前スレ
(少年「ボクが世界を変えてみせる」)
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―――あらすじ―――
人間によるホビットへの差別が当然のように行われる時代
人里を離れ、森の中で静かに暮らしていたホビットの親子がおりました。
母親の名はマリー。子供の名はカロル。
二人はささやかな幸せを願って、穏やかな日々を送っていました。
母は今の生活に満足していました。
もちろん森の中での生活は不自由で贅沢とは無縁なものでしたが多くを望まない母にとっては愛する我が子と生きていけるだけで幸せだったのです。
しかしカロルは違いました。
もちろん愛する母と生きるのに不満はなく、彼自身も多くを望もうとは考えません。
ですが彼にとって一つだけ足りないものがあったのです。
それは友達という存在でした。
幼心に自分たちの置かれた立場は分かっていたつもりでした。
人目を逃れて生きるホビットには仲間もなく、心を通わせる相手を見つけるのはとても難しいと。
それでも小さな身体に宿る希望は膨らむばかりです。
55: ◆WEmWDvOgzo:2013/12/8(日) 20:46:32 ID:VfeFjrjJI6
ガチャッ
宣教師「おやーすみなさーいー!」オンチ
???「」ギュウギュウ
アントリア「……」
大臣「おや?」キョトン
宣教師「えっ」
アントリア「…やあ、宣教師君。久しぶりだね?」
宣教師「……!」カァァ
宣教師「ち、違います!違いますからね!?」アタフタ
アントリア「ハハ…。いい歌だったよ。小さな物置小屋がオペラハウスの一角に見えた程だ」
大臣「わっはっは!その状況で歌など唄ってましたか?
いやはや…肝が座っていると言うか、頭が弱いと言うか…?」ニヤニヤ
宣教師「ち、違うと言ってます!!」ギッギッ
アントリア「壁に縛り付けられてるとは思えない元気だ。若さとは羨ましいものだね」
宣教師「と、というかなぜ神官がここに…!」
56: ◆WEmWDvOgzo:2013/12/8(日) 20:48:44 ID:VfeFjrjJI6
大臣「しかし少々うるさいですなぁ?」
宣教師「」キッ
大臣「…あ〜そういえば食事を与え忘れてた!」ポンッ
宣教師「入りません!あなた達、悪人の手垢にまみれた物など口にすると考えただけでもおぞましい!」
大臣「腹を空かしてイライラしてるんですなぁ?
よしよし、わたくしの手垢にまみれたハンカチを召し上がりましょうね!」グッグッ
宣教師「あっ…ぐっ…!」モガモガ
大臣「ほらほら、よく噛んで?元とはいえども、まさか聖職者が施しを無駄にはしませんよねぇ〜?」グググッ
宣教師「うっ…お、おぇっ…」プルプル
大臣「わっはっは!お残しは許しませんぞぉ!」
アントリア「…おほんっ!」
大臣「はっ!?つい夢中に…客人の前でとんだ粗相を致しました!」パッ
宣教師「うぷっ…ぐぇっ…ぇ…おえぇぇぇ……」ビチャビチャ
大臣「む?う、うぎゃぁぁぁ!?なにしてんだぁぁ!?」グッチョリ
アントリア「やれやれ…」
57: ◆WEmWDvOgzo:2013/12/8(日) 20:52:08 ID:lcY6txYbiA
大臣「こ、小娘の分際で…なんてことを…!!」ベチョォ
宣教師「うっ…うぅ…うえぇん…あぁぁ……!」シクシク
大臣「ふざけるな!泣きたいのはこっちだ!?ガキみたいに泣きじゃくりやがって!?」
宣教師「うわあぁぁあん…!あぁぁ…!」ポロポロ
大臣「この上着だけでいくらすると思ってんだ!貴様ら庶民の命を束にしても釣りがくるんだぞ!?」
アントリア「まぁまぁ。それより湯を浴びてきたらどうだね?
そのままでいる訳にもいかないだろう?」
大臣「し、しかしですな!?」
アントリア「彼女も不安定なのだよ。感情に抑えが利かないんだ。無理もないだろう?
心を強くみせていても、まだ二十歳を過ぎたばかりの娘なのだから」
大臣「ぐぬぬ…!」
宣教師「ひっ…ひっ…」グスッ
アントリア「見なさい。自由の利かない彼女は今、自分で涙を拭うことすら叶わない」
アントリア「窮屈で…暗く、狭く、孤独な空間に押し込まれて…。
これではどんな人間も壊れてしまうよ」
大臣「ふん…!」
アントリア「無力な両手を握り締めることさえ出来ない。これ以上に惨めなものはない」
大臣「はいはいはい!分かりました!分かりましたよ!
神官のありがたーい説教が十二分に染み渡りました!」ガチャッ
アントリア「ご理解いただけてなにより…」
大臣「わたくしは一度離れますが妙なマネだけはせんでくださいよ!
外に衛兵を付けておきますからね!」
アントリア「承知しました」
大臣「ちっ!」バタンッ!
58: ◆WEmWDvOgzo:2013/12/8(日) 20:53:49 ID:lcY6txYbiA
宣教師「うっ…うぅぅ……」ポロポロ
アントリア「…大事ないかね?」
宣教師「わ、わたし…わたしは…」
アントリア「涙を拭いてあげよう…」キュッキュッ
宣教師「」グズッ
アントリア「…なぜ君がこんな場所に?」
宣教師「グズッ…司祭様が…私を…疑って…それで…」
アントリア「そうか…。それは大変だったね…」
宣教師「私はただ…助けたかっただけなんです…。なのに…こんな……」
アントリア「そうか、そうか…」
アントリア「(そう仕向けたのは僕なのだが…知らないようだな)」
宣教師「ヒック…!ヒック…!」
59: ◆WEmWDvOgzo:2013/12/8(日) 20:56:42 ID:VfeFjrjJI6
アントリア「…落ち着いたかな?」
宣教師「はい…。ご迷惑をおかけしてすみません…」
アントリア「……」
???「うぅぅ…!うぅぅ!」
アントリア「ん?」クルッ
宣教師「あ…し、神官!頼みがあるのですが…」
アントリア「この子の拘束を解けと言いたいのかね?」
宣教師「お願い致します!大臣に分からないよう、緩めてあげるだけでいいので…!」
アントリア「とりあえず…目隠しと猿轡を…」スッ
アントリア「」シュルッ
???「けほっ…けほっ!」
アントリア「ふふふ…」ニヤリ
宣教師「……!?」
カロル「ぷぁっ…宣教師さま、泣か…ないで?」
宣教師「え…カロルくん…?ど、どうして…」
カロル「えへへ。捕まっちゃった」ニコッ
宣教師「っ…」
60: ◆WEmWDvOgzo:2013/12/8(日) 20:58:52 ID:VfeFjrjJI6
アントリア「宣教師君から聞き出そうかと思っていたが…手間が省けたな」
宣教師「えっ…」
カロル「あ、司祭のおじいさまの…」
アントリア「アントリアだ」
カロル「アントリア…さん?」
アントリア「カロル君と言ったね?安心したまえ。ここからすぐに出してあげよう」
カロル「……」
アントリア「……?」
カロル「ぼ、ボク…いいです」
アントリア「なにを言ってるんだい?」
カロル「宣教師さまを出してあげてください。ボクは後でいいですから!」
アントリア「ふふふ。気が早いな?何も今すぐどうこうという訳ではないよ。
少し時間がいるが…必ず君を助ける。今日のところは帰らせてもらうがね」
カロル「…その時は宣教師さまも一緒に助けてくれますか?」
アントリア「状況による、とだけ言っておこう」
カロル「?」
アントリア「約束は必ずしも守られるとは限らない。君はそれを知っている筈だよ?」
カロル「……」ズキンッ
アントリア「だから僕は安易に約束はしない。君の信頼を裏切りたくはないものでね?」
カロル「ボク…アントリアさんのこと、まだよく知らないですよ?」
アントリア「これから築き上げるのさ?君を助ける事でね」
カロル「どうしてボクを助けてくれるの?ボクはホビット…だよ?」
アントリア「…宣教師君にでも聞いてみたまえ」
カロル「宣教師さま…?」
宣教師「……」ニコリ
カロル「……!」
61: ◆WEmWDvOgzo:2013/12/8(日) 21:03:31 ID:lcY6txYbiA
宣教師「神官…お耳を拝借してもよろしいでしょうか?」
アントリア「……」スッ
宣教師「正直、複雑です…」コショコショ
アントリア「だろうね?君は事情に通じているのだから?」コショコショ
宣教師「…私には分かりません。なぜ…あなた達がこうまでしてカロルくんを利用しようとするのか…」コショコショ
カロル「……」
宣教師「司祭様の言葉から大体の察しはついてます…。
ですが…枯れた大樹を蘇らせたところで何があるというのですか?」コショコショ
アントリア「やはり知っていたのだね…」
宣教師「教えてください…。全てが終わればカロルくんは無事に解放されるのですか?」コショコショ
アントリア「ふふふ…解放するとも。全てが終わればね」コショコショ
カロル「……?」
アントリア「おとなしく従ってくれたら何も失う事はない…。分かってくれるね?」
宣教師「……せめて目的を」
ガチャッ
大臣「ふぅ…ひどい目に遭ったもんだ!
…んぅ〜?し、神官!あんた何をしてるんですか!?」
アントリア「…あぁ、勝手に拘束を外して悪かったね。気になったもので」
大臣「気になったものでって……あぁ〜もういいですよ。
そろそろお帰りになったらどうです?小娘とも十分お話になられたでしょう?」
アントリア「ではそうさせてもらいますよ」
宣教師「……」
62: ◆WEmWDvOgzo:2013/12/8(日) 21:05:20 ID:lcY6txYbiA
大臣「ぶふぅ…!ようやく邪魔者が消えてくれた!」フンスッ
大臣「」ギョロッ
宣教師「」ビクッ
大臣「よくもわたくしに吐瀉物をぶちまけてくれたな…!」ピシャッ
宣教師「あ、あなたが…あんなことをするからでしょう…!」ブルブル
大臣「口答えするなぁっ!!」ブンッ
バチィンッ!
宣教師「あっ…!!ぐあっ!?」ヒリヒリ
カロル「!」
大臣「なんとか言ってみたらどうだ?まぁ口も聞けないだろうがなぁ〜?」ピシャッ
宣教師「はっぐ…うぁっ…」ビクンビクン
カロル「せ、宣教師さま…!」
大臣「ぐふふ…本来ならコレは馬を調教する為の鞭なのだぁ…。
貴様のように躾のなってない駄馬にはうってつけだろうが?」グシシ
カロル「やめてよ!宣教師さまがかわいそうだよ!」ジタバタ
大臣「なんだ、お前は?奴隷の…しかも劣悪種の分際で誰に口を利いてる?」
カロル「おじさまは誰なの…?なんで宣教師さまをいじめるの?」オロオロ
大臣「わたくしはお前の主人だよ?主人の顔も覚えられんとは…お前も躾がなっておらんな?」グリィッ
カロル「っ…!だ、だって…今初めて顔を見たから…!」ギュウッ
大臣「口答えするなと言ってるだろうが!」グリグリ
カロル「い、痛いよ…やめて…!」ギュウッ
大臣「踏まれたくなかったら黙って見てるんだな?次に生意気な口を利いたら顔面を踏み潰してやる」グリグリ
カロル「うぅ…うあぁ…!」ググッ
宣教師「やめ…なさい」
大臣「んぅ〜?」ジロッ
63: ◆WEmWDvOgzo:2013/12/8(日) 21:08:21 ID:VfeFjrjJI6
宣教師「っ…その子は…関係ないでしょう。あなたの服を…汚したのは私です!」
大臣「……」
カロル「宣教師さま…」
大臣「ふん!正義感が強いですなぁ?薄汚いホビットの為に体を張ると?」
宣教師「薄汚いのはあなたです…!」
大臣「…ぐふふ!そういえば先ほどからホビットがあなたを宣教師と呼んでいますが…お知り合いですかなぁ〜?」ニタァァ
宣教師「……!ち、ちが…」
大臣「どうなんだ?」グリィッ
カロル「あぐっ!…ぼ、ボクは宣教師さまのともだち…です」ググッ
大臣「だ、そうですがぁ〜?」ニヤニヤ
宣教師「でまかせです!私はそんな子、知りません!!」
大臣「往生際の悪い…?」
カロル「お、お願い…!ボクのともだちをいじめないで…ください!」
大臣「いいでしょぉ〜…?ならばお前をいたぶる事にしますよ」ニヤニヤ
カロル「へ…?」ゾクッ
宣教師「やめなさい!知らないと言ってるでしょう!」
大臣「今夜はいつもと違った趣向で楽しみましょうか…。
良かったですなぁ?あなたの代わりが見つかって…?」ニヤニヤ
宣教師「……!わ…分かりました!私の体を使ってください!
もう抵抗なんてしません…!あなたの…望む通りにします…だから!」ギッギッ
大臣「いぃぃいえ、結構ですよぉぉ?嫌がる女性を手籠めにするなど紳士のやる事じゃないですからねぇぇぇ?」グシシ
宣教師「お願い致します!させてください!喜んで…あなたに抱かれます!私を抱いてください!」
カロル「宣教師さま…なにを…言ってるの?」ブルブル
大臣「うわははははは!!必死ですなぁ!?」ゲラゲラ
宣教師「(カロルくん…。内心軽蔑なさってるでしょうね…。
…これもキミの為なんです…。せめて…眼を綴じていてください)」
64: ◆WEmWDvOgzo:2013/12/8(日) 21:10:55 ID:VfeFjrjJI6
大臣「ぐふふ…!お嬢さんの熱意は十分伝わりましたぞ?」
宣教師「…あ、ありがとうございます。どうぞ、いつものように寝室へお連れください。
大臣の為…わ、私に…出来る限りの奉仕をさせていただきたいのです」フルフル
カロル「ダメ…だよ。宣教師さま…ウソついてるもの」
宣教師「……!ウソなんかつきません!見知らぬホビットは黙っていなさい!」
カロル「ボクなんかに気を遣わないで…?そんなの…絶対にダメだよ」
大臣「」ヒュンッ
バチィンッ!
カロル「っ!?」ビクンッ
大臣「おぉ!体が跳ね上がりましたな!?」
カロル「あっ…ぎゃあぁぁぁあぁぁああ!!」ヒリヒリ
宣教師「なにをしているんですか!?あなたは私がお相手すると……」
大臣「ご冗談でしょ?わたくしはねぇ、お嬢さん?初モノにしか興味がないんですよ!」
宣教師「は…!?」
大臣「破瓜の鮮血滴る密な口を…無理やり押し広げるのがたまらないんですよねぇ!」
宣教師「あなた…気は確かですか…?」
大臣「つぅまぁりぃ?処女でないあなたに価値などありまっせ〜ん!」ブー
宣教師「……!」ギリッ
カロル「いたいっ…いたいよぉ…!えぐっ…おかあさまぁ」ブワッ
宣教師「(カロルくん…!)」
大臣「しかぁし…このガキをいたぶればいたぶる程、お嬢さんの表情に魅力が産まれますぞぉ〜?
さっきからあなた…いぃい顔をしている?とてもいい!いい!イイネ!」バッチグー
65: ◆WEmWDvOgzo:2013/12/8(日) 21:13:18 ID:lcY6txYbiA
宣教師「(このままではカロルくんの身に害が及んでしまう…!
こうなったら挑発して矛先をこちらへ向けましょう)」
宣教師「下衆!女の敵!腐れ外道!ブタ悪魔!
抵抗出来ない女、子供相手に鞭を振るうなど恥を知りなさい!」
大臣「な、なんだとぉ〜?」ブヒィ
宣教師「(あと一押し…!はしたないですが…やるしかありませんね!)」
宣教師「」ペッ
大臣「」ビチャッ
宣教師「(唾を吐きかけられたとあっては…そのつまらない自尊心も粉々に砕ける筈…)」
大臣「ふん…」ゴシゴシ
大臣「」ベロォン ピチャピチャ
宣教師「えっ」
大臣「うーん、マイルドなお味…ごちそうさまでした?」ニンマリ
宣教師「」ゾゾゾゾゾッ
大臣「お嬢さんの唾液、大変美味しゅうございましたぞ?おかわりはありますかな?」
宣教師「きゃあぁぁぁ!?」ゾワァッ
66: ◆WEmWDvOgzo:2013/12/8(日) 21:16:26 ID:VfeFjrjJI6
大臣「あぁっと…おかわりを頂く前に。うらっ!」ヒュンッ
バチィンッ!
カロル「うあぁぁぁぁああぁあ!!!」プシュッ
大臣「先の暴言…あと三発は必要ですな!」ヒュンッ
バチィンッ
カロル「ぎゃああああ゛あ゛あ゛」ビクンビクン
バチィンッ! バチィンッ!
カロル「あっ…がっ…!うぁっ!ぐっ!」グリンッ
カロル「」ブクブク
宣教師「カロルくん!!」ギッギッ
大臣「わっはっは!泡吹いて気絶しおった!」ゲラゲラ
宣教師「(私…なんてことを…)」
宣教師「(よく考えもしないで…)」グワングワン
67: ◆WEmWDvOgzo:2013/12/8(日) 21:18:50 ID:VfeFjrjJI6
宣教師「カロル…くん…」
大臣「ぐふふ!素晴らしい!素晴らしい!その顔!失意のどん底に落とされた女の顔はまさしく美しい!」
大臣「(その顔こそを剥製にしたい…!飾りたい!眺めたい!)」
宣教師「なぜ…こんな非道なマネを顔色一つ変えずに出来るんですか…!」ワナワナ
大臣「んぅ〜!答えは単純明快!楽しいからなんですねぇ〜!」
宣教師「っ…!」グッ
大臣「お?何か言いかけました?言わなくてよろしいので?」
宣教師「」ブンブン
大臣「でしょう?そうでしょ?言えませんよねぇ?
言えば全部このガキに降りかかりますもんねぇ?」
宣教師「(卑怯モノ…!人でなし…!うぅ……)」
大臣「疲れましたなぁ。肩が凝ってしょうがない」コキッコキッ
大臣「続きはまた明日の夜にでも?ねぇ?」
宣教師「……!」ワナワナ
大臣「おやすみなさい。今夜は子守唄はいらないそうですぞ?」ニヤニヤ
カロル「」ピクピク
宣教師「……」プイッ
ガチャッ バタンッ
68: ◆WEmWDvOgzo:2013/12/8(日) 21:27:32 ID:lcY6txYbiA
>>53
ありがとうございます!
おかげさまで1年近くかかりましたが、なんとか2スレ目に突入出来ました!
読んでくださって本当にありがとうございます!
最近、自分の中で宣教師がどんどん汚れてる気がします。当初は清廉潔白なキャラにする筈だったのですが…。
このまま書いてる内に堕ちるところまで堕ちてしまいそうな…SSって難しいです。
独り言失礼しました!
支援ありがとうございました!
69: ◆WEmWDvOgzo:2013/12/11(水) 20:24:35 ID:HcAMq1STVw
〜〜〜朝〜〜〜
―――城下町(教会)―――
シスター「おはようございます!神官!」
アントリア「ふむ。おはよう…」ヨロヨロ
シスター「…今、帰ったのですか?」
アントリア「まぁね…。知人と会っていたのだ」
シスター「いけませんよ?もうお歳なんですから体を労りませんと…」
アントリア「確かに君の言う通りだ…。いらぬ心配をかけたね」
シスター「いえいえ、お部屋に戻ってゆっくりとお休みになってください」
司祭「そうはいかんな?」ガチャッ
シスター「へ?」
アントリア「ノワールか…。すまないが下がってもらってもいいかな?」
シスター「え…あ、はい」オロオロ
70: ◆WEmWDvOgzo:2013/12/11(水) 20:26:31 ID:TlNdAXGC3g
司祭「朝まで帰らんとは…お前さんもなかなか遊び人になったもんじゃな?」
アントリア「勘繰りはよしてくれないか?これでも清廉潔白で通しているのでね」
司祭「ふん…よう言うわ。それで…小僧はおったのか?」
アントリア「いたよ。宣教師君と共に無造作に放り込まれていた」
司祭「宣教師もか!?」
アントリア「別におかしい事はない。彼女は大臣に飼われているのだから。
それとも…一度は愛した娘の様子が気になるかね?」
司祭「……知らんな」
アントリア「ははは!君は変わらず頑固者だ」
司祭「やかましい!それより小僧は取り返せそうなのか!?」
アントリア「果報は寝て待て」
司祭「なにぃ!?」
アントリア「少し眠らせてもらうよ。懺悔は君が受けてくれたまえ」スタスタ
司祭「な…な…」ワナワナ
司祭「バカにしとるのかぁ!?」ジダンダ
71: ◆WEmWDvOgzo:2013/12/11(水) 20:28:08 ID:TlNdAXGC3g
―――教会(客室)―――
ダガ「おら、肉だぞ。食え?」ポイッ
マルク「」ガツガツ
アリアス「借りてる部屋で何してるのよ?非常識ね…」
母「」スヤスヤ
ダガ「ふ…かてぇこと言うな。そういやそいつはまだ目を覚まさねぇのか?」
アリアス「えぇ。薬を飲ませておいたから容態は安定したようだけれど、起きる気配は一向にないわね」
ダガ「あぁ?薬なんかどうやって飲ませんだ?こいつ寝てんだろ?」
アリアス「方法なんていくらでもあるわ。今回は口移しを採用したけれど」
ダガ「く、く、口移しだぁ?お前がやったのか?」
アリアス「他に誰がいるの?」
ダガ「」ゴクリ
アリアス「…また鼻の下が伸びてる。いい加減にしてくれない?」
ダガ「ふ、ふざけんな!伸びてねぇよ!」
母「うぅん…ぼう…や……」スヤスヤ
マルク「わんっ!」ペロリ
72: ◆WEmWDvOgzo:2013/12/11(水) 20:29:32 ID:HcAMq1STVw
―――大臣の屋敷(物置小屋)―――
宣教師「う…うぅ…」パチッ
宣教師「(体が重い…。この体勢では眠るというより気絶に近い感覚がしますね)」
カロル「あ…おはよう。宣教師さま」
宣教師「おはようございます。カロルくん。傷の具合はいかがですか…?」
カロル「大丈夫!すっかり治ったよ!」
宣教師「(そういえば彼は自然治癒力が異常に高いんでしたね。それも癒しの力に関連しているのでしょうか…?)」
カロル「昨日はいろいろあってあんまりお話できなかったですね?」
宣教師「…そうですね。まさかキミだったとは思いもしませんでしたから」
カロル「えへへ。ボクね?声を聞いてすぐに宣教師さまって分かったよ?」
宣教師「なるほど…では暴れていたのは拘束を解いてほしかった訳ではなかったのですね」
カロル「うん。嬉しくって、つい」
宣教師「…私を恨んではいないのですか?」
カロル「え?どうして?」キョトン
宣教師「だって…司祭様に言われてキミの腕を縛ったのは私ですし、罵声も浴びせかけましたし…」
カロル「うん。そうだったね!」ニコッ
宣教師「う…すみません」
カロル「謝らなくていいよ。だってボク分かってたから!」
宣教師「分かってたって…何をですか?」
カロル「宣教師さまがホントはそんな風に思ってないってこと!」
宣教師「そ、そうですか?キミに力があると分かった時、私は確かにキミを疑っていましたよ?」
カロル「…でも嫌いにはならなかったでしょ?」
宣教師「……!」
カロル「だからいいの!ボク、宣教師さまが大好きだから!」ニコニコ
宣教師「」キュンッ
宣教師「(あ、きました。久しぶりにやられました)」ドキドキ
73: ◆WEmWDvOgzo:2013/12/11(水) 20:31:54 ID:HcAMq1STVw
カロル「」ニコニコ
宣教師「こんな状況でよく笑っていられますね…」
カロル「宣教師さまといるとちょっと前に戻った気がして。ふふ」ニコニコ
宣教師「(少し前まではかなり前向きな歩みだったのですが、なぜこうなってしまったのか…)」
カロル「また宣教師さまの焼いたビスケット食べたいな」
宣教師「出来ることなら私も焼いてあげたいですよ。あの微笑ましい日が懐かしいです」
カロル「うん。ボクも!」
宣教師「…ルーボイくんとパッチくんと三人で取り合ってくれましたよね。
今思えば…本当に幸せでした。あんな日が続けばと…ただそう願っただけなのに」シュン
カロル「うん…」
宣教師「そういえばルーボイくんとパッチくん…元気にしているでしょうか。会いたいですね?」
カロル「……」シュン
宣教師「おや?どうしました?」
カロル「宣教師さま。話したいことがあるんだ…」
宣教師「? 私でよければ聞きますが」
カロル「実はね……」マゴマゴ
74: ◆WEmWDvOgzo:2013/12/11(水) 20:34:16 ID:HcAMq1STVw
宣教師「そうですか…。二人とも村も家族も失って途方に暮れていると」
カロル「…ボクが悪いんです。
ボクさえいなかったら旅人だって来なかったし、村に迷惑もかからなかったから」
宣教師「…それで二人に嫌われてしまった、という訳ですね」
カロル「今まで黙っててごめんなさい。宣教師さまに嫌われたくなくて…」
宣教師「嫌いになんてなりませんよ。キミは悪くないんですから」
カロル「でも…旅人はボクとお母さまを狙ってたんだ。だから村の人達を騙して…」
宣教師「…分かりませんね。それとキミがどう結び付くのでしょう?」
カロル「え?だ、だって旅人は…」
宣教師「そんなものはどう考えても騙した旅人が悪いですし、邪な目的だと分かっていて協力した村人が悪いに決まってるじゃないですか?」
カロル「…でもボクがいなかったら村は今も…」
宣教師「仮定の話をしても無意味です。
それを言うならホビットへの価値観が歪められていなければ、そもそも誰も傷付く事などなかったのですから」
カロル「でも…」
宣教師「でもじゃありません。いいですか?カロルくん?
無闇に自分を責めたところで結果が覆る事はないのです!」
カロル「……」
宣教師「たとえ周囲が間違った方向に進んだとしても、それはキミの責任ではありません!
なぜなら結果的に間違っていたとしても行き先を選ぶのは自分自身なのです!」
宣教師「自分で決めた道が崖道だったからといって、自分より平坦な道を選んだ者を恨むのは筋違い甚だしい!そうは思いませんか?」
カロル「は、はい」
宣教師「…ルーボイくんもパッチくんも仕方ありませんね。帰ったら私が説き伏せてあげなければ!」
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