http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch5/1356265301/1-10
1スレ(少年「ボクが世界を変えてみせる」)
http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch5/1385288769/1-10
2スレ(カロル「ボクが世界を変えてみせる」)
http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbss/test/mread.cgi/ryu/1416136192/1-10
3スレ(カロル「ボクが世界を変えてみせる」【完結編】)
あらすじはそれぞれの1参照(考えるのがめんどくかったんです。ごめんなさい)
>>2から本編になります!
502: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/1(金) 01:06:02 ID:7FwZM..EWU
予備兵3「へ、陛下…お、おぉお許しを…我々は…」ガタガタ
ヒメ「ん…?」
予備兵4「ち、違うんです!隠れてたんじゃなくて…休んでたというか!」アセアセ
ヒメ「……」
予備兵's「〜〜〜!!」ガタガタ
ヒメ「この戦場には…果敢に立ち向かい、死んでいった者もいれば怯え逃げ惑い、命を惜しんだ者もいるだろう」
予備兵's「(や、やはり戦意喪失した俺達を叱咤なさるんだ…)」ズーン
ヒメ「でもさ、どんな有り様であれ…この場所に立っていた。
それだけでも、とてつもない勇気が要ると思わないか?」ニコッ
予備兵's「……!?」
ヒメ「僕たちが間に合ったのはひとえに…この戦場に立ってくれた、おまえ達、みんなのおかげだ」
ヒメ「その勇気によって開かれた未来、絶対に閉ざしはしない?
みんなの守った命を今度は僕たちに守らせてくれ?」ニコニコ
予備兵's「え!?」
ヒメ「…みんな、よく持ちこたえてくれた!!おまえ達は王国の誇りであり、宝だ!!」
東の騎士「(まだ幼くありながら……なんと尊い輝きを纏うお方か…)」ジッ
ヒメ「あとは任せろ!!」グッ
東の騎士「(ブルードル陛下がお認めになられた理由がはっきりした…。この少年は…まさしく人の上に立つ器の持ち主だ)」
503: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/1(金) 01:10:08 ID:7FwZM..EWU
ヒメ「おまえ達は休んでろ。大丈夫。大勢、味方が来てくれたからさ?」
酋長「ヘボが…人間は使えんな」
ヒメ「こいつらだって必死に戦ったんだよ!責めてやるな!?」
予備兵5「(う、上の戦いに参加しないで地下に身を潜めていた俺達を…激励してくださっているのか…!?)」
予備兵6「(無理やり戦わせようとしないのか…?)」
予備兵3「(いや、違う…俺達は紛れもなく自分たちの意思でここに来た。国王陛下は……最初から強要などしていなかったんだ)」
予備兵4「(守るべき物を知り、ここに来た…!そうだ!俺達は……)」
ヒメ「行くぞ!?」カンッカンッ
予備兵's「お待ちください!!!」ザザザッ
ヒメ「……?」ピタッ
予備兵's「国王陛下にお供します!!」ピシッ
ヒメ「え?む、無理するなよ?満身創痍じゃないか!」アセアセ
予備兵's「」ゴゴゴゴゴ
ヒメ「え、え…?」パチクリ
東の騎士「ハッハッ!熱い眼差しだ。戦力としては申し分ない?」
ヒメ「で、でも…」
酋長「こんな甘えん坊共を連れ立っても荷物になるだけだ!我らは勝手に行かせてもらうぞ!!」カンッカンッ
東のホビット's「」カンッカンッ
ヒメ「あっ…おい…!」
予備兵's「陛下!!」
ヒメ「はぁ…しょうがない奴らだな…!来い!!」カンッカンッ
予備兵's「ははぁっ!!」カンッカンッ
504: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/1(金) 01:16:56 ID:7FwZM..EWU
>>482
すごく優しいフォローありがとうございます…!
読む側の目線でキャラがごっちゃになってないか不安だったのでめちゃくちゃ励みになりました!!
タグ付けまでしてくださって感謝感激です!!
久しぶりに意欲がドッと湧きました!本当にありがとうございました!
505: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/2(土) 18:41:56 ID:nhkhr2ewlE
―――城内(屋上)―――
将軍「追い詰められたなぁ?虫けら共が?」ニタニタ
西兵's「」ザザザッ
団長「」ゼェゼェ
アリアス「」ハァハァ
シーラ「矢…あと何本ある?」プルプル
ブランケ「10本足らず…」
シーラ「あたしも……みんなもそんな感じだろうね」
ブランケ「しんどいね…」
シーラ「…ん、もう限界だわ。腕なんか弦みたいにピンと張っちゃってさ?指なんか血豆だらけ?」ポタポタ
ブランケ「ま、ね…。司祭様たちが助けを呼んでくるまでの辛抱ってやつ?」
シーラ「その前に死んじゃわない…?」
アリアス「あんたら…弱音ばっか吐いてんじゃないわよっ…!」ヨロッ
ブランケ「……だ、大丈夫ですか?」
団長「ヒメ様は必ず味方を連れて、ここへやってくる…!まだまだこれしきで参っていられんぞ…!」ググッ
シーラ「…そうだね。司祭様も嘘を付く人じゃないし、もうちょっと頑張ってみますか?」ニヤッ
ブランケ「ん…いいんじゃない?」ニカッ
将軍「何をボソボソ馴れ合っておるのだ?ぬんっ!」ポイッ
ドサッ
副長「」グタァァ
団長「!?」ハッ
将軍「フンヌゥゥ!!」ズシンッ
ズゴシャアアアアア!!
副長「」バキボキベシャッ
将軍「命乞いはよいのか?ん?」グシャグシャ
団長「貴様ぁ…!?」ワナワナ
506: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/2(土) 18:43:58 ID:nhkhr2ewlE
―――エントランスホール―――
ゾロゾロ ゾロゾロ
将校3「けっ!閣下はどこで何やってんだ?」
ヒュンッ
将校3「あぶねっ!?」サッ
酋長「チッ!外したか?」パチンッ
将校3「まだ中を殲滅しきれてなかったのか…!?」
西兵's「」ジャキッ
将校3「はえーとこ皆殺しにして…外の連中もまとめて片付けてやる!!突撃だぁ!!」
西兵's「」ダダダッ
バァンッ
将校3「え…!?」ビクッ
ヒメ「誰の許可を得て城に入り込んでるんだ、不届き者め?入国審査は受けたんだろうな?」スタスタ
東の騎士「東国軍の無念、晴らさせてもらうぞ」ズイッ
将校3「な、な、なんで…貴様らが中にぃぃ!!?」
ヒメ「突撃だ!!」ビッ
予備兵's「」ダダダッ
ズバンッ ドゴッ バキッ ズガァァン
グワアアアアアアアアアアアア………
507: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/2(土) 18:47:34 ID:nhkhr2ewlE
ワァーワァーギャーギャー
将校3「…な、ぜだ。どうやって…あの短時間で正門を…こじ開けた?」ピクピク
ヒメ「最初から別経路を把握してたんだよ?」
将校3「なんだ、お前は?ガキじゃないか…?」
ヒメ「ガキ呼ばわりするな。国王だぞ?」
将校3「国王…!?」
ヒメ「……」
将校3「ここ、こんな…ガキに…!?」
酋長「おい、待て!勘違いするな!ほとんど我らがやったんだぞ!?」
ヒメ「ちょっとくらいカッコつけさせてくれたっていいだろ?」
東の騎士「東国の無念は今ここで晴らす…」ズイッ
将校3「あ…あ…あぁ…ぁぁあああぁぁぁ……」ヘナヘナ
508: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/2(土) 18:48:38 ID:nhkhr2ewlE
ヒメ「降伏しろ。そうすれば全員、命は保証してやる」
将校3「く……くひひ…くひ…ヒヒ!」プルプル
ヒメ「?」
将校3「か、勝ったつもりか…?」
ヒメ「は?」
将校3「勝ったつもりか勝ったつもりか勝ったつもりか……勝ったつもりかってんだよ、バーーーカ!!!」ゲラゲラ
東の騎士「こやつ…!」ジャキッ
ドゴッシャアアアアン
ヒメ「」ビクッ
将校3「響くなぁー!ありゃカカドゥーラ将軍だ!?」
ヒメ「カカドゥーラ…?」
将校3「カカドゥーラ将軍閣下は殺戮将の異名を取る西国の最終兵器だ!!
頭使った小細工はもういらねぇー!こっからはハッタリ抜きの力比べだぁ!!」
ヒメ「(予備隊以外にも交戦中の兵を助けて合流してきたけど団長たちの姿が見えないな…。カカドゥーラとかいうのと戦っているのか?)」
将校3「ぐえっ!!うっ…ゔぐぅぅ…」ドスッ
ヒメ「は!?なにしてるんだ、おまえ!?」
将校3「ど、どのみち失態を犯した俺は…閣下に殺される…なら、自分でうげぇっ!!」ビチャビチャ
東の騎士「…腐ってるな。お主らというものは」
将校3「げばぁ!!ごぼっごほっ!!!うっ…うえぇぇっぷ!!ぶはぁぁ……」ドチャッドチャッ
バタッ
酋長「潔い人間もおるじゃないか!感心、感心!」
東の騎士「早く向かった方がよい…。あの振動はただ事ではないぞ?」
ヒメ「……あぁ、そうしよう」
509: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/2(土) 18:52:48 ID:gvQ8CaIXqU
―――屋上―――
将軍「フンヌッ!!」バウンッ
ドゴォォンッ
ホビット's「うわあああああああああああああ!!!?」ドサッドサッ
ブランケ「な、薙ぎ払われただけで…とんでもない威力だ!?」ガクガク
シーラ「なにさ?このデカブツ…!?」ブルブル
団長「はぁぁぁぁっ!!」ダダダッ ブォンッ
ガィンッ ガィンッ ガィンッ ガィンッ
将軍「ヌハハハハ!!ちょこまかと突っついてきおって!?無駄だと言うのが分からんのか!?」バウンッ
ゴバババババンッ
ゴシャッゴシャッ ドズゥゥゥン……
団長「ちぃっ!!瓦礫が飛んでくるぞ!?避けろぉ!?」サササッ
西兵's「ぐけぇぇぇ!!!」ベシャベシャミシィッ
西兵93「か、閣下から離れろ!!巻き込まれるぞ!?」バラバラ
ブランケ「っ…は、柱を一振りで崩した!?」タタタッ
シーラ「敵味方お構い無しだねぇ…!?」タタタッ
アリアス「怯えてないで援護しなさいよ!?」
ピュンピュンピュン
カカカッ カンカンカンッ
ホビット1「や、矢がちっとも刺さらない!?」
将軍「学習せんなぁ?我輩の甲冑は一切の攻撃を通さんのだぞ?」
団長「(…なんだ、あの頑丈さは…!?これではラチがあかん!!)」
510: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/2(土) 18:58:49 ID:gvQ8CaIXqU
将軍「チョロチョロとやかましい鼠を始末せよ?」
西兵94「サー!イエッサー!!」
ドッカァァァン
西兵's「いぎゃああああ!!?」ズダダダダァン
酋長「どけぃ!!」ダダダッ
東のホビット's「」ドドドッ
将軍「あぁ〜ん?」
酋長「カカドゥーラとかいうのはこいつか!まさしく鋼の熊だな?」
将軍「熊ぁ…!?」イラッ
酋長「熊狩りだ!槍を一斉に投げつけろ!!」
東のホビット's「」ビュビュビュビュン
ガィンッ ガィンッ ガィンッ ガィンッ
将軍「オモチャで遊ぶな。チビすけ共?ここは戦場であるぞ?」ニィィィッ
酋長「なっ…!?鋼にも匹敵するミスリル製の槍を受けて傷一つ付かぬだと!?」ギョギョッ
511: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/2(土) 19:00:38 ID:nhkhr2ewlE
ザザザッ
ヒメ「みんな無事か!?」
団長「ヒメ様!?」
アリアス「やっと増援が来たのね…!遅すぎるわよ!」
東の騎士「西の蛮人共を切り伏せろ!!」
予備兵's「ウオオオオオ!!!」ドドドッ
西兵's「殺せ、殺せぇぇぇぇ!!!」ドドドッ
ズバッ ザシュッ ドガッ ビシャアッ
ワァーワァーギャーギャー
512: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/2(土) 19:01:56 ID:gvQ8CaIXqU
将軍「蟻がぞろぞろと…?」ギロッ
ヒメ「…決着を付けてやる!」キッ
団長「お任せを…!」ズイッ
将軍「虫けらが…?」グッ
ヒメ「…団長!!」
団長「ははっ!!」ダッ
将軍「ぬぐぁぁぁ!!」バウンッ
団長「っ!?」ズカァァン
ズズズッ ジャリッ
将軍「止めてみせたか…!グワハハハハ!!ちょいと力を込めてやろう!?」グンッ
団長「(む!?う、受けきれん…!?)」ブォンッ
バゴォォォオオオ!!!
ヒメ「(え…!?吹っ飛ばされ…た…?)」
パラパラ パラパラ
団長「っ……は………」グランッ
バタッ
ヒメ「だ、団長!?」タタタッ
513: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/2(土) 19:04:58 ID:nhkhr2ewlE
ヒメ「おい!しっかりしろ!おい!?」ユサユサ
団長「」グッタリ
将軍「たまらんなぁ…?弱き者らの絶望は?悲鳴は?」ニタニタ
ヒメ「ウソだろ…!?」パチクリ
将軍「ヌハハハハ!!いいぞ!?無力さを実感するがいい!!
弱さを嘆け!!悔しさに押し潰されろ!!己を恥じ、己を恨め!!惨めな泣き顔を見せてみろ!?」ゲラゲラ
ブランケ「はは…シーラ、どう思う?」ヒクヒク
シーラ「死ぬわね、全員……」ヒクヒク
ブランケ「同感……」ガクガク
ヒメ「(団長は…王国最強だ……最強の…僕の剣…!折れる訳ない…!団長は最強なんだ…!)」プルプル
514: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/2(土) 19:08:00 ID:gvQ8CaIXqU
ヒメ「起きろよ!団長!おまえがこんなヤツに負ける訳ないだろ!?起きろ!!」ユサユサ
アリアス「…無理よ」ボソッ
ヒメ「……!?」ジロッ
アリアス「その男…あなたの時間を稼ぐ為に2週間以上も戦い続けたのよ…?」
ヒメ「っ…!」プイッ
アリアス「戦闘の素人ばかりを寄せ集めた烏合の衆を励ましながら…ほとんど一人で敵を押さえてたわ。
体力の限界もそうだけど……一人息子も戦死して相当気落ちしてた」
ヒメ「戦死…?ラキアがか…!?」
アリアス「……それでもあなたの為に死力を尽くして戦った。もう…無理よ」
ヒメ「……!」
将軍「話は終わったか?ん?」ニタニタ
ヒメ「…団長、ごめん」ツツー
将軍「お?泣くか?泣くか?え?泣くのか?泣け泣け!目ぇ腫らして鼻水垂らして泣き叫べ!?」ニタニタ
ヒメ「…おまえがいてくれたら、どんな事があっても守ってくれると安心してたんだ?」ポロポロ
ヒメ「何度も威張り散らして…わがまま言って…困らせても…傷付けても……それでも僕を見放さないでいてくれた」ポロポロ
ヒメ「ずっと孤独だった僕を……ずっとそばで守ってくれてたのは…父上でも母上でもなく、おまえだけだった…!」ポロポロ
ヒメ「……ごめん。ごめん…!おまえの家族を…死なせてしまって…!」ポロポロ
団長「ひ…め……さま」ボロッ
ヒメ「!?」ビクッ
団長「おに…げ…くだ、され…!やつは…ワシがぁっ…ぐふぅ!」ゲホッゲホッ
ヒメ「なに言ってんだよ…!死んじゃうぞ!?ジッとしてろよ!?」
515: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/2(土) 19:11:34 ID:nhkhr2ewlE
団長「ワシは……あなたの…つるぎ…!みちを…きりひらく…つるぎ…!」ヨロヨロ
ヒメ「いいよ!!僕の為に無理すんな!?寝てろ!!」ガッ
将軍「そうだ。無理はするな?弱者の悪あがきはみっともない?」
ヒメ「おまえ…!」キッ
将軍「…我輩の楽しみは戦いではない。弱者を弄ぶ過程である?」
ヒメ「黙れ!!万全だったら…おまえなんか軽くやっつけてたさ!!」
将軍「……口の減らんクソガキだ。言うに事欠いて我輩を軽くやっつけるだと…!?」グオッ
ヒメ「……!?」ビクッ
東の騎士「お下がりくだされ!!某が相手致す!!」バッ
アリアス「やってやろうじゃない…!」バッ
酋長「久しぶりに腕が鳴るわい…!」ジャキッ
将軍「素晴らしい蛮勇であるな?褒美に死をくれてやろう!!」バウンッ
アリアス「っ……」サッ
東の騎士「もらったぁ!!」ブンッ
酋長「いやぁっ!!」ビュンッ
バキンッ ズガンッ
東の騎士「剣身が折れた…!?」カランカラン
酋長「穂先が砕けた…!?」パラパラ
将軍「ヌハハハハ!!究極のオリハルコン鉱石で包まれた我が身に敵はない!!」バウンッ
東の騎士&酋長「くっ…!?」サッ
ドゴォォンッ
アリアス「あんな一撃を受けたら一溜まりもないわ…!?」
東の騎士「オリハルコン…!?ダイヤを上回る硬度とゴールドに勝る柔軟さを併せ持つ伝説の金属ではないか!?」
酋長「硬すぎてやりようがないな!!脱げ!!卑怯者め!?」カッ
将軍「最強の武具と最強の肉体……我輩に敵う者はおらんのだよ!!」
ヒメ「(何かないのか…!こいつに太刀打ちする方法は…!?)」
516: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/3(日) 21:47:46 ID:XGKLoZU7pM
将軍「ヌハハハハ!!どうした、どうした!?もっと抵抗してみせろ!?」バウンッバウンッ
ドゴォォンッ ドゴォォンッ ドゴォォンッ
酋長「馬鹿力め…!?」サササッ
東の騎士「避けるのが精一杯だ…!」サササッ
アリアス「なんとかならないの!?」サササッ
ブランケ「弱点とかは!?」タタタッ
シーラ「はぁ!目元も隠されてるし関節の接合部も隙間が無さすぎて狙えないんだよ…!」タタタッ
団長「ワシに…やらせてください」ゼェゼェ
ヒメ「団長…!?」
団長「考えがあ…ごふっ!」ゴホゴホ
ヒメ「起き上がるな!傷に響くから!?」
団長「はぁ…!なんのこれしき…!」ムクッ
ヒメ「いいから休んでろ!命令だ!」
団長「しかし…!」
ヒメ「僕がやる!」
団長「は…!?き、危険です…!ワシが…!」
ヒメ「いいから言えって!!みんなも聞いてくれ!奴を倒す策がある!!」
団長「う……」タジッ
東の騎士「っ…承知した!某も出来る限りの協力は惜しまぬ!!」バッ
酋長「言うなら言え!とっとと終わらせるぞ!?」
アリアス「あたしもやるわ?」サッサッ
ブランケ「僕らも!ね?」タタタッ
シーラ「」コクッ
ヒメ「よし!みんなでやるぞ!」グッ
団長「……!」
517: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/3(日) 21:50:18 ID:XGKLoZU7pM
将軍「愚かな!?虫けらが束になろうと、まとめて握り潰すのみよ!?」バウンッバウンッ
ドゴォォンッ ドゴォォンッ
ヒメ「はっ!はっ!」タンッタンッ
将軍「くっ…すばしこいな…?鬱陶しいチビが!!」バウンッ
ヒメ「(まずは僕が懐に飛び入って奴の顔にマントを被せる!)」ピョンッ グワッ
将軍「ぬぅぅお!?」バサッ
ヒメ「よぉしっ!!」シュタッ
東の騎士「(視界を奪ったところで某と酋長殿が……)」ザッ
酋長「(後ろから奴の脚を全力でぶっ叩く!!)」ブゥンッ
ガァンッ!!
将軍「おぉっぐ!?」ガクンッ
アリアス「(体勢が崩れたところであたしが……)」バッ ガシッ
将軍「んっ!?おっ!おぉっ!?」フワッ
アリアス「(ぶん投げるっ!!)」ブォンッ
ズッダァァァン!!
ヒメ「奴が矛を手放したぞ!!拾え!?」
シーラ&ブランケ「よしきた!!」ダッ
518: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/3(日) 21:52:26 ID:auX18HPvvY
ブランケ「シーラ!いっせーのーせで持ち上げるよ!」ガッ
シーラ「分かってるってんだよ!いっせーのー……」ガッ
将軍「くっ…ぐぐ…!」ムクッ
ブランケ「あれ…意外と…!?」ググッ
シーラ「おもっ…!?」ググッ
酋長「急げぇ!!立て直されるぞぉ!?」
ブランケ「いや、だってこれ…!!」ググッ
シーラ「あたしらにゃ…でかいし重いぃ…!?」ググッ
グンッ
ブランケ「あっ……」グオンッ
シーラ「急に軽く…!?」ビックリ
団長「手を貸そう…!」ググッ
シーラ&ブランケ「えぇっ!?」
ヒメ「団長…!」ハッ
519: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/3(日) 21:55:13 ID:auX18HPvvY
将軍「ぬぐぅ……コケにしおってぇ…!?この我輩を地に叩きつけるなど、かつてない屈辱であるぞ…!!」ビキッビキィッ
団長「三人の膂力を同時にぶつけるぞ…!?」ゼェゼェ
シーラ&ブランケ「っ〜〜!!」ゴクリッ
将軍「!? き、貴様ら!その矛は…!?」ハッ
東の騎士「あやつの甲冑がオリハルコン製であるならば矛もまた然り!!」
酋長「岩をも砕く破壊力を今度はうぬが受ける番だ!!」
アリアス「思いっきりくらわせてやんなさい!!」
団長&シーラ&ブランケ「いくぞ(よ)!!」ギュウウウ
将軍「くっ…か、返さんかぁ!?」バッ
団長「ぬぁああ!!」ブォンッ
シーラ&ブランケ「りゃあああ!!」ブゥンッ
将軍「う、うおっ…ぁぁ!?」アセアセ
ゴガァァァン!!!
将軍「ンガァァ!!?」ズザザザザザァァッ
ヒメ「やったぁ!!」パァァ
団長「ふぅ…!ふぅ…!」ヨロッ
ブランケ「腕…痺れちゃった」ジンジン
シーラ「これ当分動かせないわ…」ジンジン
520: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/3(日) 21:58:01 ID:auX18HPvvY
将軍「い…ぢぢ……くっ!この…!?」クラッ
東の騎士「まだ意識があるのか…!?」
酋長「だが胸当てが割れたぞ!!」
アリアス「とどめを刺しましょう!!」
将軍「ふざっ…けるなぁ!?我輩は…女王に永遠の命を…!!」ググッ
東の騎士「陛下の仇ぃっ!!」ブンッ
酋長「くたばれぃ!!」ビュンッ
将軍「あぁぁぁああ!!」ブンッ
バキッ ドカッ
東の騎士&酋長「ぎゃあっ!!」ズダンッ
将軍「女王をよ…めに…わが、はいの…嫁にするのだぁぁ!!!!」ダッ
アリアス「く、来るわよ!?」バッ
将軍「虫けらの分際で…我が野望に立ちはだかるなぁぁ!!」ブンッ
アリアス「ぶほっ!?」バゴンッ ドサッ
ヒメ「アリアス!!大丈夫か!?」
521: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/3(日) 22:00:21 ID:XGKLoZU7pM
将軍「ヌハハハハハ……矛などあらずとも…オリハルコンの拳で粉砕してくれるわぁぁ!!」ブンッブンッ
ヒメ「わっ…!」ヒョイッ
ガンッ ゴンッ ミシミシッ
団長「ヒメ様ぁっ!!」
ヒメ「……!?」
団長「もはやその程度の相手は恐れるに足らず!!弱点を見極め、一撃でお仕留めくだされ!?」
ヒメ「(……そうか!そうだ!もう奴の甲冑は完全無欠の防具じゃない!穴の空いた欠陥品だ!)」ピコーン
将軍「死ね!死ね!死ね!死ねぇぇい!!?」ブンッブンッ
ヒメ「(無駄にでかい図体に加えて重い装備を纏っているから動きも遅い!これなら楽に踏み込める!)」タンッタンッ
バゴンッ ドガッ ズゴンッ
ヒメ「(幼い頃から団長に習って染み着いた戦術は…接近戦に特化した一撃必殺の剣だ!!)」ジャキッ
将軍「ぬがぁぁ!!ちょこまか動くなぁ!?」ブンッブンッ
ヒメ「さんざん好き勝手やってくれたな……!」ダンッ
将軍「……!?」ビクッ
ヒメ「……てゃぁぁっ!!」ヒュオンッ
将軍「じょっ…じょおぉぉぉおおおお!!!!」カッ
ズドォォッ!!
将軍「お゙ぐぅっ」ゴパァッ
ズダァァァン………
団長「お見事ですぞ…!」ウルッ
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