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俺能SS談義場所11
[8] -25 -50 

1: イズミ:2018/2/25(日) 17:43:16 ID:ZrOAx06r72
皆で俺能SSを投稿したり雑談するスレ。
次スレは>>950がたてること
強制sage名前欄とタイトル欄を間違えない事
雑談(俺能に関すること)ならおkの事

ロー「世知辛いのじゃー!」
エナ「のじゃー!」


220: ???:2022/3/15(火) 08:38:09 ID:szLtO.oMj6
一合、二合
打ち合う度に力の差を見せつけられる
互いの得物を傷は無くとも
ダメージを受けてるのは一方だけであった

アン「ハア…ハア…何なのあの剣士…!」

彼女が相対する影は闇を剣に、鎧に変え纏った剣士だった

『魔剣に呑まれる事無く、逆に喰らい返した剣士』

『その一撃は恐ろしく重い…防ぎきれはしまい』

アン「やってみなくちゃ…分からないでしょ!」

傘を開き浮遊する、影の剣士では届かない位置まで

アン「そっちの一撃が重いなら、こっちもそれ相応の一撃で返すだけよ!」

アン「【メテオ・アンブレラ】!」

限界まで高く浮遊し、傘の先を相手に受けて落下する
位置エネルギーと不朽の傘を合わせた一撃は、並大抵の攻撃では相殺出来ない



だかこの剣士は剣だけでは無かった
その剣に力を籠めると、闇が剣に溜まる

アン「…まさか」

膨大な闇が溜まった頃には遅かった
彼女が影の剣士に到達する僅かな時間でチャージされた闇を
彼女に向けて、放つ

アン「開い…きゃあああああ!!!!」

不朽の傘を開くも間に合わず、闇の奔流に巻き込まれる
その一撃は、元軍人の屈強な心身を膝につかせた

アン「(油断…したわね…やらかした…)」

影が近付く、トドメを刺さんが如く

アン「(アイ…マメ…リカ…イザヤ…)」

アン「ごめん、私負けたわ」

首を落とされるのを待つ囚人が如く、敗者の末路を辿ろうとしているその時

世界が停まる、まるで何かを待つように
221: ???:2022/3/15(火) 08:53:13 ID:szLtO.oMj6
影「…」

無言で銃を放つ影
その大柄な身体が追い詰めるのは一人の少女

リカ「…ッ!」

銃弾に向けて手をかざす、その銃弾が彼女の掌を貫通することはなく瞬く間に草に変わる

御返しと言わんばかりに彼女も銃を放つ
影の頭蓋に当たり、影が倒れる

リカ「…倒せた?」

手持ちの弾を全て使い切った闘い
これでようやく終わりと思い腰を降ろす


だが奇妙な人形が砕けると共に、その影はまた立ち上がる


リカ「…え?きゃあっ!」

影がリカを拳で殴り飛ばす
おおよそ能力者とは思えない常人の一撃…だが

リカ「痛い…ッ!?(何で…何で立てないの…?)」

自分に向けられる暴力
克服したと思われたトラウマがこの時また再発してしまった
身体の震えによって動けない彼女を、影は無言で見下ろし…銃を構えた

『幾多の出会い、幾多の別れを紡いで来た男の影』

『…幾多の救えなかった命を背負い歩く無力な男だ』

『だが貴様には充分だ』

リカ「ローお兄…さん…」

思うように身体が動かず助けを求める





それに応えるが如く、また世界が停まる
222: ???:2022/3/15(火) 08:54:53 ID:szLtO.oMj6
[システム 再起動]




[能力者召喚システム 再起動]




[各能力者のクリエイターの承認待機]





[承認待機]







[承認待機]







[承認待機]
223: ???:2022/3/15(火) 08:57:34 ID:szLtO.oMj6
???『永い時が経っても、想い出は色褪せない』


???『紡いだ世界の証はここに、全てあるのだから』


???『…どこまで凍結を持たせれるか分からないな』



???『願わくば…あの時のようにはいかなくても良い』




???『ただ少しでも良い…』




???『それで、この世界を救う希望が見える』




???『…皆さん、元気かなあ』
224: 名無しなのよ:2022/4/19(火) 15:35:29 ID:qy0Be6WmM2
「…阿呆か、お主ら」
「こんな紛い物の神にやられっぱなしとは情けない」
「ちょっと休んでる間に神様の座を奪われそうになってるとはなぁ…お前が終焉のかみ」
225: 前レスはミス投稿:2022/4/19(火) 16:09:21 ID:qy0Be6WmM2
【能力者召喚システムの起動を確認】

【承認要請を確認】

【要請を承認します】

【これより能力者の召喚を開始します】

【now loading…】



【召喚が完了致しました】



紅の髪に戦鎚を携えた少女がリカの前に立ち、影の猛攻を防いだ。
想像以上に重い一撃に冷や汗を流し、目を見開くリカを横目で見遣ると、いつものように不敵に笑う。

「…阿呆か、お主…こんなものに負けてどうする?立て」


それはまるで金の獅子のように、素早く間に入った彼がアイに向けて振るわれた獲物を弾き飛ばす。
まだ辛うじて生きているアイを蒼い瞳が捉え、安堵しつつも眉間に皺を寄せ憎まれ口を叩く。

「こんな紛い物にやられっぱなしとは情けない、加勢してやる、お前ならまだやれるだろう?」


燃えるような赤い髪、強い意志が宿る赤茶色の瞳、その手には一振りの剣と盾。
その盾を構え、アンの前に立ち犬歯を見せて笑う。
戦いを辞めて女として生きていた彼女は、守る為に再び立ち上がる。

「最強の勇者様が来たけぇ、もう大丈夫よ。こっから反撃しちゃろうや!」


透き通るような水色の髪を揺らし、少女が何かを呟くとマメの周囲を水晶が囲む。
金髪をくりくりと巻いて2つに括った少女が影の背後に奇襲をかける。

「…大丈夫……お姉ちゃんが…あなたを守る、今度こそ…」
「隙あり!ボサっとしてんじゃないわよ!このばーーか!!」


そしてプラチナブロンドの長髪と翼、そして蒼い瞳を持つ男。
美しい芸術品のような剣を"終焉の神"に向ける。
その一振りはどんな物でも滅する正義の刃、彼はけだる気な目を細めて苦笑を浮かべた。

「ちょっと休んでる間に神様の座を奪われそうになってるとはなぁ…お前が終焉の神なら、俺は救いの神としてお前を屠る。」
226: 名無しなのよ:2022/4/19(火) 17:21:17 ID:qy0Be6WmM2
「んぎゃあ!ほぎゃあ!」
「…これはミルクか……?」

小さな紅葉のような手をばたつかせ、赤子が泣く。
金の長髪を一つに括りながら男が悩む。
育休を取得した彼は家事全般をこなし、授乳やオムツ交換、夜泣きでろくに眠れない妻が夜は眠れるようにと夜間の育児は彼が担当していた。

「ほらシアン、ミルクだ」
「あぅ………」

冷凍していた母乳を温めて人肌に冷まし、息子の唇を哺乳瓶でつつく。
口を開けた息子が哺乳瓶をくわえ飲み始めたので、男は表情を緩める。

「美味いか、そうか」
「……いいな、私もシザーの母にゅ………いや、やめておこう」
「…尊いとはこの事なのだろうな、可愛過ぎて涙が出そうだ」

一瞬危うい方向に傾いたが、さすがによろしくない発言だと思い直した彼は、必死にミルクを飲み込む息子を観察してデレデレと笑う。
普段はほぼ真顔な彼だが、妻と我が子には時折デレ笑いをする。
そんなギャップがたまらないと妻には評判であった。

「さぁゲップを出そう、パパがとんとんしてやるからな…」
「……………けぷっ」
「今日は早かったぞ…なんていい子なんだ!」

三回程背中を叩いたところで赤子がミルクと共に飲み込んだ空気を吐き出す。
中々吐き出さず五分程叩くこともしばしば、今回はスムーズに吐き出せたので彼は喜んだ。
喜びも束の間、息子が顔を真っ赤にして全身に力を入れていると思えば…

「………んぎゃああぁ!」
「これはオムツだろう、明らかに気張っていた」

オムツ交換も手慣れたもので、大人のそれとは異なる匂いを放つ赤子のそれを確認し、健康状態を知ることすらこなしていた。

「今日も問題ない色だ、健康的でいいな」

息子の尻にべっとりとへばり付いた液状のそれを綺麗に拭い、新しいオムツを履かせて抱き上げる。
眠そうな声で泣いている息子を抱えたまま己の両腕を揺りかごに、子守唄を唄いながら寝かしつけた彼は、愛しく暖かい小さな命に微笑んだ。

「…おやすみ、可愛い我が息子シアン」


【過去:ディアンの育児】
227: :2022/4/21(木) 03:17:06 ID:qy0Be6WmM2
皆と遊べなくなっても定期的に自キャラ描きたくなるんだなぁ

https://38.gigafile.nu/0428-db797a309fafabd4d34774af9932e8841
228: :2022/4/23(土) 17:13:19 ID:jIyKY7Mtz.
もうブラウザ上で編集するホームページは画像サイズがでかいとアップロードできないんだなぁ…フォレスト無理でした。
でぃあんとしざちゃん描いてこちらにアップロードしました

https://hikyonogrou.jimdofree.com/
229: ???:2022/4/28(木) 23:12:43 ID:v3b2BrYEFg
アイ「デ…ディアンさん…!?何故ここに…!?」

ディアン「何者かに召喚された…全く、家族の団欒の時間を邪魔されてしまった」

美しい金色の髪を煌めかせた元天使に活を入れられ立ち上がるアイ

ディアン「お前も守る者がいるだろう、ならばこのまま倒れるのは男では無い」

アイ「…言われずとも!」

金色の眼を持つ者がディアンの隣に並ぶ
影が少し、揺れた気がした

影「…!」

影がまた2人…いやそれ以上に増える

アイ「まだ増える事g「そこか」」

ディアンのサーベルが影の1人を切り裂き…瞬く間にその他の影が消える

影「…!?」

ディアン「分身能力は対した物だが…私の目は誤魔化せないぞ」

アイ「…そこです!」

すかさずレーザーを撃ち込むアイ

影「…」

アイ「…絶好の機会を作ってくれたのに外す訳にはいきませんしね」

アイの攻撃は影を見据え、貫いた

影「…」

だがまだ影は消えない

アイ「まだ倒れませんか…!」

ディアン「生半可な相手では無いということだな」

ディアン「どうも奴は認識をずらす術を使っているようだ…適当な攻撃では当たらず隙を作るだけだ」

アイ「ならば…!」

ディアン「ああ、着いてこい…加減はしないぞ!」

5 vs 4
230: ???:2022/4/28(木) 23:33:21 ID:v3b2BrYEFg
影「…!」

影がディアンを狙い爆破を仕掛けるが

ディアン「ハッ!」

無朽のサーベルで尽く切り伏せ、それを封殺する

アイ「…そこです!」

爆破を仕掛けた後の僅かな硬直を狙い、アイが影を見据え
レーザーを放つ…が

影「…」ボン!

アイ「これは…煙幕…ガハッ!」

影がまた爆破を仕掛けたかに見えたが、それは視界全てを覆う紅い煙幕
困惑するアイの背後に影が一瞬で迫り、彼の背中に苦無を突き刺す…が

アイ「ハア…ハア…ですが…」

ディアン「狙いは分かっている!」

影「…!!」

アイが影を攻撃した瞬間に後ろに下がっていたディアンが影の攻撃の隙を狙い、一閃した

影「………」

後ろから致命傷を受けた影は空を見上げ
消滅した
231: ???:2022/4/28(木) 23:34:24 ID:v3b2BrYEFg
アイ「助かりました…つつ…」

ディアン「囮とは馬鹿な事をするものだ…だがその心意気は買おう」

アイ「ハハハ…ってディアンさん!?」

ディアン「…どうやら私はここまでのようだ」

ディアンの体が光に包まれていく

ディアン「ここから先はお前が…いや、『お前達』に任せる」

ディアン「家族をあわや消そうとした愚かな神擬きに鉄槌を下したいところだが…」

アイ「…その心は、俺が引き継ぎます」

ディアン「…」

光に包まれながら激励とも取れる笑みを浮かべ

ディアンは消えていった

アイ「…行きますか」

いつ現れたかも分からない道を進む

【■■■ ■■ 突破】

【助力 ディアン】




「ハア…ハア…どうやら本当に来てくれたか…」
「召喚システムが一戦限りなのは…俺じゃそれが限界って事か…」
「…まさかアイツの元にアライブが向かってるのは嬉しい誤算だ」
「このまま何とか…くっ…」
「この戦いが終わるまで…保たせないと…」
232: ???:2022/4/28(木) 23:40:37 ID:v3b2BrYEFg
【協力者への皆様に注意、及びに御詫び】
能力者の口調、性格の差異が現れる可能性がございます
能力者及びに協力者様への敬意を元に物語を展開しておりますが
システムの不調及びメモリーの乱れが原因で協力者様の想像している立ち振舞いが行えていない事もございます
大変申し訳ございません







「それでも、俺はこの世界が好きです」

「だから…協力してくださる方は是非お願いいたします」

「皆様に戦いの様子をお送り出来るのが…少しラグがあります…そこも大変申し訳ありません」
233: :2022/5/3(火) 20:19:49 ID:4V2LHfSwZw
ふわあああああ!!!アイさん本当にお久しぶり!ディアンの性格、口調完璧過ぎて凄いなって思うんです…アイさんとディアンの共闘かっこよい…
234: ???:2022/5/9(月) 22:40:31 ID:uVRyb9nLEk
「お久しぶりです、ネウロさん!」

「そう言って頂けて何よりです…正直不安だったので」

「まだ他の戦いがうまくお届け出来ませんが…気長に待って頂けると幸いです」
235: ???:2022/5/9(月) 23:04:47 ID:uVRyb9nLEk
マメ「お姉ちゃん…!それに…お姉さん…」

愛する姉と…自分を庇い息絶えた女性を見て体が強張る
未だに生前の『罪』の謝罪を行えていない少年は一瞬で罪悪感に駆られる…が

クリスタ「…マメ君は…休んでて」

ラン「あんたが休んでる間に終わらせるからね!」

マメ「あ…」

彼女らは構わず影に攻撃を仕掛ける
腕をドリルに変えたドリラガンを援護するように水晶を放つクリスタファーム
彼女らの波状攻撃に防戦一方となる影の戦士

影「…」

ラン「大した事無いわね、このまま一気にいくわよ!」

クリスタ「分かった…!」

影「…!」

だがその攻勢をいつまでも戦士は許さない
腰の前方から何を取り出し、それを右腰に差す

電子音声『【■■■■■■■■■】』

マメ「…危ない!」

K vs 3
236: ???:2022/5/9(月) 23:17:35 ID:uVRyb9nLEk
「…え」

「…間に合った!」

影が後ろに下がり必殺の飛び蹴りを放つはドリラガン
だがその前に立ち塞がったのは、動けない筈のマメだった

マメ「はあああああああああ!!!!!」

己の槍で飛び蹴りごと穿とうとする
少年の意地、意気
信じられないことに影の必殺の飛び蹴りと拮抗し

影「…!」

影を弾き飛ばした

マメ「…守られる…ばかりじゃ…ダメ…なんだ…!」

影が飛ばされる勢いは止まらず、水晶にぶつかる
それと同時にマメが崩れ落ちる

クリスタ「マメ君…!」

クリスタがマメに駆け寄ろうとするが

ラン「クリスタ!まだ!」

クリスタ「…!」

影はまだ立ち上がる…しかし

影「…」

マメと、それに駆け寄り庇おうとするクリスタ
その2人を見た影は

影「…」

背を向け、消えた
237: ???:2022/5/9(月) 23:25:34 ID:uVRyb9nLEk
マメ「終わった…?」

ラン「馬鹿!危ないじゃない!」

マメ「う…」

クリスタ「…マメ君」

ラン「…助けてくれたのは嬉しい、ありがとね」

ラン「でも、それであんたに何かあったら…クリスタに見せる顔が無いし」

ラン「私も…悲しいから」

マメ「…っ!」

ドリラガンの心配する顔を見て、思わず涙を流してしまうマメ

ラン「え!?ちょ、どうしたのよ!?」

マメ「僕…僕…!お姉さんに…悪いことしたから…!」

クリスタ「…」

冥界にて再開して暫く経ってから、『罪』の告白を受けていたクリスタは何も言わずマメの頭を撫でる

ラン「…■■■」




238: ???:2022/5/9(月) 23:33:51 ID:uVRyb9nLEk
「…なんだ?どうした?」

「観測出来ない…!?どういうことだ…?」


「…メモリーの破損が原因か、俺じゃ【ドリラガン】の言葉を観測出来ない」

「…いや、もしかすると」

「【ドリラガン】の『クリエイター』の方なら…!」

「無礼を承知でお願いいたします」

「もし…良ければ、この先の物語の観測を御願いしたいのです」

「最悪【マズ=メシ】がこのまま先に進む事は出来ます…が」

「俺がこの世界を守りたいのは、彼らの物語を忘れない…そしていつまでも見たいという俺自身のエゴ」

「…その物語が、彼らの力になると思うんです」

「どうかよろしくお願いいたします、その間に俺は他の戦場の観測を引き続き…」

239: ね(こ、こんなんでよき…?):2022/5/10(火) 16:13:06 ID:5KxTn2uA0M
「……はぁ〜…あんた、まだ気にしてたの?」

彼女は呆れたように頭(かぶり)を振り、深いため息を吐く。

「言ってしまえば死体なんて、そこに魂があるわけでもないのよ」
「あたしの死体があんたの身を守る為に役立ったっていうなら、別にそれでいいわ」
「あんたはクリスタの、あたしの親友の大切な人なんだから」

言いたい事は全て言い切ったとばかりにそっぽを向いてしまう彼女に、クリスタは小さく笑うとマメに向き合う。

「……ね?…私の…親友は……こういう、子だから……」
「あなたが、ずっと…気にしてる方が……彼女は、気にして…しまうから……」

「……そろそろ……時間みたい、ね……」

クリスタとランの身体が淡く消えていく。

「負けたら、それこそ承知しないんだからね!」
ランが不敵に笑ってマメに喝を入れる。

「…信じてる、あなたは…大丈夫、絶対…負けないって…」
「だって……あなたは…私の大切な弟……いいえ…恋人だもの…」

クリスタがマメの唇に掠めるような口付けを落とし、微笑む。
そして二人の身体は消えていった。
240: ???:2022/5/11(水) 08:18:29 ID:gp5NxbdFZU
マメ「お姉さん…お姉ちゃん…!」

光と共に消えていった2人を見送り、思わず涙を溢す
慌てて涙を拭い立ち上がる
体はボロボロだが、不思議と力が湧いてきた

マメ「…いこう!」

いつ現れたかも分からない道を進む

【■■■■■(■■ ■■) 突破】

【助力 クリスタ ラン】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ありがとうございます…!最高でした…!」

「やはり私1人では限界があるので…凄く助かります」

「さて…あとどれくらい保つかな…」

241: ???:2022/5/11(水) 08:29:08 ID:gp5NxbdFZU
アン「アンタ…勇者!どうして…」

ユウ「何か寝てたら急に呼び出されたけぇ、助けに来たんよ!」

ユウ「うちは剣あんま使い慣れんけど…」

アン「…じゃあ、少し指南といこうかしら」

勇者の到来でアンが立ち上がる
それを見て影の剣士もまた構え直す

アン「近遠共に油断出来ない…私がこの様だから負担かけると思うけど、畳み掛けるわよ!」

ユウ「分かった!任せぇ!」

影「…!」

4 +2 vs J
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「…やべ、言語の方言機能がバグってる」

「広島弁対応してないのかよ!関西弁なら自力で出力出来るのになあ…」

「…すいません」
242: :2022/5/11(水) 15:55:07 ID:5KxTn2uA0M
広島弁対応して完璧口調再現してるアイさん凄過ぎんよ………あまり気にしないで、大丈夫ですから!
243: ???:2022/5/11(水) 19:57:42 ID:gp5NxbdFZU
ユウ「らあっ!」

アン「ハッ!」

影「…!」

勇者の並外れた身体能力で剣士を圧倒するユウ

アン「粗削りだけど割と筋良いわ…ねっ!」

アン「(正直…着いていくので精一杯ね)」

先程の戦闘のダメージが残っているのか、うまく動けないアン
それでも勇者の戦いに着いていくのは元軍人としての意地か

影「…」

だがその隙を影の剣士は見逃さなかった
漆黒の剣閃でユウを引き離し、瞬時にアンに詰め寄る

ユウ「このっ…!」

アン「ぐっ…!」

一合、二合と打ち合い…打ち負けたアンは吹き飛ばされた

アン「ああっ…!(ヤバっ…体勢が…!)」

それを追うように距離を詰める影、そうはさせまいと身体能力をフルに使い追おうとするユウ…しかし

ユウ「はあ!?それ反則やろ!?」

脚から闇を噴出し、戦闘機の如く加速する影
勇者の身体能力を持ってしてもすぐに追い付けない

アン「…(もう…ダメか)」

アンが諦めたその時
誰かの背中がアンの前に現れた

244: ???:2022/5/12(木) 08:37:24 ID:4WIDl1wZUU
アン「…え?」

「…間に合ったか」

目を開けると目の前に立っていたのは

アン「イザヤ…?アンタ何して…!」

ユウ「らあっ!」

影「…!」

影に追い付いたユウが影をアン達から引き離す

アン「イザヤ…イザヤ!」

イザヤ「大丈夫だ…一度死んだ身…何とでもなる…」

アン「そういう問題じゃないわよ馬鹿ッ!こんな訳が分からない空間で何があるか…!」

どこからともなく現れたイザヤが壁になる形で影の一撃を受け止めた
戦闘向きでない彼の能力では…まともに受ける他無かった

アン「またあの時みたいに…私の方がアンタより強いのよ!?それをどうして…!」

イザヤ「…言っただろ、放っておけないと」

イザヤ「どんな時でも強く在ろうとするお前が…」

アン「…でも」

イザヤ「時間が無い…まだお前が立てるのなら…酷かも知れないが…」

イザヤ「奴を倒せ…!『お前達』にしか頼めない…!」

そう言うとイザヤはアンの額に自らの額を合わせる

アン「これって…!」

イザヤ「俺がただやられるだけで終わると…思っていたか…?」

イザヤ「本業は情報屋だ…うまく…使え…よ…」

そう言い残し、イザヤは消えた
光を放たず、風に流させる灰の様に

アン「あ…」


「あああああああああああ!!!!!!!」
245: ???:2022/5/12(木) 08:38:38 ID:4WIDl1wZUU
5 + 3 +2 vs 2
246: :2022/5/13(金) 13:46:17 ID:K8MH33OKY.
まさかの鬱展開( ;∀;)
247: ???:2022/5/19(木) 07:12:29 ID:uVRyb9nLEk
ユウ「最悪…!このっ!」
影「…」

影とユウは一進一退の攻防を続けていた
しかしそこに

影「…!」
アン「…」

突如奇襲を仕掛けたアン、その鋭い殺気を感じたのか寸での所で回避する影

ユウ「…大丈夫?」
アン「ええ…勇者、ここは任せて貰えるかしら?」
ユウ「う…うん…」
ユウ「(何かさっきまでと違う…ガチギレしたトシみたい…)」

アン「…!」

影「!」

アンの殺気に勇者までも気圧された
そのまま影に突貫、影は迎撃するも…

アン「フン!」

影「…!」

ユウ「押してる…?」

影の攻撃がまるで分かったかのように捌き、先に一撃を入れ続けるアン

アン「諦めなさい、もうアンタの動きは分かってるから」

影「…」

接近戦は不利と悟った影は距離を離し、その剣にまた闇を溜め始め…放出した
しかしアンはそれを分かっていたかのように傘を開き防御する
闇の奔流が収まった跡には、平然とアンが立っていた

アン「終わりよ」

影「…!」

一瞬の硬直を見逃さず、アンは傘の先で影の喉を貫く
動かなくなった影は瞬く間に消えていった

アン「…ありがとう、イザヤ」

頬に一筋の涙が流れる、その涙の元の瞳は

光を、失っていた
248: ???:2022/5/19(木) 07:21:21 ID:uVRyb9nLEk
ユウ「(ヤバい、ほっとったら…!)え!?何か光ってるねんけど!?」

ユウの体が光を放ちながら消えていく
長い戦闘で召還限界時間を迎えていたようだ

ユウ「お姉さ…!」

ユウの一言も許さないかのように、ユウは消えていった

アン「…アンタは無事でね」

消えたユウがいた場所を少しだけ見ながら声をかける…届くかも分からない声を

アン「…絶対許さない」

いつ現れたかも分からない道を進む

その心の中に、怨みの炎を燃やしながら

【■■■■■■■(■■ ■■)突破】

【助力 勇者】








【ロスト イザヤ】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「…なんてこった」

「イザヤ…お前…」

「…影を突破出来たのはイザヤが抜いた『影の記憶』のお陰か」

「それを貰って癖とか見抜くアンさんもアンさんだけど…」

「しかし…ヤバいなこれ」

「無茶な事しなければ良いんだけど…」

「…俺も相当無茶してるか」
249: :2022/5/27(金) 15:08:56 ID:MAAsBmzdqE
いやまさかのロスト……たのむしなないでくれ…。

俺能熱がくすぶってちまちまイラスト描いてる……もう見る人いないのになぁ……
250: ???:2022/5/29(日) 12:45:26 ID:Nn9JLl/vE.
パドラ「どれ、もう終わりか?」

冥界の管理者の一撃を受けた影は動かない

リカ「お姉さんは…!」

パドラ「妾の事を知らぬとは言わせんぞ?リカ」

リカ「私の事知ってるの!?」

パドラ「…少々な」

シアンの動向の一部始終を見ていたパドラは、リカの事も知っていた
…その闘いも、散り際も

影「…」

リカ「あの人…」

パドラ「大方身代わりを使ったのじゃろう、もうそれも弾切れのようじゃが」

影は動かない
こんなあっさりと終わるのか…リカが警戒していると

2 vs 1 -10
251: ???:2022/5/29(日) 12:56:10 ID:Nn9JLl/vE.
『ふん…使えんな、所詮負け犬の影か』

リカ「この声…!」

パドラ「ふむ、今回の首謀者か」

この場に来た時に聞いた声を再び聞くリカ
咄嗟に銃を構えるが弾切れだ

『冥界の管理者がこちらに来るとはな、だがこいつに当てるには強すぎた』

『所詮お前達の現界は一戦が限界…』

『もう1人影をあてがえば娘1人など瞬く間に消え失せる』

パドラ「…まずいの」

パドラの体が光を放ち消えかかる

リカ「…!どうしよう…!」

『他の3人には突破されたが…誤差だ』

『貴様さえいなければどうとでもなる…消え去れ』

空間がうねり、また新たな影が放たれようとしてた



しかしそれは閃光に遮られ、霧散した


『…何故だ!?』
『影が私に逆らうだと!?』

影?「…」

影の手に握られていた異質の機械、それは銃のようにも見えた
そこから電撃が放たれ、影が霧散したのだ

リカ「え?」

パドラ「ほう…中々骨があるのう」

状況を理解出来ないリカ、何かを察したパドラ

『有り得ぬ…!有り得ぬ有り得ぬ有り得ぬ有り得ぬ有り得ぬ有り得ぬ有r』

プツッ

そんな間抜けな音が聞こえてくるかのように、声は消えた
252: ???:2022/5/29(日) 13:02:48 ID:Nn9JLl/vE.
影?「…」

影は何も言わず、よろよろと立ち上がる

リカ「ヒッ…!」

パドラ「…心配無い、奴はもう闘う気など無いわ」

怯えるリカを宥めるパドラ
それを見て少しばつの悪そうな挙動を取り

自分が使用していた銃を投げ渡す

リカ「…えっ?」

影?「…」

影は何も言わず背を向け、霧散していった

パドラ「…どうやら影とやらも一枚岩では無いようじゃな」
リカ「影さん…」

投げ渡された銃を手に取り、自分が元から使用していた銃を大事にしまう

パドラ「さあ、道は開かれた」
パドラ「…御主らに全てを託す、頼んだぞ」

リカ「…うん!」

そう言うとパドラは光に包まれ消えていった

そうしていつ現れたかも分からない道を進む

【■■ ■■ 突破】

【助力 デスパンドラ】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「…そうか、これで全員突破したか」

「影…か」

「好き放題しやがって…あの野郎」

「というかアライブが向かったんだったら大丈夫な気がするが…」

「…!?嘘…だろ…!?」

「ゲホッ!ゴホッ!」

「…早めに、決着…つけねえと…!」
253: :2022/5/31(火) 11:13:00 ID:MAAsBmzdqE
アイさんお疲れ様です、最終戦かなぁ……皆無事で勝てますように…
254: :2022/6/2(木) 00:36:39 ID:uXS3uXtOaM
それは夜の七時頃、家族で食事を楽しんでいた時だった。
突然夫が、父が目の前で消えた。
その事実はシザー、シンディ、シアンに動揺をもたらし、シザーに至っては泣き始める始末。
しかし何事にも敏いシンディは近頃感じていた不安や予感、父が消える前に小さく呟いた「呼ばれた」という言葉から、父が戦いへ出向いたのだと瞬時に理解した。

「…ママ上、しっかりしてくれ」
「ディアン…ディアンは…ど、こ……っ」

錯乱し、とめどなく涙を流し最愛の夫を探す母の姿を見て、兄妹は胸を痛める。

「大丈夫です、母さん…父さんは貴女を置いていなくなるような人では…」
「そうだ、パパ上はきっと戦いに行ったのだ、守る為に」

子供達の言葉で正気を取り戻したシザーは涙を拭うと、拳を握り締め自分に言い聞かせるように言った。

「…そうね…ディアンが、あたしを置き去りにするわけない…いつだって待っててくれた、守ってくれたんだから…」
「無事でいて…ディアン…」

そして握り締めた拳を胸に当て、彼の無事を祈る。
息子と娘は母の側へ行き、今にも不安で崩れ落ちそうな母を支えていた。

ディアンが戻ってきたのはそれから三時間後、淡い光と共に現れた彼を見たシザーはすぐさま彼に抱き着くと、安堵の涙を流した。

「よかった…無事で…」
「心配を掛けたな、すまない」

「全くだ…ママ上が泣いて大変だったんだぞ」
「父さん、何があったんですか」

シザーを抱き留め頭を撫でながら、ディアンは家族に説明を始めた。

「アイが一人で戦っていたのでな…私が呼ばれたようだ」
「私の他にも実力がある者、その者と親しい者は召喚されているはずだ」
「…奴らがこの戦いに勝たねばこの世界は終焉を迎えると…アライブ様、パドラからそう聞いている」

全てを知った三人は驚愕に目を見開いた。
まさかここまで大事になっているとは、とシンディは呟いて眉間に皺を寄せる。
驚愕の後に心を満たす物は怒り。
愛する夫と永久に共にいる事を願うシザーと、愛する者を見付けて守りたいと願うシアンは、この世界を終焉に導かんとする者へ届けとばかりに殺気を飛ばす。

「心配するな、奴らなら大丈夫だ」
「やり遂げてくれると、信じている」
「アライブ様も向かっているようだからな」

そう言うとディアンは蒼い瞳を閉じ、彼とその仲間達の無事を祈ったのだった。
255: ???:2022/6/13(月) 12:36:52 ID:9wD1fs9tLQ
「ラグがかなりデカイな…遅れて申し訳ありません」

「必ず最後まで書き上げますのでお待ちください…」
256: ???:2022/6/26(日) 10:06:11 ID:gZ.mhB0peQ
アライブ「はあっ!」

『…』

神とその紛い物の一大決戦
聖剣の一振に対抗するは

アライブ「…おいおい、冗談だろ」

『所詮貴様は【能力者の世界の神】』

『紛い物とは言え、私はその上位の存在だ』

『模倣など造作もない…!』

相手の手にも聖剣、それもアライブの持つ聖剣と瓜二つの剣にて相対する
一合、二合と打ち合い両者は互角…だが

アライブ「年季はこっちの方が上なんだ…よっ!」

『くっ…!』

少しずつ、アライブが圧していく

『…設定された経験まで模倣は出来ないか』

アライブ「さっきからごちゃごちゃうるさいな!」

『だが…』

アライブ「…ッ!?」

聖剣を持たない手を翳すと無数の光弾がアライブを襲う

アライブ「(複数能力持ちか…!?)」

聖剣で自分に向かう光弾を斬り伏せる
しかしその隙を狙い、相手は聖剣を振りかざす

3 vs 9 + 1
257: ???:2022/6/26(日) 10:18:17 ID:gZ.mhB0peQ
アライブ「くっ…ぐああっ!」

『…神と言えどその程度、所詮創造主には勝てない』

『朽ちろ』

聖剣の一振を受けたアライブに近付き、首を落とさんとする

アライブ「(マリ…ごめん…)」

ヘヴンの長すら諦観を示してしまいそうになった



アン「あああああああああ!!!!!!」

『…!?』

突如として現れたアンによる傘の殴打で体勢を崩す

アン「アンタだけは…絶対に殺す!!!」

『…復讐の狂気に飲まれたか、やはり貴様は【狂戦士】の素質がある』

アイ「ここが最奥…ってアンさん!」

マメ「ハア…ハア…って師匠!」

リカ「マメお兄さんもアイお兄さんもいる!おーい!」

アライブ「…はは、あぶねえ諦めかけた」

アライブ「マリに怒られちまうな」

アイ「…アライブさん!?え、ヘヴンの長まで来てたんですかここ!?」

マメ・リカ「…誰?」

アイ「簡単に言うと凄く偉い人ですよ!?天界の…」

アライブ「おっ、どうやら役者は揃ったようだな」

アライブ「…正直アイツかなりやるぞ、俺でも倒せない」

アイ「…ええ!?」

アライブ「だけど、お前達がいれば何とかなる」

アライブ「…けど、まずはあの嬢ちゃん止めないとやられるぞ!」

258: ???:2022/6/26(日) 10:34:12 ID:gZ.mhB0peQ
目線を向けると怒りのままに傘を振るうアン
そして難なくそれをさばく神の紛い物…偽神

偽神『先は呆気に取られたが…身を護らないお前など容易い』
アン「うるさいうるさいうるさいうるさい!黙ってタヒね!!!」
アイ「…まずい、ああなるとあの人は!」
マメ「師匠がいつも様子が違うけど!どうしたの師匠!」
リカ「このままじゃアンお姉さんが…!」
アライブ「取り敢えず止めに…って邪魔だ!」

偽神の元に駆けようとする4人の前に大量の影が現れる

アライブ「…先に行け!お前達!」
アイ「しかしこの人数は!俺が残りますから…」
アライブ「良いから行け!止めるなら関わりが深いお前達が適任だ!」
アライブ「特にアイ!お前が一番分かってる筈だ!」
アイ「…分かりました!」

アライブが影の集団を引き受け3人は走り出す

マメ「アイお兄さん!師匠どうしちゃったの!?」

アイ「…アンさんは、一定期間怒りのラインを超えると周りが見えなくなる程怒り狂うんです」
アイ「マメ君は見たことが無いでしょう…あのラインを越えたのを見たのは俺も1度だけ」

アイ「…同期が、惨たらしい拷問で殺された時だけ」

リカ「…」ビクッ

アイ「…ああすいません!怖がらせるつもりは…」

リカ「わ、私もごめんなさい!…それで、その時はどうなったの?」

アイ「…拷問をしたのは国の裏に潜む犯罪組織」

アイ「その組織を1人で殲滅…傷も気にせず返り血まみれ」

アイ「殲滅し終わり我々が駆け付けた時、アンさんは…笑っていたんです」

アイ「…泣きながら、笑っていたんです」

マメ・リカ「………」

アイ「逆に言うと、その対象を全て殺すまで…あの人は止まらない」

アイ「(そのラインを越えてしまったとすると…まさか…)」

マメ「じゃ、じゃあどうすれば!」

アイ「加勢して少しでもアンさんの傷を減らすしか無いです!御二人は危険ですから下がっててください!」

259: ???:2022/6/26(日) 10:47:03 ID:gZ.mhB0peQ
マメ「…僕も行くよ」
マメ「師匠には助けられてばかりだった」
マメ「だから僕も…師匠を助けたい」
アイ「マメ君…」
リカ「…私も、行きたい」
リカ「怖い、けど…でも!」
リカ「アンお姉さんは優しい人だって知ってるから!助けたい!」
アイ「2人とも…成長しましたね」
アイ「…無理はしないように!行きますよ!」
偽神『さっきからごちゃごちゃと…フン!』

3人に向けて偽神は光弾…いや、3人を覆える程の光球を放つ…が

リカ「私が止める!」

リカが手を触れると瞬く間に草と成り散る

偽神『やはり貴様だけは消しておくべきだったか』
アン「こっちを見ろ!」
偽神『グッ…!』
アイ「此方も忘れて貰っては困りますね!」

アンの一撃に合わせレーザーを放つアイ
偽神は徐々に体勢を…


マメ「…師匠下がって!」
偽神『遅い』
アン「…!ああっ!」

崩さなかった
レーザーが偽神の体を貫く事はなく、アンは偽神の放つ衝撃波に吹き飛ばされた

アイ「何故…!確実に当たった筈…!」

偽神『【バリア】【衝撃波】』
偽神『…貴様らへの対抗手段など無限にある』
偽神『遊びはここまでだ、灰燼と帰せ』

アイ「まずい…!2人とも下がって…!」
マメ「師匠…!」
リカ「わ、私じゃ止められ…!」

偽神を中心にエネルギーが集まる
そしてそのエネルギーが全方位に放出される


闘いは終わりだ、蹂躙されなす術無く能力者達は倒れた


「なんてさせると思ってんのかボケ!」
260: :2022/6/27(月) 00:59:45 ID:./jMbcH3iw
アイさんお疲れ様です、ハラハラ展開続きますね…ドキドキ
261: ???:2022/7/23(土) 13:36:19 ID:/Ck3ge4xM2
アイ「…?一体何が…?」

「無事かお前ら…ってその感じだと無事みたいだな」

アイ「えっと…貴方は…?」

「あー…何て言えば良いのか…ゲホッ!」吐血

アイ「ちょ!?大丈夫ですか!?」

「大丈夫大丈夫…ここまで無理しすぎただけだから」

アイ「大丈夫の要素が1つも無いんですが!?」

偽神『…今更何をしに来た』

「そりゃ勿論、物語を続けさせに来たんだよ」

「自分の不始末は自分でつけないと…と言いたいが、俺もぶっちゃけ限界」

「だから…アイさんにマメ君、リカさん」

「悪いけど、アイツを頼むわ…アンさんもね」

突如現れた男は、そう言うと光に包まれる

偽神『…何をしに来たかと思えば、ただ一度の攻撃を防ぎに来ただけか」

偽神「…!?どういうことだ!?我が権能は…!」

「元々【俺達】は神でも何でもねえよ」

「物語を紡ぎ、時には見守る…それだけだ」

「あとは任せたぜ…俺の能力者達…」
262: ???:2022/7/23(土) 13:44:44 ID:/Ck3ge4xM2
マメ「消えた…」

リカ「誰…だったんだろ…?」

アイ「…いや、今は気にしている場合では無いですね」

三人は偽神を見据える

偽神「…巫山戯るな!今になってノコノコと現れ我の邪魔をするか!」

偽神「良いだろう…権能など無くとも我がこの世界を完膚無きまで叩き潰し塵としてくれる!」

アイ「させませんよ、そのような事は!」

マメ「お姉ちゃんや皆がいるこの世界!」

リカ「ぜーったいに!壊させないから!」

偽神「来い!能力者共!」

Q vs Q
263: ???:2022/7/23(土) 14:00:25 ID:/Ck3ge4xM2
偽神「権能が消えて模倣が出来なくとも…」

偽神「我が力は健在だ!」【影が質量を持ち襲いかかる】

マメ「…ッ!」

アイ「あれが偽神の元々の能力ですか…!」

リカ「これも私じゃ防げない…!」

アイ「…ですが!影ならそれごと照らせば!」【拡散レーザー】

偽神「クッ…おのれェ!」

リカ「私も…!」【銃撃】

マメ「今の内に近付いて…!」

偽神「アアアアアアアアア!!!!!」

アイ「させませんよ!」【レーザーの援護射撃】

擬人「ガアッ…!」

マメ「そこ…だあああああ!!!!」【槍で穿つ】

偽神「ガハッ…」

マメ「ハア…ハア…」

偽神「…まだ…だ…!」

偽神「この世界を…無に帰すまでは…ッ!」





「もう終わりよ」

9
264: ???:2022/11/3(木) 20:13:05 ID:cnnpS95r8U
偽神「ガハッ…まさかお前に…ッ!」






アン「アンタを殺す、それしか私の頭には無いのよ…」

アン「タヒね」


隙を見せた偽神にありったけの殺意をぶつけ
闘いに決着はついた






偽神「嗚呼…やはり駄目だったか」


アイ「…もしや貴方は、全て分かっていて?」


偽神「この世界を望む者が一人でもいるだけで…我の負けは決まっていた…」

偽神「…もう、誰もいないと思っていたのだがな」





『だけど、心にはいつまでも残るんだよ』
265: ???:2022/11/3(木) 20:17:13 ID:cnnpS95r8U
『例え別の世界に身を置こうと』

『過ぎ去った想いですら…完全に消えることは無いんだ』

『その想いが…この結果を産み出したんだ』


偽神「お前が…よく言ったものだ…」

偽神「俺は…お前の【迷い】から産まれたと言うのに…」

偽神「なあ…《アイ》…」

アイ「…俺!?」

アイ『正確にはアイさんそのものじゃねえよ、ただアイさんが一番有名になってその名前を冠してるだけなんだから』

アイ『でも俺は…この名前に誇りを持ってるぜ』

アイ「…」
266: アイ:2022/11/3(木) 20:19:12 ID:cnnpS95r8U
ずっと、ここを忘れられなかった

皆いなくなっても

相方の中の人がいなくなっても

その名前を、借りてまでも

俺は…忘れられなかったんだ















でも、もうダメだって思ってしまった

もう俺の知ってる【俺能】はもどってこないんだって
俺の青春は戻ってこないんだって






それが、世界を壊しかけてしまったんだ
267: アイ:2022/11/3(木) 20:21:56 ID:cnnpS95r8U
アイ『…ごめんな、本当に』


偽神「…知るか、お前の懺悔など」

偽神「もう消える俺にとってはな」


そうして、偽神は光に包まれ消えた








アイ『…これで、世界は救われた』

アイ『ありがとう、俺の…能力者達』








「…ふざけるな!」
268: アイ:2022/11/3(木) 20:27:26 ID:cnnpS95r8U
アン「イザヤは!イザヤはどうなるのよ!」

マメ「師匠…」


アイ『…イザヤは、もういない』

アイ『お前の身代わりに…完全に消失してしまった…』

アイ『元々無理矢理作ったキャラクt「そんなの知ったことじゃないわ!」』

アン「私には…アイツが全てだったのよ…!」

アン「どうすれば良いの私は!永劫の!死後の世界で!」

アイ「アン…さん…」


アイ『……』







アイ『(これを聞いている同士に問う)』

アイ『(アンさんを…救う方法はないだろうか?)』

アイ『(無理を言っている自覚はある…!だが…!)』

アイ『(俺には…わからないんです…)』

アイ『(………ごめんなさい)』







アイ『(助けて…!)』
269: 名無しなのよ:2022/12/5(月) 02:42:54 ID:fMF73apdrA
カツカツと靴の音が響く、紅髪の女帝が姿を現し泣き喚くアンを見遣る。

「やれ、ようやっと終わったか。…アン、お主も不憫よのう、いつもいつも大切な者共に先逝かれ…」

「まぁ前置きはよい、お主も妾がなんと呼ばれ畏れられておるか知っておるな?」

パンドラは口角をクッと上げると、その手の中にあるモノをアンに見せる。

「そう、妾は死神。身体の消滅は防げぬが、魂はその直前に回収しておる。」

仄かに光を放つそれはイザヤの魂そのものであった。
そして彼女はアンに選択を迫る。

「ここにあるのは魂のみ、動きもせんし物も言わぬ。こやつが転生し死後の世界に戻ってくるまで待つか、それとも」
「魂の抜けた他人の身体を用意するか、どちらを選ぶ?」

「悪いが妾にはここまでしか出来ぬ。選ぶのはお主、選ばぬもお主の自由…さぁ、どうする?」
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sage:


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