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三蔵「…岩から尻が生えている」
[8] -25 -50 

1: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/6/28(金) 01:13:20 ID:clfaSnFbdM
尻「…はっ!!誰か居るのですか!?」

三蔵「見たところ20代そこらか。いや、肌の張りからすると、17、8かな」

尻「ああ…こんな人里どころか鳥の声さえ聞こえない不毛の地に、とうとう人が…!しかも声から察するに殿方…!」

三蔵「しかし無駄に毛深いな」

尻「ついに…ついにメチャクチャにされちゃうんですね…!この通りすがりの名も知らぬ殿方に性の捌け口にされちゃうんですね私のお尻…!あと毛深いとかヒドイ」

三蔵「うるさい尻だな…いくら仏の教えとはいえ、こんなのも助けるべきなのか…?」

尻「仏の教え…?僧侶さま…なのですか?」

三蔵「うむ。僧だよ。玄奘三蔵。…それにしても毛深いな…特に尻のあ」

尻「やめて!!…こ、これは失礼をしました…!仏に仕えるお方は、そのような煩悩は無いのですね!」

三蔵「いや俺ロリコンだから。女は10歳以下しか認めない」

尻「おい」

三蔵「下の毛とか意味わかんない」

尻「おいこら」


590: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/2/18(火) 00:33:47 ID:ld1lzIwMT6

八戒「ふむふむ………どうやら動きの型から、潜在妖力までも真似られ………いや、コピーと言うた方が良いか……」

ニセ八戒「ひ、ひううっ!来るな来るな手をワキワキさせるなぁっ!こっ、こんごーとかせっ!きゅーしまぐわーっっ!!」

ブウンッ!!

八戒「おっ……と。コレじゃ。コレは実に驚きじゃ。ワシら本体のみではなく、手持ちの得物すら具現化するとは。……しかし此方が使うた技しか出さぬ………つまりそれを一度『視ぬ』ことには模せぬ、という事かのう」

ニセ八戒「ぐっ……!そ、そんなことないもんっ!」

八戒「図星か。それならば貴様らなぞ、ワシらの敵では無いわ。天下の玄奘三蔵が弟子に喧嘩を吹っ掛けた事、骨の髄まで後悔するがよい……!」

ニセ八戒「ふぁぁあん怖いよおおっ!!セリフよりその濁った目とちょっと赤い顔が怖いっ!!手の動きが怖い中指の動きが速い怖いいいいっっ!!!」





ニセ小龍「待ちやがれガキぃ!逃げられると思ってんのかバァァカ死ね!」

小龍「…脚力が変わらないと言うことは、追い付かれもしませんけどね」

ニセ小龍「ははぁ、町から出ようって魂胆か!ヒャハハ!そしたら気にせず炎を吐けるもんなぁ?優しい優しい放火魔さんよぉ!」

小龍「……違いますよ。……此処で良いです」

ニセ小龍「……あぁ?何がしてぇんだテメェ」

小龍「…私のブレスがお望みでしたね。見せてあげますよ、真っ赤な炎を」

ニセ小龍「ヒャ、ヒャハハハハ!!そぉかどうでも良くなったか!この俺殺したさに、町なんか燃えても構わなくなったワケだ!良いぜお前、それでこそ犯罪者だぁ!」

小龍「…………」



ニセ沙悟浄「……ねぇ、どこまで行くの?怒ったり走ったり、忙しない人ね、貴女」

沙悟浄「鬼ごっこが嫌なら、さっさと踵を返しな!その瞬間、首を跳ばしてやるけどねっ!」

ニセ沙悟浄「…何が狙いかしら。スタミナ切れを狙ってるなら無意味よ?体力だって貴女と……っと」

沙悟浄「…ん、此処かね」
591: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/2/18(火) 00:38:53 ID:QWZu1jwT1Q
ニセ沙悟浄「………ずいぶん狭い路地ね。禅杖を振り回すには向いてないんじゃない?お互い」

沙悟浄「降魔杖よ!沙僧が名において力を見せよっ!」

ニセ沙悟浄「…ここでまた幻術?懲りないわね………それは効かないって、貴女が一番解ってる筈なのに」





小龍「……火龍咆哮っ!!!」

ゴオオオオオオオオオオオッッ!!!

ニセ小龍「来た来た来たぁぁあっ!!おんなじ威力で相殺してやんぜぁ!!……すぅ……火龍咆哮ぁぁあ!!!」

オオオオオオオオ……!!!

ニセ小龍「……………あ?あ…?え、あれ?か、火龍咆哮っ!かりゅ、火龍咆哮おおっ!!?な、なんで出ねえんだよっ!!?視たじゃねぇか俺っ!!これ、これを……う、うわぁぁあっ!!!火っ、火がぁぁっ!!!」

ゴオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!!




ニセ小龍「あがっ………!!?」

沙悟浄「……ニセモノの炎にビビってんじゃないよ、ニセモノさん。んったく、そんな喋りでシャオのイメージ壊すんじゃないってんだ。シャオはねぇ……」

ニセ小龍「……て、めぇ……!」

ズシャッ……

沙悟浄「……シャオは、もっと口が悪いよ」

小龍「…どういう意味ですか、悟浄さん」

沙悟浄「おっと、聞かれてたかい。そっちは?」

小龍「…問題なく」

ニセ沙悟浄「………幻術……じゃ………なか…………った………ぁ………!!!」
592: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/2/18(火) 00:41:05 ID:QWZu1jwT1Q
沙悟浄「うわ……黒焦げの自分、ってのも気味が良いモンじゃないねぇ………」

ニセ沙悟浄「………幻術に……見せかけ………て…………だから………狭く……入り組んだ…………!!!」

ニセ小龍「………きっ……たねぇ………!!」

沙悟浄「喧嘩に汚いもクソもないさね。入れ替わったのに気付かない方がマヌケってもんさ」

小龍「…逆鱗に触れさせるまでも無かったですね。紛い物のド三流が、なに調子に乗ってるんですか不愉快な」

沙悟浄「……ほら、口が悪い」

シュウウウウウウ………

沙悟浄「……!」

小龍「……これは…」





悟空「八戒ちゃん見つけたっ!」

八戒「ん?おお、どうした姉者、師匠殿。まさかワシを心配して来たのか?それは心外じゃぞ、ニセモノ如きに負けるワケ無かろう」

悟空「いや、そこじゃなくて、お師匠さまが」

三蔵「お前自分のニセモノすら手籠めにしそうだから止めに来た。ムリヤリ、ダメ、ゼッタイ」

悟空「いくら八戒ちゃんでもそこまで変態さんじゃないよ、って言ったんだけど」

八戒「む、無理矢理では無いわい。………たとえ無理矢理じゃったとしても、結果気持ちよくしてやれば良いのじゃろ?」

三蔵「いやどんな理屈だよ」

悟空「そこまで変態さんだったよ……」
593: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/2/18(火) 12:10:07 ID:BvessgMNn2
八戒「ま、師匠殿の心配は大当りじゃったが………未遂じゃから見逃せい。ほれ」

ドサッ

悟空「………なにこれ」

八戒「狒狒じゃな」

三蔵「なんで猿が倒れてんだよ」

八戒「先のニセモノじゃ。叫んで気絶した途端、この姿になりおった。見たところ妖では無いのう、只の獣じゃ」

沙悟浄「未遂で良かったねぇ八戒姐さん。サルを相手にするところだったワケだ」

八戒「おお、悟浄に小龍。お主らも終わったか。……ふむ、建物の焼ける臭いはせんの。相手に炎を使わせず、上手くやったのじゃな小龍」

小龍「…いえ、悟浄さんのお蔭です。流石に私のブレスを乱発されては、周囲の被害は防げませんからね」

悟空「そっちもおサルさんが化けてたの?」

沙悟浄「うん、どうみても普通のサルだったね。頭がお粗末だったから、大した奴が化けては無いと踏んではいたけどさ……なんでこんなのが襲ってきたのかねぇ」

三蔵「悟空友達だろ、起こして聞いてみろよ」

悟空「いやお師匠さま、いくらおサルさんだからって違いますよ知りませんよ」

三蔵「えー、だってお前いつも『毛深い奴は大体友達』って」

悟空「言ってませんよ!なんですかその『悪い奴は大体友達』みたいな言い方やめて!」
594: 名無しさん@読者の声:2014/2/18(火) 20:39:05 ID:0HDyW1Q4Mg
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好き過ぎて困るう
595: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/2/19(水) 12:08:15 ID:W43xDnLuTo
悟空「だいたい私そこまで毛深くないですよ!お師匠さまみたいにスネ毛とか無いじゃないですか!」

三蔵「いやお前さすがにそこに生えてたら色々大問題だろーが」

八戒「でも腕毛はそこそこ」

悟空「これはうぶ毛!みんな生えてるやつ!う、ぶ、毛っっ!!」

沙悟浄「どうどう姐さん。さて、宿に戻るかい?アタイそろそろ……ふわぁ………」

八戒「むう、不完全燃焼じゃ………のう、寝る前にもう一杯やらんか?」

小龍「…開いてる店があれば良いですが」

悟空「あっ、だったらさっき、美味しそーな屋台がっ」

三蔵「おー、あったな。ラーメン屋だったけど酒も出してるっぽいし」


「残念ながら、ソレは諦めてモラおう」


悟空「………ですよねー」

八戒「ま、日を跨ぐのも間抜けな話じゃしのう。さっさとその屋根から降りてこい。ワシははよ飲みに行きたいんじゃ」

沙悟浄「朝までとかは勘弁だよ、八戒姐さん……」

偽悟空「…………キキキ……!」

三蔵「……これまたソックリだな」

悟空「私あんなに目付き悪くないもん」
596: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/2/19(水) 12:09:11 ID:W43xDnLuTo
小龍「…今回の件の張本人ですか。この悟空さんも猿が化けてるんですかね」

八戒「ほほ。只の狒狒が天下の斉天大聖に化けるか、なんとも烏滸がましい話じゃ。大仰なマントなんぞで格好付けよってからに」

偽悟空「……あんな駒とイッショにされてはコマるな………!……コレを見ても、そう軽口をタタけるか……?」

ブンッ……ドサッ!!

紅孩児「……くっ…!!」

悟空「……こーちゃんっ!?」

八戒「なんと…!」

偽悟空「……キキキ……!実力的にはキサマ等と遜色無いであろう達人、コウガイジ…!ソレもこのトオリよ……!」

悟空「こーちゃん大丈夫!?うわボロボロ……!」

紅孩児「……カッコ…悪い所を……見せちゃったね……悟空……」

沙悟浄「アンタがやられるなんて…!」

紅孩児「………一瞬の……隙………突かれ……良いのを貰っちゃって……ね………!虎力さん達……逃がすのが、精一杯……だっ……」

小龍「……気を失いました。どうやら骨が内蔵に刺さっているようですね……重症です」

三蔵「…ん、小龍、看てやって。よし悟空、お前も運動してこい!ラーメンの前にっ!」

悟空「おっけーお師匠さまっ!」

偽悟空「……ソン……ゴクウ………!!!今こそ……積年のウラミ……!!!」




ガキィィィィィン!!!ガキィィィィィン!!!


沙悟浄「……やるね、あのニセモノ。単なるコピーじゃないよ」

八戒「うむ。姉者の動きでは無いな。似てはおるが 」

紅孩児「………う……うん…………はっ!」

三蔵「およ、起きた?」

小龍「……応急処置は、仕方なくしましたが。呼吸も苦しいハズですよ。まだ気絶してたらどうですか」

紅孩児「……痛っ…!」
597: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/2/19(水) 12:13:28 ID:ld1lzIwMT6
沙悟浄「安心して寝てな。だけどアンタもヤキが回ったね、腕が落ちたんじゃないかい?ねぇ姐さん」

八戒「ほ、まあ勝敗は兵家の常じゃ。負けることもあるわい。……時に紅孩児、今日お主セクシーじゃのう?いつもの鎧を着ておらんからか、やはり胸を出すと色香が増すのう、ほほほ…!」

紅孩児「……相変わらず、だね、八戒さん………これはアイツに壊されて………悟空っ!悟空はっ!?」

三蔵「そのニセモノさんと、ほらあそこで」

紅孩児「いっ、今すぐ八戒さんでも龍神君でも……ゲホッ……悟浄さんでも良い!代わって……!」

小龍「……?」

紅孩児「……だ、駄目だ、悟空……!奴の憎悪は……怨念は!………君では……!」

八戒「……怨念、とな…?」



悟空「てああっ!」

偽悟空「…………」

悟空「とぉぉおりゃっ!!」

偽悟空「……………」

悟空「伸びてっ!如意棒っ!」

偽悟空「………………」

悟空「……むー。なにさ弾いたり避けたりばっかりで。ヤル気あるんですかニセ私っ!」

偽悟空「ヤハリ強い…………だが天の裁きを期待できぬなら仕方無し……コノ手で潰してやる……!!」

悟空「うわあやっぱり私が恨まれてるんだ……なんだろうどれだろう……?」

偽悟空「………ル………ルと……!………ゆん………ゆんと…………!!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!

悟空「…む。これは……凄いや。こーちゃんやっつけたって、ホントかも」

偽悟空「……潰す…!キサマだけはぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっっ!!!」
598: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/2/19(水) 12:15:40 ID:ld1lzIwMT6

バサッッ!!!

悟空「わぷっ!?なにこれマント?脱いだモノを人に投げつけないで下さい……よ………」


紅孩児「駄目だ悟空!そのマントの下には、君では振り払えない虚無が……!!」


偽悟空「……はぁーっ……はぁーっ………!!!」

悟空「………えっと」

偽悟空「…………」ペターン 

悟空「……男の人?」

偽悟空「違うわぁぁぁあっ!!!胸が無きゃオトコか!?乳が膨らんでなきゃオンナじゃないってか!?プルンプルンたゆんたゆんとサッキから当て付けがましいんだよデカ乳の何がエライってんだーっ!!!」

悟空「いやあのその、え?なに?なんなの?」



八戒「……まあ、虚無、と言うか………無い、のう……」

三蔵「見事な貧乳、いや無乳だな。……待て待て小龍、そんな目は要らないぞ。俺はロリコンであって貧乳好きとは似て非なるから」

小龍「…いやなんの説明ですか訊いてません。と言うか何故悟空さんに変化しているのに、その……胸が」

紅孩児「……奴は、変化なんてしていない……元から悟空に瓜二つなのさ…!奴の名は六耳獼猴(ろくびじこう)……霊山、花果山が産み出した、もうひとりの美猴王……!」

沙悟浄「……で、要は何かい?胸のサイズで姐さんを恨んでんのかいアイツ。なんか一気に馬鹿馬鹿しく………ん?」

紅孩児「奴の怨念を甘く見ちゃいけない……!実際その怒りの攻撃は、胸の大きな女性……僕や虎力さんに対しては数倍の威力をぐえっ!?ちょ、悟浄さん、なんで締めるの、苦しっ!!」

沙悟浄「さっきアンタ悟空姐さんを退かせて、アタイら三人に戦え的なコト言ってたねぇ?つまりなんだい?男のシャオとナリが幼女の八戒姐さんは良いとして、アタイも問題無いと?小さいと?」

紅孩児「あ、あの、僕ケガして……ごめんごめん許して……コレ死ぬ、死ぬって……!!」

八戒「……まあ、女にとっては一大事なんじゃろの、こーゆーのは。ワシはどっちも好きじゃが」

三蔵「節操無しめ」

小龍「…悟浄さん、そろそろ死んじゃいますよそれ」

沙悟浄「ちょおおおっと自分がデカイからって、調子くれてんじゃないよあぁぁん……?」

紅孩児「ギブ、ギブギブ…!!」
599: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/2/20(木) 19:47:08 ID:KMtMRLKlQk
悟空「貫いて、如意棒っ!」

六耳獼猴「迎撃セヨ、如意棍っ!」

パキィィィィン!!

悟空「むむっ、なら……!ふーっ!毛分身っ!動けなくしちゃって!」

六耳獼猴「……十五体か。猿ドモ出ろ!アノ腹立つ分身を、自分に近付けるな!」

猿「「「キキィィィィッッ!!!」」」

悟空「うわぁっ、おサルさんがいっぱい!?」

六耳獼猴「キキキ……!目眩ましの分身程度ナラば、獣でジュウブン……!しかも花果山の猿だ。狂暴さは知ってイルだろう?」

悟空「……やりますね。でもそれはあんまり覚えてないよ、もう山には五百年帰ってないから」

六耳獼猴「……ヤリあえる……やはり互角にタタカえる……!!殺せる……!!ソンゴクウを、殺せる……!!!ソノ乳、捻り千切ってヤル…!!」

悟空「怖い怖いおっぱい千切るとかやめよう!?ねぇ、そんなコトくらいで怒るのやめましょうよ……」

六耳獼猴「ソンナコトだと!!?」

悟空「ひうっ!?いやほら、でもその、おっきい人なんていっぱい居るんだし、なんで私にだけっ?」

六耳獼猴「……他のデカ乳もムカつくが……キサマは別格だ………!同じ霊山より生まれ……顔も背丈も、そしてコノとおり術とて負けぬ、変ワラヌと言うのに………何故……ナゼ私とキサマ、ココだけこうも違うのだ…!!」

悟空「い、良いじゃないですか、個性ですよ個性」

六耳獼猴「……ならばキサマ、ユルせるか?」

悟空「へ?」

六耳獼猴「私とキサマが、店でラーメンを頼んだとしよう………ソシタら店主が、私にダケこう言うんだ……」

悟空「ふんふん?」
600: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/2/20(木) 19:50:03 ID:2twRS1Q.AA
六耳獼猴「『よし、お嬢ちゃんにはチャーシュー五枚オマケしてやろう。あっちの娘にはナイショだよ』ってな!」

悟空「そ、それは許せないよ!一枚ならいざ知らず、五枚はもうオマケの範疇じゃないよ不正だよ!」

六耳獼猴「ダロウ……!?私のこの、『何故アイツだけ』という、やるせないキモチが解るか……!?」

悟空「……くっ…!そこまでの恨みだったなんて……!」



三蔵「おい、あそこにバカが二人居るぞ」

八戒「頭の残念さも瓜二つじゃのう。しかし牛や虎より、猿は頭が良い筈なんじゃが」



六耳獼猴「誰を恨めば良イ……?何を恨めば良イ……?この呪いともヨベル、虚無の怒り……哀しみ………キサマ以外の、ナニにぶつければ良イ……!?」

悟空「……わかったよ……!……わかったけど!私を殺したところで、胸が大きくなるわけじゃ無いよ!?誰も幸せになんて、ならないよ!?」

六耳獼猴「………ダマれ……!!」

悟空「私、バカだけど……これだけは知ってるよ!?怒りとか……哀しさとか……そんなムシャクシャした気持ちは、どれだけ暴れたって……どれだけ殺したって!楽になんてならないんだよ!?嫌な……嫌なモヤモヤだけ残るんだよ……!?」

六耳獼猴「…イヤな……モヤモヤ………」

悟空「そうだよ……!私も、そのモヤモヤは……自分一人じゃ消せなかった………。もう、やめよう?こんなこと。自分の嫌いなところなんて、誰にでもあるよ。……ね?」

六耳獼猴「……………っ!!!」

悟空「さ、武器を下ろそうよ。………ほら、私だって……そりゃおっぱいはおっきいけどさ?もうあちこちムダ毛だらけなんだよ、剃っても剃っても。お尻なんて
、後ろから見たら毛皮のパンツ履いてるみたいなんだから、アハハ。いくらおっぱいが凄くても、こう毛深くちゃあ」

六耳獼猴「私だって毛深いわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっっ!!!」

悟空「えええええええ!!?」

六耳獼猴「毛深い上に胸も無いわこちとらぁぁぁぁあ!!!それがドウシタ悪いかァァァアッ!!!うわあああああ!!!」

悟空「うわあああああゴメンなさいぃぃい!!!」



三蔵「おい、ウチのバカが墓穴掘ったぞ」

八戒「まぁた深く掘ったもんじゃの。嫌なモヤモヤの話から嫌なモジャモジャの話になるとは……上手いのう、姉者」
601: 名無しさん@読者の声:2014/2/20(木) 22:00:50 ID:6KdyPMHBok
嫌なもじゃもじゃw
602: 名無しさん@読者の声:2014/2/20(木) 23:25:35 ID:x4x9i9Nzlc
観音の観音様が観音開きといい、
八戒ちゃん言葉の遊び方が巧みすぎるwwwww
603: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/2/21(金) 06:56:19 ID:QWZu1jwT1Q
ミスに気付いた。訂正します。

六耳獼猴の読み方、正しくは「ろくじびこう」ですね。めんご。
604: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/2/21(金) 19:06:34 ID:QHnE6yOsIM
六耳獼猴「ナニが斉天大聖だ!!ナニが玄奘三蔵の一番弟子だ!!偉そうなコト言いながら、結局私をコケにしやがって!!!」

悟空「ち、違うよぉっ!私そんなつもりじゃっ!け、毛深くて、それでおっぱい小さいからって……………だ、大丈夫だよっ!!それにこんなの大きくたって、肩が凝るくらいだよ!!」

六耳獼猴「ナンだ今の間はぁぁぁぁあ!!!ナンダそのフワッとした励ましはぁぁぁぁぁあ!!!アト胸が無くたって肩ぐらい凝るわナメんなぁぁぁぁぁぁぁぁあっっ!!!」

悟空「ひ、ひいい……喋れば喋るほど泥沼だよぅ……!!」

六耳獼猴「誰の胸がまな板ダ!!!誰の胸がタリム盆地ダ!!!誰の胸が『そもそもそこには村も何も存在しないのだから、貧しい以前の問題』ダぁぁぁぁぁぁあっ!!!」

悟空「言ってない言ってない!てか最後の誰に言われたのヒドイ!」

六耳獼猴「………オワラセテヤル……!!!………るぅぅう………うううキャァァァァァァア!!!」

ゴオオオオオオッ!!!

六耳獼猴「……かぁぁ………はぁぁぁあ……!!!」

悟空「まさか……それ………!」

六耳獼猴「我ガ名は六耳獼猴………!!!我こそガ、真の美猴王……!!!消エロ……我ガ悪夢よ……!!!」

悟空「あわわ……コレがソレなら、かなぁぁり強いよどうしよう……!?」


三蔵「おお?なんかあっちのバカが銀色になったな」

八戒「……なんという妖力じゃ…!これが件の、『美猴王モード』か……!」

沙悟浄「……姐さん…!」

紅孩児「………ギ………ヴ…………」

小龍「…悟浄さん、そろそろ冗談ではなく死にますよ」

沙悟浄「おっと」

八戒「ふざけとる場合では無いぞ、悟浄。動機はギャグじゃが、これ最早見逃せぬ。…姉者!悪いが一騎討ちを邪魔するぞ!其奴の怨恨に付き合う義理は無い!」


悟空「うん来て来てぇ!私もう色々と辛い!」

六耳獼猴「おっと……ソレは面倒ダ………仕方無い……カナリ力を使うガ………猿ドモ……!」
605: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/2/21(金) 19:08:04 ID:QHnE6yOsIM
猿「「「ウキャァァァァア!!!」」」

八戒「三匹………はっ!まぁたワシ等に化けさせるか?今度は瞬殺してやるわ!悟浄、小龍っ!!」

悟浄「あいよ八戒姐さんっ!変なキャラ付けする前に猿に戻してやるよっ!」

小龍「…待って下さい!違う……っ!?」

「「「ルゥゥゥ……キャァァァア……!!!」」」

三蔵「……うおお……銀色が三人……!」


六耳獼猴「キキキキ……!『三昧変化・美猴分心』……!タダの分身や、先の変化と思うナよ……!その三匹、それぞれが私ダ……!」

悟空「みんなっ…!!」


八戒「……ほほ。久々にピンチかの?コレは」

沙悟浄「……紅孩児、絞め落とさなきゃ良かったかねぇ……」

小龍「…そうですね。先生の護衛くらいには使えたかもしれません」

三蔵「…ふむ。おーい悟空ー?お前もキンキラキンになれねぇのー?」

悟空「無理ですお師匠さまー!どうにもこうにもモチベが上がりませーん!メンタル重要なんですよあれー!」

三蔵「メンタルって。お前その心臓の剛毛はなんの為にあるんだよ使えねぇ」

六耳獼猴「誰の乳毛が心臓カラ繋がってるだぁぁあ!?心臓カラ乳首までの距離が近いカラってかフザけんなぁぁぁぁぁあっ!!!」

悟空「お師匠さま火に油を注がないで!」
606: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/2/22(土) 18:15:44 ID:uIkRHsGkQI
美猴分心「キァァァァアッ!!!」

ギィィィィンッッ!!

八戒「く……!?この膂力、二郎真君に勝るとも劣らぬ……!此程か、美猴王とは…!」

沙悟浄「イチチチチ……!数合で、もう手が痺れてきたよアタイ……!キッツイねぇ………!」

美猴分心「キシャアアアアアッッ!!!」

小龍「………っ!」

八戒「小龍っ!?」

小龍「…だ、大丈夫です………避けたつもりでしたが、疾い…!」


六耳獼猴「キィィ……るぁぁぁぁあッッ!!」

悟空「うっ……くっ……!!」

六耳獼猴「ドウしたソンゴクウ、動きガ鈍いぞ!?お仲間がシンパイか!?」

悟空「……まさか。みんな強いんだから。君になんて負けないよっ!」

六耳獼猴「逐一ムカつくヤツだ…!ヨシ……ならばキサマに絶望ヲ与えてヤル……!美猴分心ヨ!!三蔵法師をネラエ!!!」

悟空「なっ!!!」


美猴分心「「「ウキャァアアアァァァアッッッ!!!」」」

三蔵「ちょっ!!?」




ドスッ……!!!

美猴分心「…ア……キャ………!?」

小龍「……自ら逆鱗に触れるとは、愚かな」
607: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/2/22(土) 18:16:41 ID:uIkRHsGkQI
沙悟浄「いくよ姐さんっ!沙僧が名において力を見せよ!!!多重連撃呪っ!!!らぁぁぁあっ!!!」

八戒「応っ!!薙ぎ殺せいっ!!九歯馬鍬ぁっ!!!」

ズパァァァァァンッッ!!!

美猴分心「「グギャッ……!!?」」


六耳獼猴「な、ナニぃぃ!!?」


八戒「…ひゅう……ワシ達も大概テキトーじゃが、それだけは侵させぬのよ………我等が師匠殿に」

沙悟浄「アタイの大事な大事な旦那様にっ」

小龍「…先生に」

三弟子「「「手を出すな!」」」

小龍「……まあ後遺症が残らない程度になら、許しますが」

三蔵「許さないでそれも守って!」


六耳獼猴「……バ、バカな……!!美猴分心を相手に…………はっ!!?」

悟空「でぇぇぇぇいっ!!!」

ガキッ……ギギギギギギ……!!

六耳獼猴「ナ、なんだ……このチカラは……!!!サキ、ほど、より……!!!」

悟空「次、お師匠さまになんかしようとしたら……ヒドイよっ!!!」

八戒「良いぞ姉者押せ押せぃ!押し切れぃ!」

小龍「……この分身も、起き上がって来そうです。やはり本体を倒さなければ」
608: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/2/22(土) 18:17:50 ID:uIkRHsGkQI
沙悟浄「ブッ倒しちまいな姐さんっ!全く人の夫を襲うだなんて!」

三蔵「そうあちこちで吹聴してると、そのうち本当に夫婦にさせられそうで怖いよね」


悟空「まっかせて!いけそう!……りゃあぁぁぁぁあっ!!!」

六耳獼猴「………ナゼ……キサマばかり………キサマばかり………!!!私は………私はヒトリで……!!!」

悟空「…………!」

六耳獼猴「イヤ違ううう!!!私はヒトリでも強いイイイイイイ!!!」

バチィッッッッ!!!

悟空「わぷっ!?」

沙悟浄「姐さん!上っ!」

六耳獼猴「消ス……………………モウこのイノチすら要らナイ!!!我がスベテをモッテ…………ァァァアアアアアアアアアア……!!!」

悟空「……っ!」

六耳獼猴「ソンな棒切れイッポンで防げるとオモうな!!!全妖力放出………銀猿噛(ぎんえんごう)っっ!!!」

ゴォオォオオオォォオオオオオオオオッッッ!!!

悟空「……すぅ………頑張って!!!如意棒っっ!!!」

六耳獼猴「ナニかと思えバ単なる巨大化か!!!バカめ、飲み込ンデ……!!!」

悟空「もっと頑張ってぇぇぇぇえっ!!!」

ズオオオオオオオオオオオッッッ!!!

六耳獼猴「ナアぁぁぁあアアア!!?壁が、赤い壁が迫っ……!!!」

悟空「もっとおおおおおおっっっっ!!!!」

六耳獼猴「う、う、ウワァぁぁぁァぁぁぁぁアあっ!!!」
609: 名無しさん@読者の声:2014/2/22(土) 20:14:40 ID:IbGPs7mNlw
みんなお師匠様ラヴなのね♪
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うpろだ
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