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カロル「ボクが世界を変えてみせる」【完結編その2】
[8] -25 -50 

1:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2015/8/1(土) 00:00:58 ID:/WYEXwH6vk
http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch5/1356265301/1-10

1スレ(少年「ボクが世界を変えてみせる」)

http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch5/1385288769/1-10

2スレ(カロル「ボクが世界を変えてみせる」)

http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbss/test/mread.cgi/ryu/1416136192/1-10

3スレ(カロル「ボクが世界を変えてみせる」【完結編】)

あらすじはそれぞれの1参照(考えるのがめんどくかったんです。ごめんなさい)

>>2から本編になります!


792:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2016/7/1(金) 22:40:59 ID:WFTG5.yQN.
>>791
ありがとうございます!
完結まで頑張ります!
793:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2016/7/6(水) 22:12:20 ID:G1jlIHyNRY
―――宮殿(大階段)―――

ガキンッ キキンッ ギャリンッ

ドバッ ズブッ ザシュッ

王国兵67「いったいあと何人、殺ればいい…!いつになれば終わるんだ!」ゼェゼェ

王国兵68「もう疲れた…。腕が持ち上がらない…」フラッフラッ

王国兵69「なにを弱気になってる!?条件は同じなんだ!下がるな!?」

ザザザッ

賊徒21「けっ!心配しねーでも終わるさ!てめぇらが一人残らずくたばったらなぁ!?」ズイッ

王国兵69「ぐぬっ…!ほざきおって!」ギリッ

賊徒21「ヒャヒャヒャ!またとない祭りだ!まだまだ盛り上げようぜ!」

護衛8「…やはり西国人は気性が荒いな」

護衛9「あぁ。しかし味方に付けば、この上なく頼もしい」

護衛10「あと一歩だ。あと一歩で……」

ウワァアアアアアアアアアアアアア!!!

護衛's「」ビクッ
794:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2016/7/6(水) 22:13:52 ID:G1jlIHyNRY
護衛8「ど、どうした!何事だ!?」

護衛9「階上に異変があったようだな!」

護衛10「階下からでは分からん!我らも向かうぞ!」

王国兵70「ハァーハハハハ!!そう急ぐこともなかろう!?」ザッ

護衛10「くっ!邪魔だぁ!」シュバッ

王国兵70「おっと?そういきり立つな?」ギンッ

護衛8「どけぃ!!」ザウッ

王国兵71「ふんっ!!」ガキンッ

護衛9「くそっ…これでは埒があかん!」ギリッ

王国兵72「そんなに上の様子が気になるなら教えてやってもいいぞ?」ニタニタ

護衛9「なにぃ…!?」

王国兵72「聞いて驚け!なんとフィクサー総指揮が、あのルフィアスを討ち取ったのだ!?」

護衛9「なっ…ふざけるな!せめてまともな嘘を……」

王国兵72「信じがたいか?まぁ無理もない!」

護衛9「当たり前だ!団長程のお方がそう易々とやられてたまるか!」

王国兵72「ククク!ならば証明してやろう?」

護衛9「は?どうやって……」

王国兵72「刮目せよ!!」バッ

護衛9「!?」

護衛11「あ、あれは…!」
795:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2016/7/6(水) 22:15:50 ID:PC4GokIlCo
王国兵72「フハハハハ!この剣に見覚えがあろう!?」キランッ

護衛9「だ、団長が愛用していた剣じゃないか…!なぜお前らが…!」

護衛11「ば、バカな!どうなってるんだ!?」

護衛12「まさか本当に…!?」

ウワアアアアアアアアアアアアア!!!

護衛's「」ビクッ

王国兵72「あの歓声が何を意味するか……察しが悪くても勘付くだろう!?」

王国兵73「ぎゃはははは!!ルフィアスが死んだぁ!!奴の不敗神話に終止符を打ってみせたぁ!!」ダダダッ

王国兵74「あぁ!総指揮が……我らが主、フィクサー様が王国最強と謳われた剣士、ルフィアスを討ち取ったぞぉぉぉ!!!」

王国兵75「さ、さすが!さすがだ!!」

護衛9「……!」ダラダラ

護衛11「そんな……」ガクッ

護衛12「頼むよ…!嘘だと言ってくれ…!」ガタガタ

王国兵72「ヒヒヒ…その調子だ!方々に言いふらしてやんな?」ニヤッ

ザワザワ ザワザワ
796:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2016/7/6(水) 22:18:42 ID:G1jlIHyNRY
バンザーイ! バンザーイ!

護衛's「」ボーゼン

王国兵72「勝敗は決した!喰らい尽くせぇぇぇ!!」バッ

王国兵's「おぉうっ!!」ニタァァァァ

護衛's「」ゾクッ

ウォォオオオオオオオオ!!

賊徒23「ぎゃあっ!!」バシュッ

賊徒24「なんだ、こいつら急に…ぐふっ!」ズンッ

護衛10「ひっ…やめぐへあっ!?」ズドッ

賊徒25「けっ!威勢がいいな!クソ共がぁっ!!」ダッ

バシュッ ズバッ ドシュッ ビチャッ
797:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2016/7/6(水) 22:20:08 ID:G1jlIHyNRY
護衛8「げはぁっ!!」ドシャッ

護衛9「(もうダメだ)」ボーッ

ザンッ ガガンッ バキィッ グシャッ

護衛9「(優勢だった筈なのに……あと少しで勝てていたのに……)」

護衛9「(まるで柱が砕け、あっけなく崩れ落ちる家屋のように……)」

護衛9「(たった一人を失った…それだけで俺たちはこんなにもたやすく挫けてしまうのか)」

王国兵71「ゲェハハハハ!!」ピシャッピシャッ

護衛9「(とても嬉しそうだ……あいつは本当にあんな人間だったんだろうか)」

護衛9「(仮にも同じ国に生まれ、同じ城で過ごしていたが俺は彼らの事を全く知らない)」

護衛9「(だが少なくとも……こんな事をして喜べる連中ではなかったと思う)」

護衛9「(いや…)」

護衛9「(俺や、ここにいる全ての人間が同じなのかもしれない)」

護衛9「(負けると悟ってしまったから負け惜しみに彼らを憐れんでみただけだ)」

護衛9「(…この手に正義があると信じて血を流した…。誰も責める資格なんてない)」

護衛9「(人と人とが争うっていうのは……そういうものなんだ)」

護衛9「(はは…なんか仕方ないとしか)」ヘラッ

王国兵71「アハハハ!!死ねぇぇえ!!」ビュッ

ズバァッ!!

護衛9「」ドシャッ
798:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2016/7/6(水) 22:27:20 ID:G1jlIHyNRY
フィクサー「…だいぶ死臭が濃く漂ってきた」ギギギッ

ギャリンッ!

フィクサー「…貴殿の身体からも匂うのではないか?死の香りが……」ニヤッ

団長「っ…ほざけ!」ググッ

フィクサー「ふっ…まだ粘るか。しぶとい御仁だ」

オォォオオオオォォオオオ!!

クンバヤ「ひぃ…はぁ……てめぇ…なんかしたろ?」ゼェゼェ

フィクサー「なんのことだ?」

クンバヤ「さっきから…アホみてぇに騒いでやがる連中……てめぇの差し金じゃねぇのか!」ゼェゼェ

フィクサー「だとしたら?」

クンバヤ「ちっ…この期に及んで小細工かよ…!気の小せぇ野郎だな?」ギロッ

団長「む…階下の乱戦が激しくなっておるようだが…?」

フィクサー「なぁに…軽く毒を染み込ませてやったまでだ?」

クンバヤ「毒…?そんな準備、いつ…!?」

フィクサー「ここだ?」トントン

クンバヤ「頭…?」

フィクサー「配下に貴殿の討ち死にを触れて廻らせた」ニヤッ

団長「なんだと…!?」

フィクサー「オドアイルの死に際、貴殿の手から離れた剣を掲げさせてな?」

クンバヤ「ハッタリじゃねぇか!んな子供騙しに引っ掛かるか!」

フィクサー「分かっていないな。言葉とは使い道によっては究極の猛毒になりうる…?」

ガガンッ バキンッ ドシャッドシャッ

団長「…押されているな」ジーッ

クンバヤ「くそったれが…!」ギリッ
799:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2016/7/6(水) 22:35:06 ID:PC4GokIlCo
ウワァァァアアアアアアア!!!

ズゴッ ドガァッ バキィッ ベシャッ

フィクサー「く、ククッ…」プルプル

フィクサー「ふ……ははは」ニィィィ

フィクサー「ハハハハハハハハ!!!」ゲラゲラ

団長&クンバヤ「!?」

フィクサー「これだ……これだよ。わたしが見たかったモノは?」ニヤニヤ

フィクサー「まさしく…これこそが戦争だ!」カッ

フィクサー「争え…!血を撒け…!死に悶えろ…!殺すんだ!!」

フィクサー「わたしの輝かしい勝利を華々しく祝ってみせろ!!」

フィクサー「くっ!ははは!はは!ハハハハハ………」ゲラゲラ

団長「腐れ外道め…!」

クンバヤ「調子こきやがって…そうあっさりやられてたまるかよ」ペッ
800:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2016/7/6(水) 22:39:08 ID:G1jlIHyNRY
クンバヤ「おい、ふにゃチン野郎!」

フィクサー「ははは………」ピクッ

クンバヤ「目ん玉ひん剥いて、よーく見な?」

フィクサー「……」

クンバヤ「聞いてんのか?てめぇだよ?ふにゃチン!」

フィクサー「今、なんと言った…?」ピキッ

クンバヤ「あー?さては目ん玉とキンタマ勘違いしてやがんな?
ふにゃチンだからって、すぐそっちに持ってくんじゃねーよ?」ヘラヘラ

団長「(下手な皮肉より数倍、堪えるだろうが…もう少しマシな言い方は出来んのか!)」ヒクヒク

クンバヤ「へっ…」ニヤッ

ウォォォォォォアア!!

ドドドドドドッ

団長「なに!?」ハッ

フィクサー「……!?」
801:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2016/7/6(水) 22:42:38 ID:PC4GokIlCo
団長「か、階下が勢いを取り戻し、攻勢に転じている…。偽の訃報を見破ったのか!?」

クンバヤ「思い上がんなよ、おっさん」

団長「む…?」

クンバヤ「たとえあんたがやられようが知ったこっちゃねぇ。俺たちは俺たちでやるだけだ」

団長「なにっ…!」

クンバヤ「怒んなよ?あくまで、ここの主戦力は俺たちってこった?」

団長「むぅ…だ、だがあれだけの勢いを押し返せる程の戦力だったか?」

クンバヤ「あぁ?ナメんなよ?」

団長「い、いや、軽んじているのではないが…」

クンバヤ「こちとらなんも持たず国と戦おうってぇ命知らずの集いだぜ?」

クンバヤ「装備は安っぽいし剣術なんかとは無縁だが…長年、溜め込んできたムカつきと死に物狂いで噛み付く根性だきゃ負けやしねぇ!」

クンバヤ「お上品なおめぇらと違ってよ。半端じゃなく必死なんだよ…!」

クンバヤ「そうでもなけりゃ革命の先陣なんざ切れやしねぇぜ…。そうだろうが?」

団長「……!」ゴクリッ

クンバヤ「つーわけだ?予定がズレて残念だったな、ふにゃチンくんよ?」ニィィッ

フィクサー「……」
802:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2016/7/6(水) 22:45:41 ID:PC4GokIlCo
フィクサー「だからどうした?」スッ

クンバヤ「あ?」

フィクサー「」ザッ

団長「!」ピクッ

ドスッ!

フィクサー「いずれにせよ結果は同じこと…」ズボッ

クンバヤ「ぐ…はぁ!」ズダァァン

フィクサー「潔く眠っていろ。雑魚が」ピシュッ

団長「(は、速い…!ワシとしたことが反応出来なかった…!)」

フィクサー「詰まる所、勝敗を結するは力と力」

団長「大きく出たものだな…!」

フィクサー「…敗者に手向けをくれてやるのが勝者たる務め。心して召されよ」ジャキッ

団長「ぬぅ!若造がやかましい!」ダッ
803:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2016/7/6(水) 22:48:31 ID:G1jlIHyNRY
ガッガガガッガガンッ!

団長「ぐぅ…!」ギキィィン

フィクサー「口ほどにもない!その程度か?」ヒュッヒュッ

団長「(やはり速い…!これほどの連撃を浴びせられては反撃する暇もない…!)」ガガンッ

フィクサー「ククッ!防ぐばかりでは勝機など訪れぬぞ!!」ヒュオンッ

ガィンッ!

団長「(これでは隙を見つけられん!せめて全快であれば…!)」ジャッ

フィクサー「……」ジリッ

団長「(こうなれば捨て身で相討ちを狙うか…!)」ジリッ

王国兵75「フィクサー様!」ダダダッ

団長「む!?加勢か!こんな時に…!」バッ

王国兵75「報告します!地下迷宮を攻め込まれ、ファルージャ女王のお命が危ういと宮仕え連中が助けを求めてきました!」

フィクサー「なに…!?」

団長「……!」
804:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2016/7/6(水) 22:57:59 ID:PC4GokIlCo
団長「(先に行かせた宣教師か…!でかしたぞ!)」グッ

王国兵75「ここは我らに任せ、一度……」

団長「フンヌッ!!」ビュバッ

王国兵75「ぎゃんっ!!」ドシュッ

フィクサー「……!」ギロッ

団長「良い報せを聞いた…。これで残すは貴様のみ!」

フィクサー「ハァッ!!」ザウッ

団長「おっ!」ギンッ

フィクサー「ぬああああ!!」ヒュッヒュッ

ガンッ ギキンッ ガガンッ

団長「(な、なんだ…!明らかに剣筋が乱れだした…?)」ガィンッ

フィクサー「ふんっ!つあぁ!!」ヒュッヒュッ

団長「だが…好都合だ!」シュバッ

ガァァァンッ!

フィクサー「ゴフッ!」ドシャッ

団長「鎧に救われたな?だが次はないぞ!」ジリッ

フィクサー「フゥ…ぐぅぅっ…!」ワナワナ

団長「…なにを狼狽えておる?まさかファルージャの安否を気遣っている訳でもあるまい?」ジャキッ

フィクサー「くっ…おのれに言う筋合いはない!」ググッ

団長「なんでもよいが…そんな雑念まみれの剣でワシと戦うつもりか?」

フィクサー「っ!?」ダッ

団長「(ま、まさかこいつもファルージャの魔性に掛けられたというのか…?)」
805:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2016/7/6(水) 23:08:07 ID:G1jlIHyNRY
ガガンッ キキンッ ギキィィン

フィクサー「死ね!一刻も早く!?」ガァンッ

団長「なぜ勝負を急ぐ…!そんなにファルージャが気掛かりか!?」ギンッ

フィクサー「っ…であれば、どうする!?」ヒュオンッ

団長「軽蔑するよりないわ!!」ガィンッ

フィクサー「く……」シュタッ

団長「…反逆者と言えども剣に優れ、知略を併せ持つ貴様を少しは見直していたが」

フィクサー「……」

団長「権力を欲し、女に溺れるサマは誇り高き騎士像とは程遠い!!やはり陛下に敵う器ではなかったな!!」

フィクサー「っ……」ギリッ

団長「恥を知れ!!うつけ者め!?」

フィクサー「…善し悪しを司るは勝者、唯一人」ボソッ

団長「なにぃ…!?」

フィクサー「大陸の覇者となり!海を渡り!天地をも従える王者となれば!!」

団長「……!」ピリピリ

フィクサー「誰あろうとわたしを否定することは叶わぬ…!」

団長「偉そうに語ってくれるな!そんな子供染みた横暴は誰も認めんぞ!?」

フィクサー「忠義、矜持、正義……そのような戯れ言に踊らされた愚か者には分かるまいよ」

団長「愚かだと…!?」
806:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2016/7/6(水) 23:11:22 ID:PC4GokIlCo
フィクサー「手柄欲しくば集え!!ルフィアスの首を討ち取った者には報酬を惜しまぬぞ!!」

ザザザッ

団長「なっ…ひ、卑劣極まりない!貴様、それでも……」

フィクサー「言ったろう?矜持や正義に興味はないと?」ニヤッ

団長「(こ、ここで倒れる訳にはいかん…!陛下が成し遂げられるまではワシが食い止めなければ…!)」

王国兵76「背中がガラ空きだ!?」シュバッ

王国兵77「もらったぞ!!」ビュンッ

団長「っ…ちぃ!!」ブォンッ

王国兵76、77「ごぎゃっ!?」ドバッ

団長「(フィクサーとこいつらを同時に相手するとなると骨が折れ……)」チラッ

コツゼン

団長「(や、奴はどこに行った!?)」ハッ

王国兵's「」ゾロゾロ ゾロゾロ

団長「(しまった…!)」ゾクッ
807:🎏 投下終了 ◆WEmWDvOgzo:2016/7/6(水) 23:15:51 ID:G1jlIHyNRY
―――宮殿(渡り廊下)―――

ヒュールルル………

フィクサー「ひとまずは配下に任せ、こちらを優先するか…」スタスタ

フィクサー「く…くく……しかし、このわたしが…こうもことごとく辛酸を舐めさせられるとは……」プルプル

フィクサー「逆鱗に触れるとは、まさにこのこと…!!」ビキィッ

フィクサー「もはや…この手で殺さねば気が済まぬ!」ググッ

フィクサー「待っていろ!国王よ…!!」ダッ

ダダダッ………
808:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2016/7/14(木) 21:30:54 ID:snk7nMamVo
―――地下迷宮(通路)―――

ドドドドドドッ

西兵108「ぐぉらぁ!!鼠がぁ!!チョロチョロしやがってぶっ殺してやらぁ!?」ダダダッ

西兵's「」ダダダッ

ラム「さっそく見つかった!」タタタッ

レジスタンス11「あんな数、どうにもならんぞ!」ゼェゼェ

ヒメ「いいから走れ!追い付かれるぞ!」タタタッ

宣教師「はぁはぁ!前……分かれ道になってますよ!」タタタッ

カロル「どっちに行くの!?」タタタッ

ヒメ「別れるぞ!」タタタッ

カロル「え!?」

ヒメ「敵は僕とレジスタンスで引き付ける!宣教師はカロルとラムを連れて左に回れ!?」

宣教師「…分かりました!」コクッ

カロル「そんなのダメ!みんなで行こうよ!?」

ラム「」ガッ

カロル「わっ…」グイッ

ヒメ「頼んだぞ!」タタタッ

ラム「任せて!」コクッ

ヒメ「よし…右だ!!右に行くぞぉ!!」ダッ

レジスタンス11「くそっ…なんで俺まで囮役に……」ブツクサ

西兵108「聞いだか!右だぁ!!」ダダダッ

西兵's「ドォリャアアアア!!!」ダダダッ
809:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2016/7/14(木) 21:33:08 ID:/HhXhL32IQ
ラム「追ってこないね!」タタタッ

宣教師「えぇ!なんとか助かりました!」タタタッ

カロル「ねぇ!戻ろうよ!」アセアセ

ラム「カロルくん!さっき、ヒメを信じるって言ったばっかでしょ?」

カロル「う…で、でも」タジタジ

宣教師「大丈夫ですよ。あの子は考えなしに行動するような真似はしませんから、ね?」ポンッ

カロル「…はい」シュン

ラム「……誰だ!?」ジロッ

カロル「へ?」

ゾロゾロ ゾロゾロ

宣教師「そ、そんな…!ここにも…!?」

カロル「っ……待って!」バッ

ラム「あ、危ないよ!?」

カロル「ボクらは戦う気なんてない!ホントだよ?」ジッ

賊徒26「あぁ〜?なんだ、姉ちゃんらもここにいたんか?」クッチャクッチャ

宣教師「あ!あなた達は…!?」

カロル「?」

ラム「知ってるの?」
810:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2016/7/14(木) 21:35:15 ID:snk7nMamVo
宣教師「安心してください。この人たちは味方です?」

カロル「そうなの!?」パァァ

ラム「ふーん?見た感じは敵っぽいけど?」

賊徒26「よぉよぉ?ドタバタしちまって、どうもなんねーよぉ?アニキともはぐれちまうしよぉ?」クッチャクッチャ

賊徒27「逃げてみたはいーが出口も分かんなくなっちまったし、どうすんのよ?」

ラム「それなら今すぐ向かってほしいところがあるんだけど?」

賊徒28「あぁん?なんだ、ガキンチョがえらそーに?」

宣教師「あなた方のお仲間が敵に追われているんです」

賊徒26「アニキらか?」

ラム「そ!だから加勢してきて?」

賊徒28「コラ!なに命令してんだ?」

カロル「は、早く助けてあげないと危ないの!おねがいします!」ペコッ

賊徒26「けっ!やなこった?女とホビットに指図されて行けるかよ?」ボタボタ

カロル「あっ…」ハッ

ラム「は?なんだよ、その言い方…!」ズイッ

宣教師「」サッ

ラム「宣教師さん…?」ピタッ
811:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2016/7/14(木) 21:40:29 ID:/HhXhL32IQ
宣教師「いい加減になさい!今はそんなことにかまけていられないでしょう!」

賊徒26「るせぇ!おめぇらなんかにごちゃごちゃ言われる筋合いねぇってんだよ?」

賊徒29「だな。俺らは俺らの好きにすらぁ」

宣教師「(こんな時まで…いったい何回、説き伏せなければならないんですか…!)」ムカムカ

ラム「なんなの。こいつら?ぜんぜん意味分かんないし!」ムカムカ

カロル「……」スッ

ラム「ん?」

宣教師「カロルくん…」

賊徒26「あぁん?なんだ、ガキ!文句あっか?」

カロル「…ない、です」モジモジ

賊徒26「は?じゃあなんだよ?」

カロル「……」モジモジ

賊徒26「イライラすんなぁ…はっきりしろや!?」

カロル「腕…ケガしてるよ?」ビッ

賊徒26「お?こんなモンはイアマンの加護できっちり……」ボタボタ

カロル「ちょっとだけ…ごめんなさい」ピトッ

賊徒26「おぉ!てめぇ気安く……」

フワッ

賊徒26「ん…?あ?痛みが……」

賊徒30「どした?」

カロル「おじさまも?」ピトッ

賊徒30「?」ズキズキ

フワッ

賊徒30「!?」スッキリ
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名前:
sage:


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