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毒男の怖い話とか音楽とか雑談とか 2015/08/14 スレ

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Part2
65 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2015/08/15(土) 00:45:17.347 ID:oO1QCRbT0
私はもののけの類は一切信じていなかったが一度だけ不思議な体験をしたことがある。
写真撮影、廃墟探訪を趣味としていた私は隣町の有名な古い空き家へ何枚か写真を撮りにいった。
古き良き建物でまるで映画で使われるような田舎の一軒家。
にじみ出る汗と頭が痛くなるような蝉の鳴き声を、今でも鮮明に思い出す。真夏の暑すぎるくらいの日だった。
地主に許可をもらい二階から生い茂る木々、子供でもいたのだろうか裏庭に散らばるプラスチック製のおもちゃに
ホース、何か哀愁の漂うその家と家を囲う様々なモノたちを70枚くらい写真に収めた。
あいにく貧乏で現像機器を持ち合わせない私は知り合いの写真屋で現像をお願いした。
ー後日
出来上がった写真に一枚一枚自ら評価をつぶやき、撮影日や撮影した瞬間の心情を思い出してりしていた。
その時、不思議な写真を見つけた。
二階から見える某湖、確かに何枚か写真に収めたが、このカット、構図は記憶がない。
次の写真は二階から外の芝生、真下を写した写真。
次は芝生のアップ……芝生……仕舞には芝生から寝そべって撮れたであろう木々の少し浮き出た根。ぼやけた無造作にのびた芝生。
ま っ た く 記 憶 に な い
私はあまり意味もなくシャッターを切らないが、本当に記憶に無い結局計七枚の謎の写真が撮れた。
その日はかなり取り乱し、友人を呼んではお酒を飲み、その写真を見せたりして恐怖を紛らわした。
本当に長い夜はそれからだった。
友人も帰り、微酔いでソファーからベッドへ移りエアコンをタイマーにセットし、明日地主に何となく探ってみようか、
やっぱり友人には泊まってもらえればよかった、なんてくだらない事ばかり考えていた。
ーそのうち眠りについていた。

67 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2015/08/15(土) 00:46:31.768 ID:oO1QCRbT0
……ザー、ザー
ふと目が覚めエアコンの音を確認した。
眠りについてから二時間はたっていない。
室内に響くように聞こえるエアコンの音がやけに不気味に聞こえ時計を確認しようとしたその時……
物凄い鳥肌と自分以外の気配を感じた。
霊を信じない自分でも恐怖で汗が首をつたる。
背を壁に付け布団に潜り、三角座りをして気配のする方向を見ようか否か迷っているときダンッッと床を踏み付ける音がした。
間違いなく鍵はかけている。
納まらない変な汗と鳥肌、震えまで出てきた。
間違いなく人ではない、ナニカ。
ダンッッ……ザー…
ダンッッ…ザー
音で大体のイメージはついた。
片足で強く一歩前へ出て片足を引きずっている。
近づいては離れていき、また近づいては離れていく。
円を描くように歩いていたと思う。
私はソイツにまだ見つかっていないだろうか。ただばれたらヤバいとだけ感じていた。
ーその時、ポケットに入れっぱなしだった携帯電話のバイブが揺れた。
ばれてしまうと思った私は布団の中でポケットから携帯電話を取り出そうとした……
ブーブー……ブーブー……
やばい、音が漏れる、早く切らなくては切らなくては切らなくては……
ポケットに入れた手を誰かの手に掴まれた。
細くて冷たい、間違いない、女性の手だった。
そこで私は気絶した。

68 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2015/08/15(土) 00:47:46.743 ID:oO1QCRbT0
ー翌日
友人を連れて地主に会いに行った。
心霊スポットと言われているのは知っていたが、納得がいかない。
何が過去に起きてなぜ私に恐怖をもたらしたのか。
その時は昨夜の恐怖よりも好奇心が勝り、洗い浚い地主から聞き出した。
すると恐ろしい過去がこの廃墟にはあった。
40年くらい前に女性と子供が住んでいたが女性は少し精神を病んでいて、
たまに発狂し、時代が時代なだけに避けられていたこと。
その女性がある日二階から飛び降りるも死ねず、折れた?足を引きずりながらも
前にある湖に子供と入水自殺を計ったこと………
人生初の心霊体験の興奮や好奇心は一瞬で恐怖に変わった。
あ……
七枚の写真はその女性が飛び降りる目線だったのか……
線香とお供え物を置き、手を合わせ写真を燃やした。
それ以来何も起きていない。

69 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/08/15(土) 00:47:57.273 ID:D9fdQMZZ0
なんでバレちゃいけない時に限っていつも携帯って鳴るんだろうね

92 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2015/08/15(土) 01:12:28.418 ID:oO1QCRbT0
あれは、5年前のちょうど今頃のことでした
私は、大学を卒業後、就職もせず、しばらくぷ〜たろうな生活をしていました
そんなある日、自宅でゴロゴロしていると大学時代の友人から電話があったのです
久しぶりに、酒でも飲まないかということでした。
翌日、友人に会いに私は近くの居酒屋に向かいました
時間は、もう夜の11時をすぎていましたがどうせ朝までコースになるんだと思い、あえて遅い時間にしたのです
店に着くと、友人はまだ来ていませんでした
私は、とりあえずビールを注文し友人を待つことにしました。
しばらくすると、わたしの携帯が鳴りました
友人からです
電話に出ると友人は実は今、居酒屋の近くまで来てるのだが店に向かう途中の公衆電話に、
妙な女がいるというのです、とにかくすぐに来てくれということでした
何を言ってるのだろう、こいつは?とは思ったのですが昔から、妙な事をよく言う男だったこともあり、
わたしは、面白半分で友人のところに行くことにしました
公衆電話の近くまで来ると、友人が電柱のところで隠れながら女を観察しているのが見えました
ほんと、馬鹿だなこいつは!と思いながらも私は友人のところへ向かいました。
何やってんだよ?そういうと友人は、なぜわたしに電話したのかを話してくれました
話によると、友人がわたしに会いに居酒屋へ向かう途中、
いきなりあの女が路地から走ってきて友人にぶつかって倒れたそうです
その時、女は足にケガをしたらしく少し血が出ていたようで
友人が、あの〜大丈夫ですか?と声をかけると
女は、何も言わずにあの公衆電話に凄い勢いで、走り込んだらしいのです。
友人は、警察に電話でもされるのかと焦ったらしく、女のいる公衆電話に近づこうとしたのだが
女は電話をする様子もなく、ただ公衆電話でうつむいたままじっと立っているだけだというのです
あまりに不可解な女の行動に、どうしていいか分からず私に電話したという事でした。


113 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/08/15(土) 01:35:44.595 ID:Ftl2A5Fg0
>>92 からの友達の話、え、なんで!?って怖くなったわー
ゾーっとした> <

94 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2015/08/15(土) 01:13:34.654 ID:oO1QCRbT0
とりあえず、ケガさせてしまったんだから、このままほっとく訳にもいかないしな、
ということになり、二人で女のいる公衆電話に向かいました。
公衆電話の側まで来ると、確かに女の足から血が流れているのが見えました。
よく見ると、靴が血で染まるほどの出血で、責任を感じたのか友人は慌てて公衆電話のドアを開けたのです。
ちょっと、あの大丈夫ですか?すごい血が出てるみたいだけど…
その時、わたしには、友人の声が少し震えているのが分かりました。
しかし、友人の問いかけにも、女はまったく反応せず下を向いたままだまっていました…
しばらく、沈黙が続き…たまらずわたしも女に声をかけました
とにかく、病院行ったほうがいいですよ、かなり出血してるみたいだしすぐそこに病院あるから、行きましょう
しかし…女は…うつむいたまま…
だまっていました…
この女は、何か変だ 普通じゃないな そう思って友人を見ると、友人もそんな表情でわたしの顔を見ていました
その後、二人で話し合い、とりあえず救急車を呼ぶことにしたのです
そして、わたしが救急車を呼び、場所を伝えて電話を切ると、友人がわたしの肩を叩きました。
振り返ると、公衆電話にいた女が消えていました。
あれっ、どこいった?
そういえば、友人も姿が見えません
慌てて辺りを見渡すと、友人が路地の奥へ走っていくのが見えました
おそらく、友人が女を見つけて追いかけていったのだ
そう思ったわたしは、友人の後を追って路地へ向かいました。
とにかく、全速力で友人の後を追って…
しばらく、行くと友人が左に曲がるのが見えたのでわたしも、
後を追って左に曲がったのですがそこで、友人を見失ってしまったのです

97 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2015/08/15(土) 01:15:10.469 ID:oO1QCRbT0
友人のすぐ後を追って曲がったはずなのに、そこには誰もいませんでした
そんな馬鹿な?しばらくわたしは放心状態で何がなんだか分かりませんでした
とにかく友人を探さないと…
そう思って、しばらく辺りを探したのですが、結局友人も女も見つけることが出来ませんでした
わたしは、どうすることも出来ず、元いた場所へ戻ったのです
すると、救急車が来ていました。
そう、救急車を呼んだことをすっかり忘れていたのです
救急隊の人が、救急車の側にいるのが見えたのでわたしは事情を説明しようと、救急車へ向かいました
側へ行くと、救急隊の方がわたしに話しかけてきました。
あなたですか?電話されたのは。
はい、そうです。
すいません、実は、ケガをしていた彼女がいなくなってしまいまして…
一緒にいた友人もいなくなったものですから、探していたんですよ
わたしがそう言って事情を説明するとなぜか救急隊の人が、不思議そうな顔でわたしを見ていました。
あの〜おっしゃってることがよく…分からないのですが
えっ?
とりあえず、確認してもらえますかね
そう言われて、救急隊の方に連れられ救急車の中を覗いた時わたしは、信じられないものを目にしました
中にいたのは…
あの女と友人でした
救急隊の話では、ついた時には既に即死状態で二人とも公衆電話にもたれかかっていたそうです
わたしが見たものは、いったい何だったのでしょうか…

103 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/08/15(土) 01:21:42.376 ID:Ftl2A5Fg0
|ω・`) 見つけた…
なんか久々ね
読んでくる!

104 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2015/08/15(土) 01:22:25.716 ID:oO1QCRbT0
俺の元カノの話を。
三年前に付き合っていた俺の元カノは霊感体質で、日頃から常に見えてるような人だった。
彼女の部屋にいても
「上の階のおじーちゃんがベランダから見てるわ〜。」
とか(その人は一年前に孤独死してる)、レストランで
「前の席のおっさん、見える?」
とかいきなり聞いてきたりで、俺は全く見えないから
「いないいないw」
「ビビらそーとしても無駄やでwww」
とかなんとか言ってはぐらかしていた。
けど、その日ばかりは俺も信じざるをえなかった。
ある日、彼女の車で大阪市内に遊びに行ったんだ。
天王寺まで行って、今日は何食べようとか他愛ない会話をしている時、ふと彼女が車を止めた。
場所はT動物園の裏手。
特に何の店もない暗い路地裏。…思えば何であんな所に車を進めていたんだろう、彼女は。
「ん?何、どうしたの。」
俺が聞いても彼女は何も答えない。
じっと窓の外を凝視している。

107 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2015/08/15(土) 01:23:53.238 ID:oO1QCRbT0
すると、ふと、
「あそこ」
と言って、ある一点を指差した。
暗闇の中に浮かび上がる門、その横をけばけばしい色の旗が沢山揺れている。
俗に言う大衆劇の芝居小屋のようだ。
「あそこ、女の人が立ってるの。解る?」
門の右端を指しながら彼女は言った。
「なんも…見えへんよ。気のせいちゃう?」
嘘だ。
俺には姿形こそ見えなかったが、その辺りだけ何かうすぼんやり明るい事は確かに分かった。
見えない俺に変わって彼女が説明してくれた。
女の年齢は30くらい。ブラウスを着て、門の端に突っ立っていたそうだ。
悪寒がざわざわ沸いて出てくる。
早くこんな所出たい。そう思って彼女に声をかけようとした。
すると彼女が突然怯えはじめた。
「来た…どうしよう、最悪やわ…」
「…どうした?」
「あの女の人、もうあそこにはいないんだ…今ね………後部座席に座ってる……」
俺は思わず振り返りかけたが、彼女が
「あかん!!絶対振り向くな!!」
って凄い剣幕で制止して、俺は固まるしかなかった。

109 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2015/08/15(土) 01:24:59.156 ID:oO1QCRbT0
彼女が車をゆっくりと動かしはじめた。
それとほぼ同時に窓を全開にした。出ていきやすくするためらしい。
ゆっくりと路地を進める。
彼女は無言のままだ。
俺は目を閉じて時が過ぎるのをじっと待った。
俺のすぐ50センチ後ろには、この世のものじゃないものが、居る。
そう考えただけで息が苦しくなる。
早く、早く過ぎ去ってくれ…
「キャアアアアアアア!!!」
悲鳴と共に車は急ブレーキで止まり、その衝撃で俺は正気に戻った。
ゼェゼェとした息をしてハンドルに突っ伏す、彼女の横顔がそこにあった。
「出てった…車ん中グルグル回って、T(俺)の側の窓から…後ろにまだ居るけど…」
俺は我慢できず、サイドミラーで後方を見た。
そこには確かに居た。
女の青白い無表情の顔が。
数秒それは空中に浮いていたかと思うと、TVの砂嵐に紛れるように暗闇に溶け、無くなった。
「たぶんあいつの縄張りに入ったから追い出しに来たんやろ…かなりヤバいで、あれ。」
彼女が後で教えてくれた。
ちなみにその劇場の裏は墓地らしいけど、怖くてあれから二度と行ってませんし、
その彼女と別れてからは一切そういう体験も無くなりましたから、もう俺には見えないんだろうな。

112 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2015/08/15(土) 01:34:31.538 ID:oO1QCRbT0
地元で友人3人と一緒に車で遊びに行った時の話。
フェリー乗り場に夜9時ごろ向かい、横にある茂みの多い大きな空き地で遊んで、というのを度々してた。
いつも3,4時間そこで喋ったり、時には明け方まで釣りをしたりしていた。
ある日、友人が遊んでる最中に急に寒気がすると言い出し、ちょっとゴメンといって物陰で吐きはじめてしまった。
直ぐに帰ろうという事になり、車に乗り込もうとしたとき空き地の奥の方からユラユラと動く人影を見つけた。
2人組みらしいが遠すぎるのと暗すぎるのとで、全く見えない。
ただユラユラしているという認識だけは不思議と出来た。
ただ、友人が気持ち悪そうにしていた為に直ぐに車をだして家路を急いだ。
フェリー乗り場から自宅のある町までには3通りの帰り方があり、
一つはクネクネとした山道で、悪い噂(霊的な意味で)の耐えない神社の前の道を行く方法。
もう一つは、これまた地元では有名な霊園の前を通るが、一番早く家に着く方法。
最後の一つはトンネルを通りコンテナのずっと続く道で、一番長く時間がかかる方法である。
いつもは、神社のある道を通ってきていたが今回は友人が気分わるそうなので
一番早く着く道、つまり霊園前の道をとって帰ることに。
その日はそれで終了。特に霊的体験もなかった。
はずだった。
次の日から気分の悪くなった友人が全く大学の講義にでなくなった。
1週間たっても来ないし、その間何度か電話したりメールしても連絡はつかない。
1週間たったときに心配になり友人の家に行くも誰も出ない。
実家の電話番号に電話して生死だけでも確かめようと思ったが実家の番号に何度か掛けても繋がらなかった。

114 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2015/08/15(土) 01:35:46.234 ID:oO1QCRbT0
その1ヶ月後に友人(仮にAとする)は無事に戻ってきた。
かなり心配していたので、残りの友人と一緒に
「何故電話かけてこなかった!」
とすこし怒りながら詰め寄った。
そのときに、Aは
「ねぇ、返しにいく、着いてきて」
といきなりワケの分からない事を言い出した。
こちらが休んだ理由を聞くと
「疲れとったんよ。」
と言うので
「若いくせに何を」
と少し笑いながら答え、それから夕方までは今までどおりと一緒に飯をたべ、講義を受け、帰りを共にした。
ただ、別れ際にAが
「ねぇ、本当にさー、返しにいくの今日皆ついてきて」
と言い出した。
「何を?」
と答えると
「いや、今日暇?暇なら久しぶりにフェリー乗り場の空き地行こう」
と言う。
「返しにいくってのわ?」
と問うと
「いったらわかるよ」
と笑いながら手を振り
「んじゃー、夜ね」
と帰っていった。
意味は分からなかったけど、久しぶりに皆で遊ぶことになったので、
残りの2人と一緒にご飯を食べにいきその後Aを誘ってフェリー乗り場の空き地に向かう。

115 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2015/08/15(土) 01:36:43.277 ID:oO1QCRbT0
そこに向かうまでAに
「まじで何をしてた?」
だの
「休みすぎ。実家にも電話したぞ、誰もでらんかったし」
だのと話を振るも
「いや、本当に疲れとったのよ」
という。
その後、空き地に着くとAがいきなり車から降りて奥の草むらに進んでいく。
「おい、どこにいきよんの?」
と聞くと
「来んほうがいいかも」
と振り返る。
振り返ったAの肩にニタニタ笑った能面みたいな顔が乗っている。
ヒッっと声にならない声で驚き、尻餅を着くと横に居た友人の一人が
「おい、A、か、肩」
と自分の肩を叩く。
Aは、
「うん、返しにいかな。」
と言いながらずんずん進んでいく。
けど、流石に追いかけられない。怖すぎて。意味もわからなさすぎて。
しばらくは、Aに気を取られていたけど、前のほうからユラユラしている人影をに気付いた。
友人の一人は車に向かって走っていきエンジンを掛けてヘッドライトでその方向を照らした。

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