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カロル「ボクが世界を変えてみせる」【完結編その2】
[8] -25 -50 

1: ◆WEmWDvOgzo:2015/8/1(土) 00:00:58 ID:/WYEXwH6vk
http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch5/1356265301/1-10

1スレ(少年「ボクが世界を変えてみせる」)

http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch5/1385288769/1-10

2スレ(カロル「ボクが世界を変えてみせる」)

http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbss/test/mread.cgi/ryu/1416136192/1-10

3スレ(カロル「ボクが世界を変えてみせる」【完結編】)

あらすじはそれぞれの1参照(考えるのがめんどくかったんです。ごめんなさい)

>>2から本編になります!


409: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/9(水) 21:44:42 ID:gUlMLlO5yg
西兵70「じ、ジルレイ陸曹を殺った奴を俺が…!?ぐっふふふ…!!」ニタァァァ

西兵71「バカヤロウが!俺が殺ったんだよ!?」

ラキア「ぶぼほぉ!?がっ…ばはぁ!!」ガクガク

バタッ

ラキア「(…俺は……なんだったんだ?)」ウツラウツラ

ラキア「(誰も…まもれなかった…だれもたすけ…れなかった)」ボタボタ

ラキア「(せい…ぎっ…て、なんだ…)」ビクンビクン

ダダダダダダッ

西兵70「あぁ!?おぉい!!なんだ、こ……ぶがぁ!?」ズバッ

西兵71「げあっ!?」バシュッ
410: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/9(水) 21:46:39 ID:MvVpHIxlN.
ガシッ グイッ

ラキア「……?」ダラァン

団長「ラキア!大丈夫か!」グンッ

ラキア「と……さ…?」ピクン

団長「肩を貸してやる!気をしっかり持て!?」グッ

ラキア「も…たすか…らないよ」ボーッ

団長「バカモノ!!親より先に逝く奴があるか!?」

ラキア「…と……さん」

団長「喋るな!?今すぐ医療班の所まで連れていってやるぞ…!」ガバッ

ラキア「…」ガシッ

団長「どうした…?」ハッ

ラキア「せいぎ…は……あるのか、な」ポツリ

団長「……!?」

ラキア「…おれ…おれ……なにも…」ポロポロ

団長「おい…!何を泣いて…!?」アセアセ

ラキア「おし…えてよ…!」ジッ

団長「……」
411: 投下終了 ◆WEmWDvOgzo:2015/12/9(水) 21:49:20 ID:gUlMLlO5yg
団長「…何が正義かなどワシには分からん」

ラキア「っ…」ポロポロ

団長「だが一つ言えるのは…」

ラキア「……?」

団長「己に恥じぬ行いであれば…それは正義なのではないか?」

ラキア「……!」

団長「納得出来るかは知らん。答えはお前の信念に基づいて出せ?」

ラキア「……」

団長「よいな?」

ラキア「……」コクッ

団長「よし…それだけ意識が保たれていれば安心だな!行くぞ!」スクッ

ザザザッ

西兵72「ゲヒヒ!」ジャキッ

西兵73「死に損ない担いで、どこに行くって?髭面のおっさん?」ニヤニヤ

西兵74「ジルレイを殺った奴を殺れば次期幹部、間違いなしだぜ!」ジャキッ

団長「」ギロッ

西兵's「」ビクッ

団長「多少、揺れるが辛抱してくれるか?」

ラキア「…おもっ……きり…あばれ、て…くれ……おやじ…」ニィィッ

団長「ふん…ワシも伊達に最強と呼ばれてはおらん。
片手で貴様らを葬り、怪我人を城内へと運ぶ事など雑作もない?」ゴキッゴキィッ

西兵's「し…しゃらくせぇ!?」バッ
412: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/14(月) 21:50:18 ID:dM41ziAA.s
―――西の国(シャルウィンの宝玉御殿)―――

女装家「フンッ!フンッ!」ボッボッ

ドッ ゴッ ボフッ バキィッ

ズゴンッ ドボッ ガンッ ベキィィッ

ラム「」ベシャッ

女装家「まだ寝かさないわよ〜?」ムンズッ

ラム「」グイッ

女装家「はい、飛んでけ〜!」ブンッ

ゴッガァァァン!

パラパラ パラパラ

ラム「……」ベタァァァ

女装家「ウフフ〜?効くでしょ?プラチナの指輪で飾った高級な拳は?」ズシッ

ラム「」ミシミシ

女装家「なんとか言ったらどうなのよぅ?ネェ〜ん?」グリグリ

ラム「」メキッメキッ

女装家「顔面、踏み潰しちゃうわ…よっ!」グンッ

グシャッ!

ジワァァァァアアアアア

女装家「あんらまぁ〜…鮮血の泉が湧いたわぁん?キレーイ!」キャピッ
413: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/14(月) 21:51:41 ID:riAK.jgmGM
ラム「」グジュッグジュジュ

女装家「何度見てもすごいわねぇ〜?」シゲシゲ

ラム「」シュウウウウウ

女装家「死んでも死んでも再生しちゃうんだから?
どーりで首を叩き折ってあげたのに生きてた訳よネェん?」

ラム「」グッタリ

女装家「もう何度目かしら…?飽きないわぁ〜?」ウットリ

女装家「だって…?」バッ

ボカンッ

ラム「ぎあっ!?」ドカァッ

女装家「フンッ!フンッ!」ボッボッ

ラム「お゙っ…うげぇ……べふっ!?」ゴッ ガンッ バキィッ

女装家「再生すんだから何したっていいんでしょ〜?」ニヤニヤ

ラム「……」ズシャッ

女装家「アハァン…クセになっちゃいそ?」ツヤツヤ

ラム「ぶっ……げぅっ!ぶぇほっ!ごはっ!」ゲロゲロ

女装家「癒しの力って最高ネェ?こんなイィ〜オモチャを量産し放題な訳でしょ?毎日いたぶっても飽きないわぁん?」

ラム「ふっ…ふっ……」ビチャビチャ

女装家「あ、そだ!」キャピッ
414: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/14(月) 21:55:22 ID:riAK.jgmGM
女装家「ネェネェ〜ん!覚えてるかしらぁ?」ツンツン

女装家「アンタ…アタシを焼いてくれちゃったじゃなぁ〜い?」

ラム「ぼふっ…ぶぁ……えほっ…」ゼェゼェ

女装家「熱かったんだから〜?死ぬかと思ったわよ、ホント?」ムンズッ

ラム「っ……」グイッ

女装家「まぁ癒しの力で元通りになったからイイんだけど?救い主様々よぉん?」キャピッ

女装家「で……なんか言うことある?」ギロッ

ラム「…る……くんは」

女装家「ハァ?」

ラム「カロル…くんは?」ゼェゼェ

女装家「あんらぁ〜…質問に質問で返しちゃう?」ピキッ

ラム「カロルくんには…手を出すな…!僕が…代わりに…!」キッ

ボガァンッ!

ラム「ぃ……あぎ…」ゴロッ

女装家「…はぁ〜もうダメね、アタシったら?全然収まんない?」コキッコキッ

ラム「う……く…!」プルプル

女装家「…ん?」
415: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/14(月) 21:58:39 ID:lPDOndQsx.
ラム「……!」ググッ

女装家「ぷふっ…必死に立ち上がろうとしてる?生まれたてのヤギみたい?」プークスクス

ラム「友達は…友達を裏切らない…!」ヨロッ

女装家「あんよがじょ〜ず!あんよがじょ〜ず!」パチパチ

ラム「カロルくんは…ひとりぼっちになった僕と…手を繋いでくれた!」ウルッ

ラム「たくさんの…ぬくもりをくれた…!」フラッ

ラム「だから…だから…」ブツブツ

女装家「…独り言?きもちわるっ」

ラム「僕も絶対に…裏切らない!」ダッ

女装家「」シュッ

バキンッ!

ラム「っ…っ……」メリィッ

ドタッ

女装家「弱っ!シラケる〜?」プフゥッ
416: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/14(月) 22:00:17 ID:riAK.jgmGM
女装家「友達ごっこしなくていーの?ねぇ、なんとか言ってみたら〜?」グリグリ

ラム「」グシャッグシャッ

魔導師「まだやってんの…?」ヌッ

女装家「ギョワアアアアアア!!!?」ギョギョッ

魔導師「うわ…ズタボロ……」マジマジ

女装家「あ、アンタ急に後ろから出てくんじゃないわよ!?びっくりすんじゃない!?」バクンバクン

魔導師「まぶしいなぁ…。この悪趣味な屋敷、どうにかなんないのかい…?」キョロキョロ

女装家「このオシャレで高級な内装にケチ付けるなんて頭オカシイんじゃないの!?」キーッ

魔導師「……まぁいいや。そろそろ行くよ…」シラー

女装家「」ピクッ

魔導師「……」

女装家「ウフフ…フフっ……やっとオネェ様の美が完成されるのネ?」ニタァァァ

魔導師「…女王の美貌は最初から完成してるさ。それを永久に保持するんだ」

女装家「あっそ…救い主を愛でたいとか言い出して地下室に籠った時はどうしようかと思ったけど?」フンスッ

魔導師「アレは本当の意味で"特別"だからねぇ…。自分らなんかより優先されて当然さ?」

女装家「救い主ったってホビットのガキでしょ?あんなのにオネェ様を取られてたまるもんですか!
こっちだってご褒美をもらう為に必死で潜入してきたってのにオネェ様ったらアタシをほったらかして…」ブツクサ

魔導師「気が変わるのを待つしかないさね?女王は飽きっぽいから?」

女装家「」ペッ

ラム「」ビチャッ

魔導師「それ…どうすんの?」

女装家「…余計な荷物になるから置いてくわよ。身動き取れないように胴体、串刺しにしちゃいましょっと!」ルンルン

魔導師「ふーん…それでも生き続ける訳だ。地獄だねぇ」

女装家「どうでもいいでしょ、別に?永遠の命が本物って証明になるしイイじゃない?」

魔導師「まぁねぇ…」
417: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/14(月) 22:05:00 ID:lPDOndQsx.
〜〜〜回想(ラム)〜〜〜

―――ミラルドの町―――

ラム「……」スタスタ

カロル「ふんふふ〜ん」ルンルン

ラム「楽しそうだね?」ジーッ

カロル「うん!楽しいもの!」ニコニコ

ラム「(おつかい頼まれただけなのに…)」

カロル「えと!カボチャと香草とベーコンとお味噌とヨーグルト!間違えないようにしなくちゃ!
お母さま、今日の晩ごはん、なに作るのかな?楽しみだね?」カサッ

ラム「そ、そうだね…(こんな組み合わせで何を作る気なのか、ある意味楽しみではあるけど…)」ヒクヒク

カロル「えへへ!いっぱいおかわりしよっと!」

ラム「…君って毎日、楽しそうだよね?少しは退屈になったりしないの?」

カロル「ならないよ?どうして?」キョトン

ラム「ほら、たとえばさ?毎日、単調な繰り返しで代わり映えしなかったり飽きたりするだろ?そういうの感じたりしない?」

カロル「うーん…そう?ラムくんはつまんないの?」

ラム「つまらない訳じゃないけど…何か物足りなかったりはするよ?」

カロル「そうなんだ?ラムくんって大人だね!」ニコッ

ラム「お、大人…?」
418: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/14(月) 22:12:20 ID:riAK.jgmGM
カロル「ボクね、みんながいたらすっごく嬉しくなるの!」

ラム「へぇ…」

カロル「みんながいるーって思えるから嬉しいんだ!」ニコニコ

ラム「そ、そうなんだ…?(同じこと二回言った…)」

カロル「あったかいベッドで寝るのも、ポカポカなお日さまの下で遊ぶのも、おいしいごはん食べるのも、お風呂に入るのもみんなと一緒だから楽しいよ?」クスッ

カロル「友達と町を歩いてみたりするのもワクワクする?
お店でお買い物なんて夢みたい!どこにでも行けるんだもの!マルクとお散歩するのだって……」ペラペラ

ラム「……」

カロル「あとね!知らない人間でも同じ場所に住んでると仲良くなれるんだよ?
この前、こんにちはって挨拶したらね?こんにちはって言ってくれたの!?うれしいよね!」キャッキャッ

ラム「普通の事だけどね…」

カロル「うん!普通ってステキ!こんなに毎日が楽しいんだもの?」ニコッ

ラム「……」
419: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/14(月) 22:13:39 ID:riAK.jgmGM
〜〜〜〜〜〜

町の住人1「この前、ホビットが声をかけてきたんだよ。一端にこんにちはって?
無視したら何されるか分かったもんじゃないから返しておいたけど怖いよねー」

町の住人2「あぁ、あのチビか…。たしかにアレは不気味だよな。いつもヘラヘラしててさ」

町の住人1「なんかでかい犬連れてるし脅されてるみたいで気分が悪いよ」

町の住人3「うちの子らにも無視しろって言っておいたがしつこく話しかけるみたいでよ?
この前なんか一緒に遊んだとかぬかして困ったもんだ?」

町の住人4「うちもだよ。あんなみなしごやホビットの連中と関わったら、どんな影響受けるか分かったもんじゃない」

町の住人5「町長にも相談してみたが商会の老害共が何やら贔屓してるみたいでなぁ…」

ベチャクチャ ベチャクチャ

ラム「……」スタスタ

町の住人3「ん?今、歩いてったの……」

町の住人4「げっ…聞こえたか?」

町の住人5「別にいいだろ」

ラム「……ふん」スタスタ
420: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/14(月) 22:15:24 ID:lPDOndQsx.
〜〜〜〜〜〜

孤児1「びえーん!」ベーベー

母「あらあら、どうしたの?3人で遊んできたんでしょ?なんで泣いてるの?」アセアセ

孤児2「ひっ…ふぅ…」グシグシ

母「坊や。何があったの?」

カロル「…お砂場で遊んでたら知らない子たちが来て二人の作ってた山とお団子潰しちゃったの」

母「まぁ…!そんなことされたの!?」

カロル「うん…。二人に謝ってっておねがいしたんだけど…聞いてもらえなくて……」

母「何かされたの…!?」

カロル「…だいじょうぶだよ?二人は何もされてないから?」ニコッ

孤児1「カロルおにいちゃん…いっぱいぶたれてた…!」グスッ

孤児2「すなに…かおをバンってされて…みず、バシャッてかけられてた」グシッ

母「な、なんてひどい…!?だからこんなに汚れてたのね?」ハラハラ

カロル「へいき、へいき?ボク、すぐ治っちゃうからへっちゃらだもん?」ニコニコ

孤児1「…いたくない?」ウルウル

カロル「うん!だいじょうぶ!二人ともケガしなくてよかったね?」ニコニコ

母「な、なに言ってるの、もう…。はぁ…あとでミシングさんに相談しなくちゃ…」ガクッ

孤児1「ママー…」ダキッ

孤児2「うえーん…!」ダキッ

母「…大丈夫よー?あたしたちがいるわ?何も怖くないから?」ナデナデ

ラム「……」ペラッ

カロル「あ、ラムくん!なに読んでるの?」タッタッ

ラム「」パタンッ

カロル「?」キョトン

ラム「カロルくん…ちょっといい?」

カロル「うん…?いいよ?」
421: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/14(月) 22:17:17 ID:lPDOndQsx.
ラム「…無理してない?」

カロル「? なんで?」

ラム「今日の事だけじゃなくて…いろいろ聞くから」

カロル「ぜんぜんへいきだよ!」ニコッ

ラム「…ならいいんだけどさ」

カロル「心配してくれてありがとう?」ニコニコ

ラム「…何かあったら頼りなよ?僕らじゃなくてもミシングさんとかなら解決してくれるだろうしさ?」

カロル「うん!わかった!」

ラム「とにかく…みんな力になるから?一人で抱え込んじゃダメだよ?」

カロル「はーい!」ピシッ

ラム「……」
422: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/14(月) 22:18:58 ID:riAK.jgmGM
〜〜〜〜〜〜

ナラ「ねぇ、カロルしらない?」

ルーボイ「しらね!またマルク連れて散歩してんじゃねーの?」

ワンッワンッ!

ルーボイ「」ビクッ

ナラ「マルクは、にわにいるよ?」

ルーボイ「えー?チビたちはカロルの母ちゃんと買い物に行ったし…俺だって大聖堂で勉強しに行ってたから見てねーぞ?」

ナラ「ラムは?」

ラム「僕も図書館の手伝いしてたから知らないけど」ペラッ

ナラ「もうすぐ、よるになるよ?みんなもかえってくる、じかん…」

ラム「そうだね。カロルくんが門限破るなんて考えられないし、僕とマルクで探してくるよ」パタンッ

ルーボイ「じゃあ俺も!」

ラム「ルーボイは残りなよ。女の子一人で留守番させられないだろ?」

ルーボイ「」ドキッ

ナラ「え…?」

ルーボイ「そ、そっか!ナラ一人じゃカワイソーだもんな!あ、あはは!」ドキドキ

ナラ「わたしは…べつに…」

ラム「頑張りなよ?」ポンッ

ルーボイ「な、何がだし!?」アセアセ

ラム「じゃあ行ってくる」スタスタ

ナラ「きをつけてね?」

ラム「マルクの鼻なら、すぐ見つけられるだろうから心配要らないよ?」ガチャッ

バタンッ

ルーボイ「な、なぁ!ナラ!と、トランプしねぇ!?」ドキドキ

ナラ「おふろ、あらわなきゃ…カロル、だいじょうぶかなぁ」スタスタ

ルーボイ「」ガーン
423: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/14(月) 22:22:10 ID:lPDOndQsx.
〜〜〜〜〜〜

カロル「きゃっ!?」グンッ

町人?「つっかっまっえたぁ〜…」ガシッ

カロル「え…?」キョトン

町人?「ブォホホホホ!?」ベリベリ

カロル「わぁっ!?」ギョギョッ

女装家「オーホッホッホ!!おバカちゃんねぇ!?まぁだ分かんないのぉ!?」ガッ

カロル「キャー!?きゃああああ!?」ジタバタ

女装家「あ、ちょっ!?人の手の中で暴れんじやないわよ!?」ガッ

カロル「ま、待っててね!すぐ治すから?」ペタペタ

女装家「ちょっ…だから…人の顔をベタベタ触るんじゃ……?」ムギュッ

フワッ

女装家「!? な、なに今の感覚……も、もしかして」ピトッ スリスリ

女装家「(や、火傷痕が消えてる……スゴッ!?)」パァァ

カロル「あ、あれ…!どうしよう?おじさまのお顔が治らないよ!?」アワアワ

女装家「ハァ?治って……」

カロル「ここがまだデコボコしてる…腫れちゃって痛そう…?」サスサス

女装家「そ、そこはエラなんですけどぉ〜…!?」ビキビキ

カロル「だ、だいじょうぶだよ!心配しないで?ボク、がんばるから!」グッ

女装家「何をじゃいゴラァッ!?」ガァーッ
424: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/14(月) 22:23:34 ID:riAK.jgmGM
カロル「痛い…よね?ケガしてる人っておじさまだったんでしょ?」ハラハラ

女装家「?」

カロル「お顔が剥がれちゃって大変だね…。もうちょっと我慢してて?」ピトッ

女装家「ケガしてる人……あぁ、あんな出任せ、まだ信じてたの?」

カロル「え?だっておじさまが…」

女装家「あんなんアンタを連れてくる口実に決まってんでしょう!?
あとアタシの事はおじさまじゃなくてオネェ様とお呼び!?」

カロル「た、倒れてる人間は…?森で苦しんでたって…?」ビクビク

女装家「嘘に決まってんじゃない!?そんなのどこにもいないわよ、おバカ!?」ゲラゲラ

カロル「…ホントに?」

女装家「ぶっふ!!あんなジョーダン真に受けてたのぅ?」

カロル「はぁ…よかった…。イタズラだったんだ?」ホッ
425: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/14(月) 22:24:45 ID:lPDOndQsx.
女装家「こんな森にまでホイホイ付いてきちゃって…アンタ自分がどんだけぇ〜の価値あるか分かってないワケェ〜!?」

カロル「……?」

女装家「ま、いいわ!これでアタシは晴れてオネェ様とランデブー……ハッピーエンドも近いわよぉん!!」ウキウキ

カロル「? よくわかんないけど、おめでとう?」ニコッ

女装家「ブォホホホホ!!ど〜もありがと!!」ゲラゲラ

カロル「じゃあボクは帰るね」ヒョイッ ストッ

女装家「ォホホホ………ハァ?」

カロル「また遊ぼうね!」ニコニコ

女装家「あ、遊ぶ…?」パチクリ

カロル「あ、でも…ああいうイタズラはやめてね?ホントに心配しちゃうから?」アセアセ

女装家「な、なに言って…」アセアセ

カロル「誰もケガしてなくてよかった…。夜になっちゃったから、みんな心配してるかも?」スタスタ

女装家「ちょ、ちょい待たんかい!?」

カロル「? ……あ、そっか」

女装家「そ、そうよ〜?アンタを……」

カロル「またね?ばいばーい!」フリフリ

女装家「」ポカーン

スタスタ スタスタ………

女装家「だから待ちなさいってのよ!?」ダッ
426: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/14(月) 22:26:24 ID:riAK.jgmGM
女装家「なに普通に帰ろうとしちゃってるワケぇ?アタシをナメてんの!?」ピキピキ

カロル「……?」キョトン

女装家「なんにも分かってないのネェ〜?平和なおミソだこと?まぁそれならそれでいいわ…?」ゴキッゴキィッ

カロル「分かってないって…なに?」チンプンカンプン

女装家「アンタは黙ってアタシに付いてきてりゃいいのよぅ?そしたら痛い目に遭わなくて済むから……」ニヤリ

ガササッ バサッ

女装家「!?」

マルク「ウォンっ!!」バッ

女装家「犬……なによ、びっくりした」

カロル「マルク!」

マルク「クゥン!」スリスリ

カロル「探しに来てくれたの?」ナデナデ

マルク「あぅ〜ん」シッポフリフリ

ラム「カロルくん、こんなとこにいたの!?」タタタッ

カロル「あ、ラムくんも来てたんだ?」

ラム「森になんか入って何してたのさ?帰りが遅いから、みんな心配してるよ?」

カロル「ごめんなさい…。おじさまと遊んでたら、こんな時間になっちゃって?」シュン

女装家「(だから遊びじゃないってのよ)」
427: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/14(月) 22:27:57 ID:lPDOndQsx.
ラム「」ジッ

女装家「(あぁん?…このガキ、なんか見覚えが……)」

ラム「…どちら様ですか?」ジトッ

女装家「(アッー!!こいつ……)」ハッ

ラム「こんな時間まで僕の友達を連れ出さないでもらえま……」

女装家「ドラッシャアァァイ!!!」ブンッ

ゴシャッ!

カロル「え!?」ビクッ

マルク「わんっ!わんっ!」フシューフシュー

ラム「」ピクッピクッ

女装家「アー…思い出したわぁん?スッキリした?」ガッ

カロル「きゅ、急にどうしたの?ラムくんはなにもしてないじゃない!?」バッ

女装家「邪魔」ペシッ

カロル「いっ…」ダァンッ

マルク「グルルルル……!」

カロル「ま、マルク!お母さまたちに教えてきて!?」アセアセ

マルク「……わんっ!」ダッ
428: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/14(月) 22:29:25 ID:lPDOndQsx.
女装家「フンッ!フンッ!」ブンッブンッ

ラム「あっぐあっ!」バキッ メキィッ

カロル「や、やめてよ!もうぶたないで!ラムくん、死んじゃう!?」ガシッ

女装家「ハァ?こいつが悪いのよ?可愛いアタシにあんな事してくれちゃったんだから?」

カロル「ラムくんがおじさまにケガさせたの…?」オロオロ

女装家「そぉうよ?あの苦しみ…絶対に許せない!」ギロッ

カロル「っ…ご、ごめんなさい!ラムくんにも、ちゃんと謝ってもらうから許して!」ペコッ

女装家「ゆ・る・さ・な・い……許さない!」オモテナシ

カロル「……!じゃ、じゃあ…」

女装家「じゃあ?」

カロル「ボクが…代わりになる。おじさまの気持ちが落ち着くまで…好きにしていいよ?」ジッ

女装家「……」

カロル「だから、もうラムくんを傷付けるのはやめてよ…?おねがい…?」ウルウル

女装家「(な、なんて凶悪な上目遣い…潤んだ眼がいっそう加虐心を駆り立てるわネェん…。オネェ様とは違った魅力があるかも)」ムラムラ

カロル「」ブルブル

女装家「(アァン…!小刻みに震えちゃって…小動物みたいで超可愛い!
こういう子をメチャクチャになるまで痛め付けたら……新しい快感に目覚めちゃいそ!)」ゾクゾク
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