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カロル「ボクが世界を変えてみせる」【完結編その2】
[8] -25 -50 

1: ◆WEmWDvOgzo:2015/8/1(土) 00:00:58 ID:/WYEXwH6vk
http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch5/1356265301/1-10

1スレ(少年「ボクが世界を変えてみせる」)

http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch5/1385288769/1-10

2スレ(カロル「ボクが世界を変えてみせる」)

http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbss/test/mread.cgi/ryu/1416136192/1-10

3スレ(カロル「ボクが世界を変えてみせる」【完結編】)

あらすじはそれぞれの1参照(考えるのがめんどくかったんです。ごめんなさい)

>>2から本編になります!


164: ◆WEmWDvOgzo:2015/8/31(月) 22:04:12 ID:ZOCTCuwxeE
ラフテン「お〜こわい?危うく斬られてしまうところだった?
あと二歩、前に出ていれば君の勝利だったろうにねぇ?」ニヤニヤ

ローレン「くそっ…掠めた左足が動かん…!」ズキズキ

ラフテン「さぁて…2本目の矢をつがえさせていただくかな?」キリリッ

ローレン「ふぅっ…ふぅっ…!」ギロッ

ラフテン「どうしたのだね?ローレンくん?命のやり取りだよぉ?
ひざまづいてる余裕はないんじゃないだろうか?」ニヤニヤ

ローレン「ラフテン…!貴様…!?」

ラフテン「それとも私を王と認め、忠誠を誓いたいと?となれば無様な格好も多少はマシに見えるがね?」

ローレン「(何か塗ってあるな…!掠った左足が異様に腫れ上がり、痺れている…!)」プルプル

ラフテン「大変ありがたい申し出なんだが…慈悲深い私は弟を臣下として扱うなど心苦しい?」

ラフテン「よって……君には今、ここで死んでもらう?私からのせめてもの餞だ?」

ローレン「(まだだ…!まだ…立ち上がらねば…!)」ワナワナ

ラフテン「言い残すことはあるかね?」ググッ

ローレン「……!」バッ

ラフテン「ないようだね?」シュピッ

ドスッ!

キャアアアアアアア!!!
165: ◆WEmWDvOgzo:2015/8/31(月) 22:06:24 ID:n15p5hTuR6
ラフテン「……!?」

ローレン「ぐっ…これが象の皮膚をも撃ち抜く矢か!?笑わせるな!?」ブシュッ

親衛隊長「(肩を差し出して矢を防いだ…だと…!?)」

ワァァァァアアアア!!!

ローレン「心臓ではなく頭を狙うべきだったなぁ…!ラフテン!?」フシューフシュー

ラフテン「バカな…!?」ブルッ

ローレン「気弱な貴様のことだ。なるべく広い的を狙おうとしたんだろうが…その臆病な気質が俺に猶予を与えてしまった…!」ギロッ

ラフテン「お、同じ事だ!!もろに肩を射ぬかれた…今度は毒が全身に廻るぞ!?」ニヤリ

ローレン「なら、その前に殺す!!」スチャッ

ラフテン「ま、まま待てぃ!?なぜ立ち上がる!?」アタフタ

ローレン「なぜだと…?」ギュッ

ラフテン「ひ、左足は…!?それに…今も肩から全身に毒が…!?」アワアワ

ローレン「毒がどうした…!貴様ら王族に運命を曲げられた俺の孤独は…こんな物ではなかったぞ!!」グオッ

ラフテン「ま、待て!待て!待て!待て!」アセアセ

ローレン「言い残す…事は!?」フシューフシュー

ラフテン「あ、ある!ある!無限にある!だから待て!とりあえずおちつ……」

ローレン「おぉおおおおお!!!」ブンッ

ドバッ!

ラフテン「っ……!!!」ブシャアアアアア

ローレン「聞く気はないがな……」ピシュッピシュッ

オォォォオオオオオ!!!
166: ◆WEmWDvOgzo:2015/8/31(月) 22:10:52 ID:n15p5hTuR6
ラフテン「うっ…ぎぁああああああああ!!!!」ゴロゴロ

ローレン「ちっ…外したか…!」ゼェゼェ

ラフテン「うえぁああああ!!う、う、ウデェェエエエ!!!」バタバタ

ローレン「次は…外さん」グッ

ラフテン「ば、ばばばばでぇ!!まっでぐれぇぇぅ…!!」バッ

ローレン「……?」

ラフテン「わだしの…まげだぁ…!もう…おうになんか…ならない…!だがら…だが…ら……ゆるしてくれぇ!!」ブワァッ

ローレン「……」

ラフテン「たのむ…!たのむよ…ローレン…」ポロポロ

ローレン「……」

政務官「耳を貸してはなりませんぞ!!
ここで切らねば奴はまた同じように貴方を付け狙う!!」

団長「容赦は要らぬ!!外道を叩き切ってしまえ!!」

ローレン「」チャキッ

ラフテン「ひやあっ!!」ビクビクゥッ

ローレン「……」ググッ

ラフテン「ロー…レン……ちがうんだ…ちがうんだよ…ぜんぶ、うそだ?」ブルブル

ローレン「……」

ラフテン「おれは…きみの知人を…ころしてない…!ほかのきょうだいだ!!」ポロポロ

ローレン「今さらそんな言い訳が通るとでも…!」ギリッ

ラフテン「ほんとなんだよ!ぜんぶ、でたらめだ!!おまえをまどわすためのうそだ!!しんじてくれぇ!!」ガバッ

ローレン「しがみつくな!!」ゲシッ

ラフテン「ぐげっ!?」ドサッ
167: ◆WEmWDvOgzo:2015/8/31(月) 22:12:45 ID:ZOCTCuwxeE
ローレン「潔く散れ…!貴様に殺された多くの犠牲者の為にもな…!?」

ラフテン「〜〜〜!」ポロポロ

ローレン「っ……」タジッ

ラフテン「…わかった」

ローレン「は…?」

ラフテン「殺せ……私の負けだ」

ローレン「兄上……」

ラフテン「これで罪滅ぼしとなるのなら…それでいいさ」

ローレン「……」

ラフテン「さぁ殺れ!!私の首を跳ねるがいい!!」カッ

ローレン「…いい覚悟だ」チャキッ

ラフテン「……!」キュッ

ローレン「ふんっ!!」ブンッ

ラフテン「……!」ブルブル

ラフテン「…」ブルブル

ラフテン「え…?」パチッ

ローレン「……」

親衛隊長「(ローレン様の降り下ろした剣がラフテン様の眼前で止まっている…?)」

政務官「な、何をしてるんだ…!」ギリッ

団長「……!?」

ヒメ「……」
168: ◆WEmWDvOgzo:2015/8/31(月) 22:17:58 ID:n15p5hTuR6
ラフテン「ローレン…!私を…許してくれるのか…?」ウルウル

ローレン「……」クルッ

ラフテン「ありがとう…!ありがとう…!」グシッ

ローレン「」スタスタ

ラフテン「本当にありがとう…!片腕にはなってしまったが……」ガッ

団長「いかん!!」ハッ

ラフテン「これで王位は…私の物ダァァァアアアア!!!」ダッ

政務官「直接、毒矢を突き刺す気だ!!」

ラフテン「もう遅いわぁぁあああ!!」ブンッ

ヒメ「ローレン!!」

ジャッ ヒュオンッ

バシュッ!!

ラフテン「え?」プシャアアアアア

ローレン「全部、読めていたさ…。俺はただ公言を果たしたまでだ?」ピシャッ

ラフテン「(あれ…?視界が…急降下して…?)」ヒューン

ボトッ

ローレン「醜く無様な成れの果て…確かに見させてもらったぞ。ラフテン?」チャキンッ

ヒメ「…!!」

団長「(振り向き様、一刀で正確に首を切り落とした…!よほどの達人でもほぼ不可能な芸当だ…!?)」
169: ◆WEmWDvOgzo:2015/8/31(月) 22:20:10 ID:n15p5hTuR6
ワァーワァーキャーキャー!

親衛隊長「」ポカーン

ローレン「おい…!」ゴフッ

親衛隊長「……」ポカーン

ローレン「おい!!」ガシッ

親衛隊長「うっ…」グンッ

ローレン「決着は付いたぞ…!」ギロッ

親衛隊長「うっ…わ、分かりました。お離しください!」プルプル

ローレン「……」パッ

親衛隊長「この決闘!ローレン王子の勝利とする!!よって南国第9代国王は…」

オォォォオオオオオ!!!

パチパチ パチパチ

親衛隊長「まだ言い終わっておらんだろうが!?」

南の貴族1「ふざけるなぁっ!?」

ザワッ

南の貴族1「我々に断りもなく決闘など始めおってぇ!?どういうつもりじゃあ!!」

南の高官1「そ、そうだ…!先代の追悼もせずに兄弟で覇を争って殺し合いをするなど非常識にも程がある!?」

南の貴族2「だいたいそこにいる貴様らはなんだ!?
鎧に王国の紋が入っているが…まさか貴様らが仕向けたんじゃなかろうな!?」

ヒメ「……」

政務官「ま、まずいですぞ…!?」
170: 投下終了 ◆WEmWDvOgzo:2015/8/31(月) 22:21:34 ID:ZOCTCuwxeE
ワァーワァーギャーギャー!

親衛隊長「(こ、ここはどちらに付くべきか…!)」

ローレン「鎮まれぃ!!」カッ

ピタッ

ローレン「はぁっ…はぁっ…王族の血は流し尽くした…!次は皆の番だ…!?」ヨロッ

ザワザワ ザワザワ

ローレン「国王として…最初の決定を告げる…。一度しか言わん…よく聞け…」ゼェゼェ

シーン

ローレン「我が南の国はこれより王国を盟主とし、東の国と3国連合軍を結成する!!」

南の貴族's「なっ…!?」

南の高官's「!?」

南の民's「」ギョギョッ

ローレン「打倒すべしは我が父を暗殺し、平和協定に亀裂を入れようと企む邪悪な蛮族、西の国なり!!」

オォォォオオオオオ!!!

南の貴族1「国王を…暗殺…?」

南の貴族2「どういうことじゃあ!?」

南の高官1「し、知りません!私は何も!?」

南の高官2「だが…それが本当だとしたら……」

ローレン「」バタッ

親衛隊長「ローレン様!?」ガバッ

ローレン「しゃべり…すぎたか」ハァッハァッ

親衛隊長「い、医術師を呼べ!?」

親衛隊「ははっ!!」

ヒメ「……!」
171: ◆WEmWDvOgzo:2015/8/31(月) 22:24:34 ID:n15p5hTuR6
>>152
応援ありがとうございます!
ローレンよりも自分が励まされましたw
172: 名無しさん@読者の声:2015/8/31(月) 22:43:26 ID:dxZVYTtbOU
よし、これでいよいよ西の国に…!

そして主人公が120レスほど不在な件。
173: ◆WEmWDvOgzo:2015/8/31(月) 23:07:41 ID:xEzm2y3PV.
>>172
ここまで書くのに1年以上かかりましたw
ようやく西の国との戦いを書けますねw

正直なところ最初のお祭りのくだりは物語と全く無関係なんですが展開的にヒメが主人公になっちゃいそうな勢いだったので無理やり入れましたw
主人公なのに登場はもうちょっと先になりそうですw
感想ありがとうございました!
174: 名無しさん@読者の声:2015/9/7(月) 15:48:35 ID:9iH8agCG2s
めっちゃ盛り上がってきましたね!
楽しみです!
兵法?とか政治戦略とか、とても面白く書かれているのですが、一体どこから学んでいるのでしょうか…笑

175: ◆WEmWDvOgzo:2015/9/7(月) 22:09:03 ID:NGXd8txerw
>>174
そう言っていただけて嬉しいです!
作中の兵法や戦略は以前に書かせていただいた『とある兵隊のおはなし』でもそうだったのですが特に下調べはせず独断と偏見で書いてますw
なので詳しい方から見ればツッコミ所満載のデタラメな作りになってるかもしれませんw
これから出てくる策略や戦法も多分おかしな内容だと思いますが暖かい目で見ていただけたら幸いです!
感想ありがとうございました!
176: ◆WEmWDvOgzo:2015/9/9(水) 20:56:51 ID:uPayho02ls
〜〜〜数週間後〜〜〜

―――東の国(協議堂)―――

ヒメ「まずは両国にお力添え賜れた事、誠に感謝申し上げます!」

ローレン「ふっ…張り切っているな?」

ヒメ「当然ですよ。やっと活路が見えたんですから!」

ローレン「そう言ってもらえるなら、こちらも了承した甲斐があるというものだ…」

ヒメ「あれから経過はどうですか?病み上がりですから不調を感じたら遠慮せずに言ってくださいね?」

ローレン「心配無用だ。多少の麻痺は残っているが…」

宰相「…おほんっ!!」

ヒメ「あ…すみません?こちらだけで話してしまって?」

宰相「いえ…」ギロッ

ローレン「ん…?」

ヒメ「宰相殿…?」

宰相「最初に確認がございます…」

ローレン「何を確認したいのだ…?」

宰相「…そちらが西の計略に関わっていたというのなら我が王の暗殺にも関与していたのでは?」

ヒメ「……!」

ローレン「あぁ、聞かされてはいたな…」

ヒメ「え?」

宰相「……!」ガタッ

ローレン「だが俺は関与していない」

宰相「知っていながら黙認したと言うのなら同じ事だ…!」
177: ◆WEmWDvOgzo:2015/9/9(水) 20:59:26 ID:uPayho02ls
ローレン「早速、決裂だな…。ならば俺とヒメ殿でやらせてもらう」

ヒメ「ちょ、ちょっと待ってください!まだ始まって間もないのに…!」アセアセ

ローレン「俺は東の国とは縁もゆかりもないからな。
突然、難癖を付けてくるような相手と分かれば親しくはせんよ」

宰相「ヒメ国王はこちらに付く!西の国を滅ぼしたら次は貴様らの番だ!?」

ヒメ「お、おやめください!お二人とも冷静に…!」アセアセ

宰相「我が王を見殺しにした者と組む気はない!!」

ローレン「結論は出た。続けても無駄だ」

ヒメ「なぜですか!ようやく…ようやくこの時が来たんですよ…!?」

宰相「急を要する事態であれ、見過ごせぬ事もございましょうが!!」

ローレン「こうも敵愾心を持たれては話にならん」

ヒメ「落ち着いてください!ちゃんと話し合ってからでも遅くは…」

宰相「私は譲りませぬ!!」

ローレン「同じく…」

ヒメ「〜〜〜!」
178: ◆WEmWDvOgzo:2015/9/9(水) 21:01:56 ID:JkKuuTtydw
宰相「ヒメ国王!南の国などに出しゃばらせるまでもございません!我々のみで立ち上がりましょうぞ!」

ローレン「ヒメ殿に力を貸すのは構わないが…この有り様では連携は望めない。東の国には外れてもらおう」

宰相「王国に話を持ち掛けたのはこちらが先だ!?」ダンッ

ローレン「貴様らの事情など知らん。世継ぎ探しに専念するがいい?」

宰相「若造がぁ…!」

ローレン「言葉に気を付けろよ?俺もあまり気長な方ではない?」

ヒメ「もうやめっ…」ガタッ

ギィィィィィイイ

3人「!?」ピクッ

ミリア「お話は進んでらして?」ヒョコッ

宰相「お、王妃様!?」

ローレン「……」

ヒメ「み、ミリア様…なぜここに?」
179: ◆WEmWDvOgzo:2015/9/9(水) 21:02:50 ID:uPayho02ls
ミリア「根を詰めすぎると疲れちゃいますわ?一休みなさって甘い物でもいかがですか?」ニコニコ

東の召し使い「」ガラガラ

宰相「王妃様!そのような気遣いは無用です!」アタフタ

ローレン「解せないな。王妃殿、自ら茶菓子を用意させるとは…?」

宰相「なんだと無礼者め!?」

ミリア「まぁまぁそういがみ合わず?さ、皆様のお席に配って差し上げて?」

東の召し使い「」コトッ

ヒメ「……?」オロオロ

ローレン「毒は入ってないだろうな…?」

宰相「王妃様の気遣いになんたる言い様だ!?」

ミリア「ローレン様は冗談がお上手ですのね?」ニコニコ

ローレン「……」

ミリア「宰相殿もカッカなさらず召し上がってくださいな?」ニコニコ

宰相「きょ、恐縮です…」パクッ

ミリア「どうぞ皆様も遠慮なく?」

ヒメ「い、いただきます!」パクッ

宰相「むぅ…」モグモグ
180: ◆WEmWDvOgzo:2015/9/9(水) 21:03:53 ID:uPayho02ls
ヒメ「ご、ごちそうさまでした!いやーおいしかったなー?」チラッ

宰相「…貴様、なぜ手をつけないのだ?」

ローレン「……」

宰相「答えんか!?」

ヒメ「……」オロオロ

ミリア「」ヒョイッ パクッ

3人「えっ」

ミリア「んぅ…美味しいですわよ?」モグモグ

宰相「ミリア王妃…?何を…!?」

ミリア「ローレン様が安心なされるかと思いまして毒味を?」ゴックン

宰相「ど、ど、毒味…!?」

ミリア「どうぞローレン様?」ニコニコ

ローレン「……」スッ パクッ

ミリア「お味はいかが?」ニコニコ

ローレン「…美味だ」

ミリア「ありがとうございます?宮廷の料理人さん達も喜びますわ?」ニコニコ

ローレン「……」
181: ◆WEmWDvOgzo:2015/9/9(水) 21:05:13 ID:JkKuuTtydw
宰相「王妃様!!」

ミリア「はい?」ニコニコ

宰相「そのような者に配慮なさる必要はございません!!その男はブルードル陛下を……」

ミリア「ねぇ、ヒメくん?」ニコニコ

ヒメ「は、はい!」ビクッ

宰相「聞いてますか!?」

ミリア「貴方にとってローレン様は信頼に足るお方ですか?」ニコニコ

ヒメ「もちろんです!でなければ協力を要請したりしません!」

ミリア「そう?なら私も信じます?」ニコニコ

宰相「はぁ!?」

ローレン「……!?」

ミリア「宰相殿のお言葉に気を悪くされたかと存じますわ…。代わって心よりお詫び申し上げます」ペコッ

ローレン「…王妃殿に頭を下げていただく謂れはない」

宰相「ミリア王妃!!」

ミリア「貴方は先ほどから何をしているのです?」フカブカ

宰相「は…?」

ミリア「私に頭を下げさせたまま傍観なさいますの?」フカブカ

宰相「うっ…!」
182: ◆WEmWDvOgzo:2015/9/9(水) 21:05:37 ID:uPayho02ls
ローレン「お気持ちは重々伝わった…。俺は何も気にしておらん…」

ミリア「宰相殿が暴言を撤回し、謝罪するまでは畏れ多くて面を上げられないですわ?」フカブカ

宰相「……!」

ヒメ「宰相殿…」ジーッ

宰相「くっ…申し訳ございませぬ。どうか先の言葉は記憶から消してもらえないだろうか…!」ペコッ

ローレン「うむ。許そう…」

ミリア「ありがとうございます?なんて寛大なお方でしょう?」パァァ

ローレン「とんでもない…」

ミリア「宰相殿?」クルッ

宰相「……?」

ミリア「ヒメ国王のお味方を疑ってはなりませんわ?それはヒメくんを疑うのと同じ事ですわよ?」

宰相「は、はっ…しかしブルードル陛下の暗殺を知っていながら……」

ミリア「ローレン様を逆恨みするのはおよしなさい。亡き陛下も呆れておられますわよ?」

宰相「…も、申し訳ございませぬ」

ミリア「誠に大変ご迷惑おかけしました…」ペコッ

ローレン「お構い無く…こちらも不謹慎な発言をしてしまい、申し訳なかった」
183: ◆WEmWDvOgzo:2015/9/9(水) 21:07:46 ID:JkKuuTtydw
ミリア「ではごゆっくり?」パタンッ

シーン

宰相「……」

ローレン「……」

ヒメ「気を取り直して話し合いましょうか?」ニコッ

宰相「その前にローレン様…」

ローレン「なんだ?」

宰相「改めて失言をお詫び致します」ペコッ

ローレン「…その話は終わっている」

ヒメ「……」ホッ

宰相「ヒメ国王にも申し訳ないことを…」

ヒメ「僕は何も…?」

ローレン「悪いが自国の問題を抱えていた俺はそちらに気を配る余裕もなかったんでな…」

宰相「当然でしょう…。とんだ醜態をお見せしてしまいました…」

ヒメ「ローレン様はどのような繋がりで西の国と共謀されたのですか?」

ローレン「実のところ…俺はほとんど計画に関わっていない。奴らが忍ばせた間者から密書を受け取っただけだ」

ヒメ「そうだったんですか…。では密書の内容は?」

ローレン「西の国への亡命を条件に王位獲得を後押しするとあったので俺は間者に返事を渡した。
その後、計画の説明や手引きなど、やりとりはしていたが直接は会っていない…」

ヒメ「…なるほど」

ローレン「後は知っての通りだ?」

宰相「ますます誤解しておりましたな…」ズーン

ローレン「いや、説明不足だった…」

ヒメ「(一切の情報を明かさずにローレン様を動かしていたのか…。
やっぱり、ただの独裁国家じゃない…。政略、軍略に秀でた者もいれば無鉄砲で大胆な奴もいて…まるで知性と野生が共存したような国だ)」

ヒメ「(そして何より恐ろしいのは曲者揃いの配下を一手に纏めてみせてるファルージャの異常なカリスマ性……魔性の異名はあながち嘘じゃなさそうだな…)」

ヒメ「(3国で立ち向かう心強さはあっても全く安心できない敵だ…!)」
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名前:
sage:


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