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百物語 第二回

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Part77
267 :晧月 :2006/08/12(土) 04:42:39 ID:whWrESFW0
七十七話目 「キミが…」
霊感を持っているという友達から聞いた話。
その友達はバイトで生計を立てており、様々なバイトを経験して来たという。
彼がコンビニの夜勤のバイトをしていたときの話だ。
飲み物が陳列してある冷蔵庫の商品が少なくなっていたので、補充のために入ろうとすると、
 誰かと 目が合った。
 「誰かいるんなら補充しといてくれるだろ…」
そう思って彼はレジに戻った。
しかし、何時間経っても人は出て来ない。
そしてそのまま朝を迎えたという。
確認してみると案の定その時間帯は彼以外のシフトは入っていない。
怖くなった彼はやめさせてもらおうと店長に頼みに行くと、
 「ああ、キミもか…」
なんでもそのコンビニでは過去に何度も落武者の霊などそういった
類いのものが目撃されており、バイトが入ってはやめていくのだという。
しかもよく見ればその部屋の壁にはお札らしきものが貼ってある。
去り際に彼が店長に言われた一言。
 「キミが最後だったのになぁ…」
しばらくして彼がその店を見に行くと店はなくなっていた。
【完】

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