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カロル「ボクが世界を変えてみせる」【完結編その2】
[8] -25 -50 

1: ◆WEmWDvOgzo:2015/8/1(土) 00:00:58 ID:/WYEXwH6vk
http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch5/1356265301/1-10

1スレ(少年「ボクが世界を変えてみせる」)

http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch5/1385288769/1-10

2スレ(カロル「ボクが世界を変えてみせる」)

http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbss/test/mread.cgi/ryu/1416136192/1-10

3スレ(カロル「ボクが世界を変えてみせる」【完結編】)

あらすじはそれぞれの1参照(考えるのがめんどくかったんです。ごめんなさい)

>>2から本編になります!


384: ◆WEmWDvOgzo:2015/11/29(日) 22:00:25 ID:UdCBQzYwOk
―――壁上―――

レーグ「き、来た…!?」ビクビク

ガンッガンッ ズダダダダダダッ

レーグ「そ、そ、そそそ総員、は…はい!はいはいはいはち…はち…あぁい!は、配置に着けぇ〜!?」ガタガタ

警備兵's「」オロオロ

レーグ「な、な、ななな…にして…だ?は、ひゃやく!」ガタガタ

団長「狼狽えるな?何を言ってるのかさっぱり分からんぞ?」ポンッ

レーグ「」ビクッ

団長「指示は正確にはっきりと伝えろ?でなければ兵も動きようがあるまい?」

レーグ「ず、すすずびばぜん…」ガタガタ

団長「(ちっ…これでは使い物にならんな)」

ヒュンッヒュンッ ドスッドスッ

ヒィィィイイイ!! ギャアアアアアア!!

団長「何をしている!?さっさと矢をつがえろ!?当てようと思わんでいい!!ただただ無心で射ち放て!?」

キリリッ ピーン

ヒュンッヒュンッ ヒュンッヒュンッ

ヒュンッヒュンッ ヒュンッヒュンッ

ドスッドスッ バタッバタッ

警備兵1「ひぁぁあああ!?いでぇぇぇええ!?」ブスッ

団長「痛みを感じる暇があるなら一本でも多く射ち返せ!?」

ヒュンッヒュンッ ヒュンッヒュンッ ヒュンッヒュンッ ヒュンッヒュンッ
385: ◆WEmWDvOgzo:2015/11/29(日) 22:03:19 ID:UdCBQzYwOk
副長「梯子を掛けさせるなぁ!?登ってこられたらひと溜まりもないぞぉ!?」

ヒュンッヒュンッ ヒュンッヒュンッ

ドスッドスッ ドスッドスッ

近衛兵1「副長!なにやら櫓のような台車がいくつも接近しておりますが…!?」ガスッガスッ

近衛兵2「な、なんだ、あれは…どでかい矢を装填してまっすぐこちらを見据えている…!?」ガスッガスッ

副長「…そ、そのまま大楯を構えて防げ!?王国の誇る鉄鋼製の分厚い楯ならばあれしき…!」

ビュンッビュンッビュンッ

ドガァァッ ゴシャアアッ バキィィンッ

副長「ば、バカな…!?あの楯は大の男が3人がかりでようやく持ち上がる重量だぞ…!?」

近衛兵's「ぐああああっ!!?」ズダダァンッ

副長「あぁ…な、成す術もなく…吹き飛ばされてしまった…!?」

ガゥンッ ガゥンッ

副長「」ハッ

近衛兵1「は、梯子が掛けられたぞぉ!?」

副長「振り落とせ!?登らせるな!?」

ダダダッ ゾロゾロ

ワァーワァーギャーギャー!
386: ◆WEmWDvOgzo:2015/11/29(日) 22:06:17 ID:m4Uz9RrgRI
ビュンッビュンッビュンッ ドガガァンッ

ヒュンッヒュンッ ヒュンッヒュンッ ドスッドスッ ドスッドスッ

近衛兵1「くそ…!破壊力のあるでかい矢と無数に飛び交う小さい矢に妨害されて…!?」

近衛兵2「このままじゃ続々と登ってくるぞ!死守……」

ヒューン ゴッシャアアアアア

グワァァァアアアアアア!!!

ガラガラッ ボロボロ

副長「く、加えて投石だとぉ…!?一体どれだけの兵器を抱えているのだ…!?」

ゴゥンッゴゥンッ! ゴゥンッゴゥンッ!

副長「な、なんの音だ!?」

近衛兵3「まずい!!こうしてる間に正門を破ろうとしています!?」

副長「なっ…む、向こうには団長が控えているんじゃ…!?」

近衛兵4「ど、どこも似たような戦況らしく…!」

副長「(は、速すぎる…!?何もかもが…!?)」ゾワッ

副長「(開戦からどれほど経った…!時間にしておよそ10分にも満たない筈…!?)」

副長「(それなのに…もう我々は壁上の陣形を砕かれ、翻弄され、梯子を掛けられ、正門の突破を許そうとしている…!?)」

副長「(……強すぎる…ただただ奴らが強すぎるんだ…!?)」ガクガク
387: ◆WEmWDvOgzo:2015/11/29(日) 22:07:17 ID:UdCBQzYwOk
ヨジヨジ ザッザッ

民間兵's「の、登ってきたぞ…!」

ラキア「臆するな!?」ジャキッ

民間兵's「」ビクッ

ギャリンッ ガキンッ ザシュッ

西兵45「グワハハハハ!!くそ雑魚共がぁ!?」ブンッ ザシュッ

西兵46「ヒャァハハハ!」ブンッ ドバッ

民間兵1「あ、ひぃぃ…!」ズルッ

ラキア「」ダンッ ヒュォンッ

ズガガガガガァァッ

西兵45「ごへっ…」プシャアアアアアア

西兵46「がっ!ぎぇっ!」ドッ ゴンッ ズザァッ

ラキア「恐れずに立ち向かえ!?正義は必ず勝つ!!」ダッ

民間兵1「」ビクッ

民間兵2「あ、あの人は…!?」

民間兵3「と、とにかく強そうな、あの人に続こう!?」ダッ

ワァァァアアアアアア!!!
388: ◆WEmWDvOgzo:2015/11/29(日) 22:15:50 ID:UdCBQzYwOk
ラキア「えやぁぁぁあああ!!!」ヒュッ ズバッ

ドサッ バタッ

西兵47「な、なんだぁ!?」タジッ

ザンッザンッ ドサドサドサ

西兵47「」ハッ

ジルレイ「ゲハハハハ!おっもしろそ〜なガキがいるじゃねぇの!?」ニタニタ

西兵47「じ、ジルレイ様!!」

ジルレイ「俺を登らせちまった時点で勝負は決まったようなもんだが…ま、それなりに楽しませてくれよ?」ヒュヒュヒュヒュッ

ザンッザンッ ザンッザンッ

ギャアアアアアア!!!

ラキア「(……あいつ)」ジロッ

民間兵1「うわああああ!!こ、こここっちに来るぅぅ!?」ビクビク

ラキア「…俺が相手しておくから、みんなは登ってくる敵を食い止めるんだ!出来る事なら梯子ごと叩き落とせ!?」

民間兵1「わ、分かった!」グッ

ラキア「いくぞ…!」ダッ

ジルレイ「おっ…自分から死にに来たか。可愛い奴め…?よしよし、ズバズバっと細切れにしてやろうなぁ?」ジャキッ

ラキア「ナメるな!?」ブンッ

ガキンッ!

ラキア「っ…!?」ギギッ

ジルレイ「ゲハハハ…!俺様の見込みに狂いはねぇ!こりゃ楽しめそうだなぁ?」ギギッ

ラキア「(くそっ…早く倒さないと…登ってくる敵を食い止めなきゃ一気にやられる!)」イラッ
389: 名無しさん@読者の声:2015/11/29(日) 22:17:02 ID:YGhriUlVQg
ラキア頑張れ!死ぬなよ!
390: ◆WEmWDvOgzo:2015/11/29(日) 22:17:36 ID:UdCBQzYwOk
―――城塞(正門)―――

ゴゥンッゴゥンッ! ゴゥンッゴゥンッ!

将軍「ヌワーッハッハッハ!なかなか頑丈な造りではないか?」

西兵48「エイヤッサー!!」ガッ

西兵49「オイヤッサー!!」グッ

西兵50「あ、ソレソレソレソレ!!」グンッ

ゴゥンッゴゥンッ! ゴゥンッゴゥンッ!

将軍「ヌハハハハハ!!よいぞ、よいぞ!!その調子で音鳴らせ!?
それだけで奴らは下の正門を意識し、迷いが生じて上の守備が疎かになろう!?」

将軍「さすれば壁上を攻めている者らが内側から正門を開け放つのを待てばいい!!」

将校1「(参謀殿が不在でありながら閣下の指示は見事に的確だ…)」

将校2「(意外にも兵法への造詣が深いのだな…。正直、馬鹿力だけの暴れん坊将軍だと思っていたが…)」

ブォンッ

将校1「ぐきゅふ!?」ゴシャッ

将校2「ばぎぼっ!?」スバッ

将校3「か、閣下!何をなさって…!?」アセアセ

将軍「なんとなしにではあるが気に入らなかった。それだけだ?」ピシュッピシュッ

将校3「(す、少し距離を置こう…。でないと、いつ殺されるか分かったもんじゃない…!)」ススーッ
391: ◆WEmWDvOgzo:2015/11/29(日) 22:19:48 ID:UdCBQzYwOk
―――壁上―――

ワァァァアアアアアア

ガキンッ ガガッ ギンッ ドガァァッ

団長「ぬんっ!?」ブォンッ

西兵51「ぐはぁ!!」ザシュッ

レーグ「ひ、ひええ…!」ヘナヘナ

団長「バカモン!!隊の長が腰抜かしてどうする!?率先して戦わねば部下の士気にまで影響するぞ!?」ブォンッ

西兵52「げぁっ!!」バシュッ

レーグ「で、ですが…」ガタガタ

警備兵2「う、うぅおおお…!」バッ

西兵53「ちっ!」ガキンッ

警備兵3「わぁぁあああ!!」ブンッブンッ

西兵54「うおっとと!アホみてぇにぶんぶん振り回しやがって…!?」サッ

団長「部下が決死の覚悟で戦っているというのに恥ずかしくはないのか!?」ギンッ

レーグ「〜〜〜!!」

団長「立て!そして戦え!?逃げ場のない城内で是が非でも生き延びたくば己で命を勝ち取れ!?」シュバッ

西兵55「ごぶん!?」スパンッ ゴロッ

生首「」コロリン

レーグ「ひぃぃぃ!!!」ビクンビクン

団長「誰かが戦ってくれる!目を瞑って事なきを得る!そんな手段はもう使えんぞ!?」

団長「貴様を助けてやれるのは貴様自身だ!!」ブォンッ

ザシュッザシュッ ズダダァンッ

レーグ「……!」ガタガタ
392: ◆WEmWDvOgzo:2015/11/29(日) 22:21:11 ID:UdCBQzYwOk
レーグ「(た、戦う…!俺が…?)」ワナワナ

西兵53「うぐ…」バタッ

警備兵2「や、やった!た、倒した!やってやったぞ!」

警備兵3「こ、こここっちもだ…。ら、楽勝だぜ…」ガクガク

レーグ「(あ、あいつらが…な、なら俺も!)」ムクッ

ガシュッ ドバッ

警備兵2「あ……がふ」プシャアアアアアア

警備兵3「」ドサッ

レーグ「や、やっぱムリ!?」ダッ ドンッ

警備兵4「うっ…れ、レーグ隊長!どこへ!?」ヨロッ

団長「なっ…何をやってる!?逃げるなぁ!?」ガキンッ

レーグ「ひあああああああ!!!」ダダダッ
393: ◆WEmWDvOgzo:2015/11/29(日) 22:21:59 ID:m4Uz9RrgRI
レーグ「(し、ししし死にたくない死にたくない死にたくない)」ダダダッ

レーグ「(だってそうだろ!何人倒せば生き残れるんだよ?その間に殺られない保証がどこにあるんだよ?)」ゼェゼェ

レーグ「(目の前で人が殺されてんだぞ?切られて、刺されて、えぐられて血ぃ噴き出して!あんな痛そうなの…絶対いやだ!!)」ガチャッ

レーグ「(でもあの近衛師団長の言う通り、包囲された城に逃げ場なんてどこにもない!)」キョロキョロ

レーグ「(か、隠れられる場所…誰にも見つからない場所は…?地下?入られたら袋小路だ!怖い!)」ウルウル

レーグ「(城の中は隈無く探られそうだ…。隠し部屋も脱出用通路も用意されてない!当たり前だ!
国境関門は内外の人間を検閲する為の施設!わざわざ不審人物を脱出させてしまうような余計な経路は造らない!)」

ゴゥンッゴゥンッ! ゴゥンッゴゥンッ!

レーグ「ひあっ!?」ビクッ

レーグ「(せ、正門が破られる…?だ、ダメだ…終わりだぁ…!?)」クシャクシャ ズビッ

レーグ「(し、死ぬか?むごたらしく殺されるくらいなら自分で死んじゃおうか?)」

レーグ「(あぁでもひょっとしたら素直に降参すれば捕虜として生かしてくれるかもしれない!
い、いやでもその後に待ち受ける虐待が…!ていうかそもそも降参したって殺されるんじゃないの?拷問とかされてさぁ!?)」ハラハラ

レーグ「(は、はは、歯を抜かれたり…爪を剥がされたり…目玉をくり貫かれたり…全身に焼き印を押されるのか…!?)」

レーグ「は、はははハヒィィヤァァアアアア!!!」ペタッ ブルブル

レーグ「ど、どうしたらいい?だ、だ誰か!助けて!神様!神様ぁぁ……」ポロポロ

アリアス「バッカじゃないの?」ザッ

レーグ「え゙…?」クルッ
394: ◆WEmWDvOgzo:2015/11/29(日) 22:24:58 ID:UdCBQzYwOk
アリアス「あんた隊長よね?さっきから一人でジタバタ走り回って何やってんの?」

レーグ「……?」

アリアス「このホールは予備軍の待機場でしょう?隊長さんに縋られても困るのだけれど?」

警備兵's「」ジロジロ

民間兵's「」ヒソヒソ

レーグ「……!」サァァァ

アリアス「今さら青ざめても遅いわよ」

レーグ「ひっ…ぐ……うぇっ…えっ…」ポロポロ

アリアス「…あのねぇ?あんたの存在その物が全員を不安にさせてるの分かってる?
皆、これから戦う為に少しでも気を落ち着かせたいのに隊長が真っ先に逃げ帰って泣きじゃくってる姿なんか見たくないの?」

アリアス「そうして保身に震えて情けない醜態を晒す奴がいると、あたしらは戦う前から恐怖心が芽生えて、うまく力を発揮出来なくなるの?
つまり勝率もガクンと下がって死の秒読みを速めてるの?
いい?あんた迷惑?死ぬなら壁上の敵を一人でも蹴散らしてから死んで?
でなきゃ私達があんたを担いで壁下に群がってる連中に放り投げるわよ?分かった?」クドクド

近衛兵's「そうだ、臆病者め!!」ブーブー

警備兵's「隊長なら潔く戦って死ねぇ!?」

民間兵's「俺らと違って正規兵のクセに男らしくねぇぞ!?」

アリアス「(…なんとか中の士気は下げずに済んだわね)」
395: ◆WEmWDvOgzo:2015/11/29(日) 22:25:25 ID:m4Uz9RrgRI
レーグ「や、やべ…て…!たす…けて…!かぁみさまぁ…!」ガクガク

アリアス「一つ…神の系譜を世に伝えてきた元信仰者から助言してあげるけれど…」

レーグ「おたすけくださいおたすけくださいおたすけください…!」スリスリ

アリアス「いないわよ。神様なんて?」バッサリ

レーグ「」ピタッ

アリアス「あたしは教団の司祭に仕えていた者だけれど…なんなら教えてあげましょうか?神の作り話の誕生秘話とか?」シラー

レーグ「」ガクンッ

アリアス「行きなさいよ…」ドンッ

レーグ「」ヨロッ フラッフラッ

レーグ「」ブツブツ

フラッフラッ フラッフラッ………

アリアス「(可哀想な事したわ…。でもここで中の不安を煽る訳にはいかないのだし…それに?)」

ワァーワァーギャーギャー

アリアス「(そろそろ外からお呼びが掛かる頃合いでしょうしね…)」ジッ
396: ◆WEmWDvOgzo:2015/11/29(日) 22:37:21 ID:UdCBQzYwOk
>>389
ローレンを倒したジルレイが相手ですが、はたしてどうなるか…(笑)
感想ありがとうございます!

関係ないですけど、なんか更新内容がごちゃごちゃしてますね。読みにくかったらすみません!


余談ですがオーキド博士とクルミちゃんのラジオで4回に渡って放送していただいた当SSのCMが、ついに完結?した模様です!
毎回とても楽しみで放送される度にドキドキとワクワクが止まりませんでした!
綺麗な表現で簡潔にまとめ上げる文章がスゴく魅力的で今までのスレに自分で書いてきたあらすじを全部、CMの文に差し替えたいくらい素敵です!
クルミちゃんから感想まで頂けたサプライズには心躍りました!
本当に感謝しておりますし、放送20回目に行われる新企画の概要もかなり気になります!
これからもオーキド博士とクルミちゃんのファンとしてラジオを応援させていただきます!ありがとうございました!
乱文失礼しました!
397: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/9(水) 21:18:58 ID:MvVpHIxlN.
―――西軍の櫓(大槍砲射出地点)―――

西兵56「装填完了!合図が来たら、いつでもぶっ放せるぜ!」ジャコンッ

西兵57「へっへっへ!兵器に掛かりゃ人間なんざ脆いもんよ?」ニヤニヤ

西兵58「さっきもこいつを喰らってあたふたしてやがったのが笑え……」

ヒュンッ ヒュンッ

西兵56「ぐわっ!?」ブスッ バタッ

西兵57「んぎっ!!」ドスッ ズサッ

西兵58「あ!?な、なにぃ!?どっから…!?」アタフタ
398: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/9(水) 21:19:59 ID:gUlMLlO5yg
―――国境防衛城塞(屋上)―――

ホビット女「ふん、ヤってやったね。あれでしばらくでかい矢は射てないよ!」

ホビット男「人間はおおざっぱなのが好きだよねー。あんなん使わなくたって腕さえあれば、こっちのが楽なのに?」

ホビット女「弓術の祖はホビット族さ?人間なんかお呼びでないよ?」

ホビット男「みんな!この調子でバンバン射ち倒してやろうぜ?人間たちにホビット族の凄さを見せ付けてやるんだ!」

オォォォォオオオ!!!

ホビット女「あんな連中、屁でもないね!ブランケ!あんたも気ぃ抜くんじゃないよ!」

ホビット男(ブランケ)「お互い様だろ、シーラ?せっかくの機会だ。戦況に響かせるくらいには貢献しないとな?」

ホビット女(シーラ)「ふふん…まさかあいつらも城の屋上から壁越しに狙われてるなんて思わないでしょうしね!」

ブランケ「どんな場所からでも的を見据える超視力……」

シーラ「距離をものともしない正確無比な命中率……」

ブランケ「これぞ…」ズズズ

シーラ「ホビット族の…」ズズズ

ブランケ&シーラ「神業!!」ババンッ

シーン

ホビット's「……」ポカーン

ブランケ「……とりあえずでかい引き矢と投石砲台の射手を狙おっか」キリリッ

シーラ「歩兵とか弓兵とかチョロチョロ細かいのはキリがないし、的を外しやすいからね」ピュンッ

ホビット's「(司祭様に頼まれたしがんばろーっと)」ヒュンヒュンッ
399: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/9(水) 21:22:07 ID:gUlMLlO5yg
―――壁上―――

団長「ハァァァァッ!!!」ズガァンッ

グラッ ベシャアアアアアン!!

警備兵's「これで三つ目だ!!」

西兵59「くそっ…あのバケモンめ!梯子がどんどん落とされてくぞ!」ギリッ

西兵60「こりゃ合図出した方がよさそうだな…!」

警備兵's「やってやんぞぉぉぉおおお!!!」バババッ

西兵59「ちっ!調子付きやがって!やれぇ!?大槍砲でブッ飛ばせぇ!!?」

シーン

西兵59「……あり?」メダパニ

団長「吹き飛ぶのは貴様らだ!?」ザッ

ドガガガガァンッ

西兵60「ぎえええ!?」ドカッ

西兵59「のぺふ!?」ズバァッ

団長「(…ひとまずここはどうにかなりそうだ。彼らに援護射撃を頼んで正解だったな)」

ヒュンヒュンッ ヒュンヒュンッ

ドスッ ブスッ ドスッ ブスッ

西兵61「うぎゃっ!ど、どっかに弓兵がいるぞ!?」ブスッ

西兵62「壁上じゃ逃げ場がねぇ!?」ドスッ

団長「(シヴァとか名乗るホビット族達との戦いで痛感したが彼らの弓術は大したものだ…。
これだけ優秀な狙撃主がいれば壁上はそうそう傾かんだろう…)」

ウワアアアアアアアア!!!!

団長「む…?」ジッ
400: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/9(水) 21:23:42 ID:MvVpHIxlN.
近衛兵1「副長!抜かれました!奴らが階段を降りて城内に入っています!?」アセアセ

副長「わ、分かってる!なんとしても止めろ!?」ガキンッ

近衛兵2「む、無理です…!続々と登ってくる兵をどうにかしませぬと…!?」ギンッ

副長「よ、弱音を吐くな…!門を開けられれば一巻の終わりだぞ!?」ヒュッ ズドッ

団長「むんっ!!」ビュバッ ザウッ

ドバッ ガシュッ バタバタッ

副長「だ、団長!?」

団長「何をやっている…!?さっさと増員を蹴散らし、梯子をどけろ!?」バウンッ バシュッ

副長「し、しかし…下の門が!?」

団長「下にも予備隊が控えている!今はこれ以上、敵を門に迫らせぬよう戦え!?」

副長「…は、ははっ!」

団長「ここの守備は唯一の正規兵である我々、近衛師団の管轄だ!!
この場所こそが本来、鉄壁の要でなくてはならんのだぞ!?これ以上、無様な醜態を晒すな!?」

近衛兵's「……!」ゴォォォ

団長「存分に力を発揮しろ!!我々は王家直属、近衛師団なるぞぉ!!」

ウォォオオオオオオ!!!

団長「(この分では残りの守備も怪しいな…。折を見て援護に向かわなければ…!)」
401: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/9(水) 21:26:36 ID:MvVpHIxlN.
―――城内(正門付近)―――

西兵63「がぁぁああっ!!」ブンッ

予備兵1「いぎゃっ!!」ザクッ バタッ

西兵64「殺せ、殺せぇえええ!!ギャッハッハッハッ!!」ブンッ

予備兵2「ぎゃんっ!!」ガシュッ

ワァーワァーギャーギャー

レーグ「(あ、あぁぁあ……こんな…こんなのどうしたらいいんだ…)」ブルブル

ドバッ ザシュッ ズドッ ガンッ

レーグ「(敵の一人一人が馬鹿みたいに強い…!果敢に向かってった人達をあっさり殺していく…!)」

レーグ「(あんな血を浴びても高笑いして…イカれてる!ただの人殺しじゃないかよ!?)」

レーグ「(こんな奴らに勝てる訳がなかったんだ…!なのに国王が戦争なんかしたから…)」

レーグ「(くそぉ…こんな事なら、城塞警備なんかやめて田舎に帰るんだった…。
都住まいの上流民に憧れて外交役人の補佐なんかしてたばかりに…!)」ワナワナ

西兵64「んはゃあっ!!」ダンッ

西兵63「ぶぼっ!?」ゴバンッ

レーグ「え!?」ギョギョッ

アリアス「あんた、まだ縮こまってたの!?いい加減にしなさいよ!?」

レーグ「い、今の…あ、あなたが…?」ビクビク

アリアス「あの門が開かれたら全てが終わるのよ!?黙って見てないで死守しなさいよ!?」ダッ

レーグ「ひえっ!!は、はいぃ!?」ピシッ
402: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/9(水) 21:28:18 ID:gUlMLlO5yg
バウンッ ドガァッ ゴスッ バキッ

レーグ「(あ、あんなおばさんが屈強な兵隊をバタバタ投げ倒してる…!?)」

レーグ「(いくらなんでもおばさんに…?も、もしかしたら見かけ倒しなのか?)」

レーグ「こ、これなら俺も…!」グッ

レーグ「」ガクガク

レーグ「(だ、ダメだ!やっぱり怖い…!)」ブルブル

レーグ「(…だ、だけど、どっちみちやらなきゃ…殺られるんだ!)」

レーグ「(…まだ結婚もしてないのに……こんな所で死にたくない…)」

レーグ「(…やろう。俺だって警備隊の訓練を修了した兵士だ!
実戦どころかロクに喧嘩もした事ないけど…おばさんにやれて俺に出来ない訳がない!)」

ワァーワァーギャーギャー

レーグ「や、やややってやる…!やってやるぞ…!」ハァハァ

レーグ「いぃやぁああああ!!」ダッ
403: ◆WEmWDvOgzo:2015/12/9(水) 21:31:32 ID:gUlMLlO5yg
西兵65「ぺっ!いい身形してやがるから手強いかと踏んだが、とんだ見かけ倒しだなぁ?」

レーグ「うぎゃああああああ!!!」ゴロゴロ

西兵65「へっ!威勢よく突っ込んできた割にゃ味気ねぇ?雑魚はとっとと死んじゃえよ?」ニヤァァァ

レーグ「イダイダイダイダイダイィィィィ!!!」ジタバタ

西兵65「死ねオラァ!?」ブンッ

レーグ「ぶぐ…!」ザクッ

西兵67「くのっ!ボケが!?」ブンッブンッ

西兵65「らっ!ラァッ!!」ブンッブンッ

西兵66「ウヒャハハハハ!!」ブンッブンッ

レーグ「うげぇぇえああぁぁぁあああああ!!!?」プシャアアアアアアア

ズンッ ドガッ バキョッ グシャッ

ギャアアアアアアアアアア………
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