むかしむかしのことです。
世界は深い緑が生い茂り、深い青が寄り添うように流れる清らかな一つの円でした。
穢れを知らず、怒りも悲しみもなく、渇くことのない喜びが波立てる大地は
争いを寡黙に、繋がりをおおらかにしました。
362:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/2/3(日) 19:26:35 ID:O5X0CHOlqg
ワルド「そこに転がってる安そうなお肉に見覚えがあるだろ?」
ルーボイ「えっ」
肉塊「」ベチャ
ワルド「これだよ、これ。よく見なさい」
肉塊「」ベチャ
ルーボイ「グロ…」ウプッ
ワルド「分からないか?まぁぐちゃぐちゃだもんねぇ?」
ルーボイ「(なんだ、これ?気持ちわりぃ…)」
ワルド「おじさんはここまでする事ないって止めたんだが、みんな聞かなくてね」
テパ「へへ。ワルドさんから貰った異国の葉巻を吸ったらアガッちゃってさ」ニヘラ
ワルド「はは。そいつは良かった。気に入ったようだねぇ?」
テパ「へへ…へへ…。最初は油臭いしクラクラして気持ち悪かったけど、慣れると甘い匂いがするんだ…」
ルーボイ「」プルプル
テパ「ルーボイ…お前もワルドさんに貰えよ?気持ちいいぞ?」アヘアヘ
ルーボイ「なんだよ…。さっきから、みんなおかしいよ…」ブルブル
363:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/2/3(日) 19:30:22 ID:O5X0CHOlqg
ワルド「本当はこんな手段まで使うつもりは無かったが、思った以上にヘタレた奴らでな。
こうでもしないと人の一人や二人も殺せないときたもんだ?」
ルーボイ「こ、殺っ…!?
お、おっさん…。みみ、みんなに…何した、んだよ?」ガクガク
ワルド「ちょいとキツめのベリーを太く巻いてプレゼントしただけさ」ニヤリ
ルーボイ「な、なんだよ…。訳わかんねーよ!」ガタガタ
ワルド「まぁそう震えるなよ?みんな幸せそうだろ?」
テパ「そうだよ。ルーボイ。幸せだぞ。幸せ〜?」ニヤニヤ
ルーボイ「……」チラッ
村娘「うっ」ゲロゲロ
村のおばさん「あぁ。何してんだよ。汚いねぇ?」ニンマリ
村の大人5「」ブツブツ
村長「わしは何も悪くない…わしは何も悪くない…」スパスパ
村のお婆さん「」フガフガ
ルーボイ「(頭が…おかしくなりそうだ…!)」
ワルド「ん〜。素晴らしい…。まるで桃源郷だ」ヘラヘラ
364:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/2/3(日) 19:32:44 ID:iuXlfLsjlI
ルーボイ「あの肉はなんなんだよ…?」ゼーゼー
ワルド「あぁ、そうだ。忘れてた。あれはね…」
テパ「パッチの親父さんとお袋さんだよ」グシャッ
肉塊「」ブシッ
ルーボイ「」ゾクッ
ルーボイ「パッ…パッ…パッ…!?」ズルッ
ワルド「おいおい、死人を踏みつけちゃいかんよ」
テパ「いいじゃないッスかー。死体をさんざん鍬や鋤でグシャグシャにしたんだから今さら今さら〜」グシャッグシャッ
ワルド「ま、それもそうだねぇ?」ヤレヤレ
ルーボイ「あうっ…わっわっ。あふ…!」ダラダラ
ワルド「くくく。いい反応じゃないの?これだから、この村は好きだよ」ニヤリ
ルーボイ「パッチは…パッ…うぷっ!」グッ
ワルド「ん〜?パッチ君が気になるかね?」
ルーボイ「おぇっ…げほっげほっ」ゲロゲロ
ワルド「うわ。きったね」アトズサリ
テパ「へへ!ルーボイ。ごきげんだな!」ヒューヒュー
ワルド「なに言ってんだ?」
365:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/2/3(日) 19:35:14 ID:iuXlfLsjlI
ルーボイ「ふぅ…ふぅ…。パッチは…どうしたんだよ?」ウルウル
ワルド「さぁな?両親のお肉に混ざってんじゃないか?」
ルーボイ「うぷっ!おぇぇぇ…!」ゲロゲロ
ワルド「ぎゃはははははは!!」ゲラゲラ
テパ「なんだ、ルーボイ!ごきげんだな!」ヒューヒュー
ワルド「ひぃっ!ひぃっ!お子さまながら…いい反応をするもんだ!」プププ
ルーボイ「あぁ…あぅ…」ブワッ
ワルド「あ〜堪能したよ。最高に晴れ晴れとした気分だ!」クスクス
ルーボイ「ひっ…ひっ…えぐ…うぇ…」ポロポロ
テパ「なんだ、ルーボイ!さっきからごきげんじゃんか!」ヒューヒュー
ワルド「もう一本やるから黙ってろ」つ【※※】
テパ「Hey!!Inna di mean time!!」キャッホー
366:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/2/3(日) 19:38:44 ID:iuXlfLsjlI
ワルド「さて?」グイッ
ルーボイ「……!」グッ
ワルド「ん〜?いい表情だ?もっといじめたくなるよ…!」ゾクゾク
ルーボイ「」キッ
ワルド「はぁ〜。ダメだ。ダメだ。我慢しなきゃな?
今はまだまだまだまだまだまだまだまだ…」ハァハァ
ルーボイ「死ね、変態親父」ボソッ
ワルド「…元気でなによりだ?」ニコッ
ワルド「(ダメだ。ダメだ。仕事中…仕事中…)」ブツブツ
ルーボイ「なんで…こんな……」
ワルド「簡単なハナシさ。君のお父さんを殺したのはホビットで、あの親子はホビットと関わりがあった」
367:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/2/3(日) 19:41:05 ID:O5X0CHOlqg
ルーボイ「カロルが…?」
ワルド「もしかしたらパッチ君も協力してたかもな?
あの子はホビットの仲間だから」ニヤニヤ
ルーボイ「パッチもカロルも…そんな事しねぇよ…!」キッ
ワルド「…君がしてないと言っても、しちゃっんだからしょうがないさ」
ルーボイ「お前だろ…?おっさんがやったんだろ!?」
ワルド「わおっ!鋭いねぇ?でも証拠がな〜い!」ヘラヘラ
ルーボイ「殺してやる…!」ギリッ
ワルド「吐瀉物まみれのお顔で吠えても怖くないなぁ?」
ルーボイ「」ガシッ
ワルド「」バキッ
ルーボイ「うっ…」ドサツ
ワルド「汚い手で掴まないでくれないか?あいにく俺の服は上等な絹でね」
ルーボイ「ちくしょう…!」
ワルド「思い出すなぁ?君のお父さんも掴みかかってきたよ」
ルーボイ「は…?」
ワルド「君の反応には楽しませてもらったからね。
礼と言っちゃなんだが、教えてあげよう」
ルーボイ「……」
ワルド「そう、俺だよ。ぜーんぶ俺が仕組んだんだ(※>>246-252)」ボソリ
ルーボイ「……」
368:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/2/3(日) 19:45:15 ID:O5X0CHOlqg
ルーボイ「みんな!!犯人はこのおっさんだ!!」
村長「わしは悪くない…わしは悪くない…」ブツブツ
テパ「」アヒャヒャ
村のおばさん「あ〜そう〜」ニンマリ
村娘「」グッタリ
村の大人5「」ブツブツ
村のお婆さん「」フガフガ
村長の妻「甘い…」スパー
ルーボイ「みんな…?なにやってんだよ?親父を殺したのはこいつだぞ!
なにタバコなんか吸ってんだよ!?」
ワルド「無駄だよ。みんな魔法のラズベリーの虜だ?」
ルーボイ「そんな…」
ワルド「…たかだか巻いた草程度でここまで堕ちるとは思わなかったがね。
これじゃ証拠の隠滅どころか違法薬物に手を出したって事で、どのみちこの村は破滅するだろう」
369:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/2/3(日) 19:50:49 ID:iuXlfLsjlI
ルーボイ「何がしたいんだよ!?」
ワルド「別に?ただあのホビットの親子が欲しいだけだよ」
ルーボイ「欲しい?」
ワルド「おじさんの組織は特殊でね。ホビットを使った商売をしてるんだ」
ルーボイ「商売って…」
ワルド「ヘマトバザールって組織でね。主にホビットの拷問をお客様にショーとしてお届けしてるのさ」
ルーボイ「ご、ごうもん?」
ワルド「本当はホビットじゃなくてもいいんだが、王国の目もあるからねぇ。
合法的に徹底差別を許されるホビットでやるしかない」
ルーボイ「……」
ワルド「元は拷問愛好者の集いに過ぎなかったんだがね」
ワルド「人数も増えて、いろいろ試すと外野の評価も欲しくなるもんだ。
最初は動物なんかでやってたんだが、ウケがイマイチだった」
ワルド「試しにホビットを捕まえてやってみたとこ、普段は寂れたショーに大歓声と黄金が舞いやがった」
ワルド「ホビットほど人間に疎まれて、それでいて人間に近いものは無いからなぁ」
ワルド「憎い奴が自分たちと変わらない反応で泣き喚く姿にある種の中毒性があるんだろう」
ワルド「おかげでがっぽり頂いてるよ」ニヤリ
ルーボイ「(このおっさん…クズだ…)」ブルブル
370:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/2/3(日) 19:58:13 ID:iuXlfLsjlI
ワルド「でも困ったよ。悲劇の町の一件(>>220-222)があってから、王国を恐れてホビットへの差別が過激化しちまってね。
今じゃすっかり数も減って姿を表さない」ヤレヤレ
ワルド「だから少しでもホビットが欲しいのさ?
その為だけにおじさんは世界中を歩き回ってるんだ」
ワルド「この旅の間に2、3匹捕まえはしたが、足りない。足りないんだよ」ワナワナ
ワルド「たかだか数匹程度の血飛沫じゃ、もう客は満足しないんだ」
ワルド「内臓をえぐり出すくらいじゃ前座にもならない」
ワルド「兄妹にスプーンを持たせて先に目をくり抜いた方が生き延びるショーは今も満員さ。
だがそうそう都合よく兄妹なんかいない」
ワルド「飢えた親に我が子を食べさせるショーも、本当の親子じゃなきゃダメなんだ。
フェイクを客はすぐ見抜くし、何より血の繋がりがそそるんだ」
ワルド「客に振る舞う食肉バイキングをやるにも10匹以上はいないとフルコースが揃わない」
ワルド「おじさん、とても困ってるんだよ?
現実は思ったよりずっとシビアだ」
ワルド「なぁ、ルーボイ君?君もそう思わないか?」
ルーボイ「(こいつあたまおかしい)」ジョォォ
371:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/2/3(日) 20:03:10 ID:O5X0CHOlqg
ワルド「お漏らしかね?だらしない。そういうとこまで親に似るんだな?」
ルーボイ「わ…わけ…わかん……」プルプル
ワルド「まぁいい。ルーボイ君、パッチ君が行きそうな所に心当たりはないかね?」
ルーボイ「ぱ……パッチ…死んだんじゃ…?」
ワルド「おいおい、冗談を真に受けるんじゃないよ。
ちゃんと生きてるさ。ただ逃げられただけでね」
ルーボイ「えっ」パァァ
ワルド「おっと、希望に浸るのはまだ早いなぁ。
君に頼みたいのはパッチ君のいそうな場所を教えてもらう事なんだからねぇ」
ルーボイ「教えるわけ…ないだろ」キッ
ワルド「それは困ったなぁ。村人は使い物にならんし、君しか頼れないんだよ」
ルーボイ「知るかよ」プイッ
372:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/2/3(日) 20:06:23 ID:O5X0CHOlqg
ワルド「……状況を分かってないのー?」
ルーボイ「どうせ…殺すんだろ。いいよ。殺ればいいだろ?」ブルッ
ワルド「簡単に言うねぇ?死ぬってどういう事か分かる?
痛いよ?苦しいよ?なーんにも無くなっちゃうよ?」
ルーボイ「…こ、怖くねーし」ブルッ
ワルド「無理しないで吐いちゃいなよ?
そしたらなんにも痛い思いしないんだよーん?」
ルーボイ「いやだ…」ブルブル
ワルド「強情だなぁ。そんなに震えてるのに?」
ルーボイ「友達を…悪い奴に渡せるかよ…。
父ちゃんを殺して、みんなをめちゃくちゃにしたお前なんかに…教えねぇ!」ブルブル
ワルド「おとぎ話の世界なら、ここでなんらかの力に目覚めて悪いおじさんをやっつけちゃうんだろうなぁ?
だが無情にも、この世界は現実さ。ほのぼのとした救いの無い素敵な世界だ?」ギロッ
ルーボイ「はは…は…!そんな事言ったって怖くねーぞ…!」カタカタ
ワルド「安心しなよ?すぐに怖くなる」
ルーボイ「怖く…ねーもん。怖くなんか…」ブワッ
ワルド「(ん〜!たまらないねぇ?そそる反応をしてくれる子だ…)」
ルーボイ「ひっ…ひっ…。カロル…。パッチ…。うぅ…えぐ…!」グスッ
ワルド「(あぁ。友達の名を縋るように呼んでいる…。
なんてかわいいんだ。これだから子供はたまらない…!)」ハァハァ
ワルド「今、痛めつけてあげるからね…?」ハァハァ
373:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/2/9(土) 21:32:08 ID:9IAOdG2/VE
ワルド「」ドカッ
ルーボイ「う…!」ダンッ
ワルド「どうしたね?さっきまでの威勢の良さが嘘のようじゃないか?」
ルーボイ「っ…!」ズキズキ
ワルド「ははは。みぞおちにくれてやった蹴りが効きすぎたか?」
ルーボイ「うる…せぇよ」ハッハッ
ワルド「一応聞くがパッチ君はどこにいると思う?」
ルーボイ「知ら……」
ワルド「」バキッ
ルーボイ「あぐっ……」ポタポタ
ワルド「血は初めてか?」
ルーボイ「……」ポタポタ
ワルド「早く言わないと、真っ赤っかになっちゃうぞ?」
ルーボイ「ペッ!」
ワルド「」ビチャッ
ワルド「……なるほど。優しいおじさんは嫌いか」
ルーボイ「お前なんか、大嫌いだ!」
374:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/2/9(土) 21:34:58 ID:svXBI68Hng
ワルド「悲しいなぁ?」シュッ
ルーボイ「……!?」ピッ プシュッ
ルーボイ「いってぇぇぇぇ!!」ジタバタ
ワルド「ははは。いい顔になったな?
相変わらずこいつは心地のよい切れ味を発揮してくれる」ヒラヒラ
ルーボイ「大人のクセに…子供に武器使うなんて、ダセー…」ドクドク
ワルド「泣きべそかいてたかと思えば強がって、忙しい奴だなぁ?」
ルーボイ「(いてぇ…いてぇ…。ほっぺたが熱い…)」ドクドク
375:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/2/9(土) 21:36:25 ID:9IAOdG2/VE
ワルド「とりあえず」グイッ
ルーボイ「っ…!持ち…上げんな…!」
ワルド「」バキッ
ルーボイ「ぶふっ!」
ワルド「」ゴッ
ルーボイ「ぎゃ…」
ワルド「」ドゴッ
ルーボイ「いだっ!」
ワルド「」ガスッ
ルーボイ「ごふっ」
ワルド「」ガンッ
ルーボイ「……!」
ワルド「こんなモンかな?」
ルーボイ「ゴホッゴホッ!ぐ…うぅ」ボロッ
ワルド「喋る気になったかね?」
ルーボイ「」ブンブン
ワルド「強情だねぇ?お子さまなのに立派だよ」ブンッ
ルーボイ「う!」ドサッ
376:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/2/9(土) 21:38:04 ID:9IAOdG2/VE
ワルド「だが素直じゃない子供は可愛げがないな?」
ルーボイ「あぐ…。はが…ふぁが…」ダラァ
ワルド「クックッ!前歯が無くなってしまったね。かわいそうに」
ルーボイ「うぅ…!」ギロッ
ワルド「これはね。拷問の基本中の基本なんだが、必ず最初に歯を抜くか叩き割るかするんだよ」
ルーボイ「あぅ…?」
ワルド「そうすれば舌を噛み切れないだろ?」ニヤリ
ルーボイ「ぁ…ぁあ…?」
ワルド「ここからはいくら苦しくても死ねないし、死なせない。お互いじっくり楽しもう」
ルーボイ「は…はぁぁ…!」ブルブル
377:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/2/9(土) 21:41:02 ID:9IAOdG2/VE
ルーボイ「わああああ!!」フラフラ
ワルド「なんだ?鬼ごっこがしたいのか?」
ルーボイ「はぁっ…!はぁっ…!」フラフラ
ワルド「おいおい、そんなんじゃすぐに追い付いちゃうよ?」スタスタ
ルーボイ「(いやだ。こわい。こわい!)」タタタッ
ワルド「おや、頑張るねぇ?ならおじさんも少し頑張っちゃおう!」ダッ
ルーボイ「(なんで俺、こんなことしてんだろ…)」タタタッ
ワルド「」ガシッ
ルーボイ「」ビクッ
ワルド「捕まえたよ?」ニヤリ
378:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/2/9(土) 21:43:07 ID:svXBI68Hng
ルーボイ「やら…!やへろぉ!」ジタバタ
ワルド「はっはっは!元気でなによりだ!」
ルーボイ「はなへ…!はなへよ!」ジタバタ
ワルド「ダメだよ。まだ準備しただけで始まってもいないんだからねぇ」
ルーボイ「うぅ!うわあ!」ビシッ
ワルド「痛いじゃないか?」パシッ
ルーボイ「手ぇ…はなへ!」グッ
ワルド「……こうやってねじると」グキッ
ルーボイ「ひっ…ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!!!!」ブランブラン
ワルド「あらふしぎ。お手手が曲がってしまったねぇ?」ニヤニヤ
ルーボイ「いぎゃぁぁぁあああ!!!あぅぁうぅぅううぅぅ!!!」ゴロゴロ
ワルド「ん〜。イイ調べだ。声変わり前の甲高い悲鳴は耳に心地よい刺激を与えてくれる」
ルーボイ「(もう、やだ。もう、だめだ)」ハッハッ
379:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/2/9(土) 21:46:10 ID:9IAOdG2/VE
ワルド「さぁ。続けようか」グイッ
ルーボイ「もう、やめ……」
ワルド「何を言ってるんだ?始まったばっかりだろ?」
ルーボイ「」キョロキョロ
ワルド「周りを見ても無駄さ。村人たちはラズベリーの煙にヤられて、とっくに飛んでるよ」
ルーボイ「へ…」ガクガク
ワルド「ここには俺と君しかいない。助けは来ないよん?」
ルーボイ「うぅ……」
ルーボイ「……」グッ
ワルド「おや?黙りこくってどうしたんだい?
安心しなよ。優しく手ほどきしてあげるから。君は鳴いていればいい」
ルーボイ「はなすよ…」
ワルド「ん〜?」
ルーボイ「パッチのいるとこ…言うから…」ギュッ
ワルド「…チッ…つまらない」
380:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/2/9(土) 21:48:48 ID:svXBI68Hng
ルーボイ「もう、痛いのはいやだ…」
ワルド「あーそうかい。んで、どこだ?」
ルーボイ「たぶん教会にいる…と思う」
ワルド「ふーん。そうか」
ルーボイ「言ったんだから、もう…」
ワルド「あぁ。もういいよ。どうせこの村は枯れる運命だ。
精々ひび割れた苗の中で萎んで腐ればいいさ」
ルーボイ「」ホッ
ワルド「ともだちを裏切るなんて、最低な奴だよ。君は」
ルーボイ「」ズキッ
ワルド「どうしようもなく卑怯で、傲慢で、欲深なクズだ」
ルーボイ「」プルプル
ワルド「楽しい人生にするといい。ともだちを犠牲にしてね」スタスタ
ルーボイ「……」ズキズキ
ワルド「(せっかく楽しめると思ったのに。興醒めだ…!)」スタスタ
381:🎄 ◆WEmWDvOgzo:2013/2/9(土) 21:52:38 ID:svXBI68Hng
ルーボイ「いてぇ…いてぇよ」ギュッ
ルーボイ「血…とまんねぇ…」ダラダラ
ルーボイ「(しょうがねーじゃん…)」
ルーボイ「(だって、怖いし、痛いし、それに)」
ルーボイ「それに…」ブワッ
ルーボイ「」ポロポロ
ルーボイ「パッチ……」
ルーボイ「うぅ…ごめん…。ごめんな…」グシッ
ルーボイ「ヒック…グズッ…!最低だ……」シクシク
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