百物語2014
Part17
310 :OMT@投稿代理 ◆lkP/qpIb6E :2014/08/24(日) 04:51:25.74 ID:bIEXoD6G0
【第九十六話】 りほ ◆aZ4fR7hJwM 様
『倍以上返し』
(1/2)
春も過ぎ、初夏も間近という5月始めの頃だった。
雪は消えてもまだまだ寒い日が続くある日、急な用事で知人宅へ向かう事になったのだが、
移動は車だし良いだろうとジャージの上にパーカー、足元はサンダルという軽装で出かける事になった。
用事も終わり、森に囲まれた帰り道を進む途中、ふとあるものが視界に入って来た。
枯葉の中で一際目立つ黄緑の群、車を止めて確認すると思った通りフキノトウの群生であった。
本来シーズンは過ぎてるはずだが、日陰で解け残った雪のせいで今頃生えてきたんだろう。
まぁ、ともあれ今晩のメニューの一つだなと取りにいくべく森に入って行ったのだが、
「痛っ??」
と、突然足下に鋭い痛みが走った。
どうやら栗のイガを踏み抜いてしまったようである。
慌てて周りを見ると辺りには数本の太い栗の木が生えていた。
栗のイガってのは中々タフなもので、秋に落ちたものが鋭く硬いまま雪解けと同時に出てくる。
この感じではそこらじゅうに散らばってるだろうなーと、ペラペラのサンダルで来た事を後悔したが、
どうせ戻っても踏みそうだからとそのまま進む事にした。
注意しながら歩いても枯葉の下に潜むイガを見つけるのは至難の技である。というか全くわからない。
枯枝で道筋を作ったりと工夫はしたてみたものの、森の中には悲痛な声が響き渡っていた。
何回目だろうか?また栗のイガが薄いサンダルを貫通し、思わず声をあげた時である。
「いだぁ!」 ?「イ゛ィッ!」
「んんっ?!」
ハモった。確かに自分のあげた声に対して甲高い声が重なったのである。
311 :いそべ@投稿代理 ◆8JXCKM3oNw :2014/08/24(日) 04:55:46.43 ID:iVpQyD8K0
(2/2)
思わずネズミでも踏んづけたか?と思い調べるが、足下にあるのは落ち葉と小枝、そして一際丸々とした栗のイガだけである。
だが、確かに声は聞こえた。
「踏んだ…せいか?」
一瞬悲鳴をあげるイガの絵が脳裏をよぎり、んなアホなと自笑するも、聞こえた以上は…やはり気になる。
バカバカしいと思いつつも枝で小突いたり転がして調べてみる。
どうみてもなんの変哲もないイガだ。
ちょっと考えた後、
もし仮にこいつが音を出したのだとしたら踏みつけられたからだよなと思うも流石に試せば自分も痛い…よし!
近くにある太く長い枝を手にとり、ふんっと思いっきりイガに振り下ろす。
イガはちょっと地面にめり込むと…
次の瞬間、まるで壁にゴムボールを叩きつけた時の様な凄い勢いで顔にぶつかってきた。
雄叫びの如き悲鳴をあげ、痛みに悶えながらもその元凶の方へ目をやると、イガが消えてる。
いや、よく見れば5m位離れた場所に転がっていた。
いつのまにあんな場所まで!
いや、その前になぜめり込んでたやつがおかしな角度で顔に飛んで来るんだ??と疑問だらけではあったが、
痛みと顔に刺さったイガの破片でそれどころではない。
結局フキノトウすらとらずに手当の為、急いで車まで逃げ戻った。
同じ道を引き返したにも関わらず、行きより遥かに多いイガを踏むというオマケ付きで。
単に偶然が重なった結果だったのかもしれないが、
自然相手に下手にちょっかいは出すべきものではないなと痛感させられるには十分な出来事であった。
【了】
313 :異邦人 ◆VrA878BIoc :2014/08/24(日) 05:04:21.14 ID:EUH1XGhf0
【第97話】異邦人 ◆VrA878BIoc
英国戦勝記念日(4-1)
普段は、すっかり記憶の彼方に消し去っているのですが、
毎年、8月15日がやってくると思い出してしまう僕の悪夢のような体験があります。
それは、いまから5年前、2009年の夏のことでした。
この年、まだサラリーマンだった僕は、夏にまとめて長期の休暇を取り、ヨーロッパに、
旅行に出かけました。
欧州を列車で気ままに旅をするため、出発前に日本で2週間有効のユーレイルパスを
購入して、まずは、JALの飛行機に乗りパリに旅出ちました。
そして、スイスのジュネーブ・インターラーケン・ユングフラウ、イタリアのミラノ・ベネチア・ローマ・カプリ島、
オーストリアのザルツブルク・ウィーン、ドイツのミュンヘン・ローテンベルク・ケルン、オランダ、ベルギーを経由して、
イギリスのロンドンに特急列車で向かっていました。
しかし、ロンドンでの宿はまだ決まっていませんでした。
さっそくロンドンの玄関ヴィクトリア駅に到着すると、駅構内の案内所に飛び込みましたが、
言われるままにパスポートを窓口の人に提示し、宿の紹介を頼んでも、ホテルはどこも満員で日本で民宿にあたるB&Bも
空きは無いとの答えでした。
もう、日は落ちて夜8時近くになっていました。仕方なく、案内所を出て、旅行会社の
代理店を探してみましたが、どこも、すでに閉まっていて人影もみえません。
意を決して、ヴィクトリア駅に隣接したペンション街の中の小綺麗なプチホテル
「ナイト・バタフライ」に飛び込んで今夜の宿泊を申し込んでみましたが、やはり、フロント嬢の答えは、即座に満室。
途方に暮れて、出口に向かおうとしたその時、フロントの奥から、つややかな女性の声で「ちょっと待ちなさい」。
振り返ってみると、落ち着いた上品な姿の女性が立って、僕を手招きしていました。
314 :異邦人 ◆VrA878BIoc :2014/08/24(日) 05:05:34.03 ID:EUH1XGhf0
【第97話】異邦人 ◆VrA878BIoc
英国戦勝記念日(4-2)
「明日は8月15日なのよ 知っているでしょ ロンドンでは記念行事があるの
対日戦勝記念日。 だから、ロンドン中のホテルもうちみたいなペンションも日本人はとめることが出来ないの。
イギリス人のお客さんは今夜から大騒ぎをして祝うから、トラブルになるでしょ だから、敬遠するのよ
ここでも、もうすぐレストランで祝杯があがるから、ここにはお泊めできないけれど………………………………..
お困りでしょ
少し待っていてね。」そう言ってその女性は、奥に戻るとスタッフにいくつか申し付けて、
再び、フロントのあるロビーに現れた。
私服になったその女性は、先ほどよりもずっと若くみえ、キーラ・ナイト・レイのように輝いてみえた。
女性は僕の先に立って、高級店が並ぶナイツブリッジを通り、ハイドパークの南まで来たとき、
こだちに囲まれた瀟洒な邸宅の門の前で立ち止まり、堅牢に設えたレンガつくりの門の鉄扉を自分で押し開け、
そして、僕を中庭に招きいれてくれたのでした。
そこには、広々とした大きなバラ園が綺麗に整備されていて、丹精にガーデニングを
楽しむ家主の上品な趣味が伺われるほどの立派な庭園でした。
その時、外灯の灯りに照らし出された美しいバラの苑が発する芳醇な香りに、気を奪われていなかったら、
かすかに土の中から聞こえるささやきを聞き逃すことは無かったでしょうに。
さて、その後、この豪奢な邸宅に招き入れられた僕は、今夜の宿としてこの屋敷の2階のひと部屋を与えられたのでした。
ここは客間らしく部屋の広さもゆったりとしていて、豪華な刺繍を施したビクトリア調の家具にもエレガントなセンスが
感じられました。ただ、彼女から靴を履き替えるように言われ、室内用のスリッパのような靴が部屋のドアの前に置かれて
いました。
315 :異邦人 ◆VrA878BIoc :2014/08/24(日) 05:07:52.34 ID:EUH1XGhf0
【第97話】異邦人 ◆VrA878BIoc
英国戦勝記念日(4-3)
そして、急遽、用意してもらった簡単な夕食を食堂で済ませると、この家のご主人が
姿を現しました。
初老の穏やかな風貌の紳士でしたが、車椅子に座った下半身は大きな膝掛けで覆われていました。
「ようこそお出でくださいました。なんのおもてなしも出来ませんが、ゆっくりしていってください。
どうです しばらくの間 お泊り戴いては、なあエリザベス」
そう言って、私を招いてくれた女性を振り返った。
「そうね わたしもそう考えていたところなの いいアイデアだわジョージ」
僕が返事に詰まっている時、二人は顔を合わせて微笑んでいました。
それが、なんのサインだったのか その時は全く知る由もありませんでした。
ご夫婦が食堂から去ると、つづいて僕も部屋にもどり、シャワーを使った。
この旅は夜行列車を何度も利用したこともあって、毎日、ホテルでバスやシャワーを使うことが出来なかったので、
熱い湯がとても嬉しかった。そのうえ大きなバスタブまであって、ゆっくり風呂を楽しむことが出来て極楽気分に浸っていた。
その時だった。
ドアノブがゆっくりと回って、ドアが静かに開く音がした。
僕は一瞬驚いたが、「お湯は熱すぎない」というエリザベスの声が聞こえると安心して、ふたたびリラックスを取り戻した。
「ちょうど良いかげんですよ」ちょっとおどけた口調で返すと。
すぐさま、「じゃ わたしも一緒にお風呂しちゃおうかな〜」の声が終わらないうちに
エリザベスはバスの部屋のドアを開け、そこでタオルを脱ぎ捨てて、全裸の姿になって、
広いバスタブの湯に体を沈めてきた。
広いといっても、彼女の体の半分は無防備な僕の裸体の上に乗っている。
豊満なうれた女性の肉体がぼくの局部を圧迫し、押しつぶした。反応は抑えようが無かった。
彼女はこんどはうつぶせになって、たわわな胸をぼくの顔から下半身に擦り付けて
僕を挑発してくる。
そこからは僕の理性はどこかへ飛んでしまった。
その後の二人は動物の発情そのものだった。
316 :異邦人 ◆VrA878BIoc :2014/08/24(日) 05:12:14.78 ID:EUH1XGhf0
【第97話】異邦人 ◆VrA878BIoc
英国戦勝記念日(4-4)
快楽の海の中で寝入ってしまった僕は、数時間後、目が覚めると、またさっきのが妄想であるような感覚に襲われました。
もちろん、エリザベスの姿は部屋にすでに無く、窓から見えるあたりの景色は真っ暗です。真夜中の1時でした。ぼくは、このとき、強いのどの渇きを覚え、そっと階段を下りてキッチンへ言って水を飲もうとしていました。
すると、居間の方から2人の声が聞こえてくるのでした。
「もうじゅうぶん楽しんだかい エリザベス」
「ありがとう あなた でも もうじゅうぶんよ ジョージ」
「じゃ 今夜あたり、始末するかい?」
「もう 昼間、あのかたが出かけた時に、穴は用意しておいたわ」
「靴は残すなよ」
「大丈夫 いつものように階段の下の納戸にしまったわ」
ぼくは、恐ろしさに床を這いながら階段のところまで戻ると、納戸の戸をそっとすこしだけ開けてみました。
すると、そこには男物の靴が山のように積み上げられていました。
ぼくは、自分のトレッキングシューズをそのなかから見つけると。荷物をもって2回の窓から庭園の芝生の上に飛びおりて、バラ園のなかを出口の門にむかって一目散に走って逃げようとしました。
すると、バラ園の中から、「おれも、連れて行ってくれ〜」「薔薇の肥やしになってゆく〜」「たすけてくれー」
といった叫びがあちこちから聞こえて来て、足がすくみましたが、
体じゅうに薔薇のとげを刺したまま逃げ帰りました。
318 :50 ◆YJf7AjT32aOX :2014/08/24(日) 05:18:43.27 ID:jSil/F2Bi
【第九十八話】50◆YJf7AjT32aOX
『クローゼット』
僕の部屋の話をしたい。
僕の部屋は実家の2階6畳+クローゼットの南向きの部屋。
日当りもよく風通しも良い。おそらく2階の部屋で最も快適であろう部屋なのだが、何故かそんな部屋にいるのが気持ち悪いのだ。常になにかに「みられている」ような気持ち悪さを感じる。その視線の元は、クローゼット。
夜眠る時になると意識せざるをえなくなる視線と気持ち悪さに、どうしても扉を開けたままにしていられなくて隙間も無いようきっちり閉めたことを確認してから眠りにつく毎日だった。
そんなある日、ふと夜中に目が覚めた。
何かの気配を強く感じたのだ。
それは、ベッドの丁度向かい側、クローゼットの方からだった。
その日は仕事が忙しく帰りが夜中になったため、意識朦朧としながらなんとかベッドにたどり着いた状態で、クローゼットの扉がちゃんと閉まっているかなんて確認する余裕も無かった。
319 :50 ◆YJf7AjT32aOX :2014/08/24(日) 05:20:44.11 ID:jSil/F2Bi
(2/3)
そのせいか、暗やみのなか目を凝らすとほんの少しだけ両開きの扉と扉の間に隙間がある。
その間から目が出ていた。
電気も何もついていない真っ暗闇のなか、それが見えることなどある筈がないのだが、
確かに目があった。
何をするでもなく、じぃっと見つめられるだけ。
とてもじゃないが、扉の中を確かめる勇気もない。
どうすることも出来なくて布団を頭からかぶってなんとか平気なふりをすること何十分、
気付いたころにはその視線も気持ち悪さもどこかへ行ってしまい、
その日はそのまま寝落ちてしまった。その後も目が現れることは無くも、
きっちりとしめたクローゼットの中から気持ち悪さを感じることはあったのだが月日は過ぎ、
理由になりそうな問題を発見したのはその年の年末になってからだった。
320 :50 ◆YJf7AjT32aOX :2014/08/24(日) 05:22:17.44 ID:jSil/F2Bi
(3/3)
年末の大掃除で神棚の掃除を父がしていたのだが、ふと神棚の上を見ると、
そこに「雲」の字が無いことに気が付いた。
神棚の上の天井には「雲」の字を書いて貼り、2階があったとしても、
神様の上に何かがあることの無いようにするのが当たり前だと思うが、
我が家の神棚にはそれがしてなかったのだ。我が家にある神棚は、
備え付けのタンスの上にあらかじめ専用の部屋が用意されている形で、そのタンスの上、
2階の部屋の場所にあたるのが、まさに僕の部屋のクローゼットだったのである。
ということは、クローゼットの中に入るたびに僕は神様の頭をふんづけていたという訳で。
ひょっとしたらあの日、クローゼットの中から僕を見つめていたのは我が家の神棚にみえる神様だったのかもしれない。
真偽のほどはわからないが、とりあえず、失礼の無いようにはしておきたいと心に誓った。
(完)
322 :いそべ@投稿代理 ◆8JXCKM3oNw :2014/08/24(日) 05:27:51.81 ID:iVpQyD8K0
【99話】会計 ◆QAI42rkje6 様
『背中に・・・』
これは私が物心つく前の事です。
私は当時の事を覚えてなくて、この話は叔父が話してくれました。
小さい頃、私は両親の仕事が忙しかったので田舎の叔父の家に遊びに行ったり、泊まったりしてたそうなんです。
ある冬の日、その日も私は叔父の家に遊びに行って当時飼ってたた犬(幸助)と
母が迎えに来るまで遊んでました。
しかし、いつも母が迎えに来る時間になってもこず、心配していると叔父に母から電話がかかってきて、
「今向かってるけどすごい渋滞でなかなかそっちに行けそうにないから、娘を泊まらせてもらえないだろうか」という
連絡でした。
そして私は叔父の家に泊まることになったんですが、それは起きました。
お風呂もすまして、いざ寝よう!ってなったときにインターホンが鳴ったんです。
叔父が、こんな時間に誰だぁ?と疑問に思いつつドアを開けると、そこには一人の男が立っていました。
いつからか降り始めていた雪を頭や肩に積もらせ、男がこう言いました。
「今夜一晩泊めてくれないか?」と。
叔父は私が泊まっていたのでどうしようか悩んでいると、幸助が部屋から出てきて、男の顔を見るなり吠えだした
そうです。
その声につられてか、私も起きてきて幸助と同じ様に泣き出したそうです。
幸助と私がいきなり泣き出したので叔父はびっくりして私たちをなだめようとしていると、男は
「やっぱりいいです。お邪魔しました。」
と逃げるように立ち去っていきました。叔父は意味が解らず呆然としていると、しばらくして男が立ち去った方向と逆の
方から警察が来て「ここに男が来ませんでしたか?」と聞かれたので、叔父は素直に男が向かった方を指しました。
警察はすぐに礼をいった後すぐに追いかけていったので、叔父はいまだに泣いていた私に「どうして泣いてるんだ?」
と聞くと
私は泣きながら、
「はじめにきたおとこが、せなかにちがいっぱいでてるおんなのひとおぶってた」
と言ったそうです。
後日聞いた話だと、ちょうど男は近くの大通りで轢き逃げ事故を起こしてたそうです。
被害にあった人は女性で即死だったとか・・・。
【了】
324 :会計 ◆QAI42rkje6 :2014/08/24(日) 05:30:21.40 ID:y69JNzJP0
【百話】会計 ◆QAI42rkje6
『遭難』
これは叔父が大学時代に体験した話です。
当時、叔父は登山にはまっててよく友達と山に登ってたそうです。
その日はある雪山に登ってたんですが、途中で天候が荒れて遭難してしまったそうです。
しかし、運が良いことに小さな小屋を見つけてそこに避難したんですが、途中で怪我をしてた一人が亡くなってしまったんです。
仲間だし、死体を外にほっぽりだすのも気が咎めて、とりあえず中央に安置したんです。部屋の隅でもよかったんですが、
ゲームの邪魔になるので中央に置いたそうです。
雪山で遭難したとき『寝たら死ぬぞ!』ってあるじゃないですか?しかし歩いてきて疲れもピークな叔父たちは寝たかったので、
4人で部屋の四隅に座って、壁伝いに歩いて隣の人を起こして場所を交代する・・・ってゲームをしたそうです。
一度起こしたらその場に座って一巡するまで眠れるんです。
そして、それを朝まで捜索隊が来るまで滞りなく続けて叔父たちは生き残れたそうです
【了】
325 :成@世話役代行 ◆0ute.wyqdY :2014/08/24(日) 05:40:43.59 ID:dV4OCdlM0
百本目の蝋燭が消えました・・・
これにて今年のお話は全て語られました……
今宵の宴に、幕が降ろされようとしています。
【第九十六話】 りほ ◆aZ4fR7hJwM 様
『倍以上返し』
(1/2)
春も過ぎ、初夏も間近という5月始めの頃だった。
雪は消えてもまだまだ寒い日が続くある日、急な用事で知人宅へ向かう事になったのだが、
移動は車だし良いだろうとジャージの上にパーカー、足元はサンダルという軽装で出かける事になった。
用事も終わり、森に囲まれた帰り道を進む途中、ふとあるものが視界に入って来た。
枯葉の中で一際目立つ黄緑の群、車を止めて確認すると思った通りフキノトウの群生であった。
本来シーズンは過ぎてるはずだが、日陰で解け残った雪のせいで今頃生えてきたんだろう。
まぁ、ともあれ今晩のメニューの一つだなと取りにいくべく森に入って行ったのだが、
「痛っ??」
と、突然足下に鋭い痛みが走った。
どうやら栗のイガを踏み抜いてしまったようである。
慌てて周りを見ると辺りには数本の太い栗の木が生えていた。
栗のイガってのは中々タフなもので、秋に落ちたものが鋭く硬いまま雪解けと同時に出てくる。
この感じではそこらじゅうに散らばってるだろうなーと、ペラペラのサンダルで来た事を後悔したが、
どうせ戻っても踏みそうだからとそのまま進む事にした。
注意しながら歩いても枯葉の下に潜むイガを見つけるのは至難の技である。というか全くわからない。
枯枝で道筋を作ったりと工夫はしたてみたものの、森の中には悲痛な声が響き渡っていた。
何回目だろうか?また栗のイガが薄いサンダルを貫通し、思わず声をあげた時である。
「いだぁ!」 ?「イ゛ィッ!」
「んんっ?!」
ハモった。確かに自分のあげた声に対して甲高い声が重なったのである。
311 :いそべ@投稿代理 ◆8JXCKM3oNw :2014/08/24(日) 04:55:46.43 ID:iVpQyD8K0
(2/2)
思わずネズミでも踏んづけたか?と思い調べるが、足下にあるのは落ち葉と小枝、そして一際丸々とした栗のイガだけである。
だが、確かに声は聞こえた。
「踏んだ…せいか?」
一瞬悲鳴をあげるイガの絵が脳裏をよぎり、んなアホなと自笑するも、聞こえた以上は…やはり気になる。
バカバカしいと思いつつも枝で小突いたり転がして調べてみる。
どうみてもなんの変哲もないイガだ。
ちょっと考えた後、
もし仮にこいつが音を出したのだとしたら踏みつけられたからだよなと思うも流石に試せば自分も痛い…よし!
近くにある太く長い枝を手にとり、ふんっと思いっきりイガに振り下ろす。
イガはちょっと地面にめり込むと…
次の瞬間、まるで壁にゴムボールを叩きつけた時の様な凄い勢いで顔にぶつかってきた。
雄叫びの如き悲鳴をあげ、痛みに悶えながらもその元凶の方へ目をやると、イガが消えてる。
いや、よく見れば5m位離れた場所に転がっていた。
いつのまにあんな場所まで!
いや、その前になぜめり込んでたやつがおかしな角度で顔に飛んで来るんだ??と疑問だらけではあったが、
痛みと顔に刺さったイガの破片でそれどころではない。
結局フキノトウすらとらずに手当の為、急いで車まで逃げ戻った。
同じ道を引き返したにも関わらず、行きより遥かに多いイガを踏むというオマケ付きで。
単に偶然が重なった結果だったのかもしれないが、
自然相手に下手にちょっかいは出すべきものではないなと痛感させられるには十分な出来事であった。
【了】
313 :異邦人 ◆VrA878BIoc :2014/08/24(日) 05:04:21.14 ID:EUH1XGhf0
【第97話】異邦人 ◆VrA878BIoc
英国戦勝記念日(4-1)
普段は、すっかり記憶の彼方に消し去っているのですが、
毎年、8月15日がやってくると思い出してしまう僕の悪夢のような体験があります。
それは、いまから5年前、2009年の夏のことでした。
この年、まだサラリーマンだった僕は、夏にまとめて長期の休暇を取り、ヨーロッパに、
旅行に出かけました。
欧州を列車で気ままに旅をするため、出発前に日本で2週間有効のユーレイルパスを
購入して、まずは、JALの飛行機に乗りパリに旅出ちました。
そして、スイスのジュネーブ・インターラーケン・ユングフラウ、イタリアのミラノ・ベネチア・ローマ・カプリ島、
オーストリアのザルツブルク・ウィーン、ドイツのミュンヘン・ローテンベルク・ケルン、オランダ、ベルギーを経由して、
イギリスのロンドンに特急列車で向かっていました。
しかし、ロンドンでの宿はまだ決まっていませんでした。
さっそくロンドンの玄関ヴィクトリア駅に到着すると、駅構内の案内所に飛び込みましたが、
言われるままにパスポートを窓口の人に提示し、宿の紹介を頼んでも、ホテルはどこも満員で日本で民宿にあたるB&Bも
空きは無いとの答えでした。
もう、日は落ちて夜8時近くになっていました。仕方なく、案内所を出て、旅行会社の
代理店を探してみましたが、どこも、すでに閉まっていて人影もみえません。
意を決して、ヴィクトリア駅に隣接したペンション街の中の小綺麗なプチホテル
「ナイト・バタフライ」に飛び込んで今夜の宿泊を申し込んでみましたが、やはり、フロント嬢の答えは、即座に満室。
途方に暮れて、出口に向かおうとしたその時、フロントの奥から、つややかな女性の声で「ちょっと待ちなさい」。
振り返ってみると、落ち着いた上品な姿の女性が立って、僕を手招きしていました。
314 :異邦人 ◆VrA878BIoc :2014/08/24(日) 05:05:34.03 ID:EUH1XGhf0
【第97話】異邦人 ◆VrA878BIoc
英国戦勝記念日(4-2)
「明日は8月15日なのよ 知っているでしょ ロンドンでは記念行事があるの
対日戦勝記念日。 だから、ロンドン中のホテルもうちみたいなペンションも日本人はとめることが出来ないの。
イギリス人のお客さんは今夜から大騒ぎをして祝うから、トラブルになるでしょ だから、敬遠するのよ
ここでも、もうすぐレストランで祝杯があがるから、ここにはお泊めできないけれど………………………………..
お困りでしょ
少し待っていてね。」そう言ってその女性は、奥に戻るとスタッフにいくつか申し付けて、
再び、フロントのあるロビーに現れた。
私服になったその女性は、先ほどよりもずっと若くみえ、キーラ・ナイト・レイのように輝いてみえた。
女性は僕の先に立って、高級店が並ぶナイツブリッジを通り、ハイドパークの南まで来たとき、
こだちに囲まれた瀟洒な邸宅の門の前で立ち止まり、堅牢に設えたレンガつくりの門の鉄扉を自分で押し開け、
そして、僕を中庭に招きいれてくれたのでした。
そこには、広々とした大きなバラ園が綺麗に整備されていて、丹精にガーデニングを
楽しむ家主の上品な趣味が伺われるほどの立派な庭園でした。
その時、外灯の灯りに照らし出された美しいバラの苑が発する芳醇な香りに、気を奪われていなかったら、
かすかに土の中から聞こえるささやきを聞き逃すことは無かったでしょうに。
さて、その後、この豪奢な邸宅に招き入れられた僕は、今夜の宿としてこの屋敷の2階のひと部屋を与えられたのでした。
ここは客間らしく部屋の広さもゆったりとしていて、豪華な刺繍を施したビクトリア調の家具にもエレガントなセンスが
感じられました。ただ、彼女から靴を履き替えるように言われ、室内用のスリッパのような靴が部屋のドアの前に置かれて
いました。
315 :異邦人 ◆VrA878BIoc :2014/08/24(日) 05:07:52.34 ID:EUH1XGhf0
【第97話】異邦人 ◆VrA878BIoc
英国戦勝記念日(4-3)
そして、急遽、用意してもらった簡単な夕食を食堂で済ませると、この家のご主人が
姿を現しました。
初老の穏やかな風貌の紳士でしたが、車椅子に座った下半身は大きな膝掛けで覆われていました。
「ようこそお出でくださいました。なんのおもてなしも出来ませんが、ゆっくりしていってください。
どうです しばらくの間 お泊り戴いては、なあエリザベス」
そう言って、私を招いてくれた女性を振り返った。
「そうね わたしもそう考えていたところなの いいアイデアだわジョージ」
僕が返事に詰まっている時、二人は顔を合わせて微笑んでいました。
それが、なんのサインだったのか その時は全く知る由もありませんでした。
ご夫婦が食堂から去ると、つづいて僕も部屋にもどり、シャワーを使った。
この旅は夜行列車を何度も利用したこともあって、毎日、ホテルでバスやシャワーを使うことが出来なかったので、
熱い湯がとても嬉しかった。そのうえ大きなバスタブまであって、ゆっくり風呂を楽しむことが出来て極楽気分に浸っていた。
その時だった。
ドアノブがゆっくりと回って、ドアが静かに開く音がした。
僕は一瞬驚いたが、「お湯は熱すぎない」というエリザベスの声が聞こえると安心して、ふたたびリラックスを取り戻した。
「ちょうど良いかげんですよ」ちょっとおどけた口調で返すと。
すぐさま、「じゃ わたしも一緒にお風呂しちゃおうかな〜」の声が終わらないうちに
エリザベスはバスの部屋のドアを開け、そこでタオルを脱ぎ捨てて、全裸の姿になって、
広いバスタブの湯に体を沈めてきた。
広いといっても、彼女の体の半分は無防備な僕の裸体の上に乗っている。
豊満なうれた女性の肉体がぼくの局部を圧迫し、押しつぶした。反応は抑えようが無かった。
彼女はこんどはうつぶせになって、たわわな胸をぼくの顔から下半身に擦り付けて
僕を挑発してくる。
そこからは僕の理性はどこかへ飛んでしまった。
その後の二人は動物の発情そのものだった。
【第97話】異邦人 ◆VrA878BIoc
英国戦勝記念日(4-4)
快楽の海の中で寝入ってしまった僕は、数時間後、目が覚めると、またさっきのが妄想であるような感覚に襲われました。
もちろん、エリザベスの姿は部屋にすでに無く、窓から見えるあたりの景色は真っ暗です。真夜中の1時でした。ぼくは、このとき、強いのどの渇きを覚え、そっと階段を下りてキッチンへ言って水を飲もうとしていました。
すると、居間の方から2人の声が聞こえてくるのでした。
「もうじゅうぶん楽しんだかい エリザベス」
「ありがとう あなた でも もうじゅうぶんよ ジョージ」
「じゃ 今夜あたり、始末するかい?」
「もう 昼間、あのかたが出かけた時に、穴は用意しておいたわ」
「靴は残すなよ」
「大丈夫 いつものように階段の下の納戸にしまったわ」
ぼくは、恐ろしさに床を這いながら階段のところまで戻ると、納戸の戸をそっとすこしだけ開けてみました。
すると、そこには男物の靴が山のように積み上げられていました。
ぼくは、自分のトレッキングシューズをそのなかから見つけると。荷物をもって2回の窓から庭園の芝生の上に飛びおりて、バラ園のなかを出口の門にむかって一目散に走って逃げようとしました。
すると、バラ園の中から、「おれも、連れて行ってくれ〜」「薔薇の肥やしになってゆく〜」「たすけてくれー」
といった叫びがあちこちから聞こえて来て、足がすくみましたが、
体じゅうに薔薇のとげを刺したまま逃げ帰りました。
318 :50 ◆YJf7AjT32aOX :2014/08/24(日) 05:18:43.27 ID:jSil/F2Bi
【第九十八話】50◆YJf7AjT32aOX
『クローゼット』
僕の部屋の話をしたい。
僕の部屋は実家の2階6畳+クローゼットの南向きの部屋。
日当りもよく風通しも良い。おそらく2階の部屋で最も快適であろう部屋なのだが、何故かそんな部屋にいるのが気持ち悪いのだ。常になにかに「みられている」ような気持ち悪さを感じる。その視線の元は、クローゼット。
夜眠る時になると意識せざるをえなくなる視線と気持ち悪さに、どうしても扉を開けたままにしていられなくて隙間も無いようきっちり閉めたことを確認してから眠りにつく毎日だった。
そんなある日、ふと夜中に目が覚めた。
何かの気配を強く感じたのだ。
それは、ベッドの丁度向かい側、クローゼットの方からだった。
その日は仕事が忙しく帰りが夜中になったため、意識朦朧としながらなんとかベッドにたどり着いた状態で、クローゼットの扉がちゃんと閉まっているかなんて確認する余裕も無かった。
319 :50 ◆YJf7AjT32aOX :2014/08/24(日) 05:20:44.11 ID:jSil/F2Bi
(2/3)
そのせいか、暗やみのなか目を凝らすとほんの少しだけ両開きの扉と扉の間に隙間がある。
その間から目が出ていた。
電気も何もついていない真っ暗闇のなか、それが見えることなどある筈がないのだが、
確かに目があった。
何をするでもなく、じぃっと見つめられるだけ。
とてもじゃないが、扉の中を確かめる勇気もない。
どうすることも出来なくて布団を頭からかぶってなんとか平気なふりをすること何十分、
気付いたころにはその視線も気持ち悪さもどこかへ行ってしまい、
その日はそのまま寝落ちてしまった。その後も目が現れることは無くも、
きっちりとしめたクローゼットの中から気持ち悪さを感じることはあったのだが月日は過ぎ、
理由になりそうな問題を発見したのはその年の年末になってからだった。
320 :50 ◆YJf7AjT32aOX :2014/08/24(日) 05:22:17.44 ID:jSil/F2Bi
(3/3)
年末の大掃除で神棚の掃除を父がしていたのだが、ふと神棚の上を見ると、
そこに「雲」の字が無いことに気が付いた。
神棚の上の天井には「雲」の字を書いて貼り、2階があったとしても、
神様の上に何かがあることの無いようにするのが当たり前だと思うが、
我が家の神棚にはそれがしてなかったのだ。我が家にある神棚は、
備え付けのタンスの上にあらかじめ専用の部屋が用意されている形で、そのタンスの上、
2階の部屋の場所にあたるのが、まさに僕の部屋のクローゼットだったのである。
ということは、クローゼットの中に入るたびに僕は神様の頭をふんづけていたという訳で。
ひょっとしたらあの日、クローゼットの中から僕を見つめていたのは我が家の神棚にみえる神様だったのかもしれない。
真偽のほどはわからないが、とりあえず、失礼の無いようにはしておきたいと心に誓った。
(完)
322 :いそべ@投稿代理 ◆8JXCKM3oNw :2014/08/24(日) 05:27:51.81 ID:iVpQyD8K0
【99話】会計 ◆QAI42rkje6 様
『背中に・・・』
これは私が物心つく前の事です。
私は当時の事を覚えてなくて、この話は叔父が話してくれました。
小さい頃、私は両親の仕事が忙しかったので田舎の叔父の家に遊びに行ったり、泊まったりしてたそうなんです。
ある冬の日、その日も私は叔父の家に遊びに行って当時飼ってたた犬(幸助)と
母が迎えに来るまで遊んでました。
しかし、いつも母が迎えに来る時間になってもこず、心配していると叔父に母から電話がかかってきて、
「今向かってるけどすごい渋滞でなかなかそっちに行けそうにないから、娘を泊まらせてもらえないだろうか」という
連絡でした。
そして私は叔父の家に泊まることになったんですが、それは起きました。
お風呂もすまして、いざ寝よう!ってなったときにインターホンが鳴ったんです。
叔父が、こんな時間に誰だぁ?と疑問に思いつつドアを開けると、そこには一人の男が立っていました。
いつからか降り始めていた雪を頭や肩に積もらせ、男がこう言いました。
「今夜一晩泊めてくれないか?」と。
叔父は私が泊まっていたのでどうしようか悩んでいると、幸助が部屋から出てきて、男の顔を見るなり吠えだした
そうです。
その声につられてか、私も起きてきて幸助と同じ様に泣き出したそうです。
幸助と私がいきなり泣き出したので叔父はびっくりして私たちをなだめようとしていると、男は
「やっぱりいいです。お邪魔しました。」
と逃げるように立ち去っていきました。叔父は意味が解らず呆然としていると、しばらくして男が立ち去った方向と逆の
方から警察が来て「ここに男が来ませんでしたか?」と聞かれたので、叔父は素直に男が向かった方を指しました。
警察はすぐに礼をいった後すぐに追いかけていったので、叔父はいまだに泣いていた私に「どうして泣いてるんだ?」
と聞くと
私は泣きながら、
「はじめにきたおとこが、せなかにちがいっぱいでてるおんなのひとおぶってた」
と言ったそうです。
後日聞いた話だと、ちょうど男は近くの大通りで轢き逃げ事故を起こしてたそうです。
被害にあった人は女性で即死だったとか・・・。
【了】
324 :会計 ◆QAI42rkje6 :2014/08/24(日) 05:30:21.40 ID:y69JNzJP0
【百話】会計 ◆QAI42rkje6
『遭難』
これは叔父が大学時代に体験した話です。
当時、叔父は登山にはまっててよく友達と山に登ってたそうです。
その日はある雪山に登ってたんですが、途中で天候が荒れて遭難してしまったそうです。
しかし、運が良いことに小さな小屋を見つけてそこに避難したんですが、途中で怪我をしてた一人が亡くなってしまったんです。
仲間だし、死体を外にほっぽりだすのも気が咎めて、とりあえず中央に安置したんです。部屋の隅でもよかったんですが、
ゲームの邪魔になるので中央に置いたそうです。
雪山で遭難したとき『寝たら死ぬぞ!』ってあるじゃないですか?しかし歩いてきて疲れもピークな叔父たちは寝たかったので、
4人で部屋の四隅に座って、壁伝いに歩いて隣の人を起こして場所を交代する・・・ってゲームをしたそうです。
一度起こしたらその場に座って一巡するまで眠れるんです。
そして、それを朝まで捜索隊が来るまで滞りなく続けて叔父たちは生き残れたそうです
【了】
325 :成@世話役代行 ◆0ute.wyqdY :2014/08/24(日) 05:40:43.59 ID:dV4OCdlM0
百本目の蝋燭が消えました・・・
これにて今年のお話は全て語られました……
今宵の宴に、幕が降ろされようとしています。
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