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カロル「ボクが世界を変えてみせる」【完結編その2】
[8] -25 -50 

1:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2015/8/1(土) 00:00:58 ID:/WYEXwH6vk
http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch5/1356265301/1-10

1スレ(少年「ボクが世界を変えてみせる」)

http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch5/1385288769/1-10

2スレ(カロル「ボクが世界を変えてみせる」)

http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbss/test/mread.cgi/ryu/1416136192/1-10

3スレ(カロル「ボクが世界を変えてみせる」【完結編】)

あらすじはそれぞれの1参照(考えるのがめんどくかったんです。ごめんなさい)

>>2から本編になります!


175:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2015/9/7(月) 22:09:03 ID:NGXd8txerw
>>174
そう言っていただけて嬉しいです!
作中の兵法や戦略は以前に書かせていただいた『とある兵隊のおはなし』でもそうだったのですが特に下調べはせず独断と偏見で書いてますw
なので詳しい方から見ればツッコミ所満載のデタラメな作りになってるかもしれませんw
これから出てくる策略や戦法も多分おかしな内容だと思いますが暖かい目で見ていただけたら幸いです!
感想ありがとうございました!
176:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2015/9/9(水) 20:56:51 ID:uPayho02ls
〜〜〜数週間後〜〜〜

―――東の国(協議堂)―――

ヒメ「まずは両国にお力添え賜れた事、誠に感謝申し上げます!」

ローレン「ふっ…張り切っているな?」

ヒメ「当然ですよ。やっと活路が見えたんですから!」

ローレン「そう言ってもらえるなら、こちらも了承した甲斐があるというものだ…」

ヒメ「あれから経過はどうですか?病み上がりですから不調を感じたら遠慮せずに言ってくださいね?」

ローレン「心配無用だ。多少の麻痺は残っているが…」

宰相「…おほんっ!!」

ヒメ「あ…すみません?こちらだけで話してしまって?」

宰相「いえ…」ギロッ

ローレン「ん…?」

ヒメ「宰相殿…?」

宰相「最初に確認がございます…」

ローレン「何を確認したいのだ…?」

宰相「…そちらが西の計略に関わっていたというのなら我が王の暗殺にも関与していたのでは?」

ヒメ「……!」

ローレン「あぁ、聞かされてはいたな…」

ヒメ「え?」

宰相「……!」ガタッ

ローレン「だが俺は関与していない」

宰相「知っていながら黙認したと言うのなら同じ事だ…!」
177:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2015/9/9(水) 20:59:26 ID:uPayho02ls
ローレン「早速、決裂だな…。ならば俺とヒメ殿でやらせてもらう」

ヒメ「ちょ、ちょっと待ってください!まだ始まって間もないのに…!」アセアセ

ローレン「俺は東の国とは縁もゆかりもないからな。
突然、難癖を付けてくるような相手と分かれば親しくはせんよ」

宰相「ヒメ国王はこちらに付く!西の国を滅ぼしたら次は貴様らの番だ!?」

ヒメ「お、おやめください!お二人とも冷静に…!」アセアセ

宰相「我が王を見殺しにした者と組む気はない!!」

ローレン「結論は出た。続けても無駄だ」

ヒメ「なぜですか!ようやく…ようやくこの時が来たんですよ…!?」

宰相「急を要する事態であれ、見過ごせぬ事もございましょうが!!」

ローレン「こうも敵愾心を持たれては話にならん」

ヒメ「落ち着いてください!ちゃんと話し合ってからでも遅くは…」

宰相「私は譲りませぬ!!」

ローレン「同じく…」

ヒメ「〜〜〜!」
178:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2015/9/9(水) 21:01:56 ID:JkKuuTtydw
宰相「ヒメ国王!南の国などに出しゃばらせるまでもございません!我々のみで立ち上がりましょうぞ!」

ローレン「ヒメ殿に力を貸すのは構わないが…この有り様では連携は望めない。東の国には外れてもらおう」

宰相「王国に話を持ち掛けたのはこちらが先だ!?」ダンッ

ローレン「貴様らの事情など知らん。世継ぎ探しに専念するがいい?」

宰相「若造がぁ…!」

ローレン「言葉に気を付けろよ?俺もあまり気長な方ではない?」

ヒメ「もうやめっ…」ガタッ

ギィィィィィイイ

3人「!?」ピクッ

ミリア「お話は進んでらして?」ヒョコッ

宰相「お、王妃様!?」

ローレン「……」

ヒメ「み、ミリア様…なぜここに?」
179:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2015/9/9(水) 21:02:50 ID:uPayho02ls
ミリア「根を詰めすぎると疲れちゃいますわ?一休みなさって甘い物でもいかがですか?」ニコニコ

東の召し使い「」ガラガラ

宰相「王妃様!そのような気遣いは無用です!」アタフタ

ローレン「解せないな。王妃殿、自ら茶菓子を用意させるとは…?」

宰相「なんだと無礼者め!?」

ミリア「まぁまぁそういがみ合わず?さ、皆様のお席に配って差し上げて?」

東の召し使い「」コトッ

ヒメ「……?」オロオロ

ローレン「毒は入ってないだろうな…?」

宰相「王妃様の気遣いになんたる言い様だ!?」

ミリア「ローレン様は冗談がお上手ですのね?」ニコニコ

ローレン「……」

ミリア「宰相殿もカッカなさらず召し上がってくださいな?」ニコニコ

宰相「きょ、恐縮です…」パクッ

ミリア「どうぞ皆様も遠慮なく?」

ヒメ「い、いただきます!」パクッ

宰相「むぅ…」モグモグ
180:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2015/9/9(水) 21:03:53 ID:uPayho02ls
ヒメ「ご、ごちそうさまでした!いやーおいしかったなー?」チラッ

宰相「…貴様、なぜ手をつけないのだ?」

ローレン「……」

宰相「答えんか!?」

ヒメ「……」オロオロ

ミリア「」ヒョイッ パクッ

3人「えっ」

ミリア「んぅ…美味しいですわよ?」モグモグ

宰相「ミリア王妃…?何を…!?」

ミリア「ローレン様が安心なされるかと思いまして毒味を?」ゴックン

宰相「ど、ど、毒味…!?」

ミリア「どうぞローレン様?」ニコニコ

ローレン「……」スッ パクッ

ミリア「お味はいかが?」ニコニコ

ローレン「…美味だ」

ミリア「ありがとうございます?宮廷の料理人さん達も喜びますわ?」ニコニコ

ローレン「……」
181:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2015/9/9(水) 21:05:13 ID:JkKuuTtydw
宰相「王妃様!!」

ミリア「はい?」ニコニコ

宰相「そのような者に配慮なさる必要はございません!!その男はブルードル陛下を……」

ミリア「ねぇ、ヒメくん?」ニコニコ

ヒメ「は、はい!」ビクッ

宰相「聞いてますか!?」

ミリア「貴方にとってローレン様は信頼に足るお方ですか?」ニコニコ

ヒメ「もちろんです!でなければ協力を要請したりしません!」

ミリア「そう?なら私も信じます?」ニコニコ

宰相「はぁ!?」

ローレン「……!?」

ミリア「宰相殿のお言葉に気を悪くされたかと存じますわ…。代わって心よりお詫び申し上げます」ペコッ

ローレン「…王妃殿に頭を下げていただく謂れはない」

宰相「ミリア王妃!!」

ミリア「貴方は先ほどから何をしているのです?」フカブカ

宰相「は…?」

ミリア「私に頭を下げさせたまま傍観なさいますの?」フカブカ

宰相「うっ…!」
182:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2015/9/9(水) 21:05:37 ID:uPayho02ls
ローレン「お気持ちは重々伝わった…。俺は何も気にしておらん…」

ミリア「宰相殿が暴言を撤回し、謝罪するまでは畏れ多くて面を上げられないですわ?」フカブカ

宰相「……!」

ヒメ「宰相殿…」ジーッ

宰相「くっ…申し訳ございませぬ。どうか先の言葉は記憶から消してもらえないだろうか…!」ペコッ

ローレン「うむ。許そう…」

ミリア「ありがとうございます?なんて寛大なお方でしょう?」パァァ

ローレン「とんでもない…」

ミリア「宰相殿?」クルッ

宰相「……?」

ミリア「ヒメ国王のお味方を疑ってはなりませんわ?それはヒメくんを疑うのと同じ事ですわよ?」

宰相「は、はっ…しかしブルードル陛下の暗殺を知っていながら……」

ミリア「ローレン様を逆恨みするのはおよしなさい。亡き陛下も呆れておられますわよ?」

宰相「…も、申し訳ございませぬ」

ミリア「誠に大変ご迷惑おかけしました…」ペコッ

ローレン「お構い無く…こちらも不謹慎な発言をしてしまい、申し訳なかった」
183:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2015/9/9(水) 21:07:46 ID:JkKuuTtydw
ミリア「ではごゆっくり?」パタンッ

シーン

宰相「……」

ローレン「……」

ヒメ「気を取り直して話し合いましょうか?」ニコッ

宰相「その前にローレン様…」

ローレン「なんだ?」

宰相「改めて失言をお詫び致します」ペコッ

ローレン「…その話は終わっている」

ヒメ「……」ホッ

宰相「ヒメ国王にも申し訳ないことを…」

ヒメ「僕は何も…?」

ローレン「悪いが自国の問題を抱えていた俺はそちらに気を配る余裕もなかったんでな…」

宰相「当然でしょう…。とんだ醜態をお見せしてしまいました…」

ヒメ「ローレン様はどのような繋がりで西の国と共謀されたのですか?」

ローレン「実のところ…俺はほとんど計画に関わっていない。奴らが忍ばせた間者から密書を受け取っただけだ」

ヒメ「そうだったんですか…。では密書の内容は?」

ローレン「西の国への亡命を条件に王位獲得を後押しするとあったので俺は間者に返事を渡した。
その後、計画の説明や手引きなど、やりとりはしていたが直接は会っていない…」

ヒメ「…なるほど」

ローレン「後は知っての通りだ?」

宰相「ますます誤解しておりましたな…」ズーン

ローレン「いや、説明不足だった…」

ヒメ「(一切の情報を明かさずにローレン様を動かしていたのか…。
やっぱり、ただの独裁国家じゃない…。政略、軍略に秀でた者もいれば無鉄砲で大胆な奴もいて…まるで知性と野生が共存したような国だ)」

ヒメ「(そして何より恐ろしいのは曲者揃いの配下を一手に纏めてみせてるファルージャの異常なカリスマ性……魔性の異名はあながち嘘じゃなさそうだな…)」

ヒメ「(3国で立ち向かう心強さはあっても全く安心できない敵だ…!)」
184:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2015/9/9(水) 21:09:40 ID:uPayho02ls
〜〜〜〜〜〜

宰相「…これで纏めましょう。お二方とも異存はございませんか?」

ヒメ「異存ありません」

ローレン「俺も異存ない」

宰相「では3国代表による会談を締めたいと思います。ありがとうございました」ペコッ

ヒメ「ありがとうございました」ペコッ

ローレン「ありがとうございました」ペコッ

宰相「最後にこれを…」ピラッ

ローレン「…?」

宰相「はい。こちらに署名いただきたい」

ヒメ「誓約書…?」

宰相「今回は情報漏洩を防ぐ為、敢えて家臣らを加えずに代表のみで会合の場を設けました。
よって…各代表の署名を頂き、ここに共闘の誓いを立ててもらいたいのです」

ローレン「いい案だ。何か一つ形に残しておけば後世にまで楔を打てる」

ヒメ「この誓いが有る限り、裏切った者は歴史的大罪人となりますね。まぁ裏切る方なんていないでしょうけど?」

宰相「お二方を疑う訳ではないのですが事の大きさを考えますれば必要な措置かと思いましてな」

ローレン「うむ…」カリカリ

ヒメ「では僕も?」カリカリ

宰相「ふむ…これで3国は運命共同体となりました。我らの誇りに誓って本懐を遂げてみせましょうぞ!」

ローレン「ふっ…」ニヤッ

ヒメ「えぇ、必ず?」ニコッ

宰相「うむ…!では…決戦の日、またお会いしましょう!」コクリ
185:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2015/9/12(土) 21:58:12 ID:80Swz/CGlc
―――西の国(宮殿)―――

ギシギシ アンアン ギシギシ アンアン

美男1「お、おぉ…もぉ…!」ズンッズンッ

ファルージャ「んっ…アァ…!まだじゃ…!足りぬ!」ガシッ

美男2「れろ……えっ?」グイッ

ファルージャ「むちゅっ…」ジュルッ

美男2「っ…っ…ッッッ!!!」ヘナヘナ

ファルージャ「はっ…」ニギッ

美男3「あがぁぁああ!!じょ、じょ女王陛下ぁぁああ!!!」ガクガク

ファルージャ「はぁん…?硬くいきり立っておるわ?そんなにも妾を求めるか?」シュッシュッ

美男3「ぐっ…!ま、まずい…ぐあぁぁぁっ!!」ビクンビクン

美女1「女王様の汗と私の汗が混ざりあって…んっ…」ピチャピチャ

ファルージャ「よいぞ…?もっとじゃ…妾に快楽を捧げよ?」スッ グチュッ

美女1「あっ…あぁ!ハァァァァン!!!」プシャー

美男1「女王様ぁぁぁああああ!!!」ビクンビクン

ファルージャ「……果ててしもうたか。次?」

側近3「ははっ!どれでもお好きにお召し上がりくださいませ!」

美男's「ハァッハァッ!」ズイッ

美女's「もう…我慢できない…!」クネクネ

ファルージャ「クスス…少しは退屈も紛れそうさな?」レロッ

全員「(女王陛下の舌なめずりィィィィヒィィアアアア!!!)」ドクンドクン
186:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2015/9/12(土) 21:59:17 ID:NoRmDAGEHw
ギシギシ アンアン ギシギシ アンアン

女装家「なによ…!なんなのよ、これ…!?」ギリギリ

将軍「め、目の前に楽園があるというのに…我輩らはただ見ている事しか出来ぬのか…!?」ワナワナ

魔導師「(いいなぁ…)」ジーッ

側近3「申し訳ございません。女王たっての希望ですので?」

女装家「な、なんでよ…!なんでオネェ様はアタシ達にこんな苦しみを与えるワケ…!?」

将軍「グオォォェ…ッグフゥ!鎮まれ、鎮まるのだ、カカドゥーラ2世よ…!まだその時ではないぃぃ…!」ギンギン

魔導師「……」

側近3「見られてると意識するのが気持ちいいとおっしゃってました。
それから営みを晒す事で美容に繋がるのだとか…」

女装家「じゃあアタシがオネェ様とムチュムチュアハンしてくるからアンタ達が眺めてなさいよ!?」

将軍「くそオカマがぁ!?誰が貴様なんぞに触らせるかぁ!?女王は我輩の嫁だぁ!?」

女装家「はぁぁぁ!?いつアンタの嫁になったのよ!?オネェ様はアタシのなんだから!?」

魔導師「おやおや…聞き捨てならないなぁ…?」

将軍&女装家「あぁん…?」ギロッ

側近3「……!?」

女装家「テメェら首へし折るぞ、ゴラァッ!?」ガァーッ

将軍「イチモツを握り砕いて"女"にしてやろうか…?」グッパッ

魔導師「今からその身に起こる不幸、受け入れる覚悟は出来たかい?」ニギニギ

側近3「お、お三方とも……」アセアセ

ファルージャ「んっ…はぁ…そなたら、何をじゃれあっておる?」キッ

三銃士「」ビクッ

ファルージャ「よそ見するな?ンゥゥっ…妾に、集中せよ…?」ギシギシ

女装家「いやぁんっ!違うの、オネェ様?こいつらが邪魔するから…」アセアセ

将軍「な、何をぅ!?元はと言えば貴様が……」アタフタ

魔導師「ごめんよ、女王…嫌わないでおくれ?」シュン
187:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2015/9/12(土) 22:01:57 ID:NoRmDAGEHw
美男美女's「」グッタリ

ファルージャ「フゥ〜…馳走であった」ホクホク

側近3「衛兵!交わった連中を処刑場に連れていけ!」

西の衛兵's「ははっ!!」ザザザッ

ファルージャ「見せつけるのも良いものさな…?いっそう肌が艶めくわ?」ツヤツヤ

側近3「(一度に20人も相手して息一つ乱していない……)」

女装家「くぅぅ…!し、下衣がビショビショに…」プルプル

将軍「わ、我輩もだ…!」ベチョッ

魔導師「疼くなぁ…」モジモジ

ファルージャ「そなたらの視線もなかなか扇情的であったぞ…?」ニタァァァ

将軍「お、お役に立てたのであれば…」ウズウズ

女装家「この上ない光栄……」ウズウズ

魔導師「……」ウズウズ

ファルージャ「クスス…」

女装家「あのぅ…オネェ様ぁ?」

ファルージャ「なんじゃ?」

女装家「そ、その…ずいぶんお預けくらってますしぃ?そろそろ…」

ファルージャ「…はっきり申さぬか?」

女装家「…あ、アタシもご褒美が欲しいなぁ…なんつって…?」ムラムラ

将軍「そ、それを言うなら我輩もご無沙汰だ…!?」

魔導師「自分も半年以上、触らしてもらってない」

ファルージャ「ほう?おねだりかえ…?」

女装家「だ、だってオネェ様ってば最近、奴隷を飼ってみたりホビットの血を啜ったりアタシ達に見せつけたり…全然、構ってくれないんですもん」イジイジ

将軍「正直に申しますればヤりたいの一言に尽きる!!」ドドンッ

魔導師「」ジーッ

ファルージャ「フゥン……」
188:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2015/9/12(土) 22:06:23 ID:NoRmDAGEHw
ファルージャ「側近、手を差し出すがいい」

側近3「はっ!」スッ

ファルージャ「は…む……」カプッ

側近3「」ビクンッ

チュピッ チュパッ レロォッ ニュチュッ ジュルルルル

女装家「(ゆ、指を…!?)」

将軍「(な、なんといやらしく、そそられる舌使いだ…!?)」ゾクゾク

魔導師「(なんであんな奴に…)」ムカムカ

ファルージャ「ふはぁっ…ふふふ……」チュポンッ

側近3「あひぇ〜」ヘナヘナ

ファルージャ「そなたらがもたついておる間…妾がどれほど身の渇きに悶えていたか知ってるか?」

女装家「っ…」

将軍「うぐぅ…!」

魔導師「……」

ファルージャ「焦らされているのはどちらか理解できような?」

女装家「で、でもぉ〜…待ったら待った分だけ手に入れた時、甘美になるって言うしぃ〜?」

ファルージャ「」ジッ

女装家「は…!?」

ファルージャ「待つのは嫌いじゃが…待たされるのはもっと嫌いじゃ?」

女装家「!?」ガーン
189:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2015/9/12(土) 22:11:36 ID:NoRmDAGEHw
ファルージャ「妾の元に再三に渡り、このような文が届いたぞ?」ピラッ

将軍「そ、それは…!?」

ファルージャ「抗議文だそうな?」ピンッ

将軍「」パシッ シゲシゲ

女装家「ちょ、ちょっとぉ〜!なによ、コレぇ!?
鉱山地帯一画、南の国に壌土せよとかどんだけぇ〜!?
あの鉱山はアタシの所有地よ!?あんな金脈、タダでやれるワケないじゃなぁーい!?」

魔導師「東国民の返還…?あぁ、自分と一緒に研究所に連れてこられた連中だっけ…。
懐かしいなぁ。もうとっくに死んじゃったもんねぇ」シミジミ

将軍「お、王国領への立ち入りを一切禁じるだとぉ…!?何様のつもりだぁ…!?」ギリギリ

「拉致騒動、暗殺…どちらも関与した確証はありませんが一方的に流布されているようです」タッ

三銃士「!?」クルッ

参謀「流言を阻止し、不当な要求を公に明かそうかとも考えましたが…。
当事者である3国の一致した公言もさることながら…"西の国"の悪名が祟って擁護派に回る国は皆無となっておりまする」

将軍「…何をしている?貴様を呼んだ覚えはないぞ?」

ファルージャ「妾が呼んだのじゃ」

将軍「はっ…!?」

参謀「ご機嫌麗しゅう。我らが愛しき女王陛下」ザッ

ファルージャ「うむ。苦しゅうない?」

将軍「……!」ビキビキィィッ

ファルージャ「ピクスィよ。そなたを最高司令官に任ずる」

参謀「はっ!」ザッ

女装家「さ、最高司令官って…?」

側近3「っ…ぐ、軍の権限だけでなく、政務においても独自の決定権を持つ官の最高位ですね…」フラッ

将軍「な、ん、だ、とぉぉおおお………!!!!!」ゴゴゴゴゴ

魔導師「なんで急に偉くなったんだい?」

参謀「…以前より女王に打診してましてね」
190:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2015/9/12(土) 22:14:15 ID:NoRmDAGEHw
将軍「認めんぞぉ…!女王、何故こいつが最高司令官に…!?」

ファルージャ「そなたらが動かぬからと言うておろうが?」

参謀「皆さんの不甲斐ない働きが敵を調子付かせ、女王の美しいお顔に泥を塗ってしまったのですよ?」

女装家「だ、だってアンタが色々イチャモン付けて、まだ早いだの作戦があるだの…!」

将軍「我輩を出し抜こうと作戦を遅らせてきたのではあるまいなぁ…!?」

魔導師「自分は言われた通りに二国の王を殺してきたんだけど」

参謀「言い訳は聞こえませんね?なんにしろ皆さんが遅れを取っておられたのは確かでしょう?」

将軍「なぁにぃをぉぉううう〜〜…!?」

参謀「閣下は策も練らずに突撃だ、突撃だと息巻くばかり」

将軍「あぁん…!?」ギヌロォォォ

参謀「シャルウィン様は鉱山を空にしてから明け渡すとごねて交易を遅らせてますよね?」

女装家「ど、どうせ向こうだって産地がどうだの、どの宝石が欲しいだの言い争って全然、細かく決まらないんだからいいじゃないのよぅ!?」

参謀「今はなんとか隠してますが本格的に視察に訪れた際に掘り尽くされた鉱山を見られれば交易は破棄になりますよ」

女装家「っ…!?」

参謀「パカラゥロ様に至っては致命的ですね。あれだけ病死扱いでとお願いした筈ですが…まさか暗殺を見破られるとは?」

魔導師「見破られるような計画立てたのはキミじゃないの…」

参謀「貴方の失敗が引き金となり、大いに日を費やして孤立させた王国も今や2国を味方に付け、持ち直しておりまする。
果ては連合軍の盟主に登り詰める程の大躍進…もはや驚異と言っても過言なき大敵にございます」

魔導師「……」ムスッ
191:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2015/9/12(土) 22:18:45 ID:80Swz/CGlc
ファルージャ「フッ…顔に泥を塗られた、か。妾にしてみればどうという事もないわ?」

参謀「?」

ファルージャ「この身にこびりついた汚点の数々…振り返れば、まっさらであった頃すら見当たらぬ」

ファルージャ「唯一残されたのは全てを凌駕する美のみよ…。
この美さえも窶れ果てようものなら…妾にはいったい何が残ろうか?」

将軍「……!」

女装家「う、うぅん…」

魔導師「自分はどんな女王だって好きさ」

ファルージャ「クスス…なんと嬉しい言葉か。じゃが…僅かな愛では満たされぬのよ」

魔導師「女王…」

ファルージャ「愛されたいのじゃ。誰からも。愛すればこそ人は一途に執着する」

ファルージャ「愛する者の為とあらば、その身を擲つ程に熱を宿した使命感が産まれる…」

ファルージャ「愛とはすなわち究極の束縛じゃ…」ニタァァァ

将軍「……!?」

ファルージャ「愛による支配…。狂気とまで呼べる崇拝…。
捧ぐ愛、受け入れる愛…純粋な愛に溢れた素晴らしき世界…ふっ……ふふふ」プルプル

参謀「(危険思想とかじゃない。単なる異常者だ…)」シラー

女装家「ステキ…!とってもステキよ、オネェ様!!」パァァ

将軍「たぎってきたぞぉぉぉううう!!!我輩は女王への愛に生きる!!!」ムキムキィッ

魔導師「…んふふ。なんでもいいさね。女王が喜ぶなら」ニヤリ

側近3「女王陛下バンザーイ!!」

西の衛兵's「おぉぉぉぉぉおおお!!!」バンザイ

ワァーワァー! ワァーワァー!

ファルージャ「妾に楯突く愚かな国々に知らしめてやるがいい。真の愛の力をな…?」ニヤニヤ
192:🎏 名無しさん@読者の声:2015/9/18(金) 18:13:58 ID:yaw1TjHUAo
ファルージャのカリスマに心酔しないとか、参謀はある意味最強候補だな…
他に悪役サイドのキャラだと、ファルージャや魔術師が好きです。悪人ながら己の信念を貫いてるのがいい
193:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2015/9/18(金) 21:32:45 ID:1ddY1OvGrg
―――王都(王宮)―――

宣教師「どういう事なのですか!」バンッ

役人1「どうもこうもない。とっくに決まった事だ」

宣教師「あなたでは話になりません!国王を呼んでください!」

役人1「な、なにぃ…?こっちはわざわざ政務の合間を縫って対応してやってるんだぞ!
この多忙な時期に突然、押し掛けて国王に謁見賜ろうなど思い上がりも甚だしい!」

宣教師「説明もなく、こんな要求を押し付けてきたのはそちらでしょう!」バサッ

役人1「だからなんだ!国の決定に逆らう気か!」

宣教師「国民の権利を無視して法案を通すのですか?民を主とした国家に違反してますよ!」

役人1「ああだこうだと喚くな!いかがわしい宗教団体の分際で……」

宣教師「いかがわしいとは聞き捨てなりませんね!私達は公式に認められた慈善活動家ですよ!」

役人1「くっ…」

ガチャッ

政務官「何事だ」

役人1「り、リルラ政務官…」

政務官「言い争う声が廊下にまで響き渡っているぞ」

役人1「こ、この女が怒鳴り込んできまして…人の話も聞かずにずけずけと騒ぎ立てるんですよ」

宣教師「話を聞いてないのはあなたでしょう!私はただ納得のいく説明を求めてるだけです!」

役人1「だから何度も言ってるだろ!国の決定であると!?」

宣教師「そんな雑な説明でどう納得しろと!?」

政務官「分かった、分かった…。お前は仕事に戻っていい。私が話を着けよう」

役人1「え?いや、しかし政務官の手を煩わせるまでも……」

政務官「下がれと言ってるんだ?」ギロッ

役人1「うっ…は、はい…」シブシブ
194:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2015/9/18(金) 21:35:10 ID:1ddY1OvGrg
政務官「では改めて要件を伺おうか」

宣教師「この法案の概要と教団に対する命令、二つの説明を求めます」バサッ

政務官「…書いてある通りだ。我が国はこれより西の国打倒に向けて軍備を整える」

宣教師「なぜ国民の意思も問わず戦争をするのですか!?」

政務官「…国王自らが打ち立てた決定だ」

宣教師「ヒメくんが…!?」

政務官「そちらもある程度の事情は聞いているのだろう?」

宣教師「知ってますけど…彼に限って、そんな決定する筈がありません!」

政務官「西の国による被害が本格化しているとしてもか?」

宣教師「え?」

政務官「先日、南と東の両国王が暗殺された件は知っているな?」

宣教師「は、はい…」

政務官「これが何を意味するか分かるか?」

宣教師「た、大変な事態かと…」

政務官「世界的に見ても稀…というより、絶対にあってはならない一大事だ」

宣教師「……!」
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sage:


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