http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch5/1356265301/1-10
1スレ(少年「ボクが世界を変えてみせる」)
http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch5/1385288769/1-10
2スレ(カロル「ボクが世界を変えてみせる」)
http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbss/test/mread.cgi/ryu/1416136192/1-10
3スレ(カロル「ボクが世界を変えてみせる」【完結編】)
あらすじはそれぞれの1参照(考えるのがめんどくかったんです。ごめんなさい)
>>2から本編になります!
783: ◆WEmWDvOgzo:2016/6/29(水) 23:53:29 ID:cWyMdNqFA.
レジスタンス11「なるほど、クンバヤが話してた国王ってのはお前か…」
ヒメ「まぁな…。地下にいて戦況が掴めなかったが、どうなっているんだ?」
レジスタンス11「開戦時こそ押せ押せでいってたが、はっきりしない状況だ。今のところは優勢だと思いたいが……」
ヒメ「……フィクサーは?」
レジスタンス11「分からん。上に残ってる連中が戦ってる最中だ」
ヒメ「…まだ決着が付いてないのか。ここはどうなんだ?」
レジスタンス11「それも分からん…。奴らの数と勢いに呑まれかけたんで一度、バラバラに逃げてきたんだ」
ヒメ「……」
ラム「ヒメ。僕たちはどうしたらいい?」
ヒメ「…ファルージャを探すしかない」
レジスタンス11「俺もそう考えたが…こんな迷宮で敵も大勢いる中じゃ身動きが取れないぞ?」
ヒメ「たしかに無謀だけど…それでもやるしかない!」
レジスタンス11「女子供と俺一人でどうするんだ?どこから敵が現れるかも分からんのに……」
ヒメ「どこにいたって同じだよ。それに勝利を決定付けるにはある意味、最大の好機かもしれない」
ラム「でもカロルくんがあんな状態じゃ…?」チラッ
ヒメ「…それは宣教師に委ねるしかないな」
レジスタンス11「ちっ…こんな非常時に子守りか!なんにしたって動くなら急がなきゃならんぞ?」
ヒメ「あぁ、分かってるよ…」
ラム「……」
784: ◆WEmWDvOgzo:2016/6/29(水) 23:57:45 ID:l86Bd6tQRs
宣教師「ゆっくりでいいですよ?」ナデナデ
カロル「うん…」
宣教師「なにがキミを悩ませているのか私も考えますから…ね?」ポンポン
カロル「ありがとう…」
宣教師「いえいえ?」ニコッ
カロル「」ギュウウウ
宣教師「ふふ…そんなに抱き締められたら、ちょっと恥ずかしいですよ?」クスッ
カロル「ホントは…助けてくれて嬉しかったんだ」
宣教師「はい」ナデナデ
カロル「でも…そうしたら、どうなるんだろうって」
宣教師「どうなると思いました?」
カロル「また、こうなっちゃうかも…」シュン
宣教師「それはなぜ?」
カロル「ずっと…そうだったもの」
宣教師「そうでしたか?」
カロル「うん…」
宣教師「ふむふむ、それは知りませんでした?」
カロル「…みんなボクは悪くないって言ってくれる」
宣教師「私もそう思いますよ?」
カロル「だけど……悪いとか悪くないじゃなくて」
宣教師「……」
カロル「イヤなんだ…!」
785: ◆WEmWDvOgzo:2016/6/30(木) 00:00:25 ID:cWyMdNqFA.
カロル「…ただみんなといたかっただけなのに」
カロル「それなのに…みんな…みんな傷付けてるっ…」ウルッ
カロル「だから…」ウルウル
宣教師「分かりました……」
カロル「え?」
宣教師「キミを悩ませているものが…」
カロル「……」
宣教師「…それはね」
カロル「うん…」
宣教師「どんな言葉をかけても解決できません」
カロル「…へ?」
786: ◆WEmWDvOgzo:2016/6/30(木) 00:03:02 ID:cWyMdNqFA.
宣教師「心を病むのは当然です。実際、それだけの経験をしてきましたもんね」
宣教師「ですが、それはみんなも同じことですよ?」
カロル「……」
宣教師「誰しもどこかで消えない痛みを抱え、それらの想いを解消できずにいます」
宣教師「たとえば私なら…教団に拾われて間もない頃に受けたいじめが今でも頭から離れません」
宣教師「夜、ベッドに入って目を瞑ると思い出して眠れなくなる事がよくあります」
宣教師「それをどうにかしようとは思いませんし、できる筈もありません」
宣教師「私にとって、この悩みは一生、付いて回ることになるでしょう」
カロル「…宣教師さま」
宣教師「キミの悩みもそうじゃありませんか?」
カロル「そう…かも」
宣教師「これからも…多くの不安と葛藤がキミの胸を焦がし、悲惨な現実が襲いかかるかもしれません」
カロル「……」シュン
宣教師「それでもね。私達はキミに生きてほしいと願い、キミもまた生きたいという希望を強く持ってほしいんですよ」
カロル「……」
宣教師「それが私の支えであり、キミの支えであってほしい…」
宣教師「だって私達はもうただの友人ではないのですから」
カロル「?」
宣教師「キミもルーボイくんもナラちゃんもラムくんもおチビちゃん達も…。
全ての孤児院に住まう子供たちはみんな私の大事な家族であり、平等にかけがえのない存在です」
カロル「……!」
宣教師「悩みは尽きないでしょうが…どうかこの先も私達と生きていただけませんか?」
787: ◆WEmWDvOgzo:2016/6/30(木) 00:11:27 ID:cWyMdNqFA.
カロル「…ボク」
宣教師「はい」
カロル「……」ギュッ
宣教師「?」
カロル「また…おんなじことしてた…」ブルッ
宣教師「……」
カロル「もう…離れたくないって思ってたのに」
宣教師「ふふ。心って、そういうものじゃないですか?」
カロル「ごめんなさい……」ポロポロ
宣教師「おやおや、キミの涙は渇れることを知りませんね?」クスッ
カロル「うん…ルーボイくんにも弱虫ってからかわれた…」グシッ
宣教師「いいえ、泣くのは弱さではありませんよ?」
カロル「……?」ポロポロ
宣教師「感情が豊かな証拠です」
カロル「ぐすっ…そうなの?」
宣教師「楽しいことや嬉しいことも素直に感じ取っていけるんですから、とても幸福なことですよ?」
カロル「…そう、なんだ。えへへ」テレッ
788: ◆WEmWDvOgzo:2016/6/30(木) 00:29:06 ID:cWyMdNqFA.
ヒメ「もういいか?」
宣教師「えぇ、大丈夫ですよ」
カロル「あ…ご、ごめんなさい。心配させちゃったよね」
ヒメ「気にするな。友達だろ?」
カロル「う…うん!」パァァ
ラム「あんなことされた後だもんね」
カロル「……」
ラム「ん?」
カロル「さっき、みんなのこと考えないでごめんなさい…」
ラム「本当だよ。普通、自分を痛め付けた相手を助けたりする?」
カロル「……」
ラム「まぁでもしょうがないよね。君ってそういう奴なんだからさ?」
カロル「うぅ……」
ラム「でもいきなり叫び出したのはびっくりしたよ?」
カロル「いろいろ考えちゃって…ラムくんは平気なの?」
ラム「僕は君みたいに繊細じゃないからね。いちいち悩んだりしないし、あいつらをぶん殴ってやりたいとしか思ってなかったよ?」クスッ
カロル「あ、あはは…そうなんだ」ヒクヒク
ヒメ「図太いヤツだな…」
宣教師「ふふふ…持ち味は人それぞれですよ?」クスクス
789: 投下終了 ◆WEmWDvOgzo:2016/6/30(木) 00:32:20 ID:cWyMdNqFA.
レジスタンス11「おい、いつまでくっちゃべってるんだ?」
ヒメ「あぁ、待たせてすまないな」
ラム「そろそろ行こうか」
宣教師「どうするか決まったんですか?」
ヒメ「あぁ、今度こそファルージャを捕らえる」
レジスタンス11「かなり無茶だが…やるとなったら、それしかねぇわな」
ラム「僕が後ろに付くよ。カロルくんと宣教師さんは真ん中にいて?前はヒメとおじさんが歩くから?」
カロル「え?でもそれじゃヒメくんもラムくんも危ないよ!」
ヒメ「おまえらが前や後ろに付いて攻撃を受けたら僕たちまで出遅れるだろ?」
ラム「そうそう。その方がよっぽど危ない」
カロル「あう……」ガーン
宣教師「3人を信じて付いていきましょう?ね?」
カロル「うん…」ショボーン
ヒメ「ふふん!おとなしく僕に守られてればいいんだよ?」
カロル「…そうだね。ヒメくんたちを信じるよ?」ニコッ
ヒメ「あぁ、そうしろ?」クスッ
ラム「武器も独房から拾い集めておいたから護身用に持ってて?」スッ
カロル「あ、ありがとう…」パシッ
宣教師「ちゃっかりしてますね…」パシッ
レジスタンス11「もういいだろ。行くぞ」
ヒメ「あぁ!」
カツンカツン カツンカツン………
790: ◆WEmWDvOgzo:2016/6/30(木) 00:38:00 ID:l86Bd6tQRs
>>771
毎回ホントすみません…
こんなノロノロ更新なのに見捨てないでいてくださって心から感謝してます
更新ペースを上げられるよう頑張らせていただきますので、お付き合いいただけたら幸いです
791: 名無しさん@読者の声:2016/7/1(金) 00:53:49 ID:ZIIFL95sEs
ゆっくりでいいよ!
まってるから!
792: ◆WEmWDvOgzo:2016/7/1(金) 22:40:59 ID:WFTG5.yQN.
>>791
ありがとうございます!
完結まで頑張ります!
793: ◆WEmWDvOgzo:2016/7/6(水) 22:12:20 ID:G1jlIHyNRY
―――宮殿(大階段)―――
ガキンッ キキンッ ギャリンッ
ドバッ ズブッ ザシュッ
王国兵67「いったいあと何人、殺ればいい…!いつになれば終わるんだ!」ゼェゼェ
王国兵68「もう疲れた…。腕が持ち上がらない…」フラッフラッ
王国兵69「なにを弱気になってる!?条件は同じなんだ!下がるな!?」
ザザザッ
賊徒21「けっ!心配しねーでも終わるさ!てめぇらが一人残らずくたばったらなぁ!?」ズイッ
王国兵69「ぐぬっ…!ほざきおって!」ギリッ
賊徒21「ヒャヒャヒャ!またとない祭りだ!まだまだ盛り上げようぜ!」
護衛8「…やはり西国人は気性が荒いな」
護衛9「あぁ。しかし味方に付けば、この上なく頼もしい」
護衛10「あと一歩だ。あと一歩で……」
ウワァアアアアアアアアアアアアア!!!
護衛's「」ビクッ
794: ◆WEmWDvOgzo:2016/7/6(水) 22:13:52 ID:G1jlIHyNRY
護衛8「ど、どうした!何事だ!?」
護衛9「階上に異変があったようだな!」
護衛10「階下からでは分からん!我らも向かうぞ!」
王国兵70「ハァーハハハハ!!そう急ぐこともなかろう!?」ザッ
護衛10「くっ!邪魔だぁ!」シュバッ
王国兵70「おっと?そういきり立つな?」ギンッ
護衛8「どけぃ!!」ザウッ
王国兵71「ふんっ!!」ガキンッ
護衛9「くそっ…これでは埒があかん!」ギリッ
王国兵72「そんなに上の様子が気になるなら教えてやってもいいぞ?」ニタニタ
護衛9「なにぃ…!?」
王国兵72「聞いて驚け!なんとフィクサー総指揮が、あのルフィアスを討ち取ったのだ!?」
護衛9「なっ…ふざけるな!せめてまともな嘘を……」
王国兵72「信じがたいか?まぁ無理もない!」
護衛9「当たり前だ!団長程のお方がそう易々とやられてたまるか!」
王国兵72「ククク!ならば証明してやろう?」
護衛9「は?どうやって……」
王国兵72「刮目せよ!!」バッ
護衛9「!?」
護衛11「あ、あれは…!」
795: ◆WEmWDvOgzo:2016/7/6(水) 22:15:50 ID:PC4GokIlCo
王国兵72「フハハハハ!この剣に見覚えがあろう!?」キランッ
護衛9「だ、団長が愛用していた剣じゃないか…!なぜお前らが…!」
護衛11「ば、バカな!どうなってるんだ!?」
護衛12「まさか本当に…!?」
ウワアアアアアアアアアアアアア!!!
護衛's「」ビクッ
王国兵72「あの歓声が何を意味するか……察しが悪くても勘付くだろう!?」
王国兵73「ぎゃはははは!!ルフィアスが死んだぁ!!奴の不敗神話に終止符を打ってみせたぁ!!」ダダダッ
王国兵74「あぁ!総指揮が……我らが主、フィクサー様が王国最強と謳われた剣士、ルフィアスを討ち取ったぞぉぉぉ!!!」
王国兵75「さ、さすが!さすがだ!!」
護衛9「……!」ダラダラ
護衛11「そんな……」ガクッ
護衛12「頼むよ…!嘘だと言ってくれ…!」ガタガタ
王国兵72「ヒヒヒ…その調子だ!方々に言いふらしてやんな?」ニヤッ
ザワザワ ザワザワ
796: ◆WEmWDvOgzo:2016/7/6(水) 22:18:42 ID:G1jlIHyNRY
バンザーイ! バンザーイ!
護衛's「」ボーゼン
王国兵72「勝敗は決した!喰らい尽くせぇぇぇ!!」バッ
王国兵's「おぉうっ!!」ニタァァァァ
護衛's「」ゾクッ
ウォォオオオオオオオオ!!
賊徒23「ぎゃあっ!!」バシュッ
賊徒24「なんだ、こいつら急に…ぐふっ!」ズンッ
護衛10「ひっ…やめぐへあっ!?」ズドッ
賊徒25「けっ!威勢がいいな!クソ共がぁっ!!」ダッ
バシュッ ズバッ ドシュッ ビチャッ
797: ◆WEmWDvOgzo:2016/7/6(水) 22:20:08 ID:G1jlIHyNRY
護衛8「げはぁっ!!」ドシャッ
護衛9「(もうダメだ)」ボーッ
ザンッ ガガンッ バキィッ グシャッ
護衛9「(優勢だった筈なのに……あと少しで勝てていたのに……)」
護衛9「(まるで柱が砕け、あっけなく崩れ落ちる家屋のように……)」
護衛9「(たった一人を失った…それだけで俺たちはこんなにもたやすく挫けてしまうのか)」
王国兵71「ゲェハハハハ!!」ピシャッピシャッ
護衛9「(とても嬉しそうだ……あいつは本当にあんな人間だったんだろうか)」
護衛9「(仮にも同じ国に生まれ、同じ城で過ごしていたが俺は彼らの事を全く知らない)」
護衛9「(だが少なくとも……こんな事をして喜べる連中ではなかったと思う)」
護衛9「(いや…)」
護衛9「(俺や、ここにいる全ての人間が同じなのかもしれない)」
護衛9「(負けると悟ってしまったから負け惜しみに彼らを憐れんでみただけだ)」
護衛9「(…この手に正義があると信じて血を流した…。誰も責める資格なんてない)」
護衛9「(人と人とが争うっていうのは……そういうものなんだ)」
護衛9「(はは…なんか仕方ないとしか)」ヘラッ
王国兵71「アハハハ!!死ねぇぇえ!!」ビュッ
ズバァッ!!
護衛9「」ドシャッ
798: ◆WEmWDvOgzo:2016/7/6(水) 22:27:20 ID:G1jlIHyNRY
フィクサー「…だいぶ死臭が濃く漂ってきた」ギギギッ
ギャリンッ!
フィクサー「…貴殿の身体からも匂うのではないか?死の香りが……」ニヤッ
団長「っ…ほざけ!」ググッ
フィクサー「ふっ…まだ粘るか。しぶとい御仁だ」
オォォオオオオォォオオオ!!
クンバヤ「ひぃ…はぁ……てめぇ…なんかしたろ?」ゼェゼェ
フィクサー「なんのことだ?」
クンバヤ「さっきから…アホみてぇに騒いでやがる連中……てめぇの差し金じゃねぇのか!」ゼェゼェ
フィクサー「だとしたら?」
クンバヤ「ちっ…この期に及んで小細工かよ…!気の小せぇ野郎だな?」ギロッ
団長「む…階下の乱戦が激しくなっておるようだが…?」
フィクサー「なぁに…軽く毒を染み込ませてやったまでだ?」
クンバヤ「毒…?そんな準備、いつ…!?」
フィクサー「ここだ?」トントン
クンバヤ「頭…?」
フィクサー「配下に貴殿の討ち死にを触れて廻らせた」ニヤッ
団長「なんだと…!?」
フィクサー「オドアイルの死に際、貴殿の手から離れた剣を掲げさせてな?」
クンバヤ「ハッタリじゃねぇか!んな子供騙しに引っ掛かるか!」
フィクサー「分かっていないな。言葉とは使い道によっては究極の猛毒になりうる…?」
ガガンッ バキンッ ドシャッドシャッ
団長「…押されているな」ジーッ
クンバヤ「くそったれが…!」ギリッ
799: ◆WEmWDvOgzo:2016/7/6(水) 22:35:06 ID:PC4GokIlCo
ウワァァァアアアアアアア!!!
ズゴッ ドガァッ バキィッ ベシャッ
フィクサー「く、ククッ…」プルプル
フィクサー「ふ……ははは」ニィィィ
フィクサー「ハハハハハハハハ!!!」ゲラゲラ
団長&クンバヤ「!?」
フィクサー「これだ……これだよ。わたしが見たかったモノは?」ニヤニヤ
フィクサー「まさしく…これこそが戦争だ!」カッ
フィクサー「争え…!血を撒け…!死に悶えろ…!殺すんだ!!」
フィクサー「わたしの輝かしい勝利を華々しく祝ってみせろ!!」
フィクサー「くっ!ははは!はは!ハハハハハ………」ゲラゲラ
団長「腐れ外道め…!」
クンバヤ「調子こきやがって…そうあっさりやられてたまるかよ」ペッ
800: ◆WEmWDvOgzo:2016/7/6(水) 22:39:08 ID:G1jlIHyNRY
クンバヤ「おい、ふにゃチン野郎!」
フィクサー「ははは………」ピクッ
クンバヤ「目ん玉ひん剥いて、よーく見な?」
フィクサー「……」
クンバヤ「聞いてんのか?てめぇだよ?ふにゃチン!」
フィクサー「今、なんと言った…?」ピキッ
クンバヤ「あー?さては目ん玉とキンタマ勘違いしてやがんな?
ふにゃチンだからって、すぐそっちに持ってくんじゃねーよ?」ヘラヘラ
団長「(下手な皮肉より数倍、堪えるだろうが…もう少しマシな言い方は出来んのか!)」ヒクヒク
クンバヤ「へっ…」ニヤッ
ウォォォォォォアア!!
ドドドドドドッ
団長「なに!?」ハッ
フィクサー「……!?」
801: ◆WEmWDvOgzo:2016/7/6(水) 22:42:38 ID:PC4GokIlCo
団長「か、階下が勢いを取り戻し、攻勢に転じている…。偽の訃報を見破ったのか!?」
クンバヤ「思い上がんなよ、おっさん」
団長「む…?」
クンバヤ「たとえあんたがやられようが知ったこっちゃねぇ。俺たちは俺たちでやるだけだ」
団長「なにっ…!」
クンバヤ「怒んなよ?あくまで、ここの主戦力は俺たちってこった?」
団長「むぅ…だ、だがあれだけの勢いを押し返せる程の戦力だったか?」
クンバヤ「あぁ?ナメんなよ?」
団長「い、いや、軽んじているのではないが…」
クンバヤ「こちとらなんも持たず国と戦おうってぇ命知らずの集いだぜ?」
クンバヤ「装備は安っぽいし剣術なんかとは無縁だが…長年、溜め込んできたムカつきと死に物狂いで噛み付く根性だきゃ負けやしねぇ!」
クンバヤ「お上品なおめぇらと違ってよ。半端じゃなく必死なんだよ…!」
クンバヤ「そうでもなけりゃ革命の先陣なんざ切れやしねぇぜ…。そうだろうが?」
団長「……!」ゴクリッ
クンバヤ「つーわけだ?予定がズレて残念だったな、ふにゃチンくんよ?」ニィィッ
フィクサー「……」
802: ◆WEmWDvOgzo:2016/7/6(水) 22:45:41 ID:PC4GokIlCo
フィクサー「だからどうした?」スッ
クンバヤ「あ?」
フィクサー「」ザッ
団長「!」ピクッ
ドスッ!
フィクサー「いずれにせよ結果は同じこと…」ズボッ
クンバヤ「ぐ…はぁ!」ズダァァン
フィクサー「潔く眠っていろ。雑魚が」ピシュッ
団長「(は、速い…!ワシとしたことが反応出来なかった…!)」
フィクサー「詰まる所、勝敗を結するは力と力」
団長「大きく出たものだな…!」
フィクサー「…敗者に手向けをくれてやるのが勝者たる務め。心して召されよ」ジャキッ
団長「ぬぅ!若造がやかましい!」ダッ
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