8fJ0
全然怖くないけど今の部屋から引っ越すので投下ー

九州某県の賃貸マンションに住んでるのだけど、夜中になると天井から小さな子供の走り回る音や笑い声が聞こえてくる
入居から間もない頃だったけどあまりにも煩くて挨拶代わりに上の部屋まで行ったら子無し独身者の一人暮らし
天井の音はどの階どの部屋でもあるから気にしても意味ないってさ
んで本題、天井が静かな日は玄関前の渡り廊下を謎の子供が徘徊してるぽい。どの階に出るかは完全ランダム
玄関の向こうで子供がなんか話しながら走り回ってるけど、扉をガンガン叩きながら開けてよと迫ってくる事もある。これ割と怖い
同じ階に住んでる老夫婦が夜でも真冬でも玄関扉に靴挟んで空気の入れ替えしてるんだけど、その扉を締めてる日は住んでる階に子供が出るんだよね。おかげで心構えができるというか

そんなあまり怖くない俺の駄文
もう引っ越すけど引っ越し先に連れて来そうでそれだけ心残り
まぁ暇潰しにでも読んでくだせ

796:本当にあった怖い名無し:2022/08/11(木) 07:21:58.52 ID:u/lexYj+0
>>795

怖い
連れてくってどういうこと?懐かれた?

797:本当にあった怖い名無し:2022/08/11(木) 08:16:30.80 ID:6GHRzNCx0
>>795

老夫婦と何か関係あるのかね…

799:本当にあった怖い名無し:2022/08/11(木) 10:32:43.78 ID:lMayzyTg0
>>795

全然怖くないんでしょ?楽しそうに走り回ってるんでしょ?アパートで暮らす座敷わらしかもしれないよ
開けてよって言われたら開けてあげたら?おもちゃを外の廊下に置いてあげたりおじいさんおばあさんご夫婦のように玄関開けっぱにしたりとか、良い事あるかもしれませんよ?



812:本当にあった怖い名無し:2022/08/11(木) 15:59:09.30 ID:/te7gMHO0
中2の冬部活で遅くなっちゃって帰るときにはかなり暗くて、ビビリな俺は明るい曲イヤホンで流してチャリこいでたんだ
そしたら警官に呼びとめられて最悪だ…とか思いながら、イヤホンですか?すいませんでしたって言ったんだ
そしたら警官が何かひきずってるから危ないと思って声をかけたって言われて、後輪確認したらチャリのチェーンロックがかかったままだったんだよ…
鍵かかってるのにどうやって学校からここまで走ったのか意味わからなくて警官にとりあえずお礼言って家帰りました
今でも理解できない謎の現象

814:本当にあった怖い名無し:2022/08/11(木) 18:45:22.83 ID:kw4vgRdx0
>>812

そのまま押してみたらええやん
さっきまでコマ回ってたんやろ

815:本当にあった怖い名無し:2022/08/11(木) 19:51:55.89 ID:jlEINiDA0
>>812

車輪にだけチェーン付けてたの?

816:本当にあった怖い名無し:2022/08/11(木) 20:31:08.70 ID:/te7gMHO0
>>814

もう十年以上前のことだから…
ただそのまま乗ろうとしたらロックかかってて進めなかった
>>815

説明難しいんだけど後輪とチャリのフレーム?に通してたんだ

817:本当にあった怖い名無し:2022/08/11(木) 22:37:15.86 ID:gO+oyX190
なにそれ怖い



820 :本当にあった怖い名無し :2022/08/11(木) 23:37:00.90 ID:uy6jV7Ui0
結構昔だけどちょうどお盆の時に自分の部屋で勉強してたんや深夜10時過ぎだったと思ういきなりドアが開いたんや
どうってことないと思うかも知れないがエアコン入れてるため窓も閉まっていてドアもきちんと締めたははずなんや
ドアもしっかり閉めたはずやからドアノブを下におろして押さないとあかないはずなんや怖かったから「ぶっ殺すぞ」って怒鳴ったわ
最近も家族が寝てるはずなのにっ凄い勢いでバタバタ階段を降りる音が聞こえたりしたんだが、朝家族に聞いてみたが誰もその時間帯は、降りていなかったらしい
家は、新築5年位で事故物件でも何でもないがTじろの真ん中に立っていて悪い気が入りやすい、何だがかんだかで防ぐための塀を作ったことがある
やっぱりなんかいるんだろうか(語彙力なくてすまそ

824 :本当にあった怖い名無し :2022/08/12(金) 00:36:27.12 ID:8lPSzTAd0
>>820

22時が深夜なのちょっと小学生ぽくて和んだわカワユス
ちなリアル人だった可能性はないんだよな?



828:本当にあった怖い名無し:2022/08/12(金) 11:16:11.24 ID:TtMXYEnZ0
書き溜めてないし、ただの不思議な話だから流してほしい。
最近、見た夢の話しなんだけど、ある地名が出てきたんだ。
俺は地方都市に住んでいて、その地名が実在するのかどうかも
わからなかった。夢の中でその地名の場所で下ろしてほしい、と叫んでいた。
起きてあまりにもリアルな夢だったので、Googleで地名を調べると、同じ県内に読み方は同じだが漢字は違う、要は同じ地名が出てきた。
確かに夢でナビを読んでいるような感じだったし、Googleの位置も同じだったが、そこには縁もゆかりも無い。

昔、ちょっと付き合っていた元カノの家から近いな、くらいしか思わなかった。
じゃあ、夢との関連性はなんにもないな、と思って放置していたんだが、もうひとつ、その地名がある場所を関西に見つけた。
そっちのほうは、夢で見た漢字ともろに一致していた。
なんとなく、なんだろう?こう、予感?みたいな、
嫌な感じが一瞬したんだけど、あれはなんだったんだか、
今でもわからない。

その地名がある関西のGoogleマップを開いたら、
一気にゾッとして思わず、心臓止まるかと思った。
俺の名前だらけだったからだ。
俺の名前はそう普通にいるような名前ではない、
同じ名前の人がいても、違う漢字を宛てがわれている。
その地名の周りは、俺の名前だらけ、
マンションも、老人ホームも、道の名前にも。

一体これは何なんだろう?と思いながらも特に気にせず過ごしている。

ただ、よく俺は最近、
自分のそっくりさん?を見かけることがある。
Twitterでも、名前、アイコンの写真があまりにも自分にそっくりで、もっというと飼い猫の色までそっくりなアカウントを見つけた。

気にしすぎなんだろうけど、夢も、そっくりさんも、なんか、
気持ち悪いな、と思っている。



829:本当にあった怖い名無し:2022/08/12(金) 13:33:24.43 ID:7gmZYfRY0
あまり細かく書くと特定されるので、ボカシつつフェイクを入れます。

これは俺が駆け出しSEだった頃の話。

当時、Windows XPからWindows 7への切り替えも終盤に差し掛かって、小規模な製造業のA社をで作業をした時のこと。

小規模といっても、パソコンの台数は200台前後でこれを複数人で手分けして1日で終わらせる計画だった。

で、担当者と打ち合わせをしたんだけど、事務所はいつも何とも言えない嫌な感じがした。
金属や油のにおいに混じって、肉が腐ったような臭いが漂っているのだ。

しかも、事務所のあちこちに小皿に乗った石が置いてあったり、当時まだ珍しかったLEDの間接照明があちこちに置かれていて、夜になるとぼんやりと青い不気味な光を放っていた。

PCの移行作業の話はとんとん拍子で進み、いよいよ作業当日となった。

830:本当にあった怖い名無し:2022/08/12(金) 13:34:06.84 ID:7gmZYfRY0
俺は担当となった工場詰め所に着くと「失礼します」と声をかけて部屋に入った。
工場は土曜日休みで誰ももおらず返事は無い。

とりあえず、作業予定のPCの前に座り作業で使うDVDを取り出しPCにセットしようと手を伸ばした。

「カシャッ」という音共にDVDのトレーが開いた・・・まだPCに触れてもいないのに。

「・・・ま、まあそういう事もあるよね」

気を取り直して作業を始めると

「フォォォォン」とまだ作業していないPCのファンが全力で回り始めた。

「・・・気のせい、気のせい」と無視して作業に没頭したが、心臓はバクバクして冷汗がでる。

作業を始めて、暫くしたとき持っていたペンを落としてしまった。椅子に座ったまま机の下に頭を突っ込んでペンを拾おうとしたとき、反対側の机の下の隙間から安全靴のつま先がでている事に気が付き「うわっ!」と頭を挙げて、机の下で思いっきり頭を打った。

しばらく悶絶した後、恐る恐るのぞいてみると安全業靴がそろえておいてあるだけだった。

「よくよく考えれば、お化けや霊など存在しない!」と気お取り直して作業を再開した。
その間、ガタガタ音がしたりしたが「古い工場なのだから、建付けが悪かったりもするだろう」と納得して作業を続けた。

その部屋の作業が完了したので「失礼しました」と一礼して部屋をでた。頭を下げたとき、ペンを落とした机の下が見えた。さっきまであった安全靴が無くなっていた。

俺は逃げるようにその部屋を後にした。部屋の扉が「ガタガタガタガタ!!」と激しい音を立てていたが振り返れなかった。

お昼になって作業者全員で集まったが、皆一様にラップ音などの怪現象に遭遇したとの報告が上がってきた。
とはいえ「霊現象が怖いので作業中断します」と言えるわけもなく、午後から無心で作業しようという事にして解散した。

831:本当にあった怖い名無し:2022/08/12(金) 13:36:06.74 ID:7gmZYfRY0
その後霊現象以外のトラブルもあり作業が押しに押して結局23時ごろに予定していた作業が完了して、工場の担当者に報告した。

「遅くまでお疲れ様でした」などと話して解散することになったんだけど、ふと部屋の隅に置かれたお皿に乗った石と青いLED間接照明が目に入った。

「ところで、あれって何ですか?」

担当者は一瞬ギョッとした表情を浮かべて、しばらくの沈黙の後話し始めた。

担「あのお皿に乗っているのは岩塩なんですよ」

俺「岩塩?」

担「はい、盛り塩より強い効果があるそうで」

俺「盛り塩…」

担「あの青い間接照明も悪い気が溜まらなくなると霊媒師が言ったみたいで…」

俺は聞いたことを後悔したが、まとめると以下のような事だった。

何年か前に工場の裏にある小さな川で身許不明の遺体が上がって、それを境に工場でラップ音などの霊現象が起き始めて、遂には従業員が機械に挟まれ大けがをする事故が発生(お化けに驚いたらしい?)して、工場の中がパニックに。

お祓いなどをしたがほとんど効果が無く、ある時役員の一人が霊媒師を連れてきた。

霊媒師が「元々良くない土地だったが、件の不明遺体(これも土地に呼ばれたらしい)の霊が入ってきたせいで霊的なバランス(?)が崩れて、悪い気が大量に入ってきている。岩塩と間接照明を置けば少しはましになるが、土地を離れる以外に根本的な解決は出来ない。」と助言をしたらしい。

言われたとおりにしたところ、嘘のように霊的現象は収まった。ただ今でも、帰りに消したはずの電気が朝になったらついている。などの現象がたまに起きるとのこと。

あまりオチもないけどこんな話。

832:本当にあった怖い名無し:2022/08/12(金) 14:08:14.68 ID:iia3d2Sm0
>>831

本当に身元不明だったのだろうか?
工事の傍らで人が亡くなり、安全靴を履いた霊が出る。
怪しいな。



874:本当にあった怖い名無し:2022/08/14(日) 08:27:49.60 ID:Hxbvqk9s0
子供のころに体験した話を投下する。

タカミちゃんの妹 1/5

小五に進級した春、クラスメイトのタカミちゃんと同じ図書委員になった。
タカミちゃんは本好きな子で、休み時間はいつも何かを読んでいる。

週に一度、タカミちゃんと放課後の図書室で作業する。
貸し出しの受付をしたり返却された本を棚に戻したりと結構忙しい。
最初のころは作業に必要な会話しかしなかったが、徐々に雑談を交わすようになった。
好きな本や先生の話題、ゲームとか漫画の話といったたわいもないこと。
中でもタカミちゃんが一番多くしたのは妹のカズミちゃんの話だった。

カズミちゃんは二つ下で、引っ込み思案だけれど笑顔がかわいい明るい子だと言っていた。
カズミちゃんはタカミちゃんを笑わせるのが大好きらしく、いつも変なことを言ったり驚かせたりして楽しませてくれるらしい。
ただ身体の具合が悪く、今は学校に通っていないそうだ。

「へぇ~。俺も一度タカミちゃんの妹に会ってみたいな」
「いつか家に来てね。ヒロキ君(俺)も絶対仲良くなれるから」

夏休みが始まる直前くらいには俺とタカミちゃんの距離はかなり縮まり、図書室以外でも会うようになった。
ただ、他のクラスメイトにからかわれるのは嫌だったので、人目に付かない所でしか会わない。
放課後、図書委員のない日は学校の近くで待ち合わせて一緒に帰るようになったし、夏休みには図書館へ行って宿題をやったし、プールや縁日にも行った。
もう俺はタカミちゃんに夢中で、頭の中はタカミちゃんのことでいっぱいだった。
まだ告白はしていなかったが俺の好意は通じているだろうし、タカミちゃんもたぶん俺のことが好きだったんだと思う。

875:本当にあった怖い名無し:2022/08/14(日) 08:28:49.70 ID:Hxbvqk9s0
タカミちゃんの妹 2/5

二学期に入ると隠れて文通するようになった。
一冊のノートを使って一日一回、交互に手紙を書く。
小五の男子なんてバカが服来て歩いているようなものだから、俺はノートに随分くだらないことを書いた。
ハマっている漫画やゲームの話、お気に入りの芸人のネタなんかも書いて、バカなりにタカミちゃんを楽しませようと一生懸命だった。
そんなバカげた手紙にも、タカミちゃんはいちいち返事を書いてくれる。けれどタカミちゃんが一番多く書いたのは、やはりカズミちゃんのことだった。
今日はカズミとこんなことをして遊んだとか、一緒にテレビを観ている時にカズミがこんなこと言って、可笑しくてたまらなかったとか。
俺はまだ会ったことのないカズミちゃんに、かすかな嫉妬心を抱くようになっていた。

十月のある日、下校中にタカミちゃんが不意に「ヒロキ君、これから家に来ない?」と、聞いて来た。
突然の誘いでも俺は反射的に「行くよ!」と応えた。密かにライバル視していたカズミちゃんと会える。
返事を聞いたタカミちゃんは嬉しそうに「よかった。今日お母さん家にいないんだ。これでやっとヒロキ君を紹介できる」と言った。
その言葉は一瞬ひっかかったが、深くは考えずタカミちゃんについていった。

タカミちゃんの家は母子家庭で、生まれた時からお父さんはいなかったそうだ。
お母さんは夜の仕事をしているらしく、時々知らない男の人を家に連れてくるらしい。
そんな時はタカミちゃんとカズミちゃんは押し入れに入り、男の人が帰るまでジッとしていると言っていた。

「ヒロキ君、ここが私の家。古いけど我慢してね」
タカミちゃんの家は一棟に四戸が入る平屋の文化住宅で、赤茶色い屋根瓦の汚れと外壁にビッシリつたう雑草が建物の年季を物語っている。
間取りは2DKで、玄関を開けるとそこがダイニングキッチン、その奥に二間が直列に続いている。
真ん中の部屋に通された俺は、少し緊張しながらちゃぶ台に向かって正座した。
「ちょっと待っててね。カズミを呼ぶから」
そう言うとタカミちゃんはふすまを開けて一番奥の部屋に入った。

「えー、やだ。知らない人なんか会いたくない!」

ふすまの向こうからタカミちゃんとは違う女の子の声がする。
きっとこの声の主がカズミちゃんなのだろう。

876:本当にあった怖い名無し:2022/08/14(日) 08:29:50.39 ID:Hxbvqk9s0
タカミちゃんの妹 3/5

「わがまま言わないでよ。せっかく来てもらったんだから。カズミもゼッタイ仲良くなれるよ」
「えー、きっと私のこと怖がるよー」
「そんなことないって!」
奥の部屋との境にはふすましかないから声がよく聞こえる。
二人はしばらく言い合っていたが、カズミちゃんがあきらめたのか、小さな声で「わかった……」と言った。
「ごめんねヒロキ君。お待たせしちゃって」
そう言いながらタカミちゃんはふすまを開けた。その時俺は「あれっ?」と違和感を抱いた。
開け放たれた向こうの部屋にはタカミちゃんしかいない。
それでも何事もないようにタカミちゃんは俺のいる部屋に入ってきた。小さな箱を両手で大事そうに抱えて。
箱は20㎝四方ぐらいの大きさで、ぱっと見だと高級メロンの化粧箱のようにも見える。
少女雑誌の付録やお菓子のおまけに付いてくるかわいいシールで装飾されており、一目見ただけでこれがタカミちゃんにとって大切な箱であることはわかる。
タカミちゃんはちゃぶ台の上に箱を置くと、そっと蓋を開けた。
箱は浅い底に蓋が覆いかぶさるケーキボックスのような構造で、開けただけで中身がすべて見える。

俺は言葉を失った。
箱の中身は人間の頭蓋骨だった。
大きさから言っても大人のものではない。
色は茶色く、表面は飴のようにツヤツヤしている。

「ヒロキ君、妹のカズミです。仲良くしてあげてね」

タカミちゃんがそう言うと、頭蓋骨が俺の方を向いた──気がした。
俺は硬直したまま何も言えずにいる。
と、ガチャガチャという音と共に玄関ドアが開く。ドアの向こうには女の人が立っていた。

877:本当にあった怖い名無し:2022/08/14(日) 08:30:51.10 ID:Hxbvqk9s0
タカミちゃんの妹 4/5

その人がタカミちゃんのお母さんであることはすぐわかった。
「あら、お友達呼んだの? タカミ、お母さんこれから──」
タカミちゃんのお母さんはそこまで言うと、靴も脱がずにいきなり部屋へ飛び込み、タカミちゃんの頬を思いっきりビンタした。

「アンタ何やってんの! 何やったかわかってんの!!」

凄まじい形相で叱りつけるお母さんにもひるまず、叩かれた頬をかばいながらタカミちゃんは「だって、カズちゃんにもお友達作りたかったんだもん!」と言い返し、大粒の涙をぽろぽろと流した。
突如訪れた修羅場にオロオロするだけの俺に、タカミちゃんのお母さんは「変な所見せちゃってゴメンナサイね。せっかく来てくれたみたいだけどもう帰ってくれるかな?」と、極力感情を押し殺した口調で言った。
俺はかろうじて「は……はい」とだけ応えてタカミちゃんの家を出た。
たった今起こった出来事のすべてが理解できず、俺は下を向いたままトボトボと歩く。
来た時には考えられないほど足が重い。このまま進めば地面に沈んでしまいそうだ。

タカミちゃんの家を出て5分ほど経った所で、誰かが追いかけてきた。
それがタカミちゃんのお母さんであることはすぐにわかった。
全力で走ってきたせいか、俺に追いついた所でタカミちゃんのお母さんはゼーゼーと息を吐き、両膝に手を突いて呼吸を整える。
「本当にごめんなさいね。タカミが変なもの見せちゃって。あの子ちょっと変わってて……」
先ほどとはうって変わって優しく話し始めた。仕事柄そうなのか、少し口調が甘ったるい。
「それで……ヒロキ君、さっき見たことは誰にも喋らないでくれるかな? お父さんお母さんにもお友達にも」
そう言うとタカミちゃんのお母さんは俺の左手を両手で包んで何かを握らせた。
「は、はい。誰にも言いません。だからもう、タカミちゃんをぶたないでください」
俺は今言える精一杯の思いをタカミちゃんのお母さんに伝えた。
「ありがとうヒロキ君。ヒロキ君が内緒にしてくれれば大丈夫だから。これはおばちゃんとタカミとヒロキ君との約束ね」
そう言うとタカミちゃんのお母さんは小指を立てて、俺の小指に絡ませた。

878:本当にあった怖い名無し:2022/08/14(日) 08:31:51.71 ID:Hxbvqk9s0
タカミちゃんの妹 5/5

安堵した様子で家に戻るタカミちゃんのお母さんを見送り、その姿がドアの向こうに消えた所で俺は左拳を開く。
タカミちゃんのお母さんが握らせたのは紙幣だった。額面は一万円。
俺は慌ててズボンのポケットにしまい、周囲に誰もいないかを確認した。別に悪いことをしているわけではないが、小五が持つには分不相応な大金だ。
思わぬ臨時収入に心が浮き立つ一方、俺はことの重大性をひしひしと感じはじめた。子供に渡す口止め料として一万円は高すぎる。つまりそれほど重い秘密なのだと。
これは死ぬまで黙っていないといけない。タカミちゃんのためにも。と、その時はガキなりに決意した。

翌日、タカミちゃんは普通に登校してきた。特に変わった様子はない。
少しほっとした俺は下校時、いつも待ち合わせる場所でタカミちゃんを待った。
ほどなくしてタカミちゃんは来たが、俺の前では表情を強ばらせている。

「ごめんねヒロキ君。もうヒロキ君とお話しできないんだ。じゃないとカズミと一緒にいられなくなるから……」

小刻みに身体を震わせながらそれだけ言うと、タカミちゃんは背中を向けて一度も振り返らずに俺から離れていった。
小さくなる背中を見つめながら俺は、終わった……と巨大な喪失感に襲われた。結局タカミちゃんは俺ではなくカズミちゃんを選んだのだ。あの髑髏を。

数日後にタカミちゃんのお母さんが学校に来て、タカミちゃんは図書委員を辞めてしまった。
卒業までクラスは同じだったけれど、あれ以来一言も口を利いていない。
中学は別々で、それ以降は消息が途絶えた。今でも時々ググっているが、タカミちゃんの行方は一切わからない。
大人になった今ではあの出来事を「多重人格」とか「イマジナリーフレンド」とか「トリック」なんて言葉で説明することはできるんだろうけど、あの日ふすま越しに聞いた二人の会話はそんなものだとは到底思えない。
確かにあの時、ふすまの向こうにはタカミちゃんともう一人誰かがいた。だからふすまが開いた時に俺は違和感を抱いたんだ。

俺の話はこれで終わり。
もう20年も前の出来事で、ずっと誰かに聞いて欲しかったけれど結局誰にも話せなかったからここに書いた。
さすがに一万円分の口止めはしたと思う。
最後まで読んでくれた人ありがとう。

879:本当にあった怖い名無し:2022/08/14(日) 09:05:00.66 ID:mHpghby60
姉妹のその後が気になりますね

882:本当にあった怖い名無し:2022/08/14(日) 09:37:07.91 ID:KhU8gM1n0
878のような初恋の話があっていいのかも知れないね

883:本当にあった怖い名無し:2022/08/14(日) 12:11:05.39 ID:0Ps2lCoB0
>>878

すごく面白い
いや怖いんだけど
骸骨なんてどっから持ってきたんだろう
もしや本当の妹のしかも火葬されてない…(火葬されれば頭蓋骨とはパッと見て分からないくらいのサイズになるやん)



917 :本当にあった怖い名無し :2022/08/15(月) 19:49:47.60 ID:phjLUnn00
自慢ではないが、私は幽霊の類を一切信じていない。
見たことだって聞いた事だってあるが、信じていない。なぜならばなんか面倒くさいし、そこまでの実害は被っていないし、どうにかしようにもどうにかしようと頼る先も薄ら寒いものばかりで出した結論。
それが、

"幽霊なんていない(深く考えさえしなければ)"

だ。

しかし、そんな私のヒラムシよりペラッペラで浅はかな考えを悉く覆えされたのが、この夏だった。

引越しをした。日本のとある僻地から同じ市内の僻地へだ。
高齢の祖母(母方)の介護を見越して、何をするにも階段の上り下りが必須になる3階建て2世帯住宅から激安極広平屋中古物件に居を構えることにしたのだ。
叔母(母方)夫婦、母と私そして祖母の5人暮らしの始まりは初日から問題だらけだった。

その古い平屋はほぼ居抜き状態で、家電の以外の家具は一通り揃っており、なんなら全くの他人であるどこかの誰かの先祖代々の遺影が飾られた仏間には仏壇まで備えられていた。
まあ、激安ってこんな感じ?と、無理やりに脳内で辻褄を合わせながらも、とりあえず手を合わせ、信心深い祖母は線香をあげ、私はそれとなく仕事に行くていで出かけ引越し作業から逃れ、帰って来る頃には一通り人並みの暮らしができる程度になっていた。

しかし、問題は夜だ。私の寝室の隣、叔母夫婦の寝室から分厚いビニール袋を擦り合わせるようなガサガサとした虫の羽音のような不快音が絶え間なく聞こえてくる。
虫自体に苦手意識はないが、見えない"何か"の音となると話は別だ。
気になって睡眠どころではない。もともと神経質で聴覚過敏持ちでもある私はゴリゴリに睡眠障害を患っており、親族と言えど慣れない初老男女が薄い壁1枚隔てた向こう側で呑気に寝ている。と、考えただけで、原因不明の嫌悪感が湧き上がり気が狂いそうになった。
結局、その日はノイズキャンセリング機能付きのヘッドフォンを耳に押し当て、来る朝をひたすらに待ち続けた。

918 :本当にあった怖い名無し :2022/08/15(月) 19:50:22.04 ID:phjLUnn00
翌朝、まず音をあげたのは叔母だった。

案内された先は叔母夫婦の寝室。まあ、いるわ。いる。うじゃうじゃと。
黒い点状の虫達が隙間という隙間。隅という隅を這い回り、虫嫌いの叔母は昨夜一睡も出来なかったらしい。
早速模様替えが執り行われたのだが、これがいけなかった。
建物の作り上、叔母のベッドを置けるのは私の部屋しか無かったのだ。
しかし、私は屈強な睡眠障害持ちである。
親族と言えど他人が同じ部屋にいては大型動物用麻酔薬でもぶち込まれない限り寝付けやしない。

そんな私が泣きついた先は母だった。

人間、何歳になっても結局、お母さんなのだ。

いい歳をした私は掃除機で必死に虫を吸い取る虫絶対コロスマンと化した叔父を尻目に目に涙を溜め伝家の宝刀お母さんに泣きついたのである。

「おかあさぁん、この家なんか変だよぅ~」

919 :本当にあった怖い名無し :2022/08/15(月) 19:52:15.07 ID:phjLUnn00
過ごしたのはたった一晩。だが、この家は明らかに異様だった。

勝手に揺れるカーテン。
着いたり消えたりするテレビ。
歩道から奥まった場所に玄関が構えられているにも関わらず定期的にされるドアガチャ。
雨なんか降ってないのに雨漏りするリビング。
無限湧きする見たこともない虫たち。
どこの誰だか知らないが仏間に放置された計8名分ほどの遺影と仏壇。
社会にでてからろくに就職もせずほぼ水商売1本で食ってきた世間知らず極まりない私でも分かる。
いや、分かってはいた。分かってはいたけど、常識的に考えて、遺影とかそのへん放置して家ごと売り出しって多分大いに絶対すっごく確実に"なんか"あったよね。これ。
しかも、害あるタイプの。

祖母は頑なになんくるないさー精神で(祖母は東北出身だが)仏壇に南無妙法蓮華経を唱えていたが、私というかわいいかわいいATMもとい娘にせがまれた母の行動は速かった。

明くる日、母選抜の自称霊媒師の女性がやって来た。
その日は母と私しか家におらず、そもそも霊感商法自体を信用していない私はお祓いなんて気休め。私は一生この家で何処の馬の骨とも知らぬ誰か(幽霊)と共に暮らしていくんだわ。と、半ば達観していた。

920 :本当にあった怖い名無し :2022/08/15(月) 19:54:06.30 ID:phjLUnn00
その自称霊媒師はサーモンピンクの上品な生地のスーツをまとい物腰も柔らかく、穏やかな笑顔をたたえ、まずは私たちに軽く自己紹介をしたあと仏壇に手を合わていた。
その間、私たち親子はとりあえず彼女の後方で正座でもしとくか、リビングに案内したほうがいいのか、ってか、お茶なんかあったっけ。この家。
世間知らず2人が揃っても、やはり世間知らずは世間知らず。結局は世間を知らないのであった(こういう時どうするのが正解なのか有識者の皆様どうぞご教示ください)。

考えることをやめた私たちが、自称霊媒師の後方に腰を下ろした頃合、先に口を開いたのは彼女であった。

それはもう柔らかい、柔らかい口調であの穏やかな笑みをたたえたまま。

「たしかに、このお家で過ごされてご苦労なさったでしょう」

始まりました。霊感商法。
私は次に彼女が言い出すこと当てゲームを1人で開催していた。

921 :本当にあった怖い名無し :2022/08/15(月) 19:56:23.90 ID:phjLUnn00
予想ナンバーワン:現状、1番困っていると訴えていた叔母夫婦の寝室になんかいてお払い費用ふんだくられる。
予想ナンバーツー:謎仏壇の謎供養費とか託けて死ぬほどふんだくられる商法に巻き込まれる。
予想ナンバースリー:忌み地とか風水とかの謎理論でお祓い費用死ぬほどふんだくられる。

正解は、

「ここの遺影に映ってらっしゃる方々いるでしょう。ひとりだけ雰囲気の違う写真の女性がいるとおもいませんか?」

正解は斜め上でした。

信仰心とIQを全部子宮に置いてきた私はその時初めて遺影をまじまじと眺めた。

たしかに、いた。

ほかのご家族の遺影は、男性は上等なスーツを着込み、女性は艶やかな着物や生前の宝物であったのだろうジュエリーを身につけているのにも関わらず、ひとりだけ、明らかに整っていない髪に私服、ふてくされたような化粧っ気のない表情。
ねぇ、絶対この人ほかの親族から愛されてなかったじゃん。だからこんな写真を遺影にされたんだよ。って女性。

自称霊媒師はどうやら自称ではなかったらしい。

「人間って生きていたら良いことも悪いこともたくさんするからね。受け手の問題だから仕方ないわね。お姉さんたちのご家族には関係ないんだけどね」

この言葉から察するにやはり彼女は生前、決して人当たりの良い人物ではなかったのだろう。

922 :本当にあった怖い名無し :2022/08/15(月) 19:58:11.66 ID:phjLUnn00
霊媒師は、きっと気味が悪いだろうから嫌なら遺影は見えないところに保管していていい。
ただ毎日じゃなくてもいいから卵とご飯等の栄養のあるものを供えてあげるように。
そうして、お家で嫌なこと(と、便宜上言っていたがおそらく霊障)が起こらなくなったら遺影も仏壇も処分して構わない。

それだけ手短に伝え御礼料も受け取らずそそくさと帰っていってしまった。

923 :本当にあった怖い名無し :2022/08/15(月) 19:59:22.05 ID:phjLUnn00
さて、ここからは私の仕事である。
この家に住むもので肝試しに行ったり、幽霊見つけておでんつんつん感覚でつんつんしてみたりする頭の悪...勇気溢れる人間は私しかいないのでさっそく、遺影の全てを壁から下ろし、例の彼女の遺影とまとめてダンボール箱にでもしまってしまおうとしたその時気付いた。
彼女の遺影の裏側に薄い紙の上から油性マジックで世界でいちばん有名な蜂蜜食ってる熊をなぞったような跡があった。
彼女の遺影の裏側は誰かの落書きの下敷きに使われていたのだ。

あの霊媒師すげぇ。と、この人生前なにやらかした。で、久しぶりに興奮した。

あとは、死んでなお人に迷惑かけ散らかす彼女の気持ちが卵とご飯と祖母の南無妙法蓮華経で鎮まるのを待つばかりである。

話しはここまでです。

幽霊怖いというより、霊媒師すげぇ。の話でしたがお楽しみいただけたら幸いです。

ちなみに、後日談ですが、私以上に数多の心霊体験を持ち、かつ信心深い祖母は初日からただ南無妙法蓮華経なんくるないさーをキメていたわけではなく、例の彼女の存在に誰よりも速く気づいており、決してなんくるないさーしていたわけではありませんでした。
祖母は祖母の知りうる方法で、私たち家族を守ろうとしていたのです。

924 :本当にあった怖い名無し :2022/08/15(月) 20:00:09.07 ID:phjLUnn00
質問等あれば受け付けます。長々と失礼しました。

925:本当にあった怖い名無し:2022/08/15(月) 20:01:51.62 ID:WvwcSJjc0
不動産屋の相談した際に、物件の紙に心理的瑕疵あり又は告知事項ありなどは書いていませんでしたか?

926:本当にあった怖い名無し:2022/08/15(月) 20:06:12.36 ID:ulDYKOhE0
今もそのお家に住んでるんですか?

927 :本当にあった怖い名無し :2022/08/15(月) 20:10:43.17 ID:phjLUnn00
>>925

私がやり取りしたわけではないので分かりかねますが、価格的にいわゆる事故物件だろう。というのは承知の上での契約でした。が、まさか幽霊さん側から物理的に迷惑かけられるとは思ってませんでした笑
929 :本当にあった怖い名無し :2022/08/15(月) 20:11:28.79 ID:phjLUnn00
>>926

住んでますよ!幽霊と6人暮らしです!早く成仏してくれ~!

930:本当にあった怖い名無し:2022/08/15(月) 20:31:35.02 ID:ulDYKOhE0
>>929

家族でいてよかったですよね
一人暮らしとかなら発狂しちゃいそう



950 :本当にあった怖い名無し :2022/08/17(水) 13:35:55.44 ID:vVU77mG70
友達と心霊スポットに行った時の話

まぁ心霊スポットと言っても地元で恐れられてる感じの場所
例の場所ってのがまぁまぁ広めの森で
森の中には鎖が巻き付けられてる小屋があり小屋にはお札?が貼ってあってとにかく不気味な場所
そんな小屋があるからなのか地元では怖い噂が絶えなかった

ある夏の日
友人Aと友人Bと自分、3人でその小屋の中に入ろうって話になった
Bはオカルトとかそういうのに詳しくて除霊方法とか幽霊が出た時の対処法を知っていて心強かった

951 :本当にあった怖い名無し :2022/08/17(水) 13:36:19.51 ID:vVU77mG70
日が沈む頃
3人で森の中に入り例の小屋を目指して歩いた
薄暗い森の中には変な模様のようなものが刻まれた瓦が無数に落ちていてより一層森が不気味に感じた

森の中に入ってから5分ほどで
目指していた小屋に到着した
小屋の横には街灯が一つ付いていて少し安心した

小屋の中に入るのが目的だったが
本当に鎖でぐるぐるに巻き付けられていて
とても入れるような小屋ではなかった

952 :本当にあった怖い名無し :2022/08/17(水) 13:36:29.65 ID:vVU77mG70
入るのを諦めて小屋から離れたその時
後ろから(おーい)と男から声をかけられた
後ろには麦藁帽子をかぶり目を細くして笑っている男が立っていた

続いてあぶらつぼはどこかね?(確かこんな感じの地名)
と道を聞かれた
Aはわ…わかりませんと震えた声で答えた
すると男はいきなり大声で笑いながら頭を上下に振り始めた

キチガイ野郎が出てきて(殺される!)と思い
急いで森から逃げた


ここからは後日談

オカルトに詳しいBに話を聞いたところ
あいつは人間じゃなかったと言っていた

人に化けてる妖怪を見破る方法があり
その方法ってのが狐の窓って言うらしい

麦藁帽子男が出てきた時に
Bは狐の窓を指で組み、狐の窓から男を覗いたという
その男は人に化けた妖怪だったと言っていた

954 :ぴえろ ◆WuVVVasnug :2022/08/17(水) 17:05:12.13 ID:qaTOFPs90
>>952

で、なんの妖怪?
風貌は?麦わら状態じゃなくて狐でみたやつ

959 :本当にあった怖い名無し :2022/08/17(水) 20:03:40.99 ID:vVU77mG70
>>954

(黒い何か)らしい

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