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スライム「オイラ性欲処理機じゃないっすけど…」
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1:🎏 :2020/9/17(木) 10:20:06 ID:6UcpoHEZys
はじめに

・こちらはスライム×人間をメインとしたR18SSです
・駄文です
・基本的にスライム以外の絡みはありません
・駄文です
・書き溜めがいくらかありますので定期更新。書き溜め尽きたら不定期です
・駄文です
・たいへんけしからんので子供は見ちゃいけません
・駄文です
・駄文です

以上にご理解いただけた方はお楽しみください…


2:🎏 :2020/9/17(木) 10:20:43 ID:6UcpoHEZys
みなさん。どうもこんにちわっス。オイラ。スライムです。

突然ですけど、皆さんって「スライム」って聞くとどんなイメージ浮かびますかね?

ふむふむ…。うん…青色、プルプル、最弱…っと。やっぱりそんなイメージっスよね。あ、大丈夫です。凹んでないすよ。

やっぱりドラゴンがクエストする例のアレのイメージが強いっすよね。確かに弱いし、青色が多いんすけど…、実は少し違うんすよ。

まずオイラ達スライムは体の主成分が水なんで、炎なんて効きませんし、切られても殴られてもある程度は平気なんすよ。
体内にある核。オイラ達はコアって呼んでるんすけど、それを壊されない限り死ぬこともありませんし、むしろ顔とかに張り付いたら簡単に窒息させられますから割と油断ならない魔物だったりするんす。

次に知性ですが…。悲しくなるくらいに何にもないんす…。0っすね。恐らく。
喋ることはもちろんですし、そもそも意思の疎通すら不可能っすね。ただ動き続けて、動いてるものに襲い掛かるとか…、たぶんそんな感じっす。
3:🎏 :2020/9/17(木) 10:22:02 ID:6UcpoHEZys
え?じゃあなんでオイラはこんな風ですかって?
うーん…オイラにもよくわからないっすけど…多分、次に話すことに関係してるかもしれないっす。

そしてオイラ達スライムが生まれる方法っすけど、水と、蜜と、魔力っすね。蜜は、花の蜜とか樹液とか、粘り気のある液体だと思ってくればいいっす。
オイラ達がいるこの世界には大気中に魔力。マナが溢れてるんで、それらがうまく混ざり合っていい感じに条件さえそろってればポンポン生まれるっす。ぶっちゃけ一分に10匹くらい生まれてるっす。

でも、そしたら一気にスライムで世界が溢れちゃうと思うんすけど、生まれたばかりのオイラ達って、コアがむき出しなんすよ。だから生まれてから一番先にやることは、コアを守るための体づくりなんすけど、生まれた奴の半分は体作る前に死んじまうんです。
あとは…そうっすね…。生まれるときになんかこう魔力がいい感じに混ざり合うと、ごくまれにオイラみたいに知性があるスライムが生まれるらしいっす。オイラもそこまで詳しくはないんすけど…。

さてさて、予想以上に長くなってしまったすけど、皆さんあれっすよね?タイトルに惹かれてこれを見てる感じっすよね?
大丈夫っす。言わなくてもわかるっす。前提としてオイラ達スライムの設定というか、情報を知っておいてもらいたかったので…。

さてさて…あれは、風もそこまで強くなく…穏やかな日の事でしたっす。
4:🎏 :2020/9/17(木) 10:22:56 ID:6UcpoHEZys
その日はいつものようにご飯とかを探しにのんびり草原を移動していたんす。他のスライムと違ってオイラは知性がありますから、危険な方法にならずにその日一日を過ごせるくらいでいいと思ってたんで、水と花の蜜を探してたんすよ。
遠くの方では、ウルフに襲い掛かって返り討ちにあってるほかのスライムもいましたが…一々気にしてられないっす。それにオイラ達スライムは同じ個体でも仲間というよりは完璧にそれぞれが独立した種みたいなんで、いまいち仲間意識とかそういうの無いんすよね。
多分本能で集団行動したほうが安全みたいなのを感じているんすね。きっと。オイラは単独行動のほうが向いてるっすけど。

探すこと数分。ようやく人気のない花畑にたどり着いたんすよ。なんでさっそくいただこうと思ったら、出会っちゃったんす。その人と。
5:🎏 :2020/9/18(金) 19:42:59 ID:6UcpoHEZys
「すぅ…すぅ…」

年頃の娘さんが花畑の中心で寝息を立ててたんすよ。オイラの目が正しければ15〜18歳くらいの娘さんだと思うんすけど、服装を見た感じ魔法使いっぽいんすよね。
で、これはオイラがいままで生きてきたうえでの鉄板といいますか、絶対に守るべき事なんすけど。人間は襲うな。なんすよ。

たとえどんなに小さくても生きている命を奪う権利はオイラにありませんし、むしろ後々オイラが倒されるかもしれないことを考えると、そんな危険なことなんてとてもできやしないっすよ。
と、いうわけで三十六計逃げるに如かず。すたこらサッサと立ち去ろうとした瞬間。

「・・・ん〜〜?ふにゅふにゅ…」

奇妙な声を上げながら娘さんがむくっと起き上がったんす。娘さんは寝ぼけ眼を擦りつつも周りを見渡して、オイラと目(?)が合ったんす。

「あれ〜?スライムちゃんだ〜はろぉ〜」

なんとものんきな声を出しながらオイラに向かって手を振る娘さん。ここで何も反応しなければよかったのにと思いつつも、何もしないのも失礼だと思ったんす、なので体を同じように横に振って返事したんすよ。

「わわ、すごーい。返してくれたー」

娘さんは驚いたようにぽかんと口をあけてましたっす。可愛らしいなーと思いつつも、敵意がないことはわかってもらえたと思うんで、そそくさとその場を立ち去ろうとしたんすけど。

「えへへ、まって〜。ん〜、冷たくて気持ちいいなぁ〜」

娘さんはオイラを抱き上げると、頬擦りをしてきたんす。仮にも魔物相手に不用心すぎやしませんかね、この娘さん。

6:🎏 :2020/9/18(金) 19:50:29 ID:6UcpoHEZys
「君はおとなしい子だねぇ。他の子はみんな襲い掛かってきたのに」

あー、それ多分動いてる奴には本能的に襲い掛かる奴っすね。オイラはまだ死にたくないから絶対にしないっすけど。

「あ、ひょっとしてご飯かな?たしか花の蜜がご飯なんだよね?」

む、この娘さん中々博識っすね。それをわかってるならできればおろしてほしいっす。という気持ちを込めてプルプルと震えてみると。

「あはは、ごめんね〜」

娘さんは笑ってオイラを降ろしてくれたっす。お互いに戦う気もないし、オイラは近くにあった花の蜜を吸い始めると、娘さんはなぜかニコニコしながらそれを眺め始めたんす。

「ねぇねぇ、撫でてもいい?」

好きにしたらいいっすよ。オイラも吸い終わったらさっさとどこか行くので。という意味をこめてプルプルした瞬間。娘さんの手がオイラの体を撫で始めたんす。優しい手つきで、いままで撫でられる経験なんてなかったんすけど、正直安心するといいますか、不思議な気分になるものっすね。

「君は賢い子だねぇ。ちゃんと私の言葉がわかってるみたいだし」

オイラもどうして人間の言葉がわかるかはわかんないすけどね。でもそのおかげで人間相手に倒されることはなさそうっす。
7:🎏 :2020/9/18(金) 19:52:21 ID:6UcpoHEZys
「ねぇ、君さえよかったら私たちの旅についてこないかな?君ほど賢い子なら、生きるのが命がけってことはわかってるよね?私が守ってあげる。ご飯も用意してあげる」

「その代わり、君の自由な時間を欲しいんだ。ダメかな?」

娘さんはそう言って手を差し出してきたんす。オイラは少し考えこみましたけど、この娘さんがどうしてオイラに入れ込むのか気になってしまったんす。それに明日も生きてるかわからない身ですし、オイラにとっては願ったりかなったりっすね。

「・・・あ」

差し出された娘さんの手を包み込むように身体を巻き付けると、娘さんはすごく驚いた表情になったっす。でもすぐにうれしそうな顔になって。

「よろしくね!スラちゃん!」

これが、オイラの人生…いや、スライム生が大きく動いた瞬間だったっす。
8:🎏 :2020/9/19(土) 11:18:57 ID:6UcpoHEZys
「というわけで、お願い!スラちゃんを連れていきたいの!」

「「・・・」」

数分後。オイラは娘さんに抱きかかえられ、お仲間さんの元に連れてこられたんすけど…。はい、見られてます。がっつり見られてます。

「・・・正気か?魔法使い」

「魔法使いさん…。私たちの旅の目的はわかっていますよね?」

魔法使い「うん…もちろんわかってるよ。でも、どうしてもスラちゃんと一緒に行きたいの!迷惑かけないようにするから…ね?」

娘さんが必死に頼み込むと、凛々しい感じの姐さんが、大きいため息を一つ吐いたんす。

「・・・何かあったら、即切り捨てるからな」

魔法使い「勇者ちゃん!ありがとう!!」

「勇者さん!?よろしいのですか!?」

勇者「僧侶。言いたいことはわかる。だが魔法使いのことだ。きっとなんとかなるさ…それに」

勇者「なにかあったら。切り捨てるだけだ」
9:🎏 :2020/9/19(土) 11:20:17 ID:6UcpoHEZys
KOEEEEEEEEE!!!やばいっす!マジパないっす!!なんすか!?この姐さん!眼力で人…いや、スライムを殺せますよ!?
え、しかもこの姐さん勇者って呼ばれて…それにもう一人の超巨乳姉さんは僧侶って呼ばれてて…も、もしかしなくてもこの旅の目的って…

魔法使い「あ、ごめんねスラちゃん。私たち、魔王討伐の旅に出てるんだ」

ですよねーーーー。いや、なんとなくそんな気がしたんすよ…。

僧侶「私は反対ですからね…。おぞましい魔物と一緒なんて…」

魔法使い「だ、大丈夫だよ!迷惑かけないようにするから!ね、スラちゃん?」

肯定の意味を込めて全力でプルプルするっす。というか、迷惑かけた時点でオイラの命がTHE END になるっす!!

勇者「こちらの言葉が通じているのか?なら少しは警戒を解いてもよさそうだな。二人とも、すぐに出発するぞ」

僧侶「わかりました」

魔法使い「りょーかい!どんどんいこー!」

勇者の姐さんに付き従うように僧侶の姉さん。そしてオイラを抱きかかえた娘さんがついていったっす。しかし…まさか魔王討伐の旅に出ていたとは驚きっす…。
あ、別に魔王のことなんか知ったこっちゃないっすね。冒頭でも言いましたけど、オイラ達はある意味自然発生するもんっすから、生みの親ってわけでもなければ従う相手でもなし。要は倒されようが倒されまいがどうでもいいって話っすね。

ただ…今回の一件で魔法使いの娘さんとお二方との溝というか、信頼関係に影響しなければいいんすけど…。
10:🎏 :2020/9/19(土) 11:21:11 ID:6UcpoHEZys
・・・なーんて、思ってる時期がオイラにもありました。

勇者「はぁぁぁぁ!!滅せよ!」

魔法使い「いっくよー!ファイアーボール!」

この人たち。とんでもなく強いっす。まさに無双状態といっても過言じゃないっす。勇者の姐さんが剣を振れば、瞬く間に魔物の群れが一掃されますし、魔法使いの娘さんが火球を放ったら、それがいきなり六つに分かれてあり得ない速度で着弾し、爆発するんすから、逃げられませんし。
唯一手持無沙汰と思った僧侶の姉さんもきっちり疾風魔法で殲滅しちゃってますし…。もう一人でも十分なんじゃないすかね…。

勇者「退屈しのぎにもならんな…」

魔法使い「このあたりの魔物はみんな弱いしね〜。街道沿いだし」

僧侶「こちらを襲うことしか考えてない魔物に、後れを取るはずがありません」

しかも皆さんこんな軽口まで叩く始末…。オイラ、とんでもないパーティに参加してしまったっす…。

魔法使い「お待たせ〜スラちゃん。平気?ケガしてない?」

いや、オイラは無事なんすけどね…

僧侶「・・・少しでも動いてたら巻き添えで始末できましたのに…」

勇者「こらこら。魔法使いの事を考えてやれ」

僧侶「事故でしたら魔法使いさんもわかってくれますわ」

・・・うん。やべー会話がなされてるってことっすかね…。
11:🎏 :2020/9/20(日) 21:34:54 ID:cYb0D3Wysc
そんなこんなでオイラが加わってから三日が経った頃っす。やっぱり冒険してるんで、宿に泊まるなんてこともできずに野宿なんて当たり前状態だったんすね。
で、やっぱり年頃の娘さんたちだから身だしなみを気にすると思うんすよね…。ただこの三日間は水辺がある場所が中々なかったんすけど…。

勇者「今日はこのあたりで野営を行う」

僧侶「そうですわね…近くにきれいな川もありますし…久しぶりに身を清められそうです」

魔法使い「やっと体洗えるね〜。汗でべとべとだよ〜…」

勇者「濡れタオルで体を拭くのも限界があったしな…。すまない僧侶。先に一仕事片付けようか」

僧侶「ええ。結界術式を作動させておきます。念のため近くの川くらいまで範囲を広げておきますね」

勇者「なら私はキャンプの設営と結界が完成するまで付近の偵察をしていよう…魔法使いは…」

魔法使い「じゃあ私はスラちゃんのごはん探してるね〜」

僧侶「・・・別にスライムに食事なんて必要ありませんのに」

勇者「わかった。なら魔法使いはそのスライムの監視だな。これでいいだろ?僧侶」

僧侶「・・・異論はありませんわ」

やっぱり僧侶の姉さんはオイラの事嫌いっぽいっすね…。まぁ、魔物なんですから当たり前っちゃ当たり前なんだけど…。

魔法使い「・・・」

勇者「では散開!」

魔法使い「じゃ、いこっか。スラちゃん」

魔法使いの娘さんに抱きかかえられて川に移動するっす。少なくとも魔法使いの娘さんのそばにいれば無事のはずですし…。
12:🎏 :2020/9/20(日) 21:35:55 ID:cYb0D3Wysc

というわけで娘さんと川辺にやってきたわけなんですが…。なぜか娘さん。オイラを抱えたまま草むらに座り込んでじっと川を見てるだけなんす。
オイラとしては別にいいんすけどね。こんな風にのんびりするのも嫌いじゃないっす。

魔法使い「・・・ごめんね。スラちゃん」

魔法使い「勇者ちゃんも僧侶ちゃんもちょっと頑固なところがあって…でも、本当はすっごくいい子なんだよ。きっとスラちゃんの良さに気づいたらあんなこと言わなくなるはずだから…。私が頑張ってスラちゃんの良さを伝えるから…それまで我慢してね?」

魔法使いの娘さんはどうやらオイラを連れてきた負い目というか、責任を感じちゃってるみたいっすね。でも普通に考えたら勇者の姐さんや僧侶の姉さんの対応が普通だと思うんすよ。

魔法使い「・・・少しだけ、昔話するね。スラちゃん」

魔法使い「今の私って、ほら。明るいというか、おちゃらけてるじゃない?でも、小さいときは無口だったんだよね」

魔法使い「私の魔力って、結構高いほうじゃない?でも、別に練習とか特訓とかしたことなくて…生まれつきなの。でもお父さんもお母さんも特に魔法は使えなくて…。そのせいで近所の子たちからは化け物とかって呼ばれてて、避けられてたんだよね」

その気持ち…、少しわかるっすよ。オイラも普通のスライムと違って知性ありますし、危機回避もできるっす。でもオイラの場合他のスライムから何も言われなかったすけど、魔法使いの娘さんの場合は周りから化け物って呼ばれるくらいに追い詰められてたんすね…。

魔法使い「そんな時に勇者ちゃんに出会ったの。勇者ちゃんだけは私に手を差し伸べてくれてね。その力はお前がなすべきことをなすための力だ。たとえ万人から恐れられようと、私だけはお前の力を尊敬しているよって」

勇者の姐さん…。イケメン力パないっすね…。

魔法使い「そのあとすぐに二人で旅することになって、僧侶ちゃんに出会って、僧侶ちゃんも私の事を全然怖がらなくて、神の奇跡って言ってくれて祝福してくれて…嬉しかったなぁ」

魔法使い「だから私決めたの。この二人の力になりたいって。どんなことがあってもこの二人を裏切ったりしないって」

ええ話じゃないっすか…。でもその話今関係あるっすかね?オイラ別にお二方の事は嫌いとは思ってないっすよ?怖くはありますけど…。

魔法使い「・・・私がスラちゃんを連れてきた理由はね、なんとなく私に似てるなーって思って」

確かに、今の話を聞いたら結構オイラと共通点あるっすね。

魔法使い「勇者ちゃんは…力を持っていても望まれた力だし。僧侶ちゃんもなるべくしてなった力でしょ?別に今はそうでもないけど…、時々自分の力を正当化する理由があっていいなぁって思うときもあるんだ」

魔法使い「だから…私は寂しかったのかも。同じようなスラちゃんを見つけたから…一緒だって安心したかったのかも…」

魔法使い「あはは…ごめんね?スラちゃんにとって迷惑だったよね?私のわがままだもんね?ごめ…え?」
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