百物語 第二回
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290 :進行役@自殺 ◆5izEvL3bjE :2006/08/12(土) 05:24:42 ID:nX5ebVjo0
【第84話】
「出られない」
俺の伯母さんの旦那さんが体験した実話。
十年近く前のある日の夜。
会社の同僚と酒を飲み、夜も更けてきたのでそろそろ家路に着こうと、
伯父さんはタクシーに乗った。
そこから家に着くまでの道筋には広い墓場があり(横浜市港南区にあるH公園墓地 美空ひばりの墓所がある)
ちょうどその墓場の入り口に差し掛かった時、
伯父さんは墓場の中でキャッチボールをしている父子の姿を見たらしい。
時刻は夜中の0時ごろ。
こんな時間にこんな場所でキャッチボールなどをしている人がいるはずがない・・・。
そんなことを思いながらも、あまりに眠かった伯父さんはそこでぱたりと寝入ってしまった。
いくらか眠った後ふと気がつき、時計の時刻を見ると夜中の2時。
タクシーに乗ったその場所から伯父さんの自宅までは、車で20分ほどしかかからないはず・・・
おかしいな・・と思いながら車外を見ると、まだその墓地を走っている。
「どうかしたんですか?」
顔面蒼白のタクシーの運転手に尋ねると、運転手は
「何時間か前にこの墓地に入ってから、ずっと同じところをぐるぐる回って出られないみたいなんです・・・」
伯父さんは震えながら、再びそーっと車外を覗くと、数時間前に見たキャッチボールをしている父子の姿が見えた。
「あの父子、さっきからずーっといるんですよね・・・」とタクシーの運転手。
頼む・・・頼むからここから出してくれ・・・・と伯父さんは強く念じた。
そのかいあってか、それから数分経ってようやくその墓地から出られたんだと。
【完】
【第84話】
「出られない」
俺の伯母さんの旦那さんが体験した実話。
十年近く前のある日の夜。
会社の同僚と酒を飲み、夜も更けてきたのでそろそろ家路に着こうと、
伯父さんはタクシーに乗った。
そこから家に着くまでの道筋には広い墓場があり(横浜市港南区にあるH公園墓地 美空ひばりの墓所がある)
ちょうどその墓場の入り口に差し掛かった時、
伯父さんは墓場の中でキャッチボールをしている父子の姿を見たらしい。
時刻は夜中の0時ごろ。
こんな時間にこんな場所でキャッチボールなどをしている人がいるはずがない・・・。
そんなことを思いながらも、あまりに眠かった伯父さんはそこでぱたりと寝入ってしまった。
いくらか眠った後ふと気がつき、時計の時刻を見ると夜中の2時。
タクシーに乗ったその場所から伯父さんの自宅までは、車で20分ほどしかかからないはず・・・
おかしいな・・と思いながら車外を見ると、まだその墓地を走っている。
「どうかしたんですか?」
顔面蒼白のタクシーの運転手に尋ねると、運転手は
「何時間か前にこの墓地に入ってから、ずっと同じところをぐるぐる回って出られないみたいなんです・・・」
伯父さんは震えながら、再びそーっと車外を覗くと、数時間前に見たキャッチボールをしている父子の姿が見えた。
「あの父子、さっきからずーっといるんですよね・・・」とタクシーの運転手。
頼む・・・頼むからここから出してくれ・・・・と伯父さんは強く念じた。
そのかいあってか、それから数分経ってようやくその墓地から出られたんだと。
【完】
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