むかしむかしのことです。
世界は深い緑が生い茂り、深い青が寄り添うように流れる清らかな一つの円でした。
穢れを知らず、怒りも悲しみもなく、渇くことのない喜びが波立てる大地は
争いを寡黙に、繋がりをおおらかにしました。
647:🎍 ◆WEmWDvOgzo:2013/5/3(金) 19:05:59 ID:QE/RDjeSTw
宣教師「冗談はよしてください」
ジョー「なに言ってるんだ。俺は本気だぜ」
宣教師「なぜ私の為に二人が罰せられなければならないのです?」
ジョー「別にあんたの為にじゃない。どっちみち裁かれる運命なんだよ」
宣教師「絶対に嫌です。私は…そのような醜い手段を使ってまで生き延びたいとは思いません」
カロル「……!」
ジョー「じゃあどうするんだ。このまま共倒れすんのか?」
宣教師「カロルくん達だけでも助けられるよう、司祭様に懇願します」
ジョー「バカ!それが無理だって言ってるんだ!」
宣教師「なんと言われても結構です。神に仕える者として、私の前で罪無き者を裁かせはしません!」
ジョー「…あきれた奴だな」
カロル「(宣教師さま…)」ウルッ
648:🎍 ◆WEmWDvOgzo:2013/5/3(金) 19:09:59 ID:OplxH4gICE
カロル「(そっか。ここ、牢屋だったんだ…)」
カロル「(この中でもずっと、ボクらを心配してくれてたんだ…)」グスッ
ジョー「はぁ…勝手にしろよ!」
宣教師「言われなくてもそうします」
ジョー「ちっ…!最後まで分からず屋だったな!」
宣教師「どこへ行くのですか?」
ジョー「広間で一服してくんだよ!」
宣教師「待ってください。二人の分の朝食は用意してあるのですか?」
ジョー「ホビットの為に飯を作る人間が、ここにいると思うか?」
宣教師「……」
ジョー「そんなに心配なら自分の飯を分けてやれよ。柵の隙間から渡せるもんならな!」
宣教師「なっ…」
ジョー「くれぐれもスープはこぼさないでくれよ?
パンなら食えなくなるだけだが、汁物は後片付けが面倒だからな」
宣教師「…!」キッ
ジョー「ふん!」スタスタ
カツンカツン カツンカツン
649:🎍 ◆WEmWDvOgzo:2013/5/3(金) 19:13:26 ID:QE/RDjeSTw
宣教師「ジョーさんがあんな人だとは思いませんでした!」プンスカ
カロル「宣教師さま?」
宣教師「」ビクッ
カロル「おはようございます」
宣教師「か、カロルくん…。起きていたのですか?」
カロル「はい」
宣教師「…聞いてました?」
カロル「……」
宣教師「あ、あの…先ほどの話は言うなれば…その…う、嘘のようなものでして」アセアセ
カロル「平気、何も聞いてないよ?」ニコッ
宣教師「ホッ…それは良かったです」
カロル「…宣教師さまの声、久しぶりな気がするね」
宣教師「そ、そうですか?」
カロル「うん…。懐かしくて、なんだかすごく嬉しいや」
宣教師「カロルくん…」
カロル「でも顔が見れなくて、ちょっぴり残念かも」
宣教師「…そうですね」
650:🎍 ◆WEmWDvOgzo:2013/5/3(金) 19:15:25 ID:OplxH4gICE
宣教師「ふふ。私もキミの声が聞けて嬉しいです」ニコニコ
カロル「ホント?」
宣教師「もちろん。片時もあなた達を忘れた事はありませんよ?」
カロル「ボクも忘れなかったよ!宣教師さまのこと!」
宣教師「おや、本当ですか?」
カロル「うん!ホント!」
宣教師「てっきりルーボイくんやパッチくんと遊ぶのに夢中で忘れてるかと思いました?」ニコッ
カロル「う…そんなことないです!」
宣教師「一瞬言葉に詰まりましたね?」ニコニコ
カロル「…いじわるですよ?」ムスッ
宣教師「ふふ…」ニコニコ
651:🎍 ◆WEmWDvOgzo:2013/5/3(金) 19:18:27 ID:QE/RDjeSTw
宣教師「みんなの様子は変わりありませんか?」
カロル「……」
宣教師「カロルくん?」
カロル「…うん。みんな元気だよ!」
宣教師「そうですか。それは何よりです」ニコニコ
カロル「……」
宣教師「キミはここへ連れてこられたのですか?」
カロル「ううん…」
宣教師「へ?」
カツンカツン カツンカツン
宣教師「……?」
カロル「ジョーさんかな?」
宣教師「さぁ…誰でしょうね?」
カツンカツン カツンカツン
652:🎍 ◆WEmWDvOgzo:2013/5/8(水) 23:29:47 ID:eXZVFIc0MI
カツンカツン
宣教師「あなたは…!」
ダガ「なんだ、ジョーはいねぇのか…」
宣教師「…ジョーさんでしたら広間に行きましたが?」
ダガ「…都合がいいじゃねぇか」
宣教師「はい?」
ダガ「ん?こいつは…」ジロッ
カロル「」ビクッ
宣教師「……!」
ダガ「…ホビットか」
カロル「はじめ……」
ドッ! ガシャァッ!
カロル「わっ」ビクッ
ダガ「人間様に口を利くんじゃねぇよ。このドブネズミが…」
宣教師「なにをしてるんですか!?」
ダガ「柵に蹴りを入れただけだろうが?」
宣教師「相手は子供ですよ…!」
ダガ「子供?アッハッハッハ!!」ゲラゲラ
宣教師「何がおかしいのです…?」
ダガ「ドブネズミに子供もクソもあるか!おかしな事を言いやがる!」ゲラゲラ
カロル「」ブルブル
ダガ「ふふ…ふふ…。こんなに笑ったのは久しぶりだぜ」ニヤニヤ
653:🎍 ◆WEmWDvOgzo:2013/5/8(水) 23:38:41 ID:eXZVFIc0MI
ダガ「ふ…どうした?眉間にシワなんぞ寄せて?」ニヤリ
宣教師「…それ以上、無闇に彼を傷付けるのはおやめなさい。私に用があるのでしょう?」
ダガ「分かってんじゃねぇか?」
宣教師「……」
ダガ「そう睨むなよ?別に取って食おうって訳じゃないんだぜ?」
宣教師「どうでしょうね…」
ダガ「今日はジョーの事で話があって来たんだ…」
宣教師「ジョーさんの?」
ダガ「あぁ。あいつの母親が病を患ってな。奴はその見舞いに行きたいらしい」
宣教師「その話ならすでに聞きましたが…」
ダガ「やっぱりな…」
宣教師「どういう事ですか?」
ダガ「休暇が取れなかったのも聞いたか…?」
宣教師「はい」
ダガ「そうか。なにせ休暇が取れないのはてめぇのせいだもんな…?」
宣教師「私の?」
654:🎍 ◆WEmWDvOgzo:2013/5/8(水) 23:39:55 ID:eXZVFIc0MI
ダガ「知ってたんじゃないのか…?」
宣教師「それは聞いていませんでしたが…」
ダガ「お前の見張りで奴は管轄を離れられねぇのよ…」
宣教師「トトさんに頼めば代わってくれるのでは?」
ダガ「そうはいかねぇ。トトには俺からキツイ仕事をプレゼントしてやったからなぁ…」ニヤリ
宣教師「…」
ダガ「かわいそうになぁ…?奴は母親の見舞いに行けないそうだ?」
宣教師「まさか…」
ダガ「ぐふふ…どうした?」
宣教師「ジョーさんの事情に付け込んだのですね?」
ダガ「人聞きの悪いことを言うなよ?
トトの奴が暇そうにしてたから善意で仕事をくれてやっただけさ…」
宣教師「私にどうしろと言うのです?」
ダガ「理解が早いな…。さすが優秀な宣教師さんだ?」ニヤニヤ
655:🎍 ◆WEmWDvOgzo:2013/5/8(水) 23:42:35 ID:GFjLj5QVz.
ダガ「そうさなぁ…。何をしてもらおうか?」ガシッ
宣教師「」ビクッ
ダガ「ふ…怯えなくていい。柵に隔てられる限りは安全だ…」ニヤァ
宣教師「怯えてなどいません…」キッ
カロル「」ドキドキ
ダガ「クックック…」ギュッ
宣教師「……?」
ダガ「ふん…!」グニィ ビキッ
宣教師「っ…!?」
ダガ「おっと、曲げるつもりが勢い余ってもげちまった?」ニヤニヤ
宣教師「お、脅しているのですか?」ビクビク
ダガ「ふ…そういう訳じゃねぇさ」ブンッ ポイッ
カシャンッ!
カロル「っ!」ビクッ
宣教師「」ビクッ
ダガ「さて、なんでも言う事を聞いてくれんだったな?」
宣教師「そ、そこまでは言ってません!」
ダガ「ほう…。ジョーが見舞いに行けなくなってもいいのか?」
宣教師「っ…!」ギリッ
656:🎍 ◆WEmWDvOgzo:2013/5/8(水) 23:45:58 ID:GFjLj5QVz.
ダガ「ん?どうする?」ニヤニヤ
宣教師「わ…かり、ました」
ダガ「あぁ?なんだって?」
宣教師「…好きにしてください」
ダガ「はっ…?まぁよしとしようか?」
宣教師「……」
カロル「ダメ!!」
ダガ「あぁ?」
宣教師「カロルくん…?」
カロル「その人はひどい事をするに決まってる!」
宣教師「……」
カロル「言う通りにしちゃダメだよ!」
宣教師「…キミも先ほど聞いたでしょう?」
カロル「……」
宣教師「私が言う通りにしなければジョーさんはお母様のお見舞いに行けないのです」
カロル「だからって…こんなの違うよ!」
657:🎍 ◆WEmWDvOgzo:2013/5/8(水) 23:46:52 ID:GFjLj5QVz.
ダガ「おい、ドブネズミ?」
カロル「……?」
ダガ「……!」ググッ
ビキィッ!
カロル「」ビクッ
ダガ「てめぇもこの柵みてぇになりてぇか?」
カロル「あ…ぅ……」ブルブル
ダガ「ドブネズミごときが人間様の話に口出ししてんじゃねぇよ…」
カロル「」ブルブル
ダガ「あぁ?なんとか言ってみろ、おら?」
カロル「……」ブルブル
ダガ「はっ?縮こまるぐらいならハナから喋るんじゃねぇよ」
658:🎍 ◆WEmWDvOgzo:2013/5/8(水) 23:50:14 ID:eXZVFIc0MI
宣教師「弱いものいじめはそのくらいにしたらどうです?」
ダガ「…一々気取った言い方しやがって」
宣教師「……」
ダガ「まぁいい。その減らず口もすぐに聞けなくなる…」
宣教師「いい加減に用件を言ったらどうなんです?」
ダガ「ククク…そうだな?」ジャラ
宣教師「…なぜあなたが鍵を?」
ダガ「予備の合鍵をくすねたのよ」カチャカチャ
宣教師「何を…するつもりですか?」
ダガ「ふ……」ガチャッ
宣教師「やめなさい…。それ以上、私に近付けば大声を出しますよ…!」
ダガ「出せばいいじゃねぇか?ジョーが母親に会えなくなってもいいならな…」
宣教師「……」
ダガ「あいつも悲しむだろうなぁ?母親の死に目に立ち会えなけりゃよ…」
宣教師「私は…あなたを軽蔑します…!」
ダガ「ククク…生意気な女ほど、いたぶり甲斐もあるってものさ?」
宣教師「」ススッ
ダガ「ふ…後ろには壁しかねぇぞ?」ジリジリ
宣教師「……!」トンッ
659:🎍 ◆WEmWDvOgzo:2013/5/9(木) 13:05:40 ID:QUrG5tc8yc
カロル「(ど、どうしよう…)」ブルブル
母「じっとしてなさい…」
カロル「」ビクッ
カロル「おかあさ…」
母「しっ!声を出してはいけないわ」
カロル「……!」
母「坊やはおとなしくしてるのよ。いいわね?」
カロル「けど…宣教師さまが…!」
母「耳を塞いで目を瞑って、何も考えずにベッドに潜りなさい」
カロル「やだ…やだよ!」
母「しっ!」バッ
カロル「むぐっ!んぅ…!?」
母「平気…お母さんに任せて?」
カロル「……?」
母「信じて…?」
カロル「……」
カロル「」コクリ
母「」ニコリ
660:🎍 ◆WEmWDvOgzo:2013/5/9(木) 16:45:17 ID:0e8Wekw..E
ダガ「ククク…布切れ一枚、か。…みすぼらしいが、お前にはお似合いだな?」
宣教師「…修道服は没収済みですからね」プイッ
ダガ「ふ…」ビリィッ
宣教師「っ…!」
ダガ「ククク…ガキだと思ってたが、体の方はなかなか育ってやがる…」ビリビリ
宣教師「仮にも神に仕える者が神聖な場で、このような振る舞いを行って許されるとお思いですか?」
ダガ「神聖な場だと?罪人の掃き溜めがか?」ニヤニヤ
宣教師「…汚らわしい」ボソッ
ダガ「」ガシッ ダンッ
宣教師「っ!」ググッ
ダガ「よく喋る口だ…。このまま顎を握り潰してやれば少しはおとなしくなるか?」
宣教師「……!?」ジタバタ
ダガ「手荒に扱われたくねぇなら黙って従え…」
宣教師「」ウルウル
ダガ「……」パッ
宣教師「けほっ…」ズキズキ
ダガ「始めるか……」
「ふあぁ〜!」
ダガ「あ?」
宣教師「?」ゲホッゲホッ
母「久しぶりにゆっくり寝れたわね!」ノビッ
ダガ「ドブネズミの檻か…」スクッ
宣教師「……?」
ダガ「てめぇはそこにいろ」
661:🎍 ◆WEmWDvOgzo:2013/5/9(木) 17:06:04 ID:0e8Wekw..E
ダガ「……!?」アングリ
母「あら、初めて見る方ね?」
ダガ「て、てめぇ…何をしてる?」
母「はい?」
ダガ「なんで全裸なんだと聞いてんだ!!」
母「暑くて寝苦しかったからですけど?」
ダガ「な、なにぃ…!?」
母「何か問題でも?」クネクネ
ダガ「くっ…!」チラッ
母「これでも自信はありましてよ?」ニコリ
ダガ「」マジマジ
母「…なんでしたら試してみます?」
ダガ「」ハッ
ダガ「黙れ!!」
母「たくましい方なので積極的かと思ったのだけれど、意外に奥手なんですね?」クスクス
ダガ「なんだと?」ギロッ
母「好きなように弄んでいただいていいんですよ?」スラリ
ダガ「だ、誰が…!」
母「それとも、そっちは自信がありませんでした?」クスクス
ダガ「…何をっ!?」イラッ
母「それならいいじゃありませんか?」
ダガ「や…やってやろうじゃねぇか!」カチャカチャ
母「ふふ!」クスリ
ダガ「」ガチャッ
ダガ「この売女が…!思い知らせてやるよ…」
母「どうぞ?」
662:🎍 ◆WEmWDvOgzo:2013/5/9(木) 17:19:19 ID:cOHi1N7WQ6
「ふふ…こんなにして…お召し物が汚れますよ?」クスクス
「うっ…だ、黙れ!」
「…目を隠すと、とても良くなるんですよ?」
「そ、そうなのか?」
「もしかして知らないんですか?」
「も、もちろん知ってるに決まってんだろうが!」
「そうですよね?あ、ちょうど手拭いを持ってるんです。使ってください?」
「あ、あぁ…こうか?」シュル
「そうそう…。どうです?良くなったでしょう?」
「うぅ!た、確かに…な」
「もっと良くしてあげますからね?」クスクス
663:🎍 ◆WEmWDvOgzo:2013/5/9(木) 17:20:28 ID:0e8Wekw..E
宣教師「な、何を考えて…!?」アタフタ
宣教師「(カロルくんもいるというのに…不潔です!)」カァァ
カロル「」ソローリ
カロル「宣教師さま…?」コソコソ
宣教師「」ビクッ
カロル「大丈夫?」
宣教師「か、か、か…!?」
カロル「お母さまが引き付けてるから…行こ?」パシッ
宣教師「え?え?」ギュッ
カロル「早く…!」グイッグイッ
宣教師「は、はい…!?」ムクッ
タタタッ!
664:🎍 ◆WEmWDvOgzo:2013/5/9(木) 17:22:05 ID:cOHi1N7WQ6
ダガ「はぁ…はぁ…い、今、物音がしなかったか?」
母「さぁ?」シュッシュッ
ダガ「お、おうっ!おぉぉ!」ビクビク
母「何か言いましたか?」クスクス
ダガ「うっ…」
母「あらあら」ギュッ
ダガ「うごぉ…!な、何を…!?」
母「まだ早いですよ?頑張ってくださいな?」
ダガ「わ、分かって……!」
母「(坊やと宣教師様は無事に脱出したみたいね…)」
母「(それにしても旅先で体を売ってた経験がこんな形で役に立つとは思わなかったわ…)」
母「まだダメですよ?」
ダガ「くっ…い、いい加減にしろ!」
母「ふふ…ベッドに誘導しますから寝転んで?」
ダガ「目隠しは外さないのか…!?」
母「何を言ってるんです?」
ダガ「あ?」
母「まだほんの序ノ口ですよ?」
ダガ「……!」ゴクリ
665:🎍 ◆WEmWDvOgzo:2013/5/10(金) 19:43:01 ID:61YiResIYI
―――大聖堂(通路)―――
カロル「」タタタッ
宣教師「」タタタッ
カロル「…地下、出たねっ」タタタッ
宣教師「は、はいっ」タタタッ
カロル「助けを、呼ばなきゃっ!」タタタッ
宣教師「そ、そう、ですね!」タタタッ
神父2「」ビクッ
カロル「あの人はっ?」タタタッ
宣教師「ダメですっ!」
神父3「うわぁっ」ドサッ
カロル「じゃあ!今の人!」タタタッ
宣教師「どういう方か!分かりませんっ!」タタタッ
カロル「えと!そ、それじゃ…わっ!?」ドンッ
宣教師「カロルくん!?」ピタッ
「いたた…」
カロル「うぅ…ご、ごめんなさい…」
神父「き、気をつけ…!?」
カロル「あっ」
神父「あっ」
宣教師「えっ」
666:🎍 ◆WEmWDvOgzo:2013/5/10(金) 19:44:41 ID:f2fl720CvI
神父「貴様ぁぁぁ!!」ムクッ
カロル「お、おじさま!?」
宣教師「お知り合い…ですか?」
神父「知るも知らんも…って貴様はぁぁ!?」
宣教師「」ビクッ
カロル「おじさまがボクとお母さまをあそこに案内してくれたの」
宣教師「そ、そうなのですか?」
神父「貴様ら、なぜここにいる!?」
宣教師「あ……」
宣教師「(ま、まずいですね…。私達は仮にも囚人…正直に話す訳には…)」
カロル「逃げてきました!」
宣教師「へ?」
神父「なにぃぃぃぃ!?」
宣教師「な、なんで言ってしまうんですか!?」
カロル「え?だって……」
神父「とうとう本性を表したな!重罪人がぁぁ!!」ビシィッ
ザワザワ ザワザワ
「罪人だって?」
「あの二人が?そうは見えないけど…」
「あれ司祭様に刃向かった宣教師じゃないか?」
「なんで半裸なんだ?」
「きゃあっ!あの黄色い瞳…ホビットの子供よ!?」
「な、なんだってー!?」
754.79 KBytes
[4]最25 [5]最50 [6]最75
[*]前20 [0]戻る [#]次20
【うpろだ】
【スレ機能】【顔文字】