http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch5/1356265301/1-10
1スレ(少年「ボクが世界を変えてみせる」)
http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch5/1385288769/1-10
2スレ(カロル「ボクが世界を変えてみせる」)
http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbss/test/mread.cgi/ryu/1416136192/1-10
3スレ(カロル「ボクが世界を変えてみせる」【完結編】)
あらすじはそれぞれの1参照(考えるのがめんどくかったんです。ごめんなさい)
>>2から本編になります!
399: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/9(水) 21:22:07 ID:gUlMLlO5yg
―――壁上―――
団長「ハァァァァッ!!!」ズガァンッ
グラッ ベシャアアアアアン!!
警備兵's「これで三つ目だ!!」
西兵59「くそっ…あのバケモンめ!梯子がどんどん落とされてくぞ!」ギリッ
西兵60「こりゃ合図出した方がよさそうだな…!」
警備兵's「やってやんぞぉぉぉおおお!!!」バババッ
西兵59「ちっ!調子付きやがって!やれぇ!?大槍砲でブッ飛ばせぇ!!?」
シーン
西兵59「……あり?」メダパニ
団長「吹き飛ぶのは貴様らだ!?」ザッ
ドガガガガァンッ
西兵60「ぎえええ!?」ドカッ
西兵59「のぺふ!?」ズバァッ
団長「(…ひとまずここはどうにかなりそうだ。彼らに援護射撃を頼んで正解だったな)」
ヒュンヒュンッ ヒュンヒュンッ
ドスッ ブスッ ドスッ ブスッ
西兵61「うぎゃっ!ど、どっかに弓兵がいるぞ!?」ブスッ
西兵62「壁上じゃ逃げ場がねぇ!?」ドスッ
団長「(シヴァとか名乗るホビット族達との戦いで痛感したが彼らの弓術は大したものだ…。
これだけ優秀な狙撃主がいれば壁上はそうそう傾かんだろう…)」
ウワアアアアアアアア!!!!
団長「む…?」ジッ
400: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/9(水) 21:23:42 ID:MvVpHIxlN.
近衛兵1「副長!抜かれました!奴らが階段を降りて城内に入っています!?」アセアセ
副長「わ、分かってる!なんとしても止めろ!?」ガキンッ
近衛兵2「む、無理です…!続々と登ってくる兵をどうにかしませぬと…!?」ギンッ
副長「よ、弱音を吐くな…!門を開けられれば一巻の終わりだぞ!?」ヒュッ ズドッ
団長「むんっ!!」ビュバッ ザウッ
ドバッ ガシュッ バタバタッ
副長「だ、団長!?」
団長「何をやっている…!?さっさと増員を蹴散らし、梯子をどけろ!?」バウンッ バシュッ
副長「し、しかし…下の門が!?」
団長「下にも予備隊が控えている!今はこれ以上、敵を門に迫らせぬよう戦え!?」
副長「…は、ははっ!」
団長「ここの守備は唯一の正規兵である我々、近衛師団の管轄だ!!
この場所こそが本来、鉄壁の要でなくてはならんのだぞ!?これ以上、無様な醜態を晒すな!?」
近衛兵's「……!」ゴォォォ
団長「存分に力を発揮しろ!!我々は王家直属、近衛師団なるぞぉ!!」
ウォォオオオオオオ!!!
団長「(この分では残りの守備も怪しいな…。折を見て援護に向かわなければ…!)」
401: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/9(水) 21:26:36 ID:MvVpHIxlN.
―――城内(正門付近)―――
西兵63「がぁぁああっ!!」ブンッ
予備兵1「いぎゃっ!!」ザクッ バタッ
西兵64「殺せ、殺せぇえええ!!ギャッハッハッハッ!!」ブンッ
予備兵2「ぎゃんっ!!」ガシュッ
ワァーワァーギャーギャー
レーグ「(あ、あぁぁあ……こんな…こんなのどうしたらいいんだ…)」ブルブル
ドバッ ザシュッ ズドッ ガンッ
レーグ「(敵の一人一人が馬鹿みたいに強い…!果敢に向かってった人達をあっさり殺していく…!)」
レーグ「(あんな血を浴びても高笑いして…イカれてる!ただの人殺しじゃないかよ!?)」
レーグ「(こんな奴らに勝てる訳がなかったんだ…!なのに国王が戦争なんかしたから…)」
レーグ「(くそぉ…こんな事なら、城塞警備なんかやめて田舎に帰るんだった…。
都住まいの上流民に憧れて外交役人の補佐なんかしてたばかりに…!)」ワナワナ
西兵64「んはゃあっ!!」ダンッ
西兵63「ぶぼっ!?」ゴバンッ
レーグ「え!?」ギョギョッ
アリアス「あんた、まだ縮こまってたの!?いい加減にしなさいよ!?」
レーグ「い、今の…あ、あなたが…?」ビクビク
アリアス「あの門が開かれたら全てが終わるのよ!?黙って見てないで死守しなさいよ!?」ダッ
レーグ「ひえっ!!は、はいぃ!?」ピシッ
402: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/9(水) 21:28:18 ID:gUlMLlO5yg
バウンッ ドガァッ ゴスッ バキッ
レーグ「(あ、あんなおばさんが屈強な兵隊をバタバタ投げ倒してる…!?)」
レーグ「(いくらなんでもおばさんに…?も、もしかしたら見かけ倒しなのか?)」
レーグ「こ、これなら俺も…!」グッ
レーグ「」ガクガク
レーグ「(だ、ダメだ!やっぱり怖い…!)」ブルブル
レーグ「(…だ、だけど、どっちみちやらなきゃ…殺られるんだ!)」
レーグ「(…まだ結婚もしてないのに……こんな所で死にたくない…)」
レーグ「(…やろう。俺だって警備隊の訓練を修了した兵士だ!
実戦どころかロクに喧嘩もした事ないけど…おばさんにやれて俺に出来ない訳がない!)」
ワァーワァーギャーギャー
レーグ「や、やややってやる…!やってやるぞ…!」ハァハァ
レーグ「いぃやぁああああ!!」ダッ
403: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/9(水) 21:31:32 ID:gUlMLlO5yg
西兵65「ぺっ!いい身形してやがるから手強いかと踏んだが、とんだ見かけ倒しだなぁ?」
レーグ「うぎゃああああああ!!!」ゴロゴロ
西兵65「へっ!威勢よく突っ込んできた割にゃ味気ねぇ?雑魚はとっとと死んじゃえよ?」ニヤァァァ
レーグ「イダイダイダイダイダイィィィィ!!!」ジタバタ
西兵65「死ねオラァ!?」ブンッ
レーグ「ぶぐ…!」ザクッ
西兵67「くのっ!ボケが!?」ブンッブンッ
西兵65「らっ!ラァッ!!」ブンッブンッ
西兵66「ウヒャハハハハ!!」ブンッブンッ
レーグ「うげぇぇえああぁぁぁあああああ!!!?」プシャアアアアアアア
ズンッ ドガッ バキョッ グシャッ
ギャアアアアアアアアアア………
404: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/9(水) 21:32:36 ID:MvVpHIxlN.
―――壁上―――
ギャリンッ ガキンッ グァァンッ
ラキア「はっ…っあぁ…!」ググッ
ジルレイ「おぅっと?もうバテたなんて言わんよな?
こちとら余裕かまして、てめぇらの負け戦に付き合ってやってんだ?まだまだ楽しもうぜ?」ジャキッ ジャキッ
ラキア「負け戦…!?ふざけるなよ…!」ブチィッ
ジルレイ「……?」
ラキア「正義は勝つ!!絶対にだ!?」ブンッ
ジルレイ「せぇ〜ぎぃ〜?」ヒュヒュヒュン
ラキア「!?」ズバッズバッズバッ
ビシャッビシャッ
ラキア「くぁっ!!」ガクッ
ジルレイ「そんなもんはなぁ…ガキの内に卒業しとくんだよ!?」ビュンッ
ラキア「あぐっ!」バキィッ
ジルレイ「この世のどこに正義なんてもんがあるんだ?今、まさに殺し合いしてやがるお前が正義か?」レロォォン
ラキア「…〜〜!」ポタポタ
ジルレイ「考えるだけ時間の無駄だ?んなしちめんどくせぇ事はいいからよ…楽しもうぜぇ〜!?」ギラッ
405: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/9(水) 21:33:54 ID:gUlMLlO5yg
ザシュッ ズバッ ドガッ ダンッ
西兵68「よえー!よえーなぁ!?ギャハハハハハ!!!」ブンッ
西兵69「くたばれやぁ!?」ブンッ
民間兵2「ぐきぃ!?」バシュッ
民間兵1「…ちくしょう…!」ガキンッ
西兵69「ウヒャハハハハ!!!なにチビってんだ!?恥ずかしくねぇのか!?」ゲラゲラ
民間兵3「ひぃ…ひぃ…た、たす……け…」ジョー
西兵69「ねーよ、バーカ?」ビュオッ
民間兵3「がぶっふ!!」ズドッ
ラキア「(このままじゃ味方が殺されていく…!)」チラッ
ジルレイ「…いぃ〜いこと思い付いたぜ〜?」ニヤリ
ラキア「は…?」
ジルレイ「お前は敢えて生かしてやるよ?動けなくなるまで痛め付けちゃうけどな?」ニヤニヤ
ラキア「なんだと…!?」イラッ
ジルレイ「ゲッハハハ……この城を落とした後に目の前でお仲間を一匹ずつ焼いてやるか?」
ラキア「」ゾワッ
ジルレイ「無様な泣きっ面を俺に見せてくれや…?正義の味方さんよ?」プッ
ラキア「ぜぁぁぁっ!!!」ビュバッ
ジルレイ「っと!?」ガキンッ
ラキア「お前のような…外道は許さない…!」ギリッ
ジルレイ「許さない…だぁ〜あ?俺はてめぇに許しを乞うた覚えはねーぞ?」ギロッ
406: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/9(水) 21:35:34 ID:gUlMLlO5yg
ラキア「たぁああああ!!」ビュババッ
ガインッ キンッ ズカンッ
ジルレイ「っ…らあぁぁしゃああああ!!?」ヒュヒュヒュン
ギャリンッ ギギンッ ピシィィィッ
ラキア「くっ…」ガィンッ ギギンッ
ラキア「(目が…霞む。切られすぎたか…!集中を解けば一瞬で全身の力が抜けてしまいそうだ…!?)」ウツラウツラ
ラキア「(でも…負けられない!俺の信じる正義を裏切らない為にも…負けられないんだ!)」ジャッ
ジルレイ「づりゃあ!!」ヒュオンッ
バシュッ
ラキア「カッ……ハ………」プシッ
ジルレイ「どうしたぁ!?正義ってのは、んなモンかぁ!?」ニィィッ
ラキア「まだ…だ!」ギリッ
ジルレイ「……あ?」イラッ
ラキア「(どんなに強大な敵を目の前にしても諦めず立ち向かう…!)」グッ
ラキア「(倒されても…挫けずに何度だって立ち上がる!)」ググッ
ラキア「(時には自分を置き去りにしてでも大事な物を守り抜く!!)」カッ
ラキア「それが俺の信じる…正義だぁぁあああああ!!!!」バッ
ジルレイ「……なぁ〜に張り切っちゃってンダァァアアア!!!?」シャッ
ガァンッ!!
407: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/9(水) 21:40:59 ID:gUlMLlO5yg
ジルレイ「っ……!!」ビリビリ
ラキア「うっ……!」ビリビリ
ヒュールルル
西兵69「ヒャハハ!死…べぼ!?」ドスッ
キンッキンッ カッカカッ
ジルレイ「お、俺様が…こんなガキ相手に剣を弾き飛ばされただと…!?」ガクゼン
ラキア「は、ハハ…!どうだ…思い知ったか!」ゼェゼェ
ジルレイ「てめ…ぐあっ!?」ズキッ
ジルレイ「(て、手首がグニャリと曲がって…そんなバカな…!?)」ジンジン
ラキア「終わりだ…!」ググッ
ジルレイ「く…クソガキぃぃいいい!!」ギリィッ
ラキア「正義は…勝ああああつ!!!」ダンッ ビュオッ
ドバッ!!
ジルレイ「ごっ…ぱはぁあ……!!」ブシャッ
408: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/9(水) 21:42:25 ID:MvVpHIxlN.
ズゥゥゥゥン………
ラキア「ふっ…ふぅっ……見たか!悪め!?」ハァッハァッ
西兵70「じ、ジルレイ陸曹が殺られたぞ!?」
西兵71「そ、そんな…バカな…!?」
ラキア「やった…!やったぞ…!強敵を…俺一人の力で…!」ギュウウウ
民間兵1「うわあああああ!!!」
ラキア「え?」
民間兵1「せ、正門が!正門がぁぁああああ!!!」
ラキア「」ハッ
ワァーワァーギャーギャー
ラキア「(内側から続々と攻め込まれて…!?ま、まだ予備隊がなんとか押さえてるけど…!?)」
西兵's「ぎははははは!!!」ドドドドドッ
ラキア「(お、俺が戦ってる間に…ここも抜かれてたのか!?早く立て直さないと…!?)」
ギャリンッ バキッ ズドッ ザシュッ
ギャアアアアアアアアアア!!!
ラキア「(は、半分以上、敵の勢力で埋められている…!?)」
民間兵4「ぐばはぁ!?」ドスッブスッ
バタバタッ
ラキア「(俺が一人の敵を倒してる間に…ここにいた半分以上が…死んでたのか?)」ブルッ
西兵70「やりやがったなぁ!?」ブンッ
西兵71「のやろうっ!?」ビュンッ
ラキア「!?」ピクッ
ドバッ ズブッ
ラキア「(は、反応が遅れた…!?こんな…奴らに…!?)」ガフッ
ラキア「ぶはぁっ!?」ゴボォッ
409: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/9(水) 21:44:42 ID:gUlMLlO5yg
西兵70「じ、ジルレイ陸曹を殺った奴を俺が…!?ぐっふふふ…!!」ニタァァァ
西兵71「バカヤロウが!俺が殺ったんだよ!?」
ラキア「ぶぼほぉ!?がっ…ばはぁ!!」ガクガク
バタッ
ラキア「(…俺は……なんだったんだ?)」ウツラウツラ
ラキア「(誰も…まもれなかった…だれもたすけ…れなかった)」ボタボタ
ラキア「(せい…ぎっ…て、なんだ…)」ビクンビクン
ダダダダダダッ
西兵70「あぁ!?おぉい!!なんだ、こ……ぶがぁ!?」ズバッ
西兵71「げあっ!?」バシュッ
410: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/9(水) 21:46:39 ID:MvVpHIxlN.
ガシッ グイッ
ラキア「……?」ダラァン
団長「ラキア!大丈夫か!」グンッ
ラキア「と……さ…?」ピクン
団長「肩を貸してやる!気をしっかり持て!?」グッ
ラキア「も…たすか…らないよ」ボーッ
団長「バカモノ!!親より先に逝く奴があるか!?」
ラキア「…と……さん」
団長「喋るな!?今すぐ医療班の所まで連れていってやるぞ…!」ガバッ
ラキア「…」ガシッ
団長「どうした…?」ハッ
ラキア「せいぎ…は……あるのか、な」ポツリ
団長「……!?」
ラキア「…おれ…おれ……なにも…」ポロポロ
団長「おい…!何を泣いて…!?」アセアセ
ラキア「おし…えてよ…!」ジッ
団長「……」
411: 投下終了 ◆WEmWDvOgzo:2015/12/9(水) 21:49:20 ID:gUlMLlO5yg
団長「…何が正義かなどワシには分からん」
ラキア「っ…」ポロポロ
団長「だが一つ言えるのは…」
ラキア「……?」
団長「己に恥じぬ行いであれば…それは正義なのではないか?」
ラキア「……!」
団長「納得出来るかは知らん。答えはお前の信念に基づいて出せ?」
ラキア「……」
団長「よいな?」
ラキア「……」コクッ
団長「よし…それだけ意識が保たれていれば安心だな!行くぞ!」スクッ
ザザザッ
西兵72「ゲヒヒ!」ジャキッ
西兵73「死に損ない担いで、どこに行くって?髭面のおっさん?」ニヤニヤ
西兵74「ジルレイを殺った奴を殺れば次期幹部、間違いなしだぜ!」ジャキッ
団長「」ギロッ
西兵's「」ビクッ
団長「多少、揺れるが辛抱してくれるか?」
ラキア「…おもっ……きり…あばれ、て…くれ……おやじ…」ニィィッ
団長「ふん…ワシも伊達に最強と呼ばれてはおらん。
片手で貴様らを葬り、怪我人を城内へと運ぶ事など雑作もない?」ゴキッゴキィッ
西兵's「し…しゃらくせぇ!?」バッ
412: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/14(月) 21:50:18 ID:dM41ziAA.s
―――西の国(シャルウィンの宝玉御殿)―――
女装家「フンッ!フンッ!」ボッボッ
ドッ ゴッ ボフッ バキィッ
ズゴンッ ドボッ ガンッ ベキィィッ
ラム「」ベシャッ
女装家「まだ寝かさないわよ〜?」ムンズッ
ラム「」グイッ
女装家「はい、飛んでけ〜!」ブンッ
ゴッガァァァン!
パラパラ パラパラ
ラム「……」ベタァァァ
女装家「ウフフ〜?効くでしょ?プラチナの指輪で飾った高級な拳は?」ズシッ
ラム「」ミシミシ
女装家「なんとか言ったらどうなのよぅ?ネェ〜ん?」グリグリ
ラム「」メキッメキッ
女装家「顔面、踏み潰しちゃうわ…よっ!」グンッ
グシャッ!
ジワァァァァアアアアア
女装家「あんらまぁ〜…鮮血の泉が湧いたわぁん?キレーイ!」キャピッ
413: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/14(月) 21:51:41 ID:riAK.jgmGM
ラム「」グジュッグジュジュ
女装家「何度見てもすごいわねぇ〜?」シゲシゲ
ラム「」シュウウウウウ
女装家「死んでも死んでも再生しちゃうんだから?
どーりで首を叩き折ってあげたのに生きてた訳よネェん?」
ラム「」グッタリ
女装家「もう何度目かしら…?飽きないわぁ〜?」ウットリ
女装家「だって…?」バッ
ボカンッ
ラム「ぎあっ!?」ドカァッ
女装家「フンッ!フンッ!」ボッボッ
ラム「お゙っ…うげぇ……べふっ!?」ゴッ ガンッ バキィッ
女装家「再生すんだから何したっていいんでしょ〜?」ニヤニヤ
ラム「……」ズシャッ
女装家「アハァン…クセになっちゃいそ?」ツヤツヤ
ラム「ぶっ……げぅっ!ぶぇほっ!ごはっ!」ゲロゲロ
女装家「癒しの力って最高ネェ?こんなイィ〜オモチャを量産し放題な訳でしょ?毎日いたぶっても飽きないわぁん?」
ラム「ふっ…ふっ……」ビチャビチャ
女装家「あ、そだ!」キャピッ
414: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/14(月) 21:55:22 ID:riAK.jgmGM
女装家「ネェネェ〜ん!覚えてるかしらぁ?」ツンツン
女装家「アンタ…アタシを焼いてくれちゃったじゃなぁ〜い?」
ラム「ぼふっ…ぶぁ……えほっ…」ゼェゼェ
女装家「熱かったんだから〜?死ぬかと思ったわよ、ホント?」ムンズッ
ラム「っ……」グイッ
女装家「まぁ癒しの力で元通りになったからイイんだけど?救い主様々よぉん?」キャピッ
女装家「で……なんか言うことある?」ギロッ
ラム「…る……くんは」
女装家「ハァ?」
ラム「カロル…くんは?」ゼェゼェ
女装家「あんらぁ〜…質問に質問で返しちゃう?」ピキッ
ラム「カロルくんには…手を出すな…!僕が…代わりに…!」キッ
ボガァンッ!
ラム「ぃ……あぎ…」ゴロッ
女装家「…はぁ〜もうダメね、アタシったら?全然収まんない?」コキッコキッ
ラム「う……く…!」プルプル
女装家「…ん?」
415: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/14(月) 21:58:39 ID:lPDOndQsx.
ラム「……!」ググッ
女装家「ぷふっ…必死に立ち上がろうとしてる?生まれたてのヤギみたい?」プークスクス
ラム「友達は…友達を裏切らない…!」ヨロッ
女装家「あんよがじょ〜ず!あんよがじょ〜ず!」パチパチ
ラム「カロルくんは…ひとりぼっちになった僕と…手を繋いでくれた!」ウルッ
ラム「たくさんの…ぬくもりをくれた…!」フラッ
ラム「だから…だから…」ブツブツ
女装家「…独り言?きもちわるっ」
ラム「僕も絶対に…裏切らない!」ダッ
女装家「」シュッ
バキンッ!
ラム「っ…っ……」メリィッ
ドタッ
女装家「弱っ!シラケる〜?」プフゥッ
416: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/14(月) 22:00:17 ID:riAK.jgmGM
女装家「友達ごっこしなくていーの?ねぇ、なんとか言ってみたら〜?」グリグリ
ラム「」グシャッグシャッ
魔導師「まだやってんの…?」ヌッ
女装家「ギョワアアアアアア!!!?」ギョギョッ
魔導師「うわ…ズタボロ……」マジマジ
女装家「あ、アンタ急に後ろから出てくんじゃないわよ!?びっくりすんじゃない!?」バクンバクン
魔導師「まぶしいなぁ…。この悪趣味な屋敷、どうにかなんないのかい…?」キョロキョロ
女装家「このオシャレで高級な内装にケチ付けるなんて頭オカシイんじゃないの!?」キーッ
魔導師「……まぁいいや。そろそろ行くよ…」シラー
女装家「」ピクッ
魔導師「……」
女装家「ウフフ…フフっ……やっとオネェ様の美が完成されるのネ?」ニタァァァ
魔導師「…女王の美貌は最初から完成してるさ。それを永久に保持するんだ」
女装家「あっそ…救い主を愛でたいとか言い出して地下室に籠った時はどうしようかと思ったけど?」フンスッ
魔導師「アレは本当の意味で"特別"だからねぇ…。自分らなんかより優先されて当然さ?」
女装家「救い主ったってホビットのガキでしょ?あんなのにオネェ様を取られてたまるもんですか!
こっちだってご褒美をもらう為に必死で潜入してきたってのにオネェ様ったらアタシをほったらかして…」ブツクサ
魔導師「気が変わるのを待つしかないさね?女王は飽きっぽいから?」
女装家「」ペッ
ラム「」ビチャッ
魔導師「それ…どうすんの?」
女装家「…余計な荷物になるから置いてくわよ。身動き取れないように胴体、串刺しにしちゃいましょっと!」ルンルン
魔導師「ふーん…それでも生き続ける訳だ。地獄だねぇ」
女装家「どうでもいいでしょ、別に?永遠の命が本物って証明になるしイイじゃない?」
魔導師「まぁねぇ…」
417: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/14(月) 22:05:00 ID:lPDOndQsx.
〜〜〜回想(ラム)〜〜〜
―――ミラルドの町―――
ラム「……」スタスタ
カロル「ふんふふ〜ん」ルンルン
ラム「楽しそうだね?」ジーッ
カロル「うん!楽しいもの!」ニコニコ
ラム「(おつかい頼まれただけなのに…)」
カロル「えと!カボチャと香草とベーコンとお味噌とヨーグルト!間違えないようにしなくちゃ!
お母さま、今日の晩ごはん、なに作るのかな?楽しみだね?」カサッ
ラム「そ、そうだね…(こんな組み合わせで何を作る気なのか、ある意味楽しみではあるけど…)」ヒクヒク
カロル「えへへ!いっぱいおかわりしよっと!」
ラム「…君って毎日、楽しそうだよね?少しは退屈になったりしないの?」
カロル「ならないよ?どうして?」キョトン
ラム「ほら、たとえばさ?毎日、単調な繰り返しで代わり映えしなかったり飽きたりするだろ?そういうの感じたりしない?」
カロル「うーん…そう?ラムくんはつまんないの?」
ラム「つまらない訳じゃないけど…何か物足りなかったりはするよ?」
カロル「そうなんだ?ラムくんって大人だね!」ニコッ
ラム「お、大人…?」
418: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/14(月) 22:12:20 ID:riAK.jgmGM
カロル「ボクね、みんながいたらすっごく嬉しくなるの!」
ラム「へぇ…」
カロル「みんながいるーって思えるから嬉しいんだ!」ニコニコ
ラム「そ、そうなんだ…?(同じこと二回言った…)」
カロル「あったかいベッドで寝るのも、ポカポカなお日さまの下で遊ぶのも、おいしいごはん食べるのも、お風呂に入るのもみんなと一緒だから楽しいよ?」クスッ
カロル「友達と町を歩いてみたりするのもワクワクする?
お店でお買い物なんて夢みたい!どこにでも行けるんだもの!マルクとお散歩するのだって……」ペラペラ
ラム「……」
カロル「あとね!知らない人間でも同じ場所に住んでると仲良くなれるんだよ?
この前、こんにちはって挨拶したらね?こんにちはって言ってくれたの!?うれしいよね!」キャッキャッ
ラム「普通の事だけどね…」
カロル「うん!普通ってステキ!こんなに毎日が楽しいんだもの?」ニコッ
ラム「……」
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