を、だれかしてくれません?
25: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 11:29:34 ID:9limrKU9n6
彼女が悪いんだ
だってそうだろ?
昔はあいつも煎餅が好きで、家でもよく煎餅を焼かされたものだ
焼きたての煎餅を頬張りながら世界で一番可愛い笑顔で美味しいと言っていた
なのにいつからだか彼女は売上ばかりを気にするようになった
あいつがお金お金言うのが悪いんだ
世の中金じゃないだろうに
いつも通り、残った煎餅をゴミ箱に突っ込んでから家に帰った
廃棄煎餅が出た最初の頃は心が痛んだものだが、今ではなんとも思わない
誰にも必要とされなかったから捨てられた、それだけのことだ
次の日も煎餅を焼いた
また売れなかった
あいつのせいだ
彼女が俺に冷たく接するから気持ちが沈んで煎餅が売れない
全部彼女が悪いんだ
ふと手もとに目をやると煎餅が焦げていた
生ゴミ入れに捨てた
26: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 11:30:31 ID:9limrKU9n6
次の日も煎餅を焼いた
日に日に焦げる煎餅の数が増えていった
彼女のことばかり考えてしまい、煎餅に集中出来ないのだ
あいつが悪いんだ
でも、本当に?
昔はあんなに楽しかったじゃないか
彼女と一緒に食べた煎餅はこの世で一番うまかった
ああ、俺はまだ彼女が好きなのだ
だからこそ以前のように優しくない彼女に腹が立つ
前を向いた時、遠くに彼女がいた
遠すぎて顔も見えないがあれは彼女だと確信した
なのに彼女はそのまま去っていった
ちらりともこちらを見ずに――
「おい、てめぇっ!!」
一気に怒りがわいてきた
俺はトングで煎餅を掴んだまま走りだした
27: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 11:30:55 ID:9limrKU9n6
あいつが悪いんだ
あいつが悪いんだ
あいつが悪いんだ
俺はお前が好きなのにお前は金が好きだから
あいつが悪いんだ
あいつが悪いんだ
あいつが悪いんだ
お前が金金煩いから俺の煎餅も売れないんだ
本当に?
28: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 11:31:22 ID:9limrKU9n6
彼女の後を追っていたはずなのにいつの間にか見失っていた
怒りが収まらない
俺は彼女の家に向かった
彼女の家のチャイムを押した
ピーンポーン
反応はなかった
俺はドアを開けた
中には誰もいなかった
いや、中には何もなかった
一緒にご飯を食べた机も、一緒に笑いながら見ていたテレビも、一緒に寝ていたベッドも、何一つ残ってはいなかった
トングから煎餅が落ちた
29: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 11:31:56 ID:9limrKU9n6
それから俺は一週間寝込んだ
何も考えたくなかった
煎餅を焼くのもやめた
本当は俺が悪かったんだ
ピンポーン
チャイムがなった
ボサボサのままドアを開けると煎餅を持ったあいつがいた
ああ、彼女が煎餅を持って帰ってきた――
神様、ありがとう
これからは彼女も煎餅も大事にするよ
俺がおかえり、と言う前に彼女が言った
「餞別の煎餅っていう駄洒落のつもり?くそつまんない。もう関わらないで」
完
30: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 12:55:24 ID:HWcT4pmEaY
「クックドゥルドゥルドゥ〜だろ?」
『う、うん…そうだよね…コケコッコーじゃないよね///』
濡れ煎餅が腐ってた。1週間寝込んだのは母ちゃんだた。焼けば良かた。
31: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 13:47:03 ID:mjiyMOsgto
大好きだお(`・ω・´)
でも憎いお(´・ω・`)
お煎餅焼くお(`・ω・´)
宅急便で送るお(`・ω・´)
戻って来ちゃったお…(´・ω・`)
…(´・ω・`)
…(´;ω;`)
一週間寝込むお(´;ω;`)
32: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 20:02:50 ID:q5Sf0369gA
やべっ!
寝てたらめっちゃスレたまってるよ・・・。
>>23-29
長編とはやるな。
だがまだいけるだろ?
>>30
濡れせんべいうまいがいくらなんでも短すぎるぜ?
>>31
ちょっと無理が出てきてないかみんな?
お前らの本気を見せてくれよ!
33: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 20:33:36 ID:QWKkgR91fw
>>23->>29はかなりの力作だと思うんだが;-)
やっぱ一週間寝込むのがキビシイんだよw
34: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 20:40:55 ID:GriouPw.r6
俺は>>23-29みたいなの好きだ
こういうの期待してた
35: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 21:09:44 ID:8uKbgHD6iE
(アイツが浮気してたなんて…)
彼氏の浮気が未だに信じられない彼女は気を紛らわすために煎餅を焼いていた。だが頭の中では見てしまった彼氏の浮気現場だけがぐるぐると巡っている。
ピロリン♪
携帯電話に誰からかメールが着たらしい。受信ボックスを開くと彼氏からだった。何でももうすぐバイトが終わるらしくそれから会えないか、ということだ。30分後にいつものファミレスで、と返事してから出来上がった煎餅を冷ましてから袋に入れた。
***
30分後。彼女は待ち合わせ場所のファミレスにいた。目の前には彼氏と浮気相手。そしてテーブルには袋に詰められたお手製の煎餅。
「だから別れよう、彼女。確かに浮気してしまったから俺が全面的に悪い。けど煎餅を焼く女なんてやっぱりちょっと…」
男は言葉を濁して話すが言いたいことが分からないほど彼女は馬鹿ではなかった。
(やっぱり、煎餅を焼く女なんて嫌われるしかないのね…)
「分かった。別れましょう。…よかったらこの煎餅、そちらの彼女さんと食べない?」
「いや、結構だ。…それじゃ」
男は元浮気相手とともに出ていった。後には元彼女と彼女が焼いた煎餅が残っていた──。
***
その日、帰宅してから目を腫らすほど泣いた彼女は自殺したが失敗し、一週間昏睡することとなった。
36: 煎餅さんの愛:2013/3/17(日) 21:34:21 ID:9g7QjuOfUQ
ポリスとの暑い一夜を過ごした後、自宅療養中という煎餅さんの見舞いに行った。
煎餅さんは「じいさんやぁ」「ばあさんやぁぁ」の一人芝居の真っ最中だった。
平常運転、万歳。
煎餅さんに愛について尋ねてみると「トゥゲェザァーしようぜ」とエア合コンを始めるという懐の深さ。
メンバーにケンコバを交え、一時の団らんを楽しんだと思いたい。
酔いつぶれた煎餅さんは「ダチョウクラブの上島竜兵って誰だっけ」と呟くと「あれだろ崖の上で押せよ押せよとか言う奴」と得意気に語ると「ゲッツ」とハートに指先を突き立てるから少しドキッとした。
その後の記憶は無いが気が付くと煎餅さんは冷たくなっていた。
葬式代はケンコバと半分ずつ出しあったがお金が足りないからと葬儀屋でケンコバが皿回しをしたのは今となっては良い思い出。
火葬場から立ち上る白い煙を思い出しながら筆を置きたいと思う。
ああ、そうそう。原因不明だが一週間は金縛りにあって寝込んだ。
fin
37: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 21:49:45 ID:VPe87JgLlA
>>35
これの最後が1週間寝込んだの中で一番しっくりくるね。
よしみんな>>35に続け!
>>36
おいおい、どうした?
こんなもんじゃないだろ?
お前の実力は!
38: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 22:13:22 ID:QWKkgR91fw
>>37おいおい…
自殺未遂で昏睡が一番しっくりくるって何だよ…
一週間寝込んだ話だろ?
39: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 22:18:04 ID:JBH7hm7tq.
>>38
そういえばそうだった。
なんか俺が何したいのかわからなくなってきちゃったぜ……。
40: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 22:30:57 ID:Gq9GbidA4E
あぁなんて愛しいんだ…(´・_・`)
だけど君の横にいるのは彼女なんだね(´・_・`)
彼女なんだね(´・_・`)
お煎餅焼いたんだけどな(´・_・`)
バレンタインには向いてないかな(´・_・`)
ぽりぽり…
ぽりぽり…
一週間分の洗濯大変だ(´・_・`)
41: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 23:06:57 ID:MUS5/3PKD.
ヘアがワイセツなタワシ
fin
42: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/18(月) 01:24:20 ID:mVu3PLIOVs
【閲覧注意】
言い訳を言わせて貰えれば借金は無い。でもただそれだけだったな…。
生きていくだけで精一杯だった俺に今まで付き合ってくれてありがとう。
と、綺麗事を並べてもこの部屋には想い出があり過ぎる俺はまた寂しくて泣いた。
飯も喉を通らないままかれこれ1週間は寝込んでいる。…そもそも食える物など、この部屋には存在しないが…。
いつまでも一緒だと誓い合ったあの頃、こんな時が訪れるなんて想像できなかったな。
降り積もる雪が部屋を凍らせる。このままずっと一緒に居られるなら2人で凍るのも悪くない。そんな事を考えながら少し笑ってまた少し泣いた…。
『何もないね…。』
まさかこの部屋じゃなくて俺自身に向けられた言葉だとは思わなかったよ。
いつものように喧嘩して、いつものように仲直り。そう思っていたのは俺だけだったのかな…。ついカッとなって投げた灰皿…返ってくる罵声…気が付いたら泡拭いてるなんで悪い冗談だろ?俺、握力そんなに無いぜ?
いつものように…いつものように…俺は仲直りがしたくて冷たくなった彼女と交わりながらクタクタの煎餅布団に火を点けた…。
fin
43: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/18(月) 02:29:51 ID:Sngmli.lUU
たしかに俺は有名な煎餅屋の息子だ。息子だけど。
「文化祭で煎餅なんか売れるのかよ…」
なんでかクラスのやつらは「売上一位とるぞ!」とはりきっている。無理だろどう考えても。たこ焼きとか焼きそばとか、タピオカジュースにチュロスなんておしゃれなもんまで売ってるのに、だれがわざわざこんな地味な煎餅を買いに来るというのか。いや、じじばばには人気なんだけどさ。向かいのクレープ屋にはかわいい女の子がいっぱい並んでいる。あーあ、俺も煎餅なんかじゃなくてクレープの生地焼きてぇよ。
「ひとつください」
「あ、はい…っておまえか」
「おまえとはなんだおまえとは!私だって立派な客なんだぞ」
「へいへい」
「へへ、あんたの焼く煎餅好きなんだよねー」
「さいで、けど残念だな。それは俺が焼いたやつじゃねぇ、前の当番が焼いたやつだ」
「えー!」
彼女は残念そうに煎餅を食べる。そういや昔から俺の家に来ては、一緒に煎餅を焼いて食べたっけ。
「儲かってる?」
「確実におまえんとこのチュロスよりは儲かってないな」
「あははっ」
俺は煎餅を焼きながら答える。もう14時か、昼にちょうど交代だったからめし食ってねぇんだよな、はらへったなぁ。なんて思ってると彼女は唐突に言った。
「…私ね、明日告白しようと思うんだ」
「は?随分急だな」
「そうかな?急じゃないと思うけど」
「…つうか、いいかげん教えてくれてもよくね?好きなやつ」
「だーめ」
「なんでだよ、いつも相談のってやってんのに」
「だめなもんはだめなの」
笑顔でそう言い、人混みのなかを駆けていく彼女はとても楽しそうだった。あいつに好きな人がいると知ったとき、俺は自分があいつのことを好きなんだと気づいた。でももう無理だとわかっているから、俺は応援することに決めたんだ。告白が成功したら、お祝いにとびきりうまい煎餅を焼いてやろう。失敗したら、苦い煎餅を焼いてやる。涙を苦味のせいにできるように。だけど、それが俺と彼女の、最後の会話になってしまった。彼女は文化祭の帰り道事故にあい、その短い生涯を終えた。彼女は俺が焼く煎餅が好きだと言ってくれた。だから俺は今日も煎餅を焼く。もう届かないとわかっていても。
しばらくして彼女の遺品整理をしていたら俺宛の手紙がみつかったらしく、俺はそれを受け取とり読んでみた。ラブレターだった。彼女の好きな人は俺だったのだ。なんで気づかなかったんだろう、なんで彼女はもっと早く言ってくれなかったんだろう、なんで俺は気持ちを伝えなかったんだろう、あまりにつらすぎて俺は一週間寝込んだ。
終わり
44: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/18(月) 13:29:54 ID:eYzSg0acMI
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