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魔王「何でイチャイチャちゅっちゅできないんだよ!」
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1:🎏 :2012/9/14(金) 23:05:11 ID:4.MWSg5KoU
書きたいことが出来たので、以前書いてたSSの続きを書かせていただきます。
お手数おかけして申し訳ございませんが、知らない方は前作から読んだ方がいいと思います。
一応貼っておきます。前作→http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch3/1316008982/1-10

基本長いので携帯だと読めなくなる可能性があります。また、支援返レスを飛ばして読みたい方もいらっしゃると思います。
それらに該当する方は、本編とわけてまとめたので、こちらから読んでみてください。→>>981-984

注意事項は以上です。何卒よろしくお願い致します。


972:🎏 :2012/11/23(金) 21:36:41 ID:7RuR6mIcnA
龍人「最近飯の時間が楽しみなんだよなぁ!」

側近「どうした、龍人?馬鹿みたいに叫んで」

龍人「おう、お前がハーピーと結婚したことで、ハーピー魔王城に住みこみで働きだしたろ」

魔王「喜ばしいことだよね!……馬鹿って言われて否定しないんだ?」

龍人「実際俺は馬鹿だろ。それはともかく、日常の雑用的な仕事は俺や三馬鹿でやってっから仕事ない感じじゃねぇか」

側近「当たり前だろ。ハーピーに変な仕事させたら、魔王様と組んでお前ぶっ殺すからな」

魔王「力を封印して弱体化させたうえでボコボコにするよ!」

龍人「上司二人がこの調子だからな。で、白羽の矢が立ったのが調理場の仕事だ」

龍人「……美味いんだよなぁ、本当!マジで美味いんだ、これが!」

龍人「調理場で魔王城の人数分調理すんのも厳しい仕事のはずなのに、何故か過保護上司もここは許可するしな」

側近「当たり前だろ。ハーピーの料理食べてえだろ」

魔王「お金払ってでも食べたいよね!」

側近「そして厳しい仕事を頑張ったハーピーをよしよしってやるのが俺の喜びだしな」

龍人「ごちそうさまです。とにかく、だから最近飯時が本当楽しみなんだよな!」
973:🎏 :2012/11/23(金) 21:37:26 ID:7RuR6mIcnA
龍人「前の料理長のもさぁ、美味いのは美味いんだけど、野郎がつくってるってとこがイメージ的にマイナスよなぁ」

魔王「そう!龍人、よくわかってるね!そうなんだよ、女の子が頑張ってつくってくれてるのがいいんだよ!」

魔王「もちろんハーピーちゃんの料理の腕自体すごいんだよ!そこから女の子が頑張ってつくってくれてる事実が上乗せされて、最高になるんだよ!」

魔王「ハーピーちゃんがつくった料理食べれるとか、男として本当に勝ち組だよ!」

龍人「あと、こっちは時々だが、魔王効果で女勇者が調理手伝いに来てくれる時あんだろ」

龍人「女勇者の料理もさぁ、また美味いんだよな」

魔王「でしょ!?マジ美味いんだよ!」

魔王「ハーピーちゃんや女勇者ちゃんのような綺麗な女の子二人の料理が食べられる!こんな幸せってそうそうないよ!」

龍人「俺は散々お前らイケメン二人組に嫉妬して爆発を願ったが、こうなるとさすがに感謝せざるを得ねぇよな」

側近「おう。存分に俺とハーピーに感謝するがいい」

魔王「俺は別にいいけど、ハーピーちゃんと女勇者ちゃんには感謝してよね!」

龍人「……ふと思ったんだけどよ、男三人が集まって何話してんだろな?」

魔王「ハーピーちゃんと女勇者ちゃんの料理おいしいねって話でしょ」

龍人「いや、そうなんだけどよ……まあいいか、もう」
974:🎏 :2012/11/23(金) 21:38:13 ID:7RuR6mIcnA
魔王「一つ思ったんだけどさ」

龍人「何だよ、糞馬鹿魔王」

ハーピー「魔王様、どうされたんですか?」

魔王「龍人とハーピーちゃんって仲良いの?」

龍人「……何言い出してんの?変な答えを引き出して、側近のドS的ターゲットを俺に変えさせる気か?」

魔王「いや、そんなんじゃないよ。龍人も昔は悪ぶってた時期あったじゃん」

龍人「……あったな。王都の皆に迷惑かけちまったんだよな」

魔王「その時のこと、側近に聞いたんだけどさ」

ハーピー「はい」

魔王「龍人さあ、側近対策としてハーピーちゃんを人質に取ったことあるんでしょ?」

龍人「……あっ!」

ハーピー「……」

魔王「まあ実際には当時の部下に任せたみたいだけどさ、ハーピーちゃんは気持ち的に大丈夫なのかなって」

龍人「わ、わりぃ!そうだよな、当時すげぇ怖い思いさせちまって!」

龍人「ようやく好きな奴と結婚できて、一緒に過ごせるってのに、当時やらかした俺がいたら苦痛だよな!」

龍人「自分の馬鹿さが憎いわ!魔王に言われるまで気付きもしなかった!本当に馬鹿でわりぃ!」

龍人「……俺、出てった方がいいか?俺が魔王城いたら怖くて辛いよな?」
975:🎏 :2012/11/23(金) 21:38:49 ID:7RuR6mIcnA
ハーピー「……龍人さん、私は大丈夫ですよ」

龍人「で、でも俺は昔にあんな怖い思いさせたんだぞ?」

ハーピー「……正直に言いますと、確かに当時は凄く怖かったです」

龍人「やっぱり!俺、本当に出てくよ!大丈夫、今なら俺はきっと里に帰れるから!」

ハーピー「大丈夫です。今の龍人さんは怖くないですから」

ハーピー「今は一緒に過ごしているんですよ?乱暴な言葉に隠れてる優しさを私は理解してます」

ハーピー「それに……当時とは比べ物にならないくらい優しい目をしてます」

ハーピー「龍人さんが変わられて、優しい方になったのはわかってます。だから、出ていく必要なんてないですよ」

ハーピー「龍人さんは、今はもう魔王城にも世界にも必要な方です。変われたのですから、自信を持ってください」

龍人「……」

魔王「よかったね、龍人。ハーピーちゃんの優しさに感謝だね。……龍人?もしかして泣いてる?」

龍人「っ!な、泣いてねぇよ、馬鹿!」ダダダ

魔王「あ、走っていっちゃった」

側近「……魔王様、何かあったんですか?泣いて走る龍人とすれ違いましたけど」

魔王「んーん。ハーピーちゃんが優しかったって、それだけだよ!」

側近「……?」
976:🎏 :2012/11/23(金) 21:39:54 ID:7RuR6mIcnA
ゾンビ「魔王様、助けてくれませんか?」

魔王「助けるけどさ、どうしたの!?何で首だけになって転がってんの!?ちょっとしたホラーだよ!」

ゾンビ「まあ俺の種族そのものがホラーみたいなもんですし……」

魔王「どうしたの!?右腕がもげて落ちてなくしたとかはあるけど、全身なくすパターンは珍しいよね!」

ゾンビ「龍人がですね、ドラゴンのことを馬鹿にしたみたいでですね、追いかけられてたんですよ」

ゾンビ「そんな龍人の逃走劇に巻き込まれまして」

ゾンビ「龍人とドラゴンの体当たりを立て続けにくらう感じになって、体中がもげてもげて、気付けば頭だけになってまして……」

魔王「龍人はあとで注意するとして、今は体みつけないとね!俺ちょっと探してくるよ!」

城の中をくまなく探した結果、全てのパーツを見つけて、何とかゾンビは復活しました。



魔王「龍人!ドラゴンとゾンビに謝って!」

ゾンビ「もう戻れないかと思ったよ!」

ドラゴン「俺、下等種族じゃないもん!ドラゴン族、けっこう立派だもん!」ポロポロ

龍人「誰が謝るかよwww悔しかったら言い負かしてみろよwww」

魔王「何だと!この……この、馬鹿!」

龍人「馬鹿はてめぇだろ!頭悪いから馬鹿しか言えねぇんだもんな!ド変態で馬鹿で救いようのない屑な魔物だよ!」

魔王「ああああああ!!」ポロポロ

龍人「ちょろいwww」

側近(……小学校低学年の教室か、ここは?)
977:🎏 :2012/11/23(金) 21:40:41 ID:7RuR6mIcnA
龍人「あー、昔ほどのマジな悪事は論外として、ちょっとした悪事はやっぱ楽しいなwww」

ハーピー「……龍人さん、これはどういうことですか?」

側近(あ、先生きた)

龍人「っ!……こ、これは男のスキンシップで、気にする程のものじゃねぇよ」

ハーピー「魔王様もドラゴンさんも本気で傷つき泣いてるように見えますが?」

龍人「いや、それは……単にそいつらのメンタルが弱いってことで……」

ハーピー「……正座してください」

龍人「え、いや、その、ちょっとそれは……」

ハーピー「正座しなさい!」

龍人「は、はい!」シュタッ



ハーピー「〜〜〜!」

龍人「……」

ドラゴン「龍人、怒られてマジでへこんでますよwwwざまあwww」

魔王「ハーピーちゃんに命令されて正座して、そのまま説教か……いいなあ」

側近「……ハーピー、実質もう魔王城のナンバー2なんじゃないか?」

魔王「ハーピーちゃんに怒られたら、もう黙って聞いて反省するしかないよね」

側近「普段優しい分、怒ると迫力出ますしね。言い分も倫理的で、悪ふざけを指摘された場合は反論の余地ないですからね」
978:🎏 :2012/11/23(金) 21:41:25 ID:7RuR6mIcnA
龍人「……あ、ハーピー。魔王見なかったか?」ブンブンカチカチ

ハーピー「いいえ、見てませんけど。どうなさいました?」

龍人「いや、あの野郎、歩数計のゲーム渡して、歩数増やしといて!とか言いやがってよ。仕方ないから振りまくってんだよ」ブンブンカチカチ

ハーピー「あ、ピカチュウのゲームですね。可愛いですね」

ドラゴン「魔王様なら側近様と一緒にどっか行ったよ」

龍人「はあ!?あの野郎、俺に歩数計振らせといて自分はどこ行ってんだよ!」ブンブンカチカチ

ドラゴン「知らないからどっかって言ってんだろ」

龍人「くそっ!俺はいつまでこれ振ってりゃいいんだよ!」ブンブンカチカチ
979:🎏 :2012/11/23(金) 21:42:14 ID:7RuR6mIcnA
共存の街。

魔王「……」

側近「お参りは済みましたか?」

魔王「うん。このお墓にはたくさんの命が眠ってるからね。こうしてこまめに会いに行かないと」

側近「この墓に眠るのは……戦争派の多くに魔道師、異界王といった大罪人ばかりですよ?」

魔王「確かに生前悪いことした人達だけど、それで死後永遠に見捨てられるのはかわいそうだよ」

魔王「大きいか小さいかだけの問題で、誰しもが悪いことをしてるはずだと思う」

魔王「大きな過ちを無条件で許すのは駄目だと思うけど、それを理由に見捨てられ、誰からも想われないのは悲しいし辛いと思う」

魔王「この世界の平和も、異世界の平和も、俺や側近の命が今も続いてるのも、いろんな犠牲の上に成り立ってる尊い現実なんだよ」

魔王「だから俺は、ここに眠る皆のことも想いたい。生前にした悪いことに関してはちょっと複雑な気持ちだけどね」

側近「相変わらず優しいんですね」

魔王「そうかな?」

側近「そうですよ」
980:🎏 :2012/11/23(金) 21:43:02 ID:7RuR6mIcnA
側近「それじゃそろそろ帰りましょうか」

魔王「うん!龍人にポケットピカチュウやっといてって渡してあるから、どんだけピカチュウがデレたか確認したいし!」

側近「……ゲームですか」

魔王「うん、ゲーム!ちょっと趣向が違うけどね!」

側近「好きですねえ、本当に……」

魔王「あー楽しいなあ!ここ最近の日常は平和で愉快ですごく楽しいよ!」

魔王「こういう平和な日常がずっと続けばいいのにね!」

側近「続きますよ。魔王様がいて、俺達が支えているのですから」

側近「俺も今の平和な日常が好きですからね。これから先何がありましても、俺達で守っていきましょう」

魔王「うん!だからこれからもよろしくね!」

側近「こちらこそよろしくお願いします」

側近「それでは、帰って関節技をかけるとしましょうか」

魔王「いつそんな流れになった!?いきなり俺の平和が崩れちゃったよ!」

側近「何言ってるんですか?いつものことじゃないですか」

魔王「いやだー!帰りたくなーい!俺今日女勇者ちゃん家に泊まるー!」

側近「我儘言うんじゃありません。それじゃ帰りますよー」

魔王「やだー!」
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