http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch5/1356265301/1-10
1スレ(少年「ボクが世界を変えてみせる」)
http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch5/1385288769/1-10
2スレ(カロル「ボクが世界を変えてみせる」)
http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbss/test/mread.cgi/ryu/1416136192/1-10
3スレ(カロル「ボクが世界を変えてみせる」【完結編】)
あらすじはそれぞれの1参照(考えるのがめんどくかったんです。ごめんなさい)
>>2から本編になります!
321: ◆WEmWDvOgzo:2015/11/4(水) 21:39:30 ID:k81ksGofh2
ネバル「救い主様が…拐われました!?」
ヒメ「はぁ!?」ギョギョッ
政務官「拐われたぁ!?」ギョギョッ
ネバル「東の国領内から山岳地帯を通って辺境地に回り込んだ西国の刺客が拐っていったそうです!」
ヒメ「ま、待てよ…!なんであいつがあそこにいるって西の国の人間が知ってたんだ…?
救い主の存在も居場所も僕と親い城内の人間にしか伝わってない筈……」
ネバル「分かんないです!教団のミシングさんっていうシスターから伝書鳩が届いて慌てて知らせたです!」アセアセ
ヒメ「ミシング…?あぁ…宣教師の友人か…!」
政務官「辺境地から、ここまで…おい!いったい誘拐から何日経っているのだ!?」
ネバル「わ、分かんないです!最低でも1週間は……」
ヒメ&政務官「1週間!?」ギョギョッ
ネバル「あ、あと…ラムっていう子も拐われたって書いてあるです!」
ヒメ「あ、あいつまで…!?」
政務官「(な、内乱で大いに暴れまわったホビットか…!?)」ゾクッ
322: ◆WEmWDvOgzo:2015/11/4(水) 21:44:23 ID:k81ksGofh2
ネバル「ど、どうするです!助けなきゃですよね!」アワアワ
政務官「い、いや…まずは事実を確認しなくては…それにカカドゥーラの軍勢への対策も検討せねばならない…」
ヒメ「そんなダラダラしてられるか!!」ダッ
政務官「へ、陛下!!どこへ行こうとしている!?」ガッ
ネバル「も、もしかして助けに行くです!?」アワアワ
ヒメ「離せよ…。もうジッとしてるのはたくさんだ!」バッ
政務官「貴方は事態の重さを理解しておられないのか!?」カッ
ヒメ「分かってるよ!僕が倒れたら…その時点で、この戦争の敗北が決まる!!」
政務官「それだけではございません!王国は侵略され、土地や街々を汚されるだけでなく民も虐殺の憂き目に遭います!
残された南国、東国も同様に蹂躙され尽くすでしょう!その意味が分かっておられるのか!?」
ヒメ「……僕がここにいたって遅かれ早かれ侵略されるだけだ!!」
政務官「まだフィクサー総指揮の軍が戦っております!団長も国境に防衛陣を敷いて迎撃体勢を取っている!貴方が出向く必要はない!!」
ヒメ「性に合わないんだよ!!」
政務官「は…!?」
ヒメ「誰かをあてにして待つなんて…!」
政務官「だ、駄々をこねるのもいい加減に……」
ヒメ「…カロルとラムだって、どんな目に遭うか分からない!早く救出しないと拉致された東国民の二の舞だ!」
政務官「ですから…今は堪えよと…!」
ヒメ「ただ待つのが国王の役目なら、こんな冠、いつだって捨ててやるさ!!」
政務官「なっ…」タジッ
ヒメ「自分の力で守れる物も無くて何が国王だ!?」
ネバル「……!」
ヒメ「国の向かう先が王の歩みに懸かっているのなら僕の手で道を切り開かなきゃ意味がない!!」
政務官「っ…!」パチクリ
ネバル「へ、陛下…おいら、ジーンときたですぅ…!」ウルウル
323: ◆WEmWDvOgzo:2015/11/4(水) 21:47:41 ID:uI2Wh2UJdg
政務官「お、お待ちくだされ!!絶対になりません!!」
ヒメ「…国王として奴らの侵略を見過ごす気など毛頭ない!!強行してでも僕は行くぞ!?」キッ
ネバル「おいらも付いてくです!」
ヒメ「ダメだ!リルラとネバルはここに残れ!領内の安寧を保てる役人が城には必要だ!」
ネバル「う…そ、それならしょうがないです」シュン
政務官「どうしても行かれるおつもりか!?」
ヒメ「あぁ、そうだ!何度も言わすな!?」
政務官「〜〜〜!!」ワナワナ
ヒメ「ネバル!城内の兵士をありったけかき集めろ!!
城下の領民にも召集をかけて戦えそうな大人達を募るんだ!」
ネバル「はいです!」
政務官「〜〜…わ、私が掛け合ってみましょう!!」
ヒメ「リルラ……」
政務官「お止めしたとて聞き入れはしないのでしょう!
ならば勝利を掴んでいただくべく全力をあげてみせます!!」
ヒメ「あぁ、頼りにしてるぞ!」パァァ
政務官「身支度を整え、正門でお待ちいただけますか!10分で用意を済ませます!」
ヒメ「恩に着る!」ダッ
ネバル「頑張ってくださいですぅー!」フリフリ
ごつんっ!
政務官「我々も急ぐのだ、バカ者!」プシュー
ネバル「は、はいですぅ…」ヒリヒリ
324: ◆WEmWDvOgzo:2015/11/4(水) 22:15:20 ID:k81ksGofh2
>>320
そう言っていただけて嬉しいです!
参謀vsファルージャは明日の更新で決着させます!
感想ありがとうございました!
325: ◆WEmWDvOgzo:2015/11/5(木) 22:42:10 ID:1.PrppOx/o
―――帝都(市街地)―――
ダダダダダダダダッ
ガガガッ ガガガッ
ウガアアアアアアア!!!
ザシュッ ドバッ ゴカァンッ ズシャアッ
レジスタンス6「我らイアマンの加護を授かりし勇者なり!
女神ファルージャの導きたもうた答えを解し、真の敵を見つけたり!!」ダダダッ
レジスタンス7「怯むな!この手で悪魔を滅するのだ!?」ダダダッ
ヒュンッヒュンッ ドスッドスッ
レジスタンス's「」バタタッ
ヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュッ
ドスドスドスドスドスッ
レジスタンス8「な、なんだ、この矢はぁ!?」アセアセ
レジスタンス9「どこから飛んできやがる!?」
レジスタンス10「さ、刺さった奴らがバタバタ倒れてくぞ!」
ワァァァアアアア!!! バラバラ バラバラ
326: ◆WEmWDvOgzo:2015/11/5(木) 22:44:30 ID:1.PrppOx/o
―――市街地(物見櫓)―――
参謀「へぇ〜…さすが効きますね。大魔導師様お手製の毒矢は?」シゲシゲ
西兵44「(まさに即死だな…。呻き声さえ聞かなかった…)」ブルッ
参謀「散らばった雑魚は騎兵を投入して殲滅、建物を次々に占拠して更に毒矢を浴びせなさい」
西兵45「はっ!各部隊に伝達して参ります!」
参謀「突入地点は、あの商店の密集地を抜けた大通りがいいでしょう…」
西兵46「ははっ!」
参謀「…ふふ。それにしても師匠殿も人が悪い?
僕が到着する頃合いに開門し、無血開城させる手筈が…レジスタンスを使って市街戦を仕掛けてくるなんて?」クスクス
西兵44「老師殿め…ここにきて裏切るとはな…!」
参謀「違いますよ。あの方は温厚に見えて存外、厳しいのです。こうして戦う事で僕を試しているのでしょう」
西兵44「ですが王国軍の始末も残っているというのに兵を削らずとも…」
参謀「それは同感ですが…難局を乗り越える力が僕にあるか見定めようとなさっているのかと」キョロキョロ
西兵44「しかし…なかなか城に近寄らせてもらえませんぞ」
参謀「えぇ。市街の建物や通路に合わせて必要な数の人員が配置されてますからね。
模擬戦では、まず見られない高度な守城戦術を展開しておられます。さすがは師匠殿?」
327: ◆WEmWDvOgzo:2015/11/5(木) 22:47:09 ID:1.PrppOx/o
西兵44「なんにせよレジスタンスの数が多すぎる…。集めすぎたのでは?」
参謀「面倒な作業ですが難しい戦局ではありませんよ」
西兵44「なっ…こちらの倍以上の数が押し寄せているのですぞ…?」
参謀「各地点の戦力図をよくご覧なさい」
西兵44「」ジッ
参謀「数の上では劣勢ですが…半分以下の人員で敵を押しています。いくつか誘いもありますが…」
参謀「軍の正規兵と痩せ細った民兵では個の力が明らかに割れるのですよ」
西兵44「な、なるほど」
参謀「彼らが勢い任せに城を攻め落とせたのは僕が帝都の兵力を意図的に弱体化させ、師匠殿が上手に誘導した結果でしかありません」
参謀「まともに衝突させれば、あのような泥臭い連中は人溜まりもありませんよ…?」ニヤリ
西兵44「」ゴクリ
参謀「…各布陣に穴も空いてきましたし、この程度の余興はあっさり終わらせるとしますかね」
参謀「尊敬する師匠殿に弟子の成長も見せてあげたいですし…?」クスッ
328: ◆WEmWDvOgzo:2015/11/5(木) 22:48:55 ID:1.PrppOx/o
―――帝都(宮殿)―――
バカァンッ
ザッザッザッ ザッザッザッ
軍師「…早かったですな」
参謀「失礼のないよう正門から入らせてもらいましたよ?」クスッ
軍師「……」
参謀「さぁ…余興は締めましょう。ファルージャの首をこちらへ?」
バサッ
ファルージャ「妾の首ならば、ここにあろうが?」ヒタヒタ
参謀「」ビクッ
ファルージャ「そなたにくれてやる気はないがのう…クスス?」ニヤニヤ
参謀「…師匠殿。どういう事ですか?」キッ
軍師「…故あって正式にファルージャ様を主とし、忠誠を誓う次第と相成りました」
参謀「はい…?」
ファルージャ「クスス…」ピトッ
軍師「はぅっ…」ビクンッ
参謀「……」ジロッ
ファルージャ「もたれ掛かるのに丁度よい肘掛けを探しておったのじゃ?」ニヤニヤ
軍師「はぁ…はぁ…」ハァハァ
参謀「女王陛下。師匠殿に何をされたので?」
ファルージャ「…さぁ?何をしたのやら?」ニヤニヤ
参謀「……!」
329: ◆WEmWDvOgzo:2015/11/5(木) 22:54:27 ID:DhzqO8ss.s
参謀「お戯れもほどほどにしてもらえませんかね?」
軍師「還暦を過ぎた今になって…私は真の絶頂に辿り着いたのでございます」ハァハァ
参謀「なんの話ですか?いいですから、その女を引き渡しなさい?」
軍師「」ハァハァ
参謀「僕と共に覇道を行こうと誓い合ったのをお忘れか?」
軍師「はい」キッパリ
参謀「」ポカーン
軍師「どうでもよい過去は捨て申した」
参謀「……」
軍師「これからはファルージャ様のお役に立てる事のみに余生を費やす所存」
参謀「恩師である貴方には…少なからず信頼を寄せていたつもりだったんですがね?」
軍師「知りませんな」
参謀「貴方も所詮は下品な男だった訳ですか…。なら、もういいです。ここでお別れと参りましょう」
330: ◆WEmWDvOgzo:2015/11/5(木) 22:57:43 ID:DhzqO8ss.s
参謀「二人まとめてお逝きなさい。細々と切り刻み、骨も残さず焼き捨て、地の底に葬って差し上げましょう」
ファルージャ「」ニヤニヤ
参謀「? これから殺されるというのに何が可笑しいのですか?」
ファルージャ「どのような気分じゃ?」ニヤリ
参謀「はぁ…?」キョトン
ファルージャ「信頼する配下を寝取られた感想…聞かせておくれな?」ニヤニヤ
参謀「……!」イラッ
ファルージャ「可愛い配下を呪縛から解き放ってやるには"女の魅力"が足りなかったようさな?」フフンッ
参謀「…そ、そんなもの…僕にはいりません…!大股開きの娼婦紛いが下品な男共を従えたくらいで図に乗らないでいただけますかっ…!」ギリッ
ファルージャ「…そうかえ?」サスサス
軍師「はっ…はっはぁ…おぉう……」ビクンッビクンッ
参謀「!?」
ファルージャ「フゥッ…」
軍師「み、耳は!あふぅ!?」ビクンッビクンッ
参謀「……!!」イライラ
331: ◆WEmWDvOgzo:2015/11/5(木) 23:00:39 ID:DhzqO8ss.s
ファルージャ「コレから聞いたが…そなたの計画、なかなか良いぞ?」スリスリ
軍師「おっおっ…」ビクンッビクンッ
参謀「なかなか良いですって…?偉そうに…!?」ワナワナ
ファルージャ「イアマンなる虚構の英雄を民衆に噂させ、情報を巧みに操作して反乱軍を結成し、指定した時と場所で暴動を起こさせる…。
そして妾をイアマンに始末させ、そなたの軍が暴動を鎮圧し、救世の勇士となりて西の皇帝に昇華してしまおうという算段よな?」
参謀「……」
ファルージャ「まぁ…コレの受け売りじゃ?内容はほとんど理解出来ぬが……」
ファルージャ「直接、妾の手を煩わせたのは皇帝を除いて、そなたしかおらぬ?誇るがいい?」
参謀「…まるで僕に勝ったような言い分ですね」
ファルージャ「はて?妾の勝ちではあるまいか?」
参謀「状況をよく見極めてご覧なさい…。包囲しているのはこちら。外の戦況も圧倒的有利、追い詰めているのは僕なんですよ?」
ファルージャ「どうであろうな?」クスッ
ダダダッ ダダダッ
直属兵's「」ジャキッ
参謀「(こいつらは…師匠殿の抱える精鋭集団…!)」
軍師「この狭い宮内では大隊の利は発揮されず…腕利きで掛かれば少数でも貴方を討てる率は跳ね上がりまするぞ?」
参謀「どいつも…こいつも…!?」イライラ
332: ◆WEmWDvOgzo:2015/11/5(木) 23:02:52 ID:DhzqO8ss.s
ジョーオーウ!!! ジョーオーウ!!!
ファルージャ「外のレジスタンス共も妾に尽くそうとよく働いておるようさな…?」ニヤニヤ
参謀「師匠殿や、その配下のみならず女王や国家そのものを憎悪していた民衆までも操っておられるのは…どういったカラクリで…?」
ファルージャ「さぁてのう…?妾はただ民衆に笑みをたたえて手を振ってやったまでよ?」
参謀「……」
ファルージャ「あれほど殺気に満ちていた集団が物の数秒もせぬ内に虜となりよったわ?」ニタァァァアア
参謀「(でたらめにも…程がある……)」イライラ
ファルージャ「一汗かいた方が、より艶も増すのであろうなぁ…?」ピチピチ ツヤツヤ
軍師「う…うぉっほん!イアマンなどという虚像よりも女王という実像を選ばれたのでございましょう」
参謀「貴方達は人をバカにしてるんですか…!?」ヒクッヒクッ
ファルージャ「?」キョトン
参謀「もう…限界だ…。こんな…あぁイライラする…!」ワシャワシャ
ファルージャ「ハァン…?なんぞ言いたい事でも?」
参謀「お前はな!貧しい庶民の出身で人格も歪んでるんだよ!!
努力を怠り、目的意識の向上もロクにしない堕落思考の体現者だ…!
自分の力では何も出来ない無能な愚か者で、はしたなく品格の欠片もない痴女の分際で……なぜこうも容易く人心を支配出来るんだ!?」ブチィッ
ファルージャ「……」
参謀「僕こそが純血の皇族!!誰よりも、その座に相応しい者だ!!
才覚も持ち合わせ、知力にも優れ、多様な教養も備わってる!!努力だって惜しまない!!」
参謀「そんな僕が…理不尽も恥辱も嫉妬も耐え抜き、薄闇に紛れて、それでも焦らず静かに煮詰め、今日まで準備し続けた計画だぞ!?」
ファルージャ「妾にも分かる言葉を選んでおくれな?」
軍師「要は嫉妬でございましょう」
ファルージャ「ふむ…それは仕方あるまい。かように美しい妾への嫉妬を挙げればキリがなかろうて?」サラッ
参謀「どこまでも…ふざけた態度を…!」ギリィッ
333: ◆WEmWDvOgzo:2015/11/5(木) 23:06:13 ID:DhzqO8ss.s
ファルージャ「しかしそなた、先ほどから醜いのう…?」ボソッ
参謀「はぁ…!?」
ファルージャ「敗者が何を叫ぼうと見苦しいだけよ…?」
参謀「」ガーン
ファルージャ「絶世の美の前では醜いそなたらなど平伏して然るべき…勝負は初めから決まっておったのじゃ?」
参謀「くっ…くく…!」
ファルージャ「のう?」ピトッ
軍師「は、はひっ!」ビクンッ
参謀「僕の完璧な計画が……お前一人の…存在感に砕かれたと言うのか…!?」
ファルージャ「左様?」
参謀「……!」パリィィィンッ
334: ◆WEmWDvOgzo:2015/11/5(木) 23:07:25 ID:DhzqO8ss.s
参謀「は…ハハ……ハハハ……」ガクッ
参謀「(緻密な策略も計算高い頭脳も積み重ねた努力も揺るがぬ意思も割り切る覚悟も…何を以てしても補いきれない圧倒的差が僕とこいつの間にはある…)」
参謀「(笑えない話だ…。優れた容姿を持って生まれただけで他人の努力を全部、帳消しにしてしまえるなんて……)」
参謀「(だが…まだ終わってはいない!)」キッ
ファルージャ「ほう?なおも反抗的な眼を向けるか……良いぞ?ゾクゾクするわ?」ヒューッ
参謀「主要な兵はこちらが先に取り込ませてもらいました…。
対して貴女に付いたのは僅かな裏切り者とみすぼらしい民兵集団……」
ファルージャ「フゥ〜…?」
参謀「ここからは単純な力比べです…?」クスッ
ファルージャ「楽しませてくれるのかえ?」ニヤニヤ
参謀「…その余裕に満ちた笑みを消して差し上げましょう」
ファルージャ「……」ニヤニヤ
参謀「こうして向かい合って感じませんか?己の自信が無根拠であてにならないものであると?」
ファルージャ「妾は美しい?自信を持つ根拠は十分にあろう?」ニヤニヤ
参謀「!!!」ブチィッ
ファルージャ「クスス…妾と同じ時代に生まれたおなごらが哀れでならぬわ?」ニヤニヤ
参謀「大いなる野望を背負って戦う僕の軍と…お前の体目当てに戦う烏合の衆とでは……話にもなりはしない!!」カッ
ファルージャ「ほうほう、なるほど、それはそれは……」ニヤニヤ
参謀「レジスタンス共と貴様を始末し、暴動鎮圧の功を納めれば…皇帝の座は僕のものだ!!」
ファルージャ「」ニヤニヤ
参謀「地獄に堕ちるがいい!!魔性のファルージャ!?」カッ
335: ◆WEmWDvOgzo:2015/11/5(木) 23:14:02 ID:1.PrppOx/o
参謀「全兵、突撃せよ!!この妾をころ……」バッ
ヌッ
参謀「」ビクッ
グワシッ
参謀「ぱか……がふっ!?」モガモガ
魔導師「やあ?」ギラッ
参謀「(こいつ…今まで、どこに…!?)」ジタバタ
魔導師「」ギュウウウ
参謀「ごぼっ…ぶがっ…ぅ…え゛え゛っ…」ゴポォッ
魔導師「ショックだなぁ…?自分は本気で女王が死んだんじゃないかと悲しんでたのに?」グッグッ
ファルージャ「妾の死は世界滅亡に勝る損失じゃ…むざむざ殺す阿呆などおるまい?」
魔導師「うんうん。自分もそう思ってた」コクコク
参謀「ぶっ…ブブ!ゲボゥ……ばっ…ばば…」ビクンビクン
魔導師「んふふ…」パッ
参謀「」ドシャアッ
魔導師「こいつはもう助からないけどいいかい?」クルッ
ファルージャ「だそうな?」チラッ
軍師「……」
ファルージャ「よいのかえ?親子同然の間柄なのであろう?」
軍師「私めの瞳に映る物はもはやファルージャ様のみ…他は些末なことにございます」
ファルージャ「そうか…そうかえ…っ……キャッハッハッハッハッ!!!」ケラケラ
336: ◆WEmWDvOgzo:2015/11/5(木) 23:16:20 ID:1.PrppOx/o
参謀「(あぁ…そうか……)」ピクッピクッ
参謀「(この女が異常だったんじゃない…彼女の魅力に屈しまいと意地を張る僕が異常だったんだ……)」ウツラウツラ
参謀「(下品で…傲慢で…強欲で…性根から腐りきってるけれど……)」スーッ
参謀「(透明感のある澄んだ声色…細くしなやかでありながらハリのある曲線美……この世のものとは思えないほどに整いすぎたお顔……全身から滲み出る言い知れぬ魔性の魅力………)」キュッ
参謀「(勝ち目なんて……なかった……その…証拠に……)」ジッ
西兵's「」トロォン
参謀「(僕の兵も……)」
魔導師「(女王が喜んでる…。嬉しいなぁ…)」ウキウキ
参謀「(僕を殺したあいつも…)」
軍師「(脚をばたつかせて高笑いするサマもお美しい…)」ジーッ
参謀「(僕を育ててくれた師匠殿も……)」
ジョーオーウ!!! ジョーオーウ!!!
参謀「(だ…れも……ぼく、を…みてい……ない)」ダラァァァン
ファルージャ「クスス…退屈が紛れたわ…。そなたには感謝しておるぞ…?」ジッ
参謀「」ドキンッ
ファルージャ「来世でもまた妾を楽しませておくれな…?」クスッ
参謀「あ……あ…」ドキンッドキンッ
参謀「」フッ
ファルージャ「さぁて…そろそろ本命が届く頃かえ…?」ペロリ
魔導師「」ゴクリ
軍師「(な、なんと色っぽい舌使い…!)」ハナヂ タラー
337: ◆WEmWDvOgzo:2015/11/10(火) 21:24:58 ID:UavECGF.sw
―――ミラルドの町(孤児院)―――
ミシング「……」ボーッ
孤児1「ミシングねえちゃん!あそぼ!」グイグイ
孤児2「ぼくもー」グイグイ
ミシング「ん……うん、いいよー?なにしよっか?」
孤児1「勇者ごっこ!」
孤児2「じゃあぼく勇者やる!」
孤児1「勇者はぼく!」
孤児2「ぼくも勇者がいい!」
孤児1「おまえは悪者なの!」
孤児2「やーだー!ぼくが勇者だい!」
ミシング「はいはい。ケンカしないの!二人とも勇者!ね?」
孤児1「やだよ!ぼくが勇者だもん!」
孤児2「ぼくだってば!」
ミシング「がおー!!」バッ
孤児1、2「」ビクッ
ミシング「美人大怪獣ミシングちゃんが大暴れしちゃうぞー?がおー!!」ドタドタ
孤児1「わー!にげろー!」タタタッ
孤児2「あはははは!」タタタッ
ミシング「まてー!食べ散らかしちゃうもんねー!」タタタッ
ドタドタ バタバタ キャハハハハハハハ
338: ◆WEmWDvOgzo:2015/11/10(火) 21:27:10 ID:YvuzyYVhZU
―――孤児院(談話室)―――
宣教師「院の扉にこの置き手紙が…?」
母「…」コクッ
宣教師「……」カサッ
『いやしの ちからは いただきよ〜ん By.シャルウィン(はぁと)』
宣教師「……!」クシャクシャッ
母「すみません…。ご迷惑おかけして…」
宣教師「迷惑なんかではありません!」ズイッ
母「」ビクッ
宣教師「…事情を知っていながら何も対策していなかった私の責任です…!」プルプル
母「そ、そんな…あたしも移り住んでからは安心していて…目を離しがちでしたから…」オロオロ
宣教師「お母様は悪くありません…。私が責任を以て二人を救ってみせます!」
母「…あ、あたしも一緒に!」ガタッ
宣教師「いえ…お母様は残ってください」
母「でも…あたし達の問題なのに…いつも任せきりにして…」
宣教師「そうではありませんよ。私達、人間があなた方を巻き込んでしまっているのです」
母「……」
宣教師「ヒメくんもミシングの報せが届けば、すぐに対処してくれるでしょう。お母様は普段通りにお願いします」
母「ふ、普段通り…?」
宣教師「まだ幼い子たちは何も分かっていませんが…ルーボイくんとナラちゃんはとても落ち込んでいる筈です。どうかお母様から励ましてあげてください」
母「……!そ、そうよね…。あたしったら…また自分の事ばっかり…」ズーン
宣教師「しかたないですよ…。一番、身近な存在なのですから…?」
母「……」キュッ
宣教師「ですがみんなにとっても今やお母様とカロルくんは欠かせない家族となってます…。辛く苦しい状況だと窺えますが…年長者としてみんなを支えてはいただけませんか?」
母「分かりました…」
宣教師「…ありがとうございます」ペコッ
339: ◆WEmWDvOgzo:2015/11/10(火) 21:29:43 ID:YvuzyYVhZU
ガチャッ
孤児1「いんちょー!」タタタッ
孤児2「いんちょーもあそぼうよ!」グイグイ
宣教師「きゃっ!す、すみません!ちょっと大事な用事があって、また出掛けないと…?」アセアセ
孤児1「えー!なんで!?」
孤児2「いんちょー、いっつもでかけちゃうじゃん!」
ミシング「ダメダメ、おチビちゃん達!今、大事なお話してるんだから?」スタスタ
母「あ、大丈夫よ?もう終わりましたから?」ニコッ
ミシング「……マリーさん」
母「…ごはんの支度しなくちゃ!宣教師様も食べていかれたら?」ニコニコ
宣教師「え…あ、あの…私は…もう行きますから…お食事はまたの機会に…?」アセアセ
孤児1「ママのごはん、まずいからきらーい」
孤児2「ぼくもー」
宣教師「!?」ギョギョッ
母「あら、最近はミシングさんに教わって上達してきてるのよ?今日こそウンと食べてもらうんだから!」
ミシング「そうそう!マリーさんの炊いたご飯はお焦げが付いてて美味しいよー!」
孤児1「やっぱりコゲコゲじゃーん」
母「まぁ!ミシングさんったら?」
キャハハハハハハハ
宣教師「(…すっかり馴染んでますね。良かったです)」ニコッ
340: ◆WEmWDvOgzo:2015/11/10(火) 21:31:19 ID:YvuzyYVhZU
―――ミラルドの町(大通り)―――
ルーボイ「……」キョロキョロ
ナラ「…さがしたっていないよ。みんなしんぱいするから、かえろ?」
ルーボイ「……」ガサガサ
ナラ「ルーボイ!」スッ
ルーボイ「うるっせぇ!!」バッ
ナラ「」ビクッ
ルーボイ「……」スタスタ
ナラ「か、かってに…すれば!」プンスカ
ルーボイ「……」ガサガサ
ナラ「ルーボイのバカ!」ダッ
タタタッ………
ルーボイ「……」ガサガサ
宣教師「いけませんね。女の子を怒鳴ったりしては?」ザッ
ルーボイ「……!」ビクッ
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