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【参加自由】1レス勝負【2章】
[8] -25 -50 

1:🎏 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/10/16(木) 20:04:50 ID:7lTINYd4eE
日程
月…題目候補をあげてもらう
火…題目投票と題目決定
水、木(20時まで)…参加募集、参加発表
金、土(20時まで)…レス投下
土、日…投票
ルール(暫定)
月…題目候補の日
火…題目決定投票(20時締切1人1票です)
水、木…木曜の20時までに参加表明を、時間過ぎたら参加不可。参加表明は匿名でも作者名でも作品名でも可
木の20時過ぎに参加者発表します
金、土…出来た人から順次レス投下。名前のとこに参加レス番号が有ると嬉しい。土曜の20時までに投下する。過ぎたら失格。
土、日…投票はレス番のみ、それ以外は無効票になります。
月曜日に結果発表。
>>2に続きます


309:🎏 ◆OUDf1gO5SQ:2015/2/7(土) 10:29:18 ID:KWhrxNaFPw
「ここはいつ来ても雰囲気が寂しいわね。きっと灰色ばかりなのがいけないんだわ」

「何か差し色があれば一気に明るくなるでしょうに…。ね、あなたもそう思わない?」

「…あっ、そうだ!私のリボンがあったわ。この赤さならきっと、灰色によく映えるわよ」

「そうね…じゃあ、ここに飾りましょう」

「え?いいじゃない、あなたの家は私の家なんだから。それに、あなたには美的センスが足りないのよ」

「…さあ、出来たわ!」

「ほら見て、とっても可愛いのよ。この灰色ばかりの景色の中で、一際目立つわ」

「ふふっ。これなら、ここまで来るのに迷ったりする心配も無いわね。あなたのいる場所がすぐにわかるんですもの」

「…だから、ねぇ、早く出てきてちょうだい。私、あれからずっと待ってるのよ?レディーを待たせるなんてひどいわ」

「デートに行く約束だったじゃない。私、頑張っておめかししたのよ。このワンピースだって、新しく買ったの」

「髪型がなかなか決まらないの?ちょっとくらい寝癖があっても私は気にしないわ。あなたと一緒ならそれでいいの…本当よ?」

「ねぇ、ここは寒いわ…。せめて、中に入らせて?」

「でも、あなたの家、ドアが無いわ。冷たい石の固まりしかないの…」

「ねぇ、入り口はどこ?会いたい、あなたに会いたいのよ……お願いだから私を置いていかないで……」


310:🎏 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/2/7(土) 20:49:57 ID:Gjis396R7w

これより投票期間に入ります。

これだっという作品に投票ください。

日曜日から月曜日の日付変更で投票終了となりますのでよろしくお願いします。
311:🎏 名無しさん@読者の声:2015/2/7(土) 20:53:33 ID:KTFz0UcpOY
>>308
312:🎏 名無しさん@読者の声:2015/2/7(土) 21:01:51 ID:ICjXF0EmlI
>>309
313:🎏 名無しさん@読者の声:2015/2/7(土) 21:20:56 ID:UdCBQzYwOk
>>307
314:🎏 名無しさん@読者の声:2015/2/7(土) 21:40:50 ID:KwbqdC.YRw
>>304
315:🎏 名無しさん@読者の声:2015/2/7(土) 22:12:36 ID:DuLp/eGCs.
>>309
316:🎏 名無しさん@読者の声:2015/2/8(日) 00:16:46 ID:NHz4OROpH2
>>305
317:🎏 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/2/9(月) 00:32:27 ID:3royW.7drM

投票終了ですっ

今回の勝者は……
>>309です。

なかなかの参加者数でございました。
ではお題候補募集に入ります。

皆々様の参加、お待ちしております。
318:🎏 名無しさん@読者の声:2015/2/9(月) 01:44:39 ID:wuqsecO6N.
お題「神社」
319:🎏 名無しさん@読者の声:2015/2/9(月) 05:17:38 ID:fPhAz6W0OY
お題候補「チョコレート」
320:🎏 名無しさん@読者の声:2015/2/9(月) 07:53:54 ID:KTFz0UcpOY
お題候補「首」
321:🎏 名無しさん@読者の声:2015/2/9(月) 10:56:31 ID:4KX2FwLDVA
お題
歩く者
322:🎏 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/2/10(火) 00:30:42 ID:aJ/URoXAUo
今より、お題投票期間に入ります。

>>318
>>319
>>320
>>321
のお題の中で
これだっていうのを
1つお選びください。

323:🎏 名無しさん@読者の声:2015/2/10(火) 08:20:32 ID:3QYKPyBaiw
>>319
324:🎏 名無しさん@読者の声:2015/2/10(火) 21:50:50 ID:LswZ7S4thE
>>321
325:🎏 名無しさん@読者の声:2015/2/10(火) 22:06:15 ID:EL/yObHYdA
>>321

326:🎏 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/2/11(水) 03:26:27 ID:ubLLAeewcY

今週のお題は……

2票獲得
>>321のお題です。

参加者様は土曜日20時までに作品投下ください。
327:🎏 名無しさん@読者の声:2015/2/13(金) 23:41:08 ID:kGE/sKRwqc

「はい、腕はここ。しっかり組んでてね」

「き、緊張するなぁ……ちゃんと歩けるかな?」

「私が一緒について歩いてあげるっていうのに、まだ心配?」

「ううん。そんなことない。自分でこの形式を希望しておいて情けないけど…ナビは任せるよ」

「ふふ。任せて。あなたと並んで歩くのは慣れてるもの。それじゃ、行きましょう。一歩ずつ、ゆっくりね……そう、その調子」

「そうだ、キミは…足元は大丈夫?」

「ちょっと歩きにくいけど、平気。あなたこそ、大丈夫? つまづいたり、しないでね?」

「…うん。君がこうして支えていてくれれば、最後まで行けるよ。大丈夫」

「……そうね。そのまま、まっすぐ」

「うん」

「…あと少し」

「ねえ」

「うん?」

「幸せになろう。二人で」

「うん。こうして腕を組んで、生涯二人で」

「…あぁ、今だけは見える気がするよ。赤い道が…。僕と君の、未来への道が」

「ええ。私も、同じ道が見えてる…」


328:🎏 名無しさん@読者の声:2015/2/14(土) 17:30:43 ID:Z5yPXO98A.

「君が歩くのを止めたとき、世界は滅亡する」


 宇宙人は紫の触手に月光をぬらぬらと反射させながら、抑揚のない声で告げた。

「ネクラビアス星人は紳士だ。前触れもなく他の星を襲うなんて野暮なマネはしない。
 まず無作為に選んだ住人一人に試練を与える。それが失敗したときだけ、攻撃を開始するのさ」

 異星人は内心ほくそ笑んだ。絶対に達成できない難題をふっかけるのは、下等生物が必死であがく姿に快感を覚えるからだ。

(永遠に歩き続けることは、どれだけ脚力の優れた種族にも不可能。ましてこんな女の子にできるわけがない)

「さあ、歩き始めたまえ。立ち止まった瞬間、無数の兵士が地球を覆うだろう」

 しかし少女は小首を傾げたまま、微動だにしなかった。

(まさか翻訳装置に不備が?) エイリアンが不安になりはじめたころ、やっと小さな口が動き出した。

「私が立ち止まったとしても、歩くのを止めたことにはならないわ」

「?」

「『歩みを止める』という言葉は、死を意味するの。生きている限り人は歩き続けるのよ」

 予想外の台詞に、ピンク色の汗が頬を伝う。

「な、ならば君が死んだときだ。我らの寿命は地球人の十倍ある。それまで待って――」

「それはどうかしら。たとえ命を終えても、誰かが覚えているかぎり私は死んだことにならないわ」

 呆然とする宇宙人に、たたみかける。

「私が歩みを止めるのは、全人類に忘れられたときだけよ」

「ぐぬぬ……ならば、そのときだ。そのとき我らは再び現れ、地球を滅亡させてやるのだっ」

 涙目のエイリアンは捨て台詞を残し、消えた。


 病院の屋上に静けさが戻ってきた。
 少女はほっと息をつく。視線を落とし、もう二度と動かない両足を見つめた。

(飛び降りるつもりだったのに、死ぬ気がなくなっちゃったわ)

 ふふ、と笑い、車椅子に背を預ける。


 宝石を砕いて散りばめた星空が、潤んだ瞳に映っていた。
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