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カロル「ボクが世界を変えてみせる」【完結編その2】
[8] -25 -50 

1: ◆WEmWDvOgzo:2015/8/1(土) 00:00:58 ID:/WYEXwH6vk
http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch5/1356265301/1-10

1スレ(少年「ボクが世界を変えてみせる」)

http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch5/1385288769/1-10

2スレ(カロル「ボクが世界を変えてみせる」)

http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbss/test/mread.cgi/ryu/1416136192/1-10

3スレ(カロル「ボクが世界を変えてみせる」【完結編】)

あらすじはそれぞれの1参照(考えるのがめんどくかったんです。ごめんなさい)

>>2から本編になります!


512: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/2(土) 19:01:56 ID:gvQ8CaIXqU
将軍「蟻がぞろぞろと…?」ギロッ

ヒメ「…決着を付けてやる!」キッ

団長「お任せを…!」ズイッ

将軍「虫けらが…?」グッ

ヒメ「…団長!!」

団長「ははっ!!」ダッ

将軍「ぬぐぁぁぁ!!」バウンッ

団長「っ!?」ズカァァン

ズズズッ ジャリッ

将軍「止めてみせたか…!グワハハハハ!!ちょいと力を込めてやろう!?」グンッ

団長「(む!?う、受けきれん…!?)」ブォンッ

バゴォォォオオオ!!!

ヒメ「(え…!?吹っ飛ばされ…た…?)」

パラパラ パラパラ

団長「っ……は………」グランッ

バタッ

ヒメ「だ、団長!?」タタタッ
513: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/2(土) 19:04:58 ID:nhkhr2ewlE
ヒメ「おい!しっかりしろ!おい!?」ユサユサ

団長「」グッタリ

将軍「たまらんなぁ…?弱き者らの絶望は?悲鳴は?」ニタニタ

ヒメ「ウソだろ…!?」パチクリ

将軍「ヌハハハハ!!いいぞ!?無力さを実感するがいい!!
弱さを嘆け!!悔しさに押し潰されろ!!己を恥じ、己を恨め!!惨めな泣き顔を見せてみろ!?」ゲラゲラ

ブランケ「はは…シーラ、どう思う?」ヒクヒク

シーラ「死ぬわね、全員……」ヒクヒク

ブランケ「同感……」ガクガク

ヒメ「(団長は…王国最強だ……最強の…僕の剣…!折れる訳ない…!団長は最強なんだ…!)」プルプル
514: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/2(土) 19:08:00 ID:gvQ8CaIXqU
ヒメ「起きろよ!団長!おまえがこんなヤツに負ける訳ないだろ!?起きろ!!」ユサユサ

アリアス「…無理よ」ボソッ

ヒメ「……!?」ジロッ

アリアス「その男…あなたの時間を稼ぐ為に2週間以上も戦い続けたのよ…?」

ヒメ「っ…!」プイッ

アリアス「戦闘の素人ばかりを寄せ集めた烏合の衆を励ましながら…ほとんど一人で敵を押さえてたわ。
体力の限界もそうだけど……一人息子も戦死して相当気落ちしてた」

ヒメ「戦死…?ラキアがか…!?」

アリアス「……それでもあなたの為に死力を尽くして戦った。もう…無理よ」

ヒメ「……!」

将軍「話は終わったか?ん?」ニタニタ

ヒメ「…団長、ごめん」ツツー

将軍「お?泣くか?泣くか?え?泣くのか?泣け泣け!目ぇ腫らして鼻水垂らして泣き叫べ!?」ニタニタ

ヒメ「…おまえがいてくれたら、どんな事があっても守ってくれると安心してたんだ?」ポロポロ

ヒメ「何度も威張り散らして…わがまま言って…困らせても…傷付けても……それでも僕を見放さないでいてくれた」ポロポロ

ヒメ「ずっと孤独だった僕を……ずっとそばで守ってくれてたのは…父上でも母上でもなく、おまえだけだった…!」ポロポロ

ヒメ「……ごめん。ごめん…!おまえの家族を…死なせてしまって…!」ポロポロ

団長「ひ…め……さま」ボロッ

ヒメ「!?」ビクッ

団長「おに…げ…くだ、され…!やつは…ワシがぁっ…ぐふぅ!」ゲホッゲホッ

ヒメ「なに言ってんだよ…!死んじゃうぞ!?ジッとしてろよ!?」
515: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/2(土) 19:11:34 ID:nhkhr2ewlE
団長「ワシは……あなたの…つるぎ…!みちを…きりひらく…つるぎ…!」ヨロヨロ

ヒメ「いいよ!!僕の為に無理すんな!?寝てろ!!」ガッ

将軍「そうだ。無理はするな?弱者の悪あがきはみっともない?」

ヒメ「おまえ…!」キッ

将軍「…我輩の楽しみは戦いではない。弱者を弄ぶ過程である?」

ヒメ「黙れ!!万全だったら…おまえなんか軽くやっつけてたさ!!」

将軍「……口の減らんクソガキだ。言うに事欠いて我輩を軽くやっつけるだと…!?」グオッ

ヒメ「……!?」ビクッ

東の騎士「お下がりくだされ!!某が相手致す!!」バッ

アリアス「やってやろうじゃない…!」バッ

酋長「久しぶりに腕が鳴るわい…!」ジャキッ

将軍「素晴らしい蛮勇であるな?褒美に死をくれてやろう!!」バウンッ

アリアス「っ……」サッ

東の騎士「もらったぁ!!」ブンッ

酋長「いやぁっ!!」ビュンッ

バキンッ ズガンッ

東の騎士「剣身が折れた…!?」カランカラン

酋長「穂先が砕けた…!?」パラパラ

将軍「ヌハハハハ!!究極のオリハルコン鉱石で包まれた我が身に敵はない!!」バウンッ

東の騎士&酋長「くっ…!?」サッ

ドゴォォンッ

アリアス「あんな一撃を受けたら一溜まりもないわ…!?」

東の騎士「オリハルコン…!?ダイヤを上回る硬度とゴールドに勝る柔軟さを併せ持つ伝説の金属ではないか!?」

酋長「硬すぎてやりようがないな!!脱げ!!卑怯者め!?」カッ

将軍「最強の武具と最強の肉体……我輩に敵う者はおらんのだよ!!」

ヒメ「(何かないのか…!こいつに太刀打ちする方法は…!?)」
516: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/3(日) 21:47:46 ID:XGKLoZU7pM
将軍「ヌハハハハ!!どうした、どうした!?もっと抵抗してみせろ!?」バウンッバウンッ

ドゴォォンッ ドゴォォンッ ドゴォォンッ

酋長「馬鹿力め…!?」サササッ

東の騎士「避けるのが精一杯だ…!」サササッ

アリアス「なんとかならないの!?」サササッ

ブランケ「弱点とかは!?」タタタッ

シーラ「はぁ!目元も隠されてるし関節の接合部も隙間が無さすぎて狙えないんだよ…!」タタタッ

団長「ワシに…やらせてください」ゼェゼェ

ヒメ「団長…!?」

団長「考えがあ…ごふっ!」ゴホゴホ

ヒメ「起き上がるな!傷に響くから!?」

団長「はぁ…!なんのこれしき…!」ムクッ

ヒメ「いいから休んでろ!命令だ!」

団長「しかし…!」

ヒメ「僕がやる!」

団長「は…!?き、危険です…!ワシが…!」

ヒメ「いいから言えって!!みんなも聞いてくれ!奴を倒す策がある!!」

団長「う……」タジッ

東の騎士「っ…承知した!某も出来る限りの協力は惜しまぬ!!」バッ

酋長「言うなら言え!とっとと終わらせるぞ!?」

アリアス「あたしもやるわ?」サッサッ

ブランケ「僕らも!ね?」タタタッ

シーラ「」コクッ

ヒメ「よし!みんなでやるぞ!」グッ

団長「……!」
517: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/3(日) 21:50:18 ID:XGKLoZU7pM
将軍「愚かな!?虫けらが束になろうと、まとめて握り潰すのみよ!?」バウンッバウンッ

ドゴォォンッ ドゴォォンッ

ヒメ「はっ!はっ!」タンッタンッ

将軍「くっ…すばしこいな…?鬱陶しいチビが!!」バウンッ

ヒメ「(まずは僕が懐に飛び入って奴の顔にマントを被せる!)」ピョンッ グワッ

将軍「ぬぅぅお!?」バサッ

ヒメ「よぉしっ!!」シュタッ

東の騎士「(視界を奪ったところで某と酋長殿が……)」ザッ

酋長「(後ろから奴の脚を全力でぶっ叩く!!)」ブゥンッ

ガァンッ!!

将軍「おぉっぐ!?」ガクンッ

アリアス「(体勢が崩れたところであたしが……)」バッ ガシッ

将軍「んっ!?おっ!おぉっ!?」フワッ

アリアス「(ぶん投げるっ!!)」ブォンッ

ズッダァァァン!!

ヒメ「奴が矛を手放したぞ!!拾え!?」

シーラ&ブランケ「よしきた!!」ダッ
518: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/3(日) 21:52:26 ID:auX18HPvvY
ブランケ「シーラ!いっせーのーせで持ち上げるよ!」ガッ

シーラ「分かってるってんだよ!いっせーのー……」ガッ

将軍「くっ…ぐぐ…!」ムクッ

ブランケ「あれ…意外と…!?」ググッ

シーラ「おもっ…!?」ググッ

酋長「急げぇ!!立て直されるぞぉ!?」

ブランケ「いや、だってこれ…!!」ググッ

シーラ「あたしらにゃ…でかいし重いぃ…!?」ググッ

グンッ

ブランケ「あっ……」グオンッ

シーラ「急に軽く…!?」ビックリ

団長「手を貸そう…!」ググッ

シーラ&ブランケ「えぇっ!?」

ヒメ「団長…!」ハッ
519: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/3(日) 21:55:13 ID:auX18HPvvY
将軍「ぬぐぅ……コケにしおってぇ…!?この我輩を地に叩きつけるなど、かつてない屈辱であるぞ…!!」ビキッビキィッ

団長「三人の膂力を同時にぶつけるぞ…!?」ゼェゼェ

シーラ&ブランケ「っ〜〜!!」ゴクリッ

将軍「!? き、貴様ら!その矛は…!?」ハッ

東の騎士「あやつの甲冑がオリハルコン製であるならば矛もまた然り!!」

酋長「岩をも砕く破壊力を今度はうぬが受ける番だ!!」

アリアス「思いっきりくらわせてやんなさい!!」

団長&シーラ&ブランケ「いくぞ(よ)!!」ギュウウウ

将軍「くっ…か、返さんかぁ!?」バッ

団長「ぬぁああ!!」ブォンッ

シーラ&ブランケ「りゃあああ!!」ブゥンッ

将軍「う、うおっ…ぁぁ!?」アセアセ

ゴガァァァン!!!

将軍「ンガァァ!!?」ズザザザザザァァッ

ヒメ「やったぁ!!」パァァ

団長「ふぅ…!ふぅ…!」ヨロッ

ブランケ「腕…痺れちゃった」ジンジン

シーラ「これ当分動かせないわ…」ジンジン
520: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/3(日) 21:58:01 ID:auX18HPvvY
将軍「い…ぢぢ……くっ!この…!?」クラッ

東の騎士「まだ意識があるのか…!?」

酋長「だが胸当てが割れたぞ!!」

アリアス「とどめを刺しましょう!!」

将軍「ふざっ…けるなぁ!?我輩は…女王に永遠の命を…!!」ググッ

東の騎士「陛下の仇ぃっ!!」ブンッ

酋長「くたばれぃ!!」ビュンッ

将軍「あぁぁぁああ!!」ブンッ

バキッ ドカッ

東の騎士&酋長「ぎゃあっ!!」ズダンッ

将軍「女王をよ…めに…わが、はいの…嫁にするのだぁぁ!!!!」ダッ

アリアス「く、来るわよ!?」バッ

将軍「虫けらの分際で…我が野望に立ちはだかるなぁぁ!!」ブンッ

アリアス「ぶほっ!?」バゴンッ ドサッ

ヒメ「アリアス!!大丈夫か!?」
521: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/3(日) 22:00:21 ID:XGKLoZU7pM
将軍「ヌハハハハハ……矛などあらずとも…オリハルコンの拳で粉砕してくれるわぁぁ!!」ブンッブンッ

ヒメ「わっ…!」ヒョイッ

ガンッ ゴンッ ミシミシッ

団長「ヒメ様ぁっ!!」

ヒメ「……!?」

団長「もはやその程度の相手は恐れるに足らず!!弱点を見極め、一撃でお仕留めくだされ!?」

ヒメ「(……そうか!そうだ!もう奴の甲冑は完全無欠の防具じゃない!穴の空いた欠陥品だ!)」ピコーン

将軍「死ね!死ね!死ね!死ねぇぇい!!?」ブンッブンッ

ヒメ「(無駄にでかい図体に加えて重い装備を纏っているから動きも遅い!これなら楽に踏み込める!)」タンッタンッ

バゴンッ ドガッ ズゴンッ

ヒメ「(幼い頃から団長に習って染み着いた戦術は…接近戦に特化した一撃必殺の剣だ!!)」ジャキッ

将軍「ぬがぁぁ!!ちょこまか動くなぁ!?」ブンッブンッ

ヒメ「さんざん好き勝手やってくれたな……!」ダンッ

将軍「……!?」ビクッ

ヒメ「……てゃぁぁっ!!」ヒュオンッ

将軍「じょっ…じょおぉぉぉおおおお!!!!」カッ

ズドォォッ!!

将軍「お゙ぐぅっ」ゴパァッ

ズダァァァン………

団長「お見事ですぞ…!」ウルッ
522: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/3(日) 22:08:26 ID:XGKLoZU7pM
ヒメ「くっ…りゃあ…!」ズボッ

将軍「お゙ごっ……ぼほ…!?」プシャアアアアアアアア

ヒメ「あぁっ!ふっ!て、敵の将軍を……討ち取ったぞ!!」バッ

団長「よくぞやり遂げました…!」パチパチ

ザワッ

西兵95「ば、バカな…?」

西兵96「閣下だぞ…!あの閣下が…!?」

西兵97「俺達が王国ごときに負けたって言うのかよ…!?」ワナワナ

東の騎士「つつ…!ハッハハ!ヒメ国王!!勝ち名乗りを!?」ヨロッ

ヒメ「王国、東国、南国…ホビット……4大連合軍の勝利だ!!!」

ウワァァァァァアアアアアアアアアア!!!!

ヒメ「さぁ!命が惜しい奴は武器を捨てて降伏しろ!!」

ポイッポイッ カランカラン ドサドサッ

酋長「ふん…勝ち名乗りに我らを含むとはなかなか機転が利くじゃないか?」ニィィッ

アリアス「おわっ……たの、ね」グッタリ

シーラ「もう二度と戦争に手を貸したりするもんか…!」ゴロンッ

ブランケ「同感……次は生き延びれる気がしないや」バタッ

オォォォオオオオォォ!!!

ヒメ「なんとか…一段落付いたな」ゼェゼェ

ヒメ「(でもまだ終わりじゃない…。急いでアピシナの大樹に向かわないと……)」フッ バタッ

団長「ヒメ様…!?」ビクッ

予備兵's「陛下ぁぁああ!!」ワラワラ
523: 遅くなってすみません! ◆WEmWDvOgzo:2016/1/13(水) 22:28:24 ID:7FwZM..EWU
―――大樹に続く森林―――

ザッザッ ザッザッ

ゾロゾロ ゾロゾロ

西兵99「見えたぞ!あれが大樹に違いない!」

西兵100「おいおいおお……スゲーな!」

西兵101「どうしちまったら、あんなバカでかい木が出来上がるんだ?」

西兵102「幹を削ってお土産に持って帰ろう」

西兵103「蜂蜜塗ってホーンビートルをおびき寄せよう!」

西兵104「じゃあ俺は登って雲の上に巨人がいるか確かめてくる!」

西兵105「遠足気分か!?目的忘れてメルヘンチックに浸ってんじゃねーよ!?」

西兵106「あの木の下でお弁当食べたら美味しいだろうなー?」

西兵107「バッカヤロー!用が済んだら燃やすんだよ!女王以外の奴に永遠の命を取られねぇ為にもな?」

ガササッ

西兵99「ん!?おい!今、物音がしなかったか!?」

西兵100「その辺の草が風に揺れたんじゃないか?」

西兵101「ビビりすぎだろ。奴らはまともな兵力を残してないんだ。あとは永遠の命を頂くだけさ」

ビュビュビュビュッ

西兵102「ぐわっ!」ドスッ

西兵103「ぎゃあっ!?」ズンッ

西兵99「て、敵襲だ!?」

西兵100「なにぃ!?奴らのどこにそんな兵力が…!?」

西兵101「やりやがったなぁ!?」
524: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/13(水) 22:30:14 ID:.cUSspOk4Q
西兵99「どこだ、どこにいやがる!?」キョロキョロ

西兵100「隈無く探せぇ!?一匹残らず刈り取るぞ!!」ダッ

西兵101「女王の馬車に近付けるな!周囲を覆うようにして警護しろ!?」バッ

ワァーワァーギャーギャー

ヒュンッ

西兵99「ぶきっ!?」ドスッ

西兵100「そっちかぁ!!」ダッ

バッバッバッ

西兵100「ぐひぃ…!?」ドサッ

猟犬's「バウッバウッ!」ガッ

西兵101「な、なんだぁ…!このデケー犬の群れは!?」

ザザザッ

東のホビット14「僕らの相棒、ウォリードッグ!」シャキンッ

東のホビット15「こいつらも僕たちと同じようにお前ら人間に住み処を追われ、行き場を狭まれた哀れな種族さ」

西兵101「ほ、ホビット…!?」

???「そっ!せーかい!」ピョンッ スタッ

西兵101「え…!?」クルッ

バキッ

西兵101「ふぎゃっ!?」バタッ

ルイ「さすがに殺すのは気が引けるからね!気絶くらいで勘弁したげる?」ウインク
525: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/13(水) 22:34:55 ID:.cUSspOk4Q
西兵104「な、なんだ、お前ら!?」

西兵105「ホビットの分際でナメやがって!邪魔すると殺すぞ!?」

シュビッ

西兵104「ぎえっ!?」ゴンッ

ルイ「ふふん?なーんだ、ウォリー達を呼ばなくてもあたしらで十分っぽかったかなー?」ニヤニヤ

西兵105「このクソアマがぁっ!!」ブンッブンッ

ルイ「わったた!よっと!ほいほい!ほいさっさ!」サッサッ

西兵105「ちょこまかと……だらぁっ!!」ブンッ

ルイ「…ほっ!」シュバッ

西兵105「うほぁ!?」ビシッ

ルイ「せいっ!やぁっ!とうっ!」シュッシュッ

西兵105「あ゙っ!ぐっ!ぼはっ!?」バキッ ビシッ ドフッ

ルイ「人間は動きが"にぶちん"だなー!かよわい少女にボコられて悔しくないわけ?」ニヤニヤ

西兵105「くっ…おらぁぁぁあああ!!!」バッ

ルイ「はい!はい!はいぃぃい!!」バッバッ グルン

西兵105「ぶっへぇあ!?」バコォォッ ドサッ

ルイ「究極奥義!竜巻回転クルクル蹴り!!一丁上がり?」ドヤッ

西兵106「く、クソだせぇネーミングセンスしやがって!」ジャキッ

西兵107「ぶっころじばぁっ!?」ゴンッ ドタッ

猟犬1「ガゥルルル…!」ガブッ

西兵107「ぎええぇぇ!!」ジタバタ

ビュビュビュビュッ ドスッドスッドスッドスッドスッ

ギャアアアアアアアア!!!

ルイ「ムリだって?自然界でウチらに先手取らしたら、もう獲物は檻の中ってね!」ニヤッ

西兵106「ぐ…ぞぉお…!」バタッ

ルイ「さぁてと!親玉の馬車に突撃しちゃいますか!」ダッ
526: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/13(水) 22:36:47 ID:7FwZM..EWU
バサッ

???「な、何奴じゃ!?」ビクッ

ルイ「やっと会えたね!あんたがファルージャ?」

ファルージャ?「い、いかにもワラワがファルージャじゃ!」

ルイ「(あれ?なんか聞いてたより、ずっとブス………あ、そっか。人間の価値観って、ちょっとズレてるんだ?)」ポンッ

ファルージャ?「ワラワの邪魔をするでない!あっちへお行き!」シッシッ

ルイ「悪いけど、そーもいかないんだよね?癒しの力を持ったホビット返してくれる?」

東のホビット's「」バババッ

ファルージャ?「……!」

ルイ「おとなしく降参してくれたら助かっちゃうんだけどさ?どーする?」

ファルージャ?「わ、分かった。そなたらの要求を呑もう…」

ルイ「…ありがと。じゃあちょこっと縛らせてもらうから両手上げて膝着いて?」

ファルージャ「こ、こうかえ?」スッ

ルイ「うんうん!素直でよろしい!痛くしないから我慢しなね?やっちゃって!」

東のホビット's「」シュルッ

ファルージャ?「気安く……触ってんじゃないわヨォ!?」クワッ

東のホビット's「うわっ!?」ドカドカドカッ

ルイ「は!?ちょっとあんた何やってんのよ!?」

ファルージャ?「ざぁ〜んねんでしたぁ〜?ア・タ・シは……」ベリベリ

ルイ「え!?」ビクッ
527: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/13(水) 22:44:55 ID:.cUSspOk4Q
女装家「何を隠そうシャルウィンちゅわんでぇ〜っす!」パッ

ルイ「は!?だれ!?ファルージャじゃないの!?てかだれ!?どうやって顔剥がしたの!?」

女装家「ピーピーうるさいガキだこと?大樹を目前にして、どんな罠があるか分かったモンじゃないのに素直に女王を乗せて走ると思った?」

ルイ「ファルージャはどこさ!?」

女装家「女王を呼び捨てにしてんじゃないわよ!調子こいてんの!?」

ルイ「教えないとブッ飛ばすよ!!」

女装家「いやん!こわ〜い?でも…もうおっそいのよ、おバカ!?」

ルイ「へ?」

女装家「遂に叶っちゃうのよーん!オネェ様のドリーム幕開けニューロマンス!!も、サイッコー!ウヒョー!!」ルンルン

ルイ「はぁ?どうかして………あ!」ハッ

女装家「あらん?何か閃いちゃった?」

ルイ「あんた…ひょっとしてファルージャだけ大樹に先回りさせたんじゃ!?」キッ

女装家「そ?アタシ以外は知らされてないから行軍の様子も不自然に感じなかったんじゃなぁ〜い?」

ルイ「サイッアク!!こっちは最初から囮だったんだ!!踊らされた!?」イライラ

女装家「そうよ〜!アンタはアタシたちの作戦にあっさり引っ掛かっちゃったのヨォ〜ん?」ニヤニヤ

ルイ「うぅ〜…!く、悔しい〜…!!」ワナワナ

女装家「これでオネェ様はパーフェクト・ビューティフルになれるわぁん?
ついでにアタシも永遠の命で若さと美しさを手に入れちゃうの!ブォホホホホホ!!!」ゲラゲラ

ルイ「そんなのさせない!あんたをソッコーでブッ飛ばして大樹に行って悪巧みも終わらせるんだから!?」

女装家「ハァ?生意気な小娘ネェン?」ポキッポキッ

ルイ「小さいからって、あんまりナメないでよね…!」

女装家「ウフフ……ルナムーンとサンライズの指輪で彩ったゴージャスな拳でぶっ潰してあげる?」ギラギラ

ルイ「やれるもんなら!」ダッ

女装家「シャオラッ!!」ブンッ

ズガァァァン………
528: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/14(木) 21:26:20 ID:mkjLEtwy6U
―――大樹―――

ズオオオオオン………

ファルージャ「フゥ〜…!」キラキラ

魔導師「……でかっ」ボソッ

ファルージャ「これぞまさしく見紛う事なき伝説……永遠なる生命力を宿すにふさわしい巨木よなぁ?」ニタァァァ

ファルージャ「のう?そなたもそう思わぬか?」チラッ

カロル「う、うん……」キュッ

ファルージャ「クスス?緊張せずともよい?」ナデリ

カロル「……!」ピクンッ

ファルージャ「始めようぞ?妾の為に実らせてたもれ?」

カロル「…約束、守ってね」

ファルージャ「案ずるでない?」ニヤニヤ

カロル「」スタスタ

「お待ちなさい!」ザッ

ファルージャ「……?」

魔導師「……」ジロッ

カロル「……!」
529: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/14(木) 21:32:36 ID:mkjLEtwy6U
宣教師「…待ち伏せていた甲斐がありました!やはり現れましたね!」

カロル「宣教師さま…!?」

宣教師「あなたが西の女帝ファルージャですか?」

ファルージャ「…さよう?そなたは?」

宣教師「私は彼の友達です!」

ファルージャ「…友、とな?」ヒクッ

宣教師「身勝手な欲望の為に罪を重ねるのはおやめなさい!
あなたの野心によって、どれだけの命が奪われたかお分かりですか!?」

ファルージャ「ハンッ…キーキーと生娘のよがり声にも似た戯れ言を…?」シラー

宣教師「き、生娘のよがり…!?な、なななんてはしたない!?」ボッ

ファルージャ「顔を赤らめておるが、そなた処女ではなかろう?」

宣教師「!?」カァァァ

ファルージャ「かといって男慣れしている様子も無さそうな…?」ジロジロ

宣教師「だ、だだ、だから…!や、やめ……」モジモジ

ファルージャ「ハァン…さてはそなた、絶頂を知らぬのであろう?」ニヤッ

宣教師「ち、小さい子の前で下品な話はよしなさいと…!?」

ファルージャ「そう必死にならずともよい?そなたの操など妾にかかれば透けて見えるわ?」ニヤニヤ

宣教師「か、勝手なことばかり…!?」ワナワナ
530: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/14(木) 21:37:10 ID:mkjLEtwy6U
ファルージャ「なんなら妾が手解きしてやってもよいぞ?ン?」ニヤニヤ

宣教師「大きなお世話ですっ!?」

ファルージャ「んぅ…あっ」レロッ チュピッ

宣教師「」ビクッ

ファルージャ「あ…ん……ハァッ……」チュプ ピチャピチャ

宣教師「な、なんですか…?自分の指を…そ、そんな卑猥な…!恥じらいというものはないんですか…?」オロオロ

ファルージャ「……ン?」チュポンッ ツツー タラァァァ

宣教師「」ゴクリ

ファルージャ「指先一つで溢れよるわ……」ヌラァァ

宣教師「」ハッ

宣教師「(な、なんであんな物を見て意識してしまってるんですか、私は!?おかしい!こんなの違います!!)」ブンブンッ

ファルージャ「…ハァン?そなた、見かけによらず好き者さな?」ニヤニヤ

宣教師「ち、違います!!あなたが変なことしだすからでしょう!?」

ファルージャ「女の悦びを教えてやろうと言うに……のう?パカラゥロ?」

魔導師「女王に教えてもらったら、もう他じゃ満足出来なくなるよ…?」

宣教師「知りませんよ!下卑た物言いをやめなさいと言ってるんです!?」アセアセ

カロル「……」ジーッ

宣教師「(うっ…そんなつぶらな瞳で見つめられると、なんだか罪悪感が…)」グサッ
531: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/14(木) 21:40:23 ID:mkjLEtwy6U
宣教師「と、とにかく!そんな痴女に従ってはいけませんよ!さぁ、こっちへ?」

カロル「……」ジッ

宣教師「カロルくん…?」

カロル「ボク…ファルージャさんと約束したんだ。だから…」

宣教師「や、約束…?」

カロル「うん…」

宣教師「はぁ…キミは騙されてるんですよ。思い出してごらんなさい?
アントリア神官と約束した時も簡単に破られてしまったでしょう?」

カロル「でも……」モジモジ

宣教師「彼女は信用に値しません。一緒に行きましょう?」

カロル「ラムくんが…」ボソッ

宣教師「え…?」

カロル「……」

宣教師「…あなた!ラムくんに何をしたんですか!?」キッ

ファルージャ「…クスス」ニヤッ

宣教師「卑劣な…!恥を知りなさい!」

ファルージャ「控えぬか?」

宣教師「は…?」

ファルージャ「妾の気分次第でどうとでもなるのだぞ?」クスクス

宣教師「くっ…!」ギリッ
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うpろだ
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